アーク(ウルトラマン)
うるとらまんあーく
シュウ「いつかお礼を言わなきゃですね、ウルトラマン…アークに」
ユウマ「ウル、トラ…?」
シュウ「いつまでも『謎の巨人』…では失礼です。美しいアーク(円弧)だ…」
ユウマ「アーク………“ウルトラマンアーク”…!」
『ウルトラマンアーク』に登場するウルトラマン。飛世ユウマがアークアライザーとアークキューブを使用し、光の使者・ルティオンと融合することで変身する。
その姿はユウマが幼い頃に描いた「さいきょうのヒーロー」と酷似している。
第1話の時点で既にユウマはルティオンと出会っており、劇中の冒頭ではディゲロスと戦っており、他にもニュース映像ではあるがゴモラやレッドキング(OPのクレジットや児童誌『てれびくん』における記事によると二代目)とも戦っては撃破している。第3話にてユウマとの出会いが描かれ、16年前にモノゲロスと交戦しながら地球に飛来(この時は目撃者がユウマしかいなかったため、認知されなかった)。16年後、ユウマがSKIPに初出勤した日において再びユウマとルティオンが再会し、ディゲロス戦が初変身となった。
変身の制限時間は約3分。ただし、劇中ではぴったり3分間というわけではなく厳密には十数秒遅れているため、あくまでも「地球時間で大体3分間」という扱いの様である(第一話ではスマホ撮影という演出のためタイムカウントが表示されており、戦闘時間が3分18秒40、直前に石堂シュウを救助した時間を含めれば更に長くなると思われる)。
後述の形態に変身すると更に戦闘時間が伸びる(ただし、解除してもタイマーが点滅したままなので、あくまでもやや延長する程度かと思われる)。
掛け声は近年では珍しい低めの声で、エースに近い雰囲気。
戦闘中では掛け声以外は喋らないが、ユウマと融合しているルティオンが助言を授けることがある。
また、変身前から鏡などを介してユウマと会話および意思疎通は可能。
ぐんぐんカット
第1話、および第3話における変身シーケンスは、ユウマがアークキューブを装填して絵柄を揃えたアークアライザーを掲げることで背後にルティオンの上半身が出現し、ウルトラマンアークとしての姿になりながらハグをするかのようにユウマに覆い被さって融合(この際、右頬をユウマに向けるように顔を傾けるという家族に対して行う親愛のハグを彷彿させる動作を行う)してからぐんぐんカットへ移行する。
「ウルトラマン本体が別空間から出現し、変身者と融合する」という変身パターンは、シン・ウルトラマンに近い(他は前作のブレーザーを含め、大体最終回かその前話で一旦変身者と分離し、最終決戦時に再融合するというパターンがほとんどである)。
第2話ではアークアライザーを左手に持って掲げた瞬間にユウマがアークの姿になり、第4話からは左手で掲げた瞬間から光りに包まれてぐんぐんカットが始まるようになった。
ぐんぐんカットは、まず左腕の拳を上げ、途中でアークから見て右下の方向へ何かを抱きしめるかのようなポーズで振りかぶってから、最後に右腕拳を突き上げるという三段階を踏む。
これまで特撮ヒーローものに登場した「アーク」の名は、大天使の「大」にあたる「Arch」をイメージしたものが多かった(発音から「悪」を連想させる事も重なり、規格外の大きさだったり強大な力を有していたりする敵役ばかりに使われていた)が、こちらのスペルは「Arc」。この意味は「円弧」に加えて、アメリカのスラングでは「ヒーローの成長の過程」という意味合いもある。
劇中では当初「謎の巨人」という呼び名で言及されていたが、飛び立つ際に虹色の円弧を描いたことから、石堂シュウによって命名された。
(※)当人曰く「いつまでも謎の巨人では失礼ですからね」とのこと。
なお、「アーク」の部分はシュウによる命名だが、「ウルトラマン」の部分は地球での出現当初から防衛隊内で呼ばれていた呼称であるとX(旧Twitter)の「おしえてツッピー」で明かされている。
ウルトラマンの名を名付けるのが主人公ではない前例は、ウルトラセブン(命名者はウルトラ警備隊で、劇中で初めて名を呼んだのはアンヌ隊員)を始めとし、ティガ(ユザレ)やダイナ(ミドリカワ・マイ)などと少なくない。
近年では珍しい、王道な赤銀の体色が特徴。首元の黒いラインも相まって、ウルトラマンオーブのオーブオリジンのようなシンプルな配色。
昨今のウルトラマンに黒が使われる事自体は珍しくないがアークは首元から肩・カラータイマーの所までだけが黒く、それ以外の部分には黒が無いある意味珍しい配色をしており、一見すると黒いアンダースーツの上にウルトラマンのスーツを着ている様にも見える。
頭部には特徴的な部分が多く、額にはビームランプを思わせる菱形のクリスタル「アークストーン」、F1カーのカウルを思わせる隙間があるヒレ状のトサカ、側頭部に走る水色のクリスタルライン、という独特のデザインとなっているが、形状そのものはやはりシンプルにまとまっている。
目つきはタイガやレイガに近く、しかめっ面を思わせる目の中には集中線が走っており、瞳のような造形になっている。
また、逞しく張った大胸筋や少し盛り上がった肩、6つに割れた腹筋など、筋肉の造形も特徴的。
平成以降(特にニュージェネ)で多く採用されているプロテクターや肩アーマーといった装飾も無く、上記の通り原点回帰したかのようなデザインや配色から、発表当初ファンからは首から下は昭和といった声もあった。
まだ地球で活動を始めて間もないからか、作中内での世間からの評価はSKIPも含めて味方として見ているものもいれば、「怖い。何を考えているかわからない」と懐疑的な目線で見ている人も確認されている(とは言え、一話冒頭でもビルの倒壊に巻き込まれそうな民間人達を助けている映写や、助けたシュウからも感謝されていることから、少なくとも『目付きが悪い』と言う似たような理由で第一印象が悪かったストーリー前半までのウルトラマンジードよりは信頼はされていると思われる)。
正式的に名付けられた第2話以降(第3話は過去の回想であるため除外)はメディアを通してウルトラマンアークの名が世間に知れ渡り、第4話では星元市の人々がネズドロンに苦戦していたアークを応援したことでソリスアーマーが覚醒するきっかけとなった。
シリーズ後半では明確に人類の味方に当たる存在として描かれる場面も多くなっており、SKIP独自にヘルナラクが現れるを閉じる作戦の決行の協力を要請されたこともある。第23話ではトリゲロスとの戦いでピンチになったアークを助けるために防衛隊が直接手を貸した描写もあり、星元市の頼れるヒーローとして認識されている様だ。
ファイトスタイルはどこかウルトラ兄弟の4男ことウルトラマンジャックにも似た、片腕を握り拳にして脇を締め、開いたもう片腕を手刀にして突き出すというポーズを取る。動きもダイナミックかつ豪快な動きが多かったブレーザーやデッカーらと比べると軽快なアクションで敵を迎え撃つ。
初変身となる第3話では、ビルの窓に映った自分の姿を見て驚いており、戦い方もまだ拙かった。
しかしその後の3ヶ月間で戦闘経験を積んだ影響か、第1話では特に変身しても狼狽えることなく敵と対峙、後ろから襲い掛かったマザーウーズを慌てず冷静にアークアイソードで一刀両断するなど、咄嗟の判断力にも優れている(劇中ではユウマが「少しは慣れたかな…」と呟く場面がある)。
アークアーマー入手後にも基本的にはこの鎧を着ないすっぴんの姿で戦うことが非常に多く、ユウマの成長も相まって鎧抜きでも戦闘能力は徐々に向上しつつある。劇中ではネロンガ、パゴス、モグージョン、ゲードス、タガヌラー、バザンガ、ゴメス(SP)、楽園夢想遺構・柱、トリゲロスは通常形態でトドメを差している。
アークトリッキーテクニック
戦闘で窮地に陥ると(大抵はルティオンに「想像力を解き放て!」と呼びかけられる)、首を横に傾けながら少し考え、何か閃いた瞬間に垂直に戻す(同時に額のクリスタルが光り輝く)という独特な動作を行う。
