データ
身長 | 2~50m |
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体重 | 120㎏~1万8千t |
出身地 | メトロン星 |
デザイン(作者) | 成田亨 |
声優 | 中江真司(ウルトラセブン)、寺田農(ウルトラマンマックス)、龍谷修武(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY)、 |
スーツアクター | 荒垣輝雄(ウルトラセブン)、相馬絢也(ウルトラマンマックス)、岩崎晋弥(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY) |
概要
別名「幻覚宇宙人」。『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」にて登場。
北川町の駅前に吸った人間を凶暴化(周囲が全て敵に見え、見境なしに襲い掛かる殺人鬼と化す)させるY星原産の宇宙芥子の実を混入したタバコの入った自販機を置き、地球人類を自滅させようと目論む。ただしこれについては「実験」と述べており、地球人に効果があるか調べるためにやったという。
このタバコを吸った北川町の人々による暴力事件や事故が続発し、日本民間航空のパイロットだったアンヌ隊員の伯父もこれで事故を起こして130人の乗客共々死亡してしまった。
また自販機でこのタバコを買ったウルトラ警備隊のフルハシとソガも司令室でタバコを吸った為に暴れた。これで結晶体の事が発覚してしまった。
終盤、潜伏場所を突き止めたモロボシ・ダンと夕日の差し込む部屋でちゃぶ台を挟んで胡座で対談する場面はウルトラセブンでも屈指の名場面として評価されることが多い。
- このシーンがあまりにシュールで印象深かったため、後年では公式・非公式問わずちゃぶ台や夕焼けがセットであることが多い。今でこそ有名な場面ではあるが、同話の監督だった実相寺昭雄氏は海外への売り込みも考えていた上層部に「(日本でしか通用しない)ちゃぶ台出すとかこっちの事情も少しは考えろ!!」とこっぴどく怒られたらしい。
実は既にダンの正体を知り事前に計画の邪魔をするなと警告しており、ダンとアンヌに尾行された時も逆に見破り、調査に来たダンの不意を突きアパートの一室に引き込んでいる。このようにいつでもダンを攻撃することができたのにも関わらず警告だけにとどめており、最初から最後までダンにダメージを与えるようなことはしなかった。その理由はメトロン星人自身が語った「同じ宇宙人同士で争うのは愚かだ」という台詞に集約されている。
「信頼関係を失ったら人間は自滅する」という、人類の本質的な弱点を突く陰湿な戦法をとっており、基本的に知的を謳っていても最終的には武力行使に及ぶことが多いウルトラシリーズの宇宙人(というより子供向け番組の悪役)が多い中、異質な部類に入る存在である。
室内に偽装した宇宙船にダンを誘い込み、そのまま宇宙に隔離することで無力化させようとしたが宇宙船が撃墜され失敗。
ウルトラセブンとなったダンと夕焼けに照らされた街で一騎討ちとなるが、ここでも走り回ってすれ違うだけで一切攻撃は行わず(実際はすれ違いざまに高速での死闘が行われていたのかもしれないが)、最終的に撤退しようと飛び立ったところでアイスラッガーに両断され、エメリウム光線によって爆発四散した。
同話ラストの締めのナレーションは、メトロン星人の計画が「遠い未来の話」(今で言うところの「この番組はフィクションです」のようなもの)であることを人類の現状を痛烈に皮肉りつつ語る内容であり、メトロン星人本人よりもこの口上のほうが印象的かもしれない。人によっては「故郷は地球」や「怪獣使いと少年」とは違ったベクトルのトラウマだろう。
メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。
人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。
でもご安心下さい。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。
え、何故ですって?
