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概要編集

2024年7月13日日本時間では14日)にペンシルベニア州のバトラーにて共和党から大統領選挙に再選を賭けて立候補していたドナルド・トランプ前大統領が演説中に銃撃された事件である。



この事件でトランプ氏は右耳上部に銃弾が当たって負傷し、さらに流れ弾に被弾して演説を聞いていた聴衆のうち1人が死亡、2人が重傷を負った。


この事態に対抗馬の現職であるジョー・バイデン氏はもちろん、世界各国の首脳も事件と容疑者に対する非難声明を次々と発表、暗殺という手段や暴力による民主主義の侵害を断じて許さない姿勢を鮮明にした。


容疑者編集


事件発生から程なくして、狙撃地点である建物の屋根にいた容疑者はアメリカ大統領警護隊の狙撃班により射殺され、使用していた銃からその身元が判明した。


容疑者は地元ペンシルベニアの中産階級出身で、介護職(所謂エッセンシャルワーカー)に就いていた20歳の男性であった。

学生の頃から銃器に興味を持っており、地元の銃愛好家の団体に加盟していた。使用していた銃はAR-15というアサルトライフルで、これは容疑者の父親が購入したものだったという。


犯行当時、容疑者は演説会場から少し離れた建物の屋根の上に梯子で登り、狙撃を試みていた。だが、その一連の様子をあたりにいた人々に目撃されており、人々は近くにいた警察官達に知らせていたが、事態を把握出来ていない警察官はその存在を認知出来ていなかった。


職場の同僚によると、大人しい性格で職場でも政治的な話をするようなことはまったくなかったらしく、共和党員でありながら民主党所属のバイデン大統領の支持団体にも寄付を行う等、政治に対しては中立寄りの立場を取っていたかあまり関心がなかったことが伺える。

一方で、旧知の者たちから少年期はいじめられっ子で学校内で孤立していたという証言もあった。


以上のことから、犯行の動機は政治的な意図によるものだったのか、それとも心身の不安定さや将来への漠然とした不安等の個人的な動機によるものだったのかははっきりしていない(本人が死亡したこともあり、未解明に終わる可能性が高いだろう)。


大統領選挙への影響編集

今回の事件が今後の大統領選挙にどこまで影響を与えるかは現時点では不透明だが、トランプ氏にとって有利に働くのではないかという意見が優勢である。


これは、単に同情票が集まるだけでなく、銃撃直後に負傷しながらも立ち上がり、ガッツポーズを取って健在であることを示して見せたトランプ氏の姿が、アメリカ人の求める“強いリーダー”と合致するという見方があるため。

対して、対抗馬であるバイデン氏は、トランプ氏以上に高齢で、直前に行われた討論会でも言葉に窮する場面が目立つなど、“強いリーダー像”とはかけ離れた醜態を次々に晒してしまっていたことから、今回の事件の影響でますますトランプ氏との印象の格差が際立ったとする意見も出ている。


また、トランプ批判の切り札であり実際トランプ政権最大級の汚点であったアメリカ連邦議会襲撃事件についても言及を避けざるを得なくなった。

民主党やバイデン氏は事ある毎にこれを引き合いに出して「トランプ氏が過激な言動で支持者を扇動したためにあのようなことが起きた」と非難してきたが、事件後は逆に共和党員やトランプ氏の支持者から「トランプ氏をあたかも危険人物であるかのように煽ったことが今回の事件を引き起こしたのではないか?」「反トランプの方がよっぽど危険で暴力的じゃないか」と非難し返される事態にまで陥っており、最早ブーメランにしかならなくなったためである。


一部では、トランプ氏が支持の拡大を狙って行ったプロパガンダではないかという陰謀論も出ているが、冒頭で述べたように、銃弾はトランプ氏の右耳に被弾しており、あと数センチずれていれば確実に頭部に命中していた可能性のある極めて殺意の高いものであったため、その可能性は低い(そもそも、自分だけではなく他人も巻き添えになるような形でのプロパガンダ等誰もやりたがらないだろう)。

トランプ氏は銃撃が起こる直前に手元の資料を見るために顔を動かしたことで銃弾の直撃を免れたと語っており、「もしもあの時顔を動かしていなかったら私はこの世にはいなかっただろう」と述懐している。



余談編集

アメリカ大統領経験者の暗殺事件は未遂・既遂含めてこれで5件目となる。


事件直後に、AP通信から、青空にはためく星条旗をバックに警護隊に押さえつけられながらも拳を振りかざして懸命に聴衆を鼓舞しようとするトランプ氏を写した写真が発信され、事件を象徴する1枚として世界中で話題となった(pixivでもこの写真を元にした時事ネタ系のイラストが多いが、死者の出ている事件茶化すようなイラストを描くのは不謹慎ではないかという批判の声もある)。

例の銃撃事件をヴァレンタイン大統領でトレスMAKE LYCORECO GREAT AGAIN

ちなみに、この写真を撮影したカメラマンはAP通信所属のエヴァン・ヴッチ。過去にピューリッツァー賞を受賞したこともある、ジャーナリストの間ではかなり有名な人物である。

彼は以前より、鍛え上げられた己の肉体を生かした反射神経と機動力、それに加えて一瞬で完成度の高い構図を捉える判断力を備えた凄腕のカメラマンとして高い評価を得ていた。

今回撮られた写真もまた、「今年の1枚」「今年のピューリッツァー賞候補」との声が多い。



また、今回トランプが死を免れたのは現役中に蜜月関係にあり2年前凶弾に斃れた安倍晋三氏が守護霊としてトランプを守ったのではないかという都市伝説が日米両国の一部界隈で話題となった。

関連タグ編集

ドナルド・トランプ 銃撃 暗殺


ジェームズ・ガーフィールド/エイブラハム・リンカーン/ジョン・F・ケネディ/ウィリアム・マッキンリー:暗殺されたアメリカ大統領

ロナルド・レーガン/ジョージ・W・ブッシュ/セオドア・ルーズベルト:同じく暗殺されかけたアメリカ大統領


安倍晋三銃撃事件2022年7月8日に日本で起こった暗殺事件。この事件は日付でいえば本事件の5日前に発生しており、日本国内でも本事件からこの事件を連想する人々が多数見受けられた。

民衆を導く自由の女神:話題の写真からこれを連想したという意見も多く見られた。

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