曖昧さ回避
概要
―――その日、少年は運命に出会う
『Fate/stay night』とは2004年1月30日に発売された、TYPE-MOONの商業デビュー作品となる伝奇活劇ビジュアルノベルゲーム。略称は『stay night』『SN』など。
同サークルの他作品である『月姫』や『空の境界』などと共通の世界設定を背景に描かれているが、それぞれストーリーとしての直接的な関係はない。
『Fate』 『Unlimited Blade Works』 『Heaven's Feel』の3つのルートによって構成されており、それぞれのルートによってメインヒロインと結末が異なる。
2005年には、いわゆるエロゲでありながらゲーム総合部門に入り10万本を売り上げ、大きな話題となった。ファンディスク『Fate/hollow ataraxia』も合わせると販売累計は40万本に至っている。
更に2006年にTVアニメが放送された事で、一般大衆にも高い知名度を誇るようになった。アダルトゲームが社会現象にまで上り詰めるのは当時としては異例中の異例。
初出(無印)はボイスが無く、またレーティングは18禁だが、2007年4月19日に全年齢版の『Fate/stay night[Realta Nua]』がPS2で発売、2011年末~12年初頭にかけて『Fate/stay night[Realta Nua]』PC版3ルート分割販売が開始した。これら全年齢版にはボイスが有り、また新規の『ラストエピソード』が追加されている。
さらに、新規BGMとオープニングを収録したPSVita版が2012年11月29日に発売。そのスマートフォン移植版は、2015年4月19日からiOS版が、2015年5月30日からAndroid版が配信されている。こちらもルート毎に分割で、特に「セイバールート」は無期限無料配信となっている。ただし対応機種数が少ないため、必ず「動作確認機種」を確認しておく事。
2019年1月30日で15周年を迎え、それを記念し、『Fate/stay night 15th Celebration Project』が始動。それに伴い、プロジェクトの公式サイト及び公式Twitterも開設された。
またその一環で『Fate/stay night+hollow ataraxia』として、2019年6月28日にPC版が期間限定生産で復刻発売することを発表。
メディアをDVDからダウンロードカード(インターネット接続環境、DMMアカウントが必要)へ変更し、最新OS(日本語版 Windows 7/8/8.1/10)にも対応可能だが、ゲームの内容及びボイスはPC版対応となる。
「『Fate/stay night』初回限定版」の特典として付属した冊子『Fate/Art Chronicle』『Fate/side material』復刻版を同梱。
2024年1月30日の20周年生配信にて、VITA版[Realta Nua]を基にグラフィックをHDリマスターし英語と簡体字に対応したリマスター版『Fate/stay night REMASTERED』の制作が発表された。対応機種はSTEAMとSWITCH。
また、本作自体のアニメ版・マンガ版に加え、様々な形態で多くの派生作品が登場している。
それらについては「Fateシリーズ」を参照。
このため、他作品と比較して当作品(特にPCゲーム版)は「原作」と呼ばれることがある。
ストーリー
聖杯戦争とは、どんな望みも叶うという万能の器である聖杯をかけた儀式である。聖杯によって選ばれた7人の魔術師(マスター)は7騎の使い魔(サーヴァント)を召喚し、己が望みを叶える為に聖杯を巡り殺し合う。半人前の魔術師として生きていた衛宮士郎が、偶然にも7人目のマスターとして選ばれたことから、第五次聖杯戦争の幕は開く。
―――その杯を手にした者は、あらゆる願いを実現させる。
聖杯戦争。
最高位の聖遺物、聖杯を実現させるための大儀式。
儀式への参加条件は二つ。
魔術師であることと、聖杯に選ばれた寄り代である事。
選ばれるマスターは七人、与えられるサーヴァントも七クラス。
聖杯は一つきり。
奇跡を欲するのなら、汝。
自らの力を以って、最強を証明せよ。
登場人物
主人公
メインヒロイン
サーヴァント
アーチャー(CV:諏訪部順一) | ランサー(CV:神奈延年) | バーサーカー(CV:西前忠久) |
---|---|---|
弓兵のサーヴァント。 | 槍兵のサーヴァント。 | 狂戦士のサーヴァント。 |
ライダー(CV:浅川悠) | キャスター(CV:田中敦子) | アサシン(CV:三木眞一郎) |
