「力のねェ奴ァ逃げ出しな!!!」
「手に負えねェうねりと共に豪傑共の…!!"新時代"がやって来るのさ!!フフフフフフ!!!」
「海賊が悪!!?海軍が正義!!?そんなものはいくらでも塗り替えられて来た…!!!」
「“平和”を知らねェ子供共と“戦争”を知らねェ子供共との価値観は違う!!!」
「正義は勝つって!?そりゃあそうだろ勝者だけが正義だ!!!!」
「始まるんだよ!!!海賊の歴史上最大の!!!“覇権争い”が!!!!」
概要
ドンキホーテ海賊団船長。
世界政府公認海賊の元王下七武海の1人で、偉大なる航路後半"新世界"にあるドレスローザの国王だった人物であり、『ドレスローザ編』におけるラスボス。
10年程前にドレスローザのリク王家に罠を掛ける形で追い落とし、自ら王位についた。そして立場を傘に、闇のブローカー“JOKER(ジョーカー)”として“新世界”で武器や人工悪魔の実「SMILE」を密売する新世界最大規模の犯罪組織を展開し、四皇“百獣のカイドウ“を始めとする新世界の大海賊、戦争をしている国家等と取り引きをしていた。
また、自らの出自から天竜人とも深いコネクションを持ち合わせており、「王下七武海で最も危険な男」や「新世界の闇を仕切る男」と言われているほか、海軍本部をして「悪のカリスマ」と言わしめるほどの影響力も持つ。
さらに聖地マリージョアにある、存在自体が世界を揺るがすほどの重大な「国宝」についても何か知っている模様。
天竜人からは裏切り者と見なされているにも拘らず彼らとのコネクションを持っているのも、本人曰く「あいつらにとっておれは最悪のカードを持った脱走者」「殺そうにも死なねェおれに天竜人達は実に協力的になった…」とのこと。
プロフィール
本名 | ドンキホーテ・ドフラミンゴ |
---|---|
通称 | JOKER |
異名 | 天夜叉 |
年齢 | 39歳→41歳 |
身長 | 305cm |
懸賞金 | 元3億4000万ベリー |
肩書き | 元王下七武海、元ドレスローザ王国 国王 |
所属 | 世界貴族ドンキホーテ家→ドンキホーテ海賊団船長 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号 |
悪魔の実 | イトイトの実 (超人系) |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
出身地 | 赤い土の大陸 マリージョア |
誕生日 | 10月23日 (ド←10、フ←2、ラ、ミ←3、ンゴ) |
星座 | てんびん座 |
血液型 | X型 |
好きな食べ物 | ロブスター |
嫌いな食べ物 | バーベキュー (嫌な思い出があるから) |
笑い方 | フフフフフ |
家族 | ドンキホーテ・ホーミング(父)、母、ロシナンテ(弟) 現在は全員が故人 |
初登場 | 単行本25巻 第234話『ご記憶下さいます様に』 |
WT100 | 20位(96,402票) |
CV | 田中秀幸、半場友恵(幼少期) |
人物
容姿・笑い方
3m超えの長身を有し、短く刈り込んだ金髪にピアスを填め、特徴的なサングラスを掛けており、フラミンゴの羽を思わせるようなピンク色のファーコートを着用している。やけに個性的な笑い方をする本作のキャラには珍しく、彼の笑い声は「フフフフフ」と割と普通。
しかし含み笑いや忍び笑いではなく大口開けてそう笑うのでやっぱり個性的。
二面性
凶悪
一言で表せば「凶悪そのもの」だが、仲間に対しては情に厚いなど、強い二面性を持つ人物。
クロコダイルの七武海の称号剝奪後の会議では「島の興業が今あまりにもうまくいき過ぎてて 退屈なんで来たんだ」などと海軍本部の将校相手に平然と言い放ち(元帥センゴクも「海賊の興業がうまくいく事程我々にとって不景気な話はない」と吐き捨てている)、将校を操って殺しあわせようとするなどの悪辣な一面が強く描かれている。
このように狡猾で残忍極まりない極悪人としての一面が強く描かれており、「勝者だけが正義」という強い思念を持っている一方、「“平和”を知らない子供共と“戦争”を知らない子供共との価値観は違う」、「ただの放浪者と何かを決断した男の顔は違う」など、世界の真理を突くような発言を度々残している。
“家族”への葛藤と慈愛
「──おれは8歳で母を失い 10歳で父を殺した…」
「『幹部』以上のメンバーは…長く苦楽を共にしたおれの“家族”だ」
「おれにはこいつらしかいない…!!家族を笑う者はおれが許さん…!!!いいな」
相棒のヴェルゴ、最高幹部のディアマンテ、トレーボル、ピーカからは「ドフィ」、その他の部下には「若」や「若様」などの様々な愛称で呼ばれていて慕われているが、過去に実弟の2代目コラソンことロシナンテや、彼の遺志を継いだトラファルガー・ローからは離反されている。
シーザー・クラウンからは強さを認めたうえでそこそこ懐かれてはいるが、陰でドフラミンゴ達と特に関係のない取引をビッグ・マム海賊団と行っている他、一応は協力者であるヴェルゴにも害が及びかねないタイミングでガス攻撃を行うなど、所詮ビジネスのための提携であることを窺わせる。