我々人類は今、宇宙人に狙われる程、お互いを信頼してはいませんから。
容姿
赤く細長い上半身と青い下半身を持ち、頭頂部から背面・両肩には黄色い縁取りがある。後頭部にはタコやイカの吸盤のような突起があり、胸から腹に走る黄色い縁取りは発光器官になっている。手はチューリップのような形状で、人間の指に相当する器官は視認できないが物を持つことはできる様子。劇中では使用しなかったが、大怪獣バトルや平成セブンでは腕の穴から光弾を放っていた。
ちなみに、このド派手なカラーリングは高山良策氏の工房から未着色で納品されたため、製作現場で余っていた塗料を使いまわした結果の産物だという逸話が残っている(特撮美術では地味な色の使用頻度が高いため、赤などの原色の塗料は余っていた)。
なお、成田亨によるデザイン画では顔にあたる部分は銀色であった。
後年の作品にて
ウルトラマンA
第7話「怪獣対超獣対宇宙人」と第8話「太陽の命 エースの命」に息子のメトロン星人jr.が登場している(ただし劇中で血縁関係は明言されていない)。
手に五本指、顔にV字の切れ込みなどの外見上の差異や積極的に戦闘に参加するなどの違いがあるが、何より変わっているのは宇宙人なのに地中から現れるという点。もっとも、『A』では地底人の初登場が異次元の割れ目だったり、異次元人であるはずのヤプールの一人やヤプールの生き残りが宇宙船に乗って宇宙からやってきたりと変わったヤツは結構いる。
最後はエースのバーチカルギロチンで倒されてしまうが、その切断シーンは細かく作り込まれた極彩色の内臓と体液が切断面から零れ落ちるという無駄に凝った作りになっており、もの凄く気持ち悪い。
平成ウルトラセブン
『地球星人の大地』で別個体が3体登場。
地下都市エコポリスを建設し、地球の環境問題対策に協力するふりをしつつ、裏でオゾン層破壊を目論む狡猾な宇宙人として描かれているが、言動が微妙に小物くさい。
地球人を見下しており、ゴミとまで吐き捨てている。
冒頭で1体がとある惑星でセブンと対決。逃げようとしたところをワイドショットで撃墜され、仲間が地球にいることを仄めかし絶命する。
その後地球に侵入した男女の個体が北川市にエコポリスを建造、トネザキ教授に近づき利用しようと企む。
しかし教授が、協力を拒むと人質にとり突入してきたウルトラ警備隊の抹殺しようとするも、モロボシ・ダンに阻まれ失敗。自ら正体を明かし変身したセブンと対決となる。1体は等身大でセブンのシェイクハンド光線を、巨大化したもう1体は新技リュウ弾ショットで倒されたが、セブンはエコポリスの爆発に巻き込まれて一時的に行方不明となり、しかも『誕生30周年記念3部作』にて再登場した時はこの戦いの影響で記憶喪失になっていた…
ちなみに本来登場しないはずの、前話太陽エネルギー作戦のDVDのメニュー画面のエレキングの上になぜか混ざっている。
ウルトラマンマックス
第24話「狙われない街」に、「狙われた街」に登場した同一人物が再登場。肩書きは「対話宇宙人」に変わっている。
「セブンに一刀両断されながらも着ぐるみの修繕の要領で治療されて一命を取りとめた」という設定で、普段は円谷プロの怪獣倉庫(着ぐるみ倉庫)に潜伏している。そのため、体に大きな縫い目がある。また、その時助けてくれた少年とは、40年が経ち彼が中年の刑事になっても「メトロン」「ケンちゃん」と呼び合うほど仲がいい。人間体は飄々としたスーツ姿の老人(声を演じた寺田農が人間体も演じている)で、長い潜伏生活で地球に愛着がわいている。
今回は、携帯電話から電磁波を流すことで人間を凶暴化させていた。しかし、以前のようにそれによって積極的に地球侵略を狙ったわけではなく、「機械に頼りすぎる地球人は何もしなくてもいずれ自滅する」という結論に達し、わざわざウルトラマンや原住民と戦う危険を冒してまで侵略する必要はなく、人間が勝手に滅んだ後で手に入れてしまえば良いとしており「その自滅をちょっと手助けしただけで悪気はない」との事。携帯電話という便利なツールで人間が退化していく様子を「猿」と例えており劇中演出でも痛烈に皮肉って描かれている。(上記のナレーションで「これは未来の出来事です、今の人間は宇宙人に利用されるほどお互いを信頼していませんから」と皮肉られていたが、その「未来」である今、当の宇宙人から「侵略という手間をかける価値も必要もない、待ってれば人間は居なくなるからいずれ地球は手に入る」と判断されてしまっている事がわかる)
同話の後半になってもマイペースを貫き、自ら潜伏場所に案内したカイト隊員(ウルトラマンマックス)をお約束のちゃぶ台でおもてなし(弄り倒すとも言う)しながら「眼兎龍茶(めとろんちゃ)」というPB商品すら勧めてくる始末であった。帰還を賭けたじゃんけん合戦の末、トイレのスッポンから自分のソフビ人形等を地球土産としてまとめ、本性を現し巨大化はしたもののその場でぴょこぴょこと走るふり(セブン戦開幕のオマージュ、またその行為を足踏みと捉え「セブンの頃から技術レベルだけが上がって人間は一歩たりとも進んでいない」事を表しているとも言われている)をするなどふざけてばかりで戦おうとせず、最後に「地球の黄昏が一番の土産」として迎えの宇宙船に乗って母星への帰還を果たした。マックスも思わず手を振って見送ってしまった。
