コング(ゴーグルファイブ)
こんぐ
「〇〇コング、出動!」
デスダークが暗黒科学の力で作り出す巨大ロボットの総称。
暗黒巨大城デストピアの側面にある格納庫の壁が開き、両足の裏にあるブースターでモズーの所まで飛行し、到達後に幹部(主にデスギラー将軍)の遠隔操作による「リフレッシュパワー光線」で蘇生したモズーがコクピットに転送される。
デストピアからの出撃の際、デスギラー将軍は上記の台詞を叫ぶのがお約束となる(第47・48話ではデスマルク大元帥が担当し、第5・47~49話では「出動」が「発進」に変わっている)。
コクピット内の天井から伸びている2本の操縦桿を動かして操縦を行い、コクピット内では立って操縦しているように見えるが、席らしき物に座っている。
そのコクピットは頭頂部にあるが、第22話のクジャクコングだけは頭部デザインの関係上、胸部にコクピットがある(リフレッシュパワー光線は通常通りに頭部から放射している)。
下半身は基本的に共通し、当初は脚部のデザインの異なる物が2種類(実際はゴリラコングのみに使用されたものを含めて3種類)あり、話数によって使い分けていたが、第8話以降はヒカリコングと同型の物に統一された。
当初はイガアナ博士とザゾリヤ博士が別々に設計と製造を行い、互いに戦わせた結果で勝利した方に出動させていたが、第4話ではザゾリヤ博士の開発したマンモスコングを共同で強化改造を施し、第5話以降は作戦を実行するモズーを元に作り出されるようになった。
例外的に第16話のヒトデモズーだけはコングに搭乗しなかった(ヒトデコング自体登場していない)。(※1)
名称は「〇〇(モチーフ名)+コング」で統一され、基本的にモズーと同じモチーフ名が付けられているが、第31話のガラガラコングだけはモズーと名称が統一されていない(モズーはガラガラ「ヘビ」モズー)。
毎回コングの発進シーンはファンコングのそれを加工した映像が使用されている。
第49話に登場した最後の機体・クマコングはゴーグルファイブに最後の戦いを挑む決意をしたデスギラー将軍がデスマルク大元帥に逆らってまで操縦許可を迫った(その際、持ち出していたダークビーム砲をデスマルクに突きつけた)結果、その決意を汲んだ総統タブーの許可を得て搭乗した。
※1 ヒトデモズーをデザインした久保氏によれば、「毎週ロボット戦を撮影していると『(『バトルフィーバーJ』や『電子戦隊デンジマン』で前例があったように)たまには1回くらいロボット戦なしの話を作ってみたい』といった思いがスタッフに出てくる」らしい(『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』p78より)。
名前 | モチーフ | 登場話 | パイロット |
---|---|---|---|
ファンコング | 送風機 | 第1話 | カイモズー |
ヒカリコング | 照明 | 第2話 | トリモズー |
ゴリラコング | ゴリラ | 第3話 | タコモズー |
マンモスコング | マンモス | 第3・4話 | クモモズー |
カマキリコング | カマキリ | 第5話 | カマキリモズー |
ヤモリコング | ヤモリ | 第6話 | ヤモリモズー |
ネココング | ネコ | 第7話 | ネコモズー |
ドクガコング | ドクガ | 第8話 | ドクガモズー |
バクコング | バク | 第9話 | バクモズー |
ネズミコング | ネズミ | 第10話 | ネズミモズー |
シシコング | 狛犬 | 第11話 | シシモズー |
アリジゴクコング | アリジゴク | 第12話 | アリジゴクモズー |
ナマズコング | ナマズ | 第13話 | ナマズモズー |
アンコウコング | アンコウ | 第14話 | アンコウモズー |
ハチコング | ハチ | 第15話 | ハチモズー |
カッパコング | 河童 | 第17話 | カッパモズー |
サルコング | サル | 第18話 | サルモズー |
コウモリコング | コウモリ | 第19話 | コウモリモズー |
