ガラガラ(ポケモン)
がらがら
「ポケットモンスター」シリーズに登場するキャラクター(モンスター)を説明する。
基礎データ
全国図鑑 | No.0105 |
---|---|
カントー図鑑 | No.105 |
ジョウト図鑑 | No.204 |
コーストカロス図鑑 | No.061 |
アローラ図鑑 | No.198 |
ヨロイ島図鑑 | No.171 |
ローマ字表記 | Garagara |
分類 | ほねずきポケモン |
タイプ | じめん |
高さ | 1.0m |
重さ | 45.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | いしあたま/ひらいしん/カブトアーマー(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ガラガラ | がら(骨のこと)+亡骸+がらがら(擬音語) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Marowak | marrow(骨髄)+whack(強打) |
ドイツ語 | Knogga | Knochen(骨) |
フランス語 | Ossatueur | os(骨)+ossature(骸骨)+tueur(殺し屋) |
韓国語 | 텅구리 | 텅텅(がらがら)+너구리(タヌキ) |
中国語(簡体字・繁体字) | 嘎啦嘎啦 | 日本語名の音写+嘎啦(擬音語) |
中国語(香港) | 格拉格拉 | 日本語名の音写 |
ヒンズー語 | मारोवॅक | 英語名の音写 |
ロシア語 | Маровак | 英語名の音写 |
タイ語 | การะการะ | 日本語名の音写 |
概要
死に別れた母親を思い出し、泣いてばかりいたカラカラが肉体的・精神的共に成長し進化した姿。それに伴い、ちょっとやそっとではくじけない強靭な心を会得し、同時に凶暴で好戦的な性格になった。
世界中のどこかにガラガラだけが知っている墓場があり、そこから骨を拾ってくるらしい。骨は武器として用いるだけでなく、叩いて音を出し仲間と連絡しあう。もともと母親の形見として持ち歩いていたホネと頭の骸骨はいつしか、武器と防具へと昇華したようだ。
進化前のカラカラの頃より、バルジーナからは捕食の対象として狙われているらしく、バルジーナが巣を作る際に使用するのはカラカラやガラガラの骨であるとの事。この為なのか、バルジーナと同じくイッシュ地方やアローラ地方に生息しているガラガラは、バルジーナのいない地方のガラガラよりもより凶暴な性格をしているらしく、ホネブーメラン等によってバルジーナの狩りを積極的に行っているらしい。…タイプ相性上じめんタイプのホネブーメランはバルジーナに当たらんだろという指摘は野暮である。
ゲームでの特徴
- 赤緑青ではチャンピオンロードとハナダの洞窟に生息しているが、ピカチュウバージョンではサファリゾーンのみ、FRLGではナナシマの「しっぽうけいこく」に生息しており、LPLEでは生息していない。
- 金銀・HGSSではイワヤマトンネルに出現、クリスタルのみ9ばんどうろ・10ばんどうろにも出現する。
- イッシュ地方では、ポケモンBWのみ15ばんどうろに出現するが、続編では出現しない。
- ポケモンXYではフレンドサファリのみ出現。
- ポケモンUSUMではウルトラワープライドの先で、カラカラから進化させると原種ガラガラに進化する。それ以外だとリージョンフォームに進化してしまうので注意。
- ポケモン剣盾では、DLC鎧の孤島で内定。鍋底砂漠に出現するようになった。
ゆうれいイベント
- 初代ポケモンでは、頭のホネが高く売れるため、多くのカラカラやガラガラがロケット団に狙われ、犠牲になってしまっている。この為なのか、ポケモンタワーに生息するカラカラは、低い確率でしか登場しない。
- シオンタウンのポケモンタワーではそういったガラガラの怨霊が現れ、主人公の前に立ち塞がる。ここに登場する「ゆうれい」は、通常だと攻撃が出来ない。シルフスコープを使用することで正体であるガラガラが現れ、戦えるが、ここで出てくるガラガラは絶対に捕まえることが出来ない(仮にマスターボールを使用してもかわされてしまう)。その為、このガラガラを倒すことによって、無事に成仏させられるというイベントである。
