概要
『ブルーアーカイブ』に登場する架空の超巨大学園都市。数千の学園がそれぞれに運営する自治区と、キヴォトス全体の行政を担う連邦生徒会が管理する地域「D.U.(District of Utnapishtim)」とで構成される連邦都市であり、日常と銃撃戦と神秘が混在している。
ギリシャ語で方舟を意味し、またかつてギリシャの西マケドニア地方の都市グレヴェナに実在していた村(若しくはコミュニティ)である「 Κιβωτός 」が由来と思われる。
犬や猫、ロボ等をモチーフとした多様な住民と、人間の女性に近しい見た目を持つ「生徒」たちが暮らし、国家にも似た性質を持つ学園間の政治的関係が非常に大きな意味を持つ世界観。
詳細な歴史については現時点ではほとんど分かっておらず、少なくとも数百年の歴史を持つ学園が存在する点に触れられている程度である。
また生徒が銃器で武装するのが常識の超銃器社会で、銃撃や砲撃の直撃すら痛いで済む非常に頑丈な住人たちは、ちょっとした揉め事でも銃撃戦に訴える(お嬢様学校すら例外ではない)ため、銃火器の取り扱いが非常に身近。
学校の備品に戦車や戦闘ヘリが並び、自動販売機やコンビニでは銃弾や手榴弾を当たり前に販売し、園児ですら手榴弾を投げ、不良集団が徒党を組んで武力を行使するため、一般生徒であっても射撃や戦術行動は基本技能。
結果、生徒個々人から大小の組織に至るまで、堂々と破壊や掠奪に着手する者は後を絶たず、悪徳企業や犯罪組織も風物詩のように沸いて出る等、見た目も実態も力が全ての殺伐とした社会になっている。
とあるイベントでは「銃を持っていない生徒より、裸で歩いている生徒の方が統計的にも実際にも多いくらいですからね!」などと語られる程。銃を持ってない生徒は悪目立ちしてしまい、不良の類に絡まれる確率が飛躍的に上昇してしまうという事情も描かれている。
一方、これらはあくまでもキヴォトス住民の異様な頑丈さを前提として発展した価値観であり、実のところ殺人に対する忌避感や罪の重さだけは我々の世界と大差なく、現在のキヴォトスでは対象の殺害を目的(または可能)とするような戦闘行為は基本的には行われない。
事実殺傷能力が高すぎる兵器の製造は制限されているようで、サーモバリック手榴弾が生産禁止とされていたり、違法製造の摘発が行われている。
銃弾に関しては傷跡が残るからとホローポイント弾を使用禁止とする学園も存在する。ハスミのジャケッテッドホローポイント弾が違法指定されていない、という台詞から他に違法指定されている弾種もあるようだが、現状では詳細は不明。
住民
生徒
頭上にヘイローを頂く、人間の少女のような見た目をした人々。エルフ耳や獣耳、尻尾、角、羽などの身体的特徴を持つ生徒も多い。
各区の学園に籍を置き、学園ひいては自治区の運営や治安維持にも携わることから、キヴォトスの情勢に最も深く関与する立場にある。
銃撃・爆破・衝突などに対して極めて頑丈な身体を持つことから、武力衝突のハードルが非常に低く、相手を気絶させ無力化するための手段として銃撃や爆撃が用いられるが、多くは自衛や治安維持の範疇であり、学園同士の面子や命運を懸けたような抗争は学園当局によって抑止される傾向にある。
一方で、靴擦れを起こす(靴の摩擦で傷を負う)、医療器具として注射器やメスが使われる(注射針は通す、刃物により傷を負う)、転ぶだけで怪我をする、ネコに引っかかれることを恐れる、クマに恐怖心を抱いている、火器がさほど効かないことを除けば現実世界の人間と同等の肉体であると思われる描写もある。
女生徒しか確認されていないが、カップル誕生にまつわる逸話やら、成人指定の過激な書物やら、由緒正しい性愛論書やらが現実世界の常識と違わないような形で存在しており、親族の有無や学園からの卒業後の動向、端的には出産事情なども含めて非常に謎めいている。
生徒以外の住民達
人型ロボットや二足歩行する犬猫など。学籍を持つ「生徒」に対して、基本的に「大人」として扱われる(子供もいないわけではない)学園外の存在。学園を中心とした世界観とあって、食材や備品の売買、銀行の窓口、廃品回収、アルバイトの雇用主といった立場から生徒たちと関わる場面も多い。
