チャンネルはそのまま!
ちゃんねるはそのまま
『チャンネルはそのまま!』とは、「佐々木倫子」作の、北海道のローカルテレビ局で働く、おバカな新人記者が繰り出すドタバタな騒動を描いた、コメディ漫画である。
また、普段視聴者に知られない、編成部や技術部や営業部の奮闘ぶりが、コメディタッチながらも描かれる。
漫画制作には北海道テレビ放送が全面協力を行い、巻末の協力欄に広報部員が名を連ねる。
週刊ビッグコミックスピリッツで2008年から2013年にかけて連載されていた。全6巻。
2019年には漫画に全面協力をした北海道テレビ放送によりテレビドラマ化された。当初は北海道テレビ放送の北海道ローカル放送であったが、人気によりテレビ朝日系列を中心に一部系列外も含む日本各地で放送された。(詳細はこちら。)
雪丸花子は北海道のローカルテレビ局・北海道☆(ホシ)テレビ(HHTV。以下、特筆しない限りは「ホシテレビ」などと略す)に『バカ枠』で採用された。
彼女の繰り出すドタバタな騒動によって、周りの人間が振り回されつつも、周りの人間の才能を開花させたり、番組を良くさせる。
※本項で登場キャラクターの下部に印しているのは、ドラマ版におけるキャストを表す。
北海道☆テレビ
略称はHHTV(実在する北海道テレビ放送に準えると「HHTB」などとすべきだろうが、細かい事を気にしてはいけない)、キー局はプラネットTV。最大の特徴として、他局には無い「バカ枠」なるセクションが存在する。
ドラマ版でのロケ地は南平岸にあったHTB旧社屋(ここで「旧」と付しているのは本作の撮影時点で新社屋への移転が完了しているため。本作の撮影終了をもって南平岸社屋は完全にその役目を終え、約50年の歴史に幕を下ろした)。
雪丸花子(ゆきまる・はなこ)
演 - 芳根京子
本作の主人公で、北海道恵庭市出身(ちなみにドラマ版で雪丸を演じる芳根は東京都出身である)。ホシテレビを受験し、もう何年も新人が採られていなかった「バカ枠」で採用され、その後報道部に配属される。失敗が多いが、その警戒心を抱かせない性格で人脈を築く。本人が予想しない形で功績を挙げることもある。
山根一(やまね・はじめ)
演 - 飯島寛騎
雪丸と同期入社で同じ報道部記者。広島県出身(同じくドラマ版で山根を演じる飯島自身は北海道札幌市出身である)。真面目で優秀。一次試験の時から(悪い見本として)雪丸の存在に注目していた。本人は花子のことを報道部の恥だと思っているが、何かと巻き込まれることも多く、上層部からは「おバカ」と周囲のクッション材という意味で「プチプチ」と呼ばれる。雪丸の「自覚無き手柄」を横取りすることを嫌い、雪丸の補佐役となる。
途中からホシテレビ社長の意向で報道から情報部へ異動となる。
ドラマ版ではノーコンティニューでクリアする事を宣言するゲーマー兼小児科医に似ているが、多分気のせいである。
長谷川平蔵(はせがわ・へいぞう)
演 - 大内厚雄
報道部デスク。雪丸の教育に手を焼いている。
長田啓二(おさだ・けいじ)
演 - 明逸人
報道部道警キャップ。生まれ変わったら刑事になりたいと思っている。長谷川を「デカ長」と呼びたがり、自分を「長(チョー)さん」と呼んでもらいたがる。
花枝まき(はなえ・まき)
演 - 宮下かな子
雪丸と同期入社。アナウンス部配属。東京都出身。万事そつなく物事をこなすのでフレッシュさが足りないと小倉に評される。
初めてのニュース番組出演の際、雪丸が作成した誤字だらけの原稿を超人的な感覚の冴えで正確に読み上げたが、本人は「雪丸の原稿限定の能力ではないのか」と疑っている。
東京の「大都会テレビ」に、同じくアナウンサーとなった友人がいる。
北上隼人(きたがみ・はやと)
