概要
正式名称『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』
『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編とも言うべき、ヤマトシリーズ最新作である。
ストーリー
時に西暦2202年。あの壮大な片道16万8000光年にも及ぶイスカンダルへの大航海から宇宙戦艦ヤマトが帰還して、既に3年——。
〈コスモリバース・システム〉により、かつての青い姿を取り戻した地球は、ガミラス帝国とも和平条約を締結。復興の傍ら、防衛のためと最新鋭戦艦アンドロメダを含む新鋭艦隊の整備が進められていた。
イスカンダルのスターシャの願いも虚しく、地球は軍拡への道を歩み始めていたのだ。はたしてこれが、かけがえのない数多くの犠牲の果てにヤマトが成し遂げた、本当の平和なのだろうか?
宇宙の平穏を願う女神テレサの祈りが、ヤマトを新たな航海に誘う。
いま、宇宙を席巻するガトランティスの脅威が、地球に迫っていた——。
—―以上、公式HP『ストーリー』より抜粋
登場キャラクター
地球連邦
ヤマトクルー
24歳。元ヤマト戦術長で、地球連邦防衛軍・第二護衛駆逐艦隊所属47番艦・金剛改型宇宙戦艦〈ゆうなぎ〉艦長を務める。地球連邦政府の軍備拡張(波動砲艦隊構想など)へ疑問を感じ、やりきれない日々を過ごす。テレサのコスモウェーブを受け、叛乱の汚名を着てまでも事態解明に向かうべきだと決意するが、前途多難な道を歩むことになる。
22歳。元ヤマト船務長で、地球司令部・中央指揮所のナビゲート・チーフを務める。古代とはめでたく結婚を約束し、挙式を控えている。記憶は依然として過去4年分しかない。テレサのメッセージを、自分だけ受け取れなかったことに戸惑いを覚えている。古代に残留するよう止められるが、密かにヤマトへ密航する。
24歳。元ヤマト航海長で、地球連邦防衛軍輸送艦隊に勤務。以前の時とは違い、テレサのメッセージには慎重な姿勢を取り、行動に出ようとする古代を窘める。また軍部のやりように言い知れぬ思いを持ち、軍を退役する事を考えていたが、古代の決意に同意してヤマトに乗り込む。
33歳。元ヤマト技術長・副長。帰還後は科学局の要職に就いており、地球連邦政府の新政策に則りヤマトの再整備を進める。古代とは「波動砲艦隊構想」を巡って対立しており、地球の現状を鑑みて波動砲装備に賛同している。古代とは1年にわたって音信不通であった。古代の意志を尊重し、ヤマトに乗り込む。
66歳。元ヤマト機関長。真田の下で、部下の山崎と共にヤマト再建に従事している。テレサのメッセージの真相を知るべきと主張する古代の意志に同意、再びヤマトへ乗り込む。
31歳。元ヤマト情報長。科学局に勤務している。とある物件について調査を行っているが…。ヤマトに乗ることなく地球に残留する。ガトランティスとの決戦に向けて、何かの開発に取り組む。
25歳。元ヤマト砲雷長。金剛改型宇宙戦艦〈ゆうなぎ〉砲雷撃管制を担当。エリート意識が抜け、より軍人らしさが出ている。地球政府の政策や軍拡に疑問を持っている。政府に反発し、古代に同調してヤマトへ乗り込む。
- 相原義一(cv:國分和人)
26歳。元ヤマト通信長。金剛改型宇宙戦艦〈ゆうなぎ〉通信管制を担当。ガミラスに対する警戒感を隠そうともしないが、優しい性格は変わらない。再び通信長としてヤマトへ乗り込む。
- 太田健二郎(cv:千葉優輝)
25歳。元ヤマト気象長。島と同じ輸送艦隊に勤務し、輸送船〈きさらぎ〉の船長を務め、古代のガミラス大使潜入を支援した。ヤマトに航海科として再び乗り込む。
49歳。元ヤマト応急長。徳川と共にヤマト再建に従事している。ヤマト発進を援護する為に同行せず地球に残留することになる。新見らと共に、ガトランティスに備える為の準備を手伝っている。
40歳。元ヤマト掌帆長。真田の下で共にヤマト再建に従事している。最初は古代に同調すべきか揺らいでいたが、決意を示しヤマトに乗り込む。