生徒間の抗争に巻き込まれるケースや自ら引き起こすケースもざらにあるが、彼らも銃撃や爆発が致命傷にならない頑丈な存在として描かれている。
キヴォトスの外から来た人々
「大人」に類する存在。キヴォトスという世界を形作る“神秘”から真理や秘儀を追い求める「ゲマトリア」や、連邦生徒会長から超法規的権限を与えられている「先生」など、人数は少ないながらもそれぞれのアプローチで目的を果たすべく動いている。
彼らも先生以外は異形の姿だが、そもそもキヴォトスへの出入りとはどうやるのか、外はどんな世界観になっているのか、等は不明で、当人らも内外の差異をどう受け止めているかは描写されていない。
動物
動物型獣人も多く住むキヴォトスだが、普通に犬猫なども生息している。だがこれらの動物も他の住人同様、高いフィジカルを有していることが会話の端々から予想されている。
特に一部の動物の攻撃は、銃弾が傷にもならない程度で済む生徒たちにも明確にダメージを与えている描写がある他、その怯えようから熊などの大型動物の攻撃は明確に生死にかかわるような話になっている。
ちなみに、戦闘パートで熊などの野生動物は登場するが、グラフィックなどはテーマパークのマスコットの使いまわしであり、前足が変形して機関銃になったりする。これが単なる使いまわしなのか、それとも本当に熊の前足が変形するのかは、現在では判然としない。
政治
生徒会と自治区
各学園には、他学園からの侵犯や内政干渉を拒絶する対外主権や、非常時には他の自治区への宣戦布告権すら認める強力な自治権が与えられており、国家に近い扱いを受けている。
基本的には1つの学園が1つの自治区として扱われるが、複数の学園の連合自治区や、学園の統合によって勢力を強めたケースもある。
生徒会長が自治区の元首に相当し、生徒会は各学園並びに自治区周辺にある住宅街や商業施設などの運営も担う。生徒会が存在しない自治区もあるが、生徒会に相当する組織が機能していることが多い。
基本的に治安維持活動は学園独自の治安維持組織によって行われる。
他の自治区内での無許可での部活動(特に他校の自治区で温泉開発を行うなどの過激な活動)は「自治権の侵害」となり、紛争の火種となりかねないものとして扱われる。
法制度
- 銃器の所持に関する規制が非常に緩く、爆弾や重火器、砲に分類されるような兵器すら個人所有可能。
- 一般の車両以外に、装輪車両や戦車を公道で走らせることが可能。車上に生身で乗ったまま移動するのもありふれた光景。
- アルコール類は未成年に流通しない様にかなり厳格に販売・管理している模様。
- 警察学校の生徒曰く「先生と生徒の恋愛」は犯罪にはあたらないとのこと。
- 学園の規模に応じて連邦生徒会に議員を輩出し発言権を得ることができる(メインストーリーVol.1「対策委員会編」)。
- 戦争行為と認識されるような軍事目的の越境を除けば、自治区間の往来を制限される描写はない。
- ヴァルキューレでは「ミランダ警告」(尋問の際に告知される被疑者の権利4項)が教えられている。
これら以外に各学園自地区が独自に制定した自治区内の法が存在している。
公共
交通機関
電車やバスなどが走っており、アビドスなどでは砂嵐の影響で電車に遅れが出るなど、ごく一般的な交通システムが備わっている。ただし学園都市なので恐らくだが運転なども生徒が行っている模様。免許システムなどがどうなっているかは不明だが、適性が合えば免許を取得することができる、あるいは免許システムがないなどの可能性もある。
飛行船
キヴォトスの空をよく飛んでおり、ニュースなどを表示する機体もある。動力源は不明だが、超巨大ヘイローが飛行船の真上に発生していることから、何らかの次世代テクノロジーにより動かしているものと推測。尚、一般的な飛行船と同じ素材で出来ているようで、攻撃されれば燃え上がり地獄絵図となる。
医療機関
各学園・自治区に医療機関がある様子で、ゲヘナの救急医学部、トリニティの救護騎士団などがその最たる例である。救急車などを保有しており、銃を使うため必然的に負傷者が増えるキヴォトスで日々奔走しているものとみられる。
報道機関
クロノススクールが主体となり行っている模様。他にもアニメなど、ごく一般的なテレビ番組も放送されているようである。