- ただし、ピッピ人形を使うことによって逃げると倒したのと同様に「成仏」させることができてしまうというバグがある。
- 悲惨な死を遂げたポケモンを捕獲してこき使うよりも、倒して成仏させるほうがガラガラの為なのかもしれない。ちなみに、このゆうれいのガラガラの子であるカラカラは、フジ老人が暮らすポケモンハウスの元で保護されている。なお、このガラガラは母親という設定を反映して『FRLG』では♀になっている。
- 以上のような設定から、凄惨な描写や胸の痛くなるようなイラストも存在する。
- 『LPLE』では一連の流れが改変。シルフスコープ使用後に母探して現れたカラカラの呼びかけによって正気に戻り、そのまま成仏する流れとなっている。
- そのイベント後は同じく現場に居たライバルがカラカラを引き取ることになり、シルフカンパニーにて彼と挑むロケット団とのダブルバトルではカラカラが使用されている。
- なお、『BW2』のPWTで再登場したロケット団ボス兼元トキワシティジムリーダーサカキの手持ちにはなんとガラガラがいる。(一応サカキはじめんタイプの使い手なので辻褄は合うのだが……)
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 60 | 80 | 110 | 50 | ※ | 45 | 345 |
第2世代から | 60 | 80 | 110 | 50 | 80 | 45 | 425 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。リージョンフォームは第2世代以降と同様。
- 一見攻撃的だが、一番高い種族値は防御(110)。これに攻撃と特防が続くが、合計種族値425が災いして、総じて貧弱なステータスである。
- しかしガラガラには専用アイテム「ふといホネ」が存在する。何と持たせるだけで常時攻撃力が2倍になる代物である。ふといホネを持った場合実質攻撃種族値は160にも達し、あのガブリアスすら瞬間火力で上を行くこともできる。
- わざの第一候補は「じしん」や専用技の「ホネブーメラン」といったタイプ一致技。特に「ふといホネ」を持った状態のガラガラの「じしん」は全ポケモン中でも屈指のダメージソース。
- 「ホネブーメラン」は命中率こそ劣るものの、相手の「みがわり」を破壊してからの攻撃が可能である。「がんじょう」持ちのいわタイプやはがねタイプ、持ち物きあいのタスキを持つポケモンに有効なのも魅力。更にグラスフィールドで威力が落ちない点、ダブルバトルでは単体攻撃になる点も差別点になる。
- 他にはひこうタイプ対策の「ストーンエッジ」や「いわなだれ」、くさタイプに有効打を与えられる「ほのおのパンチ」やみずタイプ対策の「かみなりパンチ」など、物理攻撃力を活かせる技が揃っている。
- 欠点は素早さとHPの低さ。先制で「おにび」を受けて攻撃力を下げられたり、「さいみんじゅつ」で眠らされたりすると厳しくなる。そのため実戦では「トリックルーム」等、その鈍足をカバーできるメンバーが大事になってくる。また、持ち物が「ふといホネ」一択に固定されるのも欠点で、敵に「トリック」や「すりかえ」を使われると致命傷になりかねない。
- 『プラチナ』以降、教え技で「トリック」が安売り状態になったのも痛い。また『XY』では、威力の上がった「はたきおとす」により、「ふといホネ」を落とされかねない。
- ゲーム攻略用には特性により高威力無償となる「すてみタックル」や、捕獲に役立つ「みねうち」なども使用可能。
- 特性やタイプの関係上、ダブルバトルなどではギャラドスやペリッパーのパートナーとして相性も良好。ただし味方のでんき技まで無効化するので立ち回りに注意。何気に「ほろびのうた」や「はらだいこ」なんて技まで覚えたりするのでコンボに仕込ませることもできる。
- また、タマゴグループが「怪獣」属する為か、「かえんほうしゃ」や「ふぶき」などのマシン技も幅広く習得。初代限定でなぜか「バブルこうせん」や「みずでっぽう」もわぜマシンを使用して習得できるが、特殊技故に実用性には乏しい。カラカラの時点で覚えるので、VC版で覚えさせてリージョンフォームに進化させるとみずタイプの技を使うほのおタイプというのも面白いかもしれない?
