基礎データ
全国図鑑 | No.0858 |
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ガラル図鑑 | No.243 (カンムリ雪原図鑑:No.042) |
パルデア図鑑 | No.284 |
分類 | せいじゃくポケモン |
タイプ | エスパー/フェアリー |
高さ | 2.1m |
重さ | 5.1kg |
通常特性 | いやしのこころ/きけんよち/マジックミラー(隠れ特性) |
タマゴグループ | 妖精 |
他言語版の名称
英語・イタリア語・スペイン語 | Hatterene |
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フランス語 | Sorcilence |
ドイツ語 | Silembrim |
韓国語 | 브리무음 |
進化
キョダイマックス
詳細はキョダイマックスブリムオンにて
概要
テブリムの進化形で、ミブリムの最終進化形。
水色とピンクのロングヘアーで身体を覆う、セクシーな女魔法使いを思わせる外見で、その見た目の通り「森の魔女」の異名を持つ。
帽子の先からは先端が箒の様な形となった触手が伸び、これを相手に対しての攻撃手段や、喜怒哀楽を表現する際の腕として用いている。
分類通り静寂を好み、争いやそれを起こす人を嫌う性質は更に加速。頭痛を引き起こすサイコパワーを放って相手を遠ざけたり、箒型の触手で敵を引き裂くなどして己の身を守っている。彼女の住む森には生き物の気配がせず、もし、侵入しようものならばビームで気絶させた上で爪でトドメを刺す恐ろしい性質を持つ。
ポジティブな感情に引かれ寄り添い、身を賭して全力で守ろうとするサーナイトとはその点対照的と言える。ミブリムの時点で強い感情を受けるとくたびれたり、テブリムの時には幸せな感情でも騒音に感じると設定されているのだから、筋金入りであろう。
名前の由来もおそらく「身振り手振り」+「ブリム(帽子のつば)」+「無音」から。
一見女性的な丸みのある体型を持つように見えるが、実は顔から下に小さな手足を持つ本当の身体があり、実体部分をサイコパワーで浮かせ髪で隠す事でその様に見せかけている。
前述の通り、普段は帽子の触手をメインアームとして使っている為出すことはないが、やられモーションの時のみ、この本体部分やスカート内に薄っすら見える足を一瞬だけ垣間見る事が出来る。高さ2.1mに対して、体重が5.1kgというなかなか異次元の軽さであるのも、これが原因なのだろう。
また、生息域が同じオーロンゲ系統とは共通点が多く、度々話題に上がる事がある。詳細はオロブリを参照。
ゲーム上における特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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57 | 90 | 95 | 136 | 103 | 29 | 510 |
フェアリータイプが追加されあくタイプにも対抗出来るようになったが、元より分が悪かったはがねタイプや、本来エスパータイプが得意とするどくタイプに弱点を突かれてしまう点には要注意。
見た目通り特殊面に寄った能力値だが、意外にも物理側もそれなりにある。その代償として思いっきり素早さをかなぐり捨てた鈍足。防御や特防は高いもののHPは少々心許ないので、大技を食らうと案外あっさり落とされてしまう。
鈍足・高防御という事で、トリックルームを主体とした特殊アタッカーが鉄板構成。トリパのアタッカーとして運用することを考えた場合、厳選の目安はれいせい・最遅となるだろう。攻撃がそこそこ高いので、イカサマ対策として攻撃個体値も極力低めを狙っておくのがおすすめ。
メインウェポンとしてサイコキネシスやマジカルシャイン、サブウェポンとして鋼対策のマジカルフレイムや対ゴーストのシャドーボールが有力。
トリパに組み込むのであれば、当然ながらトリックルームは必須となる。トリルで一通り仕事を終えたら自爆技であるミストバーストで自主退場するなんて戦法も可能。
ブリムオンの専用技「まほうのこな」で相手のタイプをエスパータイプに変化すると言う変わった技も持ち、その技で生かした戦法で特にダブルバトルではミミッキュや強力な600族さえも倒せるほどのポテンシャルを秘めている。