消防機関
現状描写されていないので不明。日常的に重火器を扱うため火災もしょっちゅう発生しているが事後始末はどうしているのかはわからずじまいである。だが風倉モエの「消防法」の発言から、一応はキヴォトスにも消防機能はあるらしい。
地理
キヴォトス全域がどれほど広大なのかは明らかではないが、地域によって気候や温度、地形が大きく異なり、年中雪景色の極寒の学園や砂漠化が進行し荒廃した学園などが確認されている。
シロコによると(4,000kmを3週間で走破できるとして)縦断には数か月かかるとされている。試算では、その距離だとキヴォトスの版図はアメリカ合衆国に匹敵するとされている。
基本的には各学園の自治区と、連邦生徒会の管理地域「D.U.」で構成されているが、ブラックマーケットなど裏社会に属する組織に実効支配されている地域も存在する。
日本語版だとミレニアムのある都心部とされる場所にはシャインタウン、スクランブルシティ、コクーンビル、春葉原と呼ばれるスポットが存在することが明らかになっている他、偶然なのか損保ジャパン本社ビルそっくりのビルも登場している。
ゲーム以外だと、『1.5周年記念ショートアニメーション』冒頭で「LAMUNE」と呼ばれる、どう見てもギネス世界一の乗降数を誇る東口駅ビルそのまんまの建物(さらにその左奥に「ZIRA」があるところまで徹底再現)も出ており、『ブルーアーカイブThe Animation』ではアビドスの都市部として秋葉原の中央通りが描かれている。
『ブルーアーカイブ』自体が日本市場を強く意識して開発されているため、日本(または地球)由来の物品、文化、制度、言語などが多数登場している。
加えて、キヴォトスの住人たちが「キヴォトスの外側」という概念を認識している様子から、地球にゆかりのある世界観である可能性も排除できない。
なお「4th PV」の00:09や「あまねく奇跡の始発点編」の第一章 6話「前兆」に登場した地図は、現実の欧州の地図、国境線を示している。(正確にはロシアには謎の線が引かれている、海や池、国境(学園?)線かは不明。)
北欧から東南ヨーロッパにかけての国境線が見える。
ただしこれ以外では特に触れられていないため、まじめに扱ってよいものかは不明。
欧州の地図で「4,000km」を例えるとロシアの首都モスクワから、ポルトガルの首都リスボンが直線で約「3,900km」である。
主な学園
学園の詳細については各項目にて。
- 連邦生徒会
- アビドス高等学校
- ゲヘナ学園
- トリニティ総合学園
- ミレニアムサイエンススクール
- 百鬼夜行連合学院
- 山海経高級中学校
- レッドウィンター連邦学園
- アリウス分校
- SRT特殊学園
- ヴァルキューレ警察学校
- クロノススクール
- ハイランダー鉄道学園
- ワイルドハント芸術学院
- オデュッセイア海洋高等学校
D.U.
キヴォトスの首都にあたるエリアで、連邦生徒会が管理している。治安維持は基本的に防衛室の管轄下にあるヴァルキューレ警察学校が担当している。
サンクトゥムタワーやシャーレのオフィスもこのエリアに存在する。
また、ヴァルキューレ警察学校や公立小学校など、公立の学校が存在している。
- サンクトゥムタワー
- キヴォトスの中心に位置する連邦生徒会の本部であり、キヴォトスの中枢と言われる最重要建造物。起源も建造時期も不明で、オベリスク状の塔の頂点からは逆さにしたオベリスクの様な構造物が宙に浮いているという不可思議な形状をしている。
- 連邦生徒会の行政業務に不可欠であり、先生が赴任した時点で連邦生徒会長失踪により制御権が宙に浮いている状態であったが、シッテムの箱を起動して奪還、制御権は連邦生徒会に委譲された。
- タワーを中心としたキヴォトス上空には巨大なヘイローが浮かんでおり、キヴォトスの各地から目視可能であることから、作中では多くの背景に描き込まれている。
- シャーレの本拠地と勘違いしているユーザーも見かけるが、これは誤り。プロローグの展開でやや誤解しやすいのが原因と思われるが、シャーレはD.U.郊外に位置する連邦生徒会本部から約30km離れた外郭地区にある別の建屋を本拠地としている。