メトロン「地球の夕焼けは美しいなぁ・・・取り分け日本の黄昏は。この陰翳礼讃が何よりの土産だな」
マックス「つべこべ言うんじゃない!!」
メトロン「ピュ〜♪(口笛)」
中の人の怪演もあって、この回はシュールギャグとして受け取られがちだが、メトロン星人の美しい地球への愛情と、いつまでたっても進歩しない地球人への失望の両方が窺える仕様となっており、彼の正論にカイトも「いいから早く帰れよ!」と繰り返すだけで言い返すことができなかった。
ある意味メトロン星人のキャラクターを掘り下げたドラマでもあった(昭和と平成の対比、メトロン星人の仕草など随所に作りこまれている)。
更に、当初は「町を狙っていた(人間=町を攻撃しなければ地球は手に入らないと思っていた)」宇宙人が「町を狙わなくなった(友好的な意味ではなく町=人間を無価値かつすぐ自滅すると判断した)」とも取れるタイトルの対比は今もなお語られている。
なお、マックスは他のウルトラマンのシリーズとは独立した世界観であり、そもそもマックス1話が地球史上初の怪獣来襲であるはずだが、この話は例外であるとのこと。
(ちなみに劇中ではセブンの存在は触れられておらず、ギルファスの件でかつてマックスが地球に訪れていた事が判明している為に「マックスにより倒されかけた」という解釈も行うことが出来る)
このように特徴的なエピソードの一方、「2度も人間を暴走させ被害を出しているにも関わらず今の人類に呆れ勝手に見限る」というタチの悪さを突っ込まれる事が多い。このエピソードが生前の実相寺監督の担当した最後の作品であるが平成からの作品では幻想的やメタ要素を含んだ摩訶不思議な展開などが主だった中で、初代マンやセブンの頃の本来氏が得意としていた文明批判やウルトラマンの無力さを強烈に描いたかなり異質なエピソードである。
(そもそも上記のセブン時のラストのナレーションも実相寺氏が後から加えたものである)
これらの面からウルトラマンシリーズに関して諍いが起きると「そんなだからメトロン星人に見限られるんだ」と自戒する声が上げられる事がある
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
超獣使いのレイオニクスとして登場。
宇宙人同士の戦いを好まず、怪獣同士の戦いを望む。戦いの場にもちゃぶ台を持ち込み、眼兎龍茶を置くこだわり様。
暴走しているレイが操るゴモラと自身が操るドラゴリーでレイオニクスバトルを行うがまったくかなわず「超獣が怪獣如きに!」と驚愕し、ドラゴリーのダメージがフィードバックしてきたため慌ててバトルナイザーに回収。その直後にレイモンに襲われるが、レイモンが別の怪獣の気配を察知したため「忘れんぞ、この屈辱」と捨て台詞を言って逃げていった。
その後レイに雪辱戦を挑むために等身大でペンドラゴンに現れレイを挑発し、ペンドラゴンが逃げようとするとバキシムを呼び出し空間転移と射撃で阻止。
ダイルとの戦いでまたしても暴走したレイモンとレイオニクスバトルを行うも、バキシムがレイオニックバースト状態のゴモラに敗北し、驚愕すると同時に自身の敗北を悟り消滅した。
その後、AC版GL弾の『ギャラクシーサーガ』モードにて霊体がヤプール人によってインペライザーと融合させられ、バキシマムをお共にレイに戦いを挑むが、ウルトラマンメビウスが救援に現れて敗北した。
ウルトラ銀河伝説
ウルトラマンベリアルの百体モンスロードにて復活。
怪獣墓場でガッツ星人・エレキング・キングジョーブラック・キングパンドンらどこかで見たような面子で徒党を組みセブンに襲い掛かるが、アイスラッガーを受けて怯んだところをワイドショットで粉砕された。
ウルトラゾーン
ウルトラゾーンが閉じる数日前に宇宙区星雲七丁目8番地に出現し、現地の警察官から職務質問された。
目的はセブン本編と同じくタバコに宇宙ケシの実を仕込んで地球人を暴走させての地球侵略であり、警官にそれをべらべらとくっちゃべってしまったにも関わらず、おしゃれなボディに免じて見逃される。オイ、捕まえろよ。
警官には腕が袖、青い部分がデニムに見えているらしく、こういう体だと理解して貰うのに苦労していた。
解説映像ではビルの屋上であぐらをかいたり、ビル街で足踏みをするという奇怪な言動を見せた。
ミニコーナー『怪獣English』で登場するが、普通にメトロン星人が自己紹介するというものであり、ほかの回とは違ってネタに走ってはいなかった。
ウルトラマンギンガS
『ウルトラマンギンガS』第12話「君に会うために」にジェイスという個体が登場。
性格は温和かつ理知的であり、ガッツ星人ボルストとは反りが合わない。エクセラーからは『夕焼けのエージェント』との通称で呼ばれている。
ウルトラマンオーブ
声は外島孝一氏が担当。
ウルトラマントリガー
マルゥルと言う個体が味方として登場。
13話は彼の当番回で総集編色が濃い回であったがちゃぶ台と夕日がしっかり登場するあたりメトロン星人の血筋であろうか?
