ジュラルドン
じゅらるどん
基礎データ
概要
第8世代『ソード・シールド』に登場するポケモン。ロボット怪獣のような機械的なフォルムが特徴的。
体を構成する金属は傷も殆どつかない高い硬度を誇るが、ジュラルミンと思われる金属の主成分のアルミが鉄の約1/3の密度のためか、その体重は40㎏ととても軽い。骨を空洞にして軽くしているエアームドが1.7m/50.5kgなのだから恐るべし。
名前の由来もジュラルミン+怪獣などの名前につく「ドン」であろう。
そのため見た目に反して機敏に動く事ができる一方、ジュラルミンと同様に耐食性は低く錆びやすい悩みも抱えている。
また、密閉性の高い体表ゆえに熱がこもりやすい体質の為、突き出た尻尾の先にあるスリットから余分な熱を逃がしている。
錆びを招く苦手な雨を避けるため、主に岩山の洞窟などに生息しており、形状の異なる両手で岩肌を削り取って食べている。
ガラルでは生息域が同じであるバンギラスと遭遇することが多く、2匹が争っている姿がよく見られるという(タイプの相性ではジュラルドンの方が有利だが、バンギラスも不一致のじめん・かくとう技で抵抗できなくはない)。
タイプ | はがね/ドラゴン |
---|---|
たかさ | 43.0m~ |
おもさ | ???.?kg |
ごうきんポケモン・ジュラルドンがキョダイマックスした姿。
肩から上、特に首が長く伸び上がり、首の一部と腹部から背中までの組織が窓ガラスの様なクリスタル状に変化した事で、さながら摩天楼にそびえる高層ビルのような見た目となった。
溢れるエネルギーで体の一部は発光しているとされ、実際角や尻尾の先は航空障害灯を思わせる赤い点滅光を放っている他、攻撃モーションでは口中の牙や首のガラス部分も発光する。
また、そのエネルギーを受けた細胞の硬度ははがねタイプの中でもトップクラスで、地震にも強い耐震性を誇る。
ゲームでの特徴
ソード・シールド
野生の個体は、終盤に赴くことになる10ばんどうろに低確率でシンボルエンカウントする他、条件を満たすと、ワイルドエリアの「きょじんのこしかけ」「げきりんのみずうみ」でもシンボルで出るようになる。
現状ガラルには炭鉱以外の地下ダンジョンが存在しないため、設定にあるような洞窟で生活している姿を拝むことは出来ず、山肌に出ている時か、レイドバトルの巣穴にて捕獲となる。
また、モスノウを持っていればシュートシティにいるNPCのカプーアからジュラルドン♂(ちょくせん)を貰う事ができる。
ストーリーにおいてはナックルシティのドラゴンタイプのジムリーダー、キバナの切り札にして相棒として登場。DLC『鎧の孤島』でもキバナと共にヨロイ島を訪れていることがある。
スカーレット・バイオレット
DLC『藍の円盤』に内定し、テラリウムドームのポーラエリア山間部に出現する。
それだけではなく、まさかの追加進化・ブリジュラスが登場。前世代のポケモンかつ、ジムリーダーの切り札であったためにこの発表に驚いたプレイヤーも多かった。
ただし注意点として、キョダイマックス個体はSVに連れていく事ができないピカチュウ・イーブイ・ニャース同様の仕様となっており、入国にはダイスープで適正を消しておく必要がある。
恐らく進化形がある故に、キョダイマックスするブリジュラスと言うデータになってしまう可能性があるためだと思われる、
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 95 | 115 | 120 | 50 | 85 | 535 |
ディアルガ以来となる「はがね・ドラゴン」の複合タイプのポケモン。
禁止級以外ではジュラルドンが初となる。
抜群が2タイプに対して半減以下が10タイプという非常に優秀な組み合わせ。
弱点はかくとうとじめんのみで、本来ドラゴンタイプの天敵であるフェアリー、こおり、ドラゴンの3タイプを全て等倍で受けられる上に、その3タイプとも全てタイプ一致で抜群を取って返り討ちにできる事が強み。
種族値は特殊に寄った両刀アタッカータイプで、軽い設定を反映してかはがねタイプにしては素早さもそれなりにある。
しかし特殊耐久が極端に低いという欠点があり(イーブイ以下の紙)、弱点は勿論、等倍の一致特殊技ですら一撃で沈みかねないレベル。
習得技は多彩な方で、特殊技ではタイプ一致技の「りゅうのはどう」「ラスターカノン」「りゅうせいぐん」「てっていこうせん」を始めとして、サブウェポンも「あくのはどう」「10まんボルト」「かみなり」「バークアウト」などを覚える。
物理技も「アイアンヘッド」「ドラゴンクロー」「げきりん」の他、その2タイプを半減するはがねタイプに対する補完となる「かわらわり」や、強制交代の「ドラゴンテール」、物理耐久を更に上げる「ワイドブレイカー」等最低限揃っている為、物理型でも運用可能。
