基礎データ
全国図鑑 | No.0168 |
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ジョウト図鑑 | No.033 |
マウンテンカロス図鑑 | No.108 |
アローラ図鑑 | No.023 |
メレメレ図鑑 | No.023 |
ウラウラ図鑑 | No.011 |
キタカミ図鑑 | No.002 |
ローマ字表記 | Ariados |
ぶんるい | あしながポケモン |
タイプ | むし / どく |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 33.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性1 | むしのしらせ:自身のHPが1/3以下になった時、むしタイプの技の威力が1.5倍になる。 |
特性2 | ふみん:「ねむり」「あくび」状態にならない |
隠れ特性 | スナイパー:攻撃が急所に当たった時、与えるダメージが1.5倍になる。 |
おとしもの | イトマルのいと |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称
英語・ドイツ語 | Ariados |
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フランス語 | Migalos |
韓国語 | 아리아도스 |
中国語 | 阿利多斯 |
進化
イトマル → アリアドス(Lv.22)
概要
イトマルがレベル22で進化する。蜘蛛をモチーフにしたポケモンである。
バタフリーとスピアーに続き、これ以降シリーズ恒例となる「序盤に登場するむしポケモン」の二代目。初登場の金銀ではレディアンと対の関係になっていた。
夜行性であり、待ち伏せ型だったイトマルとは違い能動的に狩りをするタイプの蜘蛛ポケモン。見た目はジョロウグモに近いが、実際の動きはタランチュラやハエトリグモのように動き回る。
蜘蛛らしく、相手に噛み付いて溶解液でじわじわ溶かしながら食べる。
尻からだけでなく、口からも糸を吐けるので、一見するとどちらが頭かわからない。(口から糸を吐く蜘蛛は僅かながら実在する。)
常に尻から出ている一本の糸をたどっていくとアリアドスの巣に着く。
一度捕獲した獲物に糸をかけてからわざと逃がし、糸を辿って獲物の仲間ごと一網打尽にする。Newポケモンスナップでも、蜘蛛の巣に捕らえたアマカジを敢えて吹き飛ばして逃がしている様子が確認できる。
ゲームでは巣を張らずにもっぱら徘徊して狩りをする生態だが、アニメ版では蜘蛛の巣を張って獲物を狩る事もあるようで、ジグザグマやポッポ、コラッタといった現実のクモの天敵である動物をモチーフとしたポケモンすらも狩ることが分かっている。食べることさえできれば相手がどんなフォルムかどうかは無頓着のようである。ちなみに、この糸は衣服に加工する事ができるらしい。
また、天井や垂直の壁もスイスイと渡れるが、これは足の先に小さな鉤爪が付いているためである。こんなポケモンがズシンと天井から落ちてくると思うと中々に恐ろしい光景である。
名前の由来はギリシャ神話のアリアドネから。また、短刀の「ドス」の可能性もなくはないだろうか。
アリアドネは英雄テーセウスがミノタウロス討伐のためにクレタ島を訪れた際、
ミノタウロスが幽閉されている迷宮から脱出するための道標として糸球を渡したとされている。
しかし六本足であることと名前に含まれる「アリ」から蜘蛛ではなく蟻のポケモンだと勘違いした人も結構居そうである。ただ、毒を持つアリや顎が大きく強力なアリもいるので、「アリの怪物」と強引に言えなくもない見た目とタイプをしている。
また、アリに擬態するアリグモという蜘蛛も実在するためにアリに似ていると解釈してもあながち間違いではないだろう。
ゲームにおける特徴
進化前同様に基本的には夜のみ出現する。しかし、ずつきで落ちてきたり、ORASでは空の柱で群れて登場したりする事もある(新ホウエン図鑑に含まれていないにも拘らず群れで出現するのは実はイトマル系統のみ)。
第7世代ではスカル団のボス・グズマの手持ちとして抜擢されている。
第8世代ではリメイク以外での登場は叶わず、復帰は一世代後のポケモンSV・DLC「碧の仮面」まで待つ事になった。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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70 | 90 | 70 | 60 | 60→70(第7世代~) | 40 | 390→400(第7世代~) |
古き良き序盤虫ポケモンの宿命ゆえに、ステータスはかなり低め。
攻撃が高いものの残りは悲惨。わかりやすい鈍足紙耐久である。
登場した時点でイトマル共々「クモのす」という専用技(当時)を貰っており、その後も「ねばねばネット」など蜘蛛ポケモンらしい技をいくつも習得している。元祖・蜘蛛ポケモンの意地といったところであろうか。
