一条康明
いちじょうこうめい
CV:ヤシロこーいち
公式サイトでの解説
「俳句の一条」の異名を持つ京極組の最高戦力。
「死の五七五」と共に現れる。
最近は季語が出ないらしく川柳ばかり読んでいる。
京羅戦争にて敵組織 半グレ組織 羅威刃の大将
城ヶ崎賢志のタマをとった。
五十嵐組長を命の恩人だと思っている。
概要
「夕暮れに 半グレ死んで やさぐれる」
「次死にてえやつ、来いよ……」
「勝負はこっからだよ… 俺は生涯負けたことは一度もねえ」
ヒューマンバグ大学の「京極の轍」に登場する京極組の武闘派構成員。
主人公・久我虎徹の兄貴分の1人であり、久我と同じく初登場時の京極組では少数派になってしまった良識派。
カチコミや拷問の際に即興で作った意味不明な俳句(正確には川柳)を詠む事から「俳句の一条」の異名で恐れられている。
誕生日はバレンタインデー。好きな鮨ネタはハマチ(ただし食べる魚の名前は毎回間違える)。
主な仕事はカチコミとカタギの相談対応。京極組最強クラスの実力でその辺の雑魚の瞬殺から最強の敵の打倒までこなす。
人物
容姿
35歳である六車謙信、30歳である二階堂将平の舎弟で24歳の久我や、久我より少し歳上の仙石の兄貴分であることから、推定20代後半とみられていたが、後に出た序列紹介の動画により28歳と確定した。同期には木村達也・藤宮がいたが海瀬将悟・更に相良颯誠も同期だったことが海瀬の死後に判明した。
外見は黄緑のメッシュが入った金髪のツーブロック。ヤンデレじみてハイライトの無い真っ黒な瞳の大きめの目、身長は舎弟である久我より少し高い。肘あたりまで腕まくりした青いワイシャツと白いチノパンを着用し、黒い革靴を履いている。右耳には菱形の金のピアスを、左耳には丸い赤いピアスをつけている。
少し前は白いベストを着用しており、両耳金のピアスをしていた事も。
オーラの色はアクリルスタンドでは金色が所々混ざった水色、本編動画は水色一色。
2022/12/27の動画では体つきは一見線が細く見えるが、筋肉質であり着やせするタイプであることも判明。身長は181センチ。
性格
腐敗していた日下孝次郎政権時代の京極組では少数派だった良識ある構成員で、極道の掟を頑なに守る本格派。それ故、極道では御法度である裏切り行為とカタギに手を出した構成員や、京極組に対して舐めた真似をする半グレや敵対組織には一切の慈悲も容赦もなく、言い訳も何も聞かず抹殺する。一方で仲間の良識派構成員は立場に関係なく助っ人や敵討ちをする人情味がある人物。また守代を払う店を必要以上に気にかけ、大きな抗争が起きた時でも店に組の事情は関係ないと特に店のことを考えている。そのため組内の兄貴分や舎らは勿論カタギの人々からはとても信頼されており、バーを営んでいる天城の息子が何者かに拉致された時も「一条さんしか頼れる人がいない」と吐露していた。
戦闘では感情の起伏を見せず、冷静に敵対者を始末しまくるが、キレた時は久我ですらも恐れており「京極組の代紋を嘲ったチンピラを必要以上に痛めつける」「組に黙って金塊の密輸のノウハウを半グレ組織に教えた構成員の両腕を斬り落とす」という苛烈な面もあり、京極組に仇なす敵や裏切り者などは両腕を前脚呼ばわりするなど獣畜扱いして惨殺する事から「悪魔」とも呼ばれている。
組内から見たらその人となりはまさに任侠でライバル組織の天羽組の若手連中から見ても人望が篤いと言われる程下の者から慕われている。その人望も天羽組の組長でさえ、「一条を手にかけてしまえば10年続く戦争になる」とかなり遠回しな言い方ながら相当高く買っている程。また、拷問ソムリエである伊集院茂夫からも極道以外の進路に進んでも大成すると太鼓判を押されている程に明晰な頭脳や才覚を買われている。後に判明したが伊集院同様、学生時代は野球に打ち込んでいた。また、紅林曰く「学生時代から界隈じゃ無敵」と呼ばれていたそうなので、この頃から既に武闘派極道としての片鱗を見せていた事が窺える。ちなみに伊集院は投手だったが一条は野手だったと思われる。兄貴分に対して「俺なんてまだまだです」「運が良かっただけです」「まだ俺ら育ってないですよ」と言う謙虚さも持つ。そんな兄貴達を尊敬、そして舎弟たちを非常に可愛がっているため、彼らの死に誰よりも泣き、海瀬の葬儀に大怪我のせいで参列出来なかったことを無念に思っていた。
ちなみに意外にも可愛い所があり、天然で魚のネタを間違えることが多く間違えては佐古や浪岡、近藤にツッコまれるというのが定番化している。最近では魚の種類どころか牛丼と豚丼の区別が付いていないと思しき描写やほうじ茶と麦茶を間違える、豚串を焼き鳥と間違える、ラフテー(豚肉)を食べて「豚肉みてぇだ」と呟く一幕を見せる等、視聴者からは「味覚音痴では?」と言ったコメントも見られ始めるようになった。
また、好物はプリンであり、新城にプリンを奪われた際は激怒していた。
一条や新城に限らず、バグ大の男性陣はスイーツ好きも珍しくないが(城戸は苺パフェが好物で、犬亥曰く獅子王組では世話になっている洋菓子店のティラミスをよく食していた)。
俳句(?)
カチコミや拷問の際、呼びかけにおいても即興で作った句を詠む事があるものの、一条が実際に詠んでいる五七五の句には季語(季節を表す言葉)が入っていないため、俳句ではなく川柳(せんりゅう)と呼ぶのが正しい。もっとも、極道や半グレになる人間は、学校にもロクに通っておらず教養のない者が多いため、彼らにとっては俳句と川柳の違いなんか正直どうでも良いのだろう…と、思われていたのだが、実際は最近季語が出なかったから川柳を詠んでいた事が公式サイトにて判明した。事実、2022年4月5日付の動画において、季語が入った俳句を詠んでいる事が確認出来る。また、後述する北岡隆太の粛清を実行した回あたりから詠むときの口調が百人一首の読手じみてきている。久我いわく、戦闘中に一条の五七五を聞いて生きていた者はいないとのことだが、後述の通り2022年4月23日付の動画においてこのジンクスが初めて破られた。
戦闘
能力
極道としては若手ながら、京極組最強の猛者と呼ばれており、銃・日本刀・ロングナイフなど、様々な武器の扱いに精通している武器術のエキスパート。組に入る前から剣術の使い手であった事が示唆されており、武器の扱いのみならず、格闘能力も非常に高い。半グレや敵組織との戦闘では拳銃や日本刀、ロングナイフ二刀流を駆使して戦う。いずれもかなりの腕前で、拳銃による乱射のような射撃で敵の頭を正確に撃ち抜き、日本刀を使わせれば落雷のような凄まじい斬撃で人体を容易く斬り裂き、ロングナイフ二刀流では敵の両腕を両断し、太腿を瞬く間に何回も滅多刺し(突き刺すのではなく刺し貫く)にするなど攻撃の威力、正確さに速さ、どれをとっても一級品。
ちなみに最も得意な武器は日本刀。
また、身体能力も相当なものであり、電光石火の踏み込みにより一気にゼロ距離まで間合いを詰める事ができる他、敵の銃撃も目線と殺気で照準を読み取って回避しながら接近する芸当もこなせる。更には京極組構成員の中でもずば抜けたバトルセンスの持ち主で、戦術眼にも優れ、的確な攻撃で確実に敵対者を葬る。
