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路線データ編集

路線延長76.8km
軌間1067mm
駅数31駅
起終点池袋駅吾野駅
複々線区間練馬駅石神井公園駅
複線区間池袋駅~練馬駅,石神井公園駅~飯能駅,北飯能信号場~武蔵丘信号場間
単線区間飯能駅~北飯能信号場,武蔵丘信号場間~吾野駅
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式
最高速度105km/h

概要編集

西武池袋線とは、東京都豊島区池袋駅から埼玉県飯能市吾野駅までを結ぶ西武鉄道の本線格の路線の一つである。運行系統上は途中の飯能駅で運転系統が分断されている。支線として豊島線西武有楽町線狭山線西武秩父線を有する。


先述の通り、池袋線は池袋~飯能間と飯能~吾野間に運転系統が分けられており、前者は多種多様な種別が走る一方、後者は一応池袋線の扱いだが、各駅停車を基本としワンマン運転・4両編成の車両で運行しており、深夜便を除き吾野~西武秩父間の西武秩父線と一体化しているため、ほぼ全ての列車が直通する。飯能~吾野間は、飯能~西武秩父間とまとめて西武秩父線として扱われることもある。また、土休日は池袋始発着の秩父鉄道線直通列車も見られる。


沿革編集

池袋線は1915年に西武鉄道の前身である「武蔵野鉄道」が建設した路線である。

当時の旧・西武鉄道は、現在の新宿線系統のみを有する鉄道会社であり、当初は飯能以西で採れる木材の輸送など貨物を主体とした路線であった。

設立時から東武鉄道と関係があった東上鉄道(現・東武東上線)とは違い、武蔵野鉄道と西武鉄道は全く関係がなく、むしろ競合相手であった。


1930年代には昭和大恐慌の煽りを受け、電気代を滞納したために東京電燈(東京電力とは全くの別組織)から送電を制限され、電車の間引き運転を実施せざるを得ないほど経営が逼迫したこともあったが、ある人物の手によって「武蔵野鉄道」と「西武鉄道」は合併し、武蔵野鉄道は「西武池袋線」して再出発した。


戦後から現在に至るまでは、東京と郊外を結ぶ通勤路線・及び秩父を結ぶ観光路線として機能しており、かつては東急田園都市線小田急小田原線と並ぶ混雑路線であった。


現在の池袋線は、特急などが池袋方面と吾野(西武秩父)方面へ直通する際、飯能駅でスイッチバックが実施されているが、建設当初の終点飯能が用地買収に失敗し延伸できない状態になってしまったためスイッチバックにせざるを得なくなったという経緯がある。また、池袋線の終点が吾野とされているのは、武蔵野鉄道時代に建設した区間が吾野までであり、その先の区間は、後に西武鉄道が西武秩父線として吾野から西武秩父までを延伸し、現在の形になったためである。


小竹向原駅から東京メトロ有楽町線副都心線横瀬駅から秩父鉄道とそれぞれ相互直通を行っている。さらに2013年より副都心線を介して東急東横線みなとみらい線との直通運転を開始した。一部列車には現在Fライナーという愛称を設定している(後述)。また、東急東横線・みなとみらい線との直通運転を開始したことにより、副都心線を経由する形で西武車両が神奈川県に初めて乗り入れることになった。

一方、東横線日吉駅から分岐する東急新横浜線や、その先のには、西武線からの直通列車は一切設定されておらず、西武線から同方面に向かう場合はFライナーに乗車し、武蔵小杉駅東急目黒線からの相鉄線直通列車に乗り換えるなどの方法を採る必要がある。


種別編集

運行系統上、ここでは池袋~飯能間の情報を記載する。飯能~吾野~西武秩父方面は西武秩父線の記事を参照。


特急「ちちぶ」「むさし」編集

停車駅:池袋・所沢・入間市・飯能・(横瀬・西武秩父)

