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デスティニーガンダムSpecⅡ

ですてぃにーがんだむすぺっくつー

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するモビルスーツ(MS)、ZGMF/A-42S2 デスティニーSpecⅡ。
目次 [非表示]

シン・アスカこの間はジャスティスだったから負けたんだ!デスティニーなら、お前らなんかにっ!


機体データ編集

型式番号ZGMF/A-42S2
所属モルゲンレーテ社世界平和監視機構コンパス
開発
全高18.08m
重量79.44t
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源???
パイロットシン・アスカ

概要編集

第二次連合プラント大戦中における最終決戦「メサイア攻防戦」にて大破したZGMF-X42S デスティニー』(※以降は旧デスティニーと表記)を、ターミナルが秘密裏に回収し、その後はモルゲンレーテ社によって修復と改修を施された機体。

デスティニーSpecII


本機は新型融合炉と新装備の性能評価試験に使用するテスト機として運用されており、コントロールシステム(コクピットの内装やM.O.S)は最新型にアップデートされている。駆動系とスラスター類、装甲形状や武装構成に関しては旧デスティニーから変更されていない。


一年前までは最新鋭の機体であったデスティニーが旧式と評されてしまうほどファウンデーション側の技術力は高く、モルゲンレーテ社の主任を務めるエリカ・シモンズからは「ブラックナイツに対抗するには心許ないでしょうけど」と懸念されていた。

しかし、ザフト製サードステージシリーズの高いポテンシャルはC.E.75時点においても健在で、ファウンデーション王国の最新型MS・ブラックナイトスコードとの性能差を感じさせないほどの戦闘力を秘めている。


本機をシンに託したデュランダルの思惑は決して正しいものばかりではなかったが、これまで多くの戦場を共にしたデスティニーにシンは強い愛着を持っていたらしく、約1年ぶりに「相棒」との再会を果たした時は「デスティニー!」と感嘆するほど喜んでいた。エリカの発言に対しても、いや…これさえあれば、あんな奴らなんかに!と不敵な笑みを浮かべている。


型式番号編集

型式番号はザフト製の法則に則って整理され、本機が対艦・対要塞用の高火力装備を有していることから、任務記号に攻撃機を示す「/A」が追加された。

その一方で、実戦での使用を想定した試作機に付けられる「X」は外されている(※これはインパルスSpecⅡも同様)。その代わり、型式番号の末尾にはSpecⅡを示す「2」が追加された。ちなみに、額の刻印については改修前と変わらず「X-42S」「DUE」となっている。


所属編集

シンに引き渡された本機はストライクフリーダム弐式やインパルスSpecⅡ共々ミレニアムの艦載機となったことで、各種媒体では世界平和監視機構コンパスの所属機として扱われている。

だが、アレクセイ・コノエがミレニアムのことを「今はコンパスではない、いわば海賊」(要約)と明言していて、かつ本機の受領時点で公的組織としてのコンパスは活動を凍結していることから、正式なコンパス所属機とは言い難いという複雑な一面を持つ。強いて言えば、コンパス所属の隊員が私的に調達したのでコンパス所属機として扱われているということになる(これはかつての三隻同盟所属機に近い)。



機体構成編集

旧デスティニーから変化している部分を中心に記載。


カラーリング編集

デスティニーSpecⅡ

SpecⅡへの改修に伴う形でヴァリアブルフェイズシフト装甲(以下VPS装甲)の電圧配分が調整され、頭部のブレードアンテナが黄色からグレーかかった白色に、胸部のライトブルー部分が青を薄めた白色に変更された。


頭部編集

原型機はハイパーデュートリオンエンジンを搭載しているため、額にデュートリオンビーム送電システムの受信機能を備えていたが、SpecⅡでは友軍機へ向けて額からデュートリオンビームを照射する機能が新たに追加。インパルスSpecⅡなどのデュートリオンビーム対応機へ電力供給を行い、わずか数秒でバッテリーを全回復させることができる

ただし、ミネルバのように長距離の照射はできない模様で、ビーム照射のためには対象機へ接触する必要がある。この機能が追加されたことで友軍の補給機としての一面を持つようになった。なお、デュートリオンビームを受信する機能が残されているかは不明。


コクピット編集

旧デスティニーを修復・改修するにあたって、コンパスの最新型MSライジングフリーダムイモータルジャスティスと同タイプの全天周囲モニターに変更されているため、視認性が大きく向上している。


