基礎データ
全国図鑑 | No.473 |
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シンオウ図鑑 | No.205 |
和名英語風表記 | Manmoo |
英語名 | Mamoswine |
ぶんるい | 2ほんキバポケモン |
タイプ | こおり / じめん |
たかさ | 2.5m |
おもさ | 291.0kg |
とくせい | どんかん / ゆきがくれ/あついしぼう(隠れ特性) |
※ゆきがくれ:
(バトル時)天候が「あられ」の時、相手の技の命中率に0.8倍の補正がかかる。
(フィールド時)手持ちの先頭にいると、フィールドの天候が「あられ」のとき、野生のポケモンと会いにくくなる。
※どんかん:「メロメロ」状態にならない。技「ゆうわく」「ちょうはつ(第6世代~)」が効かない。
※あついしぼう:ほのおタイプ・こおりタイプで受けるダメージが半分になる。
進化
ウリムー → イノムー → マンムー(技「げんしのちから」を覚えた状態でレベルアップ)
概要
初登場は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)。
イノシシとマンモスをかけ合わせたような独特の姿を持つ、イノムーが進化したポケモン。
名前の由来は、恐らく「マンモス+ムーパー(タイ語でイノシシ)」から。
進化したことで、体躯はより巨大で立派なものへと成長し、目足を覆い隠す程だった体毛はやや短くなって四肢や顔つきがはっきり確認出来るようになった。しかしもふもふ感が失われたことを嘆くファンも多い。そしてイノムー時代の蹄からゾウらしい足に変化しているのも特徴。
目元のデザインも大きく変わり、鋭くなった目の周りを黒、青。白の順で隈取りのようなものが囲っている。
二本の牙はいかにもマンモスらしい立派な形状へと変わり、氷で出来ているようだがポケパルレで触っても手が凍る事はない。
鼻も大きくなったが、象のように長くはないブタっ鼻なままである。
氷河期に数多く存在していたらしく、1万年前の氷の下からマンムーがコールドスリープ状態で発見され、そのまま目覚めてしまったために騒がれたという事例が報告されている。一万年前の壁画にも描かれていたというから、人類との付き合いは結構長い方。
現在では氷河期が終わって暖かくなってしまった事で、絶滅はしなかったが数は大きく減少してしまった模様。一時期、絶滅したと考えられた時期があったと言われている事から、近代以降に再発見されたポケモンである事がうかがえる。
ウリムーやイノムーは彼らの子孫にあたり、マンムーへと進化するのはいわゆる先祖返りである様だ。その変化を促す「げんしのちから」は、ハートのウロコで思い出させてもらうか、予め遺伝技として遺伝させておこう。
第4世代ではイノムーから進化させるしか入手方法はなかったが、第5世代ではジャイアントホールの内部の揺れた草から入手可能となった。
第6世代のXYで野生出現はしないが、フィールドグラフィック持ちとしては登場する。
17番道路「マンムーロード(本当にこの名前)」にて主人公を乗せて雪の道を進んでくれる「マンムーさん」、ミアレシティに人間以上に丁重に扱われているスーパーポケモンモデルの「マンムーさま」の2種類がいる。見ての通り両方とも敬称付きという謎の優遇がされている。
雌雄の違いとして、雄の方は氷の牙が長く、雌はやや短くなっている。
ゲーム上の特徴
HP | A | B | C | D | S | 合計値 | |
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マンムー | 110 | 130 | 80 | 70 | 60 | 80 | 530 |
イノムー | 100 | 100 | 80 | 60 | 60 | 50 | 450 |
進化前比較 | +10 | +30 | ±0 | +10 | ±0 | +30 | +80 |
高い「HP」と「こうげき」の高さを有している。その他のステータスはまずまずといった所。
特に「こうげき」の種族値130は、先制技でも馬鹿にならない程の威力を発揮する。