現在は改善されているとは言え、初登場時はなんと自力で覚える一致技が当時威力20の「きゅうけつ」と威力15の「どくばり」しか無いという始末であった(もっとも当時のむしタイプはほとんどが似たような境遇だが)。
ただしやたらどくタイプに与えられなかった「ヘドロばくだん」は辛うじて習得できた。
と、言うか「ヘドロばくだん」に頼らないと本当にどうしようもなかった。
第4世代ではようやくまともな威力の「むしくい」と「どくづき」を入手。
加えて鈍足を補う「ふいうち」と「かげうち」という2種類もの先制技をゲット。
この辺りから世代毎に強化され続けている。
第5世代では同じ蜘蛛でありむし/でんきタイプという珍しい組み合わせのポケモン、デンチュラが登場。
が、それ以上に問題なのが同タイプかつ異常に芸達者なペンドラーの登場。
攻撃や素早さで上回られており、差別化に悩む結果に。
第6世代ではタマゴ技で念願の「メガホーン」を習得。最大火力が更新された。
また、「ねばねばネット」も習得。ペンドラーとの差別化要素をどうにか得た。
第7世代では悪の組織のボスの手持ちに抜擢されたからなのか、特防種族値が+10。
まだ不安はあるものの、耐久が多少改善された。
さらに、この世代で突然系統専用技である「どくのいと」を新規習得。
他にも「きあいだめ」や「つるぎのまい」などを新たに習得している。アリアドスにとってはこれまでに無い躍進と言えよう。
ついでに蜘蛛ポケモンの後輩としてオニシズクモが登場。
これまた珍しい組み合わせのタイプを持つポケモンだが、それ故にアリアドスの立場が脅かされることは無かった。
だからと言って採用率は上がったかと言うとそうでないのが悲しい。
USUMでは「とびかかる」や「とびはねる」・「じごくづき」・「じだんだ」と有用な技を習得した。
特にじだんだは待望の対はがね技となる。
第8世代では残念ながら本編未登場。
リメイクであるBDSPには登場できたが、アリアドスがいない間に「クモのす」が廃止されてしまう。どくどくやエレキネットも喪失。
かろうじて専用技「どくのいと」は守り切った。
第9世代ではレディアンを差し置いてDLC碧の仮面でようやく復帰。
「アシッドボム」「むしのていこう」「とびつく」「うらみ」「はたきおとす」など、これまで以上に相手に嫌がらせができるわざを多数習得できるようになり、ある意味蜘蛛らしい搦手のエキスパートとなった。
今世代では同じく蜘蛛がモチーフの搦手使いが新たに登場しているが、こちらは攻撃しつつ相手を弱体化できるわざが多い点や、いざとなれば積極的に攻める事も可能な最低限の火力を持っている点が強み。
何よりSVに同じむし・どく複合はモルフォンしか存在しておらず、目の上のたんこぶであるペンドラーは不在。ある意味チャンスである。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
トウキチ(無印176話)
タクマ・イチロー(AG14話)
ハーリー(AG)
ポケモンハンターJ(DP)
アオイ(DP91話)※トライアスロン
カツキ(新無印79話)
漫画版
アンズ(ポケスペ)
仮面の男(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
2016年12月に実装され、進化前のイトマルが見つけやすいこともあって育成は簡単(最近は種類がいっぱいいるため難しくなっているが)。
当初は序盤ポケモンの中でもぶっちぎりの不遇さであり、一致技でもゲージ量に対して威力の低いものしかなく、これといって使いようがなかった。
しかし2021年6月、ついにその汚名を返上する。「どくばり」がサイコカッター並みの回収性能にパワーアップし、「クロスポイズン」の威力アップ+1/8で攻撃↑↑の効果が追加、「とびかかる」の新規習得の3大強化によりスーパーリーグでの活躍が大いに期待されるようになった。苦手なほのおタイプ、はがねタイプに対してもとびかかるを撃っとけば普通に強い。
耐久は決して高くはないが、驚異のスピードで味方を有利な展開にするギミックなポケモンである。
『ポケモンマスターズ』
アンズ&アリアドス
どくタイプのテクニカルで、どく状態の相手のこうげき・とくこう・すばやさを下げる「ベノムトラップ」という独自のデバフ技を持っており、猛毒や毒を撒けるバディーズと組むと、そこからベノムトラップで火力を削ぎ落として毒で倒れるまで粘る所謂毒殺耐久戦法が行える。
『ポケモンレンジャー』
むしぎらいのメカニックを連れて行くミッションで最大級の障害となる。何故なら主人公が近づくとしつこく追ってくるので、またスタート地点からやり直しになりかねないからである。虫嫌いのプレイヤー達もさぞトラウマになったに違いない。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
毒々しい見た目故に、スピアーと並んで悪者扱いが多い。