漫画
ウルトラセブン
桑田次郎の漫画作品。
この作品ではとにかくメトロン星人がただの凶悪な宇宙人として描かれているのが特徴。
冒頭のシーンでは、まず父親のタバコをイタズラで吸った少女(小学生くらい)が凶暴化し、斧を持ち出して父親を殺し、続いて眠っていた母親まで殺してしまう。
ダンはライフル魔を取り押さえた後、警察署から徒歩で帰路につく(フルハシが撃たれたのでアンヌがポインターで送って行ったため)。その時、ダンプカーが背後から突っ込んできて轢き殺されそうになり、なんとか逃れるも土砂に埋められてしまう。しかも相手は「ねんいりにぺしゃんこにしていくか」と発言。完全に殺しにきている。
原作では地球人に扮したメトロン星人が活動していたが、この漫画ではメトロン星人の手下になった地球人がダンを襲ったり、自動販売機に件のタバコを仕込んだりしていた。この地球人については、操られていたのか懐柔されたのかは不明となっている。
またメトロン星人の宇宙船はビルの内部に隠されており、ちゃぶ台もなければ胡坐もかかない。
しかも上記の地球人は「もう用はない」という理由で光線で焼き殺されてしまう。更にその死体は目障りという理由で完全に焼き尽くされ、ただの灰の塊にされてしまう。
ちなみにタバコに結晶体を含ませて販売していたのは実験であり、真の狙いは水や空気に混入して地球人を狂わせ殺し合いをさせて自滅させるため。そうして地球を乗っ取るのが目的だった。このメトロン星人は母星から地球侵略の先兵(スパイ)として送り込まれたという設定であり、実験の成果を母星に持ち帰った後、本格的に地球侵略を果たそうとしていた。
船内の兵器でダンを殺そうとするもウルトラセブンに変身されて敗色が濃くなったため、宇宙船を2つに分離させてセブンを閉じ込め、爆破して殺害しようとする。しかし、脱出したセブンは宇宙船の片割れを投げつけ、メトロン星人が乗った宇宙船に激突させて爆破し倒した。
ラストシーンではフルハシがタバコを吸って凶暴化したと見せかけた演技を行い、ソガとアマギに追いかけられるという平和的なものになっている。
かがやけ ウルトラの星
内山まもるの漫画作品。
メフィラス星人の配下として登場。
怪獣軍団を率いて九州を攻撃するがゾフィーの活躍により一時撤退、最後はアイスラッガーでバルタン星人・ガッツ星人・ナックル星人・巨大ヤプールと共に1コマで切り刻まれて倒された。
ウルトラマンSTORY0
幻惑を武器に使う星間連合幹部として登場。
自らの能力を模したメカメトロンとビーコン・サータンのコンビを使役し、ウルトラ兄弟を苦しめた。幻惑剤の原料となる植物を作る星のプラントがウルトラマンレオに破壊されると星間連合を脱退、どこへともなく逃走していった。
酩酊!怪獣酒場
第49話で登場。「怪人バル」からの刺客で怪獣酒場の評判をガタ落ちさせる為に暗躍する。
江幸田周辺の水道水に赤い結晶体を混ぜて人間を凶暴化させ、怪獣たちを排斥するように仕向けた。
しかし、酒場の怪獣達が話し合いをしたところ、いつも通りうるま達に接するという結果に終わった為、作戦は失敗してしまう。
ウルトラ怪獣擬人化計画
電撃版とPOP版それぞれで擬人化されている。
電撃版
デザイン担当はむりりん氏。
長い頭をアップの髪に準え、発光器官をニプレスか湿布のような形で再現したセクシーなもの。そのため、一部では“エロロン星人”等とも呼ばれている。
ここでもやっぱりちゃぶ台がセットで描かれている。
原画展で行われた第1回人気投票では6位にランクイン。その後9月に行われた第2回原画展での投票では4位へ躍進した。
「メトロン商店」という八百屋兼駄菓子屋の店主として登場(一方で、他の登場キャラのように学校に通学しているような描写はなく、現段階では学生かどうかは不明)。