そして、何よりマンムーの特筆すべき点は、タイプのみで「すなあらし」・「あられ」によるダメージを受けない数少ないポケモンという点であろう。この利点はきあいのタスキとの相性が良い。
登場時は唯一の個性であったが、XYではいわとこおりの複合タイプを持つアマルルガが、SMではアローラサンドパンが加わっている。
タイプ一致の先制技「こおりのつぶて」や、第5世代で「つららばり」は威力が強化され、「マルチスケイル」を貫通し、同世代に新たに習得した「つららおとし」の習得により、ドラゴン対策として非常に強力な抑止力となる。その他の攻撃技の候補としては、ほぼ必須のタイプ一致技「じしん」、一撃必殺の「じわれ」がある。
また、きあいのタスキ・「こおりのつぶて」とのコンボが可能な「がむしゃら」、取りあえず役に立つ「ステルスロック」も使えるので隙があれば使っておきたい。
だが申し分ない攻撃力の高さに反して、タイプ的に弱点の多さ(ほのお、みず、くさ、かくとう、はがね)が目立つ。
第5世代後期に本格解禁された隠れ特性「あついしぼう」のおかげでほのお1倍、こおり半減の耐性が追加されてある程度改善されたが、まだまだ弱点は多い。
採用される攻撃技のタイプ的にじめん無効のはがねタイプがとことん苦手。じめんに耐性を持つみずタイプの相手もしづらい。
また、ダメージ源である「こおりのつぶて」はウリムー時代にしか習得できないので、間違って忘れさせないように、また覚えさせ忘れないようにする必要がある。
第6世代では苦手なみずタイプにも効果抜群になるタイプ一致技「フリーズドライ」を遺伝技で習得。特に呼びやすいルンパッパやウォッシュロトムに有効打を持てるようになった。「フリーズドライ」は特殊技だが、何気に特攻も70とそこそこあるため「いのちのたま」を持たせて役割破壊として採用することがある。
遺伝経路は普通にやるとアマルルガ→ラプラス→デリバードとかなり面倒になるのでドーブル推奨。また、通常特性の1つ「どんかん」が強化されたことで「ステルスロック」を撒く戦術とも相性が良くなった。
ただし、フェアリータイプの追加に伴い、それに弱点を突けるはがね技の需要が増えた事に伴って、マンムーも一緒に射程圏に入ってしまう危険が増えた。
第7世代まではその使い勝手の良さと汎用性、攻撃に適した複合タイプにより、刺さらない環境がないとまで言われており、初登場以降、高い使用率を誇っていた。だが第8世代に入り、役割対象のポケモンが悉くリストラされたことで氷タイプ技の需要がなくなったこと、ダイマックスとのシナジーが特別よくないことで(悪くもない)一気に数を減らしている。
一応、特性の一つであるどんかんがいかく無効の効果が追加されたので一応、強化はされている。だが、今の環境では氷タイプの需要が低い上に地面タイプはあのドリュウズが幅を効かせている為、活躍させづらい。
地味につつくを没収されており、今作の新要素、ダイマックスは全ての技がダイマックス技に変わるのだがひこうタイプのダイマックスは追加効果が素早さ一段階上昇と破格の性能であり、バランス調整によるものではないかという考察も存在する。
ただし、役割対象が全く無い訳ではなく、刺さる時は刺さる。ドラパルトに対しても型によるがそこそこ優位に立ち回れる上にパッチルドンなどにも優位に戦える為、完全に腐っているわけではない。
また、DLCで新たに過去作のポケモンが解禁される為、役割対象が増えることが予想されるので今後に期待である。
主な使用ポケモントレーナー
- スズナ / ジムリーダー(シンオウ) (『プラチナ』の強化後)
- ヤナギ / ジムリーダー(ジョウト) (『HGSS』の強化後)
- ダイヤ / ポケットモンスター☆SPECIALの登場人物
余談だが、ダイヤのマンムーの特性は「あついしぼう」である。
(DPtでは隠れ特性の概念など存在すらしなかった)
ポケモンGO
2019年2月17日(日本時間)のコミュニティ・デイに合わせる形で実装された。より正確には前日の2月16日に実装と相成った。
イベントに合わせて新しいポケモンが追加されるのは今回が初の試みである。
これまでと同様、時間内に進化させると限定技である「げんしのちから」を覚えることができるほか、色違いも初実装&出現率UPの措置が取られた。
