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HGSS

はーとごーるどそうるしるばー

正式名称は『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』。ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの1つで、『金・銀』のリメイク作品。
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概要編集

正式名称は『ポケットモンスター ハートゴールドソウルシルバー』。

ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』のリメイク作品で、時系列は『ポケモンFRLG』の後。

ハートゴールド(Heart Gold)、ソウルシルバー(Soul Silver)から、HGSSと略される。


タイトルロゴにはリメイク前のタイトルである「金」と「銀」の文字が書かれている。


テレビアニメでは本作の発売を記念してコトネがゲスト出演し、HGSS仕様のポケギアが登場している。

劇場版では『超克の時空へ』の冒頭にルギアホウオウ、本編にジョウト御三家、『幻影の覇者』では冒頭にヒビキ三犬セレビィが出演している。


FRLG』に引き続き、第2世代の一部ポケモンの公式絵がリニューアルされ、アニポケなどの他メディアとの違和感の差異がなくなった。この2作の公式絵は現代でもずっと使われている。




本作の特色編集

基本的には、リメイク前同様、主人公であるプレイヤーがポケモンと共にジョウト地方を巡る旅に出、最終的にポケモンリーグチャンピオンになることが主な目的である。


これまでのシリーズの様々な機能や要素を搭載した作品であることが公式より告知され、実際の内容もシリーズ集大成的な作品になっている。

(社内からも「リメイクってここまでするんだっけ?」という声が挙がっていたほか、株ポケの石原社長も「欲張り仕様」と述べている。)

原作の良さを大幅に残しつつも、ニンテンドーDSというGBやGBAよりも容量やグラフィックの向上したハードの特性を利用し、課題点を大幅に改善した上で各世代で取り入れられたやり込み要素を盛り込んだ構成や壮大な演出は評価が高く、現在でもコンピューターゲームのリメイクの中でも最高傑作と仰ぐファンも少なくない。後の作品の作風の変化等も考慮するとこの時期にリメイクが作られたのは僥倖であったと言える。

無論、バトルフロンティアの仕様は人気の高い『プラチナ』仕様であり、勿論、金ネジキにも挑戦できる(ただし、難易度は本家と比べて調整されている模様)。

現状、日本版においてはゲームコーナーが遊べる最後のリメイク作にもなっている。


総じて経験者にも初心者にもオススメできる一作だと言える。


ただし、全てが完全再現というわけにはいかず、「はかいのいでんし」など廃止されたアイテムもある。鳴り物入りで登場した「ギザみみピチュー」も後の世代へ引き継ぎ不可能(※)、ボックス画面がタッチペン操作になった煽りからかポケモンを複数選択できないなど賛否両論点もそれなりにある。

元となった『金・銀』のストーリーの都合上、初代かそのリメイクである『FRLG』の内容を踏まえた部分がある点も変わっていない。


※:後に「おきがえピカチュウ」という例も出ている。



ゲームの仕様について編集

本作ではリメイクに伴い、様々な要素や遊びの種類が追加されている。


以前の要素のパワーアップ編集

登場人物をリメイク

主人公やライバル、各登場人物をリメイクし、さらに選ばれなかった方の主人公がヒビキ(男主人公)・コトネ(女主人公)の名前でNPCとして登場するようになった。

特に女主人公は『クリスタルバージョン』から大幅に外見が変更されている。

ジムリーダーではマツバヤナギナツメなどのデザインが大幅に変更されて印象がガラリと変わったために話題を呼んだ。また、黎明期の杉森絵特有の鋭すぎる三白眼を持っていたハヤトも当時のイラストの雰囲気に合わせて可愛らしめの目に変更されている。

加えて、ロケット団の幹部にも名前と個別デザインが与えられ、個性も際立つように。


入手できるポケモンが豊富

サファリゾーン、ポケウォーカー、ラジオの追加機能、大量発生等によって、第4世代までに登場する多くのポケモンが入手可能(※)。殿堂入り前でも第1世代から第2世代までのポケモンの追加進化種(技習得進化のみ)を一部図鑑に登録可能。

更にカントー御三家ホウエン御三家、ひいては伝説のポケモンもジョウトのみならずカントー・ホウエンのものを入手できる。あのグラードンカイオーガレックウザすらも頑張れば手に入る。

近年では本ソフトでのみ安定供給できるガンテツボールが脚光を浴びて、これらのボールにお気に入りのポケモンや珍しいポケモンを収めて最新世代に連れて行くトレーナーが増えている。

(※)FRLGでは第3世代産のポケモンの8割がFRLGで単体で入手できなかった事を考えると大幅な改善要素だと言える。


ジムリーダーとの再戦

リメイク前では不可能だったジムリーダーとの電話番号交換が可能であり、しかも所定の時間に連絡することで何とジムリーダーと再戦できる(場所はヤマブキシティの格闘道場)。

