概要
「ヒーロー」を主題とした映画。「ヒーローもの」のうち劇場向け映像作品として製作されたものを指す。実写・アニメを問わず多数存在する。
「ヒーロー」を広義の「英雄的な働きをする者」と捉えた場合、「時代劇」「西部劇」「冒険活劇」「法廷もの」「探偵もの」「スパイ映画」「レスキューを扱った災害映画」「怪物退治を扱ったホラー映画」など多数が該当し、古くから膨大な「ヒーロー映画」が製作されてきたことになるため、すべてを網羅するのは不可能である。
人によってはジェームズ・ボンド、インディ・ジョーンズ、ルーク・スカイウォーカー、座頭市なども「ヒーロー」に当たるだろう。1980年代にはアーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンらが主演を務めた肉体派アクション映画が隆盛し、アクションヒーローとして持てはやされた。
「ヒーロー」を狭義の「通俗的な《ヒーローらしさ》を持つ空想上のキャラクター」と捉えた場合、世界的にはアメリカン・コミックスを原作としたハリウッド製のスーパーヒーロー映画(アメコミ映画)、日本国内では『仮面ライダー』のようなテレビドラマ、あるいはテレビアニメの劇場版が代表例として挙げられる。
コミックの映像化はモノクロ時代から試みられてきたが、特にリチャード・ドナーの『スーパーマン』(1978年)やティム・バートンの『バットマン』(1989年)は映画史において強い存在感を残した。
20世紀末からは映像技術の進歩とともに躍進がすさまじく、2000年以降の『X-MENユニバース』と2002年からの『スパイダーマン3部作』が転機となり映画界にアメコミヒーローの時代が到来。特に2008年の『アイアンマン』から始まる『マーベル・シネマティック・ユニバース』は世界最大規模の映画フランチャイズと化した。
主なヒーロー映画
- 特記なき限り実写映画を扱う。
- 作品数は「テレビドラマの劇場版」の本数(総集編含む)、および「ユニバース内における映画作品」の本数を示す。継続中シリーズは本数を書いていない。
- 年数は「最初の映画(劇場版)が公開された年-最後の映画が公開された年」を意味する。
- 同一キャラクターでも内容に連続性がない場合、リブートと見なして別シリーズとして記載する。
- 「どこからが狭義のヒーロー映画で、どこからがそうでないか」の明確な基準は存在しないので、本項は記事編集者の主観が含まれることに注意されたい。
アメリカ
長期シリーズ
『スーパーマン』(5作)1978-2006年
『X-MENユニバース』2000年-
『トランスフォーマー』2007年-
『マーベル・シネマティック・ユニバース』2008年-
『DCエクステンデッド・ユニバース』(15作)2013-2024年
『スパイダーマン・ユニバース』2018年-
『DCユニバース』2025年(予定)
短期シリーズ
『怪人スワンプ・シング 影のヒーロー』(2作)1982年/1989年
『悪魔の毒々モンスター』(4作)1984年/1989年/1989年/2000年
『ロボコップ』(3作)1987年/1990年/1993年
『バットマン』(4作)1989年/1992年/1995年/1997年
『ミュータント・タートルズ』(3作)1990年/1991年/1993年
『ダークマン』(3作)1990年/1995年/1996年
『GUYVER』(2作)1991年/1994年
『クロウ/飛翔伝説』(4作)1994年/1996年/2000年/2005年
『ブレイド』(3作)1998年/2002年/2004年
『アンブレイカブル』(3作)2000年/2016年/2019年
『スパイダーマン』(3作)2002年/2004年/2007年
『デアデビル』(2作)2003年/2005年
『ヘルボーイ』(2作)2004年/2008年
『ダークナイト・トリロジー』(3作)2005年/2008年/2012年
『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』(2作)2005年/2007年
『ゴーストライダー』(2作)2007年/2012年
『キック・アス』(2作)2010年/2013年
『アメイジング・スパイダーマン』(2作)2012年/2014年
『パシフィック・リム』(2作)2013年/2018年
『ミュータント・タートルズ』(2作)2014年/2016年
単作
『フラッシュ・ゴードン』1980年
『スーパーガール』1984年
『パニッシャー』1989年
『キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望』1990年
『カブキマン』1990年
『ロケッティア』1991年
『パワーレンジャー・映画版』1995年
