スペック
身長 | 250.0cm |
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体重 | 280.0kg |
特色/力 | 剣や銃などの武装へと自在に変化する腕部、背面にマウントしたシールドソードによる完全な防御 |
概要
「武器」の記憶を宿す『アームズ』のガイアメモリの使用者が変身するドーパント。名前通り、全身の武装により高い戦闘能力を発揮する。
メモリのイニシャルはナイフと小銃をAの字型に組み合わせたもの。
外見・能力
真っ赤な人型の素体に、黒鉄色の様々な装備をまとった姿をしている。赤い頭部を覆う透明な大型風防が特徴的(よく見ると縦に伸ばした頭蓋骨を模していることがわかる)。
右手に持つ盾を兼ねた巨大な剣『シールドソード』(どう見ても折れた剣にしか見えないが、歴としたメインウェポンである)を得物とするほか、腕を機関銃や刀などの様々な武器に変形させ、オールレンジでの完璧な攻守を誇る。機関銃からは特殊な液体金属を発射して、ダブルドライバーのソウルサイドを固めてダブルへの変身を阻害した事も。
劇中では使用されなかったが、この他にも腰に下げられた大量のハンドガン、左肩のスローイングナイフ、右脛に備えるナイフや両拳のナックルダスター……等々、あらゆる箇所に武器を仕込んでいるのが確認できる。
戦況や相手の攻撃に臨機応変に対応するファイトスタイルで隙がないが、ゴリ押しの接近戦には弱く、ファングジョーカーには手も足も出なかった。
活躍
第15、16話のエピソード「Fの残光」でのメインヴィラン。
バイクを駆ってあちこちで強盗や押し込みを働き、その際自らを「仮面ライダー」と名乗ることで仮面ライダーダブルに罪を被せていた。
この当時、風都にはまだ「仮面ライダー」の名が広がり始めたばかり。その具体的な外見や容姿等、詳細な人物像を知らぬ風都の住民には「鉄仮面でバイクに乗っている」という見た目から容易に仮面ライダーだと誤認されてしまう。
彼の被害にあった銀行員、麻生冬美(演:森下悠里)から「あの仮面ライダーを捕まえてほしい」と依頼された翔太郎は「街から贈られた『仮面ライダー』の名前を汚された」という個人的な理由からも、彼の打倒を決意する。
ネタバレ注意!
「メモリを捨てるくらいだったらなぁ…人間を捨てるねぇ…!」
その正体はかつて風都を騒がせた怪盗『ツインローズ』の1人、倉田剣児。
ガイアメモリを手に入れる前は予告状を送り、一滴の血も流す事無く仕事を遂行するのがモットーという矜持のある怪盗であったが、メモリの毒素により精神が汚染された結果、目的のためなら卑劣な手段も辞さない外道に成り果ててしまった。
麻生の正体は「ツインローズ」の片割れであり、彼が道を踏み外した事を知って翔太郎に身分を偽って依頼したのだった。
倉田はミュージアムの園咲冴子とも裏で通じており、仮面ライダーを名乗って暴れていたのは本物の仮面ライダーを誘い出し、その変身者の片割れであるフィリップを組織に連れ戻すため。
まんまとダブルを地下駐車場まで誘き出した後、潜ませていた無数のマスカレイド・ドーパントと共に返り討ちにし、変身解除に追い込み翔太郎達を捕縛してしまう。
その後は廃工場に立て籠もり、人質にとった翔太郎と亜樹子を悪趣味な仕掛けで串刺しにしようと目論んだが、救援に現れたファングメモリに翔太郎を救出された上、フィリップが変身したファングジョーカーに配下のマスカレイド達を一掃されてしまう。
苦しまぎれに暴走状態のファングジョーカー相手に亜樹子を盾にしようとするが、ギリギリのところで翔太郎がフィリップを精神世界から助け出し、暴走を制御されたことで失敗。復活したWの猛攻にもはや手も足も出なくなり、逃げようと背を向けたところを最後は『ファングストライザー』でメモリブレイクされた。