この後、ユウマの豊富な想像力もあってか、時に豪快、時にクレバーな、型にはまらない変幻自在な戦法を見せる。
またこの動作をせずとも、木を紙撚りのように使ってリオドにクシャミをさせて吸い込まれたユーを救い出すなど、素の発想力も高いことがうかがえる。
技名にはSI接頭語が使われている物が多いのは攻撃力(防御力)の強さに比例して大きい単位を用いる様石堂とユウマが相談して決めたからであり、それぞれメガ、ギガ、テラ…と順に威力に応じて技名を決めている模様。
光線技
身体を円弧(アーク)の形で捻ってから十字に手を組んで発動させるアークの必殺光線。劇中ではシャゴンやリオド、リヴィジラ、モグージョン、バザンガ、楽園夢想遺構・柱、トリゲロスを撃破した。ヘルナラクに対しても致命傷は至らなかったがブレーザーとの協力で弱点のコアを見付け出している。
なお、「アークファイナライズ」という名前はアークに助けられた防衛隊の人物(十中八九石堂と思われる)が命名した物らしい。この必殺技がSI接頭語を使われていないのは、初めてアークの必殺技で呼称が決められた(=まだユウマとの相談が確立する前に名付けられた)ためである。
通常形態のアークの必殺技としては最高クラスの威力を誇り、第18話、第23話に至ってはルーナアーマーやギャラクシーアーマーの力で既に怪獣に優勢だった状況でもアークファイナライズを使うためだけにアーマーを解除することもあった。
- アークファイナライズ(ウェーブシュート)
発射中に十字に組んでいた拳を握ることでエネルギーを収束させてムチ状に変化させたアークファイナライズ。ディゲロスのバリアを避けて横方向から頭部を貫いた。
両手拳を握って放つスペシウム光線系統の技にはウルトラマンシャドーという前例がある。
- アークエクサスラッシュ
虹色に輝く光輪を発射する技。
光輪のサイズはアーク本人の意志で自由に変更可能であり、第2話では超巨大化しドリルのように高速回転させ地面を丸形に切り裂き落とし穴を作った。
アークテラショットよりも上位の威力を持つため本来は「テラ」の次は「ペタ」の接頭語を使うべきなのだが、ユウマの「ペタは弱そう」という強い反対により一つ単位を飛ばして「エクサ」が名前に使われた(実際、ウルトラマンアークの必殺技に「ペタ」の名が付けられた技は一つも存在しない)。
基本的にアークギガバリヤー同時に使うことで真価を発揮する必殺技であり、劇中でも頻繁にこの2つの技を組み合わせた即興の必殺技でピンチを打開するシーンが見られる。無論単体での使用回数もそこそこあり、第17話ではゲードス、第18話冒頭ではタガヌラーを撃破している。
- アークテラショット
ウルトラショットの構えで手先から光弾を連射する。主に牽制や小手調べの際に使用する。
ただのキックやパンチよりも威力が高いことを受け「テラ」の呼称が用いられた。後述のアークギガバリヤーと併用することも可能。
- アークギガバリヤー
初代ウルトラマンやウルトラマン80のリバウンド光線、またはエースのエースネオバリアーと同じ動作で長方形の防壁を張る。
『Z』客演時のエースネオバリアーと同様、手で保持したまま間合いを詰める、または脇から攻撃するのが主な用途。物理的な強度も中々に高いらしく、バリヤーで直接殴ったり、割って武器にして攻撃することもできる。
また、第4話ではバリアを持ったまま後ろに下がることで複数枚並べて張る、第5,6,10話ではアークエクサスラッシュと組み合わせて即席の武器を作る、といった応用も見せた。第16話ではモグージョンを発射した光弾を防ぐためにバリヤーを自ら砕いて反射するという戦法を見せた。
- アークエクサスクリュー
水中でアークギガバリヤーを展開後、アークエクサスラッシュでこれを三等分し、エクサスラッシュを向かい合うギガバリヤーに組み合わせ、スクリューのように回転させその勢いでものすごいスピードの渦巻きを作り出す。
アークアイソード使用技
- アークソードフィニッシュ
ソードの刃を虹色に輝かせながら敵を一刀両断する技。
- アークソードビーム
通常形態のアークキューブをアークアイソードに嵌め込むことで発動する光線必殺技。使用時にはアークアイソードを名前の如く目の部分に移動させ、アークアイソードに装填されたアークキューブから緑色の光線を発射する。
劇中ではリオド戦、ザディーメ戦、モグージョン戦、キングオブモンス戦で使用した。
発射口の位置やアークアイソードの持ち方を見るに、エメリウム光線が元ネタと思われる。なお、こちらもアークファイナライズ同様SI接頭語は使用されていないが、今の所理由は不明。
- ルーナソードクレセント
ルーナアーマーアークキューブを装填したアークアイソードから放つ技。青い三日月状のカッターを描き、敵に向けて射出する切断系技。第9話でネロンガとパゴスを纏めて撃破した(何気に通常形態のアークが初めてアークアイソードで敵を倒した必殺技でもある)。
- ソリスソードエクスプロージョン
ソリスアーマーアークキューブを装填したアークアイソードから放つ技。自身の周囲に太陽のようなエネルギーフィールドを発生させ、炎を纏ったアークアイソードで敵を一刀両断する。
第10話でノイズラーを撃ち落とした。
第19話にて入手したブレーザーキューブをアークアイソードに嵌め込むことで使用できる必殺技。ウルトラマンブレーザーのルーティーンである祈りのポーズを捧げた後、ソードが光る螺旋の槍・スパイラルバレードと同じ物を放つ。
別次元で出会ったウルトラマンブレーザーから力を分け与えられたアークはヘルナラクとの戦いで劣勢に陥った際、ブレーザーを思わせる赤と青の発光ラインと頭部の炎のような水色の光を発現させると共にブレーザーキューブを生成した。アークナビでは「絆の力」と紹介されている。
形態(アークアーマー)
アークキューブを換装することで、アークアーマーを装着することができる。
ただし、エネルギーの消耗でカラータイマーが赤く点滅した時に使えるという、ウルトラシリーズでは珍しい使用条件となっている。
ただ考えようによっては、歴代シリーズにおいてカラータイマーが点滅した際は力を振り絞って必殺技を出すタイミングであることが多々であるため、「カラータイマー点滅=ラストスパート」とも考える事ができる(カラータイマー点滅を、危険信号ではなく相手を本気で倒す合図と称する前例はある)。
ソリスアーマーキューブの力をアークアライザーで開放することで、身に纏う赤き炎の如きアーマー。
胸のソリスコアが輝くと、通常の攻撃をはるかに上回る打撃力と防御力が発揮されるようになる、接近戦が得意なパワーアーマー。
ルーナアーマーキューブの力をアークアライザーで解放することで身に纏う青き月光の如きアーマー。素早さがアップするスピードアーマーで特に空中戦で威力を発揮する。
左手にはフライングディスクのように遠距離攻撃技を投げ放つルーナソーサーと呼ばれる円形の武器を備えている。
ギャラクシーアーマーキューブの力をアークアライザーで解放することで身に纏う銀河を思わせる雄姿のアーマー。超能力がアップし、瞬間移動などの様々な超能力技を繰り出すことができる。
武器としてアークギャラクサーを使用でき、アークキューブを装填することで強力な必殺光線や剣撃を放つことが可能。
土星をイメージしたアーマー。
土星の輪のような光線を放ち、相手を凍らせることができる。
現状、『ウルトラヒーローズEXPO 2024 サマーフェスティバル』のみの登場。
- デザインコンセプトはメイン監督を務める辻本貴則監督が思う「幼い頃見たウルトラマンエースやウルトラマンジャックといったシンプルなデザインのウルトラマンを子供が何も見ないで空に描くようなイメージ」と「初代ウルトラマンのCタイプの様な力強さのイメージ」をデザイナーの後藤正行氏に伝えた上で後藤氏の考えるシンプルなウルトラマンがデザインされている。
- 初稿ではアークの肩にプロテクターがついてたがよりシンプルなウルトラマンに近づけるためにオミットされている。
