基礎データ
全国図鑑 | No.0429 |
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シンオウ図鑑 | No.073 |
アローラ図鑑 | No.373 |
ヒスイ図鑑 | No.198 |
パルデア図鑑 | No.115 |
ローマ字表記 | Mumargi |
ぶんるい | マジカルポケモン |
タイプ | ゴースト |
たかさ | 0.9m |
おもさ | 4.4kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ふゆう |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称
ドイツ語 | Traunmagil |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Mismagius |
フランス語 | Feuforeve |
韓国語 | 무우마직 |
中国語(簡体字) | 梦妖魔 |
中国語(繁体字) | 夢妖魔 |
進化
概要
『ポケモンDPt』(第4世代)で登場した、ムウマの追加進化形態。
名前の由来は「ムウマ+魔法使い(mage)」からと思われ、頭身が高くなり頭部がいかにもな形状になっている。
体色は赤みがかった紫色とピンク色の組み合わせに変わる。色違いについては進化前と同系統であるが、色みが少し明るめになっている。
どこからともなく現れる神出鬼没のポケモンで、呪文のような怪しい鳴き声を呟き、聴いた相手を頭痛や恐ろしい幻覚に陥れ苦しめる。
その生態から祟りとも言われ人々に恐れられているが、稀に聴いた相手を幸せにする鳴き声もあり、気まぐれに人を助ける事もあるらしい。
恋の願いが叶う呪文もあるらしく、命がけでムウマージを狙う人もいる。
『LEGENDSアルセウス』の図鑑説明では、凶事を祓う呪文を唱えるので家に招く風習があるが、機嫌を損ねる行動を取ると災いをもたらすと、座敷童か何かのようになっている。
ポケモンカードゲームでは「くろまじゅつ」という技を使う個体がいるあたり、人間の魔法使いと同じ体系の魔法を持っている可能性もある。
その風貌からハロウィン御用達のポケモンでもあり、シーズンになると高確率で姿を目にする。
ゲーム上の特徴
シンオウジムリーダーのメリッサに起用されたのを始め、有名トレーナーの手持ちに入る率が非常に高い。
この頃になるとムウマの捕獲難度も下がっており、「やみのいし」さえ確保したなら自身が起用するのもアリである。「ふゆう」込みでの良耐性と、ムウマ器用さをそのまま引き継いだ技範囲で快適に攻略を進められるだろう。
ただし、石進化系恒例の現象として進化後は自力習得技が激減する点に注意。場合によってはわざマシンでの補強が必要になり、それでも取り返しが付かない進化前限定の技も多い。
特に『SV』(第9世代)では、何故かタイプ一致の「シャドーボール」すらレベル技から外れてしまい、特殊ゴースト技を一つも自力習得できない状況になっている。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ムウマージ | 60 | 60 | 60 | 105 | 105 | 105 | 495 |
ムウマ | 60 | 60 | 60 | 85 | 85 | 85 | 435 |
「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」が上昇したが、残りはそのまま据え置かれた。
上昇幅も各+20と低く、進化前とはうって変わって石進化では最も能力変化に乏しい種族となってしまっている。登場時はムウマの対であったヤミカラス→ドンカラスが、ムウマよりも低い所から大幅に能力を向上させてきたのとは対照的である。
特殊寄りゴースト全般に言える事だが、単純な高速アタッカーにするだけならゲンガーの壁も厚かった。そのためゲンガーには無い補助技を駆使してテクニカルに立ち回る事が求められた。
