作品解説
ウルトラシリーズにおける悪役ヤプールと彼と敵対する宇宙人軍団、そしてその戦いに巻き込まれる幻想郷の人々のやり取りを描いた作品で、wahaha氏がニコニコ動画で投稿している幻想入りシリーズの一種。
この作品はウルトラシリーズにおける悪役が主役の作品のため、ウルトラマンの活躍がメインのほかの東方光巨人系列の作品とは主旨が異なっている。
宇宙人連合軍サイドの視点の外伝についても併記する。
あらすじ
ウルトラ戦士に敗れ、力を失ったヤプールは、完全復活のため様々な次元世界を巡っていた。そんな中、ウルトラシリーズが空想の産物である世界において、幻想郷の存在に気づいたヤプールは幻想郷に侵入、更にそこが多くの妖怪の住む世界だと知り、彼らを利用して自身と超獣軍団を完全復活させようと、暗躍し始める。
一方、ヤプールを追う宇宙人連合軍は月面に未知の文明があることを知り、対ヤプール戦前のデモンストレーションとして侵攻を開始する。同時にヤプールに対する刺客も送り込まれるが・・・。
果たして勝つのはヤプールか、宇宙人連合軍か。そして幻想郷の運命は・・・。
主な登場人物
世界観については、ギャラクシークライシスおよび漫画版大怪獣バトル、ウルトラマン列伝(無印)後となっている。
ウルトラシリーズより
ヤプールサイド
ウルトラシリーズおなじみの異次元の悪魔。
完全復活のため、幻想郷において自らの本性を巧みに隠しながら暗躍する。また、天敵であるウルトラ戦士がいないことをいいことに、幻想郷住人をあの手この手で利用していく。
今作ではヤプールが戦闘用の依代として創造した。また、エースキラーの戦闘能力も備えているため、メビウスの能力だけでなく、ウルトラ兄弟の光線技も使える。
宇宙人連合軍との戦いの中で、幻想郷住人から神として崇められることに…。
ウルトラマンAおよびウルトラマンメビウスに登場した個体と同一の個体。
長い年月の中で復活し、主人ヤプールを追う中で、リグルと行動を共にすることに。
キングジョーとの戦いにおいて蓄積されたマイナスエネルギーを使って、ヤプールが召喚、テレパシー能力でペダン軍の機器をすべてダウンさせる。
円盤生物との戦いにおいて、ヤプールによって一時的に召喚される。
宇宙人連合軍
「ヤプール討伐」という共通の目的のもと結成された連合軍。それぞれの目的(復讐・勢力拡大・報酬)のもと、様々な次元の宇宙から集結した。
連合軍のボス。テンペラー曰く「誇りや信念を持たず、際限のない欲望しか持たない」存在であり、様々な怪物(怪獣)の力を取り込んでいることから、依姫からは「生と力に執着している穢れに満ちた存在」といわれる。多次元宇宙移動技術を有しており、不確定要素に成り得るウルトラ戦士の介入を避けるために慎重に策を張り巡らしながら、月での実験(これまでに収集した怪獣たちの実戦テスト)やヤプール討伐を進めている。
その実力はあの暗黒四天王やダークネスファイブを輩出した宇宙人の同族ですら従うほどで、東方随一のチート姫からも、「化け物」と評されるほどである。実際、彼女との戦闘で彼女自慢の炎をゼットンの火球と比較する余裕を見せたり、両断されても即再生するといった異常ぶりを見せつけた。
もとはエンペラ星人に仕えた武人で、皇帝亡き後レイブラッド星人に敗れたところをバット星人に拾われた。そのため、ほかの幹部と浮いた立場にある。また、皇帝への忠誠心はいまだ捨てることができず、そうした姿勢は四季映姫やバット星人から「犬」と評されている。
地球での活動経験が皆無のため、妖怪を超獣と勘違いしたり、幻想郷の地獄をヤプールの異次元空間と思いこんだりするなど、頭はあまり良くない。ただし、豊富な戦闘経験による感覚の鋭さや戦闘能力は連合軍の中でもずば抜けている。
その実力を買われ、ヤプールへの刺客として幻想郷に送り込まれる。アリスや永遠亭の住人との交流や四季映姫からの説教で、過去の自分や己の良心に向き合いつつ、ヤプール討伐を進めることになるが・・・。
ウルトラマン対策のため雇われた傭兵であり、自称紳士。プライベートと仕事は分けるタイプで、
プライベートの状態の時は幻想郷の美少女たちと戯れ、女子会を開催しようとしている。一方で仕事の時は月面侵攻の指揮を執ったり、幻想郷の重要人物とのコンタクトをとったりと、しっかり任務を遂行している。