騎兵のサーヴァント。 | 魔術師のサーヴァント。 | 暗殺者のサーヴァント。 |
ギルガメッシュ(CV:関智一) | 真アサシン(CV:稲田徹) | セイバーオルタ(CV:川澄綾子) |
8体目のサーヴァント。 | 真の暗殺者のサーヴァント。 | 聖杯の泥により黒化したセイバー。 |
穂群原学園
間桐慎二(CV:神谷浩史) | 柳洞一成(CV:真殿光昭) | 美綴綾子(CV:水沢史絵) |
---|---|---|
士郎の友人その1。桜の義理の兄 | 友人その2。生徒会長 | 友人その3。弓道部部長 |
藤村大河(CV:伊藤美紀) | 葛木宗一郎(CV:中多和宏※6) | 後藤劾以(CV:葛城政典※7) |
冬木の虎。士郎の姉貴分であり保護者 | 穂群原学園の教師。寡黙な男。 | 士郎のクラスメイト。特技はモノマネ。 |
蒔寺楓(CV:結本ミチル) | 三枝由紀香(CV:中尾衣里) | 氷室鐘(CV:中川里江) |
陸上部の短距離走者。活発な性格。 | 陸上部のマネージャー。温和な性格。 | 陸上部の跳躍選手。眼鏡っ娘。 |
その他の人々
イリヤスフィール(CV:門脇舞以) | リーゼリット(CV:宮川美保) | セラ(CV:七緒はるひ) |
---|---|---|
銀髪の少女。バーサーカーのマスター。 | イリヤの世話係。 | イリヤの教育係。 |
言峰綺礼(CV:中田譲治) | 間桐臓硯(CV:津嘉山正種) | アトラム・ガリアスタ※2(CV:福島潤) |
聖杯戦争の監督役。冬木教会の神父。 | 慎二と桜の祖父。 | 魔術協会から送られてきた魔術師。 |
アンリマユ | アハト翁※4(CV:藤本譲) | ???※2(CV:大原さやか) |
この世全ての悪と呼ばれる存在。 | アインツベルン家現当主。 | イリヤに第四次の顛末を伝えた。 |
蛍塚音子(CV:野田順子) | 魃(CV:田村ゆかり) | 藤村雷画※1 |
士郎のバイト先のお姉さん。 | 紅州宴歳館 泰山の店長。 | 藤村大河の祖父。 |
人形師※3 | ||
士郎の義体を提供した。 |
魔術協会
ゼルレッチ※3(CV:沢木郁也) | ルヴィア(CV:伊藤静※9) | ロード・エルメロイⅡ世※2(CV:浪川大輔) |
---|---|---|
魔法使いの一人。聖杯の誕生に深く関わる。 | 時計塔の学生。凛とは似た者同士で犬猿の仲。 | 時計塔の講師。後に凛の後見人となる。 |
過去の人物
衛宮切嗣(CV:小山力也) | 遠坂時臣※1(CV:辻谷耕史※8) | クラウディア※3(CV:茅野愛衣) |
---|---|---|
士郎の養父。故人。 | 凛の父親。故人。 | 白髪の女性。故人。 |
マキリ・ゾォルケン※3(CV:立花慎之介) | ユスティーツァ※3(CV:大原さやか) | 遠坂永人※3(CV:上田燿司) |
始まりの御三家の一人。令呪を考案した者。 | 始まりの御三家の一人。聖杯を作り上げた者。 | 始まりの御三家の一人。霊脈に優れた土地を提供した者。(右) |
ベディヴィエール※1(CV:※10) | マーリン※1(CV:小林勝也※11) | モードレッド※1(CV:桑島法子※12) |
アーサー王の従者である騎士。 | ブリテンを治めたアーサー王を導く存在。 | 円卓の騎士の一人であり、アーサー王の息子。 |
???※5(CV:小野大輔) | ||
アーサー王の墓に現れた謎の人物。 |
※1 原作言及のみがなされる、2006年版アニメのみ正式登場。
※2 原作言及のみがなく、2014年版アニメのみ登場の新キャラクター。
※3 原作言及のみがなされる、2020年劇場アニメのみ正式登場。
※4 原作直接の登場はなく言及のみがなされる。
※5 原作言及のみがなされる、2014年版アニメの特典ドラマCDにのみ登場。
※6 2014年版からはてらそままさきへと変更。
※7 2014年版からは市来光弘へと変更。
※8 声があるのは2006年版アニメのみ。
※9 [Realta Nua]のみ田村ゆかりが担当。
※10 2006年版アニメでは能登麻美子、[Realta Nua]ではPS2版は三木眞一郎、Vita版は真殿光昭、『Garden of Avalon』以降は宮野真守がそれぞれ担当。
※11 2006年版アニメでの担当。[Realta Nua]では諏訪部順一、『Garden of Avalon』では櫻井孝宏がそれぞれ担当。
※12 2006年版アニメでの担当。『Garden of Avalon』では沢城みゆきが担当。
主題歌
オープニングテーマ
「THIS ILLUSION」(PC版)
作詞:芳賀敬太 / 作曲・編曲:NUMBER 201 / 歌:M.H.