加えて武器に目つぶしを仕込む狡猾さも併せ持っており、紅林から見ても「狡猾でいてスピード、技術、パワーすべてが異次元」「かち合ってきた殺し屋とは比じゃない」と評される程の能力を持つ。
その中でも、動体視力は至高のもので、特にゾーンに入った状態なら羅威刃のトップで、組織最強のキャラである城ヶ崎賢志の必殺の一撃を躱されたことにすら気づかせずに回避し、逆に重篤なカウンターを見舞うこともできるほどであり、手負いではあるものの、様々な猛者と戦ってきたマッド・カルテルの最強戦闘者の一角であるダヴィッツですら、その動体視力の高さを認めて、搦手を二重三重に仕掛けたが、それでもなお、その全てを躱し、防ぎきるという圧倒的な次元のものである。
その実力もあってか、天羽組きっての武闘派狂人である須永陽咲也も彼が加勢すると星占いが悪くなくても戦うのは分が悪いと判断してその場から離脱を選んだ。更には羅威刃のトップである城ヶ崎賢志も正面からやり合うのはリスキーと判断して警戒心を隠せないほどで、長年関東侵攻を目論んでいた超武闘派組織の天王寺組が同組員である城戸丈一郎をボロボロに追い込んだことを知った時は関東侵攻を中止するほどである。
事実、羅威刃の幹部であり高い戦闘能力持つ秋元詩郎ですらブチギレる前は全く歯が立たなかった。ブチギレた後は一条のナイフもかわせると豪語していたが真偽は不明。
フィジカルのみならずメンタルも相当で、爆発による満身創痍で常人なら死んでいても可笑しくない状態でありながら鬼神の如き動きで襲撃者を葬る、須永に小峠華太といった裏社会有数の怪物ですら恐れ慄く伊集院の殺気をぶつけられても全く怯まないどころか平然としている、など研ぎ澄まされた武人に相応しい精神力を有する。戒炎のトップである我妻京也も一条のカリスマ性を皮肉交じりに認めており、幹部数名を送り込み早い段階で抹殺するという手段を強行し、同時に羅威刃のトップである城ヶ崎が敗けた理由も一条をラストバトルまで残していた事を挙げている程である。
数いる京極組の実力者の中でも随一と言っても可笑しくない強さである。ただしヒューマンバグ大学公式によると力関係は常に変わっていくため一概に最強は決められない模様。
それでも、その実力やメンタリティーは近隣の極道や半グレどころか他地方の極道に届いても何ら不思議ではなく、実際に前述の通り、天王寺組の城戸と引き分けたことにより、関西にもその名を轟かせたと思われる。
使用した武器
ロングナイフ
「ザクザクザク! シャア専用ザク!」
一条のメイン武器で常に携行している模様。二振り同時に扱う二刀流スタイルで用いる。その威力は連続で人間の太腿を貫通し、正確さは的確に相手の関節に刃を通し腕を斬り落とせる程。またライトが仕込まれたものもある。一条は組に入る前から本流の剣士だったので、恐らく小太刀の代わりだろう。京羅戦争で秋元との戦闘では彼の右足に突き刺した際、手榴弾で隙を突かれて逃走された際「記念にもらう」と言って一本持っていかれてしまった。後に何らかの方法でもう一振りのナイフを補充して戦闘に使用している。
日本刀
「まっぷたーつ! 分裂しとけェ!」
ロングナイフよりも使用頻度は低いが、こちらも時々用いる。我流の双剣術を用いる京極組最強クラスの剣士である六車に引けを取らない剣腕の持ち主で、その斬撃は「落雷」と形容される程速く鋭い。前述の通り、一条が最も扱うのが得意な武器である。
銃
「ホアータタタ!」
遠距離武器。乱射で敵の急所を正確に撃ち抜く腕前を持ち、二丁拳銃スタイルで雑魚の殲滅によく使う。
地元で伝説になった一条パンチ
「北斗千手壊拳! あたたたたぁ!」
その名の通り普通のパンチ。京極組最強と言うだけあってその威力は凄まじく喰らうと5回転して吹き飛ぶ敵もいる。
フッ化水素酸が仕込まれたナイフ
「フッ酸ってのは、確か皮膚や骨を溶かす薬ですね? 地獄の苦しみってやつか……」
本来は伊集院の所有物。伊集院が特注で作らせたもので、刀身から強腐食性のフッ化水素酸が滲み出る。これで斬られた相手は、その傷口をフッ酸で腐食され、激烈な苦しみを味わう事になる。当然、普段は二刀のロングナイフを得物としている一条が使えば鬼に金棒である。
活躍(初登場〜天京戦争編)
- 2021年12月8日付の動画(久我虎徹)
シリーズ初回から登場。
舎弟の久我と行動を共にし、京極組のシマで違法風俗を営んだ半グレの粛清を行っていた。久我と同様、現在の京極組がかつての任侠集団とは程遠い下衆だらけの暴力団となってしまった事を憂いており、その心情を久我に吐露する場面もあった。
そんな中、京極組が倉庫に保管していた現金と拳銃が盗まれる事件が発生。久我と共に解明に奔走し、犯人が半グレ集団「戯我死(ギガデス)」と構成員の吾妻である事を突き止め、そのまま久我と共にカチコミを敢行し、半グレを日本刀で斬殺した。
「虎徹、ウチのシマで違法売春やったらどうなるっけ?」
(久我「無論、死あるのみです」)
- 12月23日付の動画(久我虎徹)
冒頭では久我に対し「代紋が似合う」と褒めちぎった。また「京極組の代紋も地に堕ちた」とほざいた二人組のチンピラにマジギレし、片方を足腰が立たなくなる程ぶちのめし、もう片方の口内に拳銃を突っ込んで脅していた。
「久我ァ、お前は京極組の代紋がよく似合うわ」
「三下ァ……ウチの代紋が、何だってェ?」
- 2022年1月5日付の動画(久我虎徹)
冒頭では一条と面識がないにもかかわらず「一条の親友」を勝手に名乗っていたチンピラを捕縛。舎弟の野島翔に命じて高熱の油をかける制裁をしかけた。
- 1月7日付の動画(久我虎徹)
シマの見回りを終えた久我にカシラである五十嵐幸光の所に向かうように告げた。話の最中に五十嵐を小馬鹿にした態度を取る海瀬を白眼視している。
「面倒事 カシラがお呼び 会議です」
- 1月14日付の動画(状況整理)
天羽組の小峠の舎弟である北岡と激突し、北岡が一条に斬り捨てられたと思われる予告動画が上がっている。また1月22日付の動画では、久我からシノギでかち合ったと語られている。
「あたたたたたた」
「裏路地に 洟垂れ小僧 即死かな」
- 1月20日付の動画(久我虎徹)
久我のオーラがエグくなった事を見抜いた一方で、利益を自らの懐に入れようと金塊密輸のノウハウを半グレ組織「亜濡琵栖(アヌビス)」に勝手に伝授した構成員の染谷に情報を吐かせた。しかしこの時は本気でキレたのか、右腕は3秒以内に白状しなかったので斬り落とし、左腕も2秒以内に吐いたものの、組を裏切った落とし前として斬り落とした。
そして金塊密輸ルートを横取りした亜濡琵栖に久我と共にカチコミに行こうとしたが、あろう事か現組長の日下が菱山に亜濡琵栖のトップ篠田を殺す為のヒットマンに命じた。刑務所から出所したばかりの菱山をヒットマンにするという無茶苦茶な命令に耳を疑ったが、菱山がこれを引き受けてしまった事で結局止める事はできなかった。しかし、菱山が命を賭して篠田達を仕留めた光景を見届ける為にこっそり付いてきており、後日、久我と共に亜濡琵栖の残党を壊滅させた。
「虎徹……お前、なんかエグい空気を纏ってきたなァ」
「何、お前? 死にたいの? 3秒以内に情報を吐け……」
「これで亜濡琵栖は中枢を失った。後は俺達でやるぞ」
久我から京極組最強と紹介されている他、紅林と遭遇した事が語られている。