- 連邦生徒会事務局
- ティザーPV内で「キヴォトス広域都市鉄道 Tライン」の駅名として登場。両隣を「時計塔」と「湖公園」に挟まれている。表示されている停車駅の中には他にも連邦生徒会関連の駅名を確認できるが、ピントが合っていないため判読は困難。
- 連邦矯正局
- 停学になる等、重大な問題を起こした生徒が送られる施設のようだが、詳細は不明。各学園で生徒会に所属するなどして重要情報を抱えてしまった生徒は送ることが出来ず、各校で独自に拘束する必要がある模様。
- 子ウサギ公園
- 子ウサギタウン
- シラトリ区
- ある騒動の後に復旧作業の舞台となった区域。ゲームシステム部分では「スケジュール」に追加され、ヴァルキューレの支所や沿岸部のコンテナターミナルが確認できる他、任務11で訪れる第3業務地区の名を冠したエリアも存在する。
- 夜戸浦村
- シラトリ区沖にある小島の漁村で、あるイベントの舞台となった。特産品はくさやとエビ。
- シャーレ
- 外郭地区にオフィスを構える超法規的機関。その性質上、多くの学園の生徒が日常的に出入りするスポットになっている。
遺跡
- 「廃墟」
- 連邦生徒会が出入りを制限していた、ミレニアム近郊にある謎の領域の通称。崩壊した都市であり、内部はオートマタが徘徊し、謎のロボットが発掘されている。水没地区の背景絵にはエンパイアステートビルに似た建物が確認できる。
- アリスはこの廃墟群の工場内から発見された。
- 通功の古聖堂
- トリニティ自治区に存在する遺跡。かつてトリニティ統合を決定づけた「第一回公会議」が行われた聖堂で、長らく放置されていたが、エデン条約調印式の会場として修復が行われた。地下には広大なカタコンベが存在しており、一定時間毎に内部構造が変化するという造りになっている事から、調印式に伴う改修の際にも手を入れられなかった未知の領域。
- アビス
- ゲヘナ自治区のヒノム火山に存在する未開の地で、遺跡と思われるもの。現在のところ舞台となっていない事もあり、詳細は不明。
その他地域
- ブラックマーケット
- 大抵の品物を取り揃えた闇市。連邦生徒会の管理が及んでおらず、治外法権がまかり通る治安の悪いエリアでいくつかの企業が違法行為を行い、違法な物品の取引や不認可の違法倶楽部等が存在しており、闇市にも拘らずその規模は学園自治区数個分にまで拡大している。また学校を追われた生徒たちが多くいる。犯罪で稼いだ金を預金してそれを犯罪用の武器に変えていく闇銀行と言ったブラックマーケット専用の金融機関や治安機関も存在している。その一つである警備部隊マーケットガードにはオートマタどころか戦車(架空車両)やAH-64まで配備されている。カイザーコーポレーションとは繋がりがあるらしい。
- 無為ヶ浜
- イベント「夏空のウィッシュリスト」の舞台になったビーチリゾート。海の家は勿論、付近にホテルらしき建物が確認される。
- ロスト・パラダイス・リゾート
- イベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」「出張!百夜堂 海の家FC計画」の舞台となったリゾートエリア。複数の島で構成されており、エリアごとに特徴の異なる施設がある。現在は廃墟となっているのだが……
- 過去の学園
- 任務やストーリーでは「私立ネフティス中学校」「アネモネ学院」「私立ヒヤシンス学園」「リナリア学園」「公立ルピナス学院」「クロユリ学園」等の学校が、既に廃校となっている旨も示されている。
文化
現代日本を連想させる風景が多く登場し、生徒たちや地域の名前や風習も日本風のものが非常に多いが、日本との関連性は現時点では不明。
技術水準は現代と比較すると高く、特にミレニアム周りでは実用的なホログラム、光学迷彩、レールガンなど近未来的な技術が複数登場している。
言語は統一されている。グローバル版も含めて日本語の文字が背景などに多くみられるが、これはローカライズなどの開発都合によるものの可能性もある(実際一部のイラストでは標識などの文字が日本語版、英語版、韓国語版でそれぞれ異なる)。
シナリオ中ではトリニティにおいてラテン語が「古代語」として扱われている描写が見られる。
