概要
『ポケモン剣盾』に於いて、新しいシナリオをプレイすることができるDLC第1弾。本家シリーズ初となる有料アップデートとなる。
制作陣曰く、これまでのシリーズでいうマイナーチェンジ版に相当し、言わば『ポケットモンスター アーマー』とも言うべき代物。
ガラル地方東部の沖合に浮かぶ孤島ヨロイ島を舞台に、主人公達がポケモン道場の師範『マスタード』に弟子入りするところから物語が始まる。
ガラル地方本土に登場しなかったポケモンも多数追加されている。
配信日時は6月17日夜。
また、同年11月30日までに配信予定のDLC第2弾『冠の雪原』とセットとなっている「エキスパンションパス」を予め購入しておく事が可能となっており、現在ニンテンドーeショップで入手する事が出来る。
ただし、シーズンパス形式のため、鎧の孤島と冠の雪原のどちらか一方だけを買うということは出来ない。
また、ソード用とシールド用で別々に販売されるため、対応ソフトを間違えないよう注意。価格は2,980円となっている。
エキスパンションパスを購入していないとヨロイ島に行くことはできないが、エキスパンションパスの有無に関係なく新登場のポケモンや復帰する過去作のポケモンを交換やポケモンホーム経由での入手することが可能。(要アップデート)
また、専用アイテムの「ヨロイパス」を所持していて1度でもワイルドエリアを訪れた事があれば、ブラッシータウン駅からヨロイ島に行くことができる。
ヨロイ島
今回の舞台となる島。ガラル地方に浮かぶ巨大な孤島。YouTubeで公開されたPVにより、バウタウン東の沖合いに存在することがわかった。
ガラル地方本土に生息していないポケモンたちが多数確認されており、鍾乳洞や入江、砂丘などの自然が豊かである。
面積はさほど広くはないものの、島内は非常に入り組んだつくりをしており、土地勘を養うのはかなり大変。また、周囲の海も至る所に島が点在しており、しかもそこへ行くにはロトム自転車を利用するしかない。こうした事情もあり、島内のすべての場所をいっぺんに回ろうとするとかなりの時間がかかることになる。
剣盾の無料アップデートの前日譚イベントから、本土とは海底トンネルか何かで繋がっていて電車で行けることが仄めかされていたが、解禁後にはそらをとぶタクシーがヨロイ島へ行く手段となっていることが明らかとなった。
モデルの予測としてはマン島やアイルランドなどが挙がっていたが、イギリス版の公式ツイッターにてマン島である事が判明した。
一方で、マスタードの服装や修行中の主人公の道着、建物の形状が中華風であることや、本作で登場する伝説ポケモンが武道をモチーフとしている等、東洋的な面も見受けられることから、1997年までイギリスの領土であった中国:香港も裏モチーフになっているのではないかという考察もある。
登場人物
マスター道場の師範を務めている老人。ダンデの師匠でもあり、ガラル地方にダイマックスバトルが導入される前のポケモンリーグチャンピオンだった。
主人公の姉弟子となるトレーナー。どくタイプの使い手。
ソード限定でライバルとして登場する。
主人公の兄弟子となるトレーナー。エスパータイプの使い手。
シールド限定でライバルとして登場する。
マスタードの奥さん。弟子たちからはおかみさんと呼ばれている。
マスタードとミツバの息子。発明が得意でウッウロボの開発者でもある。
登場するポケモンたち
新ポケモン
リージョンフォーム
キョダイマックス
過去作からの追加ポケモン達
「(剣)・(盾)」はそれぞれのバージョンのみの登場。
また、一度預かり屋に預けて引き取ると登録できるが、現在、ポケモンホームから『ポケモン剣盾』へ連れてきても図鑑に登録されないバグが発生している(前日譚イベントでゲットしたヤドンも同様)。捕獲や進化、タマゴからの孵化や通信交換なら登録が可能。
更に、追加時のNo.表示はガラル図鑑基準。「ヨロイ島ずかん」に載っているポケモンであれば、追加時は空白であるものの「ヨロイ島ずかん」で確認が可能。
第一世代 |
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サンドパン / プクリン / ゴルダック / ニョロボン / フーディン / ドククラゲ / ナッシー / ガラガラ / ガルーラ / スターミー / カイロス(剣) / ケンタロス |
第二世代 |
マリルリ / ニョロトノ / ヤドキング / ノコッチ / ハッサム / ヘラクロス(盾) / エアームド / キングドラ / ミルタンク / ハピナス |
第三世代 |
バクオング / サメハダー |
第四世代 |
レントラー / ミミロップ / ジバコイル / ベロベルト / モジャンボ / ポリゴンZ |
第五世代 |
ムーランド / ペンドラー / ドレディア / ワルビアル / ゾロアーク / エモンガ / モロバレル / コジョンド / クリムガン / バッフロン / ウルガモス |
第六世代 |
ファイアロー / ドラミドロ(盾) / ブロスター(剣) / デデンネ / クレッフィ |
第七世代 |
ルガルガン / ラランテス / キュワワー / シロデスナ / マギアナ |
※全て最終進化のみを記載。
新要素
どうぐ
ヨロイこうせき
ヨロイ島のマックスレイドバトルで入手できる限定アイテム。集めるとヨロイ島で様々な用途に使うことができる。
ぼんぐり
GSCで初登場したガンテツボールを作成するための木の実で、此処では通常のきのみと同じ木に自生している。
ウッウマシンに入れる事でボールを作る事も可能だが、今回は本職の職人で作られてない上制限無しに入手できる分成功率は低めとなっている。また、ガンテツボール以外にも、過去のポケモンに登場したレアなボールも手に入るとのウワサも…?
