チコリータ
ちこりーた
基礎データ
概要
『金・銀・クリスタル』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』において、ワニノコかヒノアラシかの三択で最初にもらえるジョウト御三家の一匹である。
金銀の御三家はゲームショー用の体験版と実際の製品版で面子が異なっており、チコリータはその中で唯一ボツにならずに製品版に登場できた。
ポケモン御三家の中では最も「たかさ」が高い(二番目は草御三家でもあるフシギダネの0.7mで後は大体0.4m~0.6m前後)。が、他のジョウト組の二匹と一緒に並んでもそこまで大きくはないため、頭の葉っぱを縦にした時の長さなのだろうと思われる。
名前の由来はチコリー(お茶やサラダに利用されるキク科の多年生野菜。別名キクニガナ。)とrita(リタ。英語圏での女性名に使われる名詞)と思われる。上述の体験版当時の名称は、「ハッパ」というあまりにも安直な名前だった。
頭についた大きな葉が特徴的なポケモン。体は黄緑色で小さな尻尾がついており恐竜の子供のようにも見える。
嬉しいときは葉を振り回して喜びを表す。威嚇の際にはこの葉っぱから甘い匂いを出して相手の戦意を奪う他、湿度や日光を測定するレーダーにもなっている。
首の周りの緑色の部位は伸ばすことが出来る。アニメ等でのつるのムチを使う時は大体首の後の部分を伸ばしているが、必ずしも決まっているわけではないようで横の部分だったりするときもある。
その見た目や名前の由来から♀を連想しがちだが、ゲーム本編では他の御三家同様♂の割合が多い。
ただしポケダン(救助隊・探検隊)ではその可愛いイメージからかパートナーでチコリータを選んだら♀で固定されている。御三家でこの設定になっているのは他にアチャモがいる。なお、救助隊DXではどのパートナーポケモンでも性別が選べるようになった。
外見のかわいらしさに惹かれてパートナーとしてチコリータを選んだトレーナーも多いだろう。
また、『HGSS』では連れ歩いて旅をすることが可能になった。主人公の後ろをちまちま歩く姿はとてもかわいらしい。
ゲームにおける特徴
シナリオ攻略においては、ジムリーダーや四天王のタイプに加えてロケット団のポケモンとも何かと相性が悪いので、チコリータを選ぶと他の二匹に比べて難易度がかなり上がる。
というより、ジョウト地方のジムリーダーは他2匹の弱点を突かれるタイプを専門で扱う者がいないのに対しチコリータの場合最序盤から弱点を突かれるジムリーダーが続く所に難易度の高さがあるようだ。
一応カントー地方までいけば有利な相手はそれなりにいるのだが、今度は手加減なしで弱点を突いてくるサブウェポンに悩まされる事象に直面する。
相性面もさることながら、チコリータにとっての苦境はそれ以上に技の範囲が狭いということが挙げられる。草御三家の後輩にあたるキモリと比べるとそれが余計に目についてしまう。
キモリは苦手なむしタイプやひこうタイプに有効なつばめがえしやいわなだれなどをわざマシンで覚えるため対抗策が取れるが、チコリータにはそれができない。
メガニウムに最も早く進化するまでに自力で習得するまともな攻撃技は、
(HGSSから)
以上
ちなみにGSCではチコリータが「のしかかり」を習得するのは29(第4世代以降は34)。いうまでもないがベイリーフだとさらに遅れて習得するので実質「はっぱカッター」だけとなる。
お気づきだろうか? 他の御三家なら最終進化までにもっと攻撃技を習得しているのだ。
最後に習得する「ソーラービーム」を除いた残りの習得技は全て「変化技」である。
この「変化技」が凶悪ならここまで難しくはならなかったはずだが「変化技」は確かに多く「リフレクター」「どくのこな」「こうごうせい」「ひかりのかべ」「しんぴのまもり」といった技を習得する。
サポートとしては優秀なはずだがとにかく長期戦前提に陥りやすい。
弱点が多いのに長期戦前提な点が噛み合ってないのである。
まとめると、変化技が多く防御主体の性能にもかかわらず、相性面の深刻さから適正レベル程度で耐久戦法をすると簡単に弱点を突かれじり貧に陥りやすい。
もちろんダメージをがんがん与えていくような攻撃型にすることもできず、レベル差でごり押すか有効な別のポケモンで戦わせるほうが無難という場面が始終続くことになる。
前作のシナリオ攻略が序盤はくさタイプもちのフシギダネで有利に進められたので同じ考えでチコリータを選んで地獄を見たトレーナーも多いとか。
なお技マシンについて一切触れていないがGSCは使い捨てであることと本格的にレパートリーが増えるのは中盤以降であること。何より触れてはいけないレベルの狭さであることを留意すべきである。
使用トレーナー
外伝作品
