曖昧さ回避
マーベルに登場する魂を操るアイテム
詳細はソウルジェムへ
テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するアイテム。本項で解説
概要
魔法少女はこれを使って変身する。
魔法少女によって、それぞれ色や変身後に装着される位置や形状が違っている。
平常時には指輪の形を取りそれぞれの指にはまっていて、普段着けている左中指の爪には、変身後のソウルジェムの形が紋様となって表れている。
指輪状態では魔女文字で名前が書かれた側は甲側で、宝石ある側が掌側だが、卵形のジェムを取り出す際など、向きが変わることもある。
魔法少女が魔法少女たる証であり、魔力の源でもある。
ソウルジェムの所々にロゴが付いている。
そのため魔法を使うたびに少しずつ穢れてしまうのだが、魔女が落とすグリーフシードに穢れを移すことで浄化できる。
その正体
第6話にてキュゥべえの口から恐ろしい事実が告げられる。
それは、魔法少女になるための契約とは体から魂を抜き取って、ソウルジェムにすることであり、その後の肉体は抜け殻と化すということであった。ソウルジェムという名前に相違ないわけである。
肉体を動かせるのはジェムから精々100メートルの距離までであり、それ以上離れると肉体は死体となり動かせなくなることや、ジェムと魔力さえあれば肉体を復活させることが可能であること、これが破壊されることが魔法少女の死であること、さらにはジェムが濁りきった時、魔法少女が魔女に変化することが明かされる。
キュゥべえ曰く『訊かれなかった』ため、ベテランの巴マミにすらこの事実は知らされていなかった。「ただの変身用アイテムだと思っていたら、実は自身の生死を含め、存在そのものを左右する、極めて重大な代物」であり、その事実を一片も聞かされていなかった魔法少女たちのショックは大きかった。まどかは恐怖し、杏子は激怒し、さやかは抗議するも打ちのめされ、やがて人間でなくなった自分に絶望していく。
魔法少女の実態が暴露される他、彼女たちにとって詐欺同然のこの仕打ちを、「説明が遅れただけなのにわけがわからないよ」と宣う、キュゥべえの異常性が浮き彫りになる重要な場面である。
だからこんなことしちゃいけません
ソウルジェムと肉体のリンクが切れた場合、まどか☆マギカ本編の描写やまどか☆マギカポータブルの説明によると、ソウルジェムを肉体に直接接触させることで息を吹き返すと言われている。しかし、マギアレコードでは常盤ななかの魔法少女ストーリーだと同じようにソウルジェムを肉体に接触させる必要があったが、メインストーリーではソウルジェムを接触させなくても有効圏内に戻すだけで肉体とのリンクが戻っているなど描写に違いがある。
ソウルジェムが破壊されなければ心臓の破壊や多量の出血などでも死亡することはなく、治癒魔法が得意な美樹さやかのように一瞬でとまではいかなくとも、おりこ☆マギカの描写では腹部や頭部に大きな損傷を受けても短時間で回復している。治癒魔法が使えなくても自身の肉体に限れば、魔力だけで致命傷でもすぐに再生できるようだ。
他にも肉体への強すぎる苦痛をセーブしたり、やろうと思えば完全に痛覚を遮断することも可能である。また、暁美ほむらは魔力で視力を矯正している。まどか☆マギカポータブルでは体力を消耗しても、魔力で補うことで回復できるとされ、マギアレコードでは病気なども魔法少女の肉体なら簡単に治せると言われている。
藍家ひめなは「病気だ老化だとか言って悩む人間と比べたらぶっちゃけスゴすぎる生命体だよね」と言っているため、老化の進行なども操作できるのかもしれない。たると☆マギカでは外見は若々しいが、史実に基づけばかなりの高齢となる魔法少女自体は存在しており、マギアレコードでも夢乃夕乍は歳をとらない魔法少女と言われている。
