基礎データ
他言語版での名称
英語 | Victini |
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イタリア語 | Victini |
スペイン語 | Victini |
フランス語 | Victini |
ドイツ語 | Victini |
概要
初出は第5世代(『ブラック・ホワイト』)。第5世代発売前に公開された幻のポケモンである。
イッシュ図鑑では当初のポケモンBWでも後のポケモンBW2でも0番目のポケモン。
けつばんの真の姿ではないかという説があった。
全国図鑑ではアルセウスのすぐ後。種族値配分が全く同じシェイミとも2つしか離れていない。
BW発売時には、ビクティニ入手に必要なアイテム「リバティチケット」が発売日から1ヶ月間だけ配布された。
額に輝くVの字が特徴、モデルはうさぎリンゴまたはチーズケーキであろう。
名前の由来は、おそらく「ビクトリー(victory:勝利)」+「デスティニー(destiny:運命)」或いは「2」だが光の翼は使えないし手から波動も出さない。第5世代にちなんでローマ数字のⅤをイニシャルとしたと思われる。
決してビクティム(victim:犠牲者、生贄)ではない。可愛くあれ!!(Be cutieに!!)でもない。
ビクティニとともに生きることはビクティニの過酷な運命もともにするということらしい。しかし、もともと行く先々でトレーナーに半強制的なバトルをしかけられる主人公は最初からビクティニと同じ運命を背負っているので問題ない。連れていったからと言って別にそのトレーナーに敗北フラグが立つことはない。
杉森建のインタビューによると、「縁起の良いポケモンを作りたい」という増田順一の案によって、早い段階から「Vの字」をモチーフにして、誕生したポケモンである。
名前がティクビに似ている事から良くそっち方面でネタにされる何とも不憫な幻ポケモンである。
これに限らず名前の誤植が多く、公式のグッズやニュース記事でも、「ビクニティ」という間違えが確認されている(それも別媒体で2回)。
スマブラ3DS/WiiUではアイテムのモンスターボール、マスターボールから登場。「しょうりのほし」で呼び出したファイターのふっとばす力を倍増させ、いくら攻撃を受けても怯まなくなる。
スマブラSPでも続投。アイテムのモンスターボール、マスターボールから出現とスピリットとして登場。モンスターボールのほうは前作で強すぎたせいか呼び出したファイターを最後の切りふだの状態にする効果に変更。スピリットはサポーター、スキルハイパースマッシュ、レア度★4(LEGEND)として登場する。憑依されているのはガオガエンである。
ポッ拳POKKENTOURNAMENTでは、カイリューと一緒にサポートポケモンとして登場、一定時間クリティカルが必ず出るようになる。
ビクティニ道場
BWでは、通常プレイでは手に入らないアイテム「リバティチケット」を用いることで行ける島、リバティガーデン島にある灯台の地下にある、子供部屋のような小さな部屋でプレイヤーを待ち受けていた。
レベルが15と低く倒しやすい、倒した際にもらえる経験値が多く、HPの努力値が3も上がる、そして何より、
倒したり逃げたりしても部屋を出るだけですぐに復活し、更に近くには回復してくれるNPCがいることから、捕まえずにひたすら倒し続けてレベル上げをする通称ビクティニ狩りをするプレイヤーもいた。
そんなこんなでビクティニのいる部屋はビクティニ道場と呼ばれた。
プレイヤーが倒すたびに「お前が部屋から出れば戻ってくるだろうな」と律儀に伝えてくれるプラズマ団……。そりゃあ彼らがポケモン解放を謳いたくなるのも無理がない話だろう。
というかどっちが悪い奴なんだかもはや分からない。
さらに、翌年の2011年夏には映画公開記念として前売り券でビクティニが配布された。しかも新しい技を引っ提げて。
よって図鑑を埋めたり実戦で使うならそっちのビクティニを使えばいいわけで、リバティチケット産の個体は廃人達によって永久にサンドバッグ扱いされることが保証されてしまった。まるで公式までもがビクティニを狩ってくれと推奨しているようである(攻略本のタブンネ狩り推奨を考えると本当にそうなのかもしれないが……)。
なお、本来は縁起のいいポケモンとして配布されたポケモンであり、一緒に連れて行くこと願って配布されたポケモンである。何度も出てくるのもメインターゲットの子供や初心者を配慮した仕様であり、決してサンドバッグにすることを意図したものではないと思われる。
HGSSの伝説ポケを緩和したようなものと考えることもできる。
続くBW2では、ストーリーをヒウンシティまで進めればリバティガーデン島にいつでも行けるようになっている。
そこにBWから交換したビクティニを連れて灯台に行くと、ちょっとしたイベントが見られるようになっている。
イベントとは無関係だが、そこのNPCの台詞に
「あの ポケモンは どんな きもちで あのへやに いたのかの……
ずっと いっぴきだと さみしいだろうに」というものがある。
どんな気持ちってそりゃぁ辛かったろう……別の意味で。
ポケとるでは定期的にイベントステージにて経験値稼ぎステージが登場するのだが、何の嫌がらせかそのステージに登場するのはビクティニである。
もはやビクティニ道場は公式ネタと化しているのか・・・。(ちなみに同じ日に開催されるコインがたくさん稼げるステージには、ニャースが出る。)
ゲームにおける特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
前述のように捕獲せずに狩りまくっているプレイヤーの割合が高かったが、対戦でも十分使えるポケモンである。
