\ジオウ!/
「変身!」
ライダータイム! 仮面ライダージオウ!
黒ウォズ「祝え! 全ライダーの力を受け継ぎ
時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!
その名も『仮面ライダージオウ』! まさに生誕の瞬間である!」
「なんか…行ける気がする!!」
スーツアクター:高岩成二、岡田和也(EP15、RIDER_TIME ディケイドVSジオウ・RIDER_TIME ジオウVSディケイド)
変身者
概要
主人公・常磐ソウゴがジクウドライバー・ジオウライドウォッチで変身する仮面ライダー。
変身時や必殺技の待機状態では、ジクウドライバーにアナログ時計風のセグメント表示がなされている。
ジオウにとっての所謂基本フォームという位置付けで、平成二期の主役では唯一「~~フォーム」というような形態を示す名前が付けられていない。
各種アーマータイムやジオウトリニティなどの派生フォームにはこのフォームから変身する。
ジオウⅡ・オーマフォームのみは、変身時にジオウライドウォッチを使用しないため、先にこのフォームになる必要性は薄く、仮面ライダー鎧武や仮面ライダーゴースト、仮面ライダービルド等と同様使い分けている。
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容姿
モチーフは金属製の腕時計。パーソナルカラーは鎧部分は銀色、スーツは黒。
時計の針(10:10)を模した角が目を引き、額には「カメン」の文字のライダーズクレストがあり、複眼に当たる部分はマゼンタの「ライダー」の文字になっている(EP01OP明けのテロップの横バナーには「ライダーの顔とおでこを良く見てね」とこのことを強調する文言があった)。
他にも片仮名文字のモチーフが多く、足裏側に「キック」、武器のジカンギレードには「ケン」「ジュウ」の文字がある。
変身ポーズ・シークエンス
ジクウドライバーにジオウライドウォッチをセット、ボタンを押してドライバーのロックを外し、仮面ライダーZXや仮面ライダーブレイド、あるいは時計の針の様なポーズを切ってから反時計回りに一回転させる。時折ベルトを中心に世界が1回転する演出がされる。
ベルトのロックを外し、変身ポーズを構える辺りからソウゴの背後に半透明の大きな時計エフェクトが現れるのが大きな特徴で、ベルトを回転させると、時計の針がジオウの頭にあるそれと同じ10:10を指し、時計の文字盤に「ライダー」の文字が出現。直後、ソウゴの周りを無数の金属製腕時計のバンドの輪の様なエフェクトが回転しジオウのスーツを装着。そして背後の「ライダー」の文字が文字盤からジオウの顔にセットされることで変身が完了する。
令ジェネラストバトルでは、エフェクトは金色(夕方であるため)で、ベルトを回転させるよりも前に針が左右に展開している。
『ジオウVSディケイド』に登場する並行世界のジオウは変身エフェクトが異なり、ソウゴBは久遠ミサの投げキッスがハート型の変身エフェクトに変化、ソウゴDは不良らしい「夜露死苦」のエフェクト、ソウゴEは持っていたクマのぬいぐるみが巨大化するエフェクトとなっている。
スペック
パンチ力 | 8.2t |
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キック力 | 19.0t |
ジャンプ力 | 30.2m(一跳び) |
走力 | 5.0秒(100m) |
放送前は「最強の仮面ライダー」という触れ込みではあったものの、基本形態でのスペックはライダーの中でも中の上程度のため、ディケイドやカブトのような基本形態の時点でチートと呼ぶには程遠い。
それ故、ジオウが最強ライダーと呼ばれるのは変身者の成長とそれに見合う強化形態が登場して以降となる。
使用アイテム
ライドウォッチで戦う、時計のライダーは…ジオウだ!