「左手と サヨナラしよう 永遠に」
「紅林君、凄い男だねェ。いい目をしている」
- 1月23日付の動画(紅林二郎)
同期の藤宮が独断で定食屋に嫌がらせをした上に、そこで働いている紅林を痛めつけた事を知って駆けつける。藤宮に九節便で攻撃を仕掛けられると、手加減無しとして二振りのロングナイフを抜刀。それに仕込まれたライトで藤宮の目を眩ませ、両足を滅多刺しにして歩行能力を完全に奪った。
ちなみに紅林には、催涙スプレーをかけられた事から洗浄液を提供し、藤宮の卑劣な行為に謝罪をする一方、久我が決着をつけたがっている事を紅林に伝えてその場を後にした。
余談だが紅林は一条が藤宮と交戦する様を見て「京極組どうしで揉め始めた」と疑問を抱いていたため良識派と外道派に京極組が分裂してることはカタギには知られていない模様。
「半グレはいくら殺っても湧いてくる」
「お前、カタギの店に嫌がらせしてるらしいじゃん。仁義外れは殺しちゃうよ?」
「死のタイヨーケンでーす」
「太ももグサグサグサグサグサ! お笑いグサ!」
「同じ組 せめて生かそう でも義足」
- 2月26日付の動画(久我虎徹)
娘の為に足を洗った別府を逆恨みで殺した丹波の粛清に向かった久我の所に現れ、自ら加わる形に同行。公園で飲んだくれた丹波とその仲間である名波を見つけると、ロングナイフで名波の両腕を斬り落とした(描写的に肩関節を正確に狙って断ち切っている)。
ちなみに彼も下っ端だった頃に別府の世話になった他、ゲスに対しては人間扱いにしておらず、両腕を「前足」と呼んでいることが明らかとなった。
「水臭えな、別府の兄貴に世話になったのはお前だけじゃねえぞ」
「久々に 悪魔になって みようかな」
「どーもー! 前足2本カットしまーす!」
- 3月9日付の動画(久我虎徹)
黒焉町で法外な利息を付けて大量の借金を負債者に押し付け結果的に食い逃げ事件を頻発させるというシマ荒らしをしている半グレ組織「怒苦炉」のトップである古田の粛清を巡って久我と交戦している須永の所に現れた。しかし須永の方は一条を見るや分が悪いと判断し、古田の粛清を久我に譲る形で逃走した。
その後久我が古田を粛清した後、近い将来に天羽組と激突するだろうと久我に語った。そして3月15日付の動画にて、北岡とかち合う事となった(ただしこの戦闘の言及があったのは2か月近く前であり、「近い将来に天羽組とぶつかる」という発言は時系列的に矛盾している)。
「天羽組 可愛い虎徹に 何してる」
(須永「んん、一条? これは人数的にもオーバースリルだな」)
「ザ・武闘派『天羽組』ねえ、近い未来ぶつかっちゃうかもね」
- 3月15日付の動画(小峠華太)
黒焉街のシマを荒らしたブラジル系マフィアに粛清をしている最中に、天羽組の傘下であると知り、日下からの指示でこの元凶である北岡を粛清しに行く。はずだが、実際にはブラジル系マフィアと北岡が取引した際、北岡とマフィアの国の言語が違うため、北岡が「空龍街以外でヤクを売る」という条件を提案され、言葉を分かっていなかった北岡はこの条件をのんでしまい、結果的に誤解したまま北岡との戦闘を行う。もちろん一条は最強戦闘力、そして北岡にとって不意打ちのため、一瞬で北岡はやられてしまった。
この一件に天羽組は憤激し、組長の天羽桂司自ら組員たちに京極組組長である日下への暗殺指令を出し、天羽組と京極組の全面戦争が起きる事となった。
「路地裏で 汚物を売るな 異国人」
「お前らブラジルマフィアと手組んだらしいじゃないの。人のシマ荒らして楽しい?」
「おいおい北岡少年。極道に証拠なんていらねえんだよ。とりあえず言い訳は地獄の閻魔に言ってくれ……」
「黒焉街に害悪をバラまいた男……死んで当然地獄行き……」
「後輩守ってカッコいいねえ。どうせ死ぬなら天国行きたいってか?」
- 4月2日付の動画(久我虎徹)
上記の一件で天羽組が北岡殺害の命令を下した日下と実行をした一条が標的になっている事を五十嵐から聞かされると、それも覚悟の上で臨戦態勢で励んでいる(一方で、五十嵐は結果的にシマを荒らした天羽組に非はあると言いつつも、裏を取らずに北岡を襲撃した件について「全て正しい訳ではない」と結論づけている)。
なお、例のごとく五・七・五で返答したので五十嵐から呆れ混じりに窘められた。余談だが、一条が動画の中で季語が入った俳句を詠んだのはこれが初めてである(下記参照)。
(天羽組が報復に来る事を伝えた五十嵐に対して)「もちろん、覚悟の上です」
「はい……天羽組 桜の下で 返り討ち」(「桜」が春の季語として入っている)
(五十嵐「俳句はいいから」)
- 4月17日付の動画(久我虎徹)
上記の天羽組との戦争になった一件である北岡を殺したことは組織の命令であったため、一条本人も会話もなく北岡を殺し激怒した天羽組の気持ちを理解している模様。そしてその天羽組が仇討ちに来るのも理解しており、受けたつとのこと。また天羽組の須永と気配が読みにくい男が自分の後を付けていると語っている。
「アイツはな、最後に自分の命を捨てて、その場にいた舎弟を逃がしやがったんだよな。それでもな…親父の命令は絶対だ。京極組の人間として俺のやったことは間違えていない。ただまあ、会話もなく仲間を殺された天羽組の連中の気持ちも分からんでもない。だから、せめて仇討ち位受けてたってやるよーん。まあ、全員返り討ちだけどな」
「多分……天羽組の須永、あともう1人いる。その男は気配が読みにくい」
- 4月22日付の動画(紅林二郎)
紅林が自身の腐れ縁である西条秀郎を助け、帰っている最中に鉢合わせる。今後天羽組との抗争が控えているため、天羽組には武闘派狂人が沢山いるほか、腕前も一流のため、一条は自身の腕前を上げるために紅林にフルマックスのパワーのパンチを3発打ってくれと頼み、紅林が本気のパンチを行う。紅林の超パワーパンチをかわしながらナイフのスキを入れる。これにより一条の実力がさらに増したと思われる。その後翌日である4月23日付の動画で、一条・野島が、天羽組の工藤・須永と衝突し、プライドと命を懸けた壮絶なバトルになったらしい。
「紅林 銃の10倍 プレッシャー…… さあ打ってこい」
「心技体、練りあがってきた…… 今の俺は地球一強ェ」
「そんなに死にてェなら殺してやる」
- 4月23日付の動画(小峠華太)
ことの重要性を全く理解していなかった日下と違い、命の危機を理解しながらもいつも通りの業務に励んでいた。野島が護衛に着いている中、須永と工藤から襲撃され一条は須永と交戦。若干優勢ながらも痛がりながら決定打を全て避ける須永の回避能力に苦戦、途中からさらにパワーアップした須永と戦闘していたら野島を動けなくした工藤から奇襲を受ける。須永の変則的な銃撃で体勢を崩してしまい、工藤からドスの一撃を貰って腹を抉り抜かれる深手を負ってしまう。それでも心折れず、工藤にカウンターを叩き込んで体勢を立て直し、死を覚悟の上で2対1の状況に食らいつこうとするが、野島からの通報を受けて久我と六車が助太刀に入り、戦闘はここで中断。一条は致命傷に近い状態であったが、久我の手で病院に運ばれ一命は取り留めた。なお、須永はこの動画において、一条の五七五を聞いて死ななかった初めての対戦相手となった。
