マシン獣
ましんじゅう
涙を知らない 冷たいハート 心を持たない マシン獣
概要
マシン帝国バラノイアで製造された機械生命体の総称。劇中ではボンバー・ザ・グレートやマルチーワといった幹部達もマシン獣と呼ばれている。名前は「バラ〇〇〇」(一部例外あり)。
通常の兵器では倒せない頑丈さを誇り寒さや熱にも耐え切れる。
ボンバー・ザ・グレートによって完膚なきまでに破壊された皇子ブルドントも頭部に損傷はなく父親であるバッカスフンドも頭部だけで生き延びている。
また設定上は鉄柱を粉々に砕く威力を持つパンチやキックに耐えボンバーやカイザーブルドント夫妻がスーパーレジェンドビームを食らってもすぐに蒸発しなかった点からもその頑強さがうかがえる。
非生物のため生身なら酸欠に成りかねない無重力な宇宙空間でも生存可能(微重力空間の水中に関しては不明で泳げるかどうかも不明だがバラドリルは超マシン獣として復活した際、グリーンブロッカーを待ち伏せするため水中に潜んでいたので少なくとも錆びないよう防水加工されていると思われる。なおバラモビルは温泉に平気で浸かっている)。
その内部は原始的な部品で構成されているもののAIに関してはオーバーテクノロジーであり現代科学よりも高度に発達しているがそれでも現代のコンピューターと同じプログラム言語が使われているようだ(なお放映年の1995年はWindows95が発売されITが飛躍的に成長し、ITの需要が急速に高まった年でもある)。
全身が強度の高い超合金で構成されているマシンのため体重はかなり重い個体が多いようである。
バラノイアの本拠地で作戦に応じて作られたものと他の惑星から呼び寄せられたものの(バラミサイラーやマルチーワ等)2タイプがあり詳しい製造工程は不明(この辺の時代になって来ると怪人の製造シーン自体がカットされる事が多くなってきている)だが、どうやら古代から存在する個体も存在する模様(だがその割に洋服のようなボディをした個体も多い)。実は元々は6億年前のパンゲア文明で作られた労働用ロボットだったが人間達からの扱いに怒り、反乱を起こしたと言う。6億年前に作られた旧世代はリキことキングレンジャーによって壊滅しており、現在オーレンジャーが戦っているのは宇宙へ逃げた皇帝バッカスフンドらが新たに作ったマシン達である。
純粋な兵器として生み出された者から、知能や感情を持つ者まで多種多様。
その名の通り機械モチーフが多いが、少数ではあるが動物などの有機物をモデルにした者もいる。
当初は巨大化ができず、最初から巨大な個体が巨大戦を行っていた。第8話から執事アチャとコチャに巨大化システムが搭載され、やっと巨大化が可能になる。
その方法はまずコチャが手足を胴体に収納し、ロープ状の部分を出してその部分をアチャが掴み、「アチャー!」「コチャー!」とお互いの名前を叫びながらハンマー投げの要領でコチャを倒されたマシン獣の残骸に投げつけ、「おっきくなってね!」という台詞と共にコチャが巨大化エネルギーを注入することによって巨大化させる。一度巨大化すると元の大きさには戻れない模様だがバラポリスは自力で巨大化を解除して一度撤退している。
なお後に自力で巨大化できる者も確認された。
巨大化後は特に変化しないがマルチーワのように性能が明らかにグレードダウンして口数も等身大時より減っているケースが確認されている(逆にバッカスフンドやケリスは適性があるのか巨大化時も猛威を振るっている)。
バッカスフンドがマシン獣をぞんざいに扱うことから、バラリベンジャーやバラナイトメアのように反抗する者が少なからず存在する。
中盤頃までは他のシリーズと同様に饒舌な怪人が多かったが、路線変更のためかバラゴールド以降はバラペテンを除き無口な怪人で統一されており、より戦闘兵器感を醸し出している。
一度は地球征服に成功したものの本編中にバラノイア帝国自体が滅んだため地球に潜伏していた個体の有無は不明だがバラモビルを最後に地球上でマシン獣の存在は後の時代でも確認されてないのでゴーカイジャーの頃には完全に絶滅もしくは地球上から撤退したと思われる。
ドローラ星とは別にバラノイア本星(正式名称は不明)が存在し、そこでマルチーワは眠っていたと思われ詳しい全容は放送終了から四半世紀が過ぎた今でも明かされていないが、本星では皇族と似た外見のマシン獣(バッカスフンドが宇宙に逃げた際に作ったロボット達の末裔)が生活していると思われる。
一覧
名前 | モチーフ | 人間体・声優 | 登場話 |
---|---|---|---|
バラドリル | ドリル | 第1話 | |
