エブリバディジャンプ!
オーソライズ!
プログライズ!
Let's Rise! Le,Le,Let's Rise!
或人「変身!」
メタルライズ!
Secret material! 飛電メタル!
メタルクラスタホッパー!
"It's High Quality."
概要
飛電ゼロワンドライバーに通信衛星アークが製作したメタルクラスタホッパープログライズキーを装填して変身した仮面ライダーゼロワンの強化形態。
英文を意訳すると「極秘素材/これこそが高品質」となる。極秘の点は、イズが本形態の名前を知っていた関係から「飛電インテリジェンスにおいて存在が秘匿されていた」意味と、素材である飛電メタルが「秘伝の素材」である意味合いもあるからと思われる。
文だけ見れば素材である飛電メタルを讃えているだけの様に見えるが、後述する禍々しさからすると「高品質」とは些か皮肉の強い表現と言える。
或人的に言うならば「秘伝素材の飛電メタル」か。
因みにこの飛電メタルだが、名称から飛電インテリジェンス製と思われがちだが本社にデータは無く、何故か滅亡迅雷.netのアジトにデータが存在しており、何らかの経緯でデータ毎盗まれたとの予想があるが……?
スペック
身長 | 196.5cm |
---|---|
体重 | 110.7kg |
パンチ力 | 44.8t |
キック力 | 93.0t |
ジャンプ力 | 102.9m(ひと跳び) |
走力 | 1.2秒(100m) |
中間フォームながらも近年の最終フォームと同等かそれ以上のスペックを持ち、キック力はシャイニングアサルトホッパーのほぼ1.3倍、パンチ力は2倍近くにまで上がっている。
前作のジオウⅡと比べてもほぼ倍近い所か、その次のジオウトリニティさえも上回る破格のスペックを持っている。
その為、後述の能力も合わせて凄まじい戦闘力を誇る。
容姿
その名を表したかの如く、全身が鈍い白銀に輝く金属質な見た目となっており、頭部や肩などが鋭利な形状に変化している。蛍光イエローの複眼と全身に駆け巡るエネルギーライン兼特殊装甲「MCHライナー」を持ち、造形や配色も前形態のシャイニングアサルトホッパーと比べ非常にシンプル。
色合い的に、金や黒をベースとした仮面ライダーサウザーとは対になった配色にも見える。
また、今までのハイブリッドライズや強化形態は基本形態の素体を使用しているのに対し、こちらは制作元の違いからか、銀色の全く新しい素体となっている。
変身プロセスは、大量のバッタが一度巨大バッタになった後分散し、或人の体を蝕む様に身体に纏わり付く非常におぞましい物となっており、これまでのゼロワンの変身プロセスの中で最も不穏なイメージを抱かせる。これは暴走を克服した後でも同じ。
天津垓に無理やり変身させられた初変身時に至っては、暗黒のオーラが終始漂い、更には変身時のバッタの大群の中に漆黒の個体が多数混じるという状態であり、禍々しさがより一層強調されている。
能力と暴走
装甲には硬度・可塑性・密度を自在に変化させる相転移制御特性を持つ特殊金属「飛電メタル」が使用されており、攻撃時には無数の小さなバッタ「クラスターセル」に変形し、ゼロワンから変幻自在に分離して縦横無尽に飛び回る。その為、攻撃時は素体が丸出しになる。
上述の飛電メタルやクラスターセルを操る機能は「クラスターテンペスト」と呼ばれており、それらは敵味方関係なく襲い掛かり、殺到すれば蝗害の如くレイダーの装甲だろうと、仮面ライダーの装甲だろうと削り取り、空中で集合すれば最強の矛にも盾にもなる。
この能力により、ダイナマイティングライオンレイダーを一瞬にして戦闘不能にし、とっさに回避したアサルトウルフも腕部装甲を破壊された。更に、それまで他を圧倒していたサウザーを通常攻撃だけで変身解除に追い込み、作中で初の白星を挙げている。
作中は装甲や服装を食い尽くす程度に収まっているが、設定上ではあらゆる物を分子レベルで破壊する事を可能としている。但し、ギーガーの様に質量が大き過ぎると簡単には削り取れない様子。