(野島から二対一では不利だと言われるも)「心配すんな。天羽の木端如き、何万人来ても俺は殺れねェ」
「須永……そんなに死にてェなら殺してやる…… 天羽組 無謀なゾンビ 返り討ち〜」
「腹丸出しのアホは死んで当然だ! シャアアアアッ!」
(工藤に腹を抉られながらも)「俺を殺ろうなんざ……百年早ェんだよォォォ!!」
「俺は人生、一度も負けた事はねえ…… 本番はこっからだよ…… 本気出す 二人纏めて 地獄行き」
京極組を襲った悲劇と決死の戦い
先述の抗争で医者から「早くても1カ月半は安静」と言われたにもかかわらず何と1週間で復帰して見せた上でシマの見回りに勤しんでいく(久我曰く、「普通なら歩く事も儘ならない」)。
その際に罠にハメられた佐竹博文を標的の矢澤と勘違いし野島が佐竹を捕らえ、薄暗い地下室にて事情聴取を行った。
身分証まですり替えられて佐竹であることを信じなかったが、必死の主張と組員による証拠ですぐに疑いが晴れた。
野島が佐竹を病院へと搬送したその数日後、野島と2人で矢澤を粛清することに成功し、死よりも辛い選択肢を与えた。
「さすがに本人だろ、野島ァ」
「お前、矢澤だろ? 持ってた財布に身分証あるじゃねェか……」
「佐竹さんはまだ生きている!」
「矢澤、何の罪もねェ人を殺して自分だけ生きようってか。嘘を吐き また罪重ね 地獄見る〜」
病室で佐竹と約束を交わし、佐竹にお礼をするために事務所に残っていた際に衝撃の出来事が起きた。
それは……
京極組の事務所に運転手がいない大型トラックが突っ込み、大爆発するという文字通りの爆破テロだった。
久我でさえ「五体がバラバラになる程の衝撃……それは大量殺戮するための爆弾」と称する威力と爆風によって自身・久我・野島を含むその場にいた5名が爆発に巻き込まれ、重傷を負ってしまう。
犯人は作中最大の半グレグループ「羅威刃」のトップだった稲村の死後、トップにのし上がった稲村時代のNo.2だった城ヶ崎賢志だった。
久我ら若手構成員は爆発のダメージが大きすぎて動けなかったが、一条だけは血塗れになりながらも凄まじい闘気を纏って立ち上がる。
先述した天羽組幹部の須永と工藤との死闘で負った傷が全快しておらず、更には思い切り開いたのに加え、今回の大爆発で並の人間ならば死んでも可笑しくないダメージを負っているにもかかわらず、「羅威刃」の構成員を日本刀一振りで軒並み斬り伏せるという修羅の如き底力を見せた(その上、銃で撃たれそうになっても集中力のみで躱しカウンターを決める神業を見せた)。
しかし、リーダーの城ヶ崎は取り逃がし、目をかけている部下である久我と野島は重傷、他の舎弟2名は死亡、そして自身は意識不明の重体となってしまった(五十嵐曰く、「相当厳しい状況」)。
「クソ共が……ここから生きて出れると思うな……ゲフ」
「下衆共に 贈る斬撃 皆殺し……」
「ゲフ……雑魚共が……この一条を舐めんなよ」
「ガアアアア! 死んどけ三下ァァァ!!」
「この仁義知らずがァァ! テメェら全員ここが墓場じゃァァ!!」
「次死にてェやつ、来いよ……ゲフ……」
「腐れ外道。撃ってみろ……よ……ゲフ」
「地獄に墜ちろ、下衆がァ!」
「逃げやがって……クソがァ……」
後にアップされた動画では生存の確認と回復の傾向にある事こそ確認されたものの、医者からも決して短くはない期間の入院生活を命じられた事で、抗争への復帰が難しくなる事が余儀なくされてしまった。その入院期間の間に相良颯誠が冨樫宗司を殺害したことで天羽組との抗争が更なる激化の一途を辿り、相良は冨樫の舎弟だった飯豊朔太郎殺害され、天羽組に狙われ身を隠していた日下は居場所を小林幸真に掴まれ討たれるなど自身が復帰する前に勝敗は不明にしても決着が付きかねない羽目になった。
そして……
天羽組VS京極組 ついに決着
- 6月5日付の動画にて
一条本人は入院中のため回想シーンのみ登場
久我や五十嵐をはじめとする京極組一同は日下組長の犯した大罪を知ることになり、彼らは天羽組との戦争は大義のない恥さらしな争いであったことを悟る。これ以上の抗争は無意味だと判断した五十嵐は単身天羽組に向かい一条の助命と天京戦争を終わらせるために自らの両小指と3億円の詫び料、天羽組のシマである空龍街と朱雀町でのシノギの永久的な禁止(天羽組は用があれば黒焉街に自由に行き来可能)を引き換えに長期に渡る戦争は終結させることに成功した。
結果として京極組は戦争に負けたが一条が天羽組に命を狙われることはなくなった。
活躍(京羅戦争編)
- 6月12日付の動画(久我虎徹)
6代目五十嵐幸光組長率いる新生京極組に復帰。五十嵐がエンコを詰め命を捨てる覚悟で交渉に望んだことを知り謝罪。五十嵐の組員を思いやった励ましの言葉に人目も憚らず号泣し、そして五十嵐の恩義に報いるためにも京極組に命を捧げると心に誓った。
その後は木村達也という元組員の外道が宝石強盗をしたというニュースで「元京極組」と報道され京極組の評判が落ちるという事態が発生したため久我と共に木村をサツに突き出すためにカチコミをかける。元同期の木村から妬み嫉みに塗れた拳を何度も喰らうがそれを全て受けきり木村を一蹴。地元で伝説になった一条パンチで木村を5回転させて撃破してサツに突き出した。なお木村逮捕は京極組の功績だがサツが自力でやったという誤報(ヤクザに手柄を取られたと言う形でメンツを潰されたサツの報復によるデマ)が流れたが久我は予め真相を世論に流したため作戦は成功した。
「カシラ、本当に申し訳ありません。俺は、何て言っていいのか、わかりません」
「盗人に 幻の右 顔破壊〜」
「大した努力もせず、恩人の意見も聞かず、競争に負けたら『アイツは天才』ってか…… 天才だろうが凡人だろうが関係ねェ。努力して積み上げる以外、何が出来んだ」
「ゲス同期 本気のパンチ 喰らわせる〜」
京極組がケツ持ちをしている喫茶店の店主である天城夫人に、息子の圭太を探す様依頼され、調べたものの力及ばず圭太は殺害された挙句、その死体を遺棄されてしまう。しかしながら京極組で粛清しようにも主犯格は警察官僚の息子であり、下手に手を出せば京極組が壊滅しかねない。その為、天城夫人に伊集院を紹介した。天城夫人が伊集院の事務所から帰った後、伊集院の元に現れ、京極組としてケジメを取る為に伊集院に「今回の仕置きに協力させて欲しい」と申し出、受理された。仕置きに協力する条件として「これで外道を苦しみ抜かせた上で殺す様に」とフッ酸が刀身から滲み出る特注のナイフを手渡された。そして主犯格の取り巻きをそのナイフで斬りつけ、地獄の苦しみを味わわせてあの世に送った。
なお、経緯は不明だが彼の元に現れた際には「お久しぶりです 伊集院の旦那」と言っていたことからかなり前に伊集院と接触し、交流を持っていたことが窺える。また、伊集院にターゲットの居場所が割れ、協力のお礼に赴き事が済んで去る際には極道以外でも大成し得るであろう頭脳と才覚を高く買われていたほどに一目置かれていた事が判明した。それでも一条は天羽組との戦争終結のため、そして自身のために命を懸けてくれた元若頭で現・組長である五十嵐のために骨身を尽くす旨のメッセージを迷いなく伝えた。
「この一件、京極組でケジメを取りてェが、流石にサツの上層部は殺れねェ」