長く苦楽を共にしてきた幹部に対しては「家族」と呼んで非常に大切にしており、笑われることすら嫌うために彼らの失態は自分の采配ミスとして一切咎めず、人質にされればその残虐性は影を潜めてあっさり追撃も停止する。
「家族」という彼の過去にも直結する事柄であるためか、こちらや過去の逆鱗に触れることに関しては不機嫌そうになり真面目な顔つきになることが多い。
万が一として幹部に死を迫るような作戦を決行する場合はその人物に対して侘びや労いの言葉を送るため、このような手厚い信頼から幹部級以上の結束は非常に強く、作戦のためには死も恐れず行動する。特に幼少時代からの付き合いであるトレーボルは「現『最高幹部』のおれ達との間に!! その格差はない…!!!」と言い放つほどである。
反対に、幹部級未満の者は捨て駒程度にしか考えていない。
他にも自らの出生や過去の経緯からか、自分が他人に見下される事を何よりも嫌悪している。
このようなことから実弟であるロシナンテすら「生まれながら……怯む事を知らない“悪”の性 ドフィの真の凶暴性を知る者はおれを含めた幹部4人と先代『コラソン』のヴェルゴだけだ」と評している。
そして、たとえ幹部クラスの者であっても、一度裏切れば容赦なく「鉛玉」による処刑が加えられる。
しかし、ローには「てめェに都合のいい集団をお前は家族と呼び!」「────おれの目には参謀気取りのお前ですらドフラミンゴのマヌケな操り人形にしか見えねェな…!!」と、前述の結束そのものを否定されている。
アニメではローの台詞が強調されており、「ドフラミンゴにとっては己の野心のみが全てであり、お前ら(最高幹部)のことなど何とも思っていない」と言われてしまっている。
補足しておくと、この時のローは一船長としてルフィ一人に二人も相手をさせられないという状況からトレーボルの冷静さを失わせて倒すための挑発目的とも取れ、どこまで本心だったのかは分からない。
しかし、トレーボルがローに対し、ドフラミンゴについて「天から落ちてきた限りない才能を俺達4人(トレーボル、ディアマンテ、ピーカ、ヴェルゴ)が拾い上げ、力を与えて、悪のカリスマへと育て上げたからだ!!」と恩着せがましい主張をしているのに対し、それを聞いていたドフラミンゴはどこか面白くなさそうな顔をしていた。
実際、過去の回想の様子から見ても、トレーボル達はドフラミンゴの言葉を建前にする形でやりたい放題していた節も見せており、内心ではトレーボル達4人が「のし上がる為の神輿」として、自分を良いように利用しているだけだという意識があったのかもしれない。その結果、利用される(他人に操られる)事を激しく嫌うドフラミンゴは「トレーボル達が自分を利用するなら、自分も奴等を利用するだけだ」という結論に至ってもおかしくは無いと言えるだろう。
また、後述のように自分が他の人間に比べて特別だというドフラミンゴが持つ天竜人の頃からの特権意識は今でも消えておらず、そのような意識を仲間にも無意識的に向けていたのかもしれない。事実、ドフラミンゴは一見ファミリーを大切に扱っている風に見える一方で、所々『家族想い』とは言い難い様子を見せてもいる。
- 実弟ロシナンテを一方的にオペオペの実の能力者、即ち不老手術の犠牲になるよう命令した
- ローがオペオペの実の能力者になったと知ると「おれの為に死ねる様教育する必要もあるな!!!」と決断した
- モネ自身覚悟していたことではあるが、「全てを道連れに……死んでくれ…!!!」と迷いなく自殺を命じた
- ジョーラがローに人質に取られ追撃を躊躇したものの、いざとなれば彼女が命を捨てられると分かったうえで動こうとした
- ベビー5が結婚詐欺に遭った際、詐欺師は町ごと消しているが、本人の『必要とされただけで何でも相手の望むようにしてしまう』という性格は直さなかった(結果、「死んでくれ」と言われただけで自害しかけるまで悪化している)
- 父の殺害を後押しして身勝手な夢を見るために自分を全肯定した初代最高幹部を“家族”と呼んだ
…これらの言動から察するに、ドフラミンゴは家族を『自分を全肯定し、命をも差し出してくれる存在』として見ている節があり、またそうなる様に育てていると思われる。
ローの指摘もあながち間違ってはいないのかもしれない。
思想
新時代
初登場時から「本物の強者だけが生き残る『新時代』の到来」を予言している。
「フッフッフ!!──やがて始まるぞ」
「急げ!!急いで準備を整えろ!!! 本物の海賊だけが生き残れる時代がやってくる!!!」
「力のねェ奴ァ逃げ出しな!!! 手に追えねェうねりと共に豪傑共の…!! “新時代”がやってくるのさ!! フフフフフフ!!!」
海賊たちが「海賊王」を目指して群雄割拠する中、ドフラミンゴ自身は世界の破滅をただ望み、新たな混乱が起こることを待ち詫びている。
部下のモネやトレーボルなどには海賊王になる男と思われていたが、当の本人は今の世界をブチ壊せればいいと考えており、"ひとつなぎの大秘宝"や海賊王を目指しているのかどうかは不明。
選民思想
彼の台詞や行動の背景には自分は選ばれた人間であるという特権意識とそれが否定されたことから生じた世界への憎しみがある。
「てめェらみてェなガキ共に!!! 一瞬でも勝てると思い上がられた事が耐えられねェ程の屈辱!!!」
「いいか おれァ世界一気高い血族……!! “天竜人”だぞ!!! 生まれただけで偉い…この世で最も得難い力をおれは持ってた」
