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セグレイブの編集履歴

2023-10-13 11:50:50 バージョン

セグレイブ

せぐれいぶ

セグレイブとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモン(キャラクター)の一種である。

基礎データ

全国図鑑No.0998
パルデア図鑑No.390
分類ひょうりゅうポケモン
タイプドラゴン/こおり
高さ2.1m
体重210.0kg
特性ねつこうかん/アイスボディ隠れ特性
タマゴグループドラゴン/こうぶつ

他言語版の名称

言語名称由来と思われるもの
英語BaxcaliburBack(背中)+Excalibur(エクスカリバー)
ドイツ語Espinodonspinosaurus(スピノサウルス)+espana(スペイン)
フランス語Glaivodo

進化

セグレイブ一家

セビエセゴール(LV35) → セグレイブ(LV54)


概要

第9世代600族であり、セビエの最終進化形。

禁止級のキュレムを除けば初の(=一般ポケモンでは初の)ドラゴン・こおりの複合タイプである。


進化したことで背ビレがさらに発達し、さながら巨大な薙刀(グレイブ)の刃のよう。腕の突起も3本に増え赤色になった。


吐き出す極低温の冷気は、溶岩地帯さえ一瞬で凍ってしまう程に強烈。

また、頭のみで倒立した状態で口から冷気を噴射、その勢いで全体重を乗せた背びれの剣を敵にブッ刺すという衝撃的なビジュアルの専用ドラゴン技『きょけんとつげき』を持つ。

逃げたキラフロルをきょけんとつげきで追いかけるセグレイブ

なおこの技を使うときに地面に引っ掛けないためにか、セグレイブの頭部は突起などは何も無い非常にシンプルな形状をしている。

これを「素の状態だと物足りない」と感じるファンもいるようだが、テラスタルを行った場合このシンプルさ故にテラスタルジュエルの形成を阻害しないため、「テラスタルの存在を前提にデザインされたのでは」との考察もある。


名前は、「背冷え」、「背凍る(こちらはスペインの人名にも似る)」に続いて「背+グレイブ」と上の通り特徴的な背鰭が由来となっている。

後述のモチーフから「ブレイブ(勇敢)」も掛けていると思われる。


セグレイブ

色違いは全身が薄いカラーリングになるのだが、いかんせんゲンガーレジアイス並みに見分けがつきにくい。


モチーフ

モチーフは背鰭やドイツ語版の名称から恐竜のスピノサウルスであると思われるが、パルデアのモデルであるスペインの地層から見つかったという点や背鰭の形状から、コンカヴェナトルもモチーフに含まれている可能性がある。

また「人間寄りの直立体勢」に「巨大な背ビレ」、さらに口から吐く冷気の反動で推進するといった生態から、かの有名な怪獣王ゴジラ(特にヘドゴジ)もモチーフに含まれていると考えられる。進化レベルが54なのも第1作『ゴジラ』の公開年が1954年であることとかけている可能性がある(その為、じしんを覚えさせてバイオレットの最終決戦に出すとファイナルウォーズさながらの無双ごっこが出来る)。

ただし、後述の通り相違点や謎も残る。


専用技の説明から、「無謀にも突撃する」騎士としては、スペインの代表的文学であり、風車に突っ込んでいった蛮勇が有名な「ドン・キホーテ」もモチーフかもしれない。こちらは作中の使い手トレーナーも最後の壁であり、学校という宝物を守る竜である。


専用技について

ヘドゴジの描写が仮に元ネタとすると、あくまで飛行する相手への緊急的な移動手段であり、幸か不幸かその後怪獣王がこれを見せたことはないようだ。当然逆立ちもしていない。


対してセグレイブは種族レベルでこの技を攻撃として取得しており、なぜ滑るよう発達したのが尻尾でなく頭なのかの謎がある。また、本来は背後の敵に使う技なのかもしれない。

なお、上にモチーフ元として挙げられているスピノサウルスの背ビレ(とされる部分)の役割としては、ヒグマやバイソンのように水辺で獲物を取るとき身体を支えるのに必要な筋肉であった、もしくは四足歩行のとき体当たりした、局所的な神経棘であるコンカヴェナトルであればラクダのコブやディスプレイ説などさまざまな説が当辞典に載っている。

メタ的には、9世代になって増えたオカルト的要素と合わせ、我々の持つ常識では説明できない不思議な生き物であることを思い出させる役割を逆立ちは持つ…のかもしれない。そして、ポケモンのいない地球にもそうした常識外れの生物、なぜ進化、存在したか分からない我々人間のようなものはたくさんいるのだ。