- 『金銀』では「ふといホネ」を獲得したが、「ふといホネ」を獲得したからといってそれだけで『金銀』発売当初から期待されていたわけではなかった。やはり鈍足で耐久がギリギリという点が大きく、当初としては物理超耐久を持つ上に優良複合タイプのハガネールの方が期待されていた。
- しかし実際のニンテンドウカップ2000地区予選が始まると『マリオスクール』テレビ放映された予選の試合でその強さを見せつけた。『クリスタル』で「つるぎのまい」を獲得すると「のろい」を積んだカビゴンや「リフレクター」を積んだサンダーでも止まらなくなり、多くのプレイヤーが「ほえる」や「だいばくはつ」で露骨に対策する事態となった。
- 実機版当時は「こうそくいどう」を積んだ味方で「バトンタッチ」して素早さを引き継ぐ型がよく使われた。
- その実質No.1の攻撃種族値から環境の中心に立ったが、VC登場後の研究では「ガラガラを受けられるパーティを組むのがパーティ構築の大前提」となり、徹底的に対策されたことから最強格から1歩引いた立場に。実機版当時からも、技スペースがカツカツで「ねむる」「のろい」を入れる枠がない、耐久がギリギリで不意の弱点めざパで削れやすい、などの欠点があり、VC版環境でそれが表面化したとも取れる。
- 第3世代では努力値仕様の変更による耐久の実質的な低下、汎用火力アイテムである「こだわりハチマキ」の登場による火力の相対的低下など逆境に見舞われたが、獲得した特性の1つである「ひらいしん」によって味方のギャラドスを守り、ギャラドスの「いかく」で耐久を補うなど、2匹が相互にサポートする「ガラドス」構築が登場。
- ポケモンリーグ20005中学生以上の部決勝大会進出者9人中2人が使用し、同大会には「ガラドス」構築も顔を出した。また、努力値仕様の変更は「ホネブーメラン」で「みがわり」を貫通しやすくなったという意味でもあり、決勝大会には「おんがえし」を採用しつつじめんウエポンを「じしん」「ホネブーメラン」両採用とした型が見られた。もう1人の選手は「いわなだれ」の命中不安を嫌って「めざめるパワー(いわ)」を採用した型をエントリー。
- ガラガラそのものの話からは少しそれるが、当時から素早さいたちごっこは行われており、同大会優勝者のカビゴンの素早さ実数値は61にも上り、これは素早さV近くのガラガラでないと抜けない計算となっていた。
- ポケモンリーグ20005中学生以上の部決勝大会進出者9人中2人が使用し、同大会には「ガラドス」構築も顔を出した。また、努力値仕様の変更は「ホネブーメラン」で「みがわり」を貫通しやすくなったという意味でもあり、決勝大会には「おんがえし」を採用しつつじめんウエポンを「じしん」「ホネブーメラン」両採用とした型が見られた。もう1人の選手は「いわなだれ」の命中不安を嫌って「めざめるパワー(いわ)」を採用した型をエントリー。
- 第4世代以降は火力アイテムのインフレによって影を潜めていた。特に第6世代はメガガルーラの「おやこあい」対策がそのままガラガラの貴重な差別化点である「ホネブーメラン」への対策として刺さってしまうため、大変な苦境であった。
- それでも、WCS2013世界大会本戦マスターカテゴリベスト8にはガラガラが残っており、しかもそれを使っていたのは後のポケモン界の第一人者で知られるパク・セジュンであった。この個体はトリパエースと推察されている。
使用トレーナー
ゲーム版
- サカキ:ロケット団ボス/ジムリーダー(カントー)
- エリカ:ジムリーダー(カントー)※1
- マツバ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- シン:LPLEライバル
- タカシ:ガラガラマスター
※1ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- サイゾウ(無印73話)
- ルリコ(無印108話)
- ガロン(AG127話)
- オリバ(AG176話)
- イサナ(DP8話)
- ハクア(DP124話)
漫画版
- アキヒト(ポケスペ)
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『時・闇の探検隊』では道場を経営していて、語尾に「だあよ」と付ける田舎っぺ風の性格。
- この道場ではタイプごとに部屋が分かれていて、倒れても道具が失われないレベル上げダンジョンであるが、ガラガラが挑戦させる事を躊躇っている『さいごのま』は通常のダンジョン通りにペナルティが課される代わりに伝説のポケモンが仲間に出来、ひでんマシンを拾う事も可能。
『ポケモンGO』
- 進化前のカラカラ共々、普段は巣を除けばあまり出現しないが、本編でのシオンタウンのイベントを反映してか、ハロウィンの時期になるとイベントが発生して、進化前のカラカラ共々出現率が上昇する。同時期にプレイしていればたくさん手に入ることだろう。