ドレスローザでのルフィとの最終決戦の際にはそこが強調された。
「“血”を恨め……!!! お前達は操られるだけのゴミとして生まれたんだ!!!」
「お前ら人間とおれとは違う!!!」
環境
自らの生い立ちも相まって、海賊団の幹部たちはドフラミンゴに「育った環境」、つまりどれ程不幸な環境で育ち世界を恨んでいるかを見据えられたうえで仲間に加えられてきた。
13年前、詳細は不明ながら悲惨な環境から救い出されドフラミンゴに忠誠を誓ったモネ・シュガー姉妹もいれば、恵まれた環境にいながら退屈さゆえに海賊になったベラミーもおり、後者についてドフラミンゴは嫌悪感に近い感情を抱いている。
元部下であるトラファルガー・ローの事は、出会った当時の彼の世界の全てを恨む姿に自身に通ずるものを感じ、「10年後の右腕」として実の弟の様に思い、育ててきた。
ローが離脱した現在も最高幹部の♥の席を空席にしておくなど彼に対する思いは複雑なようだが、当のローからは自身が殺したロシナンテ(コラソン)の本懐を遂げる為に宿敵扱いされている。
執着心
10年前に各国の天竜人への貢ぎ金「天上金」の輸送船を襲撃する事で世界政府を脅して七武海に加盟したために海軍本部の軍人達には面白みが無くなれば七武海をいつ辞めても構わないと強気な姿勢を見せてはいるが、後にローに脅される形で本当に七武海脱退宣言をした際は直ちに天竜人とのコネクションを利用して脱退宣言を「誤報」という形で無かった事にしようとした。
ローに対しては強い執着を感じさせる行動を度々とっており、13年間♥の幹部の座を空けていたことをはじめ、ローを捕らえた際、ハートの椅子に拘束したり、手錠をかけられたまま最終決戦の地へ向かうローに手錠の鍵を届けようとしたり、最後の決戦のために目の前に現れたルフィとローに「一応…聞いておこうか…万が一ってこともある… …二人共ここに何をしに来た?」と問いかけ、「お前をぶっ飛ばしにだ!!!」という返答に「失望したよ」と呟いている。
オペオペの実の能力の一つである不老不死に関しても長い間諦めていなかった様子だが、それを抜きにしてもロー自身に対して強い執心が見て取れ、容赦ない攻撃を浴びせながらも複雑な思いがあったと思われる。
策略と慢心
今までの敵と違い、ドレスローザ篇の中盤で「ドレスローザの“麦わらの一味”を何とかしなきゃあな あいつらをナメきって大火傷をした奴らは過去数知れずいる」としてかなり危険視している様子が窺えた。
元々、アラバスタ王国で海軍本部大佐がクロコダイルを討ち取ったという情報は誤りで、実際にはルフィであることを懸賞金の急上昇から察していたり、頂上戦争編ではルフィが持つ周囲を味方に惹き付ける特殊な力に一目置いていたらしく(海軍に対して「逃がしてやれよ その方が今後面白ェ」という発言もしていた)、今までの敵に比べてルフィのことを認めていたようで、ドレスローザでは周到に罠を張り、ルフィをコロシアムへ閉じ込めた。
しかし、自身の計画が概ね上手くいったことで慢心したのか、はたまたルフィ以外の麦わらの一味自体が眼中に無かったのか、その後の麦わらの一味の動向に気が回っておらず、ルフィの脱出や、水面下で動いていた反ドフラミンゴ勢力の動きに気付けず、反ドフラミンゴ勢力と手を組んだ麦わらの一味によって、一気に窮地へと追い込まれる事態を招いてしまう。
戦闘能力
悪魔の実
「いいか ひよっこ “悪魔の実”の能力には まだ『覚醒』という上の世界があるんだ…!!!」
「能力は稀に『覚醒』し 己以外にも影響を与え始める!!!」
名称 | イトイトの実 |
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分類 | 超人系 |
能力 |
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覚醒 |
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欠点 |
|
体から糸を産出し、それを自在に操る「糸人間」。
糸は時に目に見えないほど細く、自分より体格で勝る人物もドフラミンゴの力と技術の高さによって、容易くがんじがらめにして動きを封じたり、隕石も切断できてしまえる程強靭。また応用の幅が非常に広く、物体を括ってそのまま切断したり、槍のように対象を貫いたり、鞭のように叩き付けたりと多彩な攻め手を持つ。
さらに蜘蛛の巣のように張り巡らせる事で相手の攻撃を受け止めたり、肉体の内外を問わず相手の攻撃によって受けた傷を糸で縫い合わせて自力で応急処置を行ったりもできる(尤も、治療とはまた違うようだが)。
このように単なる糸でも本人の圧倒的な実力と熟練度の高さにより、能力も使いようによっては災害を引き起こしかねない程強大な武器と化しており、「覚醒」していることからも彼の強さを物語っていると言える。
なお、どんな悪魔の実の能力でも強さや使用できる幅は能力者の基礎的な戦闘能力や熟練度に依存する部分が大きいため、多彩な技のレパートリーはそれ程までに鍛え上げたドフラミンゴの頭脳や研鑽、高い実力を表しているといえるだろう。
