概要
その初出は不明。阪神のスレ等で語り継がれていたネタかもしれないが、現在残っている最古のスレッド2010年8月11日のものである。この日は高校野球の開星対仙台育英で育英のレフトがファインプレーをみせたため、不調だった阪神のレフト金本知憲は高校生に甲子園の守り方を学べというような煽りが相次いでいた。
たまりかねた一人の阪神ファンが叫んだ。
「なんでや!阪神関係ないやろ!」と。
(ただし上記のように、これが最古かは断言しきれないので注意)
なおこの試合は「世紀の落球」が起きたことで知られる伝説の試合であり、このファインプレーが育英の勝利につながっている。
このネタが定着したのは2010年の秋になってからのことである。ロッテがレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに5年ぶりに出場した際に(因みに相手は中日ドラゴンズ)、中継局のNHK(日本放送協会)が直近のロッテが出場した日本シリーズを振り返る映像を繰り返し放送した。それはロッテに33-4で敗れた2005年の映像であり、その度に阪神ファンはトラウマを掘り返される羽目に。
その傷口に塩を塗るような仕打ちに、この書き込みが急増。これが他球団ファンにウケて、それ以降阪神ファンへの煽りとして使われるようになる。
なお、「なんでや!阪神関係ないやろ!」が、
- Nandeya!
- Hanshinn
- Kankeinaiyaro!
と偶然にもNHKと略せることもネタにされた。
33-4
「33-4」とは2005年の日本シリーズの千葉ロッテマリーンズの総得点33と、阪神タイガースの総得点4のことであり、「334」とも書かれる。
2005年はクライマックスシリーズ導入前で、パ・リーグのみプレーオフを行っていた。
パ・リーグ優勝(レギュラーシーズン2位)の千葉ロッテはプレーオフ第1ステージで西武ライオンズと、第2ステージで福岡ソフトバンクホークスとのべ7試合を戦っていたことから、戦前は「日程の開いた阪神が有利」との見方が強かった。
ところが、第1戦で井川慶、橋本健太郎がフルボッコにされた挙句7回裏1アウトの時点で濃霧コールドゲームという不吉な負け方をしたのを皮切りに、ロッテが3戦連続で10点以上を取る一方、阪神は全試合2点以下など投打ともに大不振。
第1戦は清水直行から1点しか奪えず、第3戦もロッテの継投策の前に得点はやはり1点のみで、逆に下柳剛や藤川球児らを投入しながら10失点。第2戦に至っては渡辺俊介に完封を許すなど、第4戦を除き圧倒的なワンサイドゲームになってしまい、結果スコアは4試合合計で33-4。
阪神ファンにとっては黒歴史としか言いようのない悪夢のシリーズだった。
(第1戦が「濃霧のためコールドゲーム」という珍しい結末だったため、日本シリーズそのものが霧と共に消えたとするネタもある。)
33-4ネタ自体は「な阪関無」より歴史が古いが、「な阪関無」の流行をきっかけに知名度が急上昇。33.4や334などの数字(3時34分、読売ジャイアンツ3年ぶり34回目のセ・リーグ優勝、笑っていいとも!グランドフィナーレ瞬間最高視聴率33.4%など。この場合3と34で区切られても問題ない。詳細は後述)が登場するたびに「なんでや!阪神関係ないやろ!」と書かれる流れが定着した。
334に関係がある出来事
以下の他に、なんJで334となる数字の並びが現れると「まーた収束してしまったのか」等とレスされる。
阪神タイガース関連
- 2011年12月25日に都内のホテルで「阪神タイガース激励パーティー」が行われた。過去最多の334人のファンが集結したとのこと。
- 金本知憲が持つ連続打席無併殺打記録は1002であるが、1002は334の3倍である。また、金本の誕生日は4月3日であるが、なんJでは3月34日と表現されることが多い。
- ハンターハンター334話のタイトルは「完敗」。作者の冨樫義博は阪神ファンであるとされる。
- 阪神が9年ぶりに出場した2014年の日本シリーズ(SMBC日本シリーズ2014)第5戦は9回1アウトから西岡剛(9年前はロッテ所属)の守備妨害を絡めた併殺で、試合開始予定時刻の18:30から3時間34分後の22時4分に試合終了。ソフトバンクの優勝が決定したが、実際の試合開始は18時33分だったため、公式な試合時間は3時間31分となっている。