バラソーサー | クラゲ | 第2話 | |
バラバニッシュ | 発電所 | 第3話 | |
バラクラッシャー | 口 | 第4話 | |
バラカクタス | サボテン | 菅原正志(1)、津久井教生(2) | 第5話 |
バラブレイン | 脳 | 塩沢兼人 | 第6・7話 |
バラセパレート | ☆ | 〃 | |
バラミサイラー | ミサイル | 鳥居賞也 | 第8話 |
バラダーツ | ダーツ、サソリ | 小林清志 | 第9話 |
バラハッカー | パソコン、亀 | 新井一典 | 第10話 |
バラプリンター | シャッター | 立木文彦 | 第11話 |
バラベイビー | 赤ちゃん | 田の中勇 | 第12話 |
バラマグマ | 削岩機 | 小関一 | 第13話 |
バラピノキラー | ピノキオ | 岩永哲哉 | 第14話 |
バラリベンジャー | スクラップ、バーロ兵 | 大塚明夫 | 第15話 |
バラデビル | ピアノ、時計 | 桑原たけし | 第16話 |
バラバキューム | 掃除機 | 西尾徳 | 第17話 |
バラアイビー | 蔦 | 第18話 | |
バラビルダー | 人体 | 小杉十郎太 | 第19話 |
バラボクサー | ボクサー | 山中一徳 | 第20話 |
バラケンダマ | けん玉 | 横井弦之助 | 第21話 |
バラマジロ | アルマジロ | 第22話 | |
バラクローズ | 蚕 | 大竹宏 | 第23話 |
バラカッカ | トランプのキング、海軍の礼服 | 佐藤正宏 | 第24話 |
バラハングリー | 鍋 | 山本圭子 | 第25話 |
バラゴブリン | 牛 | 依田英助 | 第26・27話 |
バラキング | キングレンジャー、アヌビス | 八戸優 | 第27・28話 |
バラタランチュラ | タランチュラ | 河合義雄 | 第29話 |
バラグースカ | 眠そうな奴 | 高橋和枝 | 第30話 |
バラジャグチ | 蛇口 | 篠田薫 | 第31話 |
バラナイトメア | 脳 | 岡本美登 | 第32話 |
バラマンモス | マンモス | 千田義正 | 第35話 |
バラスカンク | スカンク | 亀山助清 | 第36話 |
バラポリス | 警官 | 栗原敏 | 第37・38話 |
バラゴールド | 牡牛 | 第39・40話 | |
バラハンター | 「当時大人気だった某ロボットアニメ」 | 梅津秀行 | 第42話 |
バラペテン | 車寅次郎 | 大河内浩 | 第43話 |
バラガード | 蒸気機関車 | 小林修 | 第44話 |
バラミクロン | 球体 | 第45・46話 | |
バラハグルマ | 歯車 | 仁内建之 | VSカクレンジャー |
バラモビル | 自動車 | 渡部猛 | VSカーレンジャー |
ジャグチャック | 蛇口 | 篠田薫 | 劇場版 |
ロッカーナイト | シュールレアリズム | 梁田清之 | 〃 |
ネコシグナル | ネコ、信号機 | 西村智博 | 〃 |
カボチャンプキン | 南瓜、魔女 | 山本圭子 | 〃 |
スチームパンクス | 蒸気機関車 | 梅津秀行 | 〃 |
カメラトリック | カメラ、鳥 | 新井一典 | 〃 |
超マシン獣
第33話に登場。劇中ではバラドリル、バラソーサー、バラバニッシュ、バラクラッシャー、バラミサイラー、バラダーツ、バラプリンター、バラマグマ、バラバキューム、バラアイビーの10体。
余談
次々作『電磁戦隊メガレンジャー』の第11話で本人の怪人を思わせるようなネーミングのネジレ獣(バラネジレ)が登場している。
26年後のスーパー戦隊でもトジテンドの構成員としてバラシタラが登場。外見もバラノイアのマシン獣を髣髴とさせ、彼もバラノイアと同じ機械生命体であったためステイシー共々、「バラノイア帝国の関係者では?」というファンの憶測もあったが結局の所、二者はバラノイア側とは無関係の人物であった。
そして前述の通り、オーレンジャーの主題歌では『心を持たないマシン獣』と称されているが、バラクラッシャーまではともかく、バラカクタス以降は人間のように感情や心をもつマシン獣が登場しているため、ある意味では矛盾している。
関連タグ
心を持たないマシン獣:記事冒頭にもある通り、主題歌の2番の歌詞の一部。マシン獣の特徴を表す物なのだが……
バラネジレ:『電磁戦隊メガレンジャー』における「バラ○○」を冠した特撮怪人。
バラシタラ:上記に同じく『機界戦隊ゼンカイジャー』において「バラ○○」を冠した特撮怪人もとい悪の組織の幹部。
妖怪←マシン獣→ボーゾックの荒くれ者