注意点として、第4世代で進化先が新たに追加された他のポケモンと同様、進化させるにはストッパーアイテムとして悪名高いあのシンオウのいしが必要となる。
幸い、当日はトレーニングと対戦でそれぞれ最大5回(合計10回)報酬を貰えたため、当日にシンオウのいしを入手してそのまま進化まで持っていくことができた。
性能
一つ前のイノムーを順当に強化したような性能になっており、覚える技もほぼ同じ。
つまり、「こなゆき」+「ゆきなだれ」という現状こおり技で最高クラスの火力を叩き出せるコンボを引き続き使用可能である。もちろん、原作における高い攻撃能力は本作でもきちんと踏襲されているので、最強のコンボ技を高攻撃力でぶっ放せるというとんでもないキャラクターと化している。
一方、じめんタイプのポケモンとして見た場合は、こちらも「どろかけ」+「じならし」というタイプ一致技で揃えることができるが、「じならし」は威力80と2分割ゲージ技としてはやや物足りない威力であり、「どろかけ」も技の出が遅めでゲージ蓄積能力があまり高くないので、こおり技に特化させた時と比べて幾分火力は出しにくくなる。
グラードンやドンファン、ラグラージにドサイドン等、既にじめんタイプに優れたアタッカーが大勢いる現状を考えるとじめんタイプのアタッカーとして運用するメリットはあまりない。素直にこおりタイプのアタッカーとして育成するのが望ましいと言えるだろう。
なお「げんしのちから」の出番については……お察しください。
トレーナーバトルで出番があると思いきや、能力上昇の追加効果発動率は原作通りたったの1割なので正直あってないようなものである。
上で散々書かれているように、この技抜きでも十分すぎるほど強力な性能を持っているので、アメと大量のほしのすなを浪費してまで無理に覚えさせる必要はないだろう。
アニポケ
- ヒカリのマンムー(CV:石塚運昇)
DP編106話でイノムーから進化した。
弱点であるポッチャマの「バブルこうせん」や「うずしお」を受けてもビクともしないほど強くなり、タケシのピンプク以上のパワーも得るが、性格が攻撃的になりすぐに暴れるようになる。
イノムーへの進化の時点でヒカリの言うことを聞かなくなっていたが、同
119話で野生のボスゴドラとのバトルで大きなダメージを受けた際、ヒカリとポケモンたちに看病されたことで心を開く。
最初の進化後から言うことを聞かなくなり、バトルで大ダメージを受け、看病されたことがきっかけで心を開くようになるまでの流れは、サトシのリザードンを彷彿とさせる。
言うことを聞くようになる前から、ヒカリのポケモンコンテスト出場時には客席にいた。
彼女のコンテストの練習に「こおりのつぶて」でちょっかいを入れるなど、コンテストに興味を持つ素振りも見せ始めたが、当初はそれを指摘されても寝たフリをしてごまかしていた。
以降はエテボースに代わるコンテストでの主力ポケモンとして活躍しているが、食いしん坊は相変わらずで、ヒカリにとっては未だ悩みの種。また機嫌が悪くなるとヒカリの言うことを無視することもあるが、基本的には彼女を慕っている。
シンオウグランドフェスティバルでは、2次審査でパチリスと共にウララのガバイト&ブースターと激突。猛攻を受けつつもパチリスとの合体技「氷のシャンデリア」をタイムアップ寸前で完成させ、ヒカリを勝利へと導いた。
BW編でも引き続きヒカリの手持ちの一体として再登場。メロエッタの気配にいち早く気づくが、なかなか姿が見えないので戸惑っていた。
その後、アイリスとカイリューの不和を過去の自分とマンムーに重ねたヒカリが、彼女らを励ましている。
使用技は「こおりのつぶて」「とっしん」「げんしのちから」「めざめるパワー」「こおりのキバ」。
余談
イノシシからマンモスに変化したが、魚がタコになることに比べればたいしたことはない。
ちなみに、現在象に近いとされる生き物は 海牛とハイラックス。イノシシは牛や鯨などと同様鯨偶蹄目に分類される。
なお、名前の由来にタイ語が使われているため、タイで十二支の亥がイノシシに割り当てられる前はゾウが割り当てられているというところから、このような進化の発想に至ったという解釈もできなくはない。