「でもね、相手が誰だろうと、外道は絶対に許さない人が居るんですよ……」
「外道さん 地獄の苦しみ フッ酸で〜」
- 8月14日付の動画(久我虎徹)
京羅戦争が本格的に始まり、城ケ崎を打ち倒さんばかりに覇気を漲らせながら羅威刃の関連人物を見つけては顔面の骨が全部砕けるほどに殴り、幹部の居場所を吐かせるために容赦なく拷問していくと言う鬼すら恐れるほどの方法で情報を絞り出した。調査班を発足し村雨町に目撃情報がある事を京極組に共有した。
「社会のゴミ、こっちこい」
「10秒に1回刺す。幹部のヤサを言え」
- 8月31日付の動画(総集編)
京羅戦争が本格的に始まり、舎弟の鷹橋と兄貴分である西園寺の葬儀にいずれも参列していた。特に西園寺の葬列には立て続けに死者が出る惨状とお世話になった兄貴分である事もあって、涙を流しながら仇を討つ事を誓った。
- 9月16日付の動画(久我虎徹)
五十嵐が高城蓮太郎と秋元詩郎に襲撃される事件が発生。護衛の海瀬が太腿を撃たれドライバーの樫木が殺害される地獄絵図の中秋元の背後に現れる。キレた一条は直ぐに状況を理解し秋元に襲い掛かり銃で撃たれるも、あっさり回避してロングナイフ二刀流で薙ぎ払う。回避したはずの秋元だったが1本のロングナイフを薙ぎ払い後即秋元の脚に突き刺してリーチをかける。しかし秋元のピンチに気がついた高城は海瀬との戦闘を中断して秋元救出に入り更に手榴弾を五十嵐目掛けて投げつける。一条は手榴弾を素手で弾き飛ばし、その隙に高城と秋元はバイクで逃走した。取り逃がしたものの、五十嵐を守り切る事には成功した。なお高城と秋元は悪魔に目をつけられてしまった。
「俺に当たるか、そんなもん」
「初対面 誰か知らんが 地獄行き〜」
「派手に死ね 次は逃がすか クソガキが」
「待ってるぞ 地獄で閻魔が お前をな〜」
5年前に関西の下衆共が行った第一次関東侵略作戦で浅倉潤を連れた城戸が提携を断った花江組を壊滅させ、続いて京極組と協定を結んでいた平田組の組員を攻撃する。援軍として駆けつけた一条は城戸とタイマンになり、互いに足元に血の水溜りができるほどの激椎切り合いとなるが決着はつかず双方気を失い引き分けとなった。天王寺組はこの時の一条と城戸の戦闘の様子を考慮して関東侵略を一度断念したので、もしもこの時一条が負けていれば、天王寺組による侵略戦争が現在の羽王戦争と比べものにならないほど大規模に行われていた可能性もありえ、絶えず侵攻を続けていれば今頃制圧もしくはそれに近い状態に出来ていてもおかしくはなかった。裏を返せば、一条の強さは京極組の近隣にいる極道や半グレどころか他の地方にその強さと脅威が知れ渡ったとも言える。
「最近平田組の人間を襲っている大阪のバカはテメェか……」
「大阪の アホを一匹 お片付け〜」
「教えてやる。お前を殺す人間の名は京極組の一条康明……冥土の土産に持っていけ」
「クソ速い 肉がなくなる 痛ててて」
「どこ行った……あいつは一体 どこ行った‥…」
2022年11月2日の動画にて、京羅戦争最終章に突入し、遂に城ヶ崎と激突する事が公表された。
「引き強い 今日が命日 城ヶ崎」
久我や紅林、自身と面識のある佐竹博文が京極組の事務所を過去に爆破した証拠を警察に提出した事で、羅威刃のヤサ13ヵ所中6ヵ所と半分ほどが封鎖された事で密かに監視する人員を割けるようになえい城ヶ崎の捜索にも力を入れていく。それでも舎弟達の体力と資金が底を突きかねない事を久我が危惧する中でも、城ヶ崎が尻尾を出す事を信じ極限まで粘るように説く。
粘りに粘った結果、(城ヶ崎が母親に会いたい気持ちを抑えられない余り突如単独行動を取ったとは言え)遂に見つける事に成功する。自身が最も近くにいる事もあって、目撃した佐古を経由して久我から城ヶ崎が竜桜町にいると連絡を受け現場へ急行する。
「城ヶ崎 やっと殺せる クソ野郎」
動画序盤で城ヶ崎と戦闘、ジャケットで視界を封じられるも直ぐに振り払いまず首を狙った斬撃で喉を浅く斬り裂いて先手をとる。腕の甲冑で斬撃を防がれ懐を取られるも膝蹴りで城ヶ崎の顔面を攻撃。しかし城ヶ崎はコーヒーよりも目覚めに良いと言いまるで聞いていなかった。その後すぐに久我vs秋元に移行した。
京極組 最強の修羅VS羅威刃 最恐の悪王 明日への念
「テメエをぶち殺してこの戦争を終わらせる」
城ヶ崎「終わることはない。京極組が全員死ぬまではな」
出だしこそ優勢であったが、城ヶ崎がいつの間にか転がしていた閃光弾で視界を奪われ、スペツナズナイフを射出された事で脇腹を裂かれてしまう。互いに足を止めての斬り合いになり、互いに斬り付け合いながらも…
城ヶ崎「ホラホラホラホラ! 一条! 死ぬぞ! 死ぬぞ! 死ぬぞぉおお!!」
「うおおおお!(コイツ…… いくら斬っても動きが何も変わらねえ!)」
城ヶ崎の狂気の前に脇腹の裂傷もあって劣勢になり、更には頭突きで大ダメージを受けてしまう。それでも反撃するが…
「がぁあああ!」
城ヶ崎「惜しいぃいい! ……ほら腕がへし折れたぁあ!!」
一瞬の隙の中で左腕を関節技で極められて大ピンチになってしまい、命からがら距離を取る。
城ヶ崎「最後は無様なものだな…… 一条康明。そんなに生きたいか? さあ死のう」
「勝負はこっからだよ…… 俺は生涯負けたことは一度もねえ…… 負けられねえ、死んだ兄貴達に……そして舎弟に約束したんだよ。テメェは俺が殺すと」
「城ヶ崎 仲間のために ブチ殺す〜」
距離を詰めてくる城ヶ崎に対し、死んだ兄貴分や舎弟への誓いを思い出し、死の五・七・五を詠むと共にナイフを構え、なおも迎え撃つ姿勢を見せる。
城ヶ崎はトドメを刺すべく攻撃を仕掛けるが、その最中でゾーンに入っていた。極限まで引き付け紙一重で躱した事で城ヶ崎の脇腹を深々と抉る。
城ヶ崎「ゴフッ……良いじゃないか、面白い。一条康明……そろそろどっちが肉になるか決めようか」
「俺は五十嵐の親父に……京極組に命を救われた。だから組の為ならばいつでも死ねる…… 明日なんていらねぇんだ……」
城ヶ崎
「ハッハッハ! 何を当たり前な事を。死んでも肉になるだけの話、“明日がいらないなど当たり前”だろう」
「馬鹿野郎。みんなと“明日を生きてえんだよ、できればずっと生きてえ”んだよ、“京極組の仲間を心底愛してんだ。だから俺は仲間の未来のために死ねる”」
城ヶ崎「全く理解できない! “愛する人など存在しないから、守るものなどないから死ねる”のだろう!? 俺はいつ死んでもいい! 明日になんの期待もしていないから…… うっ!?」
その時、城ヶ崎が突然動揺し動きを止める。その千載一遇のチャンスに全てを懸けて…
「一緒に死のうや、城ヶ崎」
相討ち覚悟で城ヶ崎へ突っ込む。対する城ヶ崎が発した言葉は…
城ヶ崎「し……死ぬのはお前だけだぁああああ!!!」
これだった。そして…
「遅ぇぇええ! もらったぁぁああ!!!」
城ヶ崎「うぐぅぅうう!!!」
ついにナイフを城ヶ崎の鳩尾に深々と突き刺し、そのまま豪快に切り上げる。その一撃で城ヶ崎の内臓は切り裂かれ、致命傷を負って倒れ伏した…
城ヶ崎「見事だ……一条……ゴフッ……俺はもう助からんな……ふ……俺の……ドブみたいな人生には……お似合いの……最後だ……ゴフ」
