アローラキュウコン
あろーらきゅうこん
アローラ地方におけるポケモン「キュウコン」のリージョンフォームを指す。
アローラ外のキュウコンはこちら
基礎データ
概要
第7世代『サン・ムーン』から登場したキツネの姿をしたポケモン。アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたキュウコンのリージョンフォーム。正式名称は「キュウコン(アローラのすがた)」。
全身がふわふわと波打つ純白の毛に覆われた非常にふつくしい姿となり、その体毛から氷の粒を作り出して自在に操る能力を持つ。
アローラ地方の神聖な雪山「ラナキラマウンテン」に生息しており、アローラ地方の人々は神の使いとして崇めている。
従来のキュウコンより大人しく穏やかな性格をしているが、自分の縄張りを荒らす者には容赦せず、怒らせると一瞬で氷漬けにされてしまう。しかし、外敵か単に迷い込んだ者かを的確に見極める冷静さがあり、後者の場合は穏便に追い返すべく、自ら麓まで案内して助けてもくれる模様。
タイプも元々のほのおから、初の組み合わせとなる「こおり・フェアリー」の複合となった。その為、キツネポケモン間ではゾロアークにとっては天敵になるが、逆にマフォクシーと通常種のキュウコンは天敵になる。
ゲームでの特徴
- こおりのいしを使う事でアローラロコンから進化する。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
- 殿堂入り後にマツリカの手持ちにアローラキュウコンが加わる。
能力
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リージョンフォーム | 73 | 67 | 75 | 81 | 100 | 109 | 505 |
原種 | 73 | 76 | 75 | 81 | 100 | 100 | 505 |
増減 | ±0 | -9 | ±0 | ±0 | ±0 | +9 | ±0 |
- 原種よりも若干攻撃力が下がり、その分素早さが上がった。ある程度物理構成も可能だった原種と違い、こちらは氷物理・フェアリー物理共にろくな技を習得できない(あるとして「こおりのつぶて」くらい)為物理構成は事実上不可能となっている。大人しく特殊構成にすべきだろう。
- こおり技は「ふぶき」を習得可能なので問題ないのだが、みず対策の「フリーズドライ」やフェアリー最大火力の「ムーンフォース」等は軒並み遺伝技となっている(「マジカルシャイン」は自力で覚えられる)。また原種同様に補助技にも優れ、「さいみんじゅつ」「オーロラベール」「アンコール」等より取り見取りとなっている。但しこちらも技マシン・遺伝に頼る事になる。
- こっそり「ぜったいれいど」まで覚える為圧力も掛けられる(ロコンの時にしか覚えないので注意!)。その為、そのスペックをフル活用するには技マシン・遺伝に大いに頼る事になる。
- 隠れ特性は情報公開と共にファンから予想されていた通りの「ゆきふらし」。これにより「ふぶき」が必中技となり、やや控えめなとくこうを補える。「オーロラベール」との相性も良い。絶妙に上がった素早さや「あられ」による削りも含め、あのガブリアスを始めとするこおり4倍のドラゴンタイプにとってはまさに天敵とも言える性能を手に入れる事となった。ただし、前世代から天候特性は5ターン制限がかかったことと、火力自体は技の威力依存であることなどから過信は禁物。ちなみに第八世代ではバイバニラも「オーロラベール」を覚えてしまったため、高い素早さで差別化しよう。
- ちなみに隠れ特性の捜索は「カプの村」で行う事が推奨されている。これはもう一つの出現場所であるラナキラマウンテンが吹雪いている為、天候が判別しづらい為とされている。何かしら天候技を持っているという場合はその限りではないが。
- 欠点は4倍弱点のはがねタイプが天敵中の天敵であること。その対処をする為に「めざめるパワー」炎or地面や「あくのはどう」、前述の「ぜったいれいど」を搭載する場合も少なくないが、当の「ぜったいれいど」まで無効化してしまう「がんじょう」持ち相手にはどうあがいても勝てない。ジバコイルやボスゴドラ辺りが出て来たら死亡通知である。