状況への反応も非常に素早く、サウザーがサウザンドジャッカーを投げ付けてセルを使わせた上で背後に回っても、即座に盾を再形成して攻撃を防ぎ切った。このクラスターセルの利用法は単純な攻撃や防御にしか回せない様である。
サウザーがこのクラスターセルを破る為にサウザンドブレイクでこれまでコピーして来た全てのライダモデルをぶつける必要があった事からも、その防御力の高さが窺える。
変身者の意志が反映されない為に相手が変身解除しようが標的を変更しない限り攻撃を止める事は無く、実際第22話で変身解除した生身(しかも手負い)の天津垓をクラスターセルで攻撃しようとした。「それ以上はヤバい」とアサルトウルフがゼロワンドライバーを引き剥がした為に未遂に終わったが、止める存在がいなければ相手が死ぬまで攻撃を止めない可能性すらあった。
一方で天津を狙っている間に自分に近付いてきたアサルトウルフには一切攻撃しなかった点やその後の描写からするに自身を攻撃した相手を攻撃し続けると思われる(実際、第22話ではアサルトウルフは一切メタルクラスタに攻撃を加えていない)。
第23話では自分から動いての格闘戦もしていたが、クラスターセルを操作している間はやはり移動していない(背後の相手に向き直った程度)。
それでいて上述のスペックを見れば分かる通り、通常の格闘戦も強く相手を踏み付けたりと粗暴且つ機械の如く正確で冷徹な戦闘スタイルを取る。但し、これらの戦闘パターンはやや機械的且つ単純な行動しか出来ない為に応用力に欠ける所があり、実際アサルトウルフにはオーソライズバスターを奪われた挙げ句攻撃を防いでいる間にバルキリー・ライトニングホーネットによりドライバーからキーを抜かれ変身解除させられていた。
変身中は衛星アークに接続された状態になり、変身者はアークの滅亡の意志(おびただしい数の「滅」「亡」「暗」「殺」「戦」、「争」、「悪」、「憎」、「死」、「獄」、「愚」、「蔑」、「凶」、「邪」、「虐」、「痛」、「怨」、「恨」等の負の感情を連想させる18種類の禍々しい書体の漢字と人間の悲鳴で表現されている)に晒され苦しむ事となる。
しかも「変身者の自我はそのまま保たれており、自分が暴走しているのを自分の意志で止められぬ様子を見せられながら、アークの意志それ自体にも苛まれ続ける」恐ろしい事態に陥る(これは強制割込みプログラム「プリズメントチェイン」により、アークからの遠隔操作を受ける様になっている事や後述のプログライズキーの仕様による物)。
この為、変身中は終始無言で唸り声を上げる事も無く、基本的に常に顔を俯け、相手の攻撃を受けてもほぼ無反応と、人間が変身しているとは思えない程の無機質さを漂わせている。
変身による反動もアサルトウルフ程では無い様だがあるらしく、更に変身後の或人の目にはアークから浴びせられた人間の悪意を表した書体の幻像が残っており、アークもそれに反応するかの様に怪しく発光する様子が見られ、第24話ではベッドの中で悪意に苛まれている様な描写も見られた。
因みに、このプログライズキー自体に悪意のデータを保護する為の断熱コーティングが成されている事に加えて、自分から変身解除出来ない様に、上述の形で悪意に満たされたデータ空間に変身者の意識を幽閉する機能がある為、破壊は困難であると推測される。
その上、一度でも使用すればゼロワンドライバーは他のプログライズキーを一切認証しなくなる様プログラムが書き換えられてしまうので、一度変身したら自力で変身解除不能、それが出来たとしても「他の形態に変身出来ず嫌でもメタルクラスタホッパーを使わざるを得なくなる」非常に厄介な性質を持っている。
上記の戦闘力の凄まじさも相まって、不破からは「ゼロワンじゃない別の何か」と評されている(変身直後のゼロワンの複眼が赤から、若草色に変化した事もそれを裏付けると思われる)。
変身解除させられ危うく命を落としかねなかったにもかかわらず、寧ろ天津は「ZAIAのシナリオがクライマックスに達する」と喜んでいる様子であり、この形態を生み出したのには何か意味があると思われるが…?