動力編集

詳細は不明だが、電圧配分調整によるVPS装甲色の変化、デュートリオンビーム照射システムの搭載、残存エネルギーの描写(レクイエムの破壊直前では半分程度)などから、本機が新型融合炉のテストを担当していた可能性もある。


フレーム編集

デスティニーガンダムSpecⅡ

最大稼働を行うと、関節部などのフェイズシフト装甲製フレームが赤く発光する。

発光中はストライクフリーダムと同様に超過駆動状態に至っていたと考えられる

なお、デスティニーの場合は両手と首(襟のようなパーツ)、胸部ダクトは発光していない。



武装編集

旧デスティニーと比べると武装自体に特に変化が見られないため、ここでは簡潔な解説のみとする。詳細はデスティニーの記事を参照。


  • MMI-GAU26 17.5mmCIWS

両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。

本機の標準装備で唯一の実体弾兵装であるが、旧デスティニー時と同様に劇中未使用。


  • MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル

固有のビームライフル

(SpecⅡへの改修後も)用意こそされてはいたものの、相対するブラックナイトスコード(MS)フェムテク装甲にビーム射撃が通じないため、劇中には登場していない(キットには付属)。


  • RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン

デスティニーガンダムSpecII

両肩部分に装備されている、簡易ドラグーン式のビームブーメランだが、ビームサーベル機能に関しては劇中未使用。


デスティニーガンダムSpecII

右ウェポンラックに装備されている大型ビームソード(対艦刀)。

本装備のみカラーリングに変更があり、(原型機での)水色から明るめの白色に変更されている。

C.E.に登場する対艦刀の中でも大振りな刀身と片腕でも武器の使用が可能なデスティニーのフレーム強度と柔軟性の高さにより、劇中ではルドラの対艦刀による攻撃を弾き返している。


デスティニーガンダム SpecⅡ

左ウェポンラックに装備されている大型ビームランチャー。

機体の全高を超える長さの砲身であるため、対MS戦には向かないものの、その威力は敵艦隊の装甲を容易く貫ける。


デスティニーガンダムSpecⅡ

両手に装備されている高出力ビーム砲。

VPS装甲製のマニピュレーターによる貫手の物理攻撃と同時に使用できるため、ビーム兵器無効のフェムテク装甲を貫通することができる


  • MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置

両手甲に装備されているビームシールド。

劇中未使用。


  • 対ビームシールド

左腕に装備されている実体盾。

劇中では装備しているが、盾としては未使用。


デスティニーガンダムSpec II

背部ウイング部分に搭載されている、レーザー光を推進力(光圧)に変換することで自発的なレーザー推進システムの緊急推進を可能にした状態。使用時には桃色の光の翼(量子被膜)が発生し、機動力を高める。

この機能は旧デスティニーの時と変わっていないが、最大出力時の機動力はブラックナイトスコードをも凌駕する。ちなみに、この時のルドラの攻撃をすり抜けたり、機体の像だけを残して突如消える現象については量子化+テレポーテーションと記載されている(Blu-ray特典の台本より)。


劇中ではこれまでのミラージュコロイド由来の光線屈曲技術による残像現象の他に、「DUPE粒子」と呼ばれる粒子によって分身を形成している。


オプション装備

  • 試製35式改レールガン

ビーム攻撃が通じないフェムテク装甲への対策として採用された武装で、「MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル」の代わりに2挺装備。1挺は手に持ち、もう1挺は予備としてリアスカートにマウントしている。


デスティニーガンダムSpecⅡ+ゼウスシルエット

C.E.73年に旧デスティニーと同時期に開発・完成していたが、その威力の強力さから封印されていた。名称からしてシルエットシステムの一種と思われる代物で、実質的にはデスティニー用のミーティアといえる大型大火力装備。

本編の公開当初は関連書籍でも呼称されなかったため、公開後に発売された『METAL ROBOT魂』での情報解禁時に判明した。



劇中の活躍編集

オーブ連合首長国・アカツキ島の地下格納庫でストライクフリーダム弐式インパルスSpecⅡと共に改修・保管されていたところ、エリカ・シモンズの手により先の戦闘にてイモータルジャスティスを失ったシン・アスカに充てがわれ、他の2機と共にミレニアムに積み込まれる。