- 性能面では何とも微妙と言わざるを得ず、本編同様「ぼうぎょ」が高いがCPは低い。本作でも数少ない系統専用技として「ホネこんぼう」があるが、ゲージ技なのに威力がたったの40しかない。そのため、じめんタイプ上位陣のサイドン、ゴローニャ、ドンファンと比較するとどうも見劣りしがち。ただし2ゲージ技にしては威力の高い「あなをほる」を覚えられるので、その点で差別化はできるだろうか。また、じめん最強技である「じしん」もきちんと覚えられるので、まったく使い物にならないというわけでもない。
- 2017年11月5日からレイドボスに昇格し、ランクは★★となっている。攻略は手持ちのポケモンを育成し、しっかり弱点を突けば大体事足りるだろう。
- 余談だが、シャドウガラガラはシャドウポケモン特有のオーラを纏ったことで上記のゆうれいを彷彿させるような見た目になっている。
『ポケモンマスターズ』
- 報酬で貰えるタマゴから孵化したカラカラを主人公のバディにでき、ガラガラに進化できる。
『ポケモンスリープ』
- 初期から実装されているじめんタイプのポケモン。きのみを多く持ってくる、リリース時点で唯一のじめんタイプきのみ得意である。
- ガラガラが持ってくるフィラのみは「トープ洞窟」に生息するカビゴンの好物だが、同じくきのみ得意で好物に指定されているヒメリのみを拾ってくるバクフーン系統、オボンのみを拾ってくるイワークと比較すると、おてつだい時間の長さが目立つ。当然稼いでくるきのみのエナジー効率も大きく劣り、イワークとバクフーンに勝てないのはもちろん、1進化のマグマラシにも負け、ヒノアラシにはきのみの基礎エナジーの差で辛うじて勝てるといった有様である。さらに1周年で発表された「おやすみリボン」は、一緒に寝た時間に応じてポケモンのおてつだい能力がアップするというものであり、進化前のポケモンではこれに加えておてつだい時間も短くなる。つまり、おやすみリボンを考慮すればヒノアラシにすら負ける。またレベル1から拾ってくる「ほっこりジンジャー」はバクフーン系統も拾ってくる食材であり、こちらで差別化が難しいのも痛い。
- やはりこれら2系統との大きな差別化点としては出現範囲の広さ、出現確率の高さが挙げられるだろう。イワークはトープ洞窟、バクフーン系統は「ワカクサ本島」とトープ洞窟にしか出現しないのに対し、ガラガラはワカクサ本島とトープ洞窟に加えて「ウノハナ雪原」にも出現する。しかも他2種の出現率はやや低めと推測されているが、ガラガラは進化前のカラカラ共々頻繁に出現するため、育成に必要な飴を集めやすいメリットがある。レベルが上がると拾ってくるきのみのエナジーも上昇するので、育成難易度まで加味すれば上述のエナジー効率も多少縮まる。おてつだいスピードに関係するげんきを回復する「げんきチャージS」を持っているのも評価点。
- レベル30以降で拾ってくる可能性がある「リラックスカカオ」は、デザート・ドリンクジャンルの料理でよく要求される。トープ洞窟に適性のあるポケモンでは他にブースターくらいしか持ってこれないため、これも決して無視できない差別化点となる。
- 寝顔は名前も含めてほぼカラカラのものと同じだが、「しくしく寝」だけは「ホネだき寝」に名前が変更されている。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- サイゾウのガラガラ
- 無印73話でサムライ風の若い男・サイゾウのパートナーとして登場。ロケット団にバッジを奪われた事で一度は見放したが、一緒に修行した日々を思い出して戻ってくる。ロケット団を打ち倒しバッジを取り返した。
- ルリコのガラガラ
- ガロンのガラガラ
- AG127話でサイユウ大会予選トーナメント1回戦のマサムネの対戦相手・ガロンの手持ちで登場。「れいとうビーム」を覚えており、マサムネのガーディを倒しグライガーも羽を凍らして優位に立つも、グライガーの捨て身の「アイアンテール」を受けて敗れた。
- オリバのガラガラ
- AG176話にて、サビシティでヤマト達が開催した「ワンデートーナメント・ポケモンバトル」に出場し、サトシと対戦したオリバのポケモンで登場。サトシのヘイガニとバトルをしたが、敗れてしまった。
- イサナのガラガラ
- DP8話にて、ロケット団の偽ジム・ポワゾジムに挑戦に来た少年トレーナー・イサナの手持ちで登場し、ジムリーダーのプリンセス・ポワゾン(ムサシ)のドクケイルに勝ち、ジムバッジをゲットしていった。
- ハクアのガラガラ
その他
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
2章で理科系の男・アキヒトのポケモンとして登場し、物陰から『ホネブーメラン』で攻撃してイエローを苦しめた。