♪タ~ジャ~ドルゥ~!
パーソナルデータ
イメージカラー | 赤 |
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初登場話 | 第20話「囮と資格と炎のコンボ」 |
テーマソング | Time judged all |
コアメダル | タカ・クジャク・コンドル |
頭部 | タカヘッド・ブレイブ。視力と聴力が強化されており、どのような体制であっても損なわれない。また、低酸素状態でも活動でき、「エアロクロス」により風圧エネルギーを吸収してパワーアップが可能になった。 |
腕部 | クジャクアーム。翼を展開(※)し空中を超高速で飛行できる。肘の「エルボウィンサー」は多層構造のカッターになっており、接近戦では敵を切り裂く。 |
脚部 | コンドルレッグ。大きな爪脚に変化させての攻撃も可能。つま先の「ストライカーネイル」でキックした相手に刺突で追撃する。踵の『ラプタードエッジ』は振り上げて真空刃を発生させる。 |
コンボ特性 | 超音速飛翔 |
(※)『MOVIE大戦CORE』先行登場時はクジャクウイングが通常の6枚羽だけでなく、クジャクフェザーも展開した状態で飛行していた他、タジャスピナーを装備していないという違いがある。
概要
冬映画『MOVIE大戦CORE』にて先行登場した「鳥系コンボ」。TVシリーズでは20話で初登場。
全体的に空気抵抗の少ないフォルムになった事で自在に大空を飛行することが出来、ヒット&アウェイな空中戦を得意とする。更に「火炎コンボ(副題では炎のコンボ)」の別名があり、炎を使った攻撃も得意とする(『MOVIE大戦CORE』では手から虹色の炎を発射して、仮面ライダーコアを吹き飛ばしている)。
頭部のタカヘッドは他のコンボ・亜種形態とは異なる「タカヘッド・ブレイブ」に変化する。
胸のオーラングサークルはフェニックスを思わせる紋章へと変わり、またタトバコンボ同様に、金の縁が施されている点でも他のコンボとは一線を画す。
先代オーズである800年前の王は高空からの空爆で敵を奇襲したり、村を焼き尽くしたりした。また、反乱軍との戦いでもギガスキャンによりグリード5人衆を吹き飛ばして完勝している。
その特性から複数の能力を併せ持った合成系ヤミーや、高速で飛翔する敵等を相手取るのに適しているが、同じ属性の鳥系ヤミーには思うように力を発揮できない。
最終回での変身では、メダル音声がアンクの声に変化し、更にタカメダルのエフェクトが赤、黄、緑のグラデーションになるとともに赤い羽根が散り、金の翼のようなエフェクトが追加された。
後にS.I.Cではロストブレイズver.と名付けて独自にアレンジしたフィギュアが発売された。通常のタジャドルコンボと違い、タカ部分が金の混じったカラーになるなど各所にアンクの意匠が加えられている。
なお、作中で鴻上会長が示した絵画でも描かれている通り鳥は恐竜から進化した動物とされており、この『仮面ライダーオーズ/OOO』の物語を締めくくる最後の戦いが、「炎の鳥」と「氷の恐竜」の一戦となったのも感慨深いものがある(ただし鳥のルーツはティラノサウルスのような大型恐竜でなく始祖鳥といった小型の種)。
しかも、オーズは物事の「誕生」と「終わり」が対比が描かれて来たのだが、タジャドルコンボのオーラングサークルが悠久の生命の象徴である「不死鳥」であるのに対し、恐竜グリードが欲望の破壊=虚無を象徴している点も対になっていたりする。
2024年4月26日、レジェンドライドケミートレカ投票において第5位にランクイン。通常のオーズケミーと異なり、真っ赤な鳥がデザインされた。
左腕にはクジャクアーム共通の武器「タジャスピナー」を装備している。
手甲型エネルギー解放器で、円形制御盤のオークラウンには7枚のオーメダルを収納できる。
エネルギー弾の発射、攻撃の防御などに使える。