「黄金の輝き」([Realta Nua]PS2版・PC版)
作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 歌:NUMBER201 feat. MAKI
「ARCADIA」([Realta Nua]PS Vita版・Fateルート)
作詞:Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
「HORIZON」([Realta Nua]PS Vita版・Unlimited Blade Worksルート)
作詞:Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
「Another Heaven」([Realta Nua]PS Vita版・Heaven's Feelルート)
作詞:Rico / 作・編曲:齋藤真也 / 歌:earthmind
エンディングテーマ
「days」(PC版)
作詞:芳賀敬太 / 作曲・編曲:NUMBER 201 / 歌:CHINO
「Link」([Realta Nua])
作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 歌:NUMBER 201 feat. rhu
バージョン違い
オリジナル版(R18版・原作・原典)
2004年1月30日に発売。対応機種はWindowsPC。CD3枚組。
記念すべき初版のFate。このバージョン系列にのみHシーンがある。
オープニングアニメーションはタツノコプロ制作で2つ収録。
画面は800x600の4:3。いくつかバグがあり、修正するには公式サイトからパッチを当てる必要がある。
DVD版
オリジナル版のバグを修正してDVD1枚にまとめたもの。
セット版
オリジナル版と続編のFate/hollowataraxiaをセットにしたもの。
復刻版
セット版の復刻版、新しいOSに対応している。
箱の中にはダウンロードカードが入っており、これの情報をDMMに入力することでソフトが手に入る。
[Realta Nua]
CS移植かつ全年齢版で、数多の追加要素で完全版とも言える存在。
複数の環境に移植されている。
以下変更点
- CEROレーティングに合わせてHシーンが別のものに差し替え。
- その他のテキストやCGのエロ描写やグロ描写も差し替え。
- 声優によるボイスが搭載、キャストは後述の2006年版アニメから続投。
- テキストにも手が入り、「設定の変更点などの修正」「声優の演技で代替できる地の文の削除」「ボイス量低減のため本筋とは関係ない文章の削除」などが行われた。
- イベントCGの複数追加。
- フローチャートやシーン再生、テキスト巻き戻しなど便利機能追加。
- BGMの複数追加と、オープニングテーマの差し替えと新規エンディングテーマ「Link」の追加。
- オープニングアニメーションを新規のものに差し替え。
- 新規エピソードとして「ラストエピソード」を追加。
PS2版
最初の[Realta Nua]。画面は640 x 480とオリジナル版より荒い。
オープニングテーマは「黄金の輝き」でオープニングアニメーションはタツノコプロ制作の3バージョンが用意。
Amazon版
Amazon内でダウンロードソフトとして発売されたもの。ルートごとにバラ売りで、内容はほぼPS2版と同じ。
2年足らずで販売を終えてしまった。
PS Vita版
初の携帯機向け移植であり、初の16:9画面の環境。画面は960×544であり、やはりオリジナル版には届かない。(使用している画像自体はオリジナル版より高精細)
オリジナル版の4:3のCGを表示するために、画面の左右に枠を入れて4:3表示を再現するか、上下を切り取って横長表示にするかを選択できる。(いわゆる貧乏ビスタ)
BGMは新規でリミックスしたものが追加され、旧BGMと選択できる。
オープニングは「ARCADIA」「HORIZON 」「Another Heaven」の3つで、アニメーション制作はufotable
スマートフォン版
縦画面モードを追加するなどスマートフォンへ最適化されたバージョン。他のバージョンと違い、課金することで各ルートが解放される仕組みになっている。(最初のセイバールートのみ無料)
画面解像度と使用CGが1920x1080を想定したものになり、遂にオリジナル版を超えた。ipadなど4:3画面端末はオリジナル版に近い比率で表示されるが、16:9以上の横長端末は貧乏ビスタ固定となる。(画面をスクロールすると上下の見切れ部分を確認できる)
BGMは旧BGMの選択肢が消え、リミックスの新BGMのみとなっている。