サボテンコング | サボテン | 第20話 | サボテンモズー |
シーラカンスコング | シーラカンス | 第21話 | シーラカンスモズー |
クジャクコング | クジャク | 第22話 | クジャクモズー |
カニコング | カニ | 第23話 | カニモズー |
カメレオンコング | カメレオン | 第24話 | カメレオンモズー |
テラノコング | プテラノドン | 第25話 | テラノモズー |
イノシシコング | イノシシ | 第26話 | イノシシモズー |
スイカコング | スイカ | 第27話 | スイカモズー |
サメコング | サメ | 第28話 | サメモズー |
ハエコング | ハエ | 第29話 | ハエモズー |
テングコング | 天狗 | 第30話 | テングモズー |
ガラガラコング | ガラガラヘビ | 第31話 | ガラガラヘビモズー |
ヤドカリコング | ヤドカリ | 第32話 | ヤドカリモズー |
トラコング | トラ | 第33話 | トラモズー |
ワニコング | ワニ | 第34話 | ワニモズー |
ハイエナコング | ハイエナ | 第35話 | ハイエナモズー |
ヤマアラシコング | ヤマアラシ | 第36話 | ヤマアラシモズー |
ムササビコング | ムササビ | 第37話 | ムササビモズー |
サイコング | サイ | 第38話 | サイモズー |
ミミズクコング | ミミズク | 第39話 | ミミズクモズー |
セイウチコング | セイウチ | 第40話 | セイウチモズー |
カイココング | カイコ | 第41話 | カイコモズー |
サソリコング | 蠍 | 第42話 | サソリモズー |
ミミズコング | ミミズ | 第43話 | ミミズモズー |
コンドルコング | コンドル | 第44話 | コンドルモズー |
タヌキコング | タヌキ | 第45話 | タヌキモズー |
スカンクコング | スカンク | 第46話 | スカンクモズー |
ゾウガメコング | ゾウガメ | 第47話 | ゾウガメモズー |
チーターコング | チーター | 第48話 | チーターモズー |
クマコング | クマ | 第49話 | デスギラー将軍 |
モグラコング | モグラ | 劇場版 | モグラモズー |
次作『科学戦隊ダイナマン』の第44話で同ロボットを思わせるようなネーミングのメカシンカ(ショベルコング)が登場している。
序盤は『勇者ライディーン』の巨烈獣のようにイガアナ博士が猛獣・怪獣型コングを、ザゾリア博士がメカ型コングを設計・製造して競っていた。しかし、第5話以降は「モズーとコングを同形状にする”同調伝達システム”を両博士が共同開発した」という展開になった。
この展開はスーツ製作に2体分の予算が掛かってしまう事からの措置であり、その為にモズーの下半身のデザインは凝れなくなってしまった模様。
その後のスーパー戦隊シリーズで巨大化戦力を別形態にする設定の場合、一般怪人を固定にしたり、「同形機」という設定でカラーリングの変更やパーツ替えをする、巨大化戦力の個体数を抑える(最大10体程度)などの手法で予算内に収めている。
デザインコンセプトは、脚部の形状から分かるようにモビルスーツの影響が大きい。
大戦隊ゴーグルファイブ 暗黒科学帝国デスダーク 巨大ロボット 合成怪獣
悪魔ロボット:『バトルフィーバーJ』の敵ロボット。等身大の怪人にそっくりな巨大ロボ繋がりだが、あちらは自動操縦の為に怪人が乗り込む必要はない。
晦正影:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の敵幹部。自分そっくりのロボットに搭乗する点は似ているが、あちらは縮小化した本体が自分そっくりに作った等身大のカラクリボディに乗り込んで操縦している。
ダイワルド:『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場、等身大怪人の上半身+毎回使い回した下半身から構成、戦隊側巨大戦力が3人構成など共通点が多い。
巨大戦力