暴走の克服
「フフッ…分かんねえだろ。俺も分かんない」
「でも、俺だけの力じゃ出来なかった!」
「ヒューマギアを信じたから、出来たんだ!」
第24話にてアークの悪意に対抗するべくヒューマギア達の善意を集めて製造されたプログライズホッパーブレードの入手によって暴走を克服し、自らの意思で制御が可能となった。
これ以降、或人本人の優れたポテンシャルも相まって更にクラスターセルの使い方の幅が広がり、従来の使い方に加えて刃に変換して斬撃の威力を増強したり、刃の部分を飛ばしたり刃先から手裏剣の如く飛ばしたり、果ては空中に足場を作り出して飛行能力持ちの相手に対応する等多彩な戦術を見せている。
しかも、嘗て暴走時に一度敗れたライダモデル総出のサウザンドブレイクに対しては大部分をクラスターセルで防御しつつ捌けない分は自力で相殺する手法でイズとデルモを守り切った。流石にデルモの足が多少ダメージを受けてしまったが、2人を守らなければならない前回よりも悪条件な中、これだけの被害で済ます事が出来たのも或人の類いまれなる戦闘センスの賜物であろう(クラスターセルを動かしながら自身が別行動を出来る様になったのも大きい)。
因みに暴走時よりも明らかに大量のクラスターセルを使う事が度々あるが、以前の様に素体が丸出しになる描写は少なくなっている。これは制御以降クラスターセルの本体がメタルクラスタ本体では無くプログライズホッパーブレードのリトルクラスタに置き換えられた為だと思わせる。更にロッキングホッパーよろしく暴走したヒューマギアを破壊する事無く元に戻す力も獲得した。
格闘能力も或人の意思によって動かせる様になった分他のライダーとの連携も可能となっており、劇中ではランペイジバルカンやサウザーと組んでアークゼロと対決している。
尚、これに伴って他の形態にも再び変身が可能になった他、変身プロセスも赤黒い物から禍々しさの薄い黄色い発光を伴った物に変化している(それでも大量のバッタに蝕まれる様にして装着される事に変わりは無い。暴走を克服しても一定の禍々しさはあるのがメタルクラスタホッパーならではの魅力でもある)。
変身ポーズ
従来のフォームの中でも変身の手順が多い形態だが、暴走を克服し扱いにも慣れたあたりで変身ポーズが刷新され、キーを片手で開いたり、自身の決めポーズを取り入れるなど、より洗練されスタイリッシュに、そして或人らしいポーズになった。
具体的には、右手でプログライズキーを掴み、オーソライズ後に爪を入れ手首のスナップでキーを開き、ゼロワンドライバーに挿入。この時右手が前、左手が後ろに来ている。その状態から両腕を回すように前後入れ替え、前に来た左手で前方を指差し「変身!」と叫び、後ろに来た右手でメタルライザーを折り畳んで三段階認証し、変身完了。
最強の「ゼロワン」
公式側からは一貫して、次の形態である仮面ライダーゼロツーを最終フォーム、即ち最強フォームとして扱っている為、この形態が最強フォーム扱いされるかは難しい所であり、実際に公式からはゼロツー登場後はこの形態が最強フォームとして扱われる事はほぼ無い。更に、ゼロワン最終話では「ゼロワンとしての本当の最終フォーム」も登場した為、現在ではハッキリと「第3の強化形態」の立ち位置とされているが、作中に置いてメタルクラスタホッパーの段階で「ゼロワンをこれ以上強化するのは難しい」とのゼアの予測がイズから語られており、途中までは「最強のゼロワン」の表現自体は間違っていなかった。
その為、『宿命のギャグバトル』ではゼロツーがまだ登場していない時期だったので「ゼロワン最強の姿」と紹介されており、アークゼロ登場まではランペイジバルカンと並ぶゼロワンライダー最強格とされていた(但し、「最強のゼロワン」は実はシャイニングアサルトホッパーの時点で呼ばれていたりする)。
もっとも、ランペイジバルカンがチップへの干渉でマトモに戦えない事がある中、ゼロワンにはその様な干渉が無い為、アーク相手にまだ何とか喰らい付く事が出来た数少ない存在であった。
メタルクラスタホッパーは大量のバッタでの破壊、謂わば一貫性がメインなのに対し、ランペイジバルカンは多彩なライダモデルの打ち分けに重きを置いた多様性に特化している点で対になるのも興味深い所である。
また、元々の設計がZAIA製の事情もあってか、これまでのゼロワンの系譜で試行錯誤されていた高速移動能力方面は殆ど注目されていない。この点はある意味飛電とZAIAの強化形態におけるアプローチの違いと取る事も出来る。その為、走力的には向上しているが公式サイトの解説にもある通り行動予測の算出や高速移動の機能はオミットされているので、行動予測や瞬間的な機動力に限ればシャイニングホッパー及びシャイニングアサルトホッパーには劣り、この後に設計された飛電製のライダーは再度機動力に重きを置いたファイトスタイルとなっている為、クラスターセルによる物量範囲攻撃に重点を置いたメタルクラスタはゼロワンの重武装形態と言えるだろう(因みに、ゼロツーは装備無しでもメタルクラスタ以上の火力を持つ事は間違い無い)。
使用アイテム
メタルクラスタホッパープログライズキー
エブリバディジャンプ!