22歳。元ヤマト技術科所属。語学解析に長けた能力を有する。中央司令部のオペレーターを務めている。ヤマト発進を援護する為に山崎と共に残留する。ガトランティスとの決戦に向け、何やら準備を行っている。
22歳。元ヤマト保安部隊員。ヤマト発進を援護する為に山崎、桐生と共に地球に残留する。
27歳。元ヤマト航空隊長。イスカンダルから帰還途中に原田真琴と結婚。息子を儲ける。相変わらずの兄貴肌で激情家の面があるが、人の生き死にには敏感である。山本の気遣いでなるべく息子と真琴の傍に着いているが、離反したヤマトに同行する事を決意、合流する。
23歳。元ヤマト航空隊員。月面基地航空隊に所属し、自分専用の愛機コスモタイガーⅠを自在に操る。家庭を持つ加藤に代わって新人パイロット教導を行っている。後輩に厳しく、自分にも厳しい日々を送る。古代のガミラス大使館潜入に尽力し、離反したヤマトへ合流する。
28歳。元ヤマト航空隊員。新生地球艦隊の航空隊に所属していたが、木星で訓練中に離反したヤマトへ合流する。
19歳。月面航空隊所属、後にヤマトに合流。新人パイロットであるが、パイロットととしての技量は高い。加藤に強いあこがれを有する。テレザート星攻略では重要任務を受け持つ。
58歳。元ヤマト医療班長。復興し行く地球の様子を複雑な心境で眺めやる。
地球連邦政府
60歳。新生地球連邦の指導者。宇宙の平和を謳いながらも、地球復興の裏に潜む闇の存在こと時間断層を隠している。ヤマト離反の際には、バレル大使との駆け引きを行う。
地球連邦防衛軍
63歳。元国連 極東管区行政長官。地球連邦設立後は、再編された防衛軍の統括司令長官を務める。ガミラスとの友好関係に若干の危惧を抱いている模様。ヤマト離反の際には、彼らの心情をくみ取りつつも穏便に解決しようと勤しむ。
59歳。元国連軍 極東管区軍務局長。地球連邦設立後は、再編された防衛軍の統括副司令長官を務める。地球政府の方針に従い、イスカンダルのスターシャとの条約を反故にしてまで波動砲の再装備を進める。離反した〈ヤマト〉を捕獲しようとする。
60歳。元国連空間防衛総隊司令長官。波動砲艦隊構想を提唱する地球連邦政府上層部に真っ向から対立したがために忌避を買い、辺境の第11番惑星へと左遷されてしまう。そんな中、さらにガトランティスの襲撃を受けてしまう。後にヤマトに救出され、航海に同乗し、艦長となる。
52歳。元『キリシマ』艦長で沖田の下で戦ってきた軍人。地球連邦防衛軍 航宙艦隊総旗艦『アンドロメダ』艦長・並びに防衛艦隊司令を務める。2199の様な漂々とした雰囲気は見られないが、地球の現状をドライに捉えている。〈ヤマト〉離反の際には追撃の任を受ける。
52歳。アンドロメダ級3番艦『アポロノーム』艦長。山南の親友であり、宇宙防衛大学の同期生。第二次内惑星戦争では生死を共にした間柄である。
27歳。とある艦の若き艦長。冷徹な眼差しをした女性艦長だが、その心の奥底にあるものは何か・・・。
20歳。とある艦の若き航海長。実戦経験皆無の女性クルーだが、それを感じさせない大胆さと洞察力の鋭さを有する。
- エンケラドゥス守備隊司令(cv:上城龍也)
土星宙域のエンケラドゥスを守備していた艦隊司令。土星海戦の先駆けとしてガトランティス軍と対峙する。
空間騎兵隊
31歳。空間騎兵隊第5連隊隊長。階級は宙曹長。第11番惑星に配属され、入植した地球・ガミラス双方の入植者と親密なコミュニケーションをとっている。戦いとは無縁の日々を送っていたが、ガトランティス艦隊の襲撃を受けてしまう。波動砲使用を渋る古代に憤りを感じる。
29歳。空間騎兵隊第5連隊所属。女性兵士で斎藤と同じ部隊に配属しており、4年前は月面基地にてガミラスの空爆を受けたが斎藤共々生き残った。第11番惑星で戦闘は無縁の日々を斎藤と同じく過ごしていたが、ガトランティスの襲撃を受ける。救援を求め脱出、ヤマトに救われる。
民間人