- 2015年6月2日に行われたロッテVS阪神の交流戦、3対2と接戦ながらもリードして阪神は9回表に抑えの呉昇桓を投入。簡単に2アウトを取るも、アンラッキーな当たり2つと四球で満塁とされ、角中勝也に粘られた挙句逆転満塁弾を献上。このホームランが放たれた時刻が試合開始予定から3時間34分後であった。(実際の試合時間は、試合開始が遅れたため1~2分ほどずれている)相手がロッテであること、打者角中がかつてのタイガースの守護神、藤川球児の出身地である高知の独立リーグ上がりであることなどが、一部のファンの間で話題に上がった。
- 2017年4月30日、中日ドラゴンズの大島洋平は通算1000本安打を甲子園球場での阪神戦で午後3時34分に達成した。
- 鳥谷敬は2017年に通算2000本安打・1000四球と二つの大記録を達成したが、その陰でひっそりと同年終了段階での通算二塁打数が334本となっている。
- 能見篤史の阪神タイガース時代の通算防御率は3.34。
- 阪神タイガースの親会社である阪神電気鉄道の公式Twitterが、2021年3月4日に「今日は令和3年3月4日なんですね。」と意味深なツイート(なお当該ツイートは現在削除されている)。ネット上をザワつかせてしまった。
- 2021年、阪神はロッテとの三連戦でそれぞれ3点、3点、4点を挙げ自力で334を完成させてしまった。
- 2021年9月4日、大山悠輔が巨人戦では33年ぶり4度目の逆転サヨナラホームランを放った。
- 2022年4月3日、セ・リーグワースト記録を更新する開幕9連敗。奇しくも3月34日と揶揄される4月3日の出来事であった。
- 2022年4月27日の中日戦、両リーグ通して2個目のトリプルプレーを記録した。4回ノーアウト1、2塁でダヤン・ビシエド一塁手が高山俊のライナーを捕球、一塁ベースを踏んで一塁ランナーを封殺、二塁に送球し二塁ランナーも封殺したことで3-3-4のトリプルプレーとして話題になった……のだが、二塁は京田陽太遊撃手がカバーしていたため実際には3-3-6のトリプルプレーだった。ちなみにこの試合は阪神が勝利した。
- 2022年5月31日、今世紀最速で自力優勝が消滅。この時点で既に完封負けは13度目なのだが、これはこの時点での負け数33敗の4割近くにのぼる。最終的に26度の完封負けとなり全71敗の約3.7割。惜しくももう1つの数字とは重ならなかった。
- 江越大賀の阪神タイガース時代の一軍公式戦出場は通算334試合。
- 2023年6月4日、朝日放送の阪神情報アカウント「ABCは虎バン主義。」がYouTubeチャンネルの登録者数が33.4万人になったとツイート。
- 第2次岡田彰布政権。監督就任発表が2022年10月15日、そしてリーグ優勝を決める2023年9月14日までが334日。
上記以外
- 国道334号は北海道を走る国道。霧が出ることで有名。
- 「334号」という番号の都道府県道は北海道や埼玉県、滋賀県など20道県にある。中でも兵庫県道334号寺本伊丹線は直線距離で甲子園球場から約6kmとかなり近所である。
- 新名神高速道路は334という数字と縁が深い。
- ポケモン関連では
- ONEPIECEの334話「密室の大事件」はアイスバーグ襲撃事件の話。犯人は虎…ではなく同じネコ科の豹に変身出来る能力者ロブ・ルッチだった。因みにこの話は33-4が起こる前年の2004年に連載されたものである。
- 2012年1月22日に投稿されたGUMIのボーカロイド曲「334人の敵」。pixivで「334」はこなたP作詞作曲のボカロ曲『334人の敵』タグの部分一致もヒットするが、本人曰く、同曲の334は「さみしい」の語呂合わせであるため、当記事関係団体・人物およびなんJとは本当に全く何も関係がないと主張していた。しかし、作者の態度がなんJ民の怒りを買い突撃にあってしまった。
- 『日刊SPA!』は前首相野田佳彦のTwitterのフォロワー数が334人しかなかったことというニュースを配信した。
- ダイハツから2013年8月19日に発売された軽自動車ミライースは燃費が33.4km/Lであることを大々的に宣伝していたため一時期なんJ民の間で話題になった(2014年7月に改良がおこなわれ35.2km/Lに向上した)。
- SCP-334-JPのオブジェクトはひとり"きり"のまちである。
- 2017/1/31に販売終了となったWiiUの国内累計販売台数は334万台。
- スズキから2017/02/01にフルモデルチェンジを受けて発売された軽自動車ワゴンRは軽ワゴンNo.1の低燃費として燃費33.4km/Lであることを大々的に宣伝していたためネタにされた。