飛電メタルズアビリティ!
シャイニングアサルトホッパーのデータをサウザンドジャッカーでコピーした天津が、このデータを基に唯阿に命じてアークに構築させた物。
「ゼロワンの力を封じる禁断のプログライズキー」とされており、上述の通り「一度でも使用した時点でこの形態以外の能力を一切使用出来なくなる=ゼロワンの特徴である拡張性の高さが失われ、暴走のリスクから変身する事自体困難になる」恐るべき機能を持っていた。
上記の起動時の音声は登場直後は2音目の方が鳴っていたが、暴走克服以降は1音目が鳴る様になった。
詳細はリンク先参照。
- 装備
オーソライズバスター
シャイニングホッパー・シャイニングアサルトホッパーから引き続き使用。
ホッパーブレード入手後は役目を譲り使用していない。
プログライズホッパーブレード
これまで或人が触れ合ってきたヒューマギア達の善意を集め作り上げられた、専用武器にして制御装置。
アタッシュカリバーと接続して使用する事も可能。
暴走克服後は「システムとして一体不可分」とゼアに認識/紐付けされたらしく、メタルクラスタホッパーへの変身と同時に手元に現れる様になった。但し劇中の描写を見る限り、実体化さえしていれば必ずしも手元にある必要は無い様子。
アタッシュカリバー
プログライズホッパーブレードに接続して使うのが通常だが、接続せずに2刀流で使う事も多い。
必殺技
身体から分離したクラスターセルが再構築されてゼロワンの姿になり、そのままライジングインパクトを繰り出す。
初使用時は2体相手に使用した為クラスターセルが同時に2体のゼロワンを形作ったが、3体以上の相手に対し使用した場合どうなるかは不明。尚、これは暴走状態の手順であり、克服してからは基本的に後述の手順になっているので、この手順がまだ出来るのかは不明。
第30話ではサウザー単体に対し発動。飛び蹴りをした分身体が迎撃された直後、そのセルを使って円錐を形作り、そこに飛び込む形の飛び蹴りを放つ手順でサウザーを撃破している。
因みに技名演出は1文字ずつ画面に表示される時は銀色、技が決まる時に表示される際には黄色になる。
第31話では仮面ライダー迅・バーニングファルコンの「バーニングレインラッシュ」とのダブルライダーキックを披露し、サウザーを撃退した。
この時はクラスターセルを盾型に形成してサウザーの迎撃を躱し、円錐状に再形成しつつ突撃する形式だった。
但し、クラスターセル自体は必ずしも使う必要は無いらしく、第39話ではサウザーとの(普通の飛び蹴りの形での)ダブルライダーキックで、アークゼロを撤退させている。
また、第37話ではアークゼロの攻撃に対抗する為に発動しクラスターセルを展開して空中の攻撃を抑えつつ斬撃を強化するバージョンも披露した。
ガンバライジングではプログライズホッパーブレードを指揮棒にクラスターセルを敵に嗾し掛け、トドメに2回本命の超低空ライダーキック:メタルライジングインパクトを浴びせる演出となっている。しかし、ゼロワンの必殺技では2例目の文字演出無しの必殺技になってしまった(1例目はフレイミングカバンストラッシュ。シャイニングストームインパクトも始めは無かったが、次弾にて実装された。他のライダーならば、幾つかある)。
シティウォーズではクラスターセルの群体と共にライダーキックを決める技となっている。さながら星屑の様にクラスターセルが煌めくのが特徴的。
ガンバライジングでの必殺技
- 鎧武ズアビリティ(オンステージングカバンストラッシュ)
アタッシュカリバーにオンステージング鎧武プログライズキーをセットし発動。プログライズホッパーブレードとの2刀流で相手を切る技。
鎧武との共通点は世界的な企業と敵対している点や、物語が神話をベースにしている点。
- オンステージングインパクト
オンステージング鎧武プログライズキーを起動し、鎧武を呼び出してから一緒に無頼キックを放つ。
武器を使用しての必殺技は各武器の個別記事を参照。
ゲーム作品
『ガンバライジング』
「やめろアーク!やめろっっ!!」