25歳。元ヤマト医療スタッフ。加藤と結婚、後に軍を退役する。1人息子を儲け、幸せな日々を送っていたが、満1歳時に遊星爆弾症候群を発症してしまう。現在は月面の医療施設に付きっきりで、息子の病症は自分の責任だと感じている。離反したヤマトの役目を理解し、加藤に同行するよう即す。
2歳半。三郎と真琴の長男。満1歳時に遊星爆弾残留物質による、遊星爆弾症候群を発症してしまう。根本的な治療法がない為、僅かな余命を月の医療施設で病状の進行を遅らせるのが現状である。飛行機とヤマトが大好き。
- ロバート・レドラウズ(cv:土師孝也)
古代アケーリアス遺跡調査に取り組む教授。辺境の第11番惑星で探索船の臨検作業を受ける事となり、中央司令部参謀本部の紹介状で取り繕おうとするものの土方に「規則ですので」とにべもなく却下される。しかし意外な事実が判明する。
レドラウズ教授に同行する助手。濃緑のロングヘアーな美女だが、謎めいた雰囲気を醸し出す。第11番惑星で不審な行動をしている所を永倉に目撃されている。ヤマトに救出された後、不審な行動を度々見せる。
第11番惑星に入植している老人。ガミラスとの戦争で家族をすべて失い、両脚も利かなくなってしまった為に車いす生活を余儀なくされる。しかし、そんな経験をしていても、けっしてガミラスを憎んでいたりしてはいない模様で、代わりに地球・ガミラス関係なく子供達の相手をしていたが、ガトランティスの襲撃を受けたのちは消息不明。小説版では死亡が確認される。
ガミラス
政府
デスラー失墜後、民主主義に転換したガミラスにて政治活動を続ける。
大使館
ガミラス帝国大使。月面に設置されたガミラス大使館に駐在する。文官肌で穏健な人物だが、時には強引な手法をもって行動することもあり、地球政府相手に大胆な大立ち回りをすることも。ヤマトクルーの動向調査をキーマンに命じている。地球軍が波動砲を再装備している事に危惧する。テレザート星の言い伝えを知る。
地球駐在武官。口数は少ないがひとたび口を開けば毒を吐く。身体能力に出でておりパイロットとしても優秀。古代らヤマトクルーの動向を調査している。特殊な装置を使って変装する等、調査力にも長けている模様。ヤマトの旅立ちに際し、テレザート星までのアドバイザーとして同乗する。ヤマトが以前と違う弱点を抱えていると見抜いている。とある高貴な出身だとされるが・・・。
軍人
第38辺境任務部隊司令官。小説版に名前のみ登場する。第8遊大陸基地を奪還すべくガミラス・地球連合艦隊の指揮を執るが、ガトランティス艦隊の反撃によって甚大な損害を受ける(この時本人は後方で指揮を執っていたので無傷である)。戦闘中の艦隊の動きを見る限り有能とは言い難い。
ちなみに旧「2」ではデスラーに合流しヤマトと対峙する。
地球航路を行き来するガミラス艦隊(定期便)を指揮する士官。ヤマトが収容した第11番惑星の避難民を惑星シュトラバーゼで回収することとなるが、実は別の目的があっての事である。
反乱軍
反ガミラス統治破壊解放軍の指導者。デスラー政権が崩壊してもなお拡大政策を止めない現政権に反旗を翻し、各支配地域で戦闘を仕掛けていた。過激な復古主義者で、デスラー体制よりもさらに以前の体制へと戻そうとしていた。
デスラー派
ガトランティスによって命を救われた、かつてのガミラス帝国指導者。ズォーダーに「執念」を見せてもらいたいと命じられ、ヤマトと対決することとなる。しかし、直ぐに独自の行動を始めるが、彼の心中にあるものは一体何か……。
デスラーの基に馳せ参じた忠義厚き軍人。しかし前作では、終盤でデスラーに裏切られガミラス星諸共抹消されかかった彼が、何故デスラーに忠義を示すのか。その謎が解き明かされる日は何時の事であろうか……。
裏でデスラー派を纏めていた黒幕。第二バレラス崩壊時に戦死していたとされていたが、実は生きていた。その戦いのときに負傷し、右目を失っている。
デスラー家
- エーリク・ヴァム・デスラー大公(cv:井上和彦)