そうした姿勢はレミリアや四季映姫からは「道化」と称されている。
ちなみに彼が紳士のスタイルをとるようになった経緯はこちら。
バット星人に仕える連合軍幹部のひとり。新参者であるテンペラーのことを嫌っている。また、出番がなかなか来ないことに苛立ったりと子供っぽい性格である。
バット星人に仕える連合軍幹部のひとり。普段はシャイなためグローザにしか聞こえないようにしゃべっている。
連合軍幹部のひとりであり、唯一バット星人の真意を聞くことができた。
主に月の都への偵察員や月面侵攻の指揮官として活動している。
連合軍幹部のひとりであり、勢力拡大のためバット星人と手を組んだ新参者。そのため、ほかの幹部との仲は悪く、身勝手な行動をとることも・・・。また、彼の真意を探ろうとしている。
自身を「宇宙で一番強い生き物」と豪語したり、弱者から排除しようとするなど、これまでの個体同様、高飛車な卑劣漢である。
実は地獄のジャタールの兄弟という設定で、彼のことをネタにすることを嫌っている。
また、配下にはバルキー星人やマグマ星人などがいるが、あまり役に立っていない(強力な配下は自身の領土に置いているため)。
ヒッポリトが雇っている戦士で、より強い敵を求め、彼の配下の殺し屋集団と行動を共にしている。
かつて決闘をしたテンペラーをライバルとして認めるなど、過去の個体同様、誇り高い性格。
八雲一家と共にヤプール討伐に向かうが…。
ヒッポリトが雇っている殺し屋集団。
円盤生物がヤプールに敗北したことを受け、まずはヤプールの配下を対象に戦闘を開始するが…。
かつてヤプール・ナックル連合軍との戦いで母星が荒廃した恨みを晴らすため連合軍に入るが、ヤプール討伐がなかなか実行されないことに苛立ちを募らせる。その後、ヒッポリトからの情報提供を受け、独断でキングジョーブラックの大軍団を率いてヤプールとの対決を挑むが・・・。
その後、残党は永琳によって捕らえられ、強制的に協力させられている。
テンペラー・ザラブと共に最初に幻想郷に派遣された連合軍の一員。
かつてUキラーザウルス復活の捨て駒にされた兄の敵討ちのため、ブラックキングを引き連れ連合軍で最初にヤプールと対決するが…。
テンペラー・ナックルと共に最初に幻想郷に派遣された連合軍の一員。
主に情報収集を担当している。
後にさとりと接触を果たし、協力を要求するが…。
リフレクト星人の護衛として派遣される。彼の変態紳士ぶりに振り回されることに…。
更なる技術支援を条件に連合軍に加わった宇宙人。主に月侵攻のための偵察活動や月侵攻の実験プログラムの作業を担当。
主に月侵攻に向けた怪獣の準備や月のデータベースの解析を担当。
複数個体が登場。最初に登場した315号は月の都の偵察の際、偵察部隊で唯一依姫に打ち取られた。
ガイア世界でバット星人が確保した金属生命体。月の都のデータベースから情報を盗み取る任務を果たす。
かつてウルトラマンレオによって壊滅されたブラックスターの生き残り。地球を新天地にすることを条件に、ヤプール討伐のため幻想郷に派遣されるが・・・。
月侵攻の際、自身の四次元能力で様々な怪獣やロボットを召喚。自身はタイラントなどの強豪怪獣の護衛を受ける。
その他
鈴奈庵にあった魔境本を、魔理沙が封印を解いたことで復活。自身の天下を築くため、妖怪たちを襲撃していく。しかしヤプールに敗北し、ガンQを奪われてしまう。
幻想郷
幻想郷における騒動解決のため地底に訪れた際、巫女の勘でヤプールの本性を知るが、日頃の行いの悪さやヤプールの根回し、ヤプールを救世主を勘違いしている人達のせいで全く信じてもらえない。
霊夢と共にヤプールを退治しようとして返り討ちにあったり、力を得ようとして魔頭鬼十郎に洗脳されたりといい所がない。
紅魔館
自身の能力で見た破滅の運命を阻止するため、リフレクトを通じて、八雲一家とともに宇宙人連合軍とコンタクトをとる。
魔法の森
魔法の森で迷っていたテンペラーと接触。当初はテンペラーを妖怪だと思い彼のいうことを信じず、永遠亭に入院させたりしていたが、その後様々な異変に巻き込まれることになる。
冥界
霊夢・早苗とともに地底にいくが、ヤプールの洗脳を受ける羽目に。
友人である紫の要請を受け、ヤプールに協力している妖怪たちを、宇宙人連合軍の刺客と共に襲撃する。