けいけんのおまもり
ひかるおまもりやまるいおまもり等と同じ類いのおまもり。経験値がより多く貰え、育成の効率が良くなる。しあわせタマゴがおまもりの効果を受けるかは現在不明。
教え技
マイナーチェンジとリメイクでお馴染みの要素。だが、本作では技レコードの存在がすでにある為か、数々の完全新規技が主なラインナップになっている。
引き換え条件も従来のBPではなく、「ヨロイこうせき」を消費しての習得になる。
ウッウロボ
ハイドが作ったウッウを模したヘンテコなリサイクルマシーン。
4つのアイテムを飲み込ませると、それらを合成し、新たなアイテムに変えて吐き出してくれる。組み合わせや入れる順番によっては珍しい物が出てくることもある。
パターンも確定と確率のものが混在しており、同じ種類のぼんぐりを入れても該当ボールが出てくる事は稀で、所謂ガチャ。
ダイスープ
ヨロイ島に伝わる、そこでしか採れない数々のレア食材から作られる秘伝のスープ。
マックスレイドバトル後に洞窟などで拾える「ダイキノコ」を3つ使うと作ることができる。飲めるポケモンの種類は限られているが、飲んだポケモンは本来先天的にしか得られないキョダイマックスの素養を開花させる事ができる。逆にキョダイマックスできる個体に与えると通常の個体に戻る。
しばり組手
ストーリークリア後に挑めるバトル。
タイプを1つ選び、選んだタイプのポケモン3匹でチームを組んでバトルを行うもの。形式はバトルタワーと同じだが相手も同じタイプのポケモンのみを使用してくる。挑戦するとクリア数に応じてBPがもらえる。
連れ歩き
その名の通り、手持ちの先頭のポケモンを連れて歩けるようになるHGSS以来のシステムで、マスター道場の3つの修行を達成すると解禁される。ただしヨロイ島の屋外限定。
そのまま戦闘になるとボールから出さずにそのまま相手に向かわせる演出になる。
バトルレギュレーション
ヨロイ島ではなくバトルタワーに新しく追加された要素で、過去作から連れてきたポケモンを最新のランクバトルに出られる様にする措置。
代償として覚えている技が全てレベル技に変わる為、本作で再習得出来ない技は失われる事になる。
余談
今回復活した過去作のポケモン達は一見すると無造作に選抜されたように見えるが、ガラル地方のモチーフのイギリスの文化に纏わるモチーフのポケモンが非常に多い。
剣盾本編で登場しなかったイギリス関連モチーフのポケモンも無事この作品で実装された。
※:恐らく、イギリス領だった香港から来たネタだと推測される。
条件を満たすとガラルのジムリーダーがポケモンを連れて島の各地に訪れるようになる。登場するジムリーダーは日替わりで、天候や場所によって台詞が違う。
実装当初、マックスレイドバトルはキョダイマックス祭りとゼラオラの討伐キャンペーンが開催されており、どの巣穴でも本編で登場してきたキョダイマックスのポケモンやゼラオラ(ゲット不可)が現れる仕様になっていた。
もちろんそれはヨロイ島の巣穴も例外ではなく、この仕様のせいでマックスレイドバトルでなかなか新規加入したポケモンに出会えないという弊害も発生している。
見方を変えればいきなり新規加入ポケモンのマックスレイドが大量発生すると熟練トレーナーはそちらにばかり偏ってしまい、ポケモン本来の冒険を楽しむ要素が薄れてしまうためとも考えられる(後はエキスパンションパス未購入のプレイヤーへダイマックスの新規ポケモンがばら撒かれないように抑制するという商業的な理由も考えられる)。
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冠の雪原…DLC第2弾