ムウマの項でも触れた通り、当時希少だった「パワージェム」を習得できた点は評価された
『HGSS』からは「わるだくみ」も習得可能になり、火力も上がった。
一方で、当時ははがねタイプがゴースト技も半減しており、打点が無かったため「めざめるパワー」のほのおタイプを粘るトレーナーも多かった。
第5世代
『BW』の「PDW」限定で、待望のほのお技「れんごく」を習得した。
しかしながら、「厳選」の難易度がかなり高い割に命中率が致命的に低かったため安定はしなかった。一応当たれば確実にやけどにできたので、不安な物理耐久を補える点では優秀だったが。
後年Zワザが登場すると、「ダイナミックフルフレイム」に変換して一発は確実に当てに行くという用途も見出されたが、ただでさえ希少な個体がその当時までどれだけ生き残っていたかと言うと・・・
「PDW」では「隠れ特性」という概念も実装されたが、他の「ふゆう」持ちと共に対象から外されている。「マジックガード」や「マジックミラー」などは相性的にも悪くなさそうなのだが・・・
第6世代
『XY』でフェアリータイプの新設が発表されると、ハピナスなどと共に後天的に複合するのではないかと噂されたがそんなことはなかった。ゲンガーはメガシンカでより強くなったが、こちらもムウマージは対象外であった。
一応「マジカルポケモン」という分類にちなんでか、新技の「マジカルシャイン」は手にしている。タイプ相性の見直しによりゴースト技がはがねタイプに等倍になってもいるので、止まりにくくはなった。
『ORAS』からは命中安定のほのお技として「マジカルフレイム」も習得。確実に相手の「とくこう」を下げられるので、特殊耐久が高めのムウマージには相性の良いほのお技であった。
ちなみに、当初から使えていた「マジカルリーフ」と合わせてこの時点で存在する「マジカル」が付く技を全て覚えるという個性になった。他にこの特徴を持つのは、ドーブルとミュウを除けばラルトス系列のみで、後の世代でもブリムオンが加わった程度である。
第7世代
「マジカルフレイム」の威力が65→75に上昇し、より使いやすくなった。
更にゲンガーは通常特性も「ふゆう」から「のろわれボディ」に変わり、勝手に別の道を歩み始めてくれた。
第8世代
技体系の見直しにより、「マジックコート」「マジックルーム」が覚えられなくなっている。そこまで重要な技でもなかったが、イメージ的には痛手と言えば痛手である。
第9世代
『SV』で自身のタイプを変更できる新システム・テラスタルが登場。「ふゆう」のおかげで、ほのおやでんきになってもじめん技を恐れなくていいというシナジーを得られ、この個性はストーリー中でもクローズアップされた
・・・が、ムウマのこだいのすがたとされるハバタクカミの登場がこれでもかというほど痛い。圧倒的な「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」に加えてフェアリータイプまで複合していると、望まれてきた強化を体現したような存在であった。
技面では新たに「くさむすび」を獲得している。ハバタクカミ(と、ついでにゲンガー)は覚えなかった上に、特に初期の環境ではキョジオーンやヘイラッシャといった重量級のくさ弱点が流行したため、一種の生命線となった。仮想敵がしばしば「じわれ」を振り回していたという点も、今となってはムウマージだけが持つ「ふゆう」を活用できた。
他にも「おにび」「あまごい」「トリック」「みちづれ」などハバタクカミが覚えない技はいくつかあり、辛うじて下位互換化を免れ続けている。
DLC「碧の仮面」では新技の「しっとのほのお」を、「藍の円盤」では同じく「サイコノイズ」を習得。これらもハバタクカミは対象外となったため、更に差別化要素が増えた。
使用トレーナー
ゲーム版
- メリッサ:ジムリーダー(シンオウ)
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)
- シキミ:四天王(イッシュ)
- フヨウ:四天王(ホウエン)
- ルザミーネ:エーテル財団代表