故人。有力貴族であるデスラー家の当主だった人物。惑星国家としての基盤を築き、ガミラス公国を建国した。マティウスとアベルトの叔父。ガミラス星の危機に憂慮していた。
- マティウス・デスラー(cv:草尾毅)
故人。デスラー家に生まれた青年貴族。アベルトの兄。ガミラス星統一戦争の際に活躍した英雄として称えられていた天才的戦術家。若くして亡くなる。
- アデルシア・デスラー(cv:池田昌子)
アベルト、マティウスの母。夫とは死別していたが、夫の面影を強く残したマティウスを溺愛してしていた。マティウスの死後、ショックのあまり精神不安となってしまい、その愛情がアベルトに向けられる事は無かった。
故人。マティウスの妻。アベルトを暗殺しようとし失敗。処刑されたにみせかけて、密かに追放されていた。マティウスの子をもうけ、1人で育てていた。
民間人
第11番惑星に入植したガミラスの少年。ヤマトの模型を手にしている姿が印象的。同年代の地球人の子ども達と仲良く暮らしており、妹のイリィがいる。平穏な暮らしをしていたが、ガトランティスの襲撃を受けて故人になってしまう。ヤマトは必ずやってきて悪い奴をやっつけてくれる、と妹に教えていた。
第11番惑星に入植したガミラスの幼女。エルダァを兄に持つ。兄と同じ緑髪でロングにしている。クリスマスを楽しんでいたが、ガトランティスの襲撃により兄と離れ離れに。永倉に危ういところでで助けてもらったが、残念ながら兄を亡くしてしまう。ヤマトは必ずピンチに掛け付けてくれる、と兄から聞かせてもらっていた。月面に隔離されている。
ガトランティス
帝星ガトランティスの大帝にして指導者。強大な機動艦隊を持って版図を広げていくが、全ては全宇宙の苦痛を根こそぎ取り除くための『愛』を欲するが故にテレサが放ったコスモウェーブを辿り、地球へも軍を差し向ける。
大帝の寵愛を受けるガトランティスの丞相。最年少の女性宰相でもある。『白銀の巫女』の異名を持ち、内政、軍事、帝星運航の全てを取り仕切る。大帝への忠誠は絶対である。通常のガトランティスとは違うとされる。
ズォーダーに最も長く仕える古参の幕僚。遊動機動艦隊司令長官で、軍事の長として艦隊運用を執り行う。実力者として右に出る者は居ないが、サーベラーには礼節を絶やさない。
ガトランティス首脳部を構成する幕僚位の1人。支配長軍務総議長。制圧星系の占領支配を担当する。もっとも官僚的な発言の目立つ人物。
ガトランティス首脳部を構成する幕僚位の1人。情報記録長官。不思議な力で対象の過去を探る。また対象の人の心にある感情を読み取ることもできる。ズォーダーに直接意見する事が多い。
- ミル(宇宙戦艦ヤマト)(cv:内山昂輝)
ガトランティスの青年将校。デスラーの監視役として、常に彼の傍にあって行動する。自身の事を「見たものを大帝にお伝えするだけの存在」だと公言する。
ゴーランド艦隊司令長官。19代目のゴーランド。ミサイル戦艦等で構成される艦隊。自身の先代に続いて艦隊を率いており、テレザート星を守備している。幼生体のノルがいて、艦隊を率いさせるために鍛錬をさせている。
ゴーランドの幼生体で、20代目ゴーランド。次期ゴーランドとなるべく教育を受けているが、幼い故か躊躇い等の感情が出てしまう。
第18代ゴーランド。既に引退しており、現在の19代目ゴーランドに役目を引き継がせていた。ヤマトとの戦闘で失われた、第21代目ゴーランドを養成する為に出てくる。
第七機動艦隊司令長官。ゲーニッツの腹心。ガトランティスの覇道を絶対のものと信じる傲慢な人物。帝国中枢・大帝玉座の間に列席する事もある。膨大な艦隊を率いて地球へ侵攻、地球艦隊と対決する。
バルゼーの副官。戦況を逐一報告する。
ゾル星系侵攻軍、第八機動艦隊司令官、提督。第11番惑星にて、250万隻以上のカラクルム級を用いたレギオネル・カノーネを使い地球の壊滅を目論むが失敗。雪辱を果たすために動き出すが・・・。