ただしほのお技やじめん技は一切覚えない。
一応対はがねはかくとう技があるものの、基本的にはあまり得手とは言えない。
また、ダイマックスとの相性は良くない技ではあるが、特防の低さを突いてきた特殊アタッカーに「ミラーコート」「メタルバースト」で一矢報いる事も出来る他(但しメタルバーストはミラーコートと違い必ず後攻になる保証が無く、素早さがそれなりに高いジュラルドンにはかえって使いづらい)、攻撃に努力値を振らずに使える「イカサマ」「ボディプレス」で特殊受けの意表を突く事も出来る。
変化技は汎用性の高い「でんじは」「ステルスロック」「リフレクター」「ひかりのかべ」に加え、積み技の「つるぎのまい」「てっぺき」、デバフ技の「きんぞくおん」「いやなおと」「こわいかお」など、かなりの芸達者ぶりを誇る。
この為取れる型も多く存在し、役割を読まれにくいという利点がある。
特殊か物理か両刀か、はたまた起点作り役か…仮に起点作り役であったとしても、役目を終えた後に「じばく」感覚で「てっていこうせん」を撃つといった芸もこなせる、多くの可能性を秘めたポケモンである。
裏を返せば多数の技の中から4つに絞らねばならないということでもあり、前述の特殊耐久の脆さも相まって、非常に癖が強い。育成・対戦においてはトレーナーの力量が試されるポケモンと言えるだろう。
特性はどちらも体重に影響するライトメタルとヘヴィメタル。
どちらも今までは隠れ特性限定であり、この二つの特性を通常特性として持ち、尚且つどちらも備えているのはジュラルドンが初めてである。
これによって図鑑説明では40㎏であるのに、大抵のジュラルドンは20㎏もしくは80㎏というよくわからないことになっている。
実用性としては、前者は抜群になるけたぐりによって受けるダメージ、後者はヘビーボンバーの威力に関わってくる事となる。
だがヘヴィメタルの場合、元が40㎏と対戦環境においては軽量級と言って差し支えない重さのため、倍になったところで80㎏程度ではヘビーボンバーをまともに使いこなせる体重ではない。(元体重が360kgのボスゴドラで初めて採用候補に上がるレベル)
また今作から登場したダイマックスの影響も大きく、ダイマックス中のポケモンに対しては、ヘビーボンバーやヒートスタンプなどの体重依存で威力を出す技が無効化されるようになったため、そもそもがメインウェポンに据えるには安定性を著しく欠いてしまうようになった。
尚且つ、ヘヴィメタルの個体にはライトメタルの個体に比べてけたぐりが二倍の威力で入ってしまうため、現状ヘヴィメタルはかなりのハズレ特性と言わざるを得ない状態である。
かといってライトメタルが強いのかと言われれば別にそんなことはないのだが、後述の隠れ特性がシングルでは特性なしと同様のため、基本的にシングルでは「けたぐりの威力を少し下げる」ためだけにライトメタルを採用することになる。(くさむすびは元々1/4)
隠れ特性はソード・シールド初登場の「すじがねいり」。このゆびとまれやひらいしんなどの攻撃を引き受けるわざ・特性や、サイドチェンジによるターゲット入れ替えを無視して攻撃できる。ダブルバトルではターゲット変更技・特性はメジャーであり、活躍の機会は多いためこれ一択になる。一方シングルでは前述の通り一切効果を持たないため起用はされない。
特にソード・シールドで流行しているトリックルームの始動役の「ブリムオン+イエッサン♀」コンボに対して非常に強く、イエッサンの「このゆびとまれ」による妨害を無視してブリムオンのトリックルーム発動を阻止できる。
持ち物は高い火力を活かせる「いのちのたま」などの火力アップ系、低い特殊耐久を補う「とつげきチョッキ」「きあいのタスキ」、半端な素早さを補う「こだわりスカーフ」などがオススメ。
第9世代
上記の通り、DLCにて進化系となるブリジュラスを引っ提げての内定が決定。
進化前という立場になった彼だが、その影響によりしんかのきせきの対象になり、その中での合計種族値はタイプ:ヌルの534を1上回る一位。
しかし、そもそも持たせたところで物理耐久はともかく特殊耐久はブリジュラスよりちょっとマシ程度(それだけ元が酷いとも言うが……)。物理耐久もあちらは「じきゅうりょく」持ちなのですぐに抜き返され、両受けにも有用な「がんじょう」まである。
「じしん」「はどうだん」などの新規習得技も進化しないと覚えない等、ある意味真っ当に進化前後らしい格差が出来ている為、素直に進化させた方が良いだろう。
ちなみに進化系が追加された事でストライクやニューラなどの後付け進化組同様にリトルカップのルールでも出場可能な一般ポケモンになったのだが、世代が進み種族値もインフレした事により、御三家最終進化系に匹敵する合計種族値535の一般未進化のポケモンというもはリトルとは何なのかというリトル下での高種族値のポケモンが爆誕する事になった。