- リラ:ポケモントレーナー
- ムベ:ギンガ団(ヒスイ)
- ナンジャモ:ジムリーダー(パルデア)
- ノウヒメ:ブショー
アニメ版
漫画版
- メリッサ(ポケスペ)
- ルザミーネ(ポケスペ)
- リラ(ポケスペ)
- リリ(快盗!ポケモン7)※
※厳密にはギンガ団のポケモン
番外作品
『ポケモンカードゲーム』
拡張パック「ダブルブレイズ」収録のムウマージのカードが、一時期環境を荒らしまくった。
このカードは特性として「ふしぎなことづけ」が設定されている。効果は「このカードをきぜつ状態(=ゲーム版における「ひんし」に相当する状態)にしたうえで山札から手札を7枚獲得する」というもの。
ポケモンカードゲームは相手のカードをきぜつ状態にすることで取ることができる「サイドカード」をすべて取り切れば勝ちとなるゲームなので、一見するとデメリットを払いつつ強力なカードを山札から回収するためのハイリスク・ハイリターンな特性に見えるだろう。
このカードが禁止された理由はいくつかあるが、最大の理由が、拡張パック「ジージーエンド」収録のグッズカード「リセットスタンプ」の存在である。
このグッズの効果は「相手の手札をすべて山札にリターンして山札を切った後、残りサイドカードの枚数と同じだけ山札を引かせ、手札にする」というもの。
そう、
ムウマージを生贄にすればするほどリセットスタンプで相手が引き直す手札を削ることができるのだ。
同じポケモンは最大4体、サイドカードは最大6枚のため、ムウマージがこの特性を連発すればサイドは2枚となる。その直後に「リセットスタンプ」を使えば相手の手札は瞬く間に2枚となってしまう。運悪くそこでエネルギー×2を掴まされた暁にはもう…
というわけで、当該カードは使用禁止となってしまった。
『ポケモン不思議のダンジョン』
時・闇・空では、ある重要なボスの配下として登場するためか、同ダンジョンの道中の最下層近辺にも普通に出現するのだが……
なんとそのダンジョンというのが火山の火口内部(正式なダンジョン名は伏せる)であるせいで、数多の炎タイプに紛れて唯一ゴーストタイプであるこいつはというと、マグマの流れる壁を何食わぬ顔で通過移動しながら床のマグマに飛び込んで火傷する事態が多発する。
一見するとマスコットに思えるが、初回同行時は連れ歩き必須のとあるポケモンに対して自身の「おどろかす」が確定2発という悪夢のようなキラーぶりを発揮する。むしろやけどしていないと超危険なので、やけど事故はある意味バランス調整と言えるか。
なお、当然ラストバトルに出てくるムウマージも同スペックなので、うっかり放置してムウマージに倒されてゲームオーバーということも少なくない。
『ポケモン+ノブナガの野望』
ノウヒメのベストリンク。
『ポッ拳POKKENTOURNAMENT』
「あやしいかぜ」を使用するサポートポケモンとして登場。
バトルポケモンに攻撃力アップを付与したのち、紫色の風を纏いつつ相手に向かってゆっくり移動する。相手に向かって飛んでいく打撃技という特徴があり、飛び道具無敵が効かないので射撃と混ぜることで遠距離戦を強化できる。
しかし発生が80Fと異様に遅く、移動スピードもだいぶ遅いので扱いには工夫が必要。また攻撃力アップはバフの持続時間が短く、ほぼオマケ。
『ポケモンカフェミックス』
編集時点では年1~2回程度の頻度で来店(プレイアブル化の機会が生じる)するゲスト枠と扱われており、それ以外の期間には遭遇する事さえ無い。
標準の制服以外に、ハロウィンに合わせて「帽子」周りをお菓子やジャック・オ・ランタンで装飾した姿が実装されている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- DP43話
- 山のポケモンセンター近くの森に住む野生のムウマージ。道に迷ったポケモントレーナーや旅人に幻覚を見せて驚かせるのが好きで、サトシ達に幻覚を見せた。
