大糸線
おおいとせん
データ
路線名 | 大糸線 |
---|---|
路線距離 | 105.4km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 41駅 |
電化区間 | 松本〜南小谷(直流1,500V) |
非電化区間 | 南小谷〜糸魚川 |
最高速度 | 95km/h |
単線区間 | 全線 |
第一種鉄道事業者 | JR東日本(松本〜南小谷)/JR西日本(南小谷〜糸魚川) |
ラインカラー | 紫(JR東日本管内) |
開業年月日 | 1915年1月6日 |
路線概要
松本駅(長野県松本市)から糸魚川駅(新潟県糸魚川市)までを結ぶJR東日本及びJR西日本の路線。
JR西日本にとって唯一の長野県を通る路線であり、北陸本線の第三セクター転換後唯一の新潟県を通る在来線である。
路線名の由来は信濃大町及び糸魚川。松本〜信濃大町間は「信濃鉄道」(「しなの鉄道」とは別会社)によって建設され、残りの区間を国鉄が建設した。
南小谷駅が営業上の境界であり、南小谷以南はJR東日本(電化)、以北はJR西日本(非電化)に分かれている。
国鉄時代は両区間を直通する列車が設定されており、キハ58系を使用して新宿駅~糸魚川駅間を結んだ急行「白馬(初代)」や「アルプス」、金沢駅~松本駅間を結んだ急行「白馬(二代目)」といった優等列車や、JR化後も冬季に「シュプール」等の臨時列車が東日本・西日本各地から多数設定されていた。しかし1995年(平成7年)7月11日に発生した豪雨(7.11水害)により西日本管内で長期間の運休が発生。以降復旧後も両区間を直通する定期列車は設定されておらず、臨時列車も2002年(平成14年)を最後に設定されていない。
また1999年(平成11年)3月31日までは松本〜信濃大町間はJR貨物が第二種鉄道事業者で、同社による貨物列車が運行されていた。
運行形態
シュプール号
国鉄民営化直前から2000年代初頭まで、前述の通りスキーシーズンには「シュプール号」として東日本・西日本各地から多数運行され、中には南小谷を跨いで運転された列車も存在した。
種別は基本的には「急行」(寝台車で構成された列車は「寝台急行」)だが、一部は「特急」として運行された。
急行シュプール白馬・アルペン白馬
急行シュプールゆう白馬
急行シュプールつがいけ・シュプール栂池・八方
急行・寝台急行シュプール白馬・栂池
急行シュプール白馬アルプス
姫路 - 南小谷
7.11水害による大糸北線不通区間発生時に「白馬・栂池」が本来のルートで運行出来なくなった為、救済措置として大糸南線経由で運行された電車急行。後述の特急とは別列車。
特急シュプール白馬アルプス
駅一覧
駅ナンバリングはJR東日本管内のみ設定されているが、番号は糸魚川からの通しで付けられている。
●:停車 ◎:「しなの」のみ停車 ◉:「リゾートビューふるさと」は冬季通過、定期快速は停車 ○:定期快速のみ停車 レ:通過
駅名 | 番号 | 特急 | 快速 | 接続路線 | 備考 |
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松本 | 42 | ● | ○ | ||
北松本 | 41 | レ | ○ | ||
島内 | 40 | レ | ○ | ||
島高松 | 39 | レ | ○ | ||
梓橋 | 38 | レ | ○ | ||
一日市場 | 37 | レ | ○ | ||
中萱 | 36 | レ | ○ | ||
南豊科 | 35 | レ | ○ | ||
豊科 | 34 | ● | ● | ||
柏矢町 | 33 | レ | ○ | ||
穂高 | 32 | ● | ● | 当駅発着あり | |
有明 | 31 | レ | ○ | 元急行停車駅。当駅発着あり | |
安曇追分 | 30 | レ | ○ | ||
細野 | 29 | レ | レ | ||
北細野 | 28 | レ | レ | ||
信濃松川 | 27 | レ | ◉ | ||
安曇沓掛 | 26 | レ | レ | ||
信濃常盤 | 25 | レ | ○ | ||
南大町 | 24 | レ | レ | ||
信濃大町 | 23 | ● | ● | 松本方面と南小谷方面の乗換駅 | |
北大町 | 22 | レ | レ | ||
信濃木崎 | 21 | レ | ○ | ||
稲尾 | 20 | レ | レ | ||
海ノ口 | 19 | レ | レ | ||
簗場 | 18 | レ | ○ | ||
南神城 | 16 | レ | レ | ||
神城 | 15 | ◎ | レ | ||
飯森 | 14 | レ | レ | ||
白馬 | 13 | ● | ● | 「しなの」終点 | |
信濃森上 | 12 | レ | ○ | 元急行終着駅 | |
白馬大池 | 11 | レ | レ | ||
千国 | 10 | レ | レ | ||
南小谷 | 09 | ● | ● | JR東日本・西日本境界駅 | |
中土 | |||||
北小谷 | |||||
平岩 | 当駅発着あり | ||||
小滝 | |||||
根知 | |||||
頸城大野 | |||||
姫川 | |||||
糸魚川 | 在来線駅はトキ鉄管理 |
現在の使用車両
JR東日本所属(一般車両)
211系3000番台・1000番台
長野総合車両センター所属。定期運用区間は松本〜信濃大町間。通常は3000番台が運用されるが、代走時等に1000番台が使用される事もある。
E127系100番台
松本車両センター所属。電化区間で使用。
JR東海所属
383系
神領車両センター所属。臨時特急「しなの」で使用。
JR西日本所属
キハ120形300番台
金沢総合車両所富山支所所属。非電化区間で使用。
過去の使用車両
かつては旧型国電等が使用され、京浜東北線や阪和線の様にスカイブルーの塗装が施されていた。
ここでは国鉄民営化後の車両のみ記載。
JR東日本所属(特急・急行型)
183系・189系
長野総合車両センター・旧・習志野電車区所属。
長野車は特急「あずさ」、急行「アルプス」、臨時快速「ムーンライト信州」(189系のみ)で使用された。
習志野車は長野車と共に臨時急行「シュプール白馬山麓」「シュプール白馬・アルペン白馬」で使用された。
485系リゾートエクスプレスゆう
勝田電車区(現・勝田車両センター)所属。
臨時急行「シュプールゆう白馬」で使用された。
E257系0番台
松本車両センター所属。特急「あずさ」で使用された。
E351系
松本車両センター所属。特急「スーパーあずさ」で使用された。
JR東日本所属(一般車両)
115系
長野総合車両センター所属。電化区間で使用された。
JR東海所属
381系
神領車両区所属。臨時特急「しなの」、臨時急行「シュプールつがいけ・シュプール栂池・八方」で使用された。
JR西日本所属(特急型電車)
381系
旧・日根野電車区・出雲鉄道部(現・後藤総合車両所出雲支所)所属。
日根野車は特急「くろしお」用、出雲車は特急「やくも」用車両で、臨時急行「くろよん」(日根野車)「シュプール白馬アルプス」で使用された。
JR西日本所属(特急・急行型気動車)
キハ65系
「エーデル」「シュプール&リゾート」「ゆぅトピア」「ゴールデンエクスプレスアストル」等のジョイフルトレインが「「シュプール白馬・栂池」で運用された。
JR西日本所属(機関車・客車)
JR貨物所属
EF64形
貨物列車牽引機。
えちごトキめき鉄道所属
ET122形1000番台「えちごトキめきリゾート雪月花」
トキ鉄の観光列車。ツアー列車として大糸北線に乗り入れ、南小谷で臨時快速「リゾートビューふるさと」に接続する。