空中の雲に糸を引っかけ、その雲を軸に空中ブランコのように空を移動する事も可能。この事からドフラミンゴ本人は雲を「空の道」と呼んでおり、屋外であればドフラミンゴの機動力は通常以上に増す。
ただし、目的地までのルートや到達時間などは雲の配置や量などに依存するため、モクモクの実などの一部の自然系やトリトリの実系列の動物系能力者のように完全な意味での自由自在とはいかない。
覚醒
悪魔の実の能力は極めて珍しい「覚醒」のステージに到達しており、これによって周囲の建物や地面などを糸に変え、そのまま自在に操る事も可能。周囲に多大な影響を与える奥の手だが、その能力を解放した際の戦闘力は絶大である。
ただし、覚醒能力は通常よりも体力の消耗が激しいため、よほどの強敵でないとあまり使用しないが、ドフラミンゴは余り消耗の素振りを見せずに、難なく使いこなしていたことからも相当な実力の持ち主であることが分かる。
実際に覚醒能力に関しては、初期の段階では実力者でも扱いが非常に難しく、後に覚醒能力を使用したロー・ルフィ・キッドは、膨大な能力故に、体力の消耗を起こしている。
基礎戦闘力
能力以外のポテンシャルも高く、凄まじい実力を誇る。事実、青雉に身体を氷漬けにされても自力ですぐに内側から氷を破壊し、氷漬けから脱出してしまう程。ルフィやサンジに引けを取らない凄まじいスピードとパワーでの格闘戦もこなせ、ローが真っ二つにした藤虎の隕石も無傷で防いだりして見せている。
その実力は執念も相まってか、ローの“ガンマナイフ”を受けて大ダメージを負ったにもかかわらず、何度もギア4弾む男(バウンドマン)状態のルフィの攻撃を受けて何km先も遠く離れた場所まで飛ばされ続け、最終的に“ゴムゴムの獅子バズーカ”で巨大な段丘状の山に叩きつけられても、連なる巨大な岩壁を大きく粉砕しながら普通に難なく立ち上がる凄まじいタフさでドレスローザの人々を戦慄させる程。
ちなみに懐にはピストルも隠し持っているが、これは戦闘用というよりも自分の手で相手との決着を付ける「処刑用」の得物であり、これで殺害する事で相手を『許す』とも語っている。
過去にベビー5への求婚を防ぐために、婚約者8人を町諸共8つ消し去ったことも。
後の危険性から海軍大将のイッショウを始末する意思を見せるなど、七武海の名に恥じない戦闘力と胆力を持つが、過去にはつるから逃げ回ったり、クザンとの本格戦闘を避けるなど強敵との戦闘を回避する場面も多い。またローに対し自分とカイドウが対立していれば自分は破滅していたと語っている。
覇気
内容 |
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当然ながら3種類全ての覇気を修得している。
作中でも希少な存在である覇王色の覇気の持ち主で、10歳の頃に覇王色に覚醒し発動している。武装色の覇気と見聞色の覇気も当然ながら修得しており、ルフィと自身の強力な覇気の衝突は大規模で、暴風と爆音がドレスローザとその周辺の海域に影響を及ぼす程で、覇気が圧力として外に飛び散る。
しかし、全てにおいてドフラミンゴの実力を大幅に上回るギア4「弾む男(バウンドマン)」状態のルフィには、攻撃を当てても通じないことが多かった。
見聞色の覇気も相当なものでローの瞬間移動を見切ったり、ギア4状態のルフィの六式の「剃+月歩」のような瞬間的な速度を(容易ではないものの)察知できてしまう程。
しかし、ギア4の力が上回っていたため防御しきれず、大地を削りながら遥か遠方へ飛ばされてしまった。
技
技名の多くが「○○イト(または○○(イ)-ト)」とつく単語を交えた名称となっている。
- 五色糸(ゴシキート)
指先から一本ずつ糸を伸ばし、それを振るって相手を引き裂くイトイトの実の基本的な技。
アニメでは名称通り五色の糸となっている。
- 超過鞭糸(オーバーヒート)
掌から伸ばした大量の糸を束ね、極太の鞭のようにして相手に叩き付ける。
射程範囲は数km、或いはそれ以上に及ぶほど広い。その強さはグリーンビットから遥か遠方へ離れたドレスローザ街中のレンガ造りの塔を綺麗に真っ二つにしたり、遥か遠方の岩の棘を真っ二つにしたりするほどの威力とリーチを誇り、一瞬で何kmも遠く離れた場所まで及ぶ速度も備えているため、並の実力者ではとらえきることすら不可能と言える。
しかし、ルフィはその速度を見聞色でとらえきることができたようで、ギア4の力を利用して六式の「剃+月歩」のような圧倒的な速度で回避されたり、”ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)”であっさりと相殺されたりしている。
アニメやゲームでは名前からか炎を纏った描写が追加されているが、炎を纏うメカニズムは不明。炎を纏った糸は少なくとも糸の能力だけでは行えない技である。
- 寄生糸(パラサイト)
相手に向けて見えない「能力の糸」を伸ばし、標的に対し針のように刺すことでマリオネットのように強制的に操る。一度捕まれば海軍本部の海軍中将や白ひげ海賊団の隊長格でさえほとんど抵抗できない。効果範囲もドレスローザのほぼ全土に渡る程広く、その影響から逃げるのは難しく、自動かつ同時に大勢の人々を操っていた。