第八機動艦隊前衛艦隊司令官。太陽系第11番惑星を手に掛けた最初の指揮官である。温情は一切なく「降伏=死」という考え方で、平然と市民をも皆殺しにする。メーザーと共に、ヤマトを追撃する。
ザバイバル陸戦師団長。テレザート星をゴーランド艦隊と共に守備する、全身が闘争心の塊の戦士。ゴーランドとは長い付き合いで、ノルの師匠的役割を担う。テレザート星で、ヤマトの上陸部隊と交戦する。
ガトランティス女性。ゴーランド艦隊に勤務する給士。
故人。『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』に登場するガトランティス軍軍人。盗賊として暴れまわっていたところを、ズォーダーに見出されグダバ遠征軍大都督に就任。短慮・粗暴なところをサーベラーに嫌われ、部下に恐れられる。ズォーダーに「ジレルの秘宝」を探すよう命じられ、ヤマトとガミラス軍第8警務艦隊に遭遇、壮絶な戦いの末敗死する。
テレザート
テレザート星の中心核にて、宇宙の平安を願い続ける女神。次元の挟間に存在する超越者、或いは神の様な存在。コスモウェーブなる代物を放つことで、ヤマトクルーに何かを伝えようとする。その実態は、人間ならざる存在とされ、多くの惑星間において古文書が指し示している。
メカニック
地球連邦
- ヤマト
- 実験艦〈銀河〉
- アンドロメダ級
- ドレッドノート級前衛航宙艦
- 時間断層制御艦〈プロメテウス〉
- 金剛改型宇宙戦艦
- 金剛改Ⅱ型宇宙戦艦
- パトロール艦
- 村雨改型宇宙巡洋艦
- 護衛艦
- 磯風改型突撃宇宙駆逐艦
- 宇宙貨物船きさらぎ
- コスモタイガーⅠ
- コスモタイガーⅡ
ガミラス
- ノイ・デウスーラ
- ゼルグート級一等航宙戦闘艦
- ハイゼラード級航宙戦艦
- ガイデロール級航宙戦艦
- ゲルバデス級航宙戦闘母艦
- デストリア級航宙重巡洋艦
- ケルカピア級航宙高速巡洋艦
- クリピテラ級航宙駆逐艦
- 惑星間弾道弾
- 格闘戦闘機ツヴァルケ
ガトランティス
- アポカリクス級航宙母艦〈バルゼー〉
- メダルーサ級殲滅型重戦艦
- メダルーサ級重戦艦改ヘルベスティア
- カラクルム級戦闘艦
- 前期ゴストーク級ミサイル戦艦
- ナスカ級打撃型航宙母艦
- ラスコー級突撃型巡洋艦
- ククルカン級襲撃型駆逐艦
- 自滅型攻撃艦イーターⅠ
- 攻殻攻撃機デスバテーター
- ニードルスレイブ
制作
当初は、ヤマトクルーの会報誌にて2199続編が発表され、会報誌にて
- 2016年後半からセカンドシーズンとして26話を放映する。
- 前回と同じく劇場で先行放映する形態で、制作はジーベックが引き続き担当する。
- ストーリー内容は、『ヤマト2』と『さらばヤマト』の2つを織り交ぜつつも、大まかな流れは『ヤマト2』に帰順する模様(よって、主人公勢が全て戦死することはない・・・・・・と思われる)。等の情報が公開された。
平成28年3月31日に、公式HPが公開され、続編の制作決定などが大まかに伝えられた。
また、ストーリー構成上、『さらば』と『ヤマト2』を織り交ぜながら制作する事が伝えられているが、タイトルロゴ中の「2202」の最後の「2」が大きくなっている点は『ヤマト2』を意識したものとなる。続けて「愛の戦士たち」とサブタイトルが付く点で、劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を意識している事が分かる。加えてタイトルには英語版タイトルだった『STAR BLAZERS』という文字も含まれている。
制作発表会
同年9月5日において、制作発表が行われ、西崎氏を始めとした中心製作スタッフ、声優の小野大輔氏と桑島法子氏が招かれた。ゲストとしてケンブリッジ飛鳥等が登場している。ストーリーに付いて触れられはしなかったが、公開時期等のビジネス展開が主に発表された。
最初は2016年後半公開を目途にしていた話もあったが、2017年2月25日に全国15か所の劇場にて先行上映が決定されている事が判明した。同時に商品展開も説明され、アンドロメダの商品化、森雪のフィギュア販売なども予定。