仮面ライダージオウへの変身やアーマータイム発動に用いるアイテム。
ブランクウォッチがソウゴの「最高最善の魔王となる」という気持ちを受けて覚醒した。
その後、変身用としてはジオウライドウォッチⅡやジオウトリニティライドウォッチ、グランドジオウライドウォッチを入手。
- レジェンドライドウォッチ
アナザーライダーを撃破するため、あるいはソウゴがオーマジオウとなるために必要な各平成ライダーのウォッチ。
本編で入手したウォッチはビルド・エグゼイド・フォーゼ・オーズ・タジャドルコンボ・鎧武・ディケイド・ブレイド・アギト・響鬼・キバ・カブト・電王の13個。
さらに、『平成ジェネレーションズFOREVER』でW・クウガ、『RIDER_TIME 龍騎』で龍騎、『Over_Quartzer』前半でドライブのウォッチを入手し、主役分で20個、サブライダー(クローズ・ゲンム・カリス・マッハ・ナイト)を合わせて25個のウォッチを継承することになった。
EP47でほとんどのライドウォッチは壊れてしまい、グランドジオウの力も失われていたが、LAST(EP49)において常磐順一郎がクウガからビルドまでの18個(ディケイドは壊れていなかった模様)を修理したことでグランドジオウウォッチも復活した。
ジオウ専用武器。
銃モードと剣モードを選択して使用出来る。
外伝作品ではサイキョージカンギレードも使用している。
バイクライドウォッチより変形するバイク。
ロボに変形するタイムマシン。元はツクヨミが使用していたものがジオウの力で変化した専用機である。
アーマータイム
ジオウメインで使うものは腕の装備が大型な傾向がある。
特撮作品内では未登場の物もあるが、食玩商品ではクウガ - ビルドまで全ての平成ライダーのアーマーが商品化されており、ジオウ版に関してはそのデザインが判明している。
アーマータイム初の未来の仮面ライダーの力を宿したアーマー。
強化形態
詳細は各リンクを参照。
アーマータイムであると同時にジオウ第1の強化フォームでもある。
- 仮面ライダージオウⅡ
『劇場版 仮面ライダージオウOver_Quartzer』に登場する劇場版限定フォームにして究極フォーム。
必殺技
各アーマータイムで使用する必殺技は各アーマータイムの記事を参照。
- タイムブレーク
足裏に書いてあるのと同じ「キック」の文字を大量に出して敵を包囲して動きを封じ、その後、文字を足裏に収束させて飛び蹴りを放つ。
この時、インジケーションアイと足裏の文字が光るため、「ライダーキック」と読める様になっている。
EP48ではジカンギレード ケンモードにエネルギーを纏わせた斬撃として使用した。
- ジオウギリギリスラッシュ
ジカンギレード ケンモードにジオウライドウォッチを装着して発動。すれ違い様に敵を切裂く。
前々作のアイテムとは無関係…のはず。
- フォーゼスレスレシューティング
EP15で使用。ランチャーモジュールのミサイルを発射した。
- 鎧武ギリギリスラッシュ
EP18で使用。「秘技・ミカン斬り」という名の居合い斬りを繰出した。
- ダブルスレスレシューティング
EP21で使用。風のエネルギーによる弾丸を発射した。
- オーズギリギリスラッシュ
『RIDER_TIME_ジオウVSディケイド』でソウゴBが変身するジオウが使用。オーズバッシュに似た連続斬りを放つ。
他作品での登場
『劇場版仮面ライダービルドBe_The_One』
エピローグで登場。
発表前につき映画公開当初はキャストが不明であった。
白いパンドラパネルを調整中、エグゼイドら平成ライダーと幹部怪人達が戦う世界に飛ばされた桐生戦兎の前にタイムマジーンから現れ、ビルドアーマーで怪人達を一掃した。
『スーパーヒーロー戦記』
今作では西遊記の世界で登場しグランドジオウに変身した。
他のライダーや戦隊レッドと共にアスモデウス軍団に立ち向かう。