- 2021年8月にJR貨物の電気機関車・EF210 334号機が製造された。大阪府の吹田機関区に配備されているため、運用範囲内であるJR神戸線の甲子園口駅を通過する。竣工された日は奇しくも阪神タイガースがセ・リーグ首位から陥落した次の日であった。
- コミックマーケット94に企業ブースとして初出展したアズールレーン運営は、「次回コミケ(コミケ95)よりアズールレーンは単一ジャンルにし、ジャンルコードが「334」に割り振られる」という情報を受けて、「ゴールド3300、キューブ4つ」という報酬がプレイヤー全員に配布した。さらに、該当の報酬メール(企業ブースとして初出展告知でもある)の冒頭に「コミケ出展に、Vやねん!」という、別の阪神の悪夢級ネタが書かれた(あちらは負けフラグ)。
- 三角関数の3倍角の公式は sin(3θ) = 3sin(θ) - 4sin^3(θ) である。
- 学制の1つに三三四学制というものがある。
- 漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」第90巻には、両津勘吉がゲーム内の松を334時間かけて育てる話がある。
- 関西弁隊員が登場した「ウルトラマンティガ」の要素を持った「ウルトラマントリガー」において、334歳(人間換算34歳)のトレジャーハンター宇宙人が登場。ちなみに、「ティガ」はインドネシア語の「3」を意味する。
- 2021年の競馬で3歳馬の頂点を競うクラシック三冠競走において、皐月賞3着、日本ダービー3着を記録して菊花賞に挑んだステラヴェローチェは、ディヴァインラヴにハナ差で敗れて4着になり、クラシック3連続3着の珍記録を逃し33-4と呼ばれるようになってしまった。なお、菊花賞は通常京都競馬場で開催されるのだが、この年は京都競馬場の改修工事のため阪神競馬場で行われている。
- ドラゴンボールでは、ラディッツ戦のピッコロの戦闘力は334。魔人ブウ編ではキリと言う戦闘力の単位が登場している。
- 2022年3月34日の阪神開幕9連敗の同日、上越新幹線とき334号の走る新潟県の新潟アルビレックスBBも9連敗。また阪神対巨人の試合終盤には走行中であったため、334号の車内で9連敗を知った人もいる…かもしれない。
- 2022年4月10日、ロッテの佐々木朗希投手がプロ野球史上16人目の完全試合を達成した。これは元巨人の槙原寛己氏以来28年ぶりの完全試合なのだが、これを月換算にするとなんと334ヶ月ぶりの完全試合達成。ちなみにバッテリーを組んでいた捕手は松川虎生選手で、彼が生まれた年に阪神がリーグ優勝したためにこの名前がつけられた(ただし2003年の方)ので阪神と関係がある。佐々木投手がドラフト会議で指名された大船渡市三陸公民館ホールは座席数が334席であった。
- 2022年5月3日、J1リーグのセレッソ大阪の元韓国代表GKキム・ジンヒョン(当時34歳)が、この日のサガン鳥栖戦で、外国籍選手最多出場記録を更新するJ1通算334試合出場を果たした。ちなみにこの日の阪神は、ヤクルト戦で初回、村上宗隆に2ランHRを、2回表にも長岡秀樹に適時打を喰らい3-0で完封負けを喫し、連勝が6で止まった。
- 2022年7月25、26日にオールスターゲームが開催。今回のホームランダービーはロッテのブランドン・レアードが優勝したのだが、予選、準決勝、決勝で打ったホームランの数がそれぞれ3、3、4本となっている。余談だがホームランダービー決勝が行われた26日の試合では岩崎優が柳田悠岐にホームランを打たれて敗戦投手となっている。
- 2022年9月24日3時34分、甲子園のある兵庫県南東部(阪神地方)を震源とする地震が発生。最大震度は3。
- 東京ヤクルトスワローズの8度目のリーグ優勝が2021年10月26日に決定、9度目は翌年の2022年9月25日に決め、その間の長さは334日。
- 2022年、MLBの公式サイトが「狂気の数字」を公表。ア・リーグ中地区最下位のデトロイト・タイガースの現地時間22日時点の1試合平均得点が3.34という内容が紹介された。海の向こうでも334はタイガースにとって恐ろしい数字のようだ。
- MLBの2022年レギュラーシーズンではロサンゼルス・ドジャースの得失点差は『+334』だった。よりにもよってこの数字が知られるようになったのがディヴィジョンシリーズの最中であり、そこからドジャースは調子を落としたかのようにシリーズから敗退した。