また肉体とのリンクが切れる、もしくは肉体が消滅するなどしてソウルジェムだけになった魔法少女は、まず五感を代替する魔法によって外部情報を再取得しないと自我を維持できないだろうと言われている。
ソウルジェムは魔法以外にも恨みや妬み、怒りや絶望などの負の感情を抱くことでも少しずつ穢れていき、ソウルジェムの真実を知らなければ、致命傷を受けた時に自身が死んだと思い込むことでソウルジェムが即座に濁りきることもあり得るとされる。
また肉体維持にもわずかながら魔力を消費するため、魔力を使わなくとも穢れは溜まっていく。
そして穢れが溜まりきってしまうとソウルジェムはグリーフシードへと変質し、その魔法少女は魔女になってしまう。
つまりキュウベえは魔女を討伐する魔法少女を量産していたわけではなく、いずれ魔女に成長するだろう魔法少女を量産していたことになる。
何故キュゥべえがこんなことをするのか、その真の目的とは……。
また魔女が元々魔法少女だとすると、今まで敵キャラとして登場してきた魔女にも悲惨な過去が存在することが伺える。なんとも救われない話だ。
略称はSoul Gemからとって「SG」。ちなみにグリーフシード(Grief Seed)の略称「GS」と対を成すようになっている。
新世界へ
再編後の世界では、ソウルジェムの性質が若干変わっている。
ソウルジェムは濁りきると消滅し、魔法少女も円環の理に導かれて消え去ることになった。
また、魔女が落とすグリーフシードではなく魔獣の落とす小さな黒い直方体状のグリーフシードを用いて浄化を行う。
従来のソウルジェムは非装着時卵型になっていたが、再編後は枠を残してそのままの形状で取り外す事も出来る。
卵型にする事も出来るようで、叛逆の物語の劇中ではたびたび卵形のソウルジェムを見る事が出来る。
「外付けハードウェア化」という概念と二次創作での応用
前述のようにソウルジェムとは「肉体を外付けハード化する」(コミック版でのキュゥべえの解説)という魔法少女システムの非道性を表すものだが、これを逆手に取った二次創作のネタ、ifストーリーも存在する。
中でももっともポピュラーなのが、第3話におけるマミの死の逆転である。公式では「死を確信した魔法少女のソウルジェムは瞬時に濁りきってしまう」とされているのだが、実際問題として、マミのソウルジェムが砕けたり、中からグリーフシードが生まれたりという現象はTV版では描写されなかった。そこで、二次創作において、マミは死亡に至っていない、たかがメインカメラをやられただけだ! というネタ、ifストーリーが登場する子と繋がったのである。また、もしそれでマミが健在ならば、第6話〜第7話の段階では、さやかやまどかはソウルジェムシステムについて批判しにくくなる。結果として、さやかの魔女化が遅らせられる、という考え方もなされる。なお、劇場版ではマミのソウルジェムが破壊されるカットが追加されたため、これらの可能性は消えた。詳細はマミる、マミさんを救い隊も参照のこと。
もうひとつの定番ネタは、肉体スワップである。つまり、ソウルジェムでコントロールする肉体を別の魔法少女のものと交換する、というもの。こちらは特に杏さやの定番ネタで、魂を入れ替えた2人がお互いの身体に狼藉しまくったり、上条恭介と志筑仁美に絡んで大混乱に陥れたりと、2人の悪ガキぶりを表現するのに美味しいネタとしてよく使われる。
ちなみにソウルジェムの穢れについては、本来は上記の様にグリーフシードに吸収させるのが定番である………が…………