仮面ライダーディケイド・ゴーカイレッド。ルパンレッドの3人と共闘する。
ゲーム作品
『ガンバライジング』
ライダータイム1弾のトップバッターカードとしでLR アタッカータイプで参戦
上級プレイヤーの中でも使用率が高い。
『ブットバソウル』
ホット01にて登場する。
『シティウォーズ』
ゲイツと同時に参戦。
必殺技はゲームオリジナル技の「モーメントスラッシュタイム」。本編第一話でアナザービルドに放った「ジオウギリギリスラッシュ」に似た、ジカンギレード ケンモードで斬り付ける技なのであるが「タイムチャージ!」の様なSEが鳴らないため、雰囲気は少し寂しい。
しかし、発生速度は全ライダー中1位であるため、特効なしでのタイムバトルやレイドバトルでは必須級となっている。
ビルドアーマーやエグゼイドアーマー、ディケイドアーマーなどのアーマータイムも多数登場している。
『パズル&ドラゴンズ』
劇場作品『仮面ライダー平成ジェネレションズFOREVER』公開を記念して行われた仮面ライダーコラボ内においてと仮面ライダーストロンガーと共にショップにてドロップアイテムと交換出来るモンスターとして実装された。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、ジオウをモチーフとしたアイテムやフォーム等。
『仮面ライダージオウ』に登場した、ネオディケイドがジオウにカメンライドした形態。
『仮面ライダーゼロワン』のレジェンドライダープログライズキーの1つ(劇中未登場)。
『仮面ライダーセイバー』のレジェンドライダーワンダーライドブックの1つ(劇中未登場)。
『仮面ライダーリバイス』のバイスタンプの1つ。劇中では仮面ライダーリバイスが使用したブラキオゲノムが登場した。
『仮面ライダーギーツ』のレジェンドバックルの1つ(劇中未登場)。
『仮面ライダーガッチャード』に登場する、ディケイド・ジオウのレジェンドライダーケミーカードを使用して変身する形態(劇中未登場)。
『仮面ライダーガッチャード』に登場する、仮面ライダーレジェンドがジオウにケミーライドした形態(劇中未登場)。
『仮面ライダーガヴ』のレジェンドライダーゴチゾウの1つ(劇中未登場)。
余談
Pixivでは
誰が何といおうと「仮面ライダー」であると主張するそのデザインは初見インパクトが凄まじい。Pixivではジオウ自身の他、ジオウ風にキャラの顔に文字を書いたイラストが投稿されている。
なお、時計の針(10:10)を模した角が目を引くが、10:10というのは多くの腕時計メーカーがアナログ腕時計をショーウィンドウに展示する際、「時・分・秒の針が重ならない」「美しく、引き締まって見える」「ブランドロゴが隠れない」という理由で設定している時刻である。
実の所、当初はメカニカルで比較的シンプルなデザインとなる予定であったが、それだと歴代平成ライダーと並んだ際に没個性気味となってしまうため、デザイナー提案によって大胆にも文字要素が取入れられた。
ちなみに、
本当に「その時不思議な事が起こった」模様。
名前に関して
黒ウォズが「時の王者」と発言している他、視聴者達からは「ディケイド同様20から取って「2」=「ジ」、「0」=「オー」」(ちなみに、触覚部分が示している「10:10」も足せば20になる)「次の王」「王子の逆」「The⦅ジ⦆・王」等と推測されている。
また「ZI-O」の表記は逆から読むと文字盤の時間を表す「0-12」とも読める。ジクウドライバーが逆回転で使われることも含めると、偶然という訳ではないのであろう。
最近の主役ライダーは名前の意味が容易に推測出来たり、自分から由来を口走ったりしている例が多く、このようにネーミングが多重であったり、視聴者達の間でネーミング談義が起こる様な例は珍しいといえる。
同じく記念作品である仮面ライダーディケイド以来の、基本形態にフォーム名がない主役ライダーである。