演 - 長田拓郎
雪丸と同期入社。報道を希望していたが編成部に配属された。23歳。老け顔で落ち着いた雰囲気のため、同期入社の社員にまで「さん」付けで呼ばれたり敬語を使われたりしており、普通新人が任されない仕事を先輩から任され、時には「何年この仕事やっているんだ」と叱られる。下調べ不十分な取材中の雪丸に何かとアドバイスを求められる。
橘誠一(たちばな・せいいち)
雪丸と同期入社。技術部配属。放送に間違いや不備などがないかを監視する主調整室(マスター)に勤務する。
服部 哲太郎(はっとり てつたろう)
雪丸と同期入社。営業部配属。
篠山 巧(しのやま たくみ)
演 - 大鷹明良
ベテランカメラマン。通称・巨匠。「画だけはまともなものを」という上層部の指示により、よく雪丸と組まされる。単に被写体を映すだけではない大胆なカメラワークを用い、他局のカメラマンからも一目置かれている。強面なうえに不器用な性格で、人に謝ったり物を頼んだりすることができない。
小倉(おぐら)
演 - 藤村忠寿
情報部部長。「バカ枠」の存在を山根に伝える。回を重ねるごとに、行く先々でトラブルを起こしたり傍若無人な行動を取ったりしていることが判明。そのため山根には小倉自身も「バカ枠」ではないかと推測されており、後に「バカ枠」であることが判明する。甘いものが好き(ドラマで彼を演じた藤村自身も大の甘党)で、好物は大福餅。居酒屋で長田がキープしているボトルを勝手に飲んでしまうなど周りを顧みない性格。…そのまま朝のニュース番組に乱入、ということまではしないようだが。
ドラマ版におけるフルネームは「小倉虎也(おぐら・とらや)」で「設定を読めば読むほど藤村Dがモデルにしか思えないキャラを、モデルとされた藤村本人が演じる」とは何という運命の巡り合わせだろうか…
なお、藤村Dはスタッフとしてもドラマに関わっており、一部シーンでは監督を担当している。大泉洋曰わく、とあるシーンの撮影では3時間前の撮影終わりのあと酒を飲んで顔が赤いまま次の撮影に現れたといつも通りのやりとりを繰り広げている。
降谷陽介(ふるや・ようすけ)
気象予報士。32歳。予報を外したくないという思いから語尾に「かもしれません」を付けていた。自分の予報が視聴者に届いていないのではないかと悩み、ダジャレなど様々な手法に打って出る。
ホシイさん
ホシテレビのマスコットキャラクター。踊ったり、ラート(大きな車輪の中に入って回るアレ)をしたりする等、様々なパフォーマンスが出来る子供達の人気者。着ぐるみに見えるが中の人などいない(という設定)。あのいかさないマスコットとは何の関係もないし、中の人が全身タイツで現れたり酒を飲んで荒れるなんてこともないはずである。
鈴木貴康(すずき・たかやす)
演 - 鈴井貴之
クリエイティブオフィスキューの会長…ではなくホシテレビの社長。断じてダメ人間ではない…はずである。ましてや車や部屋の内部に鍵を封じ込める愚行などするはずがない。バツイチでもない…はずだが、気のせいと思えないのは何故だろうか。
山道 一徹(やまみち いってつ)
演 - 嬉野雅道
フリージャーナリスト。断じてヒラディレクターではない。シカにビビってパニクったりもしない。嬉野Dも出演以外にスタッフとしてもドラマに関わっている(担当はプロデューサー)。
ひぐまテレビ
☆テレビのライバル局(少なくともHTBでは無い事は確かだが、HBC、STV、TVh、uhbの内のどの局をモデルにしたかは不明。ただし、ドラマ版の1シーンで登場する新聞のラテ欄をよく見ると、ひぐまテレビ制作の『絶対一番テレビ』の前の時間に妙に現実で聞き覚えのありそうな『ひるパラ!』という番組がある。つまり...?)