コラボ企画
アンダーアーマー
『アンダーアーマー』と、ヤマトキャラクターの山本玲とのコラボ企画も発表された。その影響として、山本のパイロットスーツやらにはアンダーアーマーのロゴなどが盛り込まれている。
スカイマーク
ヤマトがイスカンダルから帰還した後、地球大気の浄化に伴って復興のための航空による移動や輸送が増加し、地球大気圏内輸送隊でスカイマーク型旅客機が運用されているという、設定でボーイング737の特別デザイン機「ヤマトジェット」などのコラボレーションを展開。
また当初、ヤマトジェットの運行開始は第一章公開開始と同じ2017年2月25日からを予定していたが、1日繰り上がって同年2月24日からとなった。運行は2018年夏頃までを予定しており、バージョンアップも検討されている模様。
極上爆音上映
3月12日、宇宙戦艦ヤマト2202 第1章『嚆矢編』と『ガールズ&パンツァー 劇場版』の同時上映が立川シネマシティにて行われる。
2作品の上映を挟みながら、トークショーも催される。出席予定しているのは、ガルパン側で音響監督・岩浪美和、制作プロデューサーの杉山潔、軍事評論家の岡部いさく。
ヤマト2202側では、シリーズ構成の福井晴敏、音響監督の吉田知弘。MCは小林治。
制作陣営
原作:西崎義展
制作総指揮:西崎彰司
監督:羽原信義
副監督:小林誠
シリーズ構成&脚本:福井晴敏
キャラクターデザイン:結城信輝
音楽:宮川彬良
前作『宇宙戦艦ヤマト2199』からの主要スタッフは一部入れ替わった。公式情報では、2199で監督を手掛けた出渕裕氏が去っている代わりに、監督として『蒼穹のファフナー』の監督を務めた羽原信義氏、構成・脚本に『終戦のローレライ』を描いた福井晴敏氏が就任している。
追加情報として、副監督に『宇宙戦艦ヤマト復活篇』(ディレクターズカット版含め)に携わった小林誠氏、メカニカルデザインでは玉盛順一郎氏と石津泰志氏が就任。公式HPでは、玉盛氏がアンドロメダのデザインを、石津氏が大戦艦の新デザインを掲載している。キャラクターデザインに関して監督の羽原氏との情報も流れたが、結城信輝氏で確定し、公式HPで古代の艦長服姿(旧シリーズのようにジャケットのみではなく、兄・守のように制帽と正式な艦長服)と雪の私服姿(旧シリーズの「さらば」「2」の花井幸子氏がデザインしたモノのアレンジ)を掲載している。また音楽に関しても宮川彬良氏の続投と確定した。
音楽
『宇宙戦艦ヤマト2199』並びに『星巡る方舟』に引き続き、宮川彬良氏が担当する。オリジナル曲の再現を行うと同時に、星巡る方舟で作曲された「ガトランティス襲撃」等、彬良氏自身がアレンジされた曲も再び演奏されている。無論、白色彗星の強大さを引き立てるパイプオルガンも再録されている。
余談
『Φ』の意味
因みに2202の『0』の部分に射線が引いてある『Φ』になっているが、これは『どちらでもない』というような意味合いを持つ記号との事である。つまり、2202の結末は、元とした『愛の戦士たち』と『ヤマト2』のどちらにでも捉えられる、或いはどちらでもない、という意味合いを持たせている。
が、福井氏によれば、後で意味を知ったとのことで意図的にこの記号を使ったわけではないようである。
演出方針
2202では原作となる『さらば』『ヤマト2』に無印第一作に対する、アンチテーゼ的な要素が多分に含まれていたのを引き継いだためか、前作『2199』に対して演出の方針等が大きく転換されており、脚本の福井氏曰く「ヤマトらしさを出す」、羽原監督にしても「リアルさよりも見た目の気持ちよさ」を重視していることが述べられている。
『2199』から大きく見せ方が変わった例として