円谷学園の怪獣図鑑に彼女と思われる人物の項目があることから、卒業生(OG)ではないかとする説がある。
メトロン星人のカイジューソウルを受け継いだ怪獣娘:「百地メル」として登場。
国連の国際怪獣指導組織GIRLSのメンバーの1人。
第1話の主人公である滑川シイナの担当カウンセラーであり、彼女に大怪獣ファイトに出るよう勧めた張本人でもある。
なお、登場したのはシイナの回想シーンのみで、挿絵も描かれていない。
POP版
こちらはパステルデザインのPOP氏によるデザイン。
長い頭を帽子(ちなみにこの帽子には収納スペースが設けられており、色々なものを入れることができるという裏設定がある)、フジツボ状の目をツインテール(髪型)を通す穴にし、電撃板より幼めに描かれている。
漫画版では準レギュラーで、マイペースな不思議ちゃん、またはメカニック担当として活躍している。なお、不思議ちゃんの要素は表面的な演技で、その実そう言った印象を利用してダークネスファイブとしての活動の主導権を握ったり、イカルス星人に対して牽制と交渉したりと食えない裏の顔を持っている。
当然ながら夕焼けやちゃぶ台はセット。加えて、原作で潜伏していたアパートが真っ二つに割れて宇宙船が現れたシーンを弄り、大掛かりなカラクリ等にこだわる気質として描かれる。
なお、脚に履いているのはタイツではなくミニスカートの中まであるサイハイソックス。
実はセブンに対して恋心を抱いており、同じくセブンにぞっこんなゴドラ星人とはそのことで初対面時からすっかり意気投合しており、地球来訪時には一緒にコスプレをして写真を撮って大はしゃぎするなど、とても仲が良い。
セブンと交戦して倒された個体であると明言されているが、一方で、眼兎龍茶をメフィラスに飲むよう勧める、体を真っ二つにされても縫い合わせることで元通りになる、ゴドラ星人から「対話宇宙人」と呼ばれる、オタ芸にはまっているなど、『マックス』に登場した個体や『ギンガS』に登場したジェイスの設定も盛り込まれている。
ちなみに、POP版デザインでは顔にフェイスペイントがあり、漫画版でも当初は顔にフェイスペイントがあったものの、途中からそれがなくなってしまっている(単行本第1巻では、これに統一する形で、初登場時からすべてのシーンにおいてフェイスペイントが消されている)。フェイスペイントを削除した理由として、風上氏は「漫画として見てあえて省略した」と語っている(同様の理由によりテンペラー星人もフェイスペイントが削除されているが、こちらはメトロンとは異なり、最初から描きこまれていない)。
ゲーム
ウルトラセブン(SFC)
ステージ2に登場する。原作では使わなかった飛び道具を取得している他ガード時にバリアを張る能力も得ている。
とはいえ序盤の相手なのでそこまで強くはない。
ウルトラ闘魂伝説
雑魚敵として大量に登場し、タバコの毒ガスで攻撃してくる。
スーパーヒーロー作戦
メフィラス星人配下として登場。
やはりタバコ作戦を行うも、最後はデビルガンダムの散布したDG細胞を浴びてザラブ星人共々ゾンビ怪獣に成り果てた。
怪獣バスターズ/怪獣バスターズパワード
ゲームを進行させると研究員として参戦。得意分野は『兵器』。無印とパワードで登場の経緯が異なるが、どちらでも二階の空部屋に畳とちゃぶ台・その他調度品を持ち込む。また彼を参加させることで、『メトロンスーツ』『メトロンアーム』が開発できる。MA『EXアーム』とアクセサリー『ちえのもんよう』も彼から受け取れる。
大怪獣バトルシリーズ
アーケード版ではEX第2弾から登場。
wiiで発売されたウルトラコロシアムでは惑星モーン・スターにバカンスに来ていた宇宙人として登場。リトラ(S)に宇宙船を破壊され、縄張りとは知らずに侵入してきた主人公を敵と認識し、メルバを従えて勝負を挑んで来る。