- マスクの覗き穴スリットがトリガー以降主流となっていた目の上ではなく、従来のウルトラマンでよく見られた目の下にあるタイプに戻っている。
- 13話までの時点ではアークの元となるルティオンの出身地は不明である。また、何故か彼のファイティングポーズがジャックのものと同じ構えだが、これが偶然なのか何かの接点があるのかも現時点では不明である。単にオマージュしただけという可能性もあるが、ネット上ではジャックの息子ではないかという声もある。もっとも、事前から二世ウルトラマンであることを大々的に公表したゼロやジード、タイガと違ってそのような事前情報はなく、あったとしてもエースとゼットの様な義理の親子の様な関係性という可能性もある。また、ゼロのエメリウムスラッシュやタイガのストリウムブラスターのような、二世ウルトラマン特有の「必殺技が親のものを彷彿させる」という要素もない。
- また、アークの意味が円弧だったり、名前の中央に長音が含まれている事から惑星O-50に関係があるのではないかとも予想されている。カラータイマー音もO-50のウルトラマンであるブルに酷似している。
- その他には、「本名は別に存在するが、地球人が付けた名前で活動する」という要素は、ウルトラセブン(恒点観測員340号)やシン・ウルトラマンとも共通する。
- もしルティオンがウルトラ一族ではないと仮定するとして、ウルトラマンアークとしての姿はユウマの想像によって生まれた架空のものであるため、グリッドマンに近い存在かもしれない(主役的立場のルティオン自身にウルトラマンの名を冠していないことから、M78星雲などのウルトラ一族ではない可能性がある(ウルトラ(マン)の名を冠していないウルトラ戦士はいるにはいるが、歴代を振り返っても全員がサブトラマンである))。
- そして第14話にてルティオン達が住まう銀河について描写され、少なくともM78星雲出身ではないことが確定(M78星雲の恒星ははるか昔に爆発して人工太陽のプラズマスパークに置き換わっており、恒星ソニアの設定と矛盾が生じる。また、本作の元凶の考え方が、宇宙警備隊と彼らの同盟関係者との思想に反する)。これにより、ジャックの息子説の可能性が限りなく薄くなってしまった(ルティオンが地球のことを知るのが初来訪からであり、地球を愛するウルトラマンの1人であるジャックが地球の事を教えないのは不自然である)。
- また、鏡を介して父親に似た声でユウマに話しかけるシーンからミラーマンを想起するコメントもあり、「顔つきがミラーマンに似ている」という意見もあってか「ミラーマンと同じ二次元人ではないか?」という考察も存在する。更に言えば、アークと共通点が多い「帰ってきたウルトラマン」と、「ミラーマン」の放送時期はほぼ同じである。
- 辻本監督のカウントダウンメッセージで「想像力ウルトラマン」であることが名言され、今回はわざと技のバリューを意図的に少なくしてると語っている。
- 上半身をアーマーで纏う点はウルトラマンエックスを彷彿させ、『ウルトラマンアーク 直前スペシャル』での歴代のニュージェネ紹介時で特に着目されていた。また、所々でジャックを彷彿させる要素があるアークに対してエックスはジャックと同様「シリーズの3作目」、「ナックル星人とブラックキングのコンビと交戦した」という共通点を持つ。
- CVの萩原氏は同年に放映された『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』に続く特撮出演となり、ルティオンやユウマの父である飛世テツヤ(2作品続いて父親を務める)も兼任する。
- 第1話の戦闘シーンにおける三分間による長回しワンカットと、ボクシングなどのスポーツの試合で表示される戦闘の時間が写る演出は、辻本監督のなかでは前々からあったものの、撮影や合成に時間がかかるため敬遠されてきた(前作のブレーザー第14話における2分半にわたるオール空中戦での長回しワンカットも、先の理由でスタッフから渋られていたと田口監督が語っている)。しかし辻本監督は「第1話のパイロットを自分が撮る今だから出来た」と語っている。
- 前作『ブレーザー』に引き続き、変身にバンクシーンを作らず、各話新規で撮影している。
- 変身時にアークがユウマをハグするのは現場ではウルトラハグと呼ばれていたようである。ウルサマ2024ではそのシーンを再現した巨大フォトスポットが展示されていた。
ウルトラマンコスモス:こちらも主人公が子供の頃に出会い、後に成長した主人公に憑依して共に戦うことになるウルトラマン。太陽と月を象った形態を持つことも共通する。
ウルトラマンオーブ:こちらも本編開始以前から地球で活動していたウルトラマン。ただし、こちらは何万年も前からである上に憑依型ではなく、変身者自身がウルトラマン本人というもの(より正確に言えば、ウルトラセブンのような「変身者の姿はウルトラマンが変身した仮の姿」タイプではなく、U40のウルトラ人のような「本来の姿が人間」タイプに近い)。
ブレーザー→アーク→???
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EPISODE.7:灼熱の神獣
ウルトラマンアーク第7話『満月の応え』、色々と考えさせられるメッセージ性の強いお話でした。SNS上では賛否両論でしたが、駄文使いは今回のお話は『人間の価値観と怪獣の価値観の衝突の物語』と捉えています。地底から出現した灼熱怪獣ホムガーは命を次の世代に繋ぐ際に大爆発を起こして、その爆発エネルギーを生まれる子供に与える生態の持ち主でした。しかし、ホムガーのその生態は人間にとっては『害悪』としか見做されません。K-DAYから始まった怪獣災害に悩まされているからこそ、防衛隊はホムガーの排除に動きました。「ホムガーへの攻撃を止めて、そっとしておいてほしい」とユウマに訴えた精霊と思わしき謎の女性は、おそらくホムガーの意思の代弁者なのではないかと駄文使いは考えています。自分の声が唯一聞こえたユウマに、かなり一方的な物言いをした彼女でしたが、彼女が太古からホムガーと共に生きている存在であるならば、そもそも「人間に慮る」という思考自体が無いのかもしれません。それでも、彼女はホムガーが出産をする地域に住んでいた人々を逃がす為に人々の前に現れて警告をしていました。しかし、今の時代では彼女の声を聞ける者は無きに等しいようです。『xxxHolic』でも描かれていましたが、大昔に『神』と呼ばれて信仰されていた超常的な存在が時代の移り変わりと共に忘れ去られて、その存在や力が失われていくというのは往々にしてよくある話です。おそらく、今回のホムガーと精霊の女性もそういった存在なのでしょう。今の時代ではホムガーは排除される側の存在、それを良しとできない彼女はホムガーの命の営み、命を次の世代に繋ぐ行為を守る為に『人と怪獣の狭間に立つ力ある者』、ウルトラマンアークに助けを求めたのでしょう。結果としてアークが生み出した新たな力、月光の如き<ルーナアーマー>の力によって星元市消滅の危機は去り、ホムガーも命を次の世代に繋ぐ事ができました。しかし、未来でもウルトラマンが人類を守ってくれるとは限らない。だからこそSKIPは、人間はホムガーの調査を続けて、共存できる手立てを見つける為に考え続けなければいけないのでしょう。今回のお話からは、そんなメッセージを読み取る事ができました。さて、来週はコイン怪獣カネゴン登場!今回のカネゴンはとんでもない進化を遂げていて、何と電脳世界に住み着いて電子マネーを食べまくるデジタル生命体だそうです(笑)!Vtuberのような動画配信者の真似事をしてスパチャを食べまくるカネゴン、そのせいで星元市の電子マネー<ホシペイ>が枯渇するという前代未聞の経済危機に(笑)!SKIPが出動…するわけですが、電脳世界に住むデジタル怪獣にどうやって対処するのでしょうね(笑)?っていうか、コレって完全にグリッドマン案件じゃねーか(笑)!一応、アークが電脳世界にダイブしてカネゴンと戦うみたいですが、その絵面も非常にシュール(笑)。ユウマと石堂さんは何故かVtuberと化していますし、次回は完全にギャグ回でしょうね間違いなく(笑)。次回も楽しみにしています!12,426文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.15:宇宙装甲