しかし、オペオペの実の能力で瞬間移動・切除・接続・感知(見聞色の覇気&『“ROOM”圏内にあるものの把握』)が可能なローなどに対しては有効性がないと判断したのか、戦闘中でも直接行使する事は無かった。
また、満身創痍のルフィをこの糸で操って無理やり立ち上がらせたりもしたが、直後にルフィのギア4再発動で糸を引きちぎられるなど、相当に強烈な覇気またはパワーを発揮すれば撥ね退けることも可能な模様。操られている対象が意識を失うと寄生糸の効果も解除される。
名前の由来はそのまま英語で寄生虫を意味する「Parasites」だろう。
リク王家、そしてドレスローザの悲劇の引き金となった技でもある。
- 弾糸(タマイト)
指先から糸の弾丸を発射する。
実弾以上に匹敵する殺傷力を持っており、連射も可能。また、糸の弾丸は爆発を起こす事もあり、射程は数kmに及ぶこともある。
- 降無頼糸(フルブライト)
5本の糸を振りかざし、相手を突き刺す。
トレーボルとの連携でローに深手を負わせた。
- 影騎糸(ブラックナイト)
糸を束ねて自分とそっくりな姿の「糸人形」を作り出す。
糸人形は独立して動き、ドフラミンゴ本人と同じ声と口調で喋り、上述した技なども使いながら、本人も別行動で戦闘を普通にこなせる。このことからこれは単なる人形というよりも「分身体」に近い。
また「分身体」にも意志が介在しており、ゴム人間のルフィに打撃でダメージを与えたことから武装色の覇気も使えると思われる。
ただし戦闘力や耐久性は本体と比べると劣るようで、キュロスから首を切り落とされたり、ルフィと本格的に戦った際には割とあっさりバラバラにされた。
とっておきの技だったらしく、子供の頃からファミリーの一員として行動していたベビー5や長年幹部としてドフラミンゴに付き従っていたグラディウスでさえもこの技の存在を知らず、首を切られた糸人形が喋り出した時にはルフィ達と一緒になって驚いていた。
- 鳥カゴ
「───おれが逃がしはしない!!!」
上空へ伸ばした糸の束を対象を包囲するように展開し、国を囲う巨大な糸の檻を作り出すドフラミンゴを象徴するような技。
糸の檻は触れたものを容易に切断するほど鋭くすさまじい耐久力を持ち、イッショウの隕石でさえも切断された。これに斬られないものは覇気をまとった武器かダイヤモンド並みの強度を持つ海楼石程度。
さらに時間経過と共に少しずつドフラミンゴを中心に縮小させる事も可能で、そうなれば内側に存在するあらゆるものはただでは済まない。縮小する力も強力で、ゾロや侍、コロシアムの戦士達、トンタッタ族、海軍大将のイッショウ率いる海軍、国民たちが総出で止めにかかっても一瞬止められた程度。
ゾロやイッショウは(斬っても再生するのか切断できないのか不明だが)切断は試みようとせず、あくまで縮小を止めようとしていた。
電伝虫による通信を遮断してしまう効果もあり、閉じ込められれば外部と連絡を取る事も難しい。
ドフラミンゴが自らの意思で解除するか、意識を失わない限り消滅する事は無いため常人ではまず脱出は不可能だが、斬撃が全く効かないバラバラの実や物体の位置を交換できるオペオペの実、そして物理攻撃を無効化できる一部の自然系の能力者などは能力を行使する事で例外的に脱出が可能だという。
- 糸ノコ
足の部分から糸を出し、断頭台のように落下して相手を切断する。ローはこれを受けて右腕を切断されてしまう。
頂上戦争では技名を言っていないため不明だが、リトルオーズJr.の左足が切断されている描写があることから、リトルオーズJr.に対してもこの技を使用して切断したと推測できる。
- 蜘蛛の巣がき
「やれるもんならな 小僧ォ!!!」
巨大なクモの巣状に広げた糸で相手の大規模な攻撃を防御する。
ルフィの武装色硬化したギア3の技”ゴムゴムの象銃”を軽々と受け止めるなど、高い防御力を持つ。糸を絡み合わせて作った盾なので単純な「壁」ではなく、銃弾・矢などの面積が小さい攻撃は糸の隙間をそのまま通過する。
これによって防御の向こう側から攻撃を仕掛ける事もできるが、逆に言えば相手側も糸の合間を掻い潜って攻撃を当てられる場合がある。
アニメでは重ねがけで攻撃を防いでいた。
- 荒浪白糸(ブレイクホワイト)
大量の糸を出して、「荒浪」の名の通り激しい波のように敵に迫り相手を包み込む技。ルフィに回避された為詳細は不明。技名や描写からイトイトの実の覚醒による技の可能性もある。
- 足剃糸(アスリイト)
足を武装色の覇気を纏い硬化し、更に斬撃効果のある糸を加えた蹴り技。技の由来は構えや名前からそのまま「アスリート」だろう。
スピンオフ『ワンピースパーティー』では糸を使わずに繰り出す「糸無糸 足剃糸(イトナシ アスリイト)」という技も使用していた。海楼石によって力が抑えられているにもかかわらず獄卒獣ミノタウロスを蹴り飛ばす力をみせる。
- 盾白糸(オフホワイト)
本人がいる左右の地面から波のように分厚い糸を出して盾のように攻撃を防ぐ。
ギア4の”ゴムゴムのダブル大蛇砲(ダブルカルヴァリン)”を防ぐ程の防御力を誇る。
- 大波白糸(ビローホワイト)
建物を糸に変え、相手を突き刺す広範囲攻撃技。
ルフィを守るコロシアムの選手達を血祭りにあげた。
- 海原白波(エバーホワイト)
「───まァ よく見ておくんだな…」
イトイトの実の力で町一帯を糸に変え、敵を捕らえる。