当然最初に挑戦した時からレベルが上がっているので相応の準備をしないと負ける危険性大。

また四天王も再戦時にレベルが大幅に上がるので、お金や経験値稼ぎはリメイク前より大幅にやりやすくなっている。

(なお、四天王4人目チャンピオンのレベル差は当然あれど他のソフトでは基本的に3~5の差であるのに対し、本作ではその切り札レベル差が怒涛の11となっている。)


クリスタルバージョンの要素を導入

本作は『金・銀』のリメイクであるが、マイナーチェンジである『クリスタルバージョン』の要素も多く取り入れている。

一例として「男女主人公選択制(『金・銀』は男のみだった)」「スイクンミナキのシナリオの追加・改変」「イブキとりゅうのあなに関するイベントの追加」「40ばんすいどう北西にバトル施設設置(原作ではバトルタワーだが、本作ではバトルフロンティア。BGMの原曲は同じ)」「セレビィに関するイベントの追加(ただし配布個体限定で、内容は大きく変更されている)」がある。

なお、エンジュシティで発生していた坊主3連戦は体験版のみの実装となった。


マップの追加/ギミックの追加

ジョウト地方の南西部(現実の四国に当たる部分の東半分)が新規マップとして追加された。

これは香川県が度々近畿地方に含まれる場合もあるからであろうか。

しかし、今現在も四国全てを舞台にしたポケモンシリーズは販売されていない。

フレンドリィショップにリアルのコンビニのような看板が設置されて回転したり、ワカバタウンでは風が吹いて風車が回転するなどのマップごとにギミックが増えている他、トキワシティジムも初代と同様のスライド床ギミックに戻っているなどジムのギミックにも変更が行われた。

『FRLG』で採用されたダンジョンに入る際の一枚絵演出は続投。しかも時間帯によって描かれている風景やポケモンが変わるという仕様も。

ニビシティの流用だったグレンタウンのBGMも本家を悲しげにアレンジしたものになっているなど、BGM面でも改修がなされている。


一部ダンジョンの復活

容量不足その他の理由によってリメイク前はダンジョン扱いになっていなかった、あるいは削除されてしまったトキワの森ふたごじまのダンジョンが復活。さらに崩落したことになっていたハナダのどうくつまでも復活した。

これによりオリジナルでは赤・緑・青・ピカチュウ版との通信交換でしか手に入らなかったフリーザーが再び入手可能となっている。


ただし、既に有人の発電所となっていた無人発電所は復活しなかった(しかしサンダーは近くにいる)。またチャンピオンロードは同じ構造のままになったため、ファイヤーシロガネやまに移動した。


サファリゾーンの復活

シリーズ初の自分で改造できるサファリゾーン。日数こそかかるが、決まった設置によって第4世代までの様々なポケモンが出現する。

オリジナル版では没となっていたサファリゾーンをタンバシティ奥地に移転し、セキチクのサファリ跡地は『DPt』からのパルパークに改装された。

サファリゾーンは配置上シナリオクリア前から行くことができ、これによって原作「金銀」ではシナリオクリア前に手に入らなかったヤミカラスヨーギラス等が手に入るようになっている。


新たな要素編集

タッチペン操作

メニュー画面は十字ボタンでの選択性だった『DPt』とは異なり、タッチペン操作となっている(無論、これまで通りの操作も可能)。

Yボタンで登録した道具はタッチペン操作でも取り出し可能になっている他、ランニングシューズもBボタンだけでなく、下画面のアイコンをタッチする事で加速できるようにもなった。


連れ歩き

『DPt』では、ヨスガシティの「ふれあいひろば」というエリアで一部のポケモンのみ一緒に歩けたが、今作ではどのポケモンでも先頭に選んだ手持ちを外に出して冒険ができる。


ミニゲーム:ポケスロン

『DPt』におけるポケモンコンテストの代替システムとも言うべき競技。

しぜんこうえんに追加されたポケスロンドームでポケモンを使い、様々な競技を行う。

参加するポケモンは、ぼんぐりで作る栄養ドリンクで能力を高める事が出来る。


写真撮影

本作では様々な写真撮影スポットが用意されており、後ろを向いているカメラマンのNPCがいれば手持ちポケモンと一緒に撮影できる。

それだけでなく所定の条件を満たせばジムリーダーとも写真撮影が可能。


同世代ソフトとの連動

ファイアレッド・リーフグリーン』が特定のアイテムを手に入れるまで同世代作品との通信交換が不可能、リメイク元にいなかったポケモンが交換できないという面倒な仕様だったのが、本作では『DPt』と殿堂入り前の時点で通信交換が可能。