度量衡は過去にトリニティ自治区でヤード・ポンド法が使われていたようだが、現在はメートル法が用いられていると思われる。
経済
通貨は「円」を使用している(グローバル版も「yen」表記)。物価も現代の日本に近い。
ゲーム内通貨としては「クレジットポイント」を使用しているが、これは先生が持っているカードのポイントで、現金の様に自由に使えるもの。換金性こそ高いがあくまでカードの特典ポイントの類であり通貨というわけではない。このクレジットポイントが原因で二次創作などでクレジットを通貨の様に扱う表現も見られるが、実際には前述の通り「円」を通貨としている。
部活動の一環として製品の製造・販売や店舗運営などを行う生徒も多く、部活動が自治区の重要な財源となっているケースも確認される。
学園以外にも企業が存在し、自治区内での経済活動が行われている。
また、争乱が日常茶飯事な土地柄からか、傭兵活動や指名手配犯の捕獲などをアルバイト感覚で請け負う生徒がいる他、PMCや兵器会社まで公然と存在している。
産業
- モモトーク
- モモフレンズ
- 晄輪大祭
- 正式には「キヴォトス大運動会」で、晄輪大祭は通称。連邦生徒会の行政委員会主導で2年に一度開催される体育祭。各校の持ち回りで運営されており、代表となった校の文化や技術が反映される博覧会としての面も持つ。
- 競技運営を円滑に行う為に運営担当なる学校とは別に、複数の学校のメンバーで構成される「実行委員会」が設けられ、競技の公正と安全性を確保している。
勢力
※各学園に属するものは、各々の記事を参照。
企業・商店
- カイザーコーポレーション
- 傘下に金融や重工業、兵器産業、PMC等を有するキヴォトス屈指の大手企業グループ。合法と非合法のグレーゾーンでうまく立ち回っている上にブラックマーケットに強い影響力を持ち、不良集団を集めてPMCに組み込むなど、ブラックな面が強い。
- エンジェル24
- キヴォトス各地にあるコンビニで、シャーレの建物内にも出店している。生徒のバイト先の一つ。
- 柴関ラーメン
- セイント・ネフティス
- アビドス最盛期から共にあった大型土着企業。再興を測った鉄道開発計画に失敗し、現在は別の土地で活動している模様。
- サーバル
- スポーツウェアメーカーで、T1装備は当社の製品となっている。
- マナスル
- T2装備で登場するアウトドアメーカー。衣類やアクセサリーだけでなく鍋といったアウトドアギアも製作している。
- ベロニカ
- T4装備に登場するファッションメーカー。トリニティ指定品の製作も行っているらしい。
- カゼヤマ
- ミリタリーメーカー。T5装備の製作元になっており、公式HPやPV等では当社製の弾薬や、エンジェル24の棚に当社のクレート(納品用容器)が置かれているのが確認できる為、キヴォトスにおける軍事産業で大きなシェアを誇っていると推測される。
- ココデビル
- ゴスロリ系ブランド。T6装備の製作元。パンクスタイロのチョーカーだけでなく、呪い人形まで作っている。
- トリプルステップ
- ストリートファッションブランド。T7装備の製作元。バケットハットやアームカバーなど紫外線対策も求めたものも製造している
- サミュエラ
- 化粧品系の贈り物を製造しているメーカー。「カモフラージュ用メイククリーム」と言う一見美容とは無縁な商品まで開発している。
犯罪組織・武装集団
強大な悪の組織から、チンケなお騒がせ集団まで千差万別。
※リンク先記事があるものは、各々の記事を参照。
- ゲマトリア
- 先生と同様に「キヴォトスの外」から来た存在を名乗る「大人」の集団。人間とは言えない異形の姿をしており、学園都市にて「研究」や「解釈」といったそれぞれの手法を用いながら目的のために暗躍しており、「神秘」を有する生徒たちを巡って先生とはしばしば対立する。
- デカグラマトン
- 自らを「音にならない聖なる十の言葉」と呼称するAIと、感化されその預言者となったAI/機械生命達。多彩な形態の戦闘兵器としてキヴォトスの各所で活動している。
- スケバン、チンピラ