その後、下記の技を繰り出した。
- 羽撃糸(フラップスレッド)
武装色の覇気を纏った無数の鋭い糸を千本の矢に変えて放ち、相手を突き刺す。復活したルフィに対して使用。復帰したてで弱っていたとはいえ、覇気で防御していたルフィの腹筋に突き刺さるほどのダメージを与えた上に更なる追撃でルフィを追い込んだ。
- 神誅殺(ゴッドスレッド)
「従えねェなら 殺すだけ」
武装色の覇気を纏わせた糸を束ね、16本の鋭い矢に変えて一斉に相手に向けて放つ。
ルフィとの死闘の際にドフラミンゴが最後に使用した技。ドフラミンゴはこの技を「16発の聖なる凶弾」と呼んでおり、威力には自信があったようだが、ルフィの”ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)”に自分ごと押し潰されてしまった為、正確な威力は不明。少なくとも”ゴムゴムの大猿王銃”と衝突した際には膨大な覇気による圧力で、稲妻のようなものが発生し、覇気による暴風と爆音が数十km以上も遥か遠く離れた海まで届いていた為、相当な威力を誇っていると推察できる。
原作漫画ではそこまで描写されなかったが、アニメ版では大猿王銃とぶつかり合ってから90秒以上もの間せめぎあっており、『筋肉風船』の重ねがけと武装色の覇気で超強化されていたルフィの拳の皮膚を突破して先端が刺さり、仲間たちの声援があってようやくルフィが打ち勝ったという描写になっており、原作以上に強力な技として演出された。
経歴
過去
41年前、聖地マリージョアにて天竜人「ドンキホーテ一族」の両親の下に生まれる。
33年前、父・ホーミング聖の意向で天竜人の地位を捨て、家族と共に地上へ移住した。しかし、移住先の住民に天竜人であることがバレ(当時の連載版では地元住民と馴れ合えなくキレたドフラミンゴ自身がうっかり自分達が天竜人である事を曝露してしまい、アニメでは、ホーミング聖が地上で暮らし始めた際、住民達にマリージョアから移住した天竜人であった事実を話した事が理由となっている)、天竜人を恨む民衆により地獄の様な拷問・迫害を受け、逃亡中にゴミ捨て場の残飯を漁ったり、泥棒を働いて棒で打たれる等の悲惨な思いをした。やっと見つけた住処も、人が住むには劣悪な環境だった。さらに、その逃亡生活の最中に母が病死する。またこの頃には既に覇王色の覇気を覚醒させていた。
「覚えてろ゛オマエら゛ おれは死なねェ……!!!」
「何をされても生き延びて… おまえらを一人残らず 殺しに行くからなァ!!!!」
地上へ移住してから2年後、ヴェルゴの紹介で王の資質を見出したトレーボルから「復讐する」“力”としてイトイトの実と拳銃を与えられ、母を亡くしたことに怒り父を殺害、その首をマリージョアに持ち帰るも帰還を拒否され、逆に聖地マリージョアの内部にある重大な「国宝」の事を知っている存在である為に殺されそうになる。以来、天竜人が牛耳る世界の全てを破壊する事を誓う。マリージョアで殺されかけて帰還した際、トレーボルら後の4人の最高幹部によって王として掲げられ行動を共にするようになる(アニメでは、この時ドンキホーテ海賊団を結成した)。
17年前、消息を絶っていた弟・ロシナンテを海賊団に加え、2代目「コラソン」の地位を与えた。
16年前、自分と似た考えを持っていたローを海賊団に迎え入れ、「10年後のおれの右腕」にするべく鍛え上げた。
「改めてわかった おれの『家族』は…お前らだけだ!!!」
13年前には、海軍に潜入させたヴェルゴからの報告によってコラソン(ロシナンテ)が海軍のスパイであった事を知り、自らの手で射殺した。
しかし、この一件でローが海賊団から離反することになった。
10年前、各国の天竜人への貢ぎ金「天上金」の輸送船を襲撃し、政府を脅迫し七武海に加盟する。同時期に、ドレスローザのリク王に脅迫と同時に能力による悪謀を仕掛け、国民からの信頼を失墜させ、リク王に代わりドレスローザの王位に就く。即位後、富を与える事でドレスローザ国民の信頼を獲得し、裏ではトンタッタ族とシュガーの能力でオモチャにした者達を奴隷にして地下で働かさせ長年ドレスローザを支配していた。
第1部 サバイバルの海・超新星編
空島編
クロコダイルの称号剥奪後の会議で聖地マリージョアにバーソロミュー・くまと共に赴き、海軍本部中将のモザンビアを操り同じく海軍本部中将のステンレスを襲撃させた。
クロコダイルが海軍本部大佐スモーカーに敗北した記事に疑念を抱くが、懸賞金が跳ね上がった事からクロコダイルを討ったのはルフィであることを見抜き、一味に注目するようになる。その際ルフィが「D」の名を持つことに驚く。
会議に参加した後にジャヤを訪れ、サーキースを操ってルフィに敗北した事でシンボルに泥を塗ったベラミーに制裁を加えた。
「“空島”が…………あるかないか “黄金郷”は幻想か否か…」
「──そんな事はどうでもいいんだ…なァベラミー… たがう意見は利用して……ねじ伏せろ!!!」
「おれの配下に… チンピラは要らねェんだ小僧共…!!」
シャボンディ諸島編
ルフィが天竜人を殴り飛ばした後、シャボンディ諸島の人間屋の司会・ディスコに助けを求める連絡を取られるが、「時代は“スマイル”さ」と語り、店を放棄して見捨てた。「てめェが…自分の不幸をおれのせいにしている間にも“新時代”は近づいて来ているのだよディスコ君」ディスコに白ひげ海賊団と海軍・王下七武海による大戦争が起こる事を口にした。