※()内は「ちちぶ」の停車駅。


乗車券のほかに別途特急券が必要。池袋駅、飯能駅では特急専用ホームから乗車する。

ちちぶむさし


尚、これとは別に西武ドーム開催日にはドームが運行される。

基本的に定期列車のちちぶ・むさしは西武001系での運転が基本で、臨時列車には西武10000系が使用される。


座席指定列車「S-TRAIN」編集

停車駅(平日):(←有楽町線)-練馬・石神井公園・保谷・所沢・西所沢・小手指

停車駅(土・休日):(←副都心線)-石神井公園・所沢・入間市・飯能・西武秩父


2017年3月運行開始。乗車券のほかに別途座席指定券が必要。平日は豊洲発着、土・休日は元町・中華街発着で運行される。

S-TRAIN


(池袋発着)快速急行編集

停車駅:池袋・石神井公園・ひばりヶ丘・所沢・小手指・入間市・飯能


特別料金不要の列車では最速達の列車で、特急・急行の補完的な役割を持つ。

2013年3月のダイヤ改正で快速急行は地下鉄直通列車にシフト、また秩父鉄道直通列車も2020年3月に運行を終了し、2023年には土休日の列車と西武秩父発も廃止された。現在、平日に飯能発池袋行きが一本のみ運行している。


(地下鉄直通)快速急行/Fライナー快速急行編集

停車駅:(←地下鉄線)小竹向原・練馬・石神井公園・ひばりヶ丘・所沢・小手指・入間市・飯能


特別料金不要の列車では最速達の列車で、こちらは昼間を中心に運転される。

練馬から地下鉄線に入り、有楽町線新木場(平日朝のみ)、または副都心線・東急東横線経由でみなとみらい線元町・中華街まで運転される列車がある。

現在は殆どが小手指発着となっている。


西武池袋発着の快速急行は練馬を通過するが、有楽町線・副都心線直通の快速急行は練馬に停車するという違いがある。昼間の列車(副都心線直通)には「Fライナー」の列車愛称を設定している。「快速急行」が列車種別で、「Fライナー」が列車愛称

1時間に2本で小手指行きが運行される他、一部列車は所沢行き。飯能行きは土日午前中のみの運行。

小手指行きの場合、西所沢駅を通過する一方、練馬駅や小竹向原駅を経由して池袋駅を通るので池袋駅へのアクセスに限れば急行で行った方が早い場合が多い。

尚、Fライナーは原則副都心線内は急行、東横・みなとみらい線内は特急として運行される。


2013年3月16日より、地下鉄を直通する快速急行は新桜台駅に停車していたが、2020年3月14日のダイヤ改正より同駅は通過となった。


Fライナーについては当該記事も参照。


急行編集

停車駅:池袋・石神井公園・ひばりヶ丘・所沢~飯能間の各駅


池袋線の中心的な種別。池袋~飯能間、池袋~小手指間で運行される。

埼玉県内は各駅に停車し、東京都内は急行運転する。

各駅に止まる所沢以西は種別も各駅停車扱いとなる。


通勤急行編集

停車駅:飯能〜所沢までの各駅・東久留米・保谷・大泉学園・石神井公園・池袋


平日朝ラッシュ時の池袋行が平日に5本運行される。急行が通過する東久留米、保谷、大泉学園に停車するが、急行・快速急行が停車するひばりヶ丘を通過するのが特徴。


快速編集

停車駅:池袋・練馬・石神井公園・ひばりヶ丘〜飯能間の各駅

※西武有楽町線内各駅停車


快速急行と同じく西武池袋駅発着の列車と、東京メトロ有楽町線・副都心線直通の列車が混在する。有楽町線直通列車は有楽町線内では各停として、副都心線直通列車は副都心線内では急行として運行される。種別の変更は小竹向原で行われる。

急行同様、各駅に止まるひばりヶ丘以西は種別も各駅停車扱いとなる。


準急編集

停車駅:池袋・練馬・石神井公園〜飯能間の各駅

※西武有楽町線内各駅停車


快速同様、西武池袋駅発着の列車と、東京メトロ有楽町線、副都心線直通の列車が混在する。さらに西武狭山線に乗り入れて西武球場前駅まで直通する列車も存在する。ひばりヶ丘で後から来る急行と待ち合わせすることや石神井公園でのFライナー快速急行との待ち合わせも多い。

急行や快速同様、各駅に止まる石神井公園以西は種別も各駅停車扱いとなっている。

平日朝の時間帯は基本的に通勤準急に置き換わり、通常の準急は新木場行きと元町・中華街行きが運行される。

西武有楽町線が運転を見合わせた場合、多くの各駅停車が運休されるため、特例措置として練馬〜石神井公園間の各駅に臨時停車することがある(過去存在した区間準急と同じ停車駅)。

2022年のダイヤ改正で、副都心線からの準急石神井公園行きという列車が設定された。


通勤準急編集

停車駅:小手指~大泉学園の各駅・練馬・池袋


平日朝の上りのみ、所沢・小手指始発で池袋まで4本運行される。急行・快速急行停車駅の石神井公園は通過する。ひばりヶ丘では後から来る急行に接続する。また、このうち2本は練馬で有楽町線への列車に接続する。


