ドクロッグ
どくろっぐ
基礎データ
概要
グレッグルの進化形。初登場の『[[ダイヤモンド・パール』ではグレッグルがノモセシティのマスコットになっているなど作中で親しまれている一方、こちらは悪役の手持ちとして登場する。
全体的に元の面影を残しつつも、より攻撃的な外見へと成長を遂げた。また進化に伴い、若干だが体色が薄くなっている。
頭部からはツノのような突起が生え、拳からも赤く鋭いトゲ(あるいはツメ)が伸びている。このトゲからはかすり傷でさえ命を落とすほどの猛毒を分泌している。
ちなみにこのトゲはグレッグル時代の中指が発達したと思われがちだが、よく見ると生えているのは手の甲からであり、ドクロッグの指の本数自体はグレッグルと同じ3本なので描く時は注意。
最も特徴的なのは喉元の真っ赤な毒袋。ここに溜まった毒液は、喉を鳴らすことで練り込まれより強力になる。戦いの前に喉を鳴らして練りこんだ毒液を、体内の管を通して拳のトゲに送り込む。
なお、毒袋のサイズはオスの方が大きい。
カエルらしく柔軟な身のこなしで攻撃を躱し、跳ねるように相手の懐に飛び込むと、えぐるような拳の一撃で猛毒のトゲを突き刺す。そして獲物を仕留めるとゲロゲロと雄叫びを上げる。
「どくづき」はまさにこのポケモンのためにある技と言っても過言ではないだろう。
なお、グレッグルの毒は腰痛に効く鎮静剤に加工できるが、こちらの毒も薄めて数種の野草を混ぜ二晩煎じれば、強壮の薬になるらしい。
進化前同様モチーフはヤドクガエルと思われ、名前の由来も「毒+フロッグ(蛙)」だろう。なお、ドグロッグと誤植される事もしばしば。
『ソード・シールド』の図鑑説明に依るとガマゲロゲとは近縁種である模様。それを裏付けるかの如く、ガマゲロゲはみず・じめんタイプでありながらどくタイプやかくとうタイプの技をいくつも覚える。もっとも、ドクロッグの方はみずタイプの技をほとんど覚えないが。
ゲーム中での特徴
種族名 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドクロッグ | 83 | 106 | 65 | 86 | 85 | 85 | 490 |
オオニューラ | 80 | 130 | 60 | 40 | 80 | 120 | 510 |
「どく・かくとうタイプ」というタイプの組み合わせを有し、エスパーに対して4倍弱点を持つ一方で、フェアリーに強い格闘ポケモンという珍しい長所も持つ。
その見た目や「ふいうち」「ちょうはつ」などの習得技からよくあくタイプに間違えられるが、あくタイプは一切入っていない。
インファイトこそ覚えられるもののかくとうタイプとしては攻撃のステータスは並み程度であるため、アタッカーとして使うなら火力や素早さの補助が重要となってくる。
耐久面はかなり脆いが、回復技である「ドレインパンチ」を覚える他、優秀な耐性を活かして「つるぎのまい」「ビルドアップ」を積んで居座る戦法も可能。
物理型のみならず、「わるだくみ」を使えば特殊型もできる。サブウェポンも豊富で、「バレットパンチ」や「ふいうち」「しんくうは」「こごえるかぜ」など、半端な素早さを補う技も多数覚えられる。
総じて優秀なタイプと多彩な技を持つが、種族値は全体的に中途半端であり、タイプ相性が良くない相手だとそのまま力負けすることが多い。
パワー偏重な傾向が強い格闘ポケモンにおいては非常に珍しく、決定打こそ乏しいがとにかく多芸で器用なポケモンと言える。
最大の特徴は特性「かんそうはだ」で、みずタイプの技を無効にするほか「あまごい」や「あめふらし」と相性抜群。加えて、ダブルバトルで便利な「ねこだまし」「フェイント」「ちょうはつ」「ファストガード」などを覚えるため、「あまごいパーティ(雨パ)」のサポート、または雨パ対策に起用されることが多い。
隣で「なみのり」を使えば攻撃と回復を同時にできるのも長所。
代わりに晴れやほのお技にはすこぶる弱くなるため、晴れパ相手には他の面々以上に苦戦を強いられる。一応くさタイプには強いが。
耐性や弱点が独特なため扱いが少し難しいが、うまく動かせればとても強い。実際第4世代中期にエンペルトと組んで世界大会で優勝した経験も持ち(通称「ドクロエンペ」)、後期には雨パ対策要員として多くのカイオーガやパルキアを葬ってきた。