オークラウンを回転させオースキャナーでスキャニングすることで、最大7枚のメダルの力を連続して引き出すギガスキャンを発動可能(DX玩具の仕様上6枚までしかスキャンできない為、劇中でも6枚分しかメダル名が発声しない)。
スペック
身長 | 198.0cm |
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体重 | 87.0kg |
パンチ力 | 6.5t |
キック力 | 15.0t |
ジャンプ力 | 160.0m(ひと跳び) |
走力 | 4.0秒(100m) |
必殺技
- プロミネンスドロップ(スキャニングチャージ)
空中高く舞い上がった後、猛スピードで急降下。
コンドルレッグが変形した、燃え盛る猛禽類のようなツメで両足蹴りを叩き込む。破壊力は120t。キックの姿勢は歴代でも珍しい体育座りにも似た構えである。
『MOVIE大戦CORE』ではコンドルレッグが変形しないスタンダードな両足蹴りを(『ロストヒーローズ2』でのWとのクロスオーバースキルである「ダブルライダーキック」ではこちらが採用)、『平成ジェネレーションズFINAL』では右足のつま先に爪を発生させて押しつぶすタイプを披露。
- マグナブレイズ
タジャスピナーにセットしたタカ、クジャク、コンドルメダルと四枚のセルメダルをオースキャナーで読み取りギガスキャンを発動。
メダルのエネルギーを収束し、不死鳥を模した炎を纏って空中高くから突撃する。破壊力は100t。
その他、亜種形態(タカジャバ)でもギガスキャンを行い、タジャスピナーに炎を纏った攻撃を繰り出そうとしたが、この時は不発に終わった為詳細は不明。ちなみに使用メダルはタカ、クジャク、バッタ+セル四枚。
その後はセルメダル7枚によるギガスキャンも披露し、銀色の回転刃の様なエネルギーを射出した。
『ロストヒーローズ』ではウルトラマンタロウのウルトラダイナマイトとの合わせ技「タジャドルダイナマイト」、ロストヒーローズ2では∀ガンダムの月光蝶との合わせ技「月光鳥(げっこうちょう)」が登場している。また、オーズ自身のHERO技を含め、全ての必殺技に登場するというフォームチェンジ系の中では別格の扱い。
- ラストブレイズ
アンクの幻と共に敵に連打を浴びせ、タジャスピナーに無数のセルメダルを込めて炎の拳打を放つ技。放たれた相手にはタジャドルのオーラングサークルに似た刻印が刻まれる(ただし、ギガスキャンの音声は鳴っていない)。
最終回にて使用された。本項での名称はガンバライジング(ZB2-041)より。
劇中技。名称はガンバライドより。
最終話にて、映司の体内に内包された恐竜系メダル7枚をギガスキャンして発動、技自体は上記のセルメダル6枚分のギガスキャンと似ていて、紫色の回転刃の様なエネルギーを射出する。破壊力は200t。アンクの火炎弾と共に放ち真木との最終決戦に終止符を打った。
そして紫メダルの力同士がぶつかり合った結果、自己対滅によってブラックホールが発生し、真木やメダルの器は吸収され崩壊。他のメダルは40年後の未来に流れ着く事になる。
- タジャドル・フレイム・スリー
ガンバライドオリジナル技。
タジャスピナーからメダルを連射後、左手で炎を纏ったパンチ。
吹き飛んだ相手にタジャスピナーから巨大な火球を放ち攻撃。
- クジャクフェザー
劇中技。背中に孔雀の羽を模した火弾・光弾を展開し、発射する。尚、蛇の目模様をよく見ると鳥系メダルで構成されている事がわかる。
一部ゲーム作品では技名が違い、ガンバライジングでは「フェザービット」、バトライド・ウォーでは「フラッシュフェザー」になっている。
- ギガスキャン
『ロストヒーローズ』で使用。火炎弾を連続で発射し、広範囲の敵を焼き尽くす。
スキャンしたメダルは不明。
- ギガスキャン(ファイナルステージver.)
