ハイエナ
はいえな
別名「タテガミイヌ」とも。
ややイヌに似た体形は、多くのイヌ科同様、開けた土地に棲むことと関係があるようである。
間違われやすいがイヌの仲間ではない。実際はジャコウネコに類縁の動物であり、イヌ科との関係についてはただのそっくりさんというのが本当のところ(ジャコウネコはマングース含め、どちらかといえばイヌ科よりネコ科に近い系統で、ネコ科同様に森林で進化した動物である。従ってハイエナも実はイヌ科とはかなり遠縁でネコ科の方がまだ近い)
アードウルフ以外の種は頑丈な顎と歯を持ち、動物の硬い骨も噛み砕く。
「サバンナの掃除屋」と言われるくらい獲物を綺麗に食べ、サバンナの衛生環境の維持に一役買っている。逆にライオンは食べ残しが酷く、ハイエナはそれを見て「勿体無いから貰っている」というだけであり、横取りしているわけではない(さらに言えばハイエナが食べないと死骸でサバンナが汚れる)。
下記の項で詳しく触れることになるが、ハイエナは必要に応じてスカベンジャーとハンターの顔を使い分ける優秀なサバイバーなのだ。
よく見るとタレ目で耳が丸く、口を閉じてるときは結構愛嬌のある顔をしている。
ハイエナの祖先が現れたのはおよそ300万年前。
現在のヨーロッパに初めて出現し、祖先の「プロティクティテリウム」がアフリカへと移り棲んだと考えられている。初期のハイエナは樹上生活に適応しており、昆虫や鳥、木の実を食べる雑食性だったという。
100万年後以降は、特殊な道を選び、大変繁栄した肉食動物であり種も多数存在していたが、氷河期を境に殆どの種が滅んでしまったという。その理由は今も不明。
夜行性で腐った肉に群がる習性があるが、アードウルフのような例外(シロアリを主食)もある。シマハイエナはカニや魚なども食べる。
死肉あさりというイメージが強いが、ブチハイエナは骨をも砕く顎としつこさ、群れの力を活かして獲物を狩る優れたハンターでもある。しかもその狩りの成功率は、ライオンが約20%であるのに対し、ブチハイエナはなんと約80%と、極めて高い。そしてブチハイエナの獲物は、そのほとんどが自分たちで仕留めたものなのである。ライオンとは獲物を横取りし横取りされる間柄で、ハイエナがライオンの獲物を横取りするというイメージが強いが、むしろライオンに獲物を横取りされる方が多い。こうしたイメージが形成された要因としては、ライオンは横取りした死骸であっても、食べる前に死骸に深く爪を立て、あたかも自分で仕留めたように周囲にアピールする習性があり、その振舞いが横取りしようとしたハイエナを追い払ったかのように見えるのかもしれない。
ちなみに、咬合力も450kg前後と、ライオンの310kg前後の約1.5倍の強さを持つ。
なお、ライオンと言えども、ハイエナから餌を横取りするのは割と命がけである。一対一なら、体格の大きなライオンはハイエナに後れを取ることはないが、ハイエナは大きな群れを作る上に連携プレーにも優れているため、基本的に10頭以下の群れしか作らないライオンは、ハイエナから追い払われることもある。
ライオンにとって、ハイエナはサバンナにおける強力なライバルであり、侮る事ができない存在である。このため、ハイエナが一頭だけはぐれているのを見たライオンは、ここぞとばかりに積極的にハイエナを攻撃することが知られている。
『ライオンキング』のシェンジがそうであるように、雌がリーダーとなる女系家族であり「クラン」と呼ばれる群れを作り、雌の方が体も大きい。クランの規模は様々だが最大で80頭の規模が確認されている。こういった特性は哺乳類ではかなり珍しい(メスの方が大きくなるのはヒゲクジラの普遍的な特徴であり、女系社会を形成するのはミーアキャットにウサギ、ゴンドウクジラなどにもみられるが、両方を兼ねそろえているのは限られている)。また、『ライオンキング』では非常に頭が悪い動物として描かれているが、実際は霊長類に匹敵するほど高い知能を持っているということが、最近になって判明した。その詳細はこちら
生殖
ブチハイエナは雌のクリトリスが雄のペニスと同じくらいか、それ以上に大きく、偽陰嚢と呼ばれる脂肪の塊が股間についている。また発達した肛門腺が女性器のような形をしており、非常に雌雄が見分けづらい。そのため中世ヨーロッパではブチハイエナは両性具有の動物だと思われていた。また、近年でも円山動物園につがいとして韓国の動物園から寄贈された2匹がいつまでたっても喧嘩ばかりで生殖に至らないので調査したところ両方ともオスだったという事件が起こっている(ブチハイエナの性別の訂正について)。
一般的には勃起したペニスの先端が尖っていたら雄で、先端が平らな方が雌となる。交尾の際は、雌がペニスをひっこめ、そこへ雄のペニスを挿入する事になる。雌が交尾の主導権を握っており、前述にあるように雌優位社会である。ペニスの尿道にあたる部分から出産するため、非常に難産な動物である。初産の60%が死産、その際母親も20%が死に至る。出産後の雌には擬陰茎に出産の跡が残る。
その代わりクラン内で実母以外のメンバーも生まれた子供の世話をするため、出産時を乗り切った後の生存率は高い方である。
アフリカでは、寝ている人間がハイエナに襲われる事例がかなり多い。一方、南アフリカのような治安の悪い地域では、番犬代わりに飼育されることもある。
人間からの印象は手柄を横取りしたり、根性の腐った人間を「ハイエナみたいな奴」と呼ぶぐらいにすこぶる悪く、『ライオンキング』などの創作物でも大抵悪役である。これはライオンほど見た目が華美でない点や、屍肉を食べると言う生態が一人歩きした結果なのではないかと思われる。
ここら辺はやたらと罵倒表現に使われる豚達と同じで、一般的なイメージと実際のギャップが激しすぎる動物として度々挙がる。
実際の子育て上手な生態や仕事上手な面やよく見ると愛嬌のある顔付きを考えれば、「ハイエナみたいなヤツ」はむしろ褒め言葉なのだが…。
コメント
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