「DC バットマンのおかげでデカくなった会社だ」
誘導
主人公のヒーローについてはバットマン(キャラクター)を参照。
概要
アメリカにあるとされるゴッサム・シティを舞台に、ブルース・ウェイン青年がコウモリを模したマスクとコスチュームをまといバットマンに変身して悪と戦うというのが基本的なストーリー。原作者はアーティストのボブ・ケインと作家のビル・フィンガー。
1939年にアメコミ誌上に初登場して以来、実写映画、アニメ、ゲーム、パチスロやパズドラとのコラボなど様々なメディアミックスが行われている。
同じくDCコミックスのスーパーヒーローであるスーパーマンやワンダーウーマンらとは度々共演しているが、バットマン自身の場合は他のヒーローの様にスーパーパワーを持った超人ではなく、あくまでも努力と知恵を駆使して戦い、肉体的にも精神的にも弱さと脆さを持つ「ただの人間」であるというのが特徴。
登場キャラ
バットファミリー
初代ロビン→ディック・グレイソン(ナイトウィング)
四代目ロビン→ステファニー・ブラウン
五代目ロビン→ダミアン・ウェイン
- バットガール
- アズラエル/ジャン・ポール・ヴァレー
- エース/バットハウンド
バットマンが飼っている犬。古くから登場しているキャラで(初出は1955年『BATMAN』#92)、彼の自警活動を補佐していた。
元は彫刻家、ジョン・ウィルカーの飼い犬。ウィルカーが犯罪に巻き込まれた際、川でおぼれかけてバットマンとロビンにより助けられた。事件の解決後に色々あって、ブルースが保護する事に。額に特徴的な模様があるため、そこからバットマンの正体がブルースとばれないよう、マスクを被るようになった。マスク姿では「バットハウンド」と名づけられ、バットマンとロビンの活動を補佐するようになる。
一時期、コミックからは姿を消したものの、最近では復活している。アニメのバットマン・ザ・フューチャーにも登場。
また、DCのスーパーヒーローたちのペット(スーパーマンの飼い犬・クリプト、スーパーガールの飼い猫・ストリーキーなど。それぞれ超能力を有する)と共演する事も。アニメ映画「DC がんばれ!スーパーペット」のバットハウンドは、バットマン同様にマスクだけでなくマントまで付けている。
家族・友人
ブルースの両親。ブルースの少年時代に観劇の帰り道で、彼の目の前で強盗に射殺された。母は教師、父トーマスは実業家でありながら無償医師としてゴッサムの貧しい人々に医療を施していた篤実な人物であった。
ウェイン家につかえる凄腕執事。
ゴッサム市警察本部長。
- ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズ社の経営最高責任者。あまり経営に本腰を入れてないブルースに代わって、会社の全てを取り仕切っている有能なビジネスマン。
ノーラン版バットマンでは、モーガン・フリーマン演じるバットマンの正体を知る開発部長(後に社長)として登場する。
- レスリー・トンプキンス
精神科医。幼い頃からのブルースの主治医。彼がバットマンであることを知る人物の一人で、それを常に案じている。スラム街で無料医院を開いていた。
ヒーロー関係
チームの頭脳及び影のリーダーとして活躍。活動拠点であるウォッチタワーを提供したのもバットマン。他のヒーロー達が脅威になった場合に備えて彼らの弱点を調査・収集しており、それらの情報を盗まれてリーグが壊滅の危機に陥ったことがある。
圧倒的なスーパーパワーを持つ地球最強のヒーロー。善の守護者。バットマンとは互いを認め合う最大の盟友であると同時にライバルでもある。共にジャスティスリーグの中核を担う間柄だが、「正義」に対する価値観の違いから対立することも多い。バットマンが悪人にとって『恐怖』の象徴とするならば、スーパーマンは市民にとって『希望』の象徴である。
女神の血を引く女性ヒーロー。作品によって設定は変わるがバットマンとのロマンスが多い。
世界最速のヒーロー。NEW52シリーズ『フラッシュポイント』でのバットマンとの共演が有名。共通点である「幼い頃に両親を殺された過去」にフォーカスがあてられて物語が展開する。エンディングでバットマンを泣かせた。『ダークナイト・メタル』の平行世界ではバットモービルに鎖で繋がれ、『マッドマックス』のようなことをされて合体。レッドデスとなる。
恐怖を克服したヒーローであり、恐怖を武器とするバットマンは相性が悪い。バットマンが「ケープド・クルセイダー」、グリーンランタンが「エメラルド・クルセイダー」と異名が被っている。NEW52シリーズでは2代目グリーンランタン/ハル・ジョーダンと凹凸コンビになる。
スターシティを本拠地とする世界最高の弓術の使い手であるヒーロー。バットマンとは信頼し合う友人同士であり、彼を「バッツ」の愛称で呼べる数少ない人物。「大富豪・常人ヒーロー・クライムファイター」とステータスが丸カブりしてるためか、競演する際はライバル的な立ち位置にあることも。ドラマ『ヤングスーパーマン』では版権の問題で使えないバットマンに代わって常人ヒーローのポジションに据えられ、若きスーパーマンとライバル関係になった。
