基礎データ
全国図鑑 | No.0185 |
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ジョウト図鑑 | GSC:No.106 HGSS:No.107 |
シンオウ図鑑 | No.092 |
マウンテンカロス図鑑 | No.130 |
アローラ図鑑(SM) | No.031 (メレメレ図鑑:No.031 アーカラ図鑑:No:015) |
アローラ図鑑(USUM) | No.038 (メレメレ図鑑:No.038 アーカラ図鑑:No:015) |
ガラル図鑑 | No.253 |
ヒスイ図鑑 | No.124 |
パルデア図鑑 | No.088 |
英語名 | Sudowoodo |
ぶんるい | まねポケモン |
タイプ | いわ |
たかさ | 1.2m |
おもさ | 38.0kg |
とくせい | いしあたま / がんじょう / びびり(隠れ特性) |
タマゴグループ | こうぶつ |
進化
ウソハチ → ウソッキー(「ものまね」を覚えさせてレベルアップ)
概要
『ポケモン金銀』から登場した、第二世代を代表するポケモンの一匹。
樹木のようなくさタイプにしか見えない姿をしており、腰を曲げ両手の先に葉のようなものを持つ外観は松の木を彷彿とさせる。
しかしタイプを確認すると判るとおり「いわタイプ」であり、身体の造りは石や岩などの鉱物に近い。名前の由来も「嘘つき」と「嘘の木」のダブルネーミングからと思われる。
いわタイプの中でも水気を特に嫌っており、雨になると忽然と姿を消す。この様な姿を取っているのも苦手なみずタイプの攻撃を受けない様にする為である。
くさタイプと見せかけてのいわタイプというのはなかなか巧妙で、それぞれのメジャーな弱点であるほのお・ひこうに耐性を持ち、みず・くさ・じめんを弱点としているため初見のトレーナーはほぼ騙される。
普段は敵に襲われないようにただの木のふりをしている。擬態を行うポケモンは他にも存在するが、道のど真ん中に立っていても街の人々が気付かなかった所を見る限り、その木を真似る能力は他のポケモンとは一線を画すという事なのであろうか。
ただし両手の先は植物ではなくそういう形なだけであるため一年中緑色で、秋や冬などは正体がばれやすく(常緑樹であっても冬は葉が落ちるはずなので)、熱帯の植生ばかりなアローラ地方では人間にも見破られる事が多い。
ヒスイ時代の擬態精度は「野原を堂々と歩き、主人公が近づいたらおもむろに木のポーズをとるだけ」というお粗末極まりないもので、図鑑でも「樹木の素振りするも幼子すら欺けず」と木だけにバッサリ切られていた。
ただ、当時からウソッキーを木のポケモンと勘違いして水をやろうとする人間は存在しており、現代に至るまで特に姿かたちを変えることなく生き残っていた辺り、生態を他の野生ポケモンに勘違いさせることによる生存戦略には成功している模様。
現代での高い擬態能力は、人間とポケモンが共存するようになったことにより身につけたものなのかもしれない。
また、同じポーズをとり続けるうちに鍛えられた腕はしなやかながらも逞しいもので、一部のお年寄りには盆栽のような人気を博しているらしい。
なお、雌雄の違いも存在し、メスはオスより頭の枝っぽい角が小さい。
ちなみに『金銀』の攻略本には「ウソッキーを見て森を見ない」という諺が載っている。意味は我々が使う「木を見て森を見ず」(目の前の小さい事に気を取られた結果、全体を見られなくなる)と同じ。
ゲーム上の特徴
ポケモン初心者がタイプに慣れ始めた頃に野生やトレーナー戦で出現し、「くさタイプにはコイツ」と炎や飛行を出したトレーナーを無慈悲に返り討ちとするのはある種の定番。
初登場の『金銀クリスタル』とリメイクの『HGSS』では、36番道路の道を塞いでいるおかしな木(触るとくねくね揺れる)に「ゼニガメじょうろ」で水をかけると、嫌がって正体を現し戦いを挑める。レベルは20。
前作でいうカビゴンの枠であるが、カビゴンよりもレアであり、一体しか登場しない。
その為、うっかり倒したり逃げたりしてしまうとそのデータでは二度と捕獲できなくなってしまう。『HGSS』ではGTSがある上殿堂入りすると再度出現するが、GTSが存在しないGB版・VC版プレイ時は気をつけよう。
『エメラルド』では、アトリエの穴に続く道を塞いでいる木に「ホエルコじょうろ」で水をかけることでバトルになる。レベルは40。
固定シンボルとして登場するのはこの『エメラルド』までで、第4世代の『DPt』からは草むらから出現する通常ポケモン扱いとなった。
ただの木だけでは飽き足らず、木のポケモンにまで擬態するつもりなのだろう。また、オーロットとウソッキーはそのタイプ上互いの相性を補完し合っているため、共生関係にあるのではないかという説もある(ウソッキーの弱点5つのうちオーロットは3つを半減でき、オーロットの弱点5つのうちウソッキーは3つを半減できる。また、ウソッキーはオーロットの弱点であるほのお、ひこう、こおりの弱点を突け、オーロットはウソッキーの弱点であるみず、じめんの弱点を突ける)。