一説によると、何と重曹で穢れを落としたという話もあるらしい(但しギャグ時空『巴マミの平凡な日常』での話。魔法少女の皆さんは決して真似しないように)
ソウルジェム一覧
本編
所有者 | 色 | 形状 | 装着時の位置 |
---|---|---|---|
鹿目まどか | 桃 | 雫型 | 胸 |
暁美ほむら | 紫 | 菱形(※1) | 左手の甲(※1) |
巴マミ | オレンジ | 花形 | 右頭部の髪飾り |
美樹さやか | 青 | C字形 | へそ(※2) |
佐倉杏子 | 赤 | 楕円 | 胸部または髪飾り |
百江なぎさ | 薄紫 | キャンディ(※3) | ベルトのバックル |
最終話のモブ魔法少女については先代魔法少女を参照。
- ※1蒼樹うめによる原画ではブレスレットで形状は楕円。ハノカゲによるコミカライズ版でも同様。
- ※2蒼樹うめによる原画ではベルトのバックル。ハノカゲによるコミカライズ版でも同様。
- ※3枠はキャンディ形だが、石自体は丸形となっている。
『魔法少女おりこ☆マギカ』
- ※1:作者談、イラストはなし。
- ※2:前側のチョーカーにも球形の宝玉がついているがこれはSGではない。1巻巻末の資料では彼女のSGは髪の下に隠れている
『魔法少女たると☆マギカ』
所有者 | 色 | 形状 | 装着時の位置 |
---|---|---|---|
タルト | 緑 | 十字架 | 胸元 |
リズ・ホークウッド | 黄色 | 長方形 | 袖口 |
メリッサ・ド・ヴィニョル | 白 | ホームベース型 | ネクタイ |
エリザ・ツェリスカ | 赤 | 複十字 | イヤリング |
ラピヌ | 赤 | 楕円形 | 胸元 |
コルボー | 白 | 三角 | 胸元 |
ミヌゥ | 黄色 | 正方形 | 胸元 |
『魔法少女かずみ☆マギカ』
所有者 | 色 | 形状 | 装着時の位置 |
---|---|---|---|
かずみ | 白 | 球形の鈴 | 左右の耳のイヤリング(※1) |
御崎海香 | 青(※2) | 菱形 | 眉間(※3) |
牧カオル | 黄 | 五角形 | 右足 |
宇佐木里美 | 薄紫 | 猫 | 左胸 |
浅海サキ | 緑 | 葉 | 左手の甲 |
若葉みらい | ピンク | ハート | 首 |
神那ニコ | 水色 | 六角形 | 首の後ろ |
杏里あいり(ユウリ様) | 黄 | 楕円 | 胸の谷間の下 |
飛鳥ユウリ(真ユウリ) | 緑 | 楕円 | 左上腕 |
茜すみれ | 紫 | ティアラ状 | へそ |
椎名レミ | 不明 | 六花弁 | 肩甲骨の間 |
双樹あやせ | 赤(※6) | 8の字状(※4) | 左胸 |
双樹ルカ | 薄いピンク(※6) | 8の字状(※5) | 右胸 |
聖カンナ | 不明 | 上下に2つ繋がった六角型 | 胸元 |
和紗ミチル | 不明 | 渦巻き | 胸元 |
??? | 薄紫 | S字型のうずまき | 胸元 |
現在まだ設定資料が公開されていない上、全ての魔法少女がカラーページに登場しているわけではない。
したがって、色などは不明な魔法少女も多い。
また、まどか世界のソウルジェムは変身後の形状・頂点のエンブレム・前面のメダルがほぼ同じ意匠となっているが、かずみ世界のソウルジェムは必ずしもそうとは限らない。
- ※1:既出の魔法少女の中でかずみのみ変身前・変身後ともソウルジェムが2つに分かれており、記憶喪失の彼女自身の出自とともに本作の最大の謎のひとつになっている。
- ※2:単行本一巻表紙より。
- ※3:変身時に発光している描写がある。
- ※4:上半分が小さい「8」の下部を)(で挟んだような形