またイエッサンとの相性は特筆に値する。特性サイコメイカーとこのゆびとまれを合わせる事によって、ねこだまし無効、ちょうはつ無効、このゆびとまれでブリムオンを倒させないといった強化ができ、ほぼ確実にトリックルームを成功させられる。
もっとも、相手のブリムオンへの妨害への対策ならイエッサンのこのゆびとまれだけで十分である場合もある。
攻撃もそれなりに高くじゃれつくやサイコカッター、パワーウィップなども覚えるので意表を突いた物理型も一応は可能。
ちなみにどういうわけか、タマゴ技で電気袋組よりほっぺすりすりを遺伝できる。起点作りとしては優秀だが、絵面にすると見た目とのギャップが激しいこと請け負いである…。
第9世代
第9世代では「ミストバースト」を没収されており、技面では若干弱体化。
初期環境ではコータスをエースとするトリパで使われる場合がある。自身の素早さの種族値が丁度初期環境でそこそこ見掛けるクレベースより1勝るため、そちらに対して上からの「マジカルフレイム」を撃ち込めるようにひかえめSV型も考慮に入る。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- シゲル
- ビート(薄明の翼)
漫画版
- ビート(ポケスペ)
アニメ版
- シゲルのブリムオン
- 新無印での新たな手持ちで、「さだめのいせき」で行う最後のトライアル・ミッションで使用。
- めざポケ3話「タケシとデントともりのまじょ!」
余談
モチーフはアーサー王伝説に登場する魔法使いマーリン(塔に死ぬまで幽閉される運命にある。ブリムオンのキョダイマックスの姿も正しく塔に囚われたかのような姿になる。)か、グリム童話に伝えられるラプンツェルだと思われる。
ただし、マーリンの性別は男性である為、女性の登場人物という焦点に絞って考察した場合、げきりんの湖周辺に生息する事を考えればアーサー王にエクスカリバーを授けた『湖の乙女』や魔女としての側面を鑑みれば『モルガン』あたりが元ネタか。(フォローしておくと、モルガンは本来は今日知られるような悪女ではなく、伝説成立当初はアーサー王を助ける所謂『きれいなモルガン』として描かれる事が多かった。元々モルガンはケルト神話の女神である為、キョダイマックス時の『キョダイテンバツ』という技名にも符合する。)
前述の通り顔の下に本来の小さい体があり、髪のような触手・その下の体のような部分とは繋がっていないのが正しい姿だが、二次絵では普通に人型スタイルで描かれているものが多い。
特に髪の下部分のちょうど膨らんだところがおっぱいっぽく見えるため(敢えてそういうデザインなのだろうが)ボインボインな姿で描かれたR-18イラストが多数を占める(現状、投稿されているイラストのおよそ3分の1がR-18という他のポケモンと比較してもぶっちぎりで高い比率を誇っている)。
もっとも、本来の姿と違うからといって一々指摘して回るのは野暮なのでそっとしておくことが望ましいだろう。
逆に、本来の小さい頭身に準じて下のスカート部分を切り離した姿で描かれることも少なくはない。
本体は白いがうち顔と四肢(つまり胴体以外の部位)は実はうっすら紫色をしており、真っ白なのは胴体のみ。これらはゲームのモデルや公式イラストがそうであるだけでなく、ぬいぐるみやポケモンカード等グッズでもしっかり守られている。
手足は普段は隠れている上に、顔も陰として捉えられるほどの薄さ。もはや無視しても問題ない程度の色合いのため、ファンアートの場合は無理に再現する必要性は低いだろう。(逆に意識して着色してこだわりをコッソリアピールしてみても良いかも?)
関連イラスト
関連タグ
0857.テブリム→0858.ブリムオン(キョダイマックスブリムオン)→0859.ベロバー
同複合タイプ
♀️しかいないポケモン
ポケモン関連
- オーロンゲ:色々と対になる存在。
- ワンパチ/パルスワン・エレズン/ストリンダー(ハイなすがた/ローなすがた):電気袋組以外でほっぺすりすり修得仲間
- アマージョ:同じく♀しか存在しないポケモンの最終進化系。モチーフは別方向なものの名前に「マジョ(魔女)」が入ってるため連想させることも。但しお互いの進化前は共通点があったりする。
- テールナー/マフォクシー:魔法使い繋がりだが、こちらは♂もいる(というか、御三家の性別比率が♂8割)。
- ドレディア:同じく女性的な外見かつ擬人化イラストが多いポケモン