宇宙へ上がったミレニアムがファウンデーション軍と戦闘を開始し、先発隊としてルナマリアのインパルスSpecⅡ、ヒルダゲルググメナースと共にミレニアム防衛を担当。

デスティニー&インパルス SPECⅡ

ファウンデーション軍の艦隊と会敵したデスティニーSpecⅡは、ブラストインパルスSpecⅡと共に攻撃を開始。

大量のジン-Fによるミサイル弾幕を物ともせず、高エネルギー長射程ビーム砲でジン-Fを3機撃墜。さらに遠方からファウンデーション軍戦艦のブリッジをビーム砲で撃ち抜いて無力化、艦に接近してエンジン部も破壊していく。


ブラックナイトスコード ルドラ4機が現れると、レールガンを左手に持ち替え、フェムテク装甲に対して有効となるアロンダイトを展開する。

サファイア(ダニエル機)の重斬刀をアロンダイトで防ぎ、即座に蹴り飛ばしながら、ビームライフルを撃とうとするスピネル(リュー機)へ急接近し、射撃をすり抜けビームライフルを両断。

背後からのガーネット(リデラード機)の射撃を回避し、レールガンでビームライフルを破壊した後、最後に斬りかかってきたエメラルド(グリフィン機)の重斬刀をアロンダイトで弾いてレールガンで破壊する。


シン「この間はジャスティスだったから負けたんだ! デスティニーなら、お前らなんかにっ!


デスティニーガンダムSpecⅡ

感情を高ぶらせ、シンはSEEDを発動。手持ちのレールガンを捨ててヴォワチュール・リュミエールを展開した後は、アロンダイトを構えて敵に突撃する。


背後からのスピネルの射撃を振り切り、そのままサファイアに斬りかかる。一度はシールドで防がれるが、アロンダイトによる四連続の回転斬りでシールドを破壊。さらに、背後から迫るスピネルの重斬刀を回避して背後を取り、パルマフィオキーナで重斬刀を装備した腕部ごと破壊する。


リュー「思考が見えない……?


ダニエル「コイツ考えていないのか!?


敵の思考を読む能力を持つブラックナイツに対し、シンは「思考を遮断して、反射神経に委ねる」という戦術で対抗する。


残像を発生させたルドラ4機とドッグファイトを繰り広げる最中、ルナマリアのインパルスSpecⅡがフェイズシフトダウンを起こしてしまう。シンは、ルドラ機を振り切ってルナマリアの元へ駆けつけると、デュートリオンビームを照射してインパルスSpecⅡの急速充電を行う。充電を終え、シンは再びルドラ4機との交戦に入る。


抵抗を続けるシンに業を煮やし、ブラックナイツはシンクロアタックを仕掛ける。シンの精神に干渉して行動を掌握しようとするが、戦争で負った心の闇と彼が愛したステラの魂が干渉を防ぐ。


グリフィン「こいつの闇は…


ダニエル「深すぎる…!!


シンクロアタックへの反撃に呼応するように、デスティニーSpecⅡの関節部が赤く発光し、瞬間移動のような挙動を見せ始める。


リュー「奴が消えた!?ありえない!


シン「そんな寝惚けた分身が、通用するかぁ!


ダニエル「知らないよ、こんな武器!?


シン「分身はッ!こうやるんだぁぁぁーーッ!

分身は!こうやるんだァァァァ!!


デスティニーSpecⅡがDUPE粒子を利用して生み出した分身は、(本体とは独立して動きつつも)ミラージュコロイドによる残像を形成する。そして、雲霞の如き大軍で襲い掛かる数10機のデスティニーという壮絶な光景が展開される。


あいつらの仇ーーっ!!


ヒルダ「あいつらの、仇ぃぃぃ!


常軌を逸した光景に怯んだリデラードが、分身に紛れていたゲルググメナースの攻撃を受ける。胴体部をビームナギナタの一閃で切り裂かれたことで、リデラードは死の恐怖ととも爆散する。


リュー「リデルーッ!


グリフィン「うわあああああ!


ダニエル「いやだあああああ!


精神をリンクさせたリデラードの恐怖が伝染し、恐慌に陥ったところをデスティニーSpecⅡが攻撃する。


デスティニーSpecⅡ

4体の分身に紛れ込む形でスピネルの胴体部をアロンダイトで貫き、


分身はこうやるんだ♩デスティニー

2体の分身と共に投擲したビームブーメランでエメラルドを切り裂きつつも高エネルギー長射程ビーム砲で撃ち込み、


分身はああああ!!!!!!こうやるんだあああああああ!!!!!!