ウルトラマンアーク第15話『さまよえる未来』、遂にウルトラマンアークの最強形態、<ギャラクシーアーマー>が登場しました!どういった経緯でギャラクシーアーマーが誕生するのかワクワクしていましたが、まさかオニキスを取り込んでアーク自身の想像力で創造するとは思ってもいませんでした!見た目も超カッコイイですが、動くと更にカッコイイ!ギャラクシーアーマーは強大な超能力を自在に行使できる最強のアーマーであり、主にアークの周囲を飛び回る4つの羽根状の武器、<アークフェザー>を用いて敵と戦います。アークフェザーは単純に武器として使用できるほか、正円状に高速回転する事で空間転移や次元移動さえも可能にする時空の門、<アークフェザーサークル>を形成する事ができます。このアークフェザーサークルを用いて超空間を経由して敵が予測できない位置から奇襲するのがギャラクシーアーマーの基本戦法みたいです。能力的にはゼットさんの<ガンマフューチャー>が最も近いと思います。そして、アークフェザーは4つ全てが合体する事でノコギリ状の刃を備えた短刀状の武器、<アークギャラクサー>に変化する事も可能です。アークギャラクサーにはアークキューブを嵌め込む事が可能で、ギャラクシーアーマーキューブ、ソリスアーマーキューブ、ルーナアーマーキューブの順番で嵌め込んで最強の必殺光線、<ギャラクシーファイナライズ>を発射する事ができます。更にキューブの順番を入れ替える事でソリスやルーナの究極技も使えるみたいです。アークアイソードとの二刀流も見てみたいですね。攻撃力特化であるブレーザーの<ファードランアーマー>と異なり、超能力に特化したトリッキータイプであるギャラクシーアーマー。アークフェザーサークルを使えるようになった事で次元移動も可能となったウルトラマンアーク、今後は二次創作で様々なキャラと絡ませる事も可能になりました(笑)。妄想力が解き放たれますね(笑)。ギャラクシーアーマーの基となったオニキスですが、石堂さんの話ではブラックホールに似た性質を持ち、収縮して地上に激突した事で地磁気を乱して古代から眠っていた怪獣達を覚醒させてしまった<K-DAY>の根本原因とも呼べる危険な存在でした。しかも、オニキスには絶え間なく恒星ソニアからのエネルギーが流れ込んでおり、封印はいつしか限界を迎えて超新星爆発級の大爆発を起こす事が明かされました。ゼ・ズーゲートの封印を解いて地球を一瞬で粉々に吹っ飛ばして、その後で解放したゼ・ズーゲートから恒星ソニアのエネルギーを放出する。それがゼ・ズーとスイードの計画だったようです。ユウマにオニキスの真実を突きつけたて絶望させようとしたり、アーク=ルティオンに対する不信感を煽って二人の関係を破綻させて変身できなくさせようとする。スイードは相当な策士でした。彼女のたった一つの誤算、それはユウマの精神力の強さを見誤っていた事です。アークは『ユウマが絶望して戦えなくなり、そのせいで地球が終わるかもしれない事が怖くて真実を告げられなかった』事をユウマに謝罪して許しを請いましたが、ユウマは最初から怒っていませんでした。全てを知った上で尚、ユウマはアークを信じると決めたのです。遥か彼方の宇宙から地球を救う為に来訪し、されどもユウマの両親を救えなかった事をずっと悔やんで、咄嗟に融合したユウマの傍に居続けて見守ってきたアーク。傷ついたアークにに新たなる姿を、戦う術を自身の無限の想像力から与えたユウマ。何万光年の距離を飛び越えて出会った二人は確かな絆を確かめ合い、今まさしく真の相棒(バディ)と成りました。その強い絆が、今後襲い来るであろう脅威から地球を守り続ける事でしょう。しかし、ザディーメの尾の先端が切り裂いた次元の裂け目、これが今後の新たな火種となりそうです。果たして、この次元の裂け目から新たなる怪獣達が襲い来るのでしょうか?そして、大地の赤い巨人や海の青い巨人、蛮族も来るのでしょうか(笑)?今後の展開が楽しみです!さて、次回は番外編の総集編!SKIPフジヤマ市分所が閉鎖されて地方に左遷されたナカジマ所長が、今度は関西のミヤコ市分所へとやって来ました!そこに居たユピー型ロボ、まいこッピーは重度のウルトラマンアークオタク(笑)!?また性格が濃ゆいユピーの同族が現れましたね(笑)。まいこッピーの声は女優の藤本沙紀さんが演じられるそうです。次回も楽しみにしています!12,984文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.22:虚飾の箱庭
いや~…。過去一、文字に起こすのが難しい物語でした…。ウルトラマンアーク最後の日常回である第22話『白い仮面の男』、昭和や平成ではあったけど、ニュージェネシリーズではあまり見なかった不条理極まりない哲学的な神回でした!今のチビッ子達、どころか我々大人さえ置いてけぼりを食らった今回の話でしたが、それだけに痛烈に印象に残りました。もしかすると、どの物語も面白いアークの話の中でもトップクラスの神回かもしれません。ユウマとアークの今回の敵は怪獣…ではなく、その怪獣を”概念”のレベルから消し去る事で人々から不安や苦しみなどの憂いを取り除き、人類にとっての楽園を築こうと目論む謎の『白い仮面の男』、そして白い仮面の男の目論見を現実のものにできる楽園夢想遺構・『柱』と呼ばれる存在でした。幼い頃のユウマの想像を形にした絵から生まれたウルトラマンアークに相応しく、今回の物語には画家であるルネ・マグリットの小ネタが随所に散りばめられていました。白い仮面の男のビジュアルの元ネタは絵画『夜の意味』、その素顔の元ネタは絵画『人の子』、ユウマが完全に柱の世界に取り込まれる直前に飛び立った空色の鳩もマグリットの絵画が元ネタです(鳩の絵は数多く在って、どれが元ネタか分かりませんでした💦)。ちなみに、柱の元ネタは絵画『ピレネーの城』だそうです。素晴らしい絵画のモチーフを物語に落とし込んで、且つここまで不気味で不条理な物語に仕上げられるのは、まさにウルトラシリーズの醍醐味ですね。個人的に、こういうテイストの物語はウルトラシリーズでしか作れないと思います。ライダーや戦隊では無理でしょう。白い仮面の男の声を演じたのは俳優の津嘉山正種さんです。この方はウルトラマンアークの声を担当している俳優の萩原聖人さんとは『カイジ』で共演されているそうです。しかも、萩原さんは主人公のカイジ、津嘉山さんはラスボスの兵藤和尊を演じておられるそうです(笑)。今回はウルトラマンカイジ(笑)?ストーリーは、柱を通して「楽園とは何か?」という問いかけをしているように感じられましたね。楽園と言えば私が大好きなアニメ映画『楽園追放』(2026年に続編上映決定)がありますが、あれも電脳世界ディーヴァという『社会』で人々は安寧を得たけど、代わりに自由を失い、主人公アンジェラが謎のハッカー・フロンティアセッターを追う任務の中で「本当の自由、本当の楽園とは何か」を見出す物語でした。今回のヴィラン、白い仮面の男が作り出そうとしていた『楽園』も、まさにディーヴァのようなある種の”監獄”のような世界に見えました。白い仮面の男が不要だと感じたモノをそぎ落として、捨てて、その成れの果てが、あの色が無いモノクロのような世界だったのでしょう。不安や苦しみを無くせば確かに人は心の安寧を得る事ができますが、苦難を乗り越えた先に掴める大切なモノを永遠に失ってしまう事になります。一方から見れば痛みや苦しみ、悲しみを与えるものでしかない存在も、世界を成り立たせるには必要な存在なのです。