魔王の片鱗
EP01最後 - EP02冒頭でのゲイツとの戦闘ではまだ戦いに不慣れであったためか負けており、EP07でのアナザーウィザードを巡る対立時も勝負が付かなかった。
しかし、EP09でソウゴが檀黎斗王/アナザーオーズの家来になった際、ゲイツの攻撃を変身やアーマータイムに利用する等、今までとは打って変わって冷静で無駄がない動きでゲイツを追詰め、変身解除にまで追込んでいる。
モチーフ
日本の腕時計メーカーの1つ。腕時計の銀縁やベルトのデザイン等が良く似ている。
かつて、「SEIKO_QUARTZ_TYPE_II(セイコー クォーツタイプⅡ)」という時計が存在しており、ある意味、ジオウIIの名称の元ネタである。
特に、高級腕時計ブランド「グランドセイコー」はグランド(Grand)の意味を翻訳すると、「雄大な・壮大な・盛大な・豪奢な・華やかな・威厳がある・堂々とした・偉い・遠大な・崇高な」という意味であり、グランドジオウの名称もそこから取られたと思われる。
また、時計の歴史的事件「クォーツショック(英名・クォーツクライシス)」を引き起こしたのもSEIKOである。1969年(昭和44年)の「クォーツショック」は海外の時計メーカーに大打撃を与えた事件であり、海外時計メーカー「威厳」を徹底的に叩き潰してしまった事件としても知られている。この事件で海外時計メーカーは大半が潰れる状態となり、大手企業は休眠状態に追いやられる程の事件であったとされる(さらに、2019年はクォーツショックから50年後でもある)ソウゴ/ジオウの魔王染みた能力はこの歴史がモチーフとなっているのであろう。
(そして、英名がジオウ映画で相手する敵、モチーフ元の敵組織名と似ているのは、何かの偶然であろうか?)
なお、ウォズの名前モチーフ繋がり関連ではあるが、Apple創業者の1人、スティーブ・ジョブズ氏はセイコーの時計を愛用していた。
決めポーズ?
作品メインビジュアルや各種商品、グランドジオウのレリーフではジオウが左手の人差し指と親指を直角に立て、時計の針が3:00を示す長針・短針を模した様なポーズを決めている事が多いが、実は劇中でソウゴやジオウがこういうポーズをしたことはほとんどない。劇中でソウゴ/ジオウが見せる象徴的なポーズは変身前に取るポーズぐらいであり、今の所(本編と関係あるもので)ジオウがこのポーズを取ったのはファイナルステージの1度きりである。
なお、指の形に関しては本編ではアナザージオウ・ディケイドジオウが一瞬だけそれっぽいポーズを取っている(あくまで指の形のみ)。パチモンがやっている中で本人はやっていないという状況で良いのであろうか…
ちなみに、ポーズとしては左右どちらでもOKな模様で、右手で行っている場合もある(左右逆となるため、示す時間は9:00となる)。
このポーズの生みの親は高岩成二氏の様で、撮影会で咄嗟に披露したものが採用されたそう。左手で行っているのも『ビルド』とのイメージ被りを防ぐためで上述の通り、左右の決まり事態はない様子。
関連タグ
仮面ライダージオウ 仮面ライダーゲイツ 仮面ライダーウォズ 仮面ライダーツクヨミ オーマジオウ アナザージオウ
- 仮面ライダー電王:専用マシンで時をかける能力と「王」の名を持つ主役ライダー。劇場版と本編のそれぞれでジオウと共演している他、電王を基としたアナザーライダーが双方に登場している。
- 仮面ライダーディケイド:平成ライダー作品の記念ライダーの先輩。主戦術として歴代平成ライダーの力を用いて戦うという点や「最低最悪の魔王と化す」「世界の破壊者」「悪魔」等。不穏な要素を背負っている点も共通している。第13話からジオウ本編にも登場し、強化されたベルトの力で猛威を振るって敵対する一方、ジオウ達に自分の力を持つウォッチを提供する等、謎めいた立ち回りをしている。
ビルド → ジオウ
→ ゼロワン
- ○号ライダー