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上越線の編集履歴

2023-06-08 19:38:24 バージョン

上越線

じょうせつせん

群馬県と新潟県を結ぶJR東日本の鉄道路線。

路線データ

本線

区間高崎〜宮内
路線距離162.6km
軌間1,067mm
駅数35駅
電化区間全線(直流1,500V)
複線区間全線
保安装置
  • ATS-P:高崎〜水上
  • ATS-SN:水上〜宮内
閉塞方式自動閉塞式
運転指令所
  • 高崎総合指令室:高崎〜水上
  • 新潟総合指令室:水上〜宮内
最高速度
  • 120km/h(特急)
  • 110km/h(普通)
第一種鉄道事業者JR東日本
第二種鉄道事業者JR貨物

ガーラ湯沢支線

区間越後湯沢〜ガーラ湯沢
路線距離1.8km
軌間1,435mm
駅数2駅
電化区間全線(交流25,000V)
複線区間全線
保安装置DS-ATC
閉塞方式車内信号式
運転指令所新幹線総合指令所
最高速度70km/h
第一種鉄道事業者JR東日本

概要

国鉄JR東日本JR貨物が運営する鉄道路線。

高崎駅(群馬県高崎市)から宮内駅(新潟県長岡市)までを結ぶ。宮内駅を経由する定期列車は全て信越本線長岡駅に乗り入れる為、運行系統上の区間は高崎駅〜長岡駅間である。


また上越新幹線越後湯沢駅(新潟県南魚沼郡湯沢町)から分岐してガーラ湯沢駅(同町)までを結ぶ標準軌の区間についても、新幹線車両で運行されるが法律上は在来線である上越線の支線となっている。


以下、運転系統上の本線区間について記載する。

支線区間については上越新幹線を参照。


新幹線開業前

途中で清水トンネルによって谷川岳も擁する広大な三国山脈を越える。

この区間は長いトンネルや勾配があるため、水上駅から石打駅までの区間は1931年(昭和6年)の開業時から電化されていた。

その後1947年(昭和22年)の全線電化と1967年(昭和47年)の新清水トンネル開通・全線複線化により、首都圏北陸地方東北地方日本海側とを結ぶ大動脈としての役割を担うこととなった。


なお「清水トンネル」は川端康成の代表作『雪国』の冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた」の一説で知られている。川端が執筆した当時は上下線共用だったが現在は上り線専用の為、作品と同じ体験をするには下り線の「新清水トンネル」を経由しなければならない。


新幹線開業後

1982年(昭和57年)の上越新幹線開業後は首都圏から群馬県内の観光地への近距離特急を始め、地域内のローカル列車、冬季のスキー客向け臨時列車、長距離の夜行列車貨物列車が主に運行されてきた。

定期の長距離旅客列車は後に廃止されたものの、貨物列車にとっては首都圏と新潟県を結ぶ重要路線である事は変わらず定期・不定期問わず多くの貨物列車が運行されている。


運行形態

旅客列車は高崎駅・新前橋駅〜水上駅間と水上駅・越後湯沢駅〜長岡駅間に運行系統が分かれている。かつては前述の通り優等列車が多数設定されていたが、現在は群馬県区間及び新潟県区間のローカル輸送がメインである。


高崎・新前橋〜水上

特急

定期列車では高崎線上野駅吾妻線長野原草津口駅間を結ぶ「草津・四万」が運行されている。繁忙期には上野駅以外の駅から臨時列車が設定される事もある。

また2010年(平成22年)12月4日ダイヤ改正で臨時化された「水上」が冬季に上野駅〜水上駅間で運行されている。一部の臨時列車は水上駅から先越後湯沢駅方面まで直通する。


両毛線方面には2021年(令和3年)3月13日ダイヤ改正で「あかぎ」の前橋乗り入れが廃止されて以降定期特急列車の設定はないが、臨時特急が繁忙期に運行されている。


快速普通

高崎駅〜新前橋駅間で両毛線が、高崎駅〜渋川駅間で吾妻線の列車が乗り入れている。高崎駅〜新前橋駅間は上越線・吾妻線よりも両毛線の方が本数が多い。

2017年(平成29年)3月14日ダイヤ改正で高崎発着の上越線・吾妻線の一部が新前橋発着に変更された。以降新前橋で同駅発着の上越線・吾妻線と高崎方面発着の両毛線の接続を取る運行形態となっている。