ウルトラシリーズの世界ではウルトラマンも怪獣も世界を成り立たせるのに必要な存在なのです。夢のような世界を創っても、いつか夢は覚めます。SSSS.GRIDMAN第9話で新条アカネが有象無象怪獣バジャックを使って創り出した『新条アカネにとって都合の良い世界』が長くは続かなかったように。例え怖くとも、人は前に進むしかないのです。不安や苦しみ、恐怖があるからこそ、人は勇気を持って前に進むのです。その勇気を、決して忘れてはいけません。そんな事を考えさせられる、とても素晴らしいお話でした。さて、いよいよ次回からウルトラマンアークの物語は最終章へ!ユウマの体に深刻なダメージが刻まれ、胸には『不吉な光』が宿る中、ユウマを狙って現れたのは第4の宇宙獣トリゲロス!ゼ・ズーの脅威はまだ去っていなかったのです!執拗にユウマを追い続けるトリゲロス。アークに変身して戦っても、トリゲロスはアークの攻撃を全て無効化してしまうようです…。最悪の状況下でユウマが固める”決意”とは…!?次回も楽しみにしています!!11,816文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.11:空より来たりし鋼人
大遅刻になってしまって申し訳ありません。ウルトラマンアーク第11話『メッセージ』、遂に前半戦ラストエピソードが開幕しました!前半戦最後のヴィランを務めるのは宇宙から飛来した謎のロボット、【ギヴァス】。地球外の高度な文明で建造された巨大ロボットで、謎のメロディーを奏でながら『ギヴァス』という単語を繰り返し呟きます。ウルトラマンシリーズのロボットは強敵ですが、ギヴァスもその例に漏れず、非常に強力な戦闘力を兼ね備えたロボットです。パワーは強く、右腕のスコップアームには相手から攻撃を受けると、その攻撃をコピーして反撃できる特性が備わっています。そして、ギヴァス最大の特徴は上半身を180°回転させる事で<グラップルモード>に形態変化できる事です!グラップルモードになると、ギヴァスは通常時は背中に備わっている巨大なグラップル(爪)をワイヤーで射出して敵を捕獲、引きずり回して引き寄せて攻撃します!地震の影響で出現したオカグビラは到底敵わず、ウルトラマンアークもギヴァスの猛攻に一度は敗北を喫してしまいました…。しかし、ギヴァスは相手から攻撃を受けない限り自分からは決して攻撃せず、更に居合わせた女の子をオカグビラから守った事から「ギヴァスには意思があるのではないか?」とユウマは考えました。ギヴァスから流れるメロディーにメッセージが隠されていると考えたSKIPの面々は、そのメッセージを解読してギヴァスと意思疎通を図ろうと奮闘します。ギヴァスが度々呟く『ギヴァス』という単語、ギヴァスの出身星には太陽が存在せず月が文明の中心になっているのでは?と考えたリンさんは、それを条件に加えてギヴァスのメッセージを解析しました。その結果、ギヴァスには『道を妨げるもの=敵』という意味が込められていると分かったのです。ギヴァスと分かり合えるかもしれないと考えていたユウマにとって、これはあまりにも辛い現実です…。そして、ギヴァスの扱いを巡ってユウマと石堂さんも揉めてしまいました…。果たして、ギヴァスは本当にユウマ達の『敵』なのでしょうか?次回、遂に前半戦ラストエピソードの解決編!ユウマの決死の行動でギヴァスに隠されていた真実が明らかになります!次の駄文は早く書くのでお許しください(笑)!12,228文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.20:見守る者と見ている者
ウルトラマンアーク第20話『受け継がれるもの』、良き通常回でした。今回の主役は伴所長!伴所長には高校生くらいの娘さん、伴ツグミさんがいます。彼女は星元市が主催の職業体験でTVキャスターの仕事を体験していました。ちなみに、この職業体験に参加を打診したSKIPには応募は一件も無かったそうです(笑)。年頃の娘との接し方に悩む父親の悲哀を見せる伴所長、2015年の『ウルトラマンX』の第15話『戦士の背中』でも、神木隊長が結婚する娘との接し方に悩んでいた描写がありましたね。そして、父と娘の話といえば登場する怪獣はやっぱり古代怪獣ゴメス!ゴメスはニュージェネシリーズでも度々登場する怪獣です(リトラは大怪獣バトル以降、出てきませんね…💦)。ですが、今回のゴメスは今までとは違う切り口で魅せてくれました!何と、今回のゴメスは本物のゴメスではなく宇宙生物が擬態した偽物、ゴメス(SP)だったのです!ちなみに、SP=特異点(Singular Point)です。ゴメスのガワを被った偽ゴメスなので当然、本物のゴメスには無い様々な能力を披露してくれました。そのうちの一つが『空を飛ぶ』なのですが、その飛び方は垂直に飛び上がった後に体を前方に倒して直進するという結構シュールな感じでした(笑)。決して口から放射熱線を吐いて空を飛んだりはしませんでした(笑)。偽ゴメスの正体である宇宙生命体スペッキオはガラスの性質を備えた宇宙生物、バリヤーを張ったり光線を撃ったり中々に手強い相手でしたが、高温化したアークアイソードの刀身で切り裂くというアークの想像力の前には勝てませんでしたね。ギャラクシーアーマーがなかなか登場しませんが、アーマーはカラータイマーが鳴ってから使える『切り札』であり特別なものなので、そう簡単には出せませんね。アーマーに頼らずとも自由な想像力で状況を打開する糸口を見つけて逆転する、これこそがアークの魅力なのだと駄文使いは思います。さて、次回は遂に映画ティガ&ダイナ&ガイア 超時空の大決戦以来に最強合体獣キングオブモンスが登場します!小説家になる夢を持つ女性、アオイさんは何もかも上手くいかない人生に辟易していましたが、願いを叶える<赤い球>を拾った事で状況が一変します。赤い球が変化した夢咲き鳥・ドリちゃん(見た目はザンドリアスです)を大切にするアオイさんですが、そのドリちゃんに危害が加えられそうになった時、アオイさんは恐ろしい願いを叫んでキングオブモンスを実体化させてしまいます!果たして、アークはこの超強敵に勝てるのか!?『大地の赤い光の巨人』は来てくれるのか!?次回も楽しみにしています!!14,928文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.2:古の時より来たるモノ
遅くなり申し訳ございません。ウルトラマンアーク第2話『伝説は森の中に』、去年のドルゴ回を彷彿とさせる怪獣にまつわる伝承に絡めたお話でした。アークは「想像力」がキーワードでリアル路線のブレーザーとは正反対の作風なので、こういう物語は非常に親和性が高いですね。純粋な子供の訴えから始まる、新たな怪獣案件への対処。過去のウルトラシリーズでは怪獣の存在を無視して工事を推し進める工事責任者は悪者として描かれがちですが、今回の工事現場の責任者は通報者である大田原ハヤト君の父親であり、更に「マンションを建設するのは怪獣災害によって家を失ってしまった人達を一刻も早く助けるため」という理由がありました。この辺りの理由付けが非常に上手いと思いましたね。そして今回の敵、古代怪獣リオドは『帰ってきたウルトラマン』に登場したサータンを想起させるような非常に奇抜な見た目の怪獣です(サータンより派手な見た目をしていますがw)。2話目にして強力なパワー、可燃性の泥、そして電撃で攻撃してくる強敵でした。丸薬の存在とSKIPの協力が無ければウルトラマンアークだけで勝てたかは怪しかったですね。ウルトラシリーズでは古代怪獣への対処法は、だいたい古文書に解決策が書かれています(笑)。そして、古道具店にあったあの資料は確証はありませんがニュージェネシリーズで度々登場する『太平風土記』ではないかと思われます。真相は分かりませんが(笑)。石堂さんが本格的に仲間に加わって初の共同作戦でしたが上手くいって良かったです。しかし、石堂さんはリオドの出現場所である工事現場で『何か』を調べていました。その事はSKIPには話していないようです。この世界の防衛隊も一筋縄ではいかない存在のようです。さて、次回!アーク世界で怪獣が出現するきっかけとなった<K-DAY>、あの日に何があったのかが語られるようです!現れる怪獣は16年前に地球に飛来した宇宙獣モノゲロス、そしてモノゲロスと関連があると思わしきディゲロス!果たして、16年前にいったい何があったのか!?次回も楽しみです!13,010文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.17:鬼を斬る流星の剣
