「パワプロ」シリーズ30周年記念作品
30年分のパワフルを。
概要
正式名称は「パワフルプロ野球2024-2025」。パワプロシリーズの最新作である。
Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2024.2.21で第一報が発表された。
パワプロシリーズ30周年記念作品であり、パワプロ30周年×プロスピ20周年アンバサダーの大谷翔平がPVに登場している。
福岡ダイエーホークス、大阪近鉄バファローズ、オリックス・ブルーウェーブは球団消滅or名称消滅以降では初の、阪急ブレーブス、南海ホークスはパワプロ史上初のチームとしての収録となった(OB選手用ユニフォームに阪急や南海のカラーリングのものがあったことはあった)。
うち近鉄、阪急、南海は現在存在する後継球団とは別枠で収録される。
発売ハードはNintendoSwitchとPS4の2機種。対決!レジェンドバトルという新モードが搭載。
主題歌
RELAY
歌/藤原美慶
作詞/カトウチヒロ
作曲/佐藤直之
パワプロ楽曲で高校野球を応援しよう!という企画ではこの曲の楽譜が配信されている。
2024年の5月3日よりカラオケのJOYSOUNDにて配信されている。
GITADORA GALAXY WAVEにおいてもプレイできる楽曲として配信されている。
OPに登場する選手は30周年ということもあり、パワプロ初期のダイヤモンドヘッド制作期の映像のオマージュから始まり、歴代OPや絵コンテに加えてシリーズおなじみのキャラが登場する。
また今回登場する実在の選手達は、作品のテーマが「OB収録選手」「プロ野球のレジェンドたち」ということもあり、昭和・平成・令和と各時代の日本プロ野球を彩ってきた以下のレジェンド級のOB選手たちが一堂に会している。
- 中村紀洋(大阪近鉄バファローズ・2001年)
- 福本豊(阪急ブレーブス・1972年)
- ランディ・バース(阪神タイガース・1986年)
- イチロー(オリックス・ブルーウェーブ・1994年)…システム上はオリックス・バファローズ扱いと告知されているが、ユニフォームや球団名はちゃんとブルーウェーブ扱い。
- 衣笠祥雄(広島東洋カープ・1984年)
- 落合博満(ロッテオリオンズ・1985年)…同様にシステム上は千葉ロッテマリーンズ扱い。
- 佐々木主浩(横浜ベイスターズ・1998年)
- 城島健司(福岡ダイエーホークス・2003年)…同様にシステム上はソフトバンクホークス扱い。
- 王貞治(読売ジャイアンツ・1964年)
- 長嶋茂雄(読売ジャイアンツ・1963年)
- 岩隈久志(東北楽天ゴールデンイーグルス・2008年)
- 古田敦也(ヤクルトスワローズ・1992年)
- 松坂大輔(西武ライオンズ・2003年)
- 星野仙一(中日ドラゴンズ・1975年)
- 小笠原道大(日本ハムファイターズ・2003年)
- 野村克也(南海ホークス・1963年) …先述のようにダイエーホークス、ソフトバンクホークスとはシステム上も別扱い。
- 大谷翔平(侍ジャパン・2023年)
サクセス
パワフルフューチャーズ
ひょんなことから未来にパワプロくんと矢部が50年後の未来に行くことになる。
猪狩カオルという猪狩守の孫が登場するが、遠回しながら彼が異性に好意を持つ描写がなされるのは何気にパワプロ'99以来となる。
プロ野球12球団編
パワプロ2010の同サクセスを現代に合わせてリメイク。
2010以降に登場したキャラも新たに追加されている。
宣伝画像にて旧作の設定と矛盾する部分があるため、それらとは特に関連しない新設定として作り直されている模様。
アンヌなどパワポケのキャラも一部登場しているほか、パワプロアプリより木場嵐士(広島)、虹谷誠(西武)、闇野栄剛(ソフトバンク)がプロ入りしたことが初めて明かされた。闇野は改心ルートが今回の正史扱いと思われる。