- 2022年12月15日、2023年1月10日~2月28日の間でJALとANAが共同で乗継キャンペーンを実施すると発表。キャンペーンの抽選で計334人に景品が当たるというものである。ちなみに『乗りものニュース』で報道された際のタイトルの始まりは「334人に商品当たるで!」と何故か関西弁になっている。
- 2023年3月21日、WBC準決勝の日本対メキシコ戦にて4-5の1点を追う展開で迎えた9回裏、村上宗隆の2ベースヒットで劇的なサヨナラ勝ちを収めた。その際吉田正尚の代走で送られた周東佑京が1塁から一気にホームに生還したのだが、アメリカのスポーツ記者によると、その時の推定時速が33.4km/hであった。
関連するなんJ語
挑発ポスター
ロッテ恒例とも言える交流戦の挑発ポスター、2017年は4コマ漫画だったが、阪神に関しては青春ヤンキー漫画になっていたが、急に霧が発生し、「忘れタイガー忘れられない “トラ”ウマの四連敗!!!!」というアオリ文とともに、トラの暴走族をロッテのマスコットキャラのマーくんが「濃霧コールド33得点圧勝アッパー!!!」と殴り飛ばすという内容に。
さらに2018年にも、アンビグラムという異なる方向から読み取れるグラフィカルな文字での挑発だったか、表向きには『六甲』と読める習字フォントなのだが、これをひっくり返すと……334という数字が現れる。それどころか逆さまで「の虎ウマ」とまで書かれている。
……まさかの公式だった。
なお、他球団に対する煽りは以下の通りだった。太字がアンビグラム。
- 告知ポスター:セ・パ交流→やっぱり挑発
- ヤクルト:飛来燕→苦労が止まらない
- 広島:赤神降臨→嫉妬しちゃう!
- 中日:怪物現る→歓迎ムード
- 阪神:六甲熱唱→33-4の虎ウマ
- DeNA:浜星輝く→雲泥の差
- 巨人:無敵戦力→得意ですから
34-4
2005年から14年後、2019年シーズン。
件の阪神と広島東洋カープの間で起きた事件である。今回もネタを提供したのは阪神……ではなく、広島東洋カープの方であった。
この年の広島はオープン戦を1位で進み、好調な滑り出しを見せていた。丸佳浩がFAで抜けた中、この戦い振りはシーズン4連覇間違いなしと予想する声も多かった。が、ペナントレースが始まると「投壊・貧打・守乱」が相次ぎ、何と3勝5敗で3カード連続の負け越しが決まった中、その伝説はあの阪神との3回戦で起こる……
阪神第3戦、ここまで広島と同じく点の取れない阪神打線に2桁安打を許し、13安打9失点。肝心の打線はオリックスからFAで移籍した西勇輝に完封負けし、0-9で敗戦。
次のカードであるヤクルト戦では、第1戦は原樹理を攻めきれず1点のみ、投手陣はバレンティンなど3人に猛打賞を記録されるなどで打たれまくり投壊、1-10で敗戦。
2戦目は3-3から延長戦に入るがその10回表、中崎翔太と中田廉が相次いで捕まり、更に守備の乱れなども相まって延長1イニングだけで12失点と言う記録を残してしまい、そのまま3-15で敗れた。
広島は何とこの3試合だけで34-4と、本家より1試合少ない試合数で新たな伝説が生まれてしまった。
なおその後の広島はヤクルト戦はスイープ負け(3連敗)し、DeNA戦は1勝2敗で他セリーグ5球団との戦いを終え、開幕5カードを全て負け越すと言う最悪のスタートを切ってしまった上に、シーズン最終盤で9割9分手に入れていたクライマックスシリーズ出場の切符を、阪神のもう1敗もできない状況からの6連勝による逆転3位浮上によって逃す事となってしまった。
26-4
2020年の日本シリーズで、これに近い事例が起こった。しかしそのチームは阪神ではなく、阪神のライバル、読売ジャイアンツであった。
日本シリーズのソフトバンク戦、前年に同カードで屈辱の4連敗をくらったジャイアンツ。前年より強化したと原監督は語っていたが……
⇒26-4
関連タグ
- ネットスラング
- な阪関無(省略表記)
- 日本シリーズ・2005年の日本シリーズ
- なんJ・なんJ語
- 33-4・33.4・334
- なんでや!巨人関係ないやろ!・26-4
- なんでや!ブラジル関係ないやろ!・ミネイロンの惨劇
- 風評被害
- 誹謗中傷
- マミる →33-4と同じように蔑称としてタブー視されたワード。
- チルタリス →ぜんこく図鑑番号が334番
- デトロイト・タイガース