その後、倉田と麻生は「ツインローズ」として警察に出頭。人生をやり直すことを誓うのだった。
戦闘後、疲弊したフィリップに代わって翔太郎がサイクロンジョーカーに変身し、逃走した冴子=タブー・ドーパントをハードボイルダーで追跡したが、レベル2に到達したナスカの高速移動により結局逃げられてしまった。この時タブーの攻撃から親子を救ったのを目撃した人々により仮面ライダーに対する誤解は解けたが、ライダーに話し掛けた刃野刑事は面識の無いはずのライダーが刃野の名前を呼んだことを訝しんでいた。
客演
『MOVIE大戦アルティメイタム』
アンダーワールドの怪人として登場したが、この面構えに加え、ゴテゴテした装甲車で何もない荒野を仮面ライダー相手に暴れ回る様は完全にアレであった。最後は仮面ライダーアクセルに羽交い絞めにされたところをヒートトリガーに滅多打ちにされ、ガードベント同然の扱いを受けて爆死した。
『風都探偵』
『闇はoの巣』から登場。照井竜が追っていた、ガイアメモリ流通組織「ORIGIN」の末端の一人が仲間を逃がすために変身したが、歴戦の戦士である仮面ライダーアクセルに敵うはずもなく、ほぼ一方的に完封されて上空に投げられ、最後はアクセルグランツァーでメモリブレイクされ逮捕された。
『gが死へ招く』では、スクリーム・ドーパントがガイアドライバーrexのレイズ能力発動にアームズメモリを使用。アームズの機関銃や『シールドソード』を使い、アクセルを追い詰め、ガイアメモリ強化アダプターを破損させた。
『AtoZ』の回想を描いた『xの残影』では、エターナルメモリの力により、自我を失い無差別に破壊を繰り返す暴走した個体がいたことが示唆されている。
余談
2000年代の最後に登場したライダー怪人にして、2010年代の最初に撃破されたライダー怪人でもある。
声と人間態を演じた西興一朗氏は爆竜戦隊アバレンジャーの伯亜凌駕/アバレッド役でも知られており、アバレンジャーに登場する巨大ロボ・アバレンオーも両腕を様々な武器に付け替えて戦うといった共通点がある、ちなみにアバレッドのモチーフの恐竜のドーパントも存在する。
また、西氏は後年に発表された宇宙刑事NEXT_GENERATIONにてガイラー将軍役(今回同様に悪役である)を務めている。
尚、前後編のエピソードであるにもかかわらず年跨ぎでの放送となってしまった。しかもW(というか仮面ライダーという名前)への世間の心情が悪化したまま、翔太郎達が変身不能の状態にされて翔太郎と亜紀子が人質になったり、フィリップが冴子に目を付けられたりと窮地に陥ったまま前編が終わってしまったために、2週間もの間視聴者、特に子供達が悶々とした気持ちになり、そのまま年を越す事になってしまった。この件が影響したかは不明だが、以降『ドライブ』を除き、年跨ぎでの前後編構成のエピソードの放送を自粛している(ただし決して視ている子供が心地よい内容になっているとは限らない。その例外となったドライブも、前編時点で新ライダーを登場、かつ敵を撃破とはいかずとも撃退はしており後味よく収まっている)。
↓2014年放送分の最後のセリフ
「Hello,Everybody!弟です、よろしくお願いします!はい、お金ちょうだい!!」
また、仮面及びやった事や台詞まわしから、ある漫画のキャラクターに似ているという声もあるとか。
武器のシールドソードは『仮面ライダーフォーゼ』に登場した未覚醒のホロスコープスの武器に流用されたが、イメージでの登場止まりで実際に覚醒したメンバーで使用した者は居ない。
スーツ(頭部のみ)は後に麻薬王タレワラーネの用心棒の一人のものに改造された。
関連タグ
マグナギガ:平成一期第3作に登場した全身武器庫のライダー怪人。こちらはライダーが使役する味方怪人である。
はるカナショック:約五年後のニチアサで起きた事例。こちらも後編を時期(こちらは一週間)を空けて放送し、お茶の間の子供にトラウマを残した。