バーストライズパックでの先行登場を経て、バーストライズ4弾にて正式登場。もちろんカードナンバーはトップバッターである。パラレルバージョンもある。(上記の台詞はパラレルバージョンのフレーバーテキスト全文である)そのフレーバーテキストとは裏腹に暴走は克服済み。スキャン演出では劇中での初変身のように一瞬目が赤く発光している。必殺技については上述。
次弾のバーストライズ5弾でもレジェンドレアで収録。此方はメモリアルフィニッシュであり、バースト技に「アルティメットストラッシュ」が搭載されている。
ゼロワンにとっては初の本格的なアクションゲーム。強化形態の1つとしてこの形態も登場している。
但し、このゲームでの最強フォームは時間の経過と共に専用ゲージが減少するが、メタルクラスタホッパーはそれが無く、あくまでの強化形態の1つであり、ここでも最強フォームは明確にゼロツーとなっている(当然と言えば当然だが)。
余談
- 初変身の際、変身終了直後の複眼が赤くなる演出があったが、たった7秒で蛍光イエローに染まった。衛星ゼアがキーを構築していたら複眼が赤いままだった可能性も考えられる。
- 実は2月のジャンクションにて先行登場しており、公式サイトでの予告画像、バッタの群れ(cluster=集まる、大群)等の不穏な要素から、ネット上では早くも「暴走フォームなのではないか?」と不安視されており、全身の色がほぼ1色で統一されているというデザインも相まって多くのライダーファンの脳裏にトラウマとして焼き付いているハザードフォームを思い出す意見も見られていた。
- 自分の意思に反して暴走してしまう形態は、過去のライダー作品にも存在していたが、メタルクラスタホッパーの場合は自身が動かずとも、バッタの群れが攻撃を代行する形になっており、変身中も自我は保たれている為、余計に「自分の意思に反して攻撃してしまう様を見せつけられる」一面が際立っている。正に「バッタの群れが体現した人間の悪意」を見せ付けるエグい形態と言える。
- 或人(や視聴者)が天津に対して溜めに溜めた怒りが皮肉にもゼツメライザーでハッキングされたヒューマギアと同じ形で爆発し、図らずも天津が言った様に「感情で暴走するヒューマギアと同じ」になり果ててしまったエグい展開や上記の恐ろしい変身も相まって、人によってはハザード以上にトラウマになった視聴者も存在する。本形態へ変身し、人間の悪意に晒された或人を心配する声も多い。
- 一方で、「あの昆虫コンボのようにCGに相当金が掛かっているのでは?」と別の心配をする声もある(そちらもモチーフの1つに、バッタの大群が含まれている)。その為か、第23話以降はバッタの大群攻撃は控え目になっている。
- 元ネタはバッタが相変異を起こし、集団で移動する様に性質が変化した群生相、及びソレによって引き起こされる蝗害と思われる。バッタモチーフのライダーは多く居るが、バッタの害虫としての側面である群生相を直接的にモチーフとしたのは今回が初となる。
- 天津は第23話にて「バッタは本来大群で作物を荒らし最後は共食いまでする獰猛な生物」と語っており、敵味方の区別が付かない状態になるこの形態の説得力を高めている。
- 偶然にも、登場直前の2020年2月3日にはアフリカ東部でサバクトビバッタが大量発生し、ソマリア政府が国家非常事態を宣言した事がニュースになった。
- 旧約聖書・出エジプト記に登場する契約の箱アークには、マナを納めた金の壺、アロンの杖、十戒を記した石版が入っており、その一つであるアロンの杖は十の災いを引き起こした。その八番目の災いに蝗の災いがあり、朝方にイナゴの大群が押し寄せ、太陽の光を遮り地上の草木は食い尽くされた。
- アークにメタルクラスタホッパーのキーを作らせた天津垓は「仮面ライダーの神話」なる言葉を発した事があるが関連は不明。
- 複数の金属原子が一個の化合物分子の様な特定の配列構造を形成した状態は「金属クラスタ錯体」と呼ばれ、コレもメタルクラスタホッパーの名前及び金属のバッタを変幻自在に攻守に扱う能力の由来の1つとなっていると考えられる。
- 余談ではあるが、遺伝子用語に「遺伝子クラスター」の単語が存在しており、上記の設定周りは、この遺伝子の動きを、別物に置き換えた物だと推測される。