- キヴォトスのどこにでもいる不良生徒達で、ひと昔前の昭和スタイルが特徴。様々なストーリーで迷惑行為を働く敵役として登場するが、水着Ver.の披露など結構愛嬌もある。
- ヘルメット団
- いろんなヘルメットを被った不良集団。様々な分派がある。
- 魑魅一座(すだまいちざ)
- 百鬼夜行連合学院の問題児集団。お面を被っている。こちらもヘルメット団同様様々な分派がある。
- 傭兵バイト
- その名の通り傭兵のバイトをしている生徒達で、工事現場作業員のような恰好。基本的に数の埋め合わせで雇われており、雇い主への忠義なども皆無。
- 無限回転寿司戦隊・カイテンジャー
- 所有せずとも確かな幸せを探す集い
- 略称は「所確幸」。ロボットの中年男性・デカルトを一応のリーダーとするホームレス集団。断捨離に似た教義を持つ宗教団でもある。
- 覆面水着団
- アビドス区内に突如として現れた覆面の銀行強盗団。鮮やかな手口と強烈な存在感で他の学区でも噂になったが、一部ではただの与太話だと思われている。
- その他
- イベントでは「黒亀組」「ニャオフーズ」「ギャング連合」といった様々な悪徳企業・犯罪組織が悪役として登場し、最後にはやっつけられるのが定番。
過去の遺物
- 名もなき神
- かつてキヴォトスに存在していたこの世界の主。「古のキヴォトスの民」とも言われ、現在のキヴォトスの民(関係者曰く「忘れられた神々」)との争いに敗れ、この世界を去ったとのこと。現在のキヴォトスに遺る古代の遺産は彼らが作ったものと言われている。
- Divi:Sion
- ミレニアムの郊外にある「廃墟」に存在する工場やロボット、AI等のシステムの名称。「名もなき神」による古代遺産のひとつ。
- スランピア
- かつては「ユートピア」の名でモモグループが建設したテーマパーク。経営不振で半年もしないうちの廃業となったが、現在は真夜中にマスコットが動き出し襲ってくるという噂のホラースポットと化している。
- ユスティナ聖徒会
- 数百年前のトリニティ自治区に存在した、シスターフッドの前身である戒律の守護者。トリニティで効力を持つ様々な契約に基づき、それに反する者を鎮圧していた武力集団。
- 色彩
キヴォトスで出土する正体不明の希少品。シッテムの箱や、無名の司祭が崇拝する人と見分けのつかないロボットなど、由来や動作原理が不明なものや現代技術を超越したもの。
生徒達のスキル強化素材として使われる物もあり、使用する種類は生徒によってバラバラ。育成では大量に消費されるものの、コミック版での描写ではオークションにかけられる程度には貴重な様子。
以下はスキル強化素材として登場する実在のオーパーツ。
- レヒニッツ写本:またの名を「ロホンツィ=コーデクス」(レヒニッツ市の写本)。未知の言語が右揃えで記述された400ページ以上に及ぶ古文書。実物はハンガリーの科学アカデミーで保管されている。
- ヴォイニッチ手稿:未知の植物や不可思議な習俗などが豊富な挿絵と共に記述された、200ページ以上の羊皮紙からなる古文書。実物は米国イェール大学で保管されており、同校の公式HPで無料公開されている電子書籍版は多くの研究家によって解読が試みられている。
- ネブラディスク:天体が金箔で表現された直径30㎝ほどの青銅製の天文盤。残された痕跡から何度か改良されたものと考えられている。独ザクセン=アンハルト州のハレ先史時代博物館に収蔵。キヴォトスのそれは月齢が描かれたハードディスク型の装置にアレンジされている。
- ニムルドレンズ:イラクはアッシリアの考古遺跡ニムルドで発見された「アッシリアの水晶レンズ」が元ネタか。大英博物館所蔵。
- ファイストス円盤:クレタ島の古代都市ファイストスの宮殿跡から見つかった、直径16㎝の円形の粘土板。両面に螺旋状に刻印された絵文字は同時代の粘土板には見られないもので、解読は進んでいない。イラクリオン考古学博物館に収蔵。キヴォトスの物は石でできた円盤状の工芸品のような見た目。
- マンドレイク:呪術的な逸話が数多く残る実在するナス科の毒草。キヴォトスでは種から栽培され、ゆるキャラのような根からジュースや濃縮液が作られている。