また、蛙をモチーフにしたポケモンの仲間は何かと雨に強いシナジーがあるので、
以下のイラストのとおり、ニョロトノの「あめふらし」、ガマゲロゲの「すいすい」、そしてドクロッグの「かんそうはだ」という雨&蛙パーティを組んでも面白い。
XYでも蛙が登場したため、よりバリエーションが豊富になった。
なお、蛙であり「かんそうはだ」持ちであるが、こおりタイプの技は覚えるのにみずタイプの技は「ひやみず」と「あまごい」しか覚えない。
ちなみにアニメ版準拠設定のポケモンキャラクター図鑑では、青いカラーリングの通常個体でなく青緑の色違いが掲載されている事が多く、アニメに登場する個体も色違いが殆どである。
(え?色違いの出番が多かったヨルノズク?あいつは通常カラーで掲載なんだ。何故かって?察してくれ…。)
なおこの色のパターンはポケとるやLEGENDSアルセウス、ポケモンHOMEなど一部作品で通常色として採用されているほか、厳密にはゲームで色違いと設定された配色とは異なる箇所もある。(毒袋や爪の色が、色違い個体の持つピンク系統の色でなく、通常色に近い赤系の色であるなど)
一方、ポケモンGOや大多数の本編作品では、青いカラーリングが通常色となっており、色彩変更が行われたのかについては定かではない。
第9世代ではテラスタルを獲得。火力や技範囲を増強しつつエスパー4倍弱点を消せるようになった。しかも元々「かんそうはだ」を持っているので、水弱点や炎耐性を持つテラスタイプに変わることで弱点を減らすこともできる。
一方でメインウェポンを両方とも無効化するサーフゴーと、同じどく・かくとう複合の競合であるオオニューラの参戦が向かい風となっている。特にオオニューラは合計種族値だけで20も差をつけられているだけでなく、不要な特攻を削って攻撃、素早さを高めた無駄のない配分(耐久は若干ドクロッグが上回っているが、ポケモン全体で見れば低耐久なのは変わらない)をしておる。さらに隠れ特性の「どくしゅ」まで重複しているため、物理アタッカーとしてみれば完全に株を奪われてしまっている。
オオニューラでは使えない「イカサマ>イカサマ(ポケモン)」「こごえるかぜ」「ふいうち」「ひやみず」といったテクニカルな攻撃技、「アンコール」「いばる」「こわいかお」「てだすけ」「バトンタッチ」といった変化技を多く憶えられる(逆にドクロッグは「いやなおと」「すりかえ」「どくびし」など、オオニューラの憶える一部有用な変化技を憶えない)ので、「かんそうはだ」による水耐性も併せたテクニカルな立ち回りによる差別化が重要になるだろう。ただし「おうごんのからだ」で変化技に耐性を持つサーフゴーに対しては、オオニューラ以上に苦戦を強いられることとなる点には注意。
使用トレーナー
ゲーム版
- サターン:ギンガ団幹部
- ゲン:ポケモントレーナー
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- キョウ:四天王(ジョウト)
- スモモ:ジムリーダー(シンオウ)
- ホミカ:ジムリーダー(イッシュ)
- レンブ:四天王(イッシュ)
- ゲーチス:プラズマ団ボス
- ベル:ポケモントレーナー
- グズマ:スカル団ボス
- マリィ:剣盾ライバル
- ジュバ:ジムチャレンジャー
- オウメ:野盗三姉妹
- ビワ:スター団かくとう組チーム・カーフボス
- ツナキ:テラレイドバトルサポートトレーナー
アニメ版
- サターン(DP)
- ロケット団精鋭部隊(新無印24・74・75・90話)
漫画版
- サターン(ポケスペ)
- ゲーチス(ポケスペ)
番外作品
アニメ版
- サターンのドクロッグ
- DP69話からギンガ団の幹部・サターンのポケモンで登場。同話がきっかけでタケシのグレッグルとは因縁を持つようになり、DP96・97話でカンナギ研究所ではグレッグルを気絶に追い込むなど完膚なまでに叩きのめした。しかし、DP152話のやりのはしら内での攻防の際、「かわらわり」により敗北した。
- 新無印24・74・75・90話
- ロケット団精鋭部隊のポケモンで登場。
その他
DP | 86話 |
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XY | 103話 |
劇場版 | 氷空の花束 |