ジムバッジをある程度持っていなければ連れてきたポケモンがなかなか言うことを聞かないという仕様は同じだが、なかなかクリアできないという時には利用すると便利なシステムである。

『GTS』も利用可能である。

ポケモンバトルレボリューション』にも対応しており、ストレージやDSバトルモードも問題なく連動(ただし主人公のグラフィックや一部の技の仕様が『DPt』仕様になる)。

加えて、パルパークが続投しているのでGBA世代とも互換性がある。


外部機器との連動

入手したポケモンを専用機器ポケウォーカーと赤外線通信する事によって、主人公だけではなくプレイヤーもトレーナー気分を味わえる。

歩くコースではポケモンやアイテムが出現し、ゲットしたものはゲーム内に送ることができる。これによって、原作GSCでは殿堂入り前に手に入らなかったガルーラエレブー等が早い段階で手に入るようになっている。


その他編集

パッケージ伝説はその後のリメイク作品とは異なり、原作通り両方とも片方のバージョンで手に入る。

また、この2体にはなんと個別に専用BGMが追加されている。


超克の時空へ』や『幻影の覇者』との連動としてアルセウスセレビィを連れて行くと設定の補完イベントが発生。特に前者は『DPt』だけでなく、数世代後の『LEGENDSアルセウス』の重要な伏線になっている(※)。加えて超古代ポケモンの出現関係でRSEとも設定が繋がっているが、残念ながらリメイク作の『ORAS』では掘り下げられず…(レックウザの出現時にもえぎいろのたまが割れるなどオマージュ演出はあるが…)。

このように歴代の作品の中でも特に過去作や後の作品との繋がりが密接である。

これら以外にも本作初出の設定は数多く、シリーズの設定により深みを与えている。


なお、CMでは『ルギア爆誕』同様に三鳥がルギアと共に飛び去るシーンがあるが、ゲームでは特に掘り下げがない。


(※)おまけにシンオウ三龍のうち、一体を貰えてしまう。『DP』を持っているなら、購入しなかった方のバージョンの限定伝説を選べばいい話なので、そこまで選択を迷わなくてもいい(ギラティナはDPt、どのバージョンでも手に入るので優先度は低め)。


発生原因は不明だが、セーブデータが突然消える現象が起きる事がある。…が、実はセーブデータは内部で保持されており起動時のメニューで破損表示もしくはファイルが表示されていないといった表面上の状態の不具合であった模様。任天堂に修理として送ると修理ができたが、現在は終了している。


2024年時点では箱無しの中古ソフトですら発売当時の定価前後の価格が付き、プラスチック箱・紙箱・ポケウォーカー・取扱説明書が全部揃った完品は定価の2倍にもなる場合がある。というより、中古価格以前に完品はオンライン販路でプレミアを付けられて売られる場合が殆どで、その辺の中古ホビーショップに簡単に並ぶ代物ではない。



登場キャラクター編集

登場人物編集

※「ポケモンの登場人物一覧」もあわせて参照。

主人公

ヒビキ※ コトネ

詳細は金銀♂主にて。


ライバル

シルバー

※厳密には本作のデフォルトネームではない。本作でのデフォルトネームは、ソウル(ハートゴールド)またはハート(ソウルシルバー)。


ジムリーダー

ジョウト

ハヤト ツクシ アカネ マツバ シジマ ミカン ヤナギ イブキ


カントー

タケシ カスミ マチス エリカ アンズ カツラ ナツメ グリーン


四天王

イツキ キョウ シバ カリン


チャンピオン

ワタル


敵対組織

ロケット団


その他

ミナキ まいこはん レッド


ポケモン編集

ポケモン一覧記事を参照


ギザみみピチュー


パートナーポケモン

チコリータ ヒノアラシ ワニノコ


伝説のポケモン

ルギア ホウオウ

スイクン ライコウ エンテイ


幻のポケモン

セレビィ


ソフト情報編集

タイトル ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
機種 ニンテンドーDS
ジャンル RPG
発売日 2009年9月12日(土)
価格 4,571円+税
販売元 任天堂
発売元 株式会社ポケモン
開発 ゲームフリーク
CERO A(全年齢対象)

関連イラスト編集

【ポケモン】バトルしようぜ!【総集編】邂逅

はじまり金、銀、新世界へ……


関連タグ編集

ポケモン ポケットモンスター ポケモンシリーズ一覧

ポケモンGSC

ポケスロン

金銀リメイク祝賀祭 バンギラスグリーン 原点にして頂点


外部リンク編集

公式サイト

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