『ファイナルステージ』でタトバの世界のオーズ(つまる所我々の知る火野映司本人である)が召喚したタジャドルコンボが使用。
タカを除いたクワガタからコブラを含めたプテラまでのヘッドを構成するコアメダルをタジャスピナーにセットし、リング状のエネルギー弾を撃ち出す。恐らく全属性の力を備えており、殆どのグリードやヤミーに対して有効な技だと思われる。作中ではウヴァさんに対して使用していた。
活躍
- 第20話で初登場。脚を負傷し思うように戦えない映司を救うべく、泉比奈がアンクを説得。メダルを手に入れたいアンクは交換条件として、映司にクジャクメダルを渡し、同時に鴻上からの贈り物として里中エリカがコンドルメダルを届ける事で変身に成功。圧倒的パワーを持ってライオンクラゲヤミーを撃破した。
- 第22話ではギガスキャンを使い、ライダーキックをかけてきたバッタヤミーをマグナブレイズで斃した。
- 第23話ではカザリを撤退させた。
- 第25話では同じ火属性のオウムヤミー相手に苦戦を強いられた(これについてはアンクの思惑も関係していたのだが)。
- 第28話ではマグナブレイズで戦闘員ヤミーを一掃。
- 第29話ではアンク(ロスト)と互角の戦いを繰り広げるも、途中で映司が倒れてしまい戦闘は中断。
- 第31話ではウヴァとクロアゲハヤミーに対抗する為に変身。セルメダル7枚のギガスキャンでクロアゲハヤミーを斃すも、飛来した紫のコアメダルを取り込んで、放出されたコンドルコアメダルをウヴァに奪われ、変身不可能となった。
- 最終回で、プトティラの力(持ちうる全てのセルメダルを集めたグランド・オブ・レイジ)を受けても倒れない真木を前にして、アンクが我が身を捨てて、自身の意思が宿るコアを含む3枚のメダルを映司に渡して最終回verとして再び登場。恐竜系メダル7枚のギガスキャンによるロストブレイズと、アンクとの同時攻撃によって遂に真木を撃破した。この経緯から、所謂中間フォームでラスボスを撃破したケースは仮面ライダーオーズが初となる(『電王』は基本フォームでの撃破=4種のフォームを順番に使用、『DRAGON KNIGHT』はサブライダー全員と共闘しての撃破)。
- 『MOVIE大戦CORE』にて先行登場。タジャドルコンボが起こした風でCJXから進化した、仮面ライダーWサイクロンジョーカーゴールドエクストリームとのタッグキック(ダブルライダーキック)で仮面ライダーコアを撃破した。テレビシリーズとは異なるパラレルワールド(ただ、後のMOVIE大戦MEGA MAXや小説版での描写から、似た様な出来事は本編でも起きていた可能性が高い。)の話である為、クジャクメダルとコンドルメダルはアンクが苦労して見つけてきたものという事になっている。
- 『レッツゴー仮面ライダー』では、デンライナーからミツルを救出する為に変身。
- 『スーパーヒーロー大戦』では、コアメダルが変化したレンジャーキーを使用してゴーカイレッドがゴーカイチェンジした。劇中では他のゴーカイジャー同様特殊能力は披露せず、そのままゴーカイガレオンバスターによる攻撃をしただけだったが、入場者特典のプロモーションカードをダイスオーで使用すれば、オーズタジャドルコンボにゴーカイチェンジして攻撃する姿が見られた。
- 『MOVIE大戦MEGAMAX』のオーズ編では仮面ライダーアクアと共に仮面ライダーポセイドンを斃している。MEGA MAX編では戦闘員相手のコンボメドレーで変身。ポセイドン戦でスキャニングチャージを使った為か、他のコンボと違いこのシーンではギガスキャンのみだった。その後地球に戻る際にも変身している。
- 小説版では、映司にとって最も感慨深いコンボである事実が語られ、空軍相手に無双する活躍を見せた。
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』では、ある理由で復活したアンクの意思が宿るタカメダルを含めた、財団X製の鳥系コアメダル3枚を使用して変身。財団Xによって大量投入されたXガーディアンの殲滅に貢献した。
- TCG『バトルスピリッツ』ではコラボブースター『欲望と切札と王の誕生』で初登場(CB08-065)し、最終回バージョンも収録された(CB08-X05)。
- コラボブースター『響鳴する剣』ではネクサス『タカ・クジャク・コンドルコアメダル』(CB17-068)からの転醒先として登場した。
- 「復活のコアメダル」の後日談を描いたヒーローショーでは、「ガッチャード」の世界に迷い込んだアンクが、オーズのレジェンドライダーケミーカードから実体化したオーズケミーを乗っ取る形で変身。ガッチャード・マジェードと共闘し、謎の男が作り出した鳥型ホムンクルスを撃破した。