- アンティキティラ装置:アンティキティラ島の近海の沈没船から見つかった古代ギリシアの歯車式機械、と考えられているオーパーツ。天体観測用の科学計算機との見方が有力で、世界最古のアナログコンピューターとも評される。実物はアテネ国立考古学博物館で展示されている。
- ヴォルフスエック鋼鉄:またの名を「ザルツブルク・キューブ」。オーストリアの第三紀の地層から出土したと思しき立方体の鋼鉄塊。成分分析から鋳鉄と考えられオーパーツ入りしたものの、採掘作業中に資材から紛れ込んだ説も浮上し、1910年には博物館から忽然と消えたためにオカルト絡みの憶測まで持ち上がっている。キヴォトスには青紫色の美しい鉱石として存在している。
- エーテル:アリストテレス提唱の第五元素。キヴォトスでは空気中から抽出された粉末状のものを、純度を高めて結晶化している模様。
- 水晶埴輪:元ネタである埴輪は古墳時代の日本で作られた素焼きの土器であり、別にオーパーツなどではない。そのため恐らくだがオーパーツの代表格とも言える水晶髑髏も織り交ぜてあると予想されている。外観は東京国立博物館所蔵の「踊る人々」がモチーフと思われるが、キヴォトスのものはピンク色の水晶で作られているせいで見た目がどこか卑猥。
- トーテムポール:北米・北西沿岸の先住民たちが建立する、各部族にまつわるモチーフを盛り込んだ木造の柱状彫刻。オーパーツとまでは呼べないが、特に保存されない性質もあって古いものは朽ち果てる運命にあり、発祥を巡る考古学的な調査は事実上不可能。キヴォトスのものは3羽の鳥が積み重なったようなデザイン。
- 古代の電池:イラクはバグダッド近郊の遺丘から発掘されたバグダッド電池が元ネタと思われる。高さ十数㎝の素焼きの土器の中に金属製の筒や棒が配置され、液体の痕跡もあったことから、電解液に相当するものを入れて電池として使われたという説が唱えられたが、懐疑的にみる意見も。キヴォトスでは円筒形のガラスのような容器に液体が入っており、完全なものはバッテリーのような重厚な見た目をしている。
- 円盤型ペンダント:中央に石が収められている金属製と思われる円盤。元ネタは恐らくペルーで発見され、博物館にて「Disco Colgante(円盤ペンダント)」という名で展示されている金属円盤であると思われる。
- ミステリーストーン:「不完全」状態はどう見てもウィニペソーキー湖のミステリー・ストーン(人面彫刻石)である。人の顔のようなものが彫られた面を含め、前後左右にテントやトウモロコシなどのシンボルが彫り込まれている高さ10cmほどの卵型の石。米ニューハンプシャー歴史博物館に展示されている。キヴォトスのものはなんとも言えない表情をしており、完全な状態では目が光っている。
- 髪伸び人形:オーパーツというよりオカルトの類で、人形の形となる「破損した」以降は服が豪華となるに合わせて髪が伸びたものとなっていく。なお、「完全な」状態では髪が整えられず伸びっぱなしで放置されており、人形が泣いている。
- 古代文明のメダル:カジノのチップじみた縁のあるデザインのメダル。「完全な」ものでは中心の石が光っている。欲望のメダルとはおそらく無関係。
- 黄金の羊毛:黄金に輝く珍しい羊の毛から作られた糸とその加工品。ランクが高くなると加工がされてゆき、高ランクのものでは布となっている。元ネタはギリシア神話のプリクソス及びイアーソーンの冒険に登場する金羊毛。
- 中空十二面体:それぞれの面に大きさの違う穴が開けられ、頂点には球体が取り付けられた用途不明の十二面体。一説では編み物をするための道具ではないかと言われており、黄金の羊毛と同時に実装された経緯からその説を取っていると考察されている。
- 黄金シャトル:コロンビアの黄金ジェットそのまま。
- 古代ロケット:元ネタはトルコのトプラッカレで発掘されたトプラッカレ・スペースシャトル。「完全な」状態ではキャノピー等が付いたものとなっている。
ゲマトリアなど、キヴォトスの住民ではない人物の発言からは、この「学園都市キヴォトス」は、世界が「学園もの」というテクスチャを被せられて生まれたものである、というニュアンスがしばしば見られ、何らかの超常的な手段で先住民のいた古代から、現在の在り方に変わっていった事が示唆されている。だが真実がどのようなものなのかは、現状では不明。