2体の分身に紛れ、サファイアの胴体部をパルマフィオキーナで撃ち抜く。


秘められた能力を解放し、デスティニーSpecⅡは瞬く間に3機のルドラを撃墜する。


デスティニーガンダムSpecⅡ


その後はインパルスSpecⅡと合流し、レクイエム破壊のために月面のダイダロス基地へと向かう。途中でムウ・ラ・フラガアカツキからゼウスシルエットを受け取り、装備のために背部のアロンダイトと高エネルギー長射程ビーム砲をパージしてゼウスシルエットとドッキングを行う。

ミーティア装備のインパルスSpecⅡ、キャバリアーアイフリッド-0に搭乗したインフィニットジャスティス弐式と共にレクイエムを守る敵機を撃墜しつつも砲口へ接近し、発射寸前に砲口の真正面からリニアキャノンを構えて地中貫通弾を発射、その超高火力をもってレクイエムの完全破壊に成功する。


最後はルナマリアと共に、月面に不時着したアグネス・ギーベンラートを迎えに行き、ミレニアムへ帰還した。



立体物編集

ガンプラ編集

総じて『HGCE版デスティニーガンダム』のカラーバリエーションであるため、SEEDアクションシステムの表示はない。しかし、HGCEデスティニーの時点で既にSEEDアクションシステム相当の関節が採用されている(特に、上半身は肩アーマーが腕関節と同軸可動なことと手首の接続がポリキャップなことを除けば、HGCE版ライジングフリーダムやイモータルジャスティスとほぼ同構造である)ため、本機のHGCEもSEEDアクションシステム採用キットと比較しても劣らないプロポーションと可動範囲を有している(そもそも、デスティニーガンダムのガンプラ自体がアニメでの派手なポージングを再現できるよう可動範囲に力を入れたガンプラになり易い特徴がある)。ある意味ではガンプラとしても『新装備の性能評価実験におけるテスト用機体』とも言える。


当初は劇場限定でHGCEがクリアカラーで登場。後にプレミアムバンダイでも発売された。

同シリーズで発売したマイティーストライクフリーダムやインフィニットジャスティス弐式とは違い、本体形状に変化が無いので過去に発売されたHGCEデスティニーガンダムの流用キットだが、各部のカラー変更に対応する形で一部成形色が変更されている。


なお、Aランナーでカラー変更の必要ないパーツである手甲のビームシールド発生装置と対ビームシールドのパーツもアンテナの巻き添えを食い変更されているが、こちらはシール対応となった。

黄色部分はデスティニーガンダム(ハイネ機)とも共通のため、ガンダムベース圏内住まいのファン(主に関東首都圏福岡市圏)からは今や通常版より入手が容易になってしまったHGCEデスティニーガンダム(ハイネ機)のクリアカラー版から手甲とシールド部分のパーツを拝借する者も出てきている。


通常、ガンプラのクリアカラーは本編とは関係の無い限定品として発売されることが多い。

しかし(デスティニー)SpecⅡの場合、劇中で忍者顔負けの分身攻撃を披露した為か、その再現を目的としたファンに大人気で発売日初日から売り切れた劇場もあったとか。残念ながらSpecⅡが手に入らなかった人の中には、泣く泣く旧デスティニーのガンプラを再塗装してSpecⅡを再現する者も…。

これは2014年のガンプラEXPOで発売されたHGUC F91のクリアカラー版に(残像イメージクリアーVer.)と名付けられて以降、クリアカラー版=分身の代用として複数買いするモデラーが増えた影響といえよう。


プレミアムバンダイでの販売は同年2月20日に受注開始。

こちらも一瞬で売り切れた。さらに26日に二次受注、翌月18日に三次受注が始まったがどちらも瞬殺となっており、同時受注のHGライジングフリーダムのクリアカラー以上の争奪戦となっている(もっとも、ライジングフリーダムの方もあくまでデスティニーに比べればマシなだけで、こちらも即完売になっている)。ただ三次受注はライジングフリーダムと比べてもかなり膨大な個数を用意していたようで、幾度か在庫復活と売り切れを繰り返す状態が続いていた。


プレバンでここまで売り切れが早いのは、現地もプレバンも共通して一人(入場券1枚)につき1個の購入制限があるという。

むしろ、上述の分身再現からすでに1個所持している顧客までもが次の受注でもさらに新たな在庫を求めてしまうことがこのような過酷な争奪戦の元凶と言える。そのため、HG ドアンザクのように短いスパンで定期的に受注を繰り返さないと供給が追い付かない可能性も危惧されている。バンダイ側もこれを理解しているのか、三次受注以降はライジングフリーダム共々、定期的に抽選販売を行っている。