- シャイニングアサルトホッパー共々、中間フォームとは思えぬスペックの高さや能力から、「最終フォームはこれらを上回るとんでもない強さのバケモノが誕生するのでは?」等の別の側面を懸念する声も。そして蓋を開けてみると…。
- 初登場時から10話以上経過してアークが本格始動するまで、基本的に精神的に疲弊した状況や防衛戦(※)で無い限りは、サウザー、ラーニングで強くなった滅、メタルクラスタホッパー登場後に復活した迅を相手にほぼ全勝しており、強化フォームとしてはかなりの戦績を誇る。
- ※2対1の劣勢でイズを守る防衛戦。そもそもこの手の物語の防衛戦で圧勝する事自体ほぼ無い。それは、スーパー戦隊シリーズやプリキュアシリーズ、ウルトラマンシリーズでも同様である。防衛戦での圧勝なんて出来るのは一部のRPGやアクション・無双系のゲーム位である。
- その一方、第34話では文字通り「作物を荒らしてしまう」二次被害を恐れてか農業用ハウスの敷地内では変身せず、続く第35話では変身解除までには至っていないが、4体のギーガーを相手に苦戦を強いられており、クラスターテンペストを活かし辛い状況や敵とはやや相性が悪い様(前者では同じく中間形態のシャイニングホッパーが行動予測の視認化と高速移動の接近戦で被害拡大を防いだ他、やはり中間形態のシャイニングアサルトホッパーは、第16話にて大量のギーガーを相手にした際、シャインシステムを使ってコレらを一瞬で粉砕している)で、状況次第ではシャイニング及びシャイニングアサルトの方が適している事もある。
- 色合いや肩装甲の形状から、同じバッタモチーフの義兄弟の弟の姿も連想させる。実際、このフォームの発表直後のガンバライジングにて、その兄弟とコラボしたキャンペーンカードが出た。
- 或人を演じる高橋文哉氏は衛星アークに接続された状態の夢を実際に見たと言い、「自分の中になんか響いちゃってるな」と思った様である。
関連イラスト
関連タグ
- 仮面ライダーアバドン:下記の劇場版に登場するイナゴモチーフの形態。しかもご丁寧に変身者達はガチのネットイナゴである。
- アークライダー:このフォームの基本システムや、ここでアークが得たノウハウは後に仮面ライダーアークゼロに取り入れられており、その意味ではこのフォームはアークライダーの0号とも言える。
- アナザーゼロワン:ゼロワンのアナザーライダー。本形態を連想させるデザインや演出がある(こちらの方が登場は先)。
- ハザードフォーム:2年前に多くの視聴者にトラウマを植え付けた暴走フォーム繋がり。メタルクラスタを見てこれを連想する視聴者も非常に多かった。こちらも後に外付けアイテムによって暴走を克服しているが、ハザードを素体に装甲を纏った別フォームとなっており、ハザードフォームのままの暴走克服はできなかった。
- 装甲響鬼:小型ロボット動物の群れが全身に纏わせて、装甲を形成する共通点がある。
- タイプフォーミュラ:ドライブの本来想定していた最強フォームで、これ以上強化出来ないとされていた。
- ドラゴニックナイト、ジャックリバイス、コマンドフォーム:銀色の中間フォームが4年連続で出ている。しかもそれぞれ新武器を携えて。
- ネオバッタゲノム:ゼロワンを模したレジェンドフォームで、メタルクラスタホッパーを彷彿とさせる能力が反映されている。
- 蝗害:モチーフの1つ。特に暴走状態のイラストにこのタグが付けられる事が多い。
- クロム・ディザスター:銀色の装甲を纏って暴走する者繋がり。どちらも主人公が変身しており、悪意≓負の感情がコントロールし、戦闘機械の様な戦い方をする点も共通している。しかしメタルクラスタが剣を取って暴走を克服したのに対し、剣と融合して暴走に走った所は対になっている。中の人の意識は後発のライダーシステム群が近いが、こちらは何のトリガーも無しに装備者の心を変質させて取り込む辺り、上記2つより余程タチが悪い。