「視聴率を取れればどんな手段でも使って構わない」という利己的な社風で、ホシテレビが取材しようとしていた菓子店の商品を事前に全て買い占めるなど、やる事成す事全てにおいて非道の限りを尽くす。
社内には「弱肉強食」「蛮勇」などと書かれたポスターが貼られている。
鹿取(かとり)
演 - 安田顕
情報部長。念のために言っておくがホシイさんの中の人ではない。雰囲気的にはやってそうだが気のせいである。ましてや海老アレルギーでもなければ牛乳を早飲みしてリバースなんてするはずもない。
ディレクター
その他
雪丸実(ゆきまる みのる)
演 - 森崎博之
花子の父で農業を営む。
ドラマ版では見た目はリーダーシップ感に溢れ、声と顔がデカそうな大黒柱。
後藤(ごとう)
演 - 音尾琢真
農家。ワカサギ釣りでちょっとしたコンビニ強盗みたいな格好はしない。
蒲原正義(かんばら まさよし)
演 - 大泉洋
NPO法人「スプラウトまいんど」代表。支離滅裂な料理を花子に「おみまい」したり、乗っているカブを工事現場で一時停止してからの再発進に四苦八苦したりはしない。
連載雑誌:週刊ビッグコミックスピリッツ
単行本:全6巻
- 2009年1月30日発売、ISBN 978-4-09-182450-9
- 2010年1月29日発売、ISBN 978-4-09-183105-7
- 2010年11月30日発売、ISBN 978-4-09-183580-2
- 2011年9月30日発売、ISBN 978-4-09-184095-0
- 2012年7月30日発売、ISBN 978-4-09-184588-7
- 2013年7月30日発売、ISBN 978-4-09-185446-9
製作局:北海道テレビ放送(HTB)
配信日時:2019年3月11日 - (Netflixでの日時)
放送日時:2019年3月18日 - 2019年3月22日(製作局HTBでの日時)
話数:全5話
補足:2019年日本民間放送連盟賞・グランプリ受賞(ドラマで初)
原作漫画の制作協力をした北海道テレビ放送がテレビドラマ化したため、札幌市豊平区南平岸や札幌市中央区にある同局の実際の局舎を使用している。
北海道が舞台となっているため、北海道方面で活躍するタレントなども数名登場しているが、主演の2人(芳根氏と飯島氏)を除いたその人脈の多くが「水曜どうでしょう」に縁もゆかりもある面々なのは気のせいである…はず。
なお、ドラマ版については「ネット配信→制作局放送→他局がローカル枠で放送→全国放送」という通常のドラマとは異なる変則的な放送順序となっており、以下に経緯をまとめると…
- 2019年3月にNetflixで先行配信を実施(11日から1日おきに更新、21日からはグローバル配信)し「(名実共に)初回放送」
- 制作局のHTBで5夜連続放送により「地上波における本放送」
- テレビ朝日と福井放送以外のANN系列局が放送に踏み切り、番組販売により他系列のローカル局や独立局・福井放送以外のクロスネット局も順次放送し「道外における本放送」
- 民放連賞グランプリ受賞記念として、2020年1月の日曜朝にテレビ朝日も含め福井放送を除くANN系列24局で全国放送(一部地域を除いて5日と12日にそれぞれ2話連続放送、19日に最終話を放送)し「テレ朝では初回放送、テレ朝以外は全国ネットでの再放送」
2020年1月の放送では「(テレ朝・FBC以外の)ANN系列局では同時刻一律での再放送」「(群馬県と茨城県を除く)首都圏では局違いの再放送、群馬と茨城では初回放送」となる。
その後2020年2月に(何故かFBCを差し置いて)福井テレビでも放送された(しかし「福井県における本放送」であるにもかかわらず、民放連のホームページでは「グランプリ受賞による再放送」の扱いを受けていた)ため、本作の地上波放送が無いのは佐賀県(サガテレビ)と徳島県(四国放送)のみとなった(当然ながら両県でもNetflix経由の視聴は可能)。
テレ朝での放送が遅れた理由
当初、テレ朝で放送されなかった理由は公式には明言されていないが、恐らく地方局制作番組を首都圏で放送する場合、広域放送を担当するキー局と県域の独立UHF局へ同時に番組販売を行えない協定が存在するため、その絡みだと思われる(翌年にテレ朝でも放送されたのは民放連賞を受賞した番組は全国ネットでの放送が義務付けられるためである)。
いずれにせよ「キー局が『系列局発の全国ネットでの放送』という手段を採らなかった」ため、制作コストを回収するために制作局が「ネット先行配信後に地上波放送」という手段をとった事で、HTB内でも「ローカル局制作の連続ドラマを全世界に発信できる」という経験を得た事は特記に値しよう(もっとも、Netflixでは2016年から同じHTBの番組である「水曜どうでしょう」も配信しているため、ネット配信に関しては全く伝手が無かった訳でもない)。
放送局
コメント
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すべて見る気付くのは、数日後。
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