八雲一家
月面への訪問をしていたが、宇宙人連合軍が起こした第3次月面戦争に巻き込まれる。当初は障害として排除されそうになるが、その後利用価値があるとして難を逃れ、幻想郷の平和のためヤプール討伐に協力することになる。
幻想郷で騒動を起こす宇宙人連合軍の要員を討伐しようとするがテンペラーに勝てず逃走。その後は紫の指示の下、宇宙人連合軍と行動を共にすることに。
永遠亭
永遠亭に入院したテンペラーや彼の武勇伝に興味を持ち、長期滞在していた彼を自分の家来として扱うようになるが…。
永遠亭に入院したテンペラーを当初は妖怪だと思い、彼の警告を信じず精神疾患と勘違いしていたが、その後の月の異変を受け、彼から情報を聞き出そうとし、人体実験などを施したりした。
テンペラーが永遠亭を去った後も、ペダン軍の残党を利用して「U計画」なる計画で一連の危機を乗り越えようとしている。
輝夜や永琳に無茶を押し付けられたりするなど永遠亭一の苦労人。
当初はテンペラーの言うことを信じていなかったが、ペダン星人との戦いに巻き込まれた結果、彼の警告が事実であることを知る。
その後、テンペラーやアリス救出のため、ヤプール陣営と戦うことになる。
輝夜に勝負を挑んだところ、彼女が呼んだテンペラーにコテンパンに追い出される。
その後、不死の能力に目を付けたヤプールによってもたらされた悪夢に悩まされることになるが、アリス救出のため、永遠亭に協力する。
妖怪の山
幻想郷で暴れていたテンペラーに勝負を挑むが歯が立たず、逆に彼の強さに惚れる。以降、彼を探し求めていくことに…。
人間に化けていたテンペラーを外来人と思い込んで襲撃し返り討ちにあうが、ドラゴリーに助けられ、以後行動を共にすることになる。
特ダネスクープを得ようとしていたところ、テンペラーと遭遇してしまい、ヤプールの手先だと勘違いされて洞くつに閉じ込められてしまう。その1ヶ月後、にとりによって救助されるが・・・。
ペダン星人による騒動に巻き込まれ…。
メビウスキラーへの信仰を利用して商売を始めるが、その欲深さが災いし、ヤプールの操り人形にされてしまう。
その後は操り人形としてペダン軍のデータ調査、ペダンとの戦闘の拡大の助長、テンペラーと関わっているアリスとの接触をさせられる。
自分たちをぞんざいに扱っていた文がテンペラーによって行方不明になった際、内心喜んでいた。
ウルトラシリーズについてティガ~マックスしか知らないため、メビウスキラーをウルトラ戦士だと思い込んだりしているなど、役立たずのポジションになっている…。
ペダン星人侵攻の際、にとり(に乗り移っていたヤプール)のウソにのせられ、ペダン星人を襲撃、事態の悪化を招く。
大天狗の要請を受け、ペダンとの和平交渉に赴くが、守矢神社の介入により水泡に帰した。
地獄
テンペラー星人の地獄襲撃を受け、幻想郷の平和のため、各地を回り様々な勢力に忠告をしているが・・・。
テンペラーにより、地獄にいくために一時的に体を乗っ取られてしまう。
その後、四季映姫と共に幻想郷の各地を回ることになる。
四季映姫の依頼を受け、幻想郷に赴く。そこでヒッポリト星人と渡り合う実力を見せつけるが…。
天界
天界における円盤生物襲撃の騒動でヤプールの危険な気質を知り、独自にこれまでの一連の騒動について調査している。また、その過程で宇宙人連合軍や八雲一家にケンカを売ることに・・・。
地底・地霊殿
嫉妬心というマイナスエネルギーに目を付けたヤプールの洗脳を受け、パワーアップを施されたうえで彼のエージェントとして暗躍。ヤプールがたじたじになるほどのジェラシーぶりをみせている。
ヤプールが幻想郷で最初に手合わせした相手であり、その怪力で彼を驚かせた。その後キングジョーやテンペラー、ヒッポリトと勝負した。
自身の能力でヤプールの本性を知るが、ヤプールのテレパシーによる脅迫で何もできずにいる。
その後、ザラブと接触し・・・。
当初はさとりから事情を聴かされヤプールを警戒していたが、1ヶ月後ヤプールの餌付けですっかり手なずけられてしまった。
最初にヤプールと接触し、彼のウソをあっさりと信じる。その後、自身の能力に目を付けたヤプールによって超獣の素体として強化・保護されているが、当の本人はヤプールに恋してしまっている。