第8世代
- 「めざめるパワー」が無くなったことで益々どうにもならなくなった。とりあえず、はがねタイプからは大人しく逃げましょう。
第9世代
- DLC『碧の仮面』で原種の内定が決まっている。
- 「ゆきふらし」で展開する天候が「あられ」から「ゆき」に変更され、「ゆき」状態でこおりタイプの物理防御力が1.5倍に上昇する様に仕様変更された。タスキ潰しの役割は「こおりのつぶて」で代用出来る他、素早さが高めなので物理アタッカーとのタイマンでは強くなったと言える。また、じゃくてんほけんの所持も考察の余地が生まれ、物理・特殊の両刀における攻撃力が増したとも言える。
- 特にパオジアンやウーラオスに対して強いのが魅力。パオジアンの一致を両方半減できる上に、ウーラオスは両方のフォルムに対して上からフェアリー打点を放り込むことができる。
- やろうと思えばHB特化させることでドヒドイデよりも高い物理耐久を手に入れることができる。もしS109が信頼できない場合は、いっそ速度を捨ててずぶとい物理耐久特化型として育てるのも1つの手。
- ぜったいれいどを失ってしまったため、打点の低さが浮き彫りになったことには注意。一方でサマヨールを始めとして、特に「ひかりのねんど」型にとって死活問題となる「はたきおとす」を没収されたポケモンが散見されるのは追い風。
- 実戦に登場したところ、SVでは天候パが下火で天候取り合戦が起きにくいことやダメージが発生する「あられ」から発生しない「ゆき」に変わったことも相まって「オーロラベール」を張る型が主流に、そしてシーズン11ではなんと一時期使用率トップ10入りを果たした。最終使用率は14位。
- テラスタイプはどく以外を補完できる上に弱点も少ないみず、同じように補完になる上に耐性が良いほのお、「ゆきふらし」での防御増強を崩さずに済むうえに一致打点の補強になるこおりがメイン。
番外作品
ポケモンGO
- 現状では、アローラロコンを7kmタマゴから孵化させることでしか入手ができず、しかもアローラロコンそのものも孵化する確率が4%とかなり低めなので、実装されているアローラポケモンの中でも入手難易度はダントツで高い。その分、無事に進化させて入手できた喜びもまた一入のはず。
- 原作同様ドラゴンタイプのポケモンに対しては滅法強く、特にジム防衛の常連の1匹であるカイリューやボーマンダ対策に使えるという点は大きい。通常技にゲージ回収がしやすい「こなゆき」があるため、積極的にゲージ技を使えるのも長所。
従って、ラプラスやトドゼルガのようにどんな技構成でも対応できるというほどではないことに注意されたい。感覚としては火力をやや落としたイノムーに近いだろうか。
- 防衛面ではドラゴン技でのゴリ押しを許さない点で地味に厄介な存在となりうるが、弱点の数自体は多く、案外あっさり突破されやすい。特に全ゲージ技を軽減するはがね・ほのおを出されると即退場もあり得る。
- トレーナーバトルでは通常技が優秀なものの、ゲージ技は一致でもフルゲージのみであり使いづらい。…というのは昔の話。
- そして、2021年1月、アローラキュウコンが遂にエース級に上り詰めた要因ともいえる大技を覚えた。「ウェザーボール」である。
- ウェザーボールは必要量が最低の35でありながら、威力がそのおよそ2倍の60と大きく、前述した「こなゆき」と合わせれば4,5秒に1回は発動するという計算。「あまえる」であっても6発(9秒)に1回で出せるため強いことに変わらない。
- 一方、スーパーリーグとハイパーリーグではタイプ一致であまえるを使えるポケモンの中では耐久力が高い(スーパーリーグでは最も高い)。
ポケモンユナイト
諸元
ロール | アタック |
---|---|
タイプ | 特攻 |
攻撃範囲 | 遠隔 |
進化 | アローラロコン(初期)→アローラキュウコン(レベル4) |