ゲームでの性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
11514592758687600

種族値の配分はマンムーによく似ており、600族としては珍しく両刀気質ではない。

特筆すべきは物理攻撃力であり、ドラゴンタイプとしてはあのオノノクスに肉迫するほど。

HPもかなり高め(どころか600族最高)であり、防御、特防、素早さはいずれも80代後半〜90代前半と低くはないが高くもない数値。

耐久面は物理耐久・特殊耐久共に散々高水準と評されていたガブリアス以上であり、しかもガブリアスと違って4倍弱点もない。600族ドラゴンもついにここまで来たかと言わしめんばかりのスペックである。


専用技として「きょけんとつげき」を持つが、高い威力を持つ一方でリスクもある技である。防御面でのデメリットを考慮しても威力120命中100は破格の一言であり、次以降の行動を固定化されない小回りの良さが優秀。どう見ても見た目は小回りの良い技ではないが。

どうしてもデメリットが気になるなら同じ威力の「げきりん」を覚えられるため、混乱のリスクはあるが耐えられた時の保険を考えるなら選択肢になるだろう。

ただし、ダブルバトルではあちらはターゲットを勝手に決めてしまう点で格段に扱いづらく、その点では自由に決められる「きょけんとつげき」の方が勝る。

ただ、セグレイブ自身の攻撃範囲の都合上弱点狙いというよりは高い火力や積み技による等倍での粉砕が主目的となる。


専用特性にねつこうかんを持つ。

ほぼ物理アタッカーしかできない為、やけど状態にならないのは嬉しい。

ほのお技を受けると攻撃力が上がる効果もあるが、ほのお技は無効も軽減もされずおまけに素の耐性では等倍なのであまり無理は出来ない。これに関してはほのお技が飛んで来たらしめたものと考えるか、ほのおに強いタイプにテラスタルするなど工夫が必要だろう。

受け出し等をしてまで狙って発動させるものではないが、相手にほのお技の選択を躊躇させるという面もあり、後続に交代する時の選択肢を少しだけ絞ってくれる。

なお、おにびはやけど無効の効果が優先される為攻撃力は上がらない。


また、耐久も比較的高めなことからきあいのタスキを持たせずとも「りゅうのまい」や「つるぎのまい」を積むのも容易で、雪を振らせたら防御も上がるためさらに磐石となる。

物理耐久はというとA特化ミミッキュのテラスタルなしの「じゃれつく」+すなあらし状態ダメージをH4振りで確定で耐えるぐらいはある。ただし環境でよく見る「いのちのたま」を持つと高乱数1発になり、テラスタルされると確定1発となるため、基本は「ばけのかわ」に甘えて受け出ししてきたところを「いかさまダイス」+「つららばり」で狙うのが方針になるだろう。


こおり技のメインウエポンは、「つららおとし」や先制技である「こおりのつぶて」、更にはタマゴわざであるタスキがんじょう潰しの「つららばり」あたりだろう。


一方、威力100を超える習得物理技はドラゴン技や「じしん」や「ギガインパクト」位で、氷一致技やサブウエポンの基礎威力は80〜90止まり。そのため持ち前の種族値があっても多少耐久力のあるポケモン相手には弱点を突いても1発で倒すことは難しいため、前述の積み技をうまく使うと良いだろう。


また、素早さは87と控えめで弱点を突いてくるドラゴンタイプ達を相手取るには少し物足りない。こだわりスカーフを持たせる、りゅうのまいで素早さを上げるなどでカバーすると良いだろう。


攻撃面でははがねにどちらの一致技も半減されてしまう(例としてHPに努力値を252振られただけのドータクンが相手の場合、こちらが攻撃に努力値を252振り、性格を攻撃特化にし、ドラゴンタイプにテラスタルしてこだわりハチマキを持ってきょけんとつげきを撃ち、なおかつそれが急所に当たってやっと乱数1発)。

こおり・ドラゴン複合の宿命かほのお技を覚えないため、相性補完も兼ねたじしんを優先したいが、そうなると浮いているはがねタイプの相手が更に厳しくなってしまう(これは先述のドータクンにも当てはまるものの、一応かみなりのキバアクアテールも覚えるため多少無理は通せる)。

でんきタイプやほのおタイプへのテラスタルで強引に突破する事も考えたいところ。


こおり・ドラゴン複合故に仕方ないのだが、弱点5・半減3と耐性もあまりよろしくない。

耐久力は比較的高いものの「きょけんとつげき」の特大デメリットも相まって、基本的に何度も受けに行くような立ち回りには向いていない。


テラスタイプは技範囲を補強するじめん、環境に多いドラゴンタイプのテラスタイプはがねに対応できるほのおが目ぼしいところ。元々くさとでんきに耐性があるのでみずも使いやすい。

もしくは単純にドラゴンタイプかこおりタイプへのテラスタルでも良いだろう。ドラゴンならきょけんとつげき、こおりならつららおとしやつららばり、こおりのつぶての威力が高まる上に、弱点を減らせるので選択肢に入る。