- グレッグルとタケシによって幻覚だとばれた後、自らが作り出した世界のレックウザと合体(融合)してゲームにも実装されていない紫色のレックウザへ変化した(公式の合体ポケモンは他にも前例があり、無印に登場したゴースがフシギバナとカメックスを合体させ、フシギックスを召喚したりとやりたい放題だった。何の因果かこれらの合体ポケモンを作り出したのはいずれもゴーストタイプの面子だったりする)。
- 巨大化したピカチュウ、ポッチャマ、グレッグルによって倒されたが、ムウマージに敵意は無く、自分の力で夢をかなえたいというサトシ達にうなずいていた。
- チョウコのムウマージ
- DP86話でポケモンスタイリストを目指しているチョウコのポケモンで登場。ヨスガコレクションでは派手な衣装をまとい、電飾つきの派手な演出で目立ったが、結果はアクセサリーや衣装ばかり目立って肝心のムウマージが脇役になってしまった為アクセサリー賞に終わった。
- メリッサのムウマージ
- DP93話・102話で登場。ノゾミとのバトルではニャルマーを「サイケこうせん」で混乱させ、「でんげきは」を「マジカルリーフ」で防御しながら「サイコウェーブ」で倒した。
- ジム戦ではサトシの作戦「カウンターシールド」を一度は打ち破るが、ヒコザルの「かえんほうしゃ」「かえんぐるま」の二重攻撃によって倒される。
- ノゾミのムウマージ
- DP176話にて、シンオウグランドフェスティバルでムウマージに進化して登場。セミファイナルでリーフィアとペアを組み、「Wかげぶんしん」でナオシのミミロップの技で消すのを利用して美しく演出、「おまじない」でコロトックの「歌う」の音符を弾く、リーフィアの「つばめがえし」に「サイコウェーブ」を合体させてリーフィアの光の翼を演出しナオシに勝利した。
- BW135話:無人島に入ったサトシ達に2体が襲撃する。
- XY82話:ムサシがムウマージの仮装をしていた。
- ルザミーネのムウマージ
- SM53話でウツロイドに乗っ取られたルザミーネが繰り出したポケモンで登場。電気技で攻撃するがトゲデマルの特性『ひらいしん』によって全て無効化。アシマリの『スーパーアクアトルネード』で倒される。
- SM94話
- スクールでお化け屋敷ごっこしていた際に来たゴーストポケモンで登場。サトシ達に幻術をかけて不思議な世界に連れていってしまう。もし、ネッコアラが鐘にチャイムしなかったらゴーストポケモンに気に入られていたホウとスイはあの世に連れいかれてたかもしれない…
- コーダイのムウマージ
- 劇場版『幻影の覇者』で悪役コーダイのポケモンでカゲボウズと共に登場。
余談
ムウマージはVC版で覚えたマシン技(わざマシン39の「スピードスター」で確認)を覚えていると「問題のあるポケモン(不正な手段で覚えた技がある)」とみなされ、第7世代のバトルに参加できなかった。
具体的には、「VC産(ゲームボーイの形)のマーク」+「第3世代以降のわざマシンに収録されていない技」の両立が不可能ということ。
同じ追加進化組であるトゲキッス、ベロベルトなどでは、第2世代限定のマシン技を覚えていても問題なく通り、VC産マークのついていない4世代産(教え技に同技が存在する)や、進化させずにムウマのままであれば通ったため、単純に不具合が起きているようである
(※3世代やDPt産などの別世代でのムウマから進化させたムウマージ、第2世代限定技を覚えた上記以外の別の追加進化ポケモン、スピードスター以外のマシン技で確認できたわけではなく、例外もあると思われるため、さらなる検証が求められる)。
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
ポケモンと初音ミクコラボにおいて、ゴーストタイプ枠でムウマージが抜擢された。
元々ゴーストタイプは歌要素の強いパンプジンと本系列が最有力候補と見られていたのだが、順当な選出となった。おそらく「人を幸せにする」という側面を持つ事が決め手になったものと思われる。ちなみに「ほろびのうた」も歌える。
- 【参照】【初音ミク(ゴースト)】
関連イラスト
関連タグ
0428.ミミロップ/メガミミロップ→0429.ムウマージ→0430.ドンカラス