ステータスはミュウなどと同じオール100。
エスパータイプが弱点を突かれるむしタイプ技をほのおタイプが半減し、エスパータイプ技の通りが悪いはがねタイプに対してほのおタイプ技が抜群になる為、タイプの組み合わせは悪くない。
だが、弱点は5つと多めである。
当初はフォルムチェンジを除けば固有の組み合わせだったが、XYになってマフォクシーがこれに続いた。(ヒヒダルマがフォルムチェンジすると同じタイプになる。)
専用特性「しょうりのほし」は自身と味方の技の命中率が1.1倍になるという効果。
だが、その補正値は1.1倍と思ったより低めで、シングルで使うと完全に「ふくがん」や「ノーガード」の下位互換となってしまう。
それでも「だいもんじ」や「しねんのずつき」の命中率が93~99%になると考えるとありがたい効果である。必中では無いものの、ここまで命中率が高ければ外す方が珍しい。
ダブルで使う場合、命中率が若干低く強力な技を覚えたポケモンを据えるとよい。
代表的なものとして「ダークホール」や「だんがいのつるぎ」、「こんげんのはどう」など。
物理特殊共に技の揃いは比較的よく、どちらに寄せても一通り戦える。
ほのおタイプにしては珍しく、「かみなり」「ワイルドボルト」といったでんきタイプ技や、フェアリータイプ技「マジカルシャイン」を使うことができる。
地味に「いのちがけ」で最も高いダメージを叩き出せるポケモンでもある(使用者中でHP種族値が最も高い)。
専用技は「かえんだん」。
レベル1で覚える為「ハートのウロコ」が必要となる。威力100、命中100、特殊、「やけど」3割、全体攻撃と「ふんえん」の上位互換である。ただ、全体攻撃なので味方を巻き込んでしまう為ダブル/トリプルでの使い勝手はやや悪い。隠れ特性のパルキアなどと組ませるか。
また、配布されたビクティニ限定で半固有技「Vジェネレート」を使うことができる。
(専用技でないのはかつてこの技を覚えたレックウザが配布されたことがあるため)
威力は驚異の180であり、爆発技や「じたばた」「きしかいせい」を除けば最高威力の技である。命中率は95だが、特性の補正がかかる為実質100である。
ただし反動が凄まじく、「ぼうぎょ」「とくぼう」「すばやさ」の3つが1段階ずつ下がってしまう。
基本的には打ち逃げの運用になるが、これを逆手に取って「トリックルーム」状態でこの技を連発するといった芸当も取れる。交代読みの相手に「おにび」や「ガードスワップ」を押し付けるのも有効。
補助ではエスパータイプゆえか様々なものを覚える。目立つところでは「めいそう」「でんじは」「トリックルーム」「なりきり」「スキルスワップ」など。
特に「スキルスワップ」や「なりきり」で自身の特性を「あまのじゃく」に変えようものなら「Vジェネレート」で耐久力と機動力がどんどん上昇するという訳の分からないポケモンが誕生する。
なお、2011年の映画前売り券で配布されたビクティニは「クロスサンダー」「クロスフレイム」を、2012~2013年の東北イベントで配布されたビクティニは「らいげき」「あおいほのお」「こごえるせかい」を覚えている。
2匹とも「Vジェネレート」を同時に覚えているので、物理主体での育成が分かりやすいだろう。
だがビクティニの出場できるルールはほぼ伝説解禁戦である。
特にORASに入りゲンシグラードン、ゲンシカイオーガ、メガレックウザがバトル場を席捲するようになった結果、ほのおタイプの強みを活用し難くなってしまった。(このルールではビクティニのみならず、ゲンシカイキのおかげでほのおタイプとみずタイプ全体が不遇とされる環境である。)
一応ミュウツー、ゼルネアス、ソルガレオあたりのタイプ一致技を半減で受けれるが、何とも苦しい立ち位置である。
剣盾ではゲンシカイキとメガシンカが撤廃され、大分動きやすい環境になった。
特にザシアンやザマゼンタの一致技を半減で受けつつ、Vジェネレートを浴びせられるのは利点。
さらに、2022年8月に開催されたポケモンWCS 2022の開催記念にビクティニが期間限定で配信された。もちろん、専用技の「Vジェネレート」も習得済み。
この個体は6Vであるが、注意点として、性格は「ゆうかん」固定、さらに努力値も全ステータスに満遍なく降られているというかなり癖の強い調整になっている。まともに使おうとなるとミントによる補正や努力値のリセットなど結構な手間を掛けなければならないので、その点は覚悟しておこう。
アニメでの登場
2011年公開の映画『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』『ビクティニと白き英雄レシラム』で登場。
歴代映画のマスコット伝説と同じように過酷な運命に縛られており、物語において重要な役割を担っている。
2014年公開の『破壊の繭とディアンシー』と同時上映の短編映画『ピカチュウ、これなんのカギ?』でも登場。ちなみに公式の壁紙とグッズでは何故かダブルピースしながらV字開脚している。
担当声優
ポケモンカードでの登場
チャンピオンズリーグ2022勝利賞プロモカード「ビクティニV」はエラーカードが存在し、エラーカード版は禁止カードとなった。(公式発表)
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーマルス/仮面ライダー邪武、仮面ライダー冠、リンゴアームズ…うさぎりんごつながり
高巻杏…中の人繋がり(ゼクロム・レシラムの方のcv)。ほのおで闘う、お菓子を食べるシーンが多い、(特定のシーンのみだが)Vサインを頻繫にする…等、共通点が多い。ただし、彼女はポケモンではなく人間。