「俺はもうすぐ死ぬ…… 一条……お願いだ……少しだけ動いてもいいか? 殺さないでほし……ゴフ」
城ヶ崎は自らがもう助からないことを悟ると、ある所へと向かうため止めを刺さないよう一条へ懇願する。
城ヶ崎「時間が…… 無い……」
「何か目的があってここに来たのか……?」
致命傷を負っても起き上がり、自分から殺意が消えていた城ヶ崎に驚きと困惑の表情を見せつつも、単独行動をしていた理由を察するかのように静かに見届けた。
京羅戦争終結 悪王の最期を見た思い
- 2022年11月15日の動画(久我虎徹)
久我「……城ヶ崎の野郎との闘いは一体どんな感じだったのでしょうか?」
城ヶ崎を撃破した後は久我および佐古、浪岡によって闇医者に担ぎ込まれ、何とか一命を取り留めた。そして、容態が安定した頃、久我から城ヶ崎との死闘について聞かれる。
「ああ…… 死を全く恐れない悪魔みたいな奴だった。今までで一番の強敵だ」
そう振り返りつつ、どこか寂しそうな顔を浮かべて話を続ける。
「勝負は城ヶ崎が優勢だったと思う。ただ最後、突然城ヶ崎の踏み込みが弱くなったんだ…… 何でか俺にはわからねえ…… それが勝敗を分けた」
「それでな…… 致命傷を負った後、アイツはフラフラと古びたアパートの方へ歩いて行きやがった。その後ろ姿はどういうわけか…… “母ちゃんを探す子供のように見えた”んだ。死ぬのは分かってたんだがなぁ…… 俺は“城ヶ崎の行く末を見ちゃいけねえ気がした”」
「少し経ってそっちへ行くと…… 城ヶ崎は誰も通らねえような路地裏で孤独に死んでやがったんだ」
久我「そうですか…… 城ヶ崎は絶対に生かしちゃおけねえクソ野郎でしたけど…… 最期は寂しい死に方っスね」
「ああ…… “仏になったからにはもう悪く言う必要はねえ。アイツは関東裏社会をたった一人で震撼させたモンスター”だったよ……」
城ヶ崎の死後、京極組は徹底的な粛清で羅威刃を壊滅に追い込む。そして、ついに五十嵐によって京極組の勝利として終戦が宣言される。その報告を病室のベッドで聞き、安堵の表情を浮かべるが、粛清劇の最中に消息をくらました東雲ともう一人の男が率いる新たな羅威刃との因縁はまだ終わっていなかった……
活躍(京炎戦争編)
- 12月3日付の動画(久我虎徹)
後に退院し、元京極組の構成員であり極めて品性下劣で素行不良だった泉谷粛清のために久我と共にカチコミする。
泉谷は天王寺組の構成員の一人である波多野から半グレ数名と襲うも、久我と共に京羅戦争を乗り越え更に強くなった事もあってあっさり始末し、破れかぶれに放とうとした泉谷の手榴弾も早撃ちで腕毎吹き飛ばして始末した。
2023年新年の挨拶に参加する。状況整理パートにおいて、守若と共に初登場する。
「卯年(うさぎどし) 俺とリスナー 本気出す」
- 2023年1月30日付の動画(小峠華太)
これは5年前、天王寺組が関東侵攻の為に送りこんだ城戸と一条が戦闘を繰り広げた後の話。
戦いから数ヶ月後、城戸からの突然の連絡に眉根を寄せて警戒するも、城戸からの突然の謝罪に拍子抜けするが、城戸から飯の誘いを受けて承諾し、後日共に酒を飲んだ。そこで城戸は「関東命令は上からの命令でやった」と組織からの命令で戦ったことと「俺は組長になる」という夢を語り、そこで「好戦的だからそこを変えたい」という思いを熱く語った。お互いに組織での境遇が似ていたが故にウマが合い、そこから1年に1回年の瀬に食事をする間柄になった。しかし羽王戦争で城戸が命を落としたことを久我に伝えられ、寂しそうな表情を見せた後、夜に久我を飲みに誘ったのであった。
(城戸「ほなまた一条。次会うまでしっかり生きとけよぉ」)
「当たり前だ。お前こそくたばんじゃねぇぞ」
「虎徹ぅ。今晩飲みに行って俺の話でも聞いてくれねえか?」
- 2023年2月18日付の動画(久我虎徹)
黒焉街に半グレ達によるカタギへの悪絡みが急増した事を受け、五十嵐の命で緊急で調査に回る。翌日、待ち合わせ場所へ向かう途中、サポートに就く佐古と浪岡が先に待っているところに半グレ達がカタギを襲う現場を目撃し、彼らがボコボコにされているところに遅れて登場する。遅刻理由は道中でカタギの女性が果物を落としているところを見かけ助けていたからである。
一瞬で半グレ達を撃退し、凄まじいプレッシャーで尋問した結果、東北最大の半グレ組織「戒炎」の手先である事が判明した。組織名以外何も分からなかったものの、何かの予兆と感じて五十嵐に警戒を強めてもらおうと判断する。
「シマ荒らし 泣き喚いても 許さない」
- 2023年2月22日の動画(佐古大和)
京極組が守代を頂いて懇意にしている「ナルミ寿司」にて、自分の奢りで佐古と寿司を食べていた時に自身の食べた寿司が異常な程ワサビが詰め込まれた事件に遭遇してしまう。後に兄貴分である近藤も被害を受けた報告を聞いて、いわゆる客テロによって起こった事件と判明する。五十嵐からもナルミ寿司の社長から相談を受けており、SNSを確認したところ集中的に狙われていた事とそのせいで会社の株価が大暴落して信用失墜した。
黒焉街発祥にして長年の努力で全国チェーンにして見せた「ナルミ寿司」の面子を汚された事にブチギレ近藤と凄みながら佐古と浪岡に調査を指示し、犯人の大学生2名を見つけ出し、近藤と佐古に自身を加えた3名で犯人のアナルにワサビを突っ込む制裁を下した。実行犯2名の大学生から自分達は闇バイトで黒幕がいることを告げられた。黒幕を炙り出した風谷曰く鎌多寿司というライバル会社と魅流苦という半グレが凶暴して起こした事件だった。更に黒幕達は事件の調査をしていたナルミ寿司の専務に逆ギレ、魅流苦の構成員が専務に強制的にイッキさせてアルコール中毒の末に溺死させる暴挙に出た事を知って大激怒。
一条は近藤と佐古の3名でカチコミをしかけ、命かけて寿司を作る人々を我欲で辱めた半グレにブチギレ近藤と共に構成員10名ほどを抹殺。最後に残った社長はこの期に及んで自分をカタギと騙っており、「人を殺しておいてカタギだと?」と外道の所業をしながら表の人間を気取る様を見て怒りが限界を超え、一刀両断する。
佐古と帰路に着いている際、「SNSによる悪戯は被害者も加害者も無制限の制裁を受ける」事に憂いを見せる佐古に「価値や制裁を与えるのも人間がする事」や「不衛生な悪戯をガキがやってSNSに上げても被害者(ナルミ寿司)には関係ない」と人間が起こしている以上トラブルが出て来ると言うシビアな見解を見せ、学生たちのした事は許せるものではないが罪と罰は釣り合わないといけないと憂いを帯びた意見を述べつつも、「誰もが正しく物事を見てそれ相応に収められる社会を望む」と言い切った。その上で、ナルミ寿司を信用していると言う事で今後も懇意にするスタンスを見せた。後日、五十嵐が組員全員に「ナルミ寿司」でお寿司をご馳走してもらえる事になった。
今回の事件は昨今立て続けに起こる客テロ、バイトテロの皮切りになった実在する客テロ犯の高井十蔵が起こしたものと異なり犯人達は更生する姿が見受けられた。
「からぁあああ! わさびエグぅううううう! 鼻が取れるぞぉおおおお!」
「会社の価値を落とすのも学生に社会的制裁を与えるのも、どっちも人間がやってる事だろ」
「俺は思うんだけどな、例え不衛生な悪戯をガキがやってSNSに上げても被害者には関係ねえだろ」