『SV』では金銀クリスタルやエメラルドと同様に木に擬態している……のだが、グラフィックの関係でバレバレである。進化前のウソハチ共々、やはり水が苦手であり、雨が降ると大慌てで走り回る。
プレイヤーに気付いた時も逃げるが、徒歩では絶対に追いつけないレベルの猛ダッシュで逃げる(※これでも素早さ30です)。そのため、レッツゴーでおまかせ戦闘を仕掛けようにも、並みのポケモンでは絶対に追いつけない。
中には、やけに逃げ足が遅いウソッキーがいるが、実は……。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 100 | 115 | 30 | 65 | 30 | 410 |
典型的な鈍足物理アタッカー。
種族値合計が410とかなり低め(ポニータと同じ)に設定されているものの、配分に無駄が少ない(攻に寄っており、使わない特攻が低い)
使わないステータスが無駄に高いせいで他のステータスが抑えられ泣いたポケモンは珍しくない為、この配分バランスであれば410という数値は決して弱くない。
極端に低い30という素早さはむしろトリックルームなどで活かせるため、パーティによっては利点となることもある。(ここも半端に高いせいで通常は上から殴り殺され、トリックルーム下では半端な高さのせいで先手も取れない。という悲しみを背負った鈍足ポケモンは数多い)
特化型の宿命として特防が少し低めだが、すなあらしを撒くと実質の種族値が98相当になりイベルタルやゼルネアスと並ぶ頑丈さを発揮するためエースにするのも不可能ではない。
後述の技バリエーションの豊富さと前述の無駄の少なさゆえに、比較対象として種族値上では勝っているはずのギガイアスはBW当時、ウソッキーに比べて技バリエーションが少ないがゆえに「ウソッキーとどう差別化するか」が問われていたとか(後にギガイアスはすなおこしとだいばくはつを両立できるようになり差別化に成功している)。
どちらも有用性が高い上に前者は「採用する技に反動技が多いのでデメリットを踏み倒せる」後者は「弱点が多く一撃で殺されかねないリスクをケアできる」と、ウソッキーの戦術とは噛み合っている。またいわタイプにしてはかなり軽量で「けたぐり」「くさむすび」には強いが、「ヘビーボンバー」には弱い。
隠れ特性は「びびり」。
特定のタイプの攻撃や「いかく」を受けると素早さが上がるという強力な効果であるが、鈍足のウソッキーとは相性が悪い。ふくろだたきなどで一気に上昇させればさすがに速くなるが、そこまでする価値があるかというと微妙である。
剽軽な見た目とは裏腹に技のバリエーションはかなり豊富。一致の岩技はもちろんの事、じしんにふいうち、アームハンマーや三色パンチ等さまざまなタイプの技を覚える。思いもよらない技が飛び出してくるあたり性能的にも相手を欺くつもりでいるらしい。(マイナーと言うほどではないがメジャーでもないため「お前それ覚えたんかい!」という頭から抜けていたタイプの高火力わざを叩き込まれ戦線崩壊という可能性も珍しくない)
なお、木の模倣をしているからなのか、この名前であるにもかかわらず、草タイプ上位技の「ウッドハンマー」も覚える。しかも無反動でウッドハンマーを使えるのは全ポケモン中ウソッキーのみ。
嘘が嘘でなくなってる気がするが…(上述通り岩タイプの弱点を突けるタイプのポケモンは草タイプを嫌うタイプが多い、なので「ウソッキーはいわタイプ」と意気揚々と出したみずタイプ、じめんタイプが攻撃種族値100から放たれる無反動ウッドハンマーを喰らい退場のケースが割とある)
この技の豊富さに加え、全体的に習得技の威力に恵まれているので、可愛いルックスの割に攻撃性能はなかなかにエグい。ウソッキーに種族値で勝る他のいわタイプと比較しても劣るということはない。
第7世代で新たに高火力一致技「もろはのずつき」を習得と嬉しい強化をもらうことに。もちろん特性が「いしあたま」なら無反動で撃てる。
また同世代においては反動技をZワザ化することで1度だけ反動を踏み倒すことができ、いしあたま型のみならず「Zもろは+がんじょう」型も誕生した。
第8世代では「ロックブラスト」と「ボディプレス」を習得。タスキやみがわりに対して強くなったほか、自身の防御の高さをはがね対策として活かすことが可能になった。
第9世代では、新システム『テラスタル』によって全ポケモンが自在にタイプを変えられるようになり、ウソッキー自身も本当に草タイプに成れてしまった。
この「嘘から出た実」と言える妙を好んだジムリーダー・コルサの手持ちにも抜擢され、岩の攻撃範囲を持つ草タイプとして立ちはだかる。(しつこいようだがくさの弱点は岩を嫌い、いわの弱点はくさを嫌う事が多い)