ウルトラマンアーク第17話『斬鬼流星剣』、ブレーザー編の第2話です!今回はザンギルさん主役回とでも言えるくらいにザンギルさんの渋カッコイイ魅力が光っていましたね!生と死の狭間に存在する<魔界>、そこに潜む『冥府の闇将軍』と呼ばれる怪獣、ヘルナラクは死した怪獣達の残留思念=魂を<卵>に封じ込め、次元の裂け目を通じて卵を別の世界に送り込む事で別次元の世界を侵略する存在のようです。そして今回、ヘルナラクが狙っているのがユウマ達がいる世界のようです。ザンギルさんもまた、ヘルナラクの力によって復活した存在でした…。ですが、ザンギルさんはヘルナラクの闇に飲まれずにユウマ達の世界を守る為にユウマ達に力を貸してくれたのです。完全に初代ウルトラマンのジェロニモン回におけるピグモンポジションですね(笑)。ヘルナラクから闇のエネルギーが供給されない事で、ザンギルさんは幽体怪獣達と異なり現世に居られる時間が限られていました。その限られた時間の中で、ザンギルさんはユウマとアークに己の必殺剣、『斬鬼流星剣』の極意を伝授しました。斬られたタガヌラー達が爆発せず、桜の花びらとなって散る演出が粋でしたね。この世ならぬ存在を斬るには心で斬らなければならない。命の潮流に身を委ね、流れるように斬る。口で言うのは簡単ですが、それを実践するのは容易ではありません。ですが、ユウマとアークは見事、斬鬼流星剣の極意を自分のものにしてみせました。自分の命、自分の剣が別の者に受け継がれたのを見て、ザンギルさんは安心してこの世を去りました…。アンタ、いちいち去り際が切ないんだよ…(´;ω;`)。前作では飲めなかったコーヒーを今作では飲めたのが、せめてもの救いですね。今回はザンギルさんのキャラが前作より更に深堀りされていました。意外とお茶目で天然だったんですね、ザンギルさん(笑)。そして空気が読めない(笑)。うっかりアークの正体がユウマである事をバラしかけましたし(笑)。そして、同じコーヒー好きという事でシュウ殿とのコーヒートークが捗る捗る(笑)。コーヒートークに華を咲かせて笑うシュウ殿の笑いが完全にキモオタのそれでした(笑)。今回登場した幽体怪獣はゲードスとタガヌラー!特にタガヌラーは大群で襲い掛かってきました(笑)!アンリ隊員が見たら発狂しそうな光景でしたね(笑)。ゲードスはアークエクサスラッシュで斬られて開きにされて爆散しました(笑)。タガヌラーは数の暴力でザンギルを追い詰めましたが、ギャラクシーアーマーのチートすぎる想像力の前にまとめて爆散させられました(笑)。前回のモグージョンと比較して、今回は雑に倒されましたね(笑)。まあ、ブレーザー編での幽体怪獣は言ってみれば戦闘員ポジションですからね(笑)。そんな幽体怪獣は次回も続々現れます!終わりの見えない戦いを前にして、シュウ殿は防衛隊とSKIPの共同作戦を提案します!しかし、その作戦を成功させるにはウルトラマンアークの協力が必要不可欠なようで…。どうする、ユウマ(笑)!?次回も楽しみにしています!13,020文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.10:Calling
ウルトラマンアーク第10話『遠くの君へ』、前回とはまた違ったテイストで切なく胸を打つお話でした。まさか、カネゴンのギャグ話の後が2話連続でシリアスな話になるとは…。今回の主人公はユウマでもSKIPのメンバーでもなく、ユウマの同級生である木崎カズオさんです。明るく人当たりが良いユウマとは異なり、どっちかというと独りで過ごすのが好きな、いわゆる『陰キャ』と呼ばれるタイプの人です。趣味は無線機を使った交信。その無線機が遥か遠くの星に住む女性、フィオが発した電波を偶然拾って、そこから2人の交流が始まりました。遠く離れた星と星の二人が、無線の電波を通して交流し合う。SNSで良い意味でも悪い意味でも不特定多数の人達と繋がれる中、無線機を使った『かけがえのない不自由な繋がり』を敢えて魅せる。これもまた、良質で素晴らしいSFです。カズオを演じたのは『仮面ライダージオウ』で加古川飛流/アナザージオウ役を演じた佐久間悠さん、そしてフィオの声を演じたのは人気女性声優の佐倉綾音さんです。交信を楽しむ2人でしたが、その電波が宇宙から騒音怪獣ノイズラーを呼び寄せてしまいました!ザンドリアスと同様にクラウドファンディングで新規スーツが作られたノイズラー、これまで『ウルトラギャラクシーファイト』や『デッカー』に登場はしましたが、チョイ役じゃないメインヴィランを務めるのは原典の80先生以来、本当に久しぶりになります!音を食べる習性を持ち、光線や超音波攻撃といった能力を備えた強敵として描かれたノイズラー、でもやっぱりウルトラマンのカラータイマー音は80先生の時と同じように苦手なようです(笑)。あくまで音波に惹かれて地球に来ただけで悪意は無かったので、最終的にはアークが投げたアークエクサスラッシュを追って地球圏から離れていきました(笑)。そして、ノイズラーの襲来の中でフィオの悲しい真実が明らかになりました。彼女の星は環境汚染が取り返しがつかない程に進んでしまい、住人は汚染に耐えられず死亡、最後に残ったたった一人の生き残りがフィオだったのです。寂しかった彼女は誰かと話がしたくて宇宙に電波を飛ばしました。それを偶然拾ったのがカズオさんだったのです。でも、星のエネルギーがもうすぐ尽きるので彼女はもう交信ができなくなる。その事実はカズオさんの心に深い傷を刻んでしまいました…。交信が途絶えた後の彼女がどうなったのかは誰にも分かりません。普通に考えれば孤独死でしょうけど、異変に気づいたウルトラマンのような存在が彼女を救出してくれる可能性を願わずにはいられません。フィオを喪って深い悲しみに襲われたカズオさんですが、この出来事が彼を少しだけ前向きにしてくれたようです。これからは地球でたくさん友達を作ってほしいですね。さて、次週からいよいよ前半戦ラストエピソードの開幕です!突如宇宙から降りて来たメロディーを奏でる謎のロボットを目にしたSKIPの面々はロボットに自我があると考え、対話を試みます。しかし、厳しい現実が彼らを待ち受けているようで…。宇宙から降りて来たメロディーを奏でる謎のロボット、何か量産型クソコテを思い出しますね(笑)。次週も楽しみにしています!12,092文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.19:星と獣
