「そこでよく見ておけ、これから起こる事をな」
「今こそ、全ての世界の魂を…解放する」
CV:木村了
スーツアクター:今井靖彦
概要
『仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』に登場する悪の仮面ライダー。
究極の眼魂でアルゴスが変身した姿で、本作のラスボスを務めている。
ムゲン魂となったゴーストもその圧倒的な力によりねじ伏せた。
ちなみに変身者の名前の由来であるアルゴスはギリシャ神話に登場する巨人。全身に百個の眼を持ち、彼の死を悼んだ主ヘラが自身の従える孔雀の尾羽に彼の眼を飾ったという。それにちなんでか、羽織ったパーカーが孔雀のように展開する。
外見
黒をベースに金のラインが走った荘厳な見た目。複眼は赤く、側面を覆って頭頂部付近にまで伸びている。
トランジェント体はゴースト達と大差ないが纏うパーカーは足首に届くほど長く、腕周りも長袖で袖口も遊びが多い全体的に威圧感のある容姿をしている。
他のライダーと同様に変身直後はフードを被っているがそれは角まで覆う大型な物で、頭部が殆ど隠れている。
また変身完了と同時に端部にある赤い球体が発光して自動的に頭部が露出したものに変化。体の各所には目を模した、このような形〔〇〕の模様がある。
更にパーカーを一度浮上させて変形し、もう一度着用すると孔雀の羽のように無数の目玉が蠢いていた、美しくもグロテスクな様相を呈した飛行形態(仮)へと移行する事もできる。
スペック
身長 | 213.0cm |
---|---|
体重 | 123.0kg |
パンチ力 | 29.1t |
キック力 | 32.3t |
ジャンプ力 | 54.7m |
走力 | 100mを3.0秒 (時速120km) |
100個の眼魂を取り込んだ「究極の眼魂」を使用したライダーだけあってそのスペックは非常に高く、仮面ライダーゴースト系列のライダーの中でも最高峰に位置する。
これに加えて変身者の怒りや憎しみ、周囲を取り巻く負の感情エネルギーを力に変える能力に加え、100個の眼魂をコントロールしその能力を自在に引き出すことまでもできるため、実際の能力はスペックの比ではないと思われる。
劇中では披露されなかったが、幻影の生成能力や特殊なオーラによる精神攻撃、特殊発光粒子「レイリムーバー」を使用した攻撃による相手の消滅などの能力を持ち、特に胸部装甲のアーマーヘクセルは「変身者が怒りや憎しみを抱き続ける限り、破壊されることはない」という効果を持つ(出典:『仮面ライダー図鑑』・『[[仮面ライダーエクストリーマー』より)。
劇中でもディープスペクターとネクロムのダブルライダーキックを素手で弾く、英雄達の離反を招くまでムゲン魂相手に一方的な戦闘を展開するなど、その高いスペックを遺憾なく発揮していた。
オスのクジャクの尾羽のように展開した状態のパーカーは「トライセンデンスウィング」といい、100個の眼魂がズラッと並んで絶えず蠢めいているという、極めておどろおどろしい様相をしている。
勿論ただの飾りではなく飛行能力を付与する他、眼魂を弾丸めいて射出することも可能。
シルエット自体はムゲン魂に近く、能力も正しくムゲン魂やグレイトフル魂のネガだと言える。
だが天空寺タケルたちにとって最も厄介なのはタケルの体を「究極の眼魂」の器としている点である。これはエクストリーマーの撃破=タケルの消滅を意味しているため事実上の人質をとっている状態であり、前述の能力やスペックも併せてタケルに「自らの復活を諦めて、勝てるかどうか分からない相手に挑む」のか「人類を自分たちと同じゴーストにする」のかというどう足掻いても犠牲の出る制限時間付きの二者択一を迫っている。
使用アイテム
究極の眼魂
アルゴスがダーウィンを始めとした英雄の村に住む100人の英雄の眼魂と天空寺タケルの本体に融合させる事で誕生した眼魂でありドライバー。
作中では特に操作をしておらず、装着すると同時にパーカーゴーストが出現。胸部にある赤い模様が出現すると同時にトランジェント体に変身し、パーカーを纏う事で変身が完了する。
媒体によっては「エクストリーマードライバー」と呼ばれる事もある。
アルゴスの「全ての人間をゴーストにする」という目的が表すように、地球だけでなく眼魔世界に存在する全人類をゴーストに変える力を持つが、英雄たちに独自に行動されると活動に支障がでるというグレイトフル魂と同じ欠点を抱えており、それが敗因になっている。
アイコンドライバーGの上位版という解釈もできる。
100の英雄
100人のはずだが、究極の眼魂の素材になった人数を数えると100を越えてしまう。それらしい可能性としては、ライト兄弟がグリム兄弟のように二人で一人の英雄と扱われている、というあたりか(ライト兄弟は個別に眼魂のデザインがある)。
客演
『ライダーレボリューション』
復活したダークゴースト(アルゴス)の最強形態に位置付けられているのか、必殺技で登場。
アルゴスの目的は再び究極の眼魂を手にして野望を達成する事だったのだが、クエストをクリアしてダークゴーストを仲間にすると特に理由もなくこの形態に変身できるので、どこからドライバーを再調達したのかは不明瞭なままとなっている。
余談
- 騒々しい事に定評のある平成2期のライダーには珍しくこれといった変身待機音も変身音声も存在しない(変身音に限って言えば前年に似たような存在は登場しているが)。
- 武器も必殺技も使用していないという点も近年のライダーには珍しい。
- 切っても切り離せない「100個の英雄の眼魂」がネックなのか、立体物が一切存在しない。
- ダークゴーストとは本来は別ライダーなのだが、『全仮面ライダー大投票』では出馬できず。
関連タグ
グレートアイザー:リデコ先でありゴーストTV本編のラスボス。
仮面ライダーオーガ:劇場版限定ダークライダー、黒をベースに金、繋がった赤い複眼、変身者は一度亡くなっているという共通点がある。
ジャックフォーム:仮面ライダーギャレンのジャックフォームは孔雀がモチーフ。
仮面ライダーエターナル:死者が変身する劇場版限定ダークライダー、繋がった複眼、マントを持つ、多数のキーアイテムを身に着ける、死人の世界を作る事が目的と共通点が多い。
タジャドルコンボ:こちらも孔雀がモチーフのライダーの1人。
仮面ライダーソーサラー:翼を持った"無限"に敗れた金色の劇場版限定ダークライダー。
ダークドライブ → ダークゴースト/ダークネクロム/ゼロスペクター/エクストリーマー → トゥルーブレイブ
劇場版限定ボスライダー