マリンフォード頂上戦争編
罪人のポートガス・D・エースを救い出そうと進撃してきた白ひげ海賊団傘下の海賊リトルオーズJr.の片脚を切断して戦闘不能に陥らせ、白ひげ海賊団13番隊隊長のアトモスを操って同士討ちを行わせ、同海賊団3番隊隊長のダイヤモンド・ジョズの動きを糸で停止させた。
ジョズとクロコダイルの戦闘に割って入り同盟を持ち掛けたがに拒否され交戦。後にエースが解放された際はルフィとエースに対して「逃がしてやれよ その方が今後面白ェ」と発言する。
戦争終了後は政府の密命を受けてマリンフォードの裏町でゲッコー・モリアをパシフィスタ数体と共に襲撃し、瀕死の重傷を負わせたが何らかの手段で逃亡された為に止めを刺し損ねた。
その後、暗殺の命令者からは指令失敗を咎められたが、「お前ら(政府)との取引が面白くなくなったらおれはいつでも“七武海”をやめる」と全く意に介さなかった。
第2部 最後の海・新世界編
パンクハザード編
シーザー達が麦わらの一味に敗れると部下のベビー5とバッファローにシーザー捕獲を命じてパンクハザードに派遣するが、二人はフランキーとの戦いに敗れて返り討ちにされてしまい、更にはシーザーの研究痕跡を消すために研究所の爆破を命じていたモネからの応答も無くなったことで自らパンクハザードに向かう。
ベビー5とバッファローの生首(ローの能力で切断したので生きている)や電伝虫が乗せられたイカダを発見して降り立ったところでその電伝虫に連絡が入り、「お前が『SMILE』をもう作れないと奴に知れたらどうなる 話し合いの通じる男じゃない……!!!激しい戦いになるだろう お前は消される」「10年で築き上げた地位を全て捨て…一海賊に戻るだけだ ──ただしそうなれば今度は『海軍本部』の“大将”達がお前を逃がさない…!!」と考えたローからシーザーの身柄か、七武海の脱退のどちらかを選ぶように要求される。
これに激怒してパンクハザードを急襲したが、その場にはシーザー達相手に共闘した一味とローの船出を見送って迎えの軍艦を待っていたスモーカー中将率いる海軍G-5支部01部隊しかおらず、スモーカーに一味とローの場所を問い質したが、スモーカーは当然シラを切り通す。
スモーカーを殺害しようと襲撃し、止めを刺す寸前で突如として島に現れた元海軍本部大将“青雉”クザンに阻止された。クザンとの戦闘は避け、ベビー5とバッファローを連れてパンクハザードを去り、本拠地のドレスローザに戻った。
ドレスローザ編
その後CP-0を動かし、新聞で七武海脱退とドレスローザ国王退位を宣言(後に両方とも虚偽と判明する)し、ルフィとローの同盟やユースタス・キッドとスクラッチメン・アプー、バジル・ホーキンスの同盟と共に大々的に報道されることとなる。
ドレスローザでは上陸した麦わらの一味とローを部下に監視させ、ルフィを義兄、ポートガス・D・エースの形見とも言えるメラメラの実を闘技大会の優勝賞品にすることでおびき出して、コロシアムに閉じ込めたり、サンジにヴァイオレットを差し向けて情報を引き出そうとするなどして、一味とローのSMILE製造工場破壊計画を妨害。
更には、失ったはずの七武海の称号とドレスローザ王位は、世界政府とのコネクションにより、シーザー引き渡し後に先の記事は誤報であると発表される手筈になっており、実際には一切の権威を放棄していなかった。
これにより、シーザー引き渡し場所のグリーンビットでは、麦わらの一味との同盟により称号剥奪となったローのみが海軍の標的となり、居合わせた海軍大将藤虎と共にローを追い詰めた。
ドレスローザまで逃げたローにルフィの目の前で鉛玉を撃ち込んで重傷を負わせ、そのまま拉致し、王宮のスートの間の椅子に座らせる形で拘束する。
しかし自身がローの相手をしている間に、ルフィ達にサボを始めとする革命軍やトンタッタ族に旧ドレスローザ王家関係者といった協力者ができ、またコロシアムでのとある一件でベラミーがルフィをコロシアムから脱出させていたなど、密かに自身の予想していなかった事態が裏で立て続けに起こっていた。
その後潜入していた麦わらの一味ウソップの活躍(?)により幹部のシュガーが気絶し、ホビホビの呪いが解けたオモチャ達が元の姿に戻った事で国は一気に大混乱、革命軍なども含めた今までの反乱分子が一気に噴き出す形となる。ここでやっと自分の身に危機感を持つが、直後に悪事を国外には漏らさんとして島中を糸でドーム状に包み込む『鳥カゴ』を発動させ、ドレスローザの人間の皆殺しを画策する。
海賊団の幹部たちが麦わらの一味やキュロス、オモチャ化から救われ麦わらの一味側についた闘技大会出場者に敗れる中、ローとルフィとの最終決戦ではルフィにベラミーを差し向け、自らはローの右腕を“糸ノコ”で切断しトレーボルと共に窮地に追い詰めるが、ローの奇策によって臓器に応急処置を施さざるを得ない程の深手を負い、トレーボルもローの手で戦闘不能となる。その後はローから引き継いだルフィと相対し、ギア4を駆使したルフィに追い詰められながらも、自身も「覚醒」に至ったイトイトの力を使って反撃。