- ※5:上半分が小さい「8」の下端に三叉の出っ張りをつけたような形
- ※6:2巻のとらのあな特典より
『魔法少女すずね☆マギカ』
『マギアレコード』
※編集中 編集にご協力お願いします
所有者 | 色 | 形状 | 装着時の位置 |
---|---|---|---|
*環いろは | ピンク | 丸形 | 胸元のケープの留め具 |
七海やちよ | 青 | 三日月 | 胸の下 |
深月フェリシア | 紫 | 六角形 | 胴についている鎖 |
由比鶴乃 | オレンジ | ダイヤ(※1) | 腰正面 |
二葉さな | 緑 | 王冠 | 胸 |
十咎ももこ | 朱色 | 矢じり型 | 胸元 |
秋野かえで | 赤 | 帽子 | |
水波レナ | 水色 | 音符 | 腰 |
竜城明日香 | 青 | 勾玉 | 腰 |
矢宵かのこ | 深緑 | 針通し | チョーカー |
空穂夏希 | 空色 | ハート | ベルト |
都ひなの | 緑 | クローバー | 胸 |
美凪ささら | 赤 | ヘアピン | |
常盤ななか | 赤 | 丸 | 髪飾り |
木崎衣美里 | オレンジ | ハート | 左耳のイヤリング |
保澄雫 | 紫 | 腰 | |
志伸あきら | 青 | ダイヤ | 左手甲 |
胡桃まなか | オレンジ | 三角 | コック帽 |
夏目かこ | 緑 | 本 | 胸元 |
純美雨 | 青 | 胸元 | |
毬子あやか | 水色 | ×字 | 胸元 |
加賀見まさら | 水色 | ダイヤ | 首 |
春名このみ | 緑 | 菱形 | 胸の下 |
綾野梨花 | 赤 | 十字架? | 胸 |
五十鈴れん | 青 | 雫? | 胸 |
眞尾ひみか | |||
阿見莉愛 | マゼンタ | 手裏剣型 | 胸元 |
粟根こころ | |||
梓みふゆ | 紺 | 周囲に突起がついた円 | 首のチョーカー |
天音月夜 | えんじ色 | 丸 | 胸元 |
天音月咲 | えんじ色 | 丸 | 胸元 |
八雲みたま | 青 | 四弁花 | 髪飾りのリボン |
アリナ・グレイ | 黄緑 | 下向きの三角 | 襟の下 |
里見灯花 | 赤 | リボン型 | 襟 |
柊ねむ | オレンジ | 球体 | 帽子 |
環うい | ピンク | 長方形 | 襟の下 |
ホーリーマミ | オレンジ | 花形 | おでこ |
ホーリーアリナ | 黄緑 | 下向きの三角 | 頭 |
広江ちはる | オレンジ | 二重丸 | 胸の下 |
時女静香 | オレンジ | 丸が三つ | 帯 |
土岐すなお | 黄色 | 雫型 | 胸の下 |
煌里ひかる | 紫 | ホームベース型 | 腰 |
紅晴結菜 | 赤 | 菱形 | 首元→頭 |
大庭樹里 | 朱色 | 楕円形 | 右の二の腕 |
笠音アオ | 青 | 二等辺三角形 | 耳の横 |
環いろは 水着ver | ピンク | 丸 | ネックレス |
暁美ほむら 水着ver | 紫 | 菱形 | 左手の甲 |
天音姉妹 水着ver | えんじ色 | 丸 | 手の甲 |
佐倉杏子 水着ver | 赤 | 楕円形 | チョーカー |
- ※1ダイヤ型の両端を少し切り取ったような形をしている。
他作品でのパロディ
TRPGナイトウィザードではソウルシード(ソースブックREDMOON)というアイテムがあり、魔王と契約した落とし子が所有することが出来る。破壊されたりすればPCは死亡する。
ブライト博士が財団で二度としてはいけないことの公式リスト
「SCP-963はソウルジェムではありませんし、ブライト博士が魔法少女になるために契約を行うような事態にもなり得ません。博士が魔法少女の衣装を着込んでいてもです。 」