ヤプールに興味を持ち、自身の能力であちこちをまわっている。その能力に目を付けたヤプールに次第に利用されていっているが、リフレクトに接触し・・・。
命蓮寺
ガンQ襲撃を受け抵抗を試みたが、そこにメビウスキラーが出現。結果、彼のことを信用する。
テンペラー星人により仲間の妖怪を殺されてしまった被害者たち。
他の妖怪たちとうまくいかず一人ぼっちだったところを付け込まれ、円盤生物に洗脳されてしまう。その後、彼らと共に天界を襲撃するが・・・。
仙界
圧倒的なヤプールの力に興味を持ち、後に接触に成功。以降はヤプールのエージェントとして活動する。
青娥と行動を共にし、ヤプールによりブラックサタンの能力を授かる。
師匠の神子からの命を受け、リフレクト(本人はてつはうの付喪神だと思っている)を監視しているが、アホのため師匠の期待に応えられていない。
仙界に来たリフレクトの本性を知り、布都に監視を命じるが上手くいかない。その後の騒動を通じヤプールに対しては不信感を抱いている。
輝針城
異変を引き起こそうと準備をしていた所をガンQに吸収されてしまうが、後にテンペラーによって脱出に成功。その1か月後異変を起こすが、霊夢たちによって成敗される。
香霖堂
霊夢や魔理沙から強奪品をもらっていたことが災いし、リフレクトの成敗を受ける。さらにペダン軍の襲撃で店を壊滅されるなど、不憫な目にあう。
魔理沙に本を強奪されたところをリフレクトに助けてもらい、以来読書仲間として交流している。
人間の里
人里に外来人を受け入れているが、実はその中にザラブやナックルも混ざっていた。その後、表向き幻想郷を守っているヤプールのことを信用している。
人里を襲撃したブラックキングを撃退したヤプールを信用する。結果、所蔵していた書籍により、彼に幻想郷の詳細な情報を提供してしまった。
鈴奈庵の店長。彼女の店にあった魔境本の一つによってにガンQが復活しまう。
赤蛮奇の家に居候しており、そこでリフレクトに出会う。彼のことは格下の付喪神だと思っているが、彼と共に様々な騒動に巻き込まれることになる。
リフレクトやこころの居候先となっており、彼らに振り回される。
後に幻想郷で起きる様々な異変に違和感を感じ、独自に調査を開始する。
世界観的にはメビウス本編とは別人であるが、本編同様自己中の卑怯な性格であり、天狗たちより先に特ダネを得るため霊夢たちを利用する。
月面勢力
宇宙人連合軍の進行に対し、月面防衛軍指揮官として第一次月面戦争の兵士と共に立ち向かうが1か月後に敗北。その後は月の都の結界の外に置き去りにされるが、妹と共に事態の打開を図っている。
宇宙人連合軍の侵攻に対し、当初は地上の妖怪だと思い込みその脅威にすら気づかなかったが、姉とともに月を守ろうと、怪獣軍団に立ち向かう。その後、連合軍の母船に侵入し、バット星人と交戦、敗北するも宇宙船の調査には成功、彼の目的を知ることに一歩近づいた。
宇宙人連合の襲撃を受け、月の都の住人を夢の世界に避難させる。その後、アリスの精神世界でヤプールと遭遇したことで彼女が入院していた永遠亭に退避、彼女の救出のため、鈴仙と妹紅とともに夢の世界に入ることになる。
宇宙人連合に先に月の都を落とされることを良しとせず妨害を仕掛けるが…。
その他
人間に化けていたテンペラーを喰おうとして返り討ちにあい逃走。
その後、自身の能力に目につけたヤプールに食べ物をくれることを条件にあっさりと手なずけられた。
ヤプールが開けた結界の亀裂から外の世界に冒険しようとしたところ、ザラブに捕らえられ、宇宙人連合のサンプルにされる。その後、リフレクトがペットとして世話したのち、記憶操作の上で幻想郷に送り返された。
ペダン星人との戦いで捕虜にされるも、ドラゴリーにより(強引ながらも)救助される。その後はリグルと共に行動している。
ペダン星人との戦いで、ドラゴリーと共に立ち向うが、一回休みになってしまった。
外の世界
とある大学の学会で独自にヤプールや宇宙人連合についての研究を発表したが他の教授のひんしゅくをかい追い出される。その後、学会はグローザとデスレが口封じのために襲撃したが、彼女自身は難を逃れる。
怪獣酒場で接触したグローザ・デスレに興味を抱いたが・・・。
怪獣酒場で接触したグローザ・デスレが本物の宇宙人であることを知るが、デスレに口止めされる。