わざ1 | こなゆき(範囲)→レベル4 ゆきなだれ(範囲)/マジカルシャイン(妨害) |
わざ2 | こごえるかぜ(遠隔)→レベル6 ふぶき(遠隔)/オーロラベール(能力上昇) |
ユナイトわざ | レベル9 サークルネージュ(範囲) |
とくせい | ゆきふらし |
価格 | 8000コイン/460ジェム |
- 初期参戦組の一体。アタック型に属す早熟型のメイジ(メイジ=MOBAにおいて、スキルによって火力を出す後衛キャラを指す用語)。
- CC、設置壁、ノックバックによる妨害や迎撃、一定時間残存する強化フィールドによる自己と味方へのバフが特徴。わざおよび通常攻撃に氷状態のスタックが付与されており、同じ敵に対して4hit分の強化攻撃かわざを当てると「氷状態」にして短時間相手を行動不能状態にする(ただし、なんでもなおしによる解除は可能)。
- メイジらしく瞬間火力を出す方法もあり、ゆきなだれとふぶきの同時使用によって連続ヒットによって大ダメージと氷付与を兼ねたコンボが可能。
- 早熟型らしく序盤戦では非常に強い性能を持っていて、ラストヒットも妨害もできるとレーンでの優位性が大きい。全体的に迎撃に優れ、(アタック型としては例外的に)1vs1の状況を得意とするポケモンと言えよう。
- ユナイトわざは自身を中心とした円形状の範囲に単発ダメージを入れるわざ。
- 一方で、後衛キャラであるため防御やHPなどの耐久ステータスは低いことから懐まで潜られた時は一気に倒されてしまいやすく、バーストダメージを出せる相手が苦手。また、妨害無効が天敵であり、カイリキーやヨクバリスといったポケモンに詰められるとどうしようもなくなってしまう。もちろん、ファイアローなどのメイジキラーにも弱い。
- ユナイトわざも半径が短く、使用時に足が完全に止まるなど若干使い勝手が悪い。
- その撃たれ弱さからサンダー戦で不安定なのもかなりネック。広範になるほど失速しやすい。
- 対戦評価としては、稼働初期はオーロラベールによる固定砲台能力が注目されたものの、スペックの低さから長らくティアー下層に位置し続けていた、やや不遇な扱いのポケモンであった。ムーブ技で遠隔ポケモン全般のリーチをカバーしているポケモンが多く、妨害無効やファイアローなどの後衛キラーがいることもあってもともとメイジキャラは不遇なゲーム性であり、アロキュウもその例に漏れず環境外キャラという評価が続いていた。
- 途中で強化調整を受けたことにより、ふぶき軸でそれなりの火力と制圧能力を持つに至るも、オーロラベール型は非常に低調で、部分的に強みこそあるがアロキュウ自体の低評価が覆されることはなかった。
- しかし、2022年3月14日のアップデートにてオーロラベールに念願の移動能力である短距離ダッシュ機能が追加、さらに自己回復能力が追加されたことで「ベールの中なら」高耐久、高火力のキャラへと変貌。もともと低くなかったレーン性能に磨きがかかり最高クラスになり、一回目のオブジェクト戦で全力を発揮しやすくなり、サンダー戦での弱点が少し補われ、ルカリオやカイリキーといった前衛にも多少強くなった。このことで環境の一角にまで上り詰め、要注意ポケモンとなった。ただし、ベールの外なら相変わらず低火力、低耐久なのでそこをどう補うかが腕の見せ所である。
ポケモンメザスタ
- 第一弾から登場、グレードはまさかのスーパースターポケモン。(このゲームにおける最高レアリティ)。他のスーパースターポケモンがガラル、ホウエンの伝説ポケモンやカントー御三家、そして安定のピカチュウという中でまさかの大出世である。しかもZワザ持ち。
- 使用技は「ふぶき」で第一弾では貴重なこおりタイプ、他に氷技が使えるのは実用性があるものではスターポケモンのラプラス程度なのでスーパースターポケモンレックウザに対して非常に有利に戦える(キュウコン自身もフェアリータイプなので受けとしても完璧)
- 因みに対となるアローラサンドパンも出ているのだが其方は何故かグレード4止まりで技のモーションすら用意されていない、何処でここまでの差がついた。