もちろん、プレイヤー側にとってもくさテラスタイプのウソッキーは強力であり、上述の無反動ウッドハンマーを1.5倍の威力で叩き込むことも可能。テラレイドバトルで運良くくさテラスタイプで特性いしあたまのウソッキー(もしくはウソハチ)を入手できたら育ててみるのもあり。
もしくは、「宝食堂」でくさテラスタイプに変更し、とくせいカプセルで「いしあたま」に変更することでも可能。
テラスタイプいわなら「いしあたま」+「もろはのずつき」を最大限活かすことができる。A特化「こだわりハチマキ」ウソッキーのテラスタル「もろはのずつき」はHB特化キョジオーンの「じこさいせい」が「たべのこし」込みでも間に合わなくなる計算なので、機会があれば育ててみるのも1つの手。
使用トレーナー
ゲーム版
- ツクシ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- ヒョウタ:ジムリーダー(シンオウ)
- キクノ:四天王(シンオウ)
- アケルナル:ジムチャレンジャー
- コルサ:ジムリーダー(パルデア)
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
原作通りではあるが、とにかく捕まえづらい。
ゲットできる確率を示すサークルが真っ赤(=非常に低い)なのは日常茶飯。出現率の割に捕まえづらいことがよく話題になるヤミカラスが良心的に見えるほど。
が、それを利用してカーブボールのグレートスローを5回連続で投げる、エクセレントスローを3回連続で投げるなどの高難易度なタスクを攻略するには一役買ってくれ、寧ろ有難い存在。
なお、ゲットする際に暴れている時(物理攻撃のエフェクト)のモーションがかわいい。
因みにこのポーズはGOロケット団が繰り出す個体も見せてくれるが、シャドウポケモンなので悪そうな真顔でポーズを決めるというシュールな光景となっている。
いわタイプで唯一のカウンター持ちの系統だったが、最近まよなかルガルガンというライバルが現れた。
2022年の年末にはまさかのメテオビームを習得した。
有識者によればスーパーリーグ、ハイパーリーグでの活躍が期待できるとのこと。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
タケシのウソッキー
DP編14話にて、タケシのウソハチが進化した。進化前の泣き虫が改善され、勇敢でしっかりとした性格で、苦手としていた水も克服した。ボールから出るとタケシに敬礼するのがお約束となる。
SM編で再登場を果たし、103話ではライチのルガルガンと互角のバトルをした。
特性は「いしあたま」。「アームハンマー」や「すてみタックル」などを覚えている。
- キンヤのウソッキー
- AG173話で登場した黄金のウソッキー。色違いではなく、町の少年・キンヤのポケモンであり、苦手な水を克服するために実験をした結果ウソッキーの身体が黄金になってしまい、それ以来ウソッキーはキンヤを嫌って逃げ出してしまったとの事。ウソッキーを捕えようとしてきたロケット団から危険を顧みずに立ち向かったキンヤを見て再び心を開き、無事元の姿に戻る事ができ仲直りした。
その他
無印 | 162話 |
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AG | 11話 |
XY | 37話 |
SM | 1話・4話・6話・8話・13話・15話・23話・46話(イメージ)・66話・90話・96話・99話・125話・126話・129話 |
新無印 | 2話・25話・30話・32話・83話 |
短編 | ピカピカ星空キャンプ |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
ゴールドのウーたろう
・性別:♂ ・特性:がんじょう
・性格:ようき ・個性:いねむりがおおい
ゴールドがアカネとの自転車勝負中に遭遇。野生のサイドンに怯えて隠れていたが、ゴールドの励ましにより奇襲作戦で倒す事に成功し、ゴールドを慕って付いて行き手持ちとなる。
このサイドン撃退で自信をつけたのか、はたまたゴールドの性格が影響したのかは不明だが、人助けをしたり、ホウオウに一矢報いたり、「仮面の男」を取り押さえるなど、気弱な面は見せなくなり単体での活躍も多く見られた。「けたぐり」を繰り出す時は足を長く伸ばしている。
エメラルドのウソッキー
・性別:♀ ・特性:いしあたま
・性格:きまぐれ ・個性:まけずぎらい
ホウエン地方の「バトルフロンティア」で新聞記者が木と間違えてうっかり水をかけてしまい、暴れていたところをエメラルドになだめられ野生に帰ったが、アトリエの洞窟で再会して彼の手持ちになる。母性本能が強く、料理することもできしかも上手い。
6章事件後、エメラルドが寝ている間にゴールドのウーたろうと恋人になった。
関連イラスト
関連タグ
0184.マリルリ→0185.ウソッキー→0186.ニョロトノ