そして、5月8日に行われた「第62回 静岡ホビーショー」にて「HG 1/144 デスティニーガンダムSpecⅡ&ゼウスシルエット」の発売が発表された。2024年11月発売で価格は7,920円(税10%込)。


元のHGCEとの差別化のためか本体カラーが濃い目のグレーとなっており、かつてはファンの間で言われていたレジェンドの色合いに近いグレーになっている。

光の翼やパルマフィオキーナのエフェクトといった、HGCE付属のものは付属する。ただし、HGCEデスティニーに付属していなかった(旧HGには長短ともに付属していたが、なぜかHGCEにはない)ビームブーメランの長いビームエフェクトは今回も付属せず。自作するか旧HGから拝借するしかないのが泣き所である。ただし、SpecⅡではビームの延長バージョンを用いていないため、劇中の再現という面では問題はない。


アクションフィギュア編集

2024年2月にはMETALROBOT魂が発売。同年7月発送。

造形は2019年に発売されたデスティニーと同様だが、アンテナと胸部のカラーが本作仕様になっている他、全身のカラーも再コーディネートされ、マーキングもコンパス仕様に変更されている。武装も新規にレールガンが付属する(通常のビームライフルも付属)。


光の翼&エフェクトセットもカラーリングを一部刷新して再版され、またデスティニーSpecⅡが装備可能なゼウスシルエットも別売りで販売される。

結構なお値段(デスティニー自体は18,700円でゼウスシルエットは19,800円、光の翼エフェクトは7,150円)なのだが、プレミアムバンダイで予約開始が始まると即在庫切れになっており、即日二次受注開始が告知される程の人気を叩き出した。


