概要
全線をJR東日本が管轄している。
現在は東京駅（東京都千代田区）から盛岡駅（岩手県盛岡市）までの本線区間と日暮里駅～尾久駅～赤羽駅(列車線)、赤羽駅～武蔵浦和駅～大宮駅(埼京線)、岩切駅～利府駅間の旅客支線、貨物支線等からなる。
1925年から2002年までは東京駅から青森駅までを起終点とする路線で、1928年の東京-上野間の列車線開通以降、両駅を1本で結び、本線延長としてはJRグループ各線で最長であったが、2002年12月1日に東北新幹線が八戸駅まで延伸された際に並行在来線の盛岡駅～八戸駅間が第三セクターのIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道（目時駅が境界）に経営分離された。
2010年12月4日の東北新幹線全通（新青森駅まで延伸）時には八戸駅～青森駅間も青い森鉄道に経営分離された。
東京駅については駅自体の開業が1914年であり東北本線上野駅以北の開業より遅く、東北本線東京〜上野間の開業は電車線(京浜東北線および山手線)が1925年、列車線(現在のJR宇都宮線にあたる)が1928年である。これを以て東北本線の東京駅～青森駅が全通した。
また、東北本線起点は上記の電車線開業により1925年以降東京駅であるが、1973年の東京〜上野間の列車線分断から2015年3月14日の列車線(上野東京ライン)上野～東京間再開通までは中距離以上の列車は上野駅（東京都台東区）から発着する形になっていた。
湘南新宿ラインの系統は赤羽駅にて東北本線から山手線(山手貨物線)へ分岐する形となっている。
上野東京ラインは上野駅を経由して東京駅で東海道本線へと直結して直通する運転系統を指している。
東京駅～大宮駅間の緩行線にあたる電車系統には京浜東北線、中距離電車運行区間の東京駅～黒磯駅間には宇都宮線の愛称がそれぞれ付けられている。都市伝説では栃木県の有力者が「東北」という名称を嫌ったからとされ、真偽不明なものの東北民との間に禍根を残している。
迷要素
問題点として東京～大宮までの区間は私鉄の競合路線がなく、上野東京ライン含め都内はほぼ同じルートを走行していることが挙げられる。
JRの共有ルートの中でも特に東十条駅付近にある踏切は埼玉殺しと呼んでも差し支えないほどのライフラインになっており、ここで踏切侵入や人身事故が発生するだけでドミノ倒し式に東北本線全線が湘南新宿ラインをも巻き込んで運休なんて事が普通にありうるほど深刻な障害になっている。その結果ただでさえ混雑している埼京線や本数の少ない武蔵野線に湘南～含む4路線分の客がなだれ込む輸送量に不釣り合い過ぎる大混雑が発生してしまう。
常磐線沿線からの乗り換え手段に乏しいのも厄介な問題であり、日中は唯一の乗換駅である上野まで南下するか、武蔵野線に接続する新松戸駅まで北上するかの二択しか手段がない。
またJR日暮里駅は東京駅から北上するすべての路線が通っており、高崎線・東北本線と常磐線の分岐点であることから停車したほうが自然であるにもかかわらず、JR東成田エクスプレスVS京成スカイライナー戦争という大人の事情で高崎線・東北本線にスルーされてしまう。さらには京浜東北線の快速すらも通過する。西日暮里駅も同様。
駅一覧
東京駅～黒磯駅
- JR宇都宮線を参照。
黒磯駅～福島駅
| 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|
| 黒磯 | JR宇都宮線 | 直流区間北限（高久駅との間にデッドセクション設置） |
| 高久 | 交流区間南限（黒磯駅との間にデッドセクション設置） | |
| 黒田原 | ||
| 豊原 | ここまで栃木県 | |
| 白坂 | これより福島県 | |
| 新白河 | 東北新幹線(北海道新幹線/山形新幹線/秋田新幹線) | 普通列車は当駅で接続アリ |
| 白河 | ||
| 久田野 | ||
| 泉崎 | ||
| 矢吹 | Suica仙台エリア南限 | |
| 鏡石 | ||
| 須賀川 | ||