また朝と夜には新前橋駅・両毛線前橋駅発着で高崎線直通の快速「アーバン」と、上野東京ライン及び湘南新宿ライン経由東海道線直通列車が設定されている。


新前橋駅〜渋川駅間は日中は上越線・吾妻線合わせて毎時2本程度、渋川駅〜水上駅間は毎時1本程度運行されている。


臨時列車

主に夏季に運行される。代表的な列車は高崎駅〜水上駅間で運行される快速「SLぐんまみなかみ」及び派生列車である。

また谷川岳の山開き時に上野駅〜土合駅間で臨時特急「谷川岳山開き」が、冬季以外に大宮駅〜越後湯沢駅間に臨時特急「谷川岳もぐら・谷川岳ループ」がそれぞれ


水上・越後湯沢〜長岡

この区間の定期列車は後述の北越急行ほくほく線直通を除き全て長岡駅に乗り入れる。


普通

水上駅〜越後湯沢駅間の県境区間は前述の通り山間部を経由する為利用者が少なく、定期列車は平日5往復・土休日6往復しかなく最大3〜4時間程度列車間隔が開く時間帯が存在する。繁忙期や冬季は越後中里駅・越後湯沢駅発着の列車を延長する形で増発され最大8往復程度運行される。


越後中里駅からは9往復に増え、越後湯沢駅からは15往復に増える他、越後湯沢駅〜六日町駅間は北越急行ほくほく線直通列車が加わる。但し直通列車は上越線内に通過駅が存在する(後述)。

なお石打駅発の上り始発列車は唯一長岡駅より先信越本線新潟駅まで乗り入れる列車である。


越後川口駅〜長岡駅間は朝に飯山線気動車が2往復乗り入れる。


ほくほく線直通

開業時から越後湯沢駅〜六日町駅間で直通運転を行なっている。上越新幹線と共に首都圏と北陸地方の連絡路線として機能していたが、2015年(平成27年)3月14日ダイヤ改正で北陸新幹線長野駅金沢駅間が延伸された際に特急「はくたか」が廃止され、以降は新潟県魚沼地方と上越地方のローカル輸送に特化している。

2023年(令和5年)3月18日のダイヤ改正で速達列車である超快速「スノーラビット」と快速が廃止され、普通列車のみ運行されている。

上越線内においては途中塩沢駅に一部列車が停車する他、冬季は上越国際スキー場前駅にも一部停車する。


臨時列車

えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン上越妙高駅〜飯山線十日町駅間に快速「越乃Shu*kura」、上越妙高駅〜越後湯沢駅間に「ゆざわShu*kura」が運行されている。


貨物

首都圏と新潟県を結ぶ大動脈として多数の貨物列車が運行されている他、総合車両製作所(J-TREC)新津事業所からの甲種輸送も行われている。


駅一覧

※高崎〜水上はSuica首都圏エリア。

※快速アーバン、湘南新宿ライン快速は上越線内各駅に停車するため省略

※小千谷〜長岡はSuica新潟エリア。但し小千谷は一部対応駅、宮内〜長岡は対応駅。その他は非対応。



現在の使用車両

自社車両(電車)

E257系5500番台・2500番台

大宮総合車両センター東大宮センター所属。定期列車では特急「草津・四万」として高崎〜渋川間で使用。

通常5500番台が運用されるが、「踊り子」用の2500番台が充当される事もある。


185系200番台

大宮総合車両センター東大宮センター所属。現在は定期運用は無く臨時列車で使用される。

定期運用が存在した頃は特急「草津(現「草津・四万」)」「あかぎ」「新特急谷川」及び「水上」で使用された。


E653系1000番台

勝田車両センター所属。波動用車両で、臨時列車や団体列車として上越線で運用される。


211系3000番台

高崎車両センター所属。高崎〜水上間で運用。かつては高崎線直通列車でも使用された。


E231系1000番台・E233系3000番台

小山車両センター・国府津車両センター所属。高崎〜新前橋間で使用。高崎線直通列車と両毛線高崎〜前橋間の一部列車で運用される。


E129系0番台

新潟車両センター所属。水上〜長岡間で使用。試運転では渋川まで入線した事がある。


自社車両(気動車)