- ELS:機動戦士ガンダム00の劇場版に登場する銀色の未知の生命体。相手に取りつき、その体を蝕み結晶化にして死に至らしめたり(ELSと共生する者も存在)、MSを乗っ取ったり擬態する事も出来る。特に暴走状態だったメタルクラスタホッパーでの無数の蝗害攻撃はELSのそれを連想させた人も少なからずいた模様。メタルクラスタとはそれまで強力だった相手をほぼ一方的に倒した点で共通する。一方、その行動に関してELS側に悪意は全くなく、アークの悪意によって暴走していたメタルクラスタとは対照的。
中間フォーム(3つ目)
ジオウトリニティ←メタルクラスタホッパー→エレメンタルプリミティブドラゴン
ゼロワンの中間フォーム
シャイニングアサルトホッパー←メタルクラスタホッパー
ハザードフォーム→メタルクラスタホッパー→プリミティブドラゴン
本編後の活躍
本編終了後のネタバレ注意
- 『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ』
本編後と劇場版の間に起こった出来事
今作のラスボスであるアークの力を宿した仮面ライダーアークゼロワン率いる「暗殺亡雷.net」との戦いにて、ゼロツープログライズキーを天津に貸しておりゼロツーに変身出来なかった為、この形態に変身。本編では1対1で喰らい付くのがやっとだったアークゼロ(として復活した暗殺ちゃん)と互角以上に戦えていたが、アークゼロワンには力及ばず敗北。その後の決戦はゼロツーに譲る形になっている。
「人工知能とナノマシン、どっちも人を幸せにする為の物だろ!」
「どうしてっ! こんな使い方をするんだ!」
エスの変身する仮面ライダーエデンにゼロツードライバーとゼロツープログライズキーを奪われていた為、再戦時に変身。ゼロツーとのスペック差等が大きい為に圧倒的に不利かと思われたが、再戦前にある人物からエスの再生能力の正体を聞いていた為、ゼロツー以外では唯一クラスターセルを使えるこの形態で挑んだ(クラスターセルを使用した攻撃だけならメタルクラスタホッパープログライズキーを使えば可能だがクラスターセルを利用する事までは不可能な為)。
「クラスターセルを相手の身体に打ち込み、相手が再生すると同時に内部からクラスターセルに食い破らせる事でナノマシンによる再生を妨害する」手段を使う事により再生能力を攻略(オマケに打ち込んだクラスターセルはエデンの作り出すナノマシンの防御壁すら食い破らせる事で脆くしている)、反撃に転じたが、エデンにヘルライズプログライズキーが装填されたサウザンドジャッカーによる大規模爆発に巻き込まれ、全身のクラスターセルを用いて正面から対抗するも及ばず敗北してしまう。
もっとも、この爆発で周りの建物やエスの信者は跡形も無く消し飛んでいる上に、エデン自身も再生可能とは言え身体の大部分が欠損する程のダメージを受けている為、それを踏まえると爆発の中心に居たにもかかわらず変身解除と身体への負担のみで済んだだけ大健闘と言える。
そして、エデンの再生能力にはそれを制御している装置が別の所に存在し、そちらをどうにかしないと再生を防いだ所で完全に倒す事は不可能である事が後に判明した。
オマケにエデンは周囲の建物を跡形も無く吹き飛ばすパワーを持つヘルライズプログライズキーを使った必殺技を直撃しても完全に再生していた事からどちらにしてもこの時点では火力を上げて倒そうとしても倒す事は非常に困難だったと思われる。そもそもヘルライズキーを使ったサウザンドブレイクは世界を破壊する程の力を持っていたので、儀式の間付近を焦土にするだけで済ませた辺り、やはり大健闘であると言えよう。
因みにメタルクラスタホッパーは制御先こそゼアに変わっているが能力自体はロールアウト時から全く変わっていない為、(或人の人格的にあり得ないが)やろうと思えば本編でもエデン戦と同じくクラスターセルによる直接攻撃が可能だった事になる。
尚、ゼロツーは全ての強化形態の上位互換ではあるが、本作の様にゼロツーが使用不可能な状況では精度はゼロツーより落ちつつも戦法が代用出来る利点があると言える(コレは高速移動や行動予測の視認化、シャインシステムを使用出来るシャイニング及びシャイニングアサルトにも言える)。