| 安積永盛 | 水郡線 | |
| 郡山 | ||
| 日和田 | ||
| 五百川 | ||
| 本宮 | ||
| 杉田 | ||
| 二本松 | ||
| 安達 | ||
| 松川 | ||
| 金谷川 | ||
| 南福島 | ||
| 福島 |
福島駅～松島駅
| 駅名 | 仙石東北ライン | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 福島 | |||
| 東福島 | |||
| 伊達 | |||
| 桑折 | |||
| 藤田 | |||
| 貝田 | ここまで福島県 | ||
| 越河 | これより宮城県 | ||
| 白石 | |||
| 東白石 | |||
| 北白川 | |||
| 大河原 | |||
| 船岡 | |||
| 槻木 | 阿武隈急行 | ||
| 岩沼 | 常磐線 | ||
| 飯腰 | |||
| 名取 | 仙台空港鉄道仙台空港アクセス線 | ||
| 南仙台 | 特定都市制度の仙台市内の駅南限 | ||
| 太子堂 | |||
| 長町 | 仙台市地下鉄南北線 | ||
| 仙台 | ● | ||
| 東仙台 | ▲ | ||
| 岩切 | ▲ | 東北本線（利府支線） | 特定都市制度の仙台市内の駅北限 |
| 陸前山王 | ▲ | 仙台臨海鉄道（貨物専用）が接続 | |
| 国府多賀城 | ▲ | ||
| 塩釜 | ● | 仙石東北ライン | |
| 松島 | ∥ | 東北本線(一ノ関方面) | 仙石東北ラインの分岐駅だが乗り換え不可能。 |
松島駅～一ノ関駅
| 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|
| 松島 | ||
| 愛宕 | ||
| 品井沼 | ||
| 鹿島台 | ||
| 松山町 | ||
| 小牛田 | 石巻線/気仙沼線/陸羽東線 | Suica仙台エリア北限 |
| 田尻 | ||
| 瀬峰 | ||
| 梅ケ沢 | ||
| 新田 | ||
| 石越 | ここまで宮城県 | |
| 油島 | これより岩手県 | |
| 花泉 | ||
| 清水原 | ||
| 有壁 | ここだけ宮城県栗原市 | |
| 一ノ関 | Suica一部対応駅 |
一ノ関駅～盛岡駅
| 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|
| 一ノ関 | ||
| 山ノ目 | ||
| 平泉 | Suica一部対応駅 | |
| 前沢 | ||
| 陸中折居 | ||
| 水沢 | ||
| 金ケ崎 | ||
| 六原 | ||
| 北上 | 2023年春からSuica盛岡エリア南限 | |
| 村崎野 | ||
| 花巻 | 釜石線 | |
| 花巻空港 | 花巻空港へは新花巻駅も近い | |
| 石鳥谷 | ||
| 日詰 | ||
| 紫波中央 | ||
| 古館 | ||
| 矢幅 | ||
| 岩手飯岡 | ||
| 仙北町 | ||
| 盛岡 | 2023春からSuica盛岡エリア北限 |
利府支線
塩釜線
（1997年廃線。陸前山王から分岐。東北本線開業時の末端区間）
関連イラスト
関連タグ
車両
EF510 EH500 EF81 EF65 ED75 C61
115系 E231系 701系 719系 E721系 E531系（2017年～）
50系 キハ80系 485系 583系 E751系 789系
列車
主な駅
東京駅 上野駅 赤羽駅 浦和駅 大宮駅 東大宮駅 蓮田駅 久喜駅 古河駅 小山駅 石橋駅 宇都宮駅 氏家駅 矢板駅 西那須野駅 那須塩原駅 黒磯駅 新白河駅 郡山駅 福島駅 白石駅 岩沼駅 名取駅 仙台駅 小牛田駅 一ノ関駅 水沢駅 北上駅 花巻駅 盛岡駅
路線等
京浜東北線 湘南新宿ライン 上野東京ライン 宇都宮線 高崎線 常磐線
東武伊勢崎線 東武日光線 東武宇都宮線 阿武隈急行 仙台空港鉄道 IGRいわて銀河鉄道 青い森鉄道
