東北地方
とうほくちほう
概要
別名は「奥羽」、「みちのく(この名称は本来は旧陸奥国のエリアのみを指すものだが)」。
中心都市は宮城県仙台市。ただし元々東北の各県は自立性が強かったこともあり、仙台一極集中の傾向に向かい始めたのは1982年の東北新幹線開通からであり、2011年の東日本大震災をキッカケにさらに一極集中が加速した。
(新潟を除いた場合の)東北の南端である福島県矢祭町から北端の青森県大間町の距離は約530kmと東北は南北にとても長いため、地域としては下記の通り「北東北三県」「南東北三県」の二区分に分けられることが多い。
この他、ごく稀に東北地方として新潟県を含めることがある(恐らくは東北電力が新潟県を管轄しているためであるが、実際のところは新潟を『東北』として認識している県民は僅かである模様)。
しかしながら歴史的には、畿内から見て北の果てにあたる日本海側の「出羽国(→現在の山形及び秋田)」と、東国の奥にあたる太平洋側の「陸奥国(→現在の青森・岩手・宮城・福島)」に分けられていた時代が長い。
構成都道府県
交通
鉄道
鉄道に関しては幹線クラスのものは首都圏(東京)とのアクセス性の向上を大前提に路線が作られており、そこからたくさんの支線が伸びるという構造になっている。
他地方のように私鉄の影響力が強いということはあまりなく、基本はJR東日本(東日本旅客鉄道)の影響下に置かれている。
1891年に東京〜青森間で東北本線が全線開通し、初めて東京と東北地方を結ぶ路線が作られた。
1982年には東北新幹線が大宮〜盛岡間で開通、1991年に東京まで延伸。青森側も2002年に八戸、2010年に新青森まで延伸し、東京〜新青森までがひとつの新幹線路線で繋がれた。2016年からは北海道新幹線(新函館北斗まで)との相互乗り入れも実施している。
この東北新幹線はビジネスや観光客を輸送する東日本の大動脈として、東海道・山陽新幹線などと共に地方経済に大きく貢献している。
1992年には福島〜山形を結ぶ山形新幹線、1997年には盛岡〜秋田を結ぶ秋田新幹線が開通しており、2024年現在では東北6県全ての県庁所在地と東京が新幹線で結ばれていることになる。
鉄道路線
- JR東日本(東日本旅客鉄道)
- 東北新幹線(東京〜新青森)
- 山形新幹線(東京〜福島〜山形~新庄)
- 秋田新幹線(東京〜盛岡〜秋田)
- 東北本線(東京〜盛岡)
- 羽越本線(新津〜秋田)
- 常磐線(日暮里〜岩沼)
- 奥羽本線(福島〜青森)
- 仙山線(仙台〜羽前千歳)
- 仙石線(あおば通〜石巻)
- 磐越西線(郡山〜新津)
- 磐越東線(いわき〜郡山)
- 陸羽東線(小牛田〜新庄)
- 陸羽西線(新庄〜余目)
- 気仙沼線(前谷地〜柳津 ※1)
- 石巻線(小牛田〜女川)
- 陸羽東線(小牛田〜新庄)
- 大船渡線(一ノ関〜気仙沼 ※2)
- 只見線(会津若松〜小出)
- 水郡線(水戸〜安積永盛)
- 津軽線(青森〜三厩)
- 大湊線(野辺地〜大湊)
- 八戸線(八戸〜久慈)
- 北上線(北上〜横手)
- 釜石線(花巻〜釜石)
- 田沢湖線(大曲〜盛岡)
- 山田線(盛岡〜宮古)
- 花輪線(好摩〜大館)
- 五能線(東能代〜川部)
- 米坂線(米沢〜坂町)
- 左沢線(北山形〜左沢)
- 男鹿線(追分〜男鹿)
- JR北海道(北海道旅客鉄道)
- 仙台市交通局
- IGRいわて銀河鉄道
- 青い森鉄道
- 弘南鉄道
- 津軽鉄道
- 阿武隈急行
- 仙台空港鉄道
- 福島交通
- 山形鉄道
- 会津鉄道
- 野岩鉄道
- 三陸鉄道
- 由利高原鉄道
- 秋田内陸縦貫鉄道
※1 柳津〜気仙沼はBRTで運行
※2 気仙沼〜盛はBRTで運行
港湾
旅客用の港には飛び抜けて大きいものは見られない一方、太平洋側(特に岩手県の三陸地域)では漁業が盛んなこともあって栄えている港がかなりある。