『スポーン』1997年
『ハルク』2003年
『パニッシャー』2004年
『キャットウーマン』2004年
『パニッシャー:ウォー・ゾーン』2008年
『メタルマン』2008年
『ウォッチメン』2009年
『スーパー!』2010年
『グリーン・ランタン』2011年
『グリーン・ホーネット』2011年
『ロボコップ』2014年
『ファンタスティック・フォー』2015年
『パワーレンジャー』2017年
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』2019年
『ヘルボーイ』2019年
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』2022年
『Iké Boys イケボーイズ』2024年
日本
長期シリーズ
『スーパージャイアンツ』(9作)1957-1959年
『月光仮面』(6作)1958-1959年
『ウルトラシリーズ』1967年 - 初の劇場版は『長篇怪獣映画ウルトラマン』
『仮面ライダーシリーズ』1971年 - 初の劇場版は『ゴーゴー仮面ライダー(東映まんがまつり)』
『スーパー戦隊シリーズ』1975年 - 初の劇場版は『秘密戦隊ゴレンジャー(東映まんがまつり)』
『メタルヒーローシリーズ』(8作)1984年-2012年 - 初の劇場版は『宇宙刑事シャイダー(東映まんがまつり)』/「8作」は他シリーズとのクロスオーバーを除いた数
『牙狼シリーズ』2010年- - 初の劇場版は『牙狼〈GARO〉 〜RED REQUIEM〜』/アニメ映画を含む
短期シリーズ
『遊星王子』(2作)1959年
『七色仮面』(4作)1959-1960年
『ゼブラーマン』(2作)2004年/2010年
『妖怪大戦争シリーズ』(2作)2005年/2021年
『時空警察ヴェッカーシリーズ』(2作)2009年/2012年
『アイアンガール』(3作)2012年/2015年/2019年
『エイトレンジャー』(2作)2012年/2014年
『HK 変態仮面』(2作)2013年/2016年
『HE-LOW』(3作)2018年/2019年/2022年
『ガールズ×戦士シリーズ』(2作)2020年/2021年
『スーパー戦闘純烈ジャー』(2作)2021年/2022年
単作
- ※テレビドラマのブローアップ版は省略
『黄金バット 摩天楼の怪人』1950年
『宇宙快速船』1961年
『黄金バット』1966年
『ゴジラ対メガロ』1973年
『スパイダーマン』1978年
『月光仮面 THE MOON MASK RIDER』1981年
『愛國戰隊大日本』1982年
『8マン・すべての寂しい夜のために』1992年
『ヤマトタケル』1994年
『怨念戦隊ルサンチマン』1997年
『ガンヘッド』1989年
『人造人間ハカイダー』1995年
『さくや妖怪伝』2000年
『CASSHERN』2004年
『キューティーハニー』2004年
『デビルマン』2004年
『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』2005年
『大日本人』2007年
『トミカヒーローレスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!』2008年
『ヤッターマン』2009年
『琉神マブヤーTHE MOVIE 七つのマブイ』2011年
『電人ザボーガー』2011年
『ガッチャマン』2013年
『ヌイグルマーZ』2014年
『女子ーズ』2014年
『キカイダーREBOOT』2014年
『少女は異世界で戦った』2014年
『アウターマン』2015年
『CUTIE HONEY -TEARS-』2016年
『破裏拳ポリマー』2017年
『ライズ-ダルライザーTHE MOVIE』2017年
『BRAVE STORM ブレイブストーム』2017年
『いぬやしき』2018年
『遊星王子2021』2021年
日米以外
『マーキュリーマン』2006年(タイ)
『ラ・ワン』2011年(インド)
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』2015年(イタリア)
『ガーディアンズ』2017年(ロシア)
『ヴァレンタイン ヒーロー誕生』2017年(インドネシア)
『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』2021年(フランス)
『ボルテスV:レガシー』2023年(フィリピン)
関連タグ
ヒーロー / スーパーヒーロー・スーパーヒロイン / 特撮ヒーロー / アメコミヒーロー
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