オープニング関連はPS Vita版と同一。
2019年アプリがアップデートされUIなどが変更された。
REMASTERED版
2024年8月8日配信開始 対応環境ニンテンドースイッチ STEAM(パッケージ販売は無し)
fate20周年記念のリマスター版で、基本的には[Realta Nua]の移植。よってHシーンは無い。
公式で初めて外国語翻訳テキストを搭載しており、英語と簡体字中国語に対応している。
画面は16:9想定で、新要素としてイベントCGを16:9へ完全対応させるためにオリジナル版CGの左右に「新規描き足し」を行ったものを使用しており、貧乏ビスタや左右枠などから開放されている。
BGMは新BGM固定で、OPはVita版準拠。過去バージョンにあったフォント切り替えなどの便利機能が一部削除されている。また、UIがFGOを模した新しいものに変更されている。
漫画
Fate/stay night
『月刊少年エース』2006年2月号から2012年12月号まで連載された。作画は西脇だっと。セイバールートを基に他ルートの要素やオリジナルの展開を加えている。全20巻。
Fate/stay night[Heaven's Feel]
『ヤングエース』2015年5月号にプレ連載を掲載した後、2015年6月号より連載開始。
ベースが原作版となっているため、全年齢向けでありながら、士郎とヒロインのあんなシーンが堂々と描かれている。読むときは周りに注意。
Fate/stay night[Unlimited Blade Works]
2021年から電撃大王にて連載開始。
ストーリーは概ね原作通りだが、序盤での凛の令呪使用回数が異なっており、それによって今後のストーリー展開にも変化が生まれている。
TVアニメ
『Fate/stay night』(2006年)
2006年1月~6月に放送された。全24話で、アニメーション制作はスタジオディーンが担当している。音楽はサントラ界の重鎮川井憲次氏。
また、2010年には劇場版アニメ『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』の公開を記念し、総集編となる『Fate/stay night TV reproduction』が放送された。
奈須きのこ、山口監督、シリーズ構成の三人の一致によりセイバーがヒロインのFate(セイバー)ルートを中心に、一部他のルートの要素が盛り込まれている(セイバールートでは出番がないキャラクターを活躍させるため)。奈須曰く主題は、セイバーと士郎の「ボーイ・ミーツ・ガール」(いわゆるラブコメ)との事。
この関係で他のルートで初めて判明する設定(凛と桜の関係など)の一部が視聴者のみが察せる形で明かされている、ゲーム版後半ではエピローグを迎えるまではフェードアウトしてしまう桜や大河が日常パートが増えたことで後半も登場している。
奈須は脚本監修として脚本会議に毎回参加している他、キャスティング会議にも加わった。
ゲームには登場しないアイテムと特別衣装の設定は、キャラクター原案の武内崇が担当。有名な桜のボンデージ姿やモードレッドなどの新規デザインが描き起こされた。キャラクターデザインは原作ゲームに似せるために武内と石原が協力している。また、武内はプロデューサー(竹内友崇名義)、1期OP絵コンテとしても参加している。
今作で音声が付いたキャラクター達のキャストは一部を除けば、現在に至るまで他の派生作品でも固定されている。
ソフト販売
2005年に放映前の特別映像が発売。
本編のDVDは2006年に単独パッケージ版が順次発売。
2009年4月24日にHDリマスター版のBD-BOXが発売。
2010年1月21日に総集編『Fate/stay night TV reproduction』が発売。
2010年9月23日には安価提供を目的とするDVD-SETが期間限定で発売(本来はジェネオン・エンタテインメント20周年記念。しかし、反響が大きかった為、2012年11月21日から無期限で通常生産。)
2010年3月4日時点で、売り上げ枚数は100万枚以上。作品単体の売り上げとしては2020年現在もFateシリーズ最高を記録し続けている。
スタッフ
原作 | 奈須きのこ/TYPE-MOON |
---|---|
監督 | 山口祐司 |
脚本監修、構成原案 | 奈須きのこ |
シリーズ構成 | 佐藤卓哉 |
キャラクター原案・監修 | 武内崇 |
キャラクターデザイン | 石原恵 |
プロップデザイン | 小坂知 |
美術監督 | 小山俊久 |
色彩設計 | 松本真司 |
撮影監督 | 近藤慎与 |
編集 | 松村正宏 |
音楽 | 川井憲次 |
音響監督 | 辻谷耕史 |