キハ40系

新津運輸区所属。越乃Shu*kura編成。運用区間は越後湯沢〜長岡間。

同名の臨時快速及び派生列車で使用。


キハ110系200番台

長野総合車両センター所属。越後川口〜長岡間の飯山線直通列車で運用される。


自社車両(機関車客車)

D51形C61形

ぐんま車両センター所属。臨時快速「SLぐんまみなかみ」及び派生列車を牽引する蒸気機関車。


EF64形1000番台

ぐんま車両センター所属。臨時快速「ELぐんまみなかみ」及び派生列車を牽引する電気機関車

かつては長岡車両センターに配置されていた車両が寝台特急北陸」「鳥海」「出羽」「あけぼの」を牽引した。


12系旧型客車

ぐんま車両センター所属。臨時快速「EL/SLぐんまみなかみ」及び派生列車で運用される客車。旧型客車使用時は列車名が「SLレトロぐんま水上」に変化する。


JR貨物所属

EH200形

高崎機関区所属。全線で運用。定期貨物列車牽引機。


北越急行所属

HK100形

六日町車両基地所属。越後湯沢〜六日町間のほくほく線直通列車で運用される。


過去の使用車両

ここでは国鉄民営化後の車両のみ記載。

自社車両(電車)

183系1000番台

大宮総合車両センター東大宮センター・幕張車両センター所属。どちらも臨時列車や団体列車等で使用された。


485系

定期運用された編成は新潟車両センター所属。民営化後は特急「はくたか」、快速「ムーンライトえちご」、臨時化後の急行能登」等で運用された。

その他ジョイフルトレインの「」「華」「リゾートやまどり」等に改造された車両が臨時列車として運用されていた。


651系1000番台

高崎車両センター所属。定期運用区間は高崎〜渋川間。

特急「草津」「スワローあかぎ」や臨時列車として運用された。


107系0番台

高崎車両センター所属。高崎〜水上間で運用されていたが、最末期は両毛線直通列車のみで使用された。


115系

高崎車両センター・新潟車両センター所属。高崎車は高崎〜水上間、新潟車は水上〜長岡間で使用された。


E127系0番台

新潟車両センター所属。2022年(令和4年)3月11日ダイヤ改正で新潟地区の運用から外れるまで上越線内での定期運用は存在しなかったが、同年6月27日に発生した落雷によりE129系の一部が使用できなくなった為、6月29日から暫くの間越後中里〜長岡間で運用された。


自社車両(気動車)

キハ52形キハ58系キハ28形・キハ40形

長野運転所(現・長野総合車両センター)所属。飯山線直通列車で使用された。


自社車両(電気機関車客車)

EF81形

長岡車両センター所属。かつて寝台特急「あけぼの」を全区間で牽引していたが、上越線内での空転による車両故障が多発した為上野〜長岡間はEF64形に牽引機が変更された。


14系

尾久車両センター所属。寝台特急「北陸」の客車。


24系24形・25形

青森車両センター(現・盛岡車両センター青森派出所)所属。24形は寝台特急「あけぼの」「出羽」、25形は「あけぼの」「鳥海」で使用された。


JR西日本所属

485系・681系0番台・683系0番台

金沢総合車両所所属。越後湯沢〜六日町間で特急「はくたか」として使用された。


489系

金沢総合車両所所属。定期列車では急行「能登」として運用されていたが、681系の代走で特急「はくたか」として運用される事もあった。


JR貨物所属

EF64形1000番台

高崎機関区所属。定期貨物列車を牽引していたが、EH200形へ置き換えられた。


北越急行所属

681系2000番台・683系8000番台

金沢総合車両所に委託管理されていた北越急行所属車両。運用はJR西日本所属車両と共通。


関連項目

JR東日本

上越 谷川岳 水上温泉

川端康成 雪国

上越新幹線

高崎線 信越本線 吾妻線 両毛線

北越急行 ほくほく線


外部リンク

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