「あと学生がやった事は確かに最悪だ。だがな罪と罰は釣り合わなきゃならねぇ」
「誰もが正しく物事を見てそれ相応に収められる社会を俺は望むよ」
- 2023年3月18日の動画(小峠華太)
綾波町をシマとする武闘派組織の「北大路組」が天王寺組戸狩派によって手中に収まったことにより、その報告を五十嵐に行った。元々綾波町は京極組が漁業組合の利権を所有していたが、漁業権には手を出していないことにより、五十嵐の判断で静観するスタンスを取ることが決まった。しかし戒炎も同様で「天王寺組とわざわざ喧嘩する必要はない、それに伴い天羽組は天王寺組との喧嘩で勝手に潰れる、狙うべきは京極組」と判断しており、京極組と戒炎の大戦争の日が着々と近づいているのであった。
「今のところ奴らはウチが持っている綾波町の漁業権には手を出してません」
- 2023年3月27日付の動画(我妻京也・佐古大和)
戒炎との全面戦争に伴い、強烈な青白いオーラを放った。
そして、京極組の中でも一際高い実力・カリスマ性・忠誠心を持った厄介な人物として、戒炎の暗殺対象として狙われていくのだった。
「身の程知らず共は全員棺桶に入れて東北に送り返します」
京極組 最強戦力 VS 戒炎 三幹部 絶望を超えて・・・
花沢と一緒にシノギに勤しむ中、突然不意打ちの銃撃を受けてしまう。花沢は躱せず倒れ、自身は躱しながら銃で応戦する。銃撃の犯人である戒炎幹部の角中正樹が獲物の棒を持って降り立ち、戦闘に発展する。撃ち合いの中で戒炎の構成員である錦野を銃で撃ち抜き、角中の棒術にも対処していく。
するとそこに、戒炎の幹部である遊馬大介が現れる。遊馬が動けない花沢を殺めようとするところをとっさの銃撃で阻む。角中の背後からの攻撃にも、順応し始めたことでいなして見せる。そこからは遊馬と撃ち合うが、彼の我流剣術に押されてしまう。花沢に逃走を怒鳴りながら指示し、遊馬と角中との戦闘に引き戻された瞬間に角中の槍によって自らの額を裂かれてしまう。さらに、そこにまたもや信じられない人物が現れる。
それはなんと戒炎の幹部である上堂新一であり、ボロボロの状況で敵対組織の猛者が3人も集うという絶望の窮地に立たされてしまう。
しかし、一条は諦めるどころかさらなるゾーンに入り、上堂の銃乱射を掻い潜り、遊馬の斬撃も躱す。
角中に奇襲されても水溜りを蹴る事で隙を作り、遊馬にナイフを投げつけて追撃を止めさせ、更には角中の死角に入る事で上堂の銃撃も封じて見せた。角中は蹴りを浴びせようとするが、奇策と言わんばかりに持っていたLEDライトで目潰しを行い、とうとう角中に致命傷を与える。
骸となった角中を盾にして攻撃を防ごうとするが、遊馬の強力な斬撃を浴び、上堂による追い打ちの銃乱射も自分の身体を削いでいく。
花沢が逃げ切った事を確認し逃走を図るも、突如雰囲気が変わり集中力が増した上堂の銃撃で脇腹を撃たれてしまう。満身創痍の一条を追いかける遊馬だが、曲がり角で待ち構えたところで斬撃を浴びせる事で追撃を止めて振り切った。
佐古が現場に向かう道中で死にかけの自分を見付けて速攻で闇医者に運んだことで一命を取り留めた。
京極組は戒炎の幹部一人を屠る事に成功するも、最強戦力にして精神的支柱である一条が戦線離脱になるという大きな代償を受ける事になった。
「痛えな ハゲ…殺してやるよ」
「陸奥の ゲスを三匹 血祭りだ」
「顔でも洗っとけよハゲ」
「そろそろ死んでくれよハゲ」
「ハゲ テメエの方が眩しいのになに目瞑ってんだ」
- 2023年7月10日の動画(久我虎徹)
角中・上堂・遊馬ら幹部3名同時に襲われたダメージは未だ残っているものの、守若に遊馬の戦術を事前に話していた事が発覚した。この事から意識は取り戻し、会話できるくらいまでには回復していると思われる。同時にその情報は守若が遊馬を斃す一助となった。
- 2023年8月14日の動画(久我虎徹)
同期であった海瀬の訃報を知り、参加したい意向はあったものの、半グレ相手では病院からの動きは隙になると考えた五十嵐の判断で参加できず、同期の死と弔いに行けない悔しさを病院内で滲ませていた。
持病である胃癌の悪化と我妻からの名誉回復に焦る戒炎の幹部の一人である榊原は夜になる瞬間、入院している京極組の武闘派殺そうとするために病院に侵入するのだったが、違和感を感じて臨戦態勢を整えていた。
入院中の構成員は一条を含めリスク分散のために別々の病院に入院させていたのだった。榊原は失態を感じつつも、一条を斃せば挽回できると踏んで戦闘に踏み切る。命を懸けた踏み込みで攻める榊原だが、完治に近づき若頭の大園を殺された怒りに燃える思いで圧倒する。
最早勝てないと悟った榊原は一条のような実力者に殺されるならば良しと思うも、一条は我妻と一緒に運命を共にする事そのものを皮肉るような言葉をぶつけ、騒ぎを聞いた京極組御用達のヤミ医者である氷室から末期の胃癌を治療できる可能性を指摘され、「病気と向き合えば長く生きられる時間を得られる」と言う、榊原が本心では求めていた願いを感じ取るのだった。
現実と向き合わずに我妻に健康な自分を重ねておりそれは無意味であり、どんな人間でも病気にかかり結果を変えられるのは向き合う本人であると断じるが、榊原は腑に落ちたように穏やかな表情になりながら命を散らしたのだった。
結果的に戒炎の幹部の一人を斃すも、完治し切っていないのに戦闘したせいで傷が少なからず開いてしまったため、氷室から入院の延期を言い渡されてしまった。
「月の夜に 驕れる半グレ 死地に入る」
- 2023年10月2日の動画(伊集院茂夫)
黒焉街にある北焉高校の野球部で監督をしていた父とその妻を殺された息子・山本大夢の依頼を受けた伊集院と共に、半グレ組織「我流羅」へ乗り込む。
一条は学生時代ボーイズリーグに所属しており、そこで野球を教えていたのが高校の監督になる前の大夢の父親だった事から、我流羅のトップである田代への怒りを露わにしていた。そして、伊集院が田代を確保するための露払いを担い、伊集院の凄まじい拷問で田代は地獄に送られた。
解決後は伊集院と共に大夢の下を訪れ、野球を楽しみ伊集院の速球を豪快に打ち返した。尚、動画の冒頭でも北焉高校の試合を見ており、「甲子園が見えてきた」と呟いていた。
「オラァ ゴミども! 京極組無敵のコンビじゃああああ!」
(直後、伊集院に「勝手に私を京極組に入れるな」とツッコまれる)
「夢喰らう 腐れ外道は あの世逝き」
「テメェら全員 今日で人生ゲームセットだってよ」
「旦那 あとはお願いします。監督の無念を晴らしてください」
- 2023年12月27日の動画(久我虎徹)
回想シーンで登場。
久我に対して「なんで強い奴と力比べするのか?」と疑問をぶつけ、彼の答えに対し紅林の存在が大きくかかわっている事やそれを踏まえて戦い磨き続けた事で力強くなった事を認めた。そして力強くなり欠点が埋まった今だからこそ自分の長所を活かした戦い方をすべきだとアドバイスする。
紅林の存在と自身のアドバイスは、久我に更なる力と強さを与え、怨敵である我妻京也と渡り合うステージに至らすのだった。
- 2024年1月8日付けの動画(久我虎徹)
終盤に登場。