立ち位置の特殊性
「主人公と相棒との絆の象徴」の側面を持つ事実からか、ビジュアル面でも演出面でも他形態とは別格の扱いを受けており、名実共にオーズを象徴する形態の1つとなっている。
コンボのシステムの特性上、オーズには明確な形態の強弱は定められていないにもかかわらず、このコンボは"中間形態"として扱われている(これは各種媒体で便宜上「最強形態」として扱われている、プトティラにも該当するが)。
尚、一部の書籍では「タジャドルが最強フォームで、プトティラはイレギュラーフォーム」と記されている。本作のコンボは相性によって強さが変わるので、一概に最強と評価できない……が、後にこのコンボの強化形態が登場した為、実質的に『最強』と冠さずともそれに準ずるフォームに該当する可能性が浮上した。
プトティラコンボが"セルメダル"を使って"敵のメダル破壊"に特化しているのに対して、こちらはタジャスピナーを使って"コアメダル"の力を最大限"活かせる"のが大きな強みであり、コンボの中でもかなりの強さを持っているだろう事実には違いない(スペックも他のコンボより高めに設定されている)。オーズにはてんこ盛りフォームが存在しないが、タジャスピナーで6属性のメダルを一度にはめ込んで必殺技を放てる為、実質的に「てんこ盛りフォームの立ち位置も兼ねている」と解釈できる(ただし、一度にはめ込めるのは1属性につき1枚の計算になるが)。
また、タジャドルコンボは劇中唯一の同色コアメダル10枚を同時に使用できる形態であり、これはアンクの欲望は叶う伏線だったのかもしれない。
プトティラが使用不能になったTV本編最終回以降は、この形態が最強形態の枠で登場するケースも多々存在している。
中でも『平成ジェネレーションズFINAL』においては、使用できるメダルの種類が限られていたのを含めても、ビルドを除いた他のライダーが最終的に最強フォームとなって戦う中、オーズはガタキリバコンボからタジャドルコンボに変わって以降も、最後までこの形態で戦っていた。図らずも、互いに最強コンボと称されたコンボの登場(タジャドルは『MOVIE大戦CORE』の書籍での予告文)である。
『ジオウ』ではこの形態の名を持つライドウォッチが登場。主人公のジオウが操縦するタイムマジーンをタジャドルコンボモードに変化させ、タイムジャッカーのオーラが操縦するキャッスルドラン型タイムマジーンの破壊に貢献した(奇しくも、オーズ最終話と同じく赤い鳥が紫の竜を撃破するシチュエーションとなっている)。
また、ジオウのディケイドアーマーのファイナルフォームタイムは各ライダーの中間フォームへフォームチェンジするのだが、ディケイドアーマーオーズフォームはタジャドルコンボの能力を持つ形態となっており、ここでも中間フォームとして扱われている。
これ以前にもタジャドルはレジェンドライダー系アイテムで度々玩具化の対象として扱われている(「ウィザードリング04」、「カプセルロックシード07」が該当)。
余談
融通の利かない論理だが、「同じ鳥系ヤミーは相性が悪く、上手く力を発揮できない」性質は「敵(怪人)と同じ力で戦う、同じ力だからこそ対抗出来る」仮面ライダーの鉄則に反してしまっている。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーOOO 仮面ライダーオーズ アンク アンク(ロスト) オーメダル タジャスピナー
タジャドルコンボ(最終回ver.) タジャドルコンボエタニティ
関連・類似キャラクター
- バッタヤミー:マグナブレイズで撃破。皮肉にもバッタがモチーフの怪人が猛禽類がモチーフのヒーローに負けるという往年とは逆転した構造になっている。
- タカジャバ、タカトラドル:コアメダル1つ違いの亜種形態。
- タトバコンボ、タマシーコンボ:タカメダルを使うコンボ繋がり。
- バーニングフォーム:平成一期第2作目の主役ライダーの中間形態。カラーリングが赤、火属性、鳥がモチーフの怪人に苦戦を強いられる、劇場版で先行登場したといった共通点がある。
- ジャックフォーム:クジャクがモチーフの翼が加わった赤い仮面ライダーの強化形態。
- グレイトフル魂:本来の最強形態の代わりに最強戦力として扱われるケースがある中間形態。
- ホークガトリングフォーム:タカのモチーフを含み飛行能力を用いる複合形態。
- ヒューマンバグ大学:とある回にて「ファルコマン」という明らかにタジャドルコンボを意識したキャラが登場。
中間フォーム(1つ目)
ファングジョーカー → タジャドル コンボ → マグネットステイツ