プロデューサー | 小倉充俊、源生哲雄、斎藤正明、竹内友崇、松永孝之 |
アニメーション制作 | スタジオディーン |
製作 | Fate Project※ |
※ジェネオン・エンタテインメント、ノーツ(TYPE-MOON)、TBS、CREi、フロンティアワークス
主題歌
オープニングテーマ
「disillusion」(第1話~14話)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - Number201 / 編曲 - 川井憲次 / 歌 - タイナカサチ
タイナカサチによるPC版主題歌のカバー。オリジナルが「この幻想」を意味していたのに対し、こちらは「幻滅」の意味になっている。
「きらめく涙は星に」(第15話~23話)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - KATE / 編曲 - 十川知司 Number201 / 歌 - タイナカサチ
「disillusion 2010」(総集編)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - NUMBER201 / 編曲 - 宮崎歩 / 歌 - タイナカサチ
エンディングテーマ
「あなたがいた森」
作詞 - 渡辺愛未 / 作曲・編曲 - 出羽良彰 / 歌 - 樹海
「ヒカリ」(第14話)
作詞 - Manami Watanabe / 作曲 - Yoshiaki Dewa / 編曲 - Yoshiaki Dewa、Takeshi Fujii / 歌 - 樹海
「君との明日」(最終話)
作詞・作曲・歌 - タイナカサチ / 編曲 - 金子隆博
「With...」(総集編Ⅰ)
歌 - 樹海 feat. タイナカサチ
「雲のかけら」(総集編Ⅱ)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - 山元祐介 / 編曲 - 出羽良彰 / 歌 - タイナカサチ feat. 樹海
『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』(2014年)
アニメーション制作は『空の境界』や『Fate/Zero』を手掛けたufotableが担当し、分割2クールのテレビシリーズとして放送。ストーリーは『Unlimited Blade Works』ルートをベースとし、奈須の新事実を盛り込みたいと言う意向からアニメオリジナル設定が追加された内容となっているが、話の構成そのものはDEEN版とは違い原作ゲームに近くなっている。
1stシーズン(第0~12話)は2014年10月から12月まで、2ndシーズン(第13~25話)は2015年4月から6月まで放送された。
キャラクターデザインは現在の武内の絵柄を元にしているため、原作とは異なったものを意識している。『Zero』と同様にデザイン担当者が複数である為、キャラクターごとのデザインに差異がある(例えば、セイバーと凛のキャラデザは別人)。
脚本、シリーズ構成はufotable名義で社内スタッフが複数人で担当。
一部、『Zero』を意識した演出がされており、それらのシーンでは『zero』で音楽を担当した梶浦由記が楽曲を提供している。
士郎たちの新衣装デザインやキャラクター監修は武内が担当した。また、プロデューサーとしても参加している。
今作も奈須が全ての脚本会議・アフレコに顔を出し、脚本・アフレコ監修を行った。
声優陣は多くはこれまでのものを引き継いでいるが、一部声優が変更されている。
ソフト販売は『zero』と同様にBlu-ray-BOXのみ。
BOXⅠには後にドラマCD化される奈須きのこ書き下ろしの小説『Garden of Avalon』が付属。BOXⅡには、もう一つのEDが特典として映像化された。
売り上げ枚数は376,375枚以上。
スタッフ
原作 | 奈須きのこ/TYPE-MOON |
---|---|
監督 | 三浦貴博 |
脚本、シリーズ構成 | ufotable |
キャラクター原案 | 武内崇 |
キャラクターデザイン | 須藤友徳、田畑壽之、碇谷敦 |
色彩設計 | 千葉絵美、松岡美佳 |
美術監督 | 衛藤功二 |
撮影監督 | 寺尾優一 |
3D監督 | 宍戸幸次郎 |
編集 | 神野学 |
音響監督 | 岩浪美和 |
音楽 | 深澤秀行 |
プロデューサー | 岩上敦宏、竹内友崇、近藤光 |
アニメーション制作 | ufotable |
製作 | アニプレックス、ノーツ、ufotable |
主題歌
オープニングテーマ
「ideal white」(第1話 - 第12話)