この数値は一般バトルで参加可能な進化前でタマゴ未発見なのでリトル下で参戦不能なタイプ:ヌルを僅差(534)で上回っており進化可能未進化状態でタマゴが発見できる一般未進化ポケではトップクラスの種族値を有することになる。
使用トレーナー
番外作品
『ポケモンマスターズ』
- キバナ&ジュラルドン
- タイムアタックイベント「王者に挑み続ける者」と合わせて2021年4月28日にフェス限定で実装。
- はがねタイプの特殊アタッカーで、登場時に攻撃と特攻をあげる。トレーナー技「勝つしかねえよな!」は自分の特防を下げる代わりに急所率アップ・回復付帯など様々な効果が発生、さらに「反動ダメージ軽減9」で反動ダメージを大幅軽減する。
- また、キバナがトレーナーサロン実装に際して、公式からキバナとジュラルドンのやりとりを描いた漫画が公開されている。参照
『ポケモンユナイト』
諸元
ロール | アタック |
---|---|
タイプ | 攻撃 |
攻撃範囲 | 遠隔 |
進化 | なし |
わざ1 | とぎすます(能力上昇)→ レベル5 ラスターカノン(能力上昇)/りゅうのはどう(範囲) |
わざ2 | メタルクロー(妨害)→ レベル7 ドラゴンテール(妨害)/ステルスロック(妨害) |
ユナイトわざ | レベル9 「ジュラルディザスター」(範囲) |
とくせい | ヘヴィメタル |
価格 | 10000コイン/575ジェム |
- 2022/3/15 (ver.1.4.1.7) にポケモン版MOBAにも登場した。最新世代故の優先枠であろうか。その特徴的な見た目から本作への抜擢でも色々と話題になった。本作に出演している他のはがねタイプポケモンであるルカリオ(哺乳類)やギルガルド(付喪神)と比べると如何にも「金属生物」的外観のポケモンである。
- 性能的には先行して登場しているエースバーンなどと同じく、長射程の通常攻撃を主軸とするマークスマン(射手)タイプの引き射ちキャラ。型の特徴としては、移動不可能になる代わりに通常攻撃が一定時間強化され、固定砲台になる「ラスターカノン」軸と、ジュラルドンの何らかの攻撃が当たった敵にマークが付与され、わざを当てた時にこのマークの数だけ威力が上昇するという瞬間火力型の「りゅうのはどう」軸の二種類を持つ。
- ユナイトわざは、自身を中心とした周囲を円状にビームで薙ぎ払い、ビームが通過した地点を一定時間炎上させるというもの。
- 実装当時はバランスブレイク級の怪物であった。これは離れた位置から絶大な火力を出して敵を制圧できたため。特にオブジェクトに対する削り性能とラストヒット性能を兼ね備えているのが強力であり、本作がサンダーゲーであるという部分の悪い面が如実に出てしまった。
- 更に実装当時はどえらいバグも引っ提げてきた。内容はスマホ版ユーザーがジュラルドンをピックすると、なんと相手チームのプレイヤーが試合開始前から強制的にエラーで落ちてしまうというもの。新キャラであり強キャラでもあったジュラルドンは当然使用率も高かったため、このポケモンの登場時はまともにオンラインプレイすらできるものではなかった。
- 現在は実装当時と比べるとかなり火力を落とされた。しかし現在でもオブジェクトに対する削り性能とラストヒット性能は健在であり、ラッシュキャラとして重宝されることも。
余談
モチーフ
- キョダイマックスの見た目などから、イギリスの高層ビル「ザ・シャード」+「怪獣」だと思われる。
- ちなみにモデルとなった怪獣は、上記の通りバンギラスと争っていることが目撃されたことや、身体が金属で出来ていることから、具体的にはあの怪獣が元だろう(その怪獣も「磁力から逃げられない」「格闘技に弱い」「遠距離攻撃(特殊技)が得意」等ジュラルドンと似た特徴を持っている。ただしジュラルドンはれいとうビームを覚えられない上に特殊型なのでこれの再現は出来ない。)。
- また名前的にとある宇宙人を連想した人もいたとか?
- 実際の力学で考えると、体格とジュラルミンの密度に照らし合わせると厚さおよそ2~3mmの外板だけで身体が構成されているに等しい重量だが、全体的に体重が軽く空気より軽い鯨が存在するポケモン界では今更な話である。
転送制限
- キョダイマックスできるジュラルドンは「そのままの状態では」ポケモンSVに連れて行くことができない。キョダイマックス個体のピカチュウ・イーブイ・ニャースにかかっていた制限が、進化可能になったことでジュラルドンにも適用されるようになった形である。ボックスに眠っているキョダイマックス個体をSVで活用したい場合は、あらかじめダイスープで通常個体に戻してから転送しよう。