ウルトラマンアーク第19話『超える想い』、遂にブレーザークロスオーバー編完結!今回の駄文のサブタイトルは『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』の主題歌であるきただにひろしさんの『星と獣』をそのまま引用させていただきました。今回の話を見て、これ以外の良いタイトルが思い浮かばなかったのです(笑)。『星』がアーク、『獣』がブレーザーです。冥府闇将軍ヘルナラクを次元の裂け目の向こうに押し戻し、自らも次元の裂け目の向こうに消えてしまったウルトラマンアーク=ユウマ。目覚めた彼が居たのは自分が生まれた世界とは違う世界、ウルトラマンブレーザーとアースガロンが怪獣と戦う世界でした。ただし、ユウマが関わったのはSKaRDの面々やゲント隊長ではなくブレーザー世界のGGF(地球防衛隊)の一般隊員、怪獣研究所に所属している別世界の石堂さんでした。そして、この世界には石堂さんの同僚として別世界のユウマも、そして救護隊の隊長と隊員として伴所長とリンさんも居ました。さすがにユピーは居ませんでしたが(笑)。自分と同じ見た目や性格をした人物が違う人生を生きているというのはマルチバースやパラレルワールドの定番で、代表的なのは週刊少年マガジンで連載されていたCLAMP先生の人気漫画『ツバサ』ですね。逆を言えば、ユウマ達の世界では全く違う人生を生きているゲント隊長、テルアキ副隊長、エミさん、アンリさん、ヤスノブさんが居る可能性もあるって事ですね(笑)。ユウマとゲント隊長、そしてSKaRDの面々との絡みが無かったのは少し残念ですが、ウルトラマンブレーザー自体がウルトラシリーズの中でも極めて独特な世界なので、極力世界観を壊さずにクロスオーバーを成立させるにはこれがベストなのだと納得しました。そもそも、違う次元からやって来たユウマがいきなり特殊部隊であるSKaRDと関わりを持つのは不自然ですしね。その分、アークとブレーザーはガッツリ共闘してくれました!実際に共闘したのはブレーザーの世界でのほんの僅かな間だけでしたが、この話の真骨頂は後半のラストバトル、次元を超えてシンクロして同じスパイラルバレードを放つアークとブレーザーの雄姿です!エネルギーが不足していたアークに自らのエネルギーを分け与えたブレーザー(その時の手の繋ぎ方がゲント隊長と一体化した時のアレでした)、そのエネルギーが自分の世界に戻ってきたアークの新たな力となって<ブレーザーキューブ>、そしてアークアイソードを変化させた<アークスパイラルバレード>となってヘルナラクを撃滅する切り札となった展開にはシビれました!このような共闘の仕方は、おそらく他の特撮ヒーローでは出来ないと思います。ウルトラマン、それもアークとブレーザーだからこそ出来た奇跡だと駄文使いは考えています。関わった時間は短くとも、アークとブレーザーの間には確かな『ウルトラの絆』が結ばれました。想いはどんな壁も超えて届くというのは『モスラ3 キングギドラ来襲』、そして離れていても同じ空の下で繋がっているというのは『ウルトラマンギンガ』を思い出しました。いつの日か、再び彼らが次元を超えて繋がれる日が来る事を信じたいです。さて、次回は伴所長回!伴所長の一人娘が職業体験に挑戦!しかし、選んだのはSKIPではなくTVのリポーター(笑)!一人娘を持つ伴所長の悲哀が描かれそうですね(笑)。そして、アークと戦う怪獣はシリーズの始祖の怪獣でもあるウルトラQの第1話怪獣、ゴメス!しかも、今回のゴメスは何と空を飛ぶそうです(笑)!その飛び方、口から放射熱線を吐く飛び方じゃないだろうな(笑)?とにもかくにも次回が楽しみです!そして、アークとブレーザーのキャストを交えた座談会で遂にウルトラマンアークの映画の情報が解禁されました!タイトルは『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』だそうです!公開は来年、2025年の2月21日!ゲストは『仮面ライダーゴースト』以来の特撮出演となる名俳優、竹中直人さん!どういう役どころで出演されるのか楽しみです!敵は新怪獣、そして謎の『黒いウルトラマンアーク』!最終回後、ユウマ達の世界にいったい何が起こるのか!?ギャラクシーアーマーでも勝てない超強敵を前にユウマは、アークはどんな想像力を解き放って逆転の一手を打つのか!?映画の公開がすごく楽しみです(仮面ライダーガッチャードのVシネと被っちゃいましたけどw)!15,536文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.21:願いの代償
遅くなり申し訳ありません。ウルトラマンアーク第21話『夢咲き鳥』、心臓に五寸釘をブッ刺されたような働く大人の悲哀が描かれたお話でした…。昨年のブレーザーで放送された『ソンポヒーロー』もそうなんですが、ウルトラシリーズはたまに働く大人の心を抉りにくるようなお話を作りますね(笑)。今回のゲストはリンさんの友達、【芝アオイ】さん。昔は「子供達に夢を与えるSF作家になる」というキラキラ輝く夢を抱いていたアオイさんでしたが、今は弱小出版社でうだつが上がらない編集者として変わり映えの無い毎日を繰り返していました。そんなアオイさんの元に現れたのは、映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ・ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』の物語の中で重要な鍵を握っていたアイテム、<赤い球>!物質文明の究極点である赤い球は、アオイさんの「夢咲き鳥に会いたい」という願いを聞き、まるでベビーザンドリアスみたいな(笑)姿をした夢咲き鳥に姿を変えました。夢咲き鳥ことドリちゃんと共に過ごす日々は、アオイさんの荒んだ心を少しずつ癒していきました。しかしドリちゃんがザンドリアスみたいにデカくなってしまった事で、アオイさんとドリちゃんは追い詰められてしまいました。何も悪い事はしていないのに、怪獣というだけで人々の好奇の目を引いてしまい、地球防衛隊からは外見だけで「危険だ」と判断されて、ドリちゃんは撃たれてしまいました。そんな光景を見たアオイさんは溜まりに溜まった怒りを、フラストレーションを、自らが生み出したアイデアの融合という形で怪獣に変えてしまい、世の中に解き放ってしまいました!その怪獣こそ最強合体獣【キングオブモンス】!実に映画以来、約四半世紀ぶりの復活!キングオブモンスのスーツはガイア25周年の際に新造されたアトラクション用のものを使用しているそうです。まさか、ベビーザンドリアスから直接キングオブモンスに変化するとは思いませんでした(笑)。今回のキングオブモンスはスキューラやバジリスを生み出したりはしませんでしたが、強力すぎるパワーでウルトラマンアークをたちまち窮地に追い詰めてしまいました。自分が間違っていた事に気づいたアオイさんが叫んだ助けを求める声に応えたのは、まさかの機械巨像ギヴァス!『友』の危機に駆けつけてくれたのです!巷ではウルトラマンガイアの客演を望む声が多かったですが、アークと何の接点も無いガイアがいきなり客演するのは不自然です。それで、アーク=ユウマと和解したギヴァスに白羽の矢が立ったのでしょう。キングオブモンスに対してファイティングポーズを取るアークとギヴァスに、ガイアとアグルが重なって胸アツでした!アークとギヴァスは抜群のコンビネーションでキングオブモンスを攻めます!ギヴァスは客演ウルトラマンの代理を担っているわけですがもう一つ、ガイアの映画に出てきた時空移動哨戒機<アドベンチャー号>もオマージュしているように見えます。グラップルモードのワイヤーアームでキングオブモンスを拘束する場面なんて、まさにそうでしたしね。満身創痍になりながらも、ウルトラマンアークとギヴァスは見事にキングオブモンスを討伐してみせました。元凶となった赤い球は葵さんが『球の消滅』という『正しい願い』を言った事で消滅しました。劇中でリンさんも言ってましたが、願いは誰かに叶えてもらうものじゃなく自らの手で掴み取ってこそ価値あるものなんですよね。また変わり映えの無い日々を過ごすアオイさんですが、ドリちゃんとの思い出を胸に少しだけ前を向けそうです。さて、クライマックスも間近ですが、次回は何やらウルトラQっぽい感じのお話になりそうです。今までと『何か』が違う星元市。違和感を感じるユウマ。鍵を握るのは『白い仮面の男』。そして、遂に現れるアークとユウマにとっての『最強の敵』とは…!?次回も楽しみにしています!!12,597文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.1:走れ、ユウマ!
