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リブート

しきりなおし

再起動、再始動のこと。フィクション作品においては「一から仕切り直して作品を再度展開する」ことを意味する。
目次 [非表示]

以下以外については起動再起動も参照。


作品における概要編集

リメイクとほぼ同義だが、原作の世界観・ストーリーを尊重し若干のアレンジ程度に作り直すリメイクに対し、より手を加える範囲が広く「作品そのものをリセット・再構築する」というより大きな意味合いで使われ、さほど長く作品の製作期間が空いていないものを指すことも多い。


目的としては、「複雑化した設定や話の展開を一度真っ更にし、整理してから改めてやり直す」「シリーズが長丁場となり、新規の顧客が付きにくくなったので新鮮さを取り戻す」といった様々な理由から行われる。このため、基本設定や専門用語などは同一のものを用いつつ、登場人物やストーリーはほぼ別物に改められる傾向にある。


ただし、一部の作品にて「お祭り」的に全作品の同名キャラクターが一堂に会する展開も見られる。なお、ガンダムシリーズプリキュアシリーズのようにタイトルキャラクターを利用しつつ毎回世界観を改めながら続いているシリーズ作品は、リブートと言われることが基本的にない(シリーズの中に特定の作品のリブートが含まれている場合はある)。


海外ではかねてからこの手法が取られていて、日本でも近年は見られるようになった。


リブートされた作品の例編集

特撮編集


アニメ編集


ゲーム編集

  • スターフォックス
    • スターフォックスゼロ』よりリブートを敢行。それまでの作品と繋がりはなく、声優も全て変更されている。
  • ソウルキャリバー
  • SIREN
    • 発売から約15年後にコミカライズ版兼リブート版にあたる漫画作品『SIREN ReBIRTH』が連載されている。
  • CoD:MW
    • 2007年発売の同名タイトル、CoD4:MWの設定を下地に、時代背景を2019年として物語を仕切りなおした。本作時点では旧作の前日譚を意識した内容であるが、シーズンストーリーや続編において、キャラクターの生死を含め旧シリーズとは大幅に異なる物語が展開された。

漫画編集

  • 寄生獣
    • 1995年に原作漫画の連載終了後、2014年から2015年にかけてキャラクターデザインや時代設定を現代風にアレンジしてアニメ化、二部作の実写映画『寄生獣』『寄生獣 完結編』が公開された。2018年からはスピンオフ漫画『寄生獣リバーシ』が連載されている。
  • GANTZ
    • 2013年に原作漫画の連載終了後、「再起動」として2016年にフル3DCG映画『GANTZ:O』が公開、スピンオフ漫画『GANTZ:G』の連載、2018年には舞台『GANTZ:L‐ACT&ACTION STAGE‐』が上演されるなどのメディアミックス展開が行われた。
  • 銀河鉄道999
    • 原作者である松本零士が手がけた「エターナル編」を含む、劇場版第二作「さようなら銀河鉄道999」直後の時系列に続く漫画として「アルティメットジャーニー」が2018年に連載開始。なお、同名の小説が2013年に出版されているが、こちらは映画版第三作「エターナルファンタジー」の続編であるので若干時系列が異なる。主に、主人公である星野鉄郎の容姿など、多くの点で松本零士版「エターナル編」およびその関連作品とは設定が異なることが特徴。

海外映画編集

  • ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ
    • 初代を除く全作品がリブートという形であり、現在に至るまで何度もリセットが行われている。ファンの間では、各映像作品を基準にシリーズを区分けする考えが主流。
  • バットマン
    • 1943年に実写化されて以降、リブートを繰り返している作品。1966年のテレビドラマシリーズの劇場版、原作コミックの雰囲気に合わせた1989年版の同名映画、再びコメディに回帰した90年代のシリーズを経て、近年では『ダークナイト・トリロジー』、『ザ・バットマン(2022年版)』など。特に『ダークナイト・トリロジー』はハリウッド映画にリブートの概念を一般化させたと言われ、これを機にリブート展開が行われる作品が増加した。
  • スーパーマン
    • 1948年に実写化されて以降リブート。アニメーションと組み合わせた白黒時代のシリーズ、1951年のテレビドラマに先駆けた劇場版、オリジナルと題した1978年から2006年までのシリーズ、原作コミックの設定に回帰した2013年以降のシリーズなど。
  • 猿の惑星
    • 1968年から1973年までのオリジナルシリーズ、リブートされ2011年から2017年にかけて公開された『創世記』『新世記』『聖戦記』と副題を冠した三部作。
  • マッドマックス
    • 1979年から1985年までのオリジナルシリーズ、リブートされ2015年に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が公開された。
  • スタートレック
    • 1979年から2002年までのナンバリングされた作品と、「新スタートレック」の登場人物を含めたオリジナルシリーズ、リブートされ2009年から始まったシリーズに区別される。
  • ロボコップ
    • 1987年に公開され、2014年にリブートが行われた。ただし話の筋書きそのものはオリジナルのリメイクとなっている。しかし2018年に1987年版の続編の製作が決定するなどしている。
  • スパイダーマン(映画版)
    • 2002年以降の映画版がリブートとされている。初期の三部作の監督が降板したことで、新シリーズ『アメイジング・スパイダーマン』がスタートし、以降は一つのシリーズとなっている。なお、これ以前にテレビドラマ化された東映版スパイダーマンもあるが、これ自体が異質で、リブートと別件と言える側面もある。
  • パワーレンジャー

似て非なる件編集

  • マクロスシリーズ全般
    • 同じ時代、同じキャラクターが登場するのに、媒体によって動向が異なる設定(マイクローン化するミリア・ファリーナorゼントラン化するマクシミリアン・ジーナス、TV版と映画版で結末が異なるグレイス・オコナーなど)があるも、これらは「マクロス世界で起きた過去の出来事を基にしたフィクション」(現実で例えるなら時代劇のようなもの)という設定であり「歴史考証が変わった」「諸説ある」程度の扱いである。

  • 新サクラ大戦サクラ革命
    • キャラクターやシステムを一新し再始動した「サクラ大戦」のゲーム二作品。ニュースサイト等でサクラ大戦シリーズの「リブート」とされているが、意味合い的には「前作で一旦ピリオドをつけたうえでの新シリーズ始動」といったものであり、世界観自体は地続きであるため厳密にはリブートではない。

  • ウルトラマントリガーウルトラマンデッカー
    • 前者は「ウルトラマンティガ」、後者は「ウルトラマンダイナ」を題材にしている作品。「ティガ」「ダイナ」のストーリーやキャラクター、メカの要素をモチーフに構築された作品であり、世界観も異なることから同作のリブートと扱っているファンもいるが、あくまでもモチーフにしただけでの別のヒーローの作品であり「ティガ」「ダイナ」を仕切り直した作品ではない。


関連項目編集

リメイク リバイバル 再構築


リビルド ブート(起動)

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