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「冥黒に染まれ……!」


「我は冥黒王ギギスト。“かつて世界を闇に閉ざした悪魔”などと、不名誉な名で呼ばれているようだが……」

「貴様の心に渦巻くのは、隠しきれない恐怖とそれでも揺るがぬ信念。私はあらゆる人間の理解者だ」


CV置鮎龍太郎

スーツアクター縄田雄哉(第31〜35話)、草野伸介(第36話以降)


データ

身長:240.3cm

体重:126.0kg

特色/力:空間錬金術


概要

仮面ライダーガッチャード』の登場人物。


ウロボロス界にある暗黒の扉の最奥から現れる災厄・冥黒王の1人。

120年前に暁の錬金術師封印したとされる「悪魔」の正体であり、グリオンが暗黒の扉を開いたことで解放され、彼を連れ去った後は冥黒の三姉妹の新たなる主として活動を再開した。

尚、グリオンが成し遂げようとした悲願・エルドラドはあくまでも彼の力を利用した先にある自らが目指した理想郷のことであり、ギギストそのものを指す名前や異名ではない模様。


マルガムとも仮面ライダーとも異なる姿の持ち主で、黒い衣装や帽子のような尖った頭部は錬金術師というよりは魔導師を連想させる。

身体には冥黒王共通の金色の装飾が施されており、胸元には眼球のような三つの球体が埋め込まれている。顔部分に冥黒王の金色の仮面を着けている。

胴体部分はマルガムのベースとなる銀色の身体と酷似しているが、全身が無数の腕で構成されているなど不気味な雰囲気を併せ持つ。


人物像

悍ましい姿とは裏腹に、落ち着いた威厳のある若い男性のような声色の持ち主であり、その言動から高い知性を持っていることが確認出来る。


「全ての人間の理解者」を自称し、他者の精神を図ったような言動(場合によっては、何かしらの試練を与える)の後「褒美」と称して相手に望み通りの力を与えるものの、それをどう扱うかはあまり強制しておらず、例え世界が消滅しようとも全く意に介さないなど、人間の価値観では計り知れない独自の視点を持っている。


ただ、冥黒の三姉妹に命令を下す立場なものの、今も尚グリオンの事を慕い続け、蘇生できないかと相談したアトロポス「その心も、取るに足りぬ紛い物に過ぎん」と断じていたり、作戦が思い通りにならない苛立ちから進言してきた彼女達に当たり散らすなど、人間を模造したホムンクルス故が辛辣で乱雑な扱う場面も少なくない。


能力

神働術に由来すると言う、常軌を逸した空間錬金術を操る。

これはグリオンや冥黒の三姉妹が使用していた禁術である空間操作と同じ系統のものだが、彼らはケミーや錬金具を媒介としていたのに対して、人間を超越しているギギストは詠唱すら行わずに異なる空間を生成して対象を閉じ込める、一部の空間に限定して重力を操る、空間転移で宇宙空間にまで干渉するなど、規格外の力を秘めている。


空間錬成以外の能力も秀でており、かつて始祖のケミーたるガイアードドラゴナロスを創り出した、謂わばこの二体を基に人間が模造した他98体を含めた、計100体のケミーの創造主でもある。

それ故かマルガムの錬成すら人智を超えた技術を持ち、属性を超えた四重のミクスタスを実現出来る他、ケミーそのものの悪意を増幅させて人間やホムンクルスといった依代も抜きで冥黒のマルガムへと変貌させることも可能。生みの親ではあるが「ケミーの本質は悪」「マルガムになる事こそケミーに必要な進化」だと考えている為にマルガム化させるのに一切の躊躇いを見せず、やはりこれまでの悪意ある者達と変わらずケミーを道具扱いしている。

この他にもパーツの一部から一人分の生命体を錬成して擬似的な蘇生を行ったり、原理こそ不明(万物に疑似生命を与える応用?)なものの他者に力を与えたりと、生命そのものにいとも簡単に干渉することすら可能としている。