初期には176話でメインを務めたりとさほど扱いは悪くなかったのだが、話が進むにつれ悪役という印象が濃くなってしまい、アニメではDP編に於いてしょっちゅうヒカリを襲っていたので、「ヒカリの天敵」と呼ばれることも。ただ、悪役扱いが多いという印象が定着した後も稀にそれ以外のポジションで登場する話もある。
〈レギュラーの手持ち〉
ゴウのアリアドス
新無印32話で草が生い茂った場所でゲットされた。幼少期のゴウとトキオを襲った個体と同じかは不明。107話ではケロマツのために住処を譲ったベトベターの新しい住処を作るために他のポケモンと共に作業をしていた。
〈ゲストやライバルなど〉
トウキチのアリアドス
無印176話にて、ジョウト地方で忍者が修行する忍法学園園長のポケモンで登場。ロケット団にポケモンを盗まれた時はトウキチはアリアドスの糸を使った凧で追いかけている。
タクマ・イチローのアリアドス
AG14話でサトシのピカチュウとキモリとダブルバトルした双子の兄のポケモンで登場。
リオンのアリアドス
『水の都の護神』で登場した怪盗姉妹のリオンのポケモン。姉・ザンナーのエーフィ同様相当鍛えているようで、姉妹のコンビネーションでラティアス・ラティオスが攻撃する隙を与えなかったほど。
ハーリーのアリアドス
AG143話から登場したハーリーの手持ち。コンテスト・ヤマブキ大会でムサシのソーナンスに勝利するも、ハルカのゼニガメには敗北した。モダマ大会では1次審査を2位で通過している。
AG156話
忍者スクールの眼鏡をかけた男の子のポケモンで、ポケモンを奪おうとしたロケット団に「いとをはく」でロケット団をぐるぐる巻きにした。
ヒカリの天敵であるアリアドス達
DP1話でナナカマド研究所の外れの森に群れで住む。研究所から逃げ出してきたポッチャマが引っかかり、それを助けようとしたヒカリに攻撃を仕掛けてきたが、どくばりを耐え抜いて放たれたポッチャマのがまんで倒された。
DP122話:タツナミタウンの外れの森に住む群れ。ポケモンセンターから逃げ出したポッチャマが森でアリアドスの糸にからまり、ヒカリが助けようとした時に群れで一斉に攻撃しようとしたが、ポッチャマが「がまん」を使った事で一気に倒された。
DP140話では、ヒカリが迷い込んだ過去と現在と未来を繋ぐ場所で、はぐれたサトシやポッチャマを探していたヒカリに襲いかかる。駆けつけたポッチャマがヒカリを守り、アリアドスの群れを撃退する。ヒカリの旅立ちの日の再現と思われる(サトシの方もオニスズメに襲われてるため)。
特別編『ヒカリ・新たなる旅立ち!』では、第1話同様と思われる群れに加えてなんと色違いのアリアドスも登場。強力なサイコキネシスを覚えており、ヒカリの手持ちを雁字搦めにしてヒカリ達を追い詰めたが、ヒカリのヒノアラシがマグマラシに進化し、撃退された。
ポケモンハンターJのアリアドス
ターゲット捕縛用、邪魔者の拘束時などにも使用する。
DP71話
サトシ達がJの部下達と戦った時に近くの木にぶら下がっていたポケモン。ポケモンレンジャーのハジメにキャプチャされ、部下達のクロバットに「いとをはく」で雁字搦めにした。
DP91話
サマースクール編にて、トライアスロン森の競技でアオイが使用。アオイを乗せて突き進み、「いとをはく」で木の枝に糸をからませブランコの要領で一気にサトシ達を抜き去った。
カツキのアリアドス
新無印79話で大昔の城主ヒサシから城を乗っ取ろうとしたツキヤの末裔・ツキヤのポケモンで登場し、当主となるハルヒと衣装を取りかえっこしていたコハルを糸で縛って捕らえる。
なお、終盤で日食城では「太陽・月を名前に入れるしきたり」があると判明するのだが、カツキの手持ちをよく見ると夜と月に関するポケモンであり、アリアドスは夜に出現するポケモンである。
その他
無印 | 227話 |
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DP | 25話(回想) |
XY | 55話・61話(回想)・69話・70話・99話・100話・102話・112話・話113話・123話・131話 |
SM | 61話 |
新無印 | 24話 |
めざポケ | 3話 |
劇場版 | ココ |
『ポケモンKids TV』
『ぽかぽかマグマッグハウス』にて、イトマル・バチュルと共にお婆ちゃんの編み物の手伝いを行っていた。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
3章でアンズの手持ちで登場。口から吐き出す硬く鋭利な「功刃の糸」と、尻から出す粘着力のある「守護の糸」を使う事ができ、攻撃と守りのそれぞれで使い分けている。また、建物に忍び込む時もアリアドスの糸を使用している模様。
- 同章では仮面の男の手持ちでも登場している。
関連イラスト
関連タグ
0167.イトマル→0168.アリアドス→0169.クロバット
同複合タイプ
ビードル/コクーン/スピアー/メガスピアー コンパン/モルフォン
関連ポケモン等
クモポケモン
忍者仲間
その他
レディアン:対になるポケモン
コクモ:イトマルの原型になった没ポケモン