五十嵐の救援に向かう中、戒炎の大量の増援を手負いの身になりながら一人で食い止め、全滅させた後に久我達の下に合流する。そして、久我らと戦い重傷になった我妻とタイマンにもつれ込む。
数度の裂傷と爆傷を抱えながら薄ら笑いを浮かべる我妻、大量の増援との戦いで受けたダメージと先の幹部らとの戦闘で負った古傷を抱え鬼の形相で向き合う一条、二人の死闘はさらに激化していくのだった。
「虎徹…… よく粘った。後は任せとけ」
「月明かり〜ニヤける悪魔〜刺し殺す」
京極組 手負いの修羅 VS 戒炎 愛の処刑人 最後の執念
- 2024年1月12日付けの動画(久我虎徹)
「何しに来たのお前? 舐めてんじゃねぇぞマジで」
一条「テメェを殺しに来たに決まってんだろ」
我妻に手負いの一条の怪我を冷静に分析され、流れるような苦無と忍者刀の合わせ技で一方的にダメージを与えていく。その間に久我が五十嵐を連れて逃げようとするがそれを見抜いた我妻が、かれらを拳銃で狙撃するものの、一条が辛うじて銃口をずらしたことで当たらなかった。
「恨みの籠った目だ…… そんなに俺を殺したいんだな」
一条「当たり前だろうが…… 戒炎の行動はお前だけでなく周りの人間にまで恨みを引き寄せる。テメェらの未来はもう破滅しかねぇんだよ」
「黙れ…… 戒炎はどこまでもデカくなる。誰にも止められねぇんだよ ……む!?」
我妻が一条を今度こそ殺すべく、前のめりの姿勢になった時…
男「ファッキンガイ!!」
突如銃弾が飛んでくる。
その先にいたのは、救援として駆けつけて来た近藤新平太・ルーク黒羽根・佐古大和だった。
手負いとはいえ、一条に加え、さらに近藤とルーク、佐古まで相手にするのはリスクが大きいと考え、瞬時に撤退の決断を下した我妻が煙幕を炊いたことにより、逃げられ、勝負は決着がつかなかった。我妻はかなりの深手なので遠くには逃げてないと思われるが、一条は相当無理をしてており、これ以上うごけなかったことと、増援部隊も一条や他の怪我人、我妻に殺された野島翔の回収を優先したため、これ以上の深追いはしなかった。
- 2024年1月20日付けの動画(佐古大和)
冒頭に登場。守若に彼と踊るゲームをやるよう提案されるが、怪我とセンスの無さを理由に断っている。
- 2024年3月23日付けの動画(久我虎徹)
守若の我妻討伐後に登場。
怪我が完全に治り、退院した。
余談
ちなみに中の人をはじめ様々なキャラクターを担当するヤシロこーいち氏は、一条と身長が同じで、誕生日も3日違い(一条は14日でヤシロ氏は11日)である。そのため、「モデルはヤシロさんだった?」「ヤシロさんは一条の兄貴だった?」という声が上がっている。
天京戦争終結から約11か月ほど経過し、「一条は天羽組に対してどう思うのか」という質問に、「ただただ申し訳ないと思っている。天羽組のために何かしたいと彼は思っている」と回答されており、どこかで天羽組に協力する可能性もある。一方の天羽組も一条を恨んでおらず、小林が日下を殺害した時に発した「相良も一条も組織のためにやったんだろうが……」という言葉に凝縮されているとのことである。
一方で24年1月22日の特別回にて、現在天羽組が一条についてどう思っているのかが明かされ、内心ではやはり複雑な想いを抱いているらしく、小峠と飯豊は『事情は分かるが、一条に顔を見せられない』、『心情的には厳しい。心を尽くす彼には申し訳ないが、二度と会うことはないだろう』と語っている(実際、国生の葬儀の際に、五十嵐と久我は野田と小峠に会いに行っているが、一緒に来ていた一条のみその場に居合わせていなかった事からも、天羽組が一条と会うつもりはない事がうかがえる)。
味覚障害?
彼はオフの日などで食事をする場面が比較的多く描写されているが、自身が食べているものの味を全く理解しておらず、毎回別の食材と間違えている。
彼は他の感覚器官がずば抜けて優れているため味覚のあまりの酷さが逆に際立ってしまい、一部のファンから「(味覚以外の)四感を極めし男」「4ツールプレーヤー」などと呼ばれるようになってしまった。
なぜ野球少年から極道に?
ごく普通の野球少年だったであろう一条がなぜ不良を経て極道になったのかたびたび疑問の声が上がっている。
- チームメイトのために事件を起こして強制退部
- 怪我で野球を辞めて自暴自棄になって不良になり、そこから五十嵐に拾われて京極組に入門した(味覚障害もその怪我の後遺症)
- 家庭崩壊で一家離散、または親との死別により野球を辞めざるを得なくなった
などの考察があがっている。
更なる過去考察
一条の生まれ育った家庭環境に関しては現時点では一切不明だが、一部で「施設育ちだったのではないか」と考察が上がっている。
その理由としては天城戦争は一条がやられた世界線の天京戦争であり、長門は一条のポジションに相当すると言う考察から過去も長門と被せたり対比的に描かれるであろうというものである。
実際、観戦側かプレイヤー側(元球児)という違いはあれどどちらもスポーツ好きと言う共通点や、どちらも天才型と言った共通点があり、長門が施設育ちであることから察して一条も施設育ちではないかと言われている。
(※恐らく俳句は元々は一条の恩人の趣味だったと考えられる)
一方で一条は長門ポジションではなく市合ポジションではないか(長門は相良)と言う意見もあり、そこから一条は元々は警察官を目指していたのではないかと言う説も見受けられる
事実、天京戦争および京極組における久我虎徹のポジションに該当するであろう広瀬大聖も久我と対比的な過去が描かれており、長門と一条の過去が対比的に描かれる可能性は非常に高い。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 京極組の武闘派・久我虎徹 京極組良識派の構成員
天羽組関連
和中蒼一郎 - 一条と同じく本流の剣士で、組のトップクラスの猛者。
小林幸真 - 同じく極道組織の上層部の兄貴分、近接特化の武道派、対抗組織のトップにとどめを刺したという点も類似している。
須永陽咲也 - 極道組織の上層部の兄貴分。天才肌、負傷すればするほど強くなる、極道組織に入る前は愚連隊(一条の場合は元不良)だった、城戸丈一郎と一騎打ちをしたなどの点が類似。また、天羽組と京極組の組員は対比になるように描かれているが、彼が最も一条と対比になる描写が多く描かれている。
北岡隆太 - 一条が彼を粛清したことにより、天羽組と大きな抗争となる。
天羽桂司 - 極道に証拠はいらないというフレーズを発する点で共通している。
京極組関連
六車謙信 - 一条と同等以上の剣腕を持つ京極組の剣豪で、同じく組の最高戦力。こちらは日本刀の二刀流。
守若冬史郎 - 組を挙げた抗争で敵対組織の幹部を2名葬ったキャラ繋がり。京羅戦争では神原拓と高城蓮太郎の2名を激戦の末に葬った。
久我虎徹 -組を挙げた抗争で敵対組織の幹部を2名撃破したキャラ繋がり。京羅戦争では設楽紀明を葬り、秋元詩郎を(殺せなかったものの)激戦の末に意識不明の重体に追い込んだ。
獅子王組関連
眉済俊之 - 獅子王組の現組長(初登場時はNo.4)。(全盛期は)組内でも別格クラスの戦闘力を持ち合わせていた点、任侠を重んじるタイプの極道である点が共通。