余談編集

  • 作品公開前の公式サイトにおいて、インパルスSpecⅡは掲載されていたが本機は掲載されておらず、終盤の他機体と併せて、ネタバレ回避の措置が取られている(正式発表は公開から3日後の1月29日)。
    • 映画公開日に発売・サブスク解禁された同映画のサウンドトラックに「出撃!デスティニー」があるため、サントラがデスティニーSpecⅡの登場をネタバレしていた。この「出撃!デスティニー」は『DESTINY』時代に使われた「出撃!インパルス」のアレンジ版で、大活躍した本機の出撃シーン時に流れたBGMというのもあって、同サントラでも例のズゴックで有名な「援軍」や最終局面で流れた「対決の刻」に並ぶ人気BGMとなっている。
  • 機体色がグレーに近い色に変更されたように見受けられる。シンの亡き親友の機体であるレジェンドの色を受け継いだと考察されたが、実際は旧デスティニーもグレーがかった白に塗装されており、SpecⅡがグレー気味の白だというのはあくまで印象補正であるとのこと。該当ツイート
  • 前作のシンは、目まぐるしい状況の連続でメンタルが安定しておらず、旧デスティニーの真価を発揮できるコンディションとは言えなかったが、今作ではメンタルの問題を乗り越え、「上司のキラに頼りにされていないのでは?」という懸念もキラ本人からミレニアム護衛を任されたことで払拭。その結果、デスティニーSpecⅡの性能を完全に引き出すことに成功。前作での鬱憤を晴らすかのように暴れ回り、今作のMVPに相応しい大活躍を見せた。
    • 圧倒的な活躍ぶりから、公式による人気投票の中間結果(2024年2月18日時点)で歴代のフリーダムシリーズを抑えて、見事1位に輝いた。該当ツイート
    • そして、2024年3月24日に最終結果が発表され、1位のフリーダム、2位のマイティーストライクフリーダムに次ぐ3位という結果となった。
  • 映画公開前によく挙げられていた旧デスティニーの弱点として、「両腕部を破壊されると戦闘不能になる」というものがある。ただし、パイロットが万全であれば次世代機相手でも被弾する可能性は低い。
    • 腕部破壊による戦闘力喪失は大抵のMSに当てはまることでもあり、通常なら戦闘不能と判断して撤退するのが常識である。この点がデスティニーの弱点と言われた理由は、同期の機体の多くが腕部を必要としない内蔵武器を搭載していたためと考えられる。
  • ゼウスシルエットを受け取ったシーンのモニターを見るとエネルギー残量が半分を切っているが、改良された新型動力であっても最大稼働時のエネルギー消費は膨大と思われる。
    • 最大稼働時に「VPS装甲・PS関節・光の翼・ミラージュコロイド・高火力武装」という、機体のエネルギーを大きく消耗する機能を同時稼働させ、さらにフェイズシフトダウンを起こしたインパルスSpecⅡにエネルギー満タンまで給電したことを考慮すると、「まだ半分近くは余力がある」とも取れる。
    • ブラックナイツとの戦闘で本機はエネルギーと推進剤を6割ほど消費したが、冷却材とHi-CAPACITOR(コンデンサ)は満タンであり、僚機にエネルギーを供与してなお余力を残している状態であった。次世代の高性能MS、パイロットの技量及び特殊能力、1対4の数的劣勢。これらの不利をものともせず、デスティニーSpecⅡは無傷で完勝するという驚異的な戦果を残している。
  • 小説版では、イモータルジャスティスの方がデスティニーよりは火力が上とされている。
  • 劇中で見せた分身機能に関しては、ミラージュコロイドとは別のDUPE粒子によって生み出されたものであることが小説版にて明かされたが、肝心のDUPE粒子に関する説明がない。プラモの説明文では「シンがデスティニーに搭乗すると発生する現象」とされている。ちなみに、DUPEとは「複製」や「騙されやすい人」といった意味がある。
    • 多重分身機能を見たTVシリーズからの視聴者は、ダニエルの「知らないよ、こんな武器!?」というセリフを受けて「こっちもこんな武器知らないよ」という感想が見られた。なお、この時にダニエルが発言したセリフは、デスティニーSpecⅡが分身する直前に瞬間移動のような動きを見た時のものである。
  • 前作ではデスティニープランの切り札として開発された旧デスティニーだったが、今作ではそのデスティニープランを真っ向から否定する切り札として活躍し、デスティニープランの施行で世界を手中に収めようとしたファウンデーションを止めるために戦った。また、かつての護衛対象であり、切り札でもあったレクイエムをデスティニー自身が破壊するという、皮肉めいた結末を迎えている。
    • デスティニープランには「誰もが己の持つ素質を最大限に活かすことで、より人類がそれぞれ役割を見出して幸福な世界を目指すこと」という目的があり、その本質は「適材適所」「個性の尊重」である。しかし、ファウンデーション側は「能力至上主義」や「選民思想」と捉えてしまい、ブラックナイツの面々を筆頭に「自分達は統治者であり上位の存在」と認識して他を見下す態度を取るなど、本来の形とは程遠かった。傲慢な姿勢を取り続ける彼らに、プランの象徴だった本機が勝利したことで、プラン本来の在り方を示したとも解釈できる。
      • しかし、実際はそのような意図はなく、ゼウスシルエットを扱えるのがフリーダム、ジャスティス、デスティニークラスのMSだけであり、フリーダムはカルラと交戦中、ジャスティスは片腕を損傷している状態だったため、必然的にデスティニーのパイロットであるシンがやるしか無かったとのこと
  • 映画公開前の2024年1月18日にデスティニーインパルスの再販予約が始まったことから、視聴者からは「劇場版にデスティニーインパルスが登場するのでは?」と予想されていたが、実際は改修されたデスティニーが登場した。デスティニーインパルスが登場する案もあるにはあったものの、「インパルスは装備の換装をしてこそ」という考えがあったことと、デスティニーと似通った武装を持つデスティニーインパルスでは、戦闘描写がデスティニーと被るとされたため、あえなく没となっている。


関連タグ編集

登場作品編集

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM


関連組織編集

世界平和監視機構コンパス:現所属組織。

ザフト:前所属組織。

オーブ連合首長国:本機をサポートしている国家。

モルゲンレーテ社


分類編集

ZGMFシリーズ サードステージシリーズ


関連機体編集

前駆型

ZGMF-X42S デスティニー


関連人物編集

シン・アスカ

エリカ・シモンズ


外部作品

ガンダムF91:「MEPE効果」によって装甲表面が剥離し、機体が分身しているように見える機体。

ゴッドガンダム:分身殺法・ゴッドシャドーを駆使して、自身の分身を発生させて翻弄する機体

魔法使い(ワーロック):戦闘中にナノマシンの微粒子を散布し、自身の分身、幻影の蝙蝠などを出現させて翻弄する。


その他編集

光の翼 質量を持った残像 シャイニングフィンガー ゴッドフィンガー  マークデスティニー

サンライズの本気

全部乗せ

マイナーチェンジ 名誉挽回 汚名返上 MVP 分身 分身の術

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