そして黒鋼スパナと同じ冥黒の炎の力を持っているが、その火力はスパナを遥かに超えており、スパナもギリギリ自我を耐えるのがやっとの状態になっている。


活躍

第31話の終盤にてウロボロス界の扉から突如として出現。その後は第32話にてクロトー宝太郎並行世界からの侵略者もろとも異空間に閉じ込めた。

この時、ギギストの錬成した異空間は扉を開ける度に別の場所へ転移されるもので宛ら迷宮のような構造となっていた。


お前が望む物を与えよう」


その後はアトロポスを引き連れて戦闘を終えた二人の前に現れ、自ら生成した異空間の迷宮を突破したことを称賛。有無を言わさずにクロトーの望みを曲解して彼女に新たな力と姿を与えると、呆然とする宝太郎を捨て置いて撤退。


第33話ではクロトーの報告から超兵器の存在に興味を持ったのか、当たり前のように彼女たちを自分の部下として扱うと、クロトーに対して探って来るように指示を出していた。


第34話では、超兵器が金色の仮面ライダーに渡ったことをアトロポスから伝えられるが、本人は全く意に介しておらず、何かを察知して「これは……!」と呟いてその方向へと立ち去って行った。果たして、ギギストが察知したものとは……。



冥黒の王が探すモノ(35話からの動向)

「世界の終末、それも面白いが……」


第35話では、アークワンプログライズキーを媒介にハンドレッドのサイゲツを錬成して復活させる。

その後も暗躍を続け、仮面ライダーレジェンドの戦闘で劣勢となっていたサイゲツの変身する仮面ライダーアークワンを自身の錬金術で助けると、冥黒の三姉妹が所持していたセイゾンビギガロドンナンモナイトに加え、宇宙に漂っていたゴキゲンメテオンを空間錬成で強制的に捕獲し、詠唱と共に彼をアークワンマルガムへと変異させる。

圧倒的な戦闘力でレジェンドたちを撤退に追い込んだサイゲツからは、世界が滅びても良いのかと問われるも「壊れたら作り直せば良い」と破滅を受け入れていた。


アークワンマルガムの撃破後、宝太郎の中に謎の卵が眠っていることを察知した

実はこの卵こそギギストの狙いであり、超兵器に興味を持ったのも自分が探していた物である万が一の可能性を考慮して探らせたのが真相。


「見つけたぞ……!」


第36話では自ら錬金連合へと姿を現し、自分に臆せず挑んできた幹部の一人の蛮勇を讃えると、人間には到底制御できない力を無理やり与えて呆気なく消滅させた。

その後、スパナ/仮面ライダーヴァルバラドと交戦。


「貴様の魂も、思考も、動きも、全て理解できる。だから貴様の攻撃は……届かない」


スパナ「化け物が…!俺を分かった気になるなっ!!」


「我は超越者。故に人間の考え得る事は全て理解する。決して消える事はない、その悲しみも……全て」


スパナの全てを見透かすような発言を交えつつ圧倒的な実力差で一捻りにし、自身は全くダメージを受けないまま変身解除へと追い込んだ。しかし、自身の攻撃を以てしても人の形を保っていられた黒鋼スパナや"仮面ライダー"に興味を持ち始めた。

その後、狙いを本来の目的である宝太郎の中にある謎の卵に狙いを定めた。ギギスト曰く「砕かれた我が身体の一部から成る分身」とのことで、その力を取り戻すために敢えて覚醒の兆しが出る機会をうかがっていた。

新たな創作料理のために食材を買いに外出していた彼を襲撃し、自覚なく自らの力を体内に保管していた宝太郎を「盗人」と称して強引に奪い取ろうと手を差し込む。


「120年前に我が身より砕かれた我が分身よ。再び主の元へと戻る時が来たのだ……!」


しかし、その卵は拒否反応を起こして跳ね返されてしまい、直接奪取ができないと判断するや否やスケボーズアントルーパーが封印されている二枚のカードを強奪。そして、ケミーの起源についても上述の真実を語り「ケミーの本質は悪」と断じた。