- 「ヤマト」のデザイン:2199では曲線を多く使いスマートかつ滑らかで優雅さを感じさせる艦体ラインであったのに対し、2202では『さらば』『ヤマト2』等以降の細部がやや簡略化されたデザインを基に直線的になった艦首部や、太さの変化をなくした艦尾ノズル周辺、バルジの追加で太くなった舷側部等、やや武骨な印象が強くなっている。(アンドロメダや主力戦艦、カラクルム級戦闘艦なども、本作で新登場のメカも旧作に比べて全長を寸詰まりにする一方で、各構造物を大きく見えるようにデザインする方針となっている)
- メカデザインの方針:2199では旧作の派手なハイビジだったメカを再デザインするにあたり、外形や塗装などには手を加えず、クローズアップ時の詳細なマーキング類など細部のディティールを細かくし情報量を上げ、メカとしての説得力を持たせていた。それに対し、2202では元の『さらば』のメカの落ち着いたロービジを引き継ぐ一方、マーキング類を派手に大きく描くように変わっている。
- 艦隊の見せ方:第1話などで顕著に描かれているが、2202では戦闘時の艦隊間隔が旧作のような画面一杯の密集隊形となっており、陣形などの厳密な描写はされなくなっている。
- 耐久の差:2199以前の作品から巡洋艦や駆逐艦(時には戦艦、空母クラスの大型艦であっても)は一撃で撃沈する描写が圧倒的に多かったが、2202では一撃で轟沈する事もあれば意外なほど手間のかかる事もあるなど、シーンによって耐久力にばらつきが伺える。顕著な例として、第11番惑星の戦闘におけるククルカン級駆逐艦の耐久度が挙げられる(2202では空対艦ミサイル8発と三式弾3発を受けても直ぐに爆沈しなかった)。
- 軍事・科学的考証:2199では、できる限り緻密に設定されていたが、2202では本来なら中佐から大佐クラスが就任する空間騎兵隊の連隊長に、下士官であるはずの斉藤が就任している点。国連宇宙軍から地球防衛軍への改編にもかかわらず、階級が未統一のままである点(日本人らは自衛隊式だが、参謀本部のクラークなる人物は〝中将”となっている)。
- エフェクトの簡略化:艦艇がワープする際などのエフェクトが2199に比べ大幅に簡略化された。(ガミラスのワープエフェクトが回転しながらの出現から、通常姿勢のまま赤い光の中からにじみ出るものに変更されるなど。但し第1章の新生地球艦隊は2199のヤマトのワープエフェクトを引き継いでいる。)
- 異星人言語・フルネーム、異名設定の廃止:2199で設定されたガミラス語やガトランティス語は、ほとんど使用されなくなっており、2199のガトランティスはヤマトを「ヤマッテ」、地球を「テロン」、ガミラスを「ガミロン」と呼んでいたが、2202では地球語のままの単語で呼ぶようになっている。また2199では、ガトランティス側登場キャラクターに異名とフルネームが設定されていたが、こちらも2202では(一部を除き)廃止となった(続投しているサーベラー丞相からはフルネーム表記が省略されている)。
- ガトランティスの設定大幅変更:ネタバレのため詳しくは伏せるが、その出自に関しては、特に大きな変化がある。
またキャラクターの行動や辿った道筋も、2199とは対照的なものに描かれている。
ドラマCD
アマゾン限定版BD/DVDにのみ付属する、福井晴敏氏書き下ろしドラマCDである。それ以外に入手方法はない。題名は『誰も聞いてはならぬ裏ヤマト』となっており、本編のシリアスなど知った事ではないと言わんばかりのギャグ満載なドラマCDである。
しかし、各キャラクター達のキャラ崩壊も凄まじいことになっているので、2202或いは2199本編での印象とは、ギャップが凄まじい事になっている他、何気なく旧作からの出演者もいる。そんな各個人の中にあるイメージ象を大切にしたい方は、聴くのを避けるのが無難・・・・・・だと思われる。
テレビでの放送
2018年10月からテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知にて放送されている。ただその一方で、BS波やCS波での放送は見送られている。最近のテレビアニメで地上波のみの放送は大変珍しい。