前作から続投のシナリオ。新要素を加えて前作からパワーアップ。
新要素
今作ではパワフェスアドベンチャーというタイトルに。
新たな舞台のスカウ島を巡ることに。さらにはミニゲームの要素も追加となる。
歴代シリーズの球場に加えてボスの熱盛宗厚(ATSUMORIリベンジャーズ)、クイーンココロ、フォイボス、零武、さらにはパワヒロよりΩ鳴海悠斗が再び登場。
パワプロアプリのKONAMIドリームコラボに続きKONAMIの作品からもキャラ達が登場。
他校調査とグラウンド整備の選択コマンドが新たに登場。
外国人選手が留学生として登場。エスピノーザ(オリックスのこの人?)、バースの名前があるためOB、現役問わず登場する模様。ヒゲはそのままで入学する。
マネージャーのエディット機能も登場。
ペナントモードに加えて他のモードにおいても12球団に加えて過去の球団も使用可能となる。
今作では球場は30以上となる。
過去作の彼女キャラクターが復活して登場。
現役ドラフトやトライアウトも追加される。
ナビゲーターがパワプロ2010の細川美癒に変更となる。
自分の手でLIVEシナリオを作る事も可能で、作ったシナリオはインターネットを通じて配信できる。
プロ野球の試合だけでなく、パワフル高校やあかつき大付属高校のようなサクセスチーム、オリジナル球団で作ることもできる。
本作より追加されたモード。スタッフ曰くパワプロ10等の対決!伝説選手モードをオマージュしたとのこと。
球団を選んだうえでそこの現役選手3人、そして当該球団の歴代のレジェンド1人の計4人と1打席で戦い強くなっていく。
その他・小ネタ
- 前作の2023年シーズンには間に合わなかった(もしくは2024の目玉として温存していた)エスコンフィールドHOKKAIDOや現役ドラフトの描写、指名打者の大谷ルールがついに収録。
- 周年記念作品ということもあり過去作より久しぶりに登場のキャラも多く、新庄や上記のように2010のキャラやマイライフのキャラに加えてパワターのみながらドラフ島のキャラや谷田球一、麻生といったキャラも久しぶりに登場。下井九郎、日本仁といったキャラも収録されているが固有のパワターではなくパワターのエディット機能で容姿を再現した形となっている。
- 400人以上収録の明言は伊達ではなく、OPに映っていない選手でも収録が確定した『2022』にいないレジェンドが多数すでに明かされている。オレステス・デストラーデ、太田幸司、日本ハム時代の江夏豊(※前作収録は阪神時代の先発適性の方が高いものだけ)などが公式サイトで確認できる。また福留孝介は本人がレギュラー出演先の番組で先行して中日時代verの収録があるのを公表した。
- 当時は確定ではなかったが、ブーマー・ウェルズ、ラルフ・ブライアント、星野伸之、江本孟紀などはそれらしき選手がPVなどに映っていた。彼らは全員が発売一週間前の収録OB選手一覧および球団オールスターチームの選定メンバーの発表で参戦が確定した。
- 先述した江夏は阪神ver・南海ver・広島ver・日ハムverが収録となった。
- 一方でKKコンビおよび西武AKD砲が揃っていない、阪神助っ人軍団に当時NPB記録を作り、また現役枠でのパワプロ収録経験がある人がいないなど、やはりというかパワプロ30年の歴史世代の著名選手すべてを網羅するのはまだまだ難しいようだ。
- 前者に関してはスキャンダルから日がたっていないのが一因とも。
- OPではささやき戦術の再現で野村が大谷に何か話しかけている。また消滅・現存問わず登場する球団すべてが出演選手が活躍した当時のユニフォームが再現されており、公式サイトでもこちらの球団ユニフォームを着たデータ画面が公開されている。どうやら「真っ白に『OB』」のユニフォームは廃止される模様で、先述の江夏(日ハム)についても当時のオレンジユニフォームが再現されている。