各駅停車編集

停車駅:各駅


全ての駅に停まる。有楽町線・副都心線直通列車もある。一部は豊島線や狭山線に直通。

池袋発着及び副都心線直通は基本的に8両。有楽町線は10両編成の電車が運行される。


使用車両編集

特急形編集

  • 001系:2019年導入。「Laview」。

西武鉄道 001系 Laview


通勤形編集

自社車両

  • 4000系:1988年導入。現在は飯能以西でのみ使用されているが、例外として4009F「52席の至福」は現在も飯能以東で運用に入る。
  • 新2000系:1990年導入。廃車が進み、現在は5編成のみ所属。
  • 6000系0番台:1992年導入。ステンレス車区分。現在は6109F~6117Fのみ所属。
  • 6000系50番台:1996年導入。アルミ車区分。2024年を以て地下鉄直通運用からは撤退している。
  • 20000系:2002年導入。
  • 30000系:2008年導入。
  • 40000系0番台:2017年導入。「S-TRAIN」対応のデュアルシート車区分。
  • 40000系50番台:2019年導入。ロングシート車区分。

西武4000系西武新2000系西武6000系(白)正面画 西武20000系西武30000系西武40000系 S-TRAIN / 拝島ライナー西武40050系


東京メトロ車

  • 17000系0番台:2021年より使用。10両編成区分。
  • 17000系80番台:2021年より使用。8両編成区分。
  • 10000系:2007年より使用。

東京メトロ17000系東京メトロ10000系


東急電鉄

  • 5050系:2013年より使用。8両編成区分。
  • 5000系:2013年より使用。東急田園都市線からの転属車。
  • 東急5050系4000番台:2013年より使用。10両編成区分。

東急5050系(5177F)東急5000系(東横線90周年記念車両)東急5050系


横浜高速鉄道車

横浜高速鉄道Y500系


停車駅一覧編集

ここでは便宜上、西武秩父線の駅も掲載。

  • ●:停車、|:通過、↑:通過(単一方向)、☆:東京メトロ直通が停車 無記:運行無し
  • ※:平日のS-TRAINが停車(練馬駅は平日下り列車のみ客扱い)
  • S:S-TRAIN、快急:快速急行、通急:通勤急行、通準:通勤準急

駅番号駅名読み特急S快急急行快速通急準急通準接続路線
SI01池袋いけぶくろ
  1. JR山手線(JY 13)/埼京線(JA 12)/湘南新宿ライン(JS 21)
  2. 東武東上線(TJ-01)
  3. 東京メトロ丸ノ内線(M-25)/有楽町線(Y-09)/副都心線(F-09)
SI02椎名町しいなまち
SI03東長崎ひがしながさき
SI04江古田えこだ
SI05桜台さくらだい
  1. 西武有楽町線経由東京メトロ有楽町線新木場まで直通→
  2. 西武有楽町線・東京メトロ副都心線・東急東横線経由横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街まで直通→
SI06練馬ねりま
  1. 豊島線・西武有楽町線
  2. 都営大江戸線(E-35)
豊島線豊島園駅まで直通↘
SI07中村橋なかむらばし
SI08富士見台ふじみだい
SI09練馬高野台ねりまたかのだい
SI10石神井公園しゃくじいこうえん
SI11大泉学園おおいずみがくえん
SI12保谷ほうや
SI13ひばりヶ丘ひばりがおか
SI14東久留米ひがしくるめ
SI15清瀬きよせ
SI16秋津あきつJR武蔵野線(新秋津駅:JM 31)
SI17所沢ところざわ新宿線(SS22)
SI18西所沢にしところざわ狭山線
狭山線西武球場前駅まで直通↘
SI19小手指こてさし
SI20狭山ヶ丘さやまがおか
SI21武蔵藤沢むさしふじさわ
SI22稲荷山公園いなりやまこうえん
SI23入間市いるまし
SI24仏子ぶし
SI25元加治もとかじ
SI26飯能はんのう
SI27東飯能ひがしはんのうJR八高線
SI28高麗こま
SI29武蔵横手むさしよこて
SI30東吾野ひがしあがの
SI31吾野あがの
SI32西吾野駅にしあがの
SI33正丸しょうまる
SI34芦ヶ久保あしがくぼ
SI35横瀬よこぜ
SI36西武秩父せいぶちちぶ秩父鉄道(御花畑駅:CR31)

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