対戦性能としては物理受けの二大巨頭であるカバルドンディンルーに非常に有利な点が評価されている。特にA特化型が「つるぎのまい」を1回積んで「つららおとし」を放てば、HB特化ディンルーですら確定1発に沈める。(無論、地面タイプの相性で受けてくれればの話だが)

前述の対ミミッキュ性能も、火力だけ見れば優秀。A252で「いかさまダイス」を持たせた個体のテラスタイプこおり「つららばり」は4発命中の場合、H4振りミミッキュを「ばけのかわ」込みでほぼ確定1発に持っていける(本体に当たった3発全てが最低乱数の場合は生き残られてしまう……いくらなんでもここまで運が悪いことはそうそうないはずだが)。


シリーズ1環境では「いかさまダイス」や「とつげきチョッキ」、「こだわりハチマキ」を持たせた純粋なアタッカー、「こおりのつぶて」スイーパーとして使われた。

カイリューが環境の頂点に君臨するとカイリューに対する素早さの優位性が光った。

一方でヘイラッシャは天敵。積み技が無効になる上に、「きょけんとつげき」に対して受け出しされると「じわれ」が必中になってしまう。特化テラスタル「きょけんとつげき」がHB特化違に確定3発なので、「じわれ」が必中となることと合わせて明確に不利と言って良い。

シリーズ2においては高火力特殊型パラドックスポケモンを受けられるようにしつつ後攻「きょけんとつげき」が安定しやすいように調整したHAsベースの「とつげきチョッキ」型は特にテツノツツミハバタクカミに強く、シーズン3の真ん中頃になると激増した。

シリーズ3になるとフェアリーやほのおのテラバーストで新たな打点を開拓した型も見られるように。

シリーズ4になると既に解禁されていた四災に加えてこのシリーズに解禁されたガチグマヒードラン、ヒスイヌメルゴン、ゲッコウガを包囲するかくとうウエポンに強いゴーストテラスタル型も一部で使われるようになった。

シーズン10途中で解禁されたDLC「碧の仮面」で教え技として「スケイルショット」を獲得。

シリーズ5でアカツキがチグマが登場すると、そちらがノーマルテラスタルを切った際にパワーを受けきれなくなるため、ゴーストテラスタル型が目立つように。


セグレイブの強いところは多彩なテラスタルと安易な受け出しの効かない技範囲(テラスタル込みだが)と火力の両立、耐性こそ劣悪なもののバランス良く高めな耐久、そして何よりもほのおタイプでありながら火傷にならない物理アタッカーという唯一無二の代替の効かない役割であり、それらが相乗された結果対面性能の高いポケモンに仕上がっている。


そんなセグレイブにも欠点があり、それは「ステルスロック」ダメージが2倍となる点である。特に「りゅうのまい」に依存した型の場合は強制交代技で昆布戦法を取られるのが痛い。また、テラスタルへの依存度が高いのも欠点であり、テラスタルを切ったために結果的に相手の攻撃が抜群で通ってしまうこともある。テラスタルをした後の技の一貫を考えないと痛い目に遭う。その上、一致ウエポンと「じしん」を半減以下で受けられるミミズズというメタポケモンもちゃんと存在する。

基本的に殴り合いがメインな為、使い所や有利対面を見極めた上で確実に暴れられる場作りが必要なポケモンと言える。


ちなみに、覚えるタイプ不一致の特殊技はなんと「はかいこうせんのみ。一応「フリーズドライ」は習得するのだが、「フリーズドライ」が4倍の相手には「つららばり」の方がダメージが入るため結局コイツに特殊型は無理。


余談

600族が「通常特性1つ、隠れ特性1つ」の2つしか特性を持たないのは、第4世代ガブリアス以来実に5世代16年ぶりのことである。(隠れ特性が出たの自体が第5世代なので、正確には4世代12年ぶりだが)


ほのおドラゴン複合のバクガメス、でんきドラゴン複合のパッチラゴンに続いてこおりドラゴン複合が登場したことで、第5世代イッシュ三龍が持つ複合タイプが全て一般ポケモンにも登場することになった。


使用トレーナー

ハッサク先生決めポーズ(普通)


関連イラスト

セグレイブつめムーミン谷で見られるパルデアのドラゴンポケモンの生態

pixivではセグレイブでゴジラシリーズを再現したイラストが多い。

逃げるベトベトンをきょけんとつげきで追うセグレイブセグレイブVSサザンドラ

セグレイブ対テツノイバラセグレイブvsゴリランダー



関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモンSV

ポケモン一覧 ドラゴンタイプ こおりタイプ

セビエ セゴール


0997.セゴール0998.セグレイブ→0999.コレクレー/はこフォルム/とほフォルム


同複合タイプ

キュレム:こちらにもゴジラの要素が含まれている(映画で咆哮にゴジラのものを流用)。


関連ポケモン

アマルス/アマルルガ:同恐竜型こおりタイプ


600族


その他

ゴジラ ゴジラ飛行

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