- 前作まではPS4版はサクセススペシャル連動(サクスペは2023年12月サービス終了)、スイッチ版はパワポケRの選手の引継ぎに対応していたが本作では栄冠ナインクロスロードの連動に対応しており、育成したチーム・選手でプレイ可能(PS4版はクロスプラットフォームに対応していないためスイッチ版のみスマホ版栄冠クロスで育成した選手プレイすることもできる)
登場人物
※現時点でフルネームが判明していないキャラはリンクを付けていない。リンクのあるキャラの()内はメタヤンスネームとなっている。
パワフルフューチャーズ
チーム名 | キャラ |
---|---|
パワフルフューチャーズ | パワプロくん 矢部明雄 鬼柳青斬(ハルキ) 早川碧(アオ) 二戸霧矢(キリヤ) トオル 井ノ原拓馬(ピグタ) 凍見理世(リゼ) |
轟翼デビルアイズ | 蘆木央那 振井公照(カミテル) 月野みかど(ミカド) 人瀬是唐(ヒトセ) |
カイザースV | 猪狩カオル 猪狩守 |
総統エンペラーズ | 友沢丞(ジョー) |
戦国サムライズ | 黒豆団子 |
その他人物 | グレイ 江藤ワイルド |
---|---|
彼女候補 | 凍美ゆるあ(ルーア) 宇井露羽(つゆは) 速利優心(リューコ) アイ 隠岐志保※1 加賀美秋穂※1 華形居織※1 今野早矢※1 御影きずな※1 八代麻耶※1 佐倉愛※1 平岡あやめ※1 |
※1:マイライフのみ登場。
プロ野球12球団編
彼女候補 | 細川美癒 白井雪 入江真琴 姫野カレン |
---|---|
その他人物 | 主人公の父 主人公の母 友沢さん あやしい物屋店主 幽霊 ボブ・ジェット マイク・マックス 三浦弘 轟三夫 河辺鉄 百宮桂太 井野至 早見千夏 山本源太郎 白髭広重 ダイジョーブ博士 加藤理香 加藤京子 ゲドーくん 犬 |
パワフェス(パワプロ2024で初登場のキャラ)
評価
新モード「対決!レジェンドバトル」や栄冠ナイン、パワフェスに多くの新システムが取り入れられ、歴代シリーズのOPやタイトルアートが収録されシリーズ30周年記念作として大いに期待されていた。
しかし、発売後は進行不能が発生する重大な不具合やシステムの改悪が見られ、多くのユーザーから批評が寄せられる。
サクセスの新シナリオ「パワフルフューチャーズ編」はランダム性は強いものの強い選手を作成しやすく、未来の世界を舞台としたシナリオも熱く、遊びやすいシステムは好評となっている。
一方で栄冠ナインでは「ゲーム内の月曜日になると必ずテンションがダウンする」「凄まじい打高投低により終盤で試合が崩壊」「格上の相手に負けても学校の評判が大幅に下落」等、仕様ともバグともとれるバランスの悪さが不評となってしまう。
パワフェスアドベンチャーは前作からのパワーアップを謳っているものの、理不尽なゲームバランスやミニゲームでテンポを損ねてしまいこちらも不評。
新モードの対決!レジェンドバトルも栄冠ナインやパワフェスアドベンチャーと同じようなバランス調整不足が指摘されている。
PP(ゲーム内の通貨)のカンストバグが発見されこちらもゲームバランスを著しく崩す要因とされている。
大谷翔平選手を大きくピックアップした一方で二刀流に関する不具合もあり、デバック不足やバランス調整の放棄もあり前作2022で好評だった部分が損ねられてしまっている。
2024年7月23日にアップデートによる修正が告知され重大な不具合に関しては次回のアップデートで修正が予定されている。また、同月25日には公式Xにて各モードの不具合やゲームバランスを修正するアップデートが8月下旬に行われる予定であることが発表された。
関連タグ
パワプロアプリ…先述のように、一部キャラが今作のサクセスと連動。