今年も遂に始まりました、ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンアーク』!今回は物語の始まり、第1話『未来へ駆ける円弧(アーク)』です!長年に渡ってウルトラシリーズを支えてくれた辻本監督の初メイン監督作品です!新ヒーロー、ウルトラマンアークは昭和ウルトラマン、特に帰ってきたウルトラマン(ジャック)が好きな辻本監督の熱い思いによって形作られた、懐かしさと新しさが同居するウルトラマンです!アーク自体は非常にシンプルな見た目のウルトラマンであり、これは辻本監督がデザイナーの後藤さんにそう発注したかららしいです。前作のウルトラマンブレーザーとは異なり、非常にイラストが描きやすいウルトラマンです(笑)。マン顔なのにセブンタイプの目、更に頭部の形状は独特です。何となく、タイガやレイガを想起するイケメンフェイスです。技も非常にシンプルでパンチ、キック、チョップ、連射光弾のアークテラショット、防御障壁のアークギガバリヤー、光輪のアークエクサスラッシュ、そして必殺光線のアークファイナライズです。本当に初代ウルトラマンやジャックを彷彿とさせる基本的な能力ばかりです。ですが、アークには強い武器があります。それが目元に手をかざして召喚する辻本監督いわく『眼鏡剣』であるアークアイソード、そしてカラータイマーが赤く点滅した時にしか使えない最後の切り札、<ソリスアーマー>と<ルーナアーマー>です。ソリスアーマーは太陽の力、そしてルーナアーマーは月の力が秘められています。太陽と月の力で戦うウルトラマン、コスモスですかね(笑)?ちなみに、アークのこれらの能力は全て幼い頃の主人公、飛世ユウマが考案したものです。アークはユウマの想像力から生まれたウルトラマンであり、彼にその力を齎したのは遥か宇宙の彼方から到来した光の勇者、【ルティオン】だそうです。ちなみに、ルティオン=アークは何故か死んだユウマの父親と同じ声色をしています。アークと死んだユウマの父親には何か関連性があるのでしょうか?16年前に発生した全世界規模の怪獣の同時出現、通称<K-DAY>によって両親を喪ったユウマは怪獣生物学の道に進み、そしてSKIPに就職しました。大らかな性格の伴ヒロシ所長、しっかり者のお姉さんである夏目リン先輩、リンが作ったAIサポートロボであるユピーザロボット、彼の声を聞くと何故か「アクセスフラッシュ!」というセリフが聞こえてきます(笑)。そして、第1話の最後で仲間入りした地球防衛隊から出向してきた特別調査員、石堂シュウ。個人的にはシュウのキャラが一番濃かったですね(笑)。まさかのコーヒージャンキーで、コーヒーが無いだけであそこまでパニクるとは…(笑)。終いにはSKIPの事務所に自前のコーヒーメーカーを持ち込む始末(笑)。でも、いざという時は頼れる人物で、アークとはまた違った意味でユウマの良き相棒(バディ)になれそうです。彼らの物語を紡ぐに当たって、今回はユウマ達の心情を描くのではなく、第三者の視点からユウマ達の物語を見届けた方が面白そうだと思って、観察者(ウォッチャー)というキャラを勝手に捏造しました(笑)。まあ、言うなれば私や視聴者の皆さんの代理人みたいな存在です(笑)。この物語は、基本的に観察者の視点でユウマ達の活躍を振り返っていきます。今作も前作のブレーザーと同様、新規怪獣がたくさん登場するみたいで嬉しいです。そして、何故かみんな可愛い(笑)。でも、能力は侮れません。今回のシャゴンも第1話の怪獣に相応しく強敵でした。そして、めちゃくちゃキモい宇宙寄生生物のウーズがこの物語で重要な鍵を握ってそうな気がします。そして、K-DAYの際に唯一宇宙から飛来した宇宙怪獣であるモノゲロス、そしてモノゲロスと何かしらの関連性があると思わしきディゲロス、この二体の宇宙怪獣も物語に深く関わってくるでしょうね。想像力を武器に戦うウルトラマンアークの物語、半年間しっかりと観察者の視点から見届けたいと思います!15,440文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.4:電気ネズミ大騒動
ウルトラマンアーク第4話『ただいま怪獣追跡チュウ』、ウルトラマンアークの新たな力である<ソリスアーマー>初登場回です!星元市の商店街を悩ませるネズミ被害、店主達からの頼みを受けたSKIPが調査に乗り出しました。そして、カワミ重工に巣を作っていた電鼠怪獣ネズドロンに対してSKIPとウルトラマンアークが見事に対処してくれました!今回はリンさんメイン回でしたね。リンさんの人の良さやユピーとの息の合った連携プレーで、見事ダイモード発電機爆発の危機を乗り切りました。ユピーも今回は大活躍!火災を消化したり、瓦礫を取り除いたり、アクセス(笑)してダイモード発電機の高負荷稼働を止めたり。万能すぎて一家に一台欲しいです(笑)。見た目の可愛さもあって、ユピーは現実でも大人気みたいです。話は変わりますが、『ダイモード』というのはどうやらウルトラセブンで登場した鉱石のようです。この世界でも採掘できるみたいですね。ダイモードを取り扱っていたカワミ重工さんもウルトラシリーズでよくある他人の迷惑を考えない悪徳企業ではなく、あくまで人々の生活を良くしようとする真っ当な企業でした。この間の建設現場の大田原さん然り、今回のカワミ重工の後方の長谷川さん然り、星元市の人達はすごく人が良いです。怪獣災害は勘弁してほしいですが、星元市はとても住みやすい街だと思います。今回の敵、電鼠怪獣ネズドロンは電気を食べる巨大ネズミの怪獣でした(笑)。電気×ネズミ、どう見てもポ〇ットモン〇ターのピ〇チュウですね(笑)。見た目はどっちかというとラ〇タですけど(笑)。後で任〇堂から苦情来たりしないよね(笑)?まあ、ポ〇モンの元ネタはウルトラセブンのカプセル怪獣なんですけどね(笑)。攻撃は全身から放つ電撃と頭部の硬い外殻による突進と頭突き、能力は極めてシンプルですが、それだけにかなり強く、アークも苦戦を強いられました。逆転の鍵になったソリスアーマーはタイプチェンジにおけるパワータイプに相当する力です。アークの防御力や打撃力を大幅に向上させてくれますが、その反面、スピードが極端に遅くなったり空を飛べなくなる、光線技が使用不可能になるといったデメリットも存在するようです。そこだけ聞くとソリスアーマーを装着すると決め手に欠けるように思えますが、それを補うのが眼鏡剣(辻本監督命名)ことアークアイソードのようです。アークアイソードにはアークキューブをセットできますので、ソリスアーマーキューブをセットする事によって強力な必殺技が使えるようになるみたいです。SF部分も含めて、こういう細かい設定がしっかりしているのがアークの作品としての魅力ですね。必殺技であるアークファイナライズを撃つ為にアーマーを外すというのも基本形態を疎かにしないという製作陣の拘りを感じさせます。さて、次回は星元市に『恐竜博士』がやって来ます!伴ヒロシ所長のかつての恩師らしいのですが、伴所長はどうも恩師に対して複雑な感情があるらしく…。そして現れる巨鯨水獣リヴィジラ!ウルトラマンアーク初の水中戦!次回も楽しみです!12,880文字pixiv小説作品 - arc jump'n to the sky
EPISODE.8:お金は大事だよ♪
ウルトラマンアーク第8話『インターネット・カネゴン』、アークでは回想を除いて初となる過去作品からの怪獣がゲスト出演です。その怪獣とはシリーズの始祖、『ウルトラQ』に登場したコイン怪獣カネゴン!しかも、令和の時代にアップデートされたカネゴンは星元市で使用される地域限定デジタル通貨、<ホシペイ>をPRする為に開発者である銅金カナオさん(女性)が試験的に実装した完全自立型AI、V(ヴァーチャル)怪獣という立ち位置になりました(笑)!カネゴンの声優はウルトラマンZの時は『かいじゅうステップワンダバダ』でデフォルメされたカネゴンこと『カネちゃん』を演じた福圓美里さんでしたが、アークのカネゴンはSSSS.DYNAZENONで主人公・麻中蓬の母ちゃんを演じた折笠富美子さんです。ちなみに、お二人ともプリキュア声優でもあります。話を戻しますが、デジタルに適応したカネゴンといえば『ウルトラマンゼアス』に登場したクレカ決済ができるデジタルカネゴンを思い出しますが、実体を持たない完全デジタル生命体という立ち位置のカネゴンはインターネット・カネゴンが初めてでしょう。ついでに言うなら、ウルトラマンと初めて戦ったカネゴンもインターネット・カネゴンになります。そして、カネゴンと言えばやっぱり絡むのはお金!Vtuberのような動画配信者として一躍人気者になったインターネット・カネゴンが投げ銭として投資されたホシペイを食べまくり貯め込んでしまった事で星元市に未曽有の経済危機が起こるという、シャレにならない前代未聞の事態が発生しました(笑)!人間側のゲストである株式会社ホシペイCEO、銅金カナオさんによる『投げ銭とお金の循環の講義』も非常に分かりやすかったです。貯め込むだけで使わないと経済のバランスが崩れてしまうという事ですね。劇中で石堂さんが言っていたように節約は我慢ではなく、余計に持たず余計に使わず、でも適度にお金を使わなければいけないという事ですね。私もお金のやりくり、ちゃんとしないといけないなぁ…(笑)。Vtuber、投げ銭、物不足、物価高、こういった今の世情をストーリーに組み込んで素晴らしい物語に仕上げる、これぞ正にウルトラシリーズの醍醐味ですね。さて、次回は再びリンさんのメイン回!リンさんには憧れの人がいるようです。それは怪獣分析班の山神さん。しかし、彼には防衛隊が採取した怪獣の細胞を横流しした疑惑がかけられているようで…?何だか切ない話になりそうですね。怪獣はパゴスとネロンガが登場!次回も楽しみにしています!16,516文字pixiv小説作品