ルフィの猛攻に辛くも耐え、ギア4の反動で動けなくなった彼を殺そうとするが、ルフィを守るために現れたギャッツ率いるコロシアム軍団に足止めされる。コロシアム軍団を返り討ちにし、更には「鳥カゴ」の収縮速度を速めてドレスローザ国民を追い詰める。ルフィ復活への時間稼ぎと自身へのケジメの為に現れたヴィオラを軽くあしらい、駆け付けたレベッカを操り斬らせる事を選んだため、時間を使っているその間にルフィが復活を果たした為に阻止される。
熾烈極まる死闘の末、覚醒した能力でルフィを後一歩まで追い詰めるが、再び発動したギア4の一撃「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)」に“神誅殺(ゴッドスレッド)”で対抗するが敢え無く粉砕され、ドレスローザの上空から都市を破壊しながら地下の武器密輸港に叩き落とされて敗北。
そのまま海賊団共々海軍により捕縛され、七武海としての称号も正式に剥奪された。
インペルダウンへの護送はセンゴク・つる・イッショウが担当。その途上で艦隊はドフラミンゴ奪還を目論む百獣海賊団幹部“旱害のジャック”の襲撃を受けるも、海軍の3人によって撃退されている。
護送船の中で「調整役を担ってきた自らが逮捕されたことにより、裏社会のコントロールが失われた新世界の海は四皇、最悪の世代、七武海、海軍、革命軍による群雄割拠により荒れる」ことを笑いながら断言する(なお、この言葉は後に当たっている)。それと同時に「毎日新聞をさし入れてくれれば退屈はしない」とつるに不敵な笑みを再び浮かべながら皮肉を伝えた。
88巻のSBSによると、現在はインペルダウンLEVEL6(無限地獄)に幽閉中。また護送の際、つるに新聞を届けるよう要求していたが、作者曰く「ドフラミンゴは獄中に知り合いも多そうです。小ズルい手を使って時々新聞を手に入れている事でしょう。」とのこと。
世界会議編
口封じのために天竜人が送り込んだ暗殺者がインペルダウンに来ていた事を仄めかしており、自身を護衛するマゼラン副署長に対して「もうバレてもいいだろ… 権力は足が早い すぐに腐っちまうモンさ…!!!」と意味深な忠告をしていた。
ワノ国編
僅かではあるが、ワノ国編の幕間で登場。獄中生活を満喫しているようで厳重に幽閉されながらも世界経済新聞を読み、揺れる世界情勢に高笑いしていた。
「退屈しねェなこの世界!!面白くなってきた!!!」
余談
- 初期設定
『ONE PIECE Magazine Vol.3』にはドフラミンゴの過去の初期構想の一部が記載されている。
それでは、ドンキホーテ・ホーミングがネフェルタリ・コブラとも仲が良かった良識派ゆえに他の世界貴族と対立し地上に降ろされたというものだったり、ロシナンテ(に当たると思われる人物)が弟ではなく、ドフラミンゴが一人っ子だったりする。
また、98巻SBSによると、強力なカイドウの仲間としてワノ国で戦う予定だったとされ「JOKER」の通り名もその名残である。
- 素顔
初登場から幼少期に至るまで、デザインは多少異なるものの常に似たデザインのサングラスをかけており、一度も素顔が書かれたことがない。ドレスローザ編でルフィに敗北した際にサングラスを落としたが結局描写されなかった。ただし763話にて1コマだけ右目のアップが描かれたことがある。
垂れ目に細い眉、よく見ると下睫毛がある。両親と見比べてみると、どうやら目元は母親似と思われる。ちなみにサングラスは仮面ライダースーパー1の目をモチーフにしている。
- 毎日新聞
収監される際におつるに「悪いが“毎日”新聞を差し入れてくれ。」というセリフが「“毎日新聞”を差し入れてくれ。」と誤読され話題になった。ちなみに実際に差し入れられたのは「世界経済新聞」である。
- ヴィオラとの関係(裏設定、閲覧要注意)
コミックス83巻のSBSにて、読者から「なぜ第788話"私の戦い"の中で、ヴィオラとドフラミンゴは互いを"ドフィ"、"ヴァイオレット"と呼びあったのでしょうか?」と質問があった。
その際、尾田先生は「んー。切り込みますねー。これはねー深い裏設定があるんだけど、教えられません。担当には教えたけど、かなり大人な物語なので少年漫画『ONE PIECE』としては隠します。大人の皆さんは妄想してみて下さい。まさに情熱の国ドレスローザ!!」と回答した。
この回答から察するに、2人はそういう関係にあったと考えられ、周囲からヴィオラが姐さんと呼ばれていたことからも2人の関係が窺える。
ヴィオラにとってドフラミンゴは憎悪の対象なのは間違いないが、一人の男性としてはどの様に思っていたのかは読者の想像に委ねられている。
関連タグ
ドレスローザ SMILE JOKER サングラス 悪のカリスマ
外道 極悪人 死の商人 国王 国盗り 暴君 支配者 桃色の悪魔
ドン・キホーテ:名前の由来となった小説。
トレーボル ディアマンテ ピーカ ヴェルゴ モネ ベビー5 バッファロー ベラミー サーキース
ドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン) ドンキホーテ・ホーミング ホーミングの妻
取引相手
因縁の相手
関連人物
章ごとのボス
シーザー・クラウン→ドンキホーテ・ドフラミンゴ→シャーロット・カタクリ