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』と『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場。モンスターボールから登場し、「はっぱカッター」による連続攻撃を行う。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリッツで登場。
一部作品を除き、主人公・パートナーとして選択できる。
アニメにもポケモン救助隊「ガンバルズ」の紅一点として登場。パートナーのポケモンはヒトカゲで、主人公の元人間のゼニガメを半ば強制的に入隊させ、ピカチュウの救出を成功させた。
ヒトカゲ・ポッチャマと共に主人公ピカチュウのトモダチとして登場。
ポケパークへ落ちた際にピカチュウ達と離れ離れになり、近くのグリーンゾーンで再会する。
くさタイプということもあり、そこら辺を歩けば普通に出現する程度のレア度である。
他の御三家の例に漏れず被捕獲率は低く設定されている。
最終進化までアメが100個、1回目の進化分を含めると計125個必要なので、集めるには苦労する。
2018年9月22日にコミュニティ・デイの対象ポケモンとして大量発生し、かつ色違いが実装されたが、元の火力が低くそこまで注目されることはなかった。
だがこのコミュニティ・デイが終了した直後、突如としてあるポケモン(に変身したメタモン)が大量発生し、トレーナー達を困惑と好奇心の渦に巻き込むことになった。
アニメ版
サトシのチコリータ(CVかないみか)
サトシ初の♀️のポケモン。
金銀編128話で野原でうたた寝をしていたところをサトシが発見し、サトシがゲットした。相性で不利なサトシのリザードンに挑むなど気が強く、リザードンに敗北しポケモンセンターに連れて行こうとしたサトシに噛みつくなど最初はサトシを嫌っていたが、雪山で助け出されたことでサトシの優しさに惚れ自らゲットされた。
その後はサトシを独占したがるような行動(具体的にはサトシに可愛がられているピカチュウを押しのけ自分が可愛がられようと甘えるなど)が見られる。
その後、サトシを助ける為にベイリーフに進化した。
アニメとしてはこちらの個体が初登場、ナナコがウツギ博士から貰ったポケモン。
コラッタ相手には楽勝だったがさすがにサトシのリザードン相手には敗北。ナナコがロケット団に騙されてまたサトシと対決した時は「あまいかおり」などでピカチュウ相手に健闘するがその時ロケット団にピカチュウと一緒に捕まってしまうも、ナナコとサトシの連係プレーでロケット団を星にした。
虫取り大会ではナナコが無理をさせすぎてしまった為、ナナコを避けるようになるが、ナナコは無理をさせすぎた事を反省しチコリータに謝る。その後サトシがロケット団に捕まった時助けようとした際にベイリーフに進化する。
第143話~147話に登場したコトネの手持ち。
こちらはナナコと異なりウツギ博士から貰ったポケモンではない。
- トキオのチコリータ
新無印32話『セレビィ 時を超えた約束』の終盤、ゴウと再会したトキオが連れていた彼のパートナー。後にベイリーフに進化して再登場する。
その他
サイドストーリー『天駆ける伝説 ヒロシとファイヤー!』でシルバー(※赤髪のライバルの方ではない)の手持ち、映画『アルセウス 超克の時空へ』でも登場(上映の時期にHGSS発売があったためと思われる)でも登場している。
DP | 56話・86話 |
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新無印 | 44話(冒頭)・79話 |
劇場版 | ボルケニオンと機巧のマギアナ・キミにきめた! |
漫画
クリスタルのメガぴょん♂
ウツギ博士のもとにいたが、シルバーのワニノコとゴールドのヒノアラシに触発されたのか研究所を勝手に抜け出し、クリスタルの手持ちに加わった新入り。この時、既にクリスタルの手持ちが6匹いた為、ムーぴょん(ムチュール)の首飾りを譲り受ける。その後、スリバチ山のヨーギラスとの戦いでベイリーフに進化する。
ニックネームは進化後のメガニウムではなく、「根性がメガトン級だから」である。
PiPiPi★アドベンチャー
- チコ
惚れっぽくかっこいい人を見ると盲目的になるが、失恋回数がやたら多いメスのチコリータ。
ダネリーナ(フシギダネ♀️)とは初対面では彼女のトレーナーであるピスタチオをめぐって壮絶な女の戦いを繰り広げたものの今では大の親友。花に詳しい。
主人公マロンの幼なじみであるアーモンドのことが好きだったが、次第にピースのパートナーであるヒトカゲの事を意識し始めるようになる。
ゴールデン・ボーイズ
- ブラックのチコリータ
ゴールドのライバルであるブラックに研究所から盗まれるが、繋がりの洞窟でラプラスに歯が立たず捨てられる。その後、ゴールドの仲間となる。
ジョウの大冒険
- ツバキのチコリータ
ゲーム本編同様に研究所から盗みだされ、ツバキから道具のようにしか扱われていたが、改心したあとはパートナーとして受け入れ、大切にされていた。