大怪獣ラッシュ
ラッシュハンターとして複数個体が参戦。両手にレーザー砲を仕込んだメタバー、ムチの遣い手のウィップ、異様にムッキムキなデストロイなどがいる。
ロストヒーローズ
1において仮面ライダーWの風都をモチーフにした1面ステージ『ビギンズ・キューブ』に登場。偶然にも見た目がそっくりなスイーツ・ドーパントを連れて登場する事も。なお、仮面ライダーWにはマックス時代の中の人が登場したのでこのマップに出現すると思われる…のだが、肝心のテラー・ドーパントは仮面ライダーWの風都博物館とガイアゲートをモチーフにしたショッカー・キューブ(ぶっちゃけ、アジト・キューブの方がショッカー基地の要素があるのだが…。非常にややこしいっ!)にボスとして登場するので、ビギンズ・キューブには登場しない。
ジェノサイド・キューブではベリアルによってベムスター、バキシムと共に召喚されたが、自我を有しておらず、ただただ唸り声をあげる怪物と化していた。
サブクエストではビギンズ・キューブの風を利用し、赤い結晶から発生した煙を蔓延させてヒーロー同士を戦わせて自滅に追い込もうとしたが、Wの怒りを買い、ヒーロー達に計画を打ち砕かれた。
ロストヒーローズ2
サブクエストでシャプレー星人、クール星人と連合を組み、リジェスの力を利用してヒーロー討伐を目論んだが…結果はお察し。
ライブステージ
ウルトラマンファンタジックライブ2007
最初は人間態の姿で登場。「夢の世界の魔法使い」を語り、マジックで子供達に親しげに接するが、その本性は大人たちを夢を捨ててしまった存在だと軽蔑し、子供の純粋な魂を奪おうと目論む侵略者である(それに相反するように、タロウは両親から「夢は形を変えるもの。それでいて素敵なもの」だと聞かされており、「大人だって夢を持っている」という認識を持っている)。
ウルトラセブンのアイスラッガーに切り裂かれても尚、息があり、置き土産にゼットンを残して地球を去った。
その他
- 松本人志のお気に入り。おもちゃの人形をメトロン星人以外買ってもらえなかったことが理由だそうだが、大人になって「狙われた街」を見た際にその出来の良さに感心したとか。
- 『仮面ライダーW』ではそっくりさん が確認されたほか、『マックス』時代の中の人がレギュラーで登場していた。
- 「ハコダテ観光ガイド イカール星人襲来中!」動画DVDでは、終盤に名前・外観共々パロディの「マグロン星人」が登場する。個体名は「トイ」と「オーマ」という津軽海峡のマグロ漁港が元ネタ。
- 特撮に詳しいことで知られる声優の鈴村健一は、なぜか「この毒を盛られたヤツはやる気をなくしてしまう」と勘違いしていた。ちなみに鈴村氏がこの発言をしたラジオで共演していた杉田智和は「明太子」と呼んでいた。
- 『アメトーク』のウルトラマン芸人の回で、出演者の一人である川島が高速道路のサービスエリアで甥っ子にせがまれてウルトラマンのガチャガチャをやらせた所、(甥っ子が)『メトロン星人とちゃぶ台のセット』を引き、(その時は)何故ウルトラマンの怪獣とちゃぶ台がセットになっているのか分からず「もしかして異物混入なのかもと思った」とコメントしている。
担当俳優・声優
中江真司(セブン)
寺田農(マックス)
龍谷修武(大怪獣バトル)
竹井亮介(ウルトラゾーン)
しおつかこうへい(ウルトラマンギンガS)
外島孝一(ウルトラマンオーブ)
担当スーツアクター
荒垣輝雄(セブン)
横尾和則(平成セブン)
新井宏幸(ウルトラマンオーブ)
関連イラスト
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彼らから鼻で笑われそうな性格