宝太郎「お前がケミーを?だからってケミーを苦しめていい理由にはならない!」


「貴様は何も理解していない。ケミーは本来、人に害を為す存在だ。現にそのケミーも、全てのものを喰らい尽くし飢饉をもたらす害虫』を本質としているではないか」


宝太郎「違う!ケミーは純粋だ!たくさんのケミーが人の幸せを願ってる!」


「貴様がケミーを変えたのだ。哀れなケミーよ、苦しみから解き放ってやろう」


宝太郎の反論にも耳を貸さず、手始めにスケボーズをスケボーズマルガムへと変貌させて襲撃。

駆け付けたりんねの変身する仮面ライダーマジェードを黒装したクロトーに任せ、静観を決め込む。

スケボーズマルガムはプラチナガッチャードに撃破されてしまうが、冥黒のマルガムにされた影響でスケボーズは白色化し、一切の活動を停止してしまった……。


「理解するぞ、その悲しみ」


狼狽する彼らを嘲笑うように、ギギストはクロトーを引き連れてその場から立ち去った。


第37話では、ガッチャードライバー及びライダーシステムの起源が宝太郎の中にある卵であることをアトロポスとクロトーに明かした上で、スケボーズの件で心傷している宝太郎を更に絶望させ、卵ごとマルガム化させると言う悪辣過ぎる作戦で卵の奪取を画策。


手始めにアントルーパーをマルガム化させ宝太郎をあぶり出すと、宝太郎にとってもっとも大切なケミーであるホッパー1を冥黒の力で包む

ホッパー1は1度はクロスホッパーへと自らを錬成変身して脱出するも、「光が眩い程に冥黒も濃くなる」というギギストの弁の通り、抵抗むなしくホッパー1はホッパー1マルガムへ変貌。満身創痍ながらも対処にあたった仮面ライダーヴァルバラドを退けると何とか自我を保とうとしながらも宝太郎を襲いかけ、その場に通りかかった親子に標的を変える。

宝太郎は咄嗟にアイアンガッチャードへ変身、ホッパー1マルガムをアイアンナックルで抑える。マルガムの撃破には成功するがやはりホッパー1はスケボーズやアントルーパー同様白色化し、事実上の死を迎えてしまう

図らずも大切な相棒であるホッパー1を手にかけた事実に絶望し、慟哭する彼の姿を見て嘲笑い、自らの錬金術でマルガム化させようと企てる。


「貴様の絶望、理解する。さぁ、冥黒に…染まれ…!」


しかし、その直後卵が顕現。宝太郎を匿って瞬間移動してしまったため予想外の事態に困惑しつつも、卵の場所を特定するために一時退散。


第38話で宝太郎を匿っている卵を見つけるが、スパナに遭遇。

宝太郎を助けようと行動に移した彼の心を素直に理解しつつも「貴様がまといし黒い炎、それは我から受け継がれたものなのだ、同胞よ」と、スパナと自身の力は元々同じものだと言う真実を暴露。


自身の元へと引き込もうとするも案の定スパナは仮面ライダーヴァルバラドに変身し拒否。これに臆する事なく、黒い炎の力を見せつけんと各地に散らばる5体のファンタスティックケミーを空間錬成で強制的に捕獲し、ファンタスティックマルガムを錬成して、ヴァルバラド及び駆け付けたマジェードと含め自身以外の全員を別の場所に転送。邪魔者を片付け、とうとう卵に冥黒の力を注ぎ込み、破壊しようとする。


「ついに……我が手に……!」



しかし、宝太郎と卵=タマゴンは眩い虹色の光を放ちながらりんね達の元へ飛び去ってしまい、卵は101体目のケミー・ニジゴンとして孵化を果たし、仮面ライダーレインボーガッチャードの誕生を許すことになった(もっとも、ギギストが破壊しようとした卵は「ケミーカードと同じようなもの」であり、タマゴンが「ここは安全」と発言していた事、卵にヒビが入ったのは宝太郎とタマゴンが外に出る決意を固めたからという可能性がある事から、ギギストが自力で卵を破壊及びヒビを入れる事ができたかどうかは怪しい)。