作詞 - meg rock / 作曲 - Carlos K.、Toshi-Fj / 編曲 - Carlos K. / 歌 - 綾野ましろ
第0話ではエンディングテーマとして使用。第10話(テレビ放送版)では未使用。
「Brave Shine」(第13話 - 第24話)
作曲 - 小山寿 / 編曲 - 玉井健二・大西省吾 / 歌 - Aimer
第20話では未使用。
エンディングテーマ
「believe」(第1話 - 第11話)
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
「ring your bell」(第13話 - 第24話)
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
「ring your bell(in the silence)」(第15話)
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
挿入歌
「THIS ILLUSION」(第12話)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - NUMBER 201 / 編曲 - 深澤秀行 / 歌 - LiSA
「LAST STARDUST」(第20話)
作詞 - aimerrhythm / 作曲 - 飛内将大 / 編曲 - 玉井健二・飛内将大 / 歌 - Aimer
劇場版アニメ
『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』
2010年1月23日から公開された。主要な制作スタッフや出演声優はテレビアニメ第1作と同じ。ストーリーは凛がヒロインの『Unlimited Blade Works』ルート準拠。テレビアニメ同様に原作CGを再現したシーンが多いのが特徴的。
劇場版一本という尺の関係で内容的にはダイジェスト。しかし、カットがいわゆる日常、士郎と凛の恋愛シーンに絞られているため、戦闘シーンはしっかり作り込まれている。原作サイドからは「アニメーションの最高峰」という大絶賛を受けた。
当時はメディア展開がちょうど下火になっていた時期であり、全国13劇場という超小規模上映だったが、想定以上の大ヒットに生フィルムをプレゼントするなど視聴者への御礼イベントが多数催された。関係者の間でも大ヒット御礼パーティーが催され、アーチャー役の諏訪部順一氏のブログで写真を見る事ができる。
主題歌
「Voice~辿りつく場所~」(エンディングテーマ)
作詞・歌 - タイナカサチ / 作曲 - 山元祐介 / 編曲 - 小山晃平
「imitation」(イメージソング)
作詞 - 芳賀敬太 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - Masanori.T / 歌 - タイナカサチ
『Fate/stay night[Heaven's Feel]』
2014年7月27日、品川インターシティホールにて開催された『Fate Project最新情報発表会』にて、制作されることが発表された。アニメ版UBWと同じくufotable。監督・キャラクターデザインは須藤友徳。音楽は『Fate/Zero』を担当した梶浦由記。
第1章『presage flower』、第2章『lost butterfly』、第3章『spring song』の全三章。
本作が完成したことにより、『stay night』の全ルートがアニメ化された事になる。
桜がヒロインのルートで、内容はレアルタ版(全年齢)とPC版(18禁)を掛け合わせた内容となっており、Fateシリーズの映像化作品の中で初めて明確に主人公とヒロインが行為に及ぶシーンが描かれている。また、グロテスクなシーンも鮮明に描かれているため、苦手な人は注意が必要である。
第一章では共通ルート部分を大幅にカットし、士郎と桜の出会いから聖杯戦争開始までの描写に時間を割くことで「日常の崩壊」を描いている。また、間桐慎二に感情移入しやすい描写を入れるなど「人間側」の感情の描写に力が入れられている。一方、戦闘シーンも作り込まれており、原作では大きな出番のなかったランサーの活躍は奈須から「近年、インフレ気味のFateシリーズにおいて清く正しいサーヴァント戦」との評価を受けた。
主題歌
「花の唄」(第一章エンディングテーマ)
「I beg you」(第二章エンディングテーマ)
「春はゆく」(第三章エンディングテーマ)
関連イラスト
関連タグ
外部リンク
『Fate/stay night 15th Celebration Project』公式サイト