そして、機能停止に追い込んだホッパー1達もレインボーガッチャードの力で復活を果たし、自身の目論見は失敗に追い込まれている。



第39話では予想外の結果に苛立ちを露にし、アトロポスたちに当たり散らすと遂に実力行使に出る。

空間錬成で宝太郎をホッパー1ごと転移させ、ニジゴンを捕えることに成功。


「相変わらず貴様は理解が足りぬようだ。ケミーは我が生み出せし物。生かすも殺すも、自由自在だ!」

「ケミーにとっては、大いなる悪意に触れ、マルガムとなることこそが正しき進化。貴様はその偉大なる進化を妨げているに過ぎない!」


そう言い放つと、オジーラカンスパクラプターを引き寄せてマルガムに再錬成しようとするが、ニジゴンの放つ「レインボーブレス」によって失敗しただけでなく、ケミーカードの状態で宝太郎の手に渡ってしまう。


「なぜだ……ケミーの本質は悪。なぜ我の波動を受けて、悪意に染まらない!?」

宝太郎「それが……俺とニジゴンのガッチャだから。最初にケミーを作ったのはお前かもしれないけど、ケミーには命がある。生きてるんだ! それを踏みにじる奴は、誰であろうと許さない!」

「何だ……何なんだ“ガッチャ”とは!? 理解できん……貴様のことは何一つ理解できぬ!」


自ら「あらゆる人間の理解者」と嘯くギギストだが、それは彼自身の価値観に基づく一方的な見方に過ぎない。

「ガッチャ」の一言に集約される宝太郎の在り方、仮面ライダーに脈々と受け継がれる「命の自由と尊厳を守る」という使命は、そんなギギストには到底理解できないものだった。


「ケミー如きが……創造主に盾突くな!!」


空間移動でレインボーガッチャードを別の場所に引きずり込み召喚した瓦礫で圧し潰すが、あっさり脱出された上に自らが直接生み出した原初ケミー2体にさえ攻撃され、さらにガッチャーブラザーズによりアッパレスケボーゴルドメカニッカーが錬成されたことでいきなり窮地に立たされる。

空間掌握で3人のガッチャードを捕らえんとするも、間断ない超高速移動に翻弄され全く命中せず、アッパレスケボーとレインボーガッチャードの連続攻撃で転倒。

反撃に放った冥黒のエネルギー波もゴルドメカニッカーにあっさり打ち払われ、砲撃とガッチャージガンの追撃で膝をつく。


「そうか……やっと理解したぞ。貴様は悪意を抱く賢さも持たぬほど、愚かな存在なのだな……!」

宝太郎「違うな! 俺はケミーも人も守る“仮面ライダー”! そして、未来の大物錬金術師だ!」


かつてのグリオンと同じく、宝太郎の「ガッチャ」は、悪意とエゴしか見えない「愚か者」には決して理解は及ばない。

そのまま3人のガッチャードによる「ガッチャーレインボーフィーバー」を受け、


「やはり、貴様だけは……理解、できん……!!」


最後の最後まで一ノ瀬宝太郎という存在を理解できないまま、ギギストは爆発四散した。



しかし、続く第40話の予告では、新たな二人の冥黒王ジェルマンガエリヤと共に仮面ライダー達と戦っている姿が描かれており……。



余談




  • 公式サイトの怪人紹介にて、ギギストの扱う空間錬金術は神働術に由来するとされている。所説は色々とあるが、簡単に言ってしまえば神々のいる層に働きかける高尚な魔術のことであり、これが事実ならギギストの正体は明らかに人間、そして錬金術の範疇を超えた存在ということになる。

  • 「理解する」が口癖のようになっているためか、視聴者からは「わかるマン」と呼ばれており、松浦大悟APからは「お気持ちご理解おじさん」とあだ名を付けられた。

理解王ギギスト

  • さらに39話放送後は「貴様のことは何一つ理解できぬ!」という発言もいじられ、(ネタ的な意味で)「理解できないもの」をぶつけられるイラストもpixivやTwitterに上げられている。



関連タグ

仮面ライダーガッチャード ウロボロス界 冥黒王

暗黒の扉

黒幕 諸悪の根源 絶対悪


ベイル/スエル前作前々作に登場する、液晶型のドライバーのCVと兼任している敵キャラ繋がり。


ショッカー首領:仮面ライダーシリーズの元祖黒幕。ギギストの容姿はフードを被っていた頃の首領を彷彿させる。

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