ドラマ『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』『バットウーマン』と同一世界観である「アローバース」でも版権の問題で使えないバットマンに代わり、グリーンアローが普通の人間かつヒーロー達のリーダーとしてジャスティスリーグにおけるバットマンの立ち位置に据えられている。
- アウトサイダーズ
「ブレイブ&ボールド#200」(1983年)にて初登場。当時ジャスティスリーグを退団してたバットマンが組織したヒーローチーム。何度かリニューアルもしており、3代目チームはナイトウィングがリーダーを務めていた。
代表的なヴィランズ
バットマンに登場するヴィラン達は自らのエゴや妄想に飲み込まれたり、不幸な生い立ちや虐待された過去、悲劇的な事故や事件に巻き込まれたトラウマ等が原因となって精神を破綻させた異常者が非常に多いのが特徴である。
それ故に「世界征服」だとか「富の独占」だとか「人類抹殺」だとかそういうわかりやすい野望を持つ者はごくわずかで、殆どの者は自らの美学の実践や社会への復讐、殺人のための殺人等といった思想的営為の達成のための犯罪を重ねている(これは原作初期において、物語にバットマンを探偵役としたサスペンスミステリー要素を持たせるためでもあった)。
また、バットマンの不殺の信条ゆえに物語が進行してもリランチが行われるまでなかなか数が減らず、シリーズ中に一度倒されても後々再登場することも多い。
一方、「過去のトラウマが原因で常軌を逸した行動に走る様になった」という点に関しては、敵対するバットマンにも当てはまってしまう事で、言わばバットマンとヴィラン達は似た者同士で、「バットマン」という物語は「ヴィラン同士の戦い」とも言えるのである。
そして、バットマンのヴィラン達の過去や内面が明かされていく事で、バットマンのストーリーはより異彩と深みを加える事にも繋がっており、そういった部分も考慮すると、バットマンに登場するヴィラン達は、単純に「悪役」と評するよりも「裏の主人公」に近い存在なのかもしれない。
別名「犯罪界の道化王子」。バットマン最大最凶の宿敵にして表裏一体の存在。
自らの犯罪を「ジョーク」と称し、悪趣味で残虐なユーモアを込めた犯罪を繰り返す天才的な異常凶悪犯。
2008年の映画『ダークナイト』の世界的大ヒットにより、pixivでは『ダークナイト』版のジョーカーが多く投稿されている。
ホアキン・フェニックスの「アーサー・フレック」のイラストも多い。
ジョーカーの情婦兼おもちゃ。
元々は心理学者だったがジョーカーに魅せられて、彼に誘導される形で精神を壊されてしまった。
バットマンファンを除くと日本での知名度は比較的マイナーだったものの、2016年の映画『スーサイド・スクワッド』の公開で人気が爆発した。
猫を模したボディスーツを纏う凄腕の女怪盗。
根っからの悪人というわけではなく、殺しはやらない信条。ブルースとは惹かれ合う仲でもあり、対立や共闘を繰り返している。ブルースに対する態度からアメコミ界の元祖ツンデレヒロインとしても名高い。
組織犯罪にかけては右に出る者のいないゴッサムの暗黒街のボス。
犯罪者だが心理的には正常であるため、時にバットマンとは情報の裏取引を行う微妙な仲でもある。
1992年の映画『バットマンリターンズ』ではティム・バートン監督による独自の解釈で、孤独な異形者として描かれた。
物事の二面性に執着する二重人格の異常犯罪者。
可能性や運に強迫観念を抱き、自らの意思決定をコイントスで決定する。
元々は強い正義感を持ったゴッサムの有能な地方検事補だったが、法廷で被告から顔半分に酸をかけられたことで潜在的な狂気が開放されてしまった。
偏執的なまでのなぞなぞマニアで、自分の犯行前後に必ず手がかりを謎掛けの形で残す愉快犯。
バットマンとの知恵比べに何度も敗れたことで、バットマンに勝利すること自体を「最高の謎解き」と捉えており、彼との勝負に固執する。
- ヒューゴ・ストレンジ
バットマンの正体に興味を持ち、その正体を探ろうとしてゆくうちに、自らがバットマンに成り代わろうと画策し狂気に陥った犯罪心理学者。その頭脳は独力でバットマンの正体に行きくほどで、身体能力もバットマンに成り代わろうとしただけに高い。
冷却スーツを纏い、何でも凍らせる冷凍銃を武器とするヴィラン。
元は低温学の研究者だったが、開発中の冷却液を浴びて極低温下でなければ活動できない身体になってしまった。不治の病に罹った妻を治療するべく、その研究資金調達のために犯罪行為を行っている。
植物を自在に使役し、様々なフェロモンや毒物を操る女ヴィラン。
植物を偏愛しており、自然環境を汚染する人類を憎悪している。ハーレイとは腐れ縁の友達同士。
特殊な筋肉増強剤ベノムの影響で怪力を得た男。同時に極めて高い知能と豊富な知識も併せ持つ。
数いるヴィラン達の中でもバットマンに完全勝利を収めたことのある数少ない人物。
カカシの格好をして人間の恐怖の感情を操る特殊な幻覚剤を使う元精神病理学者の犯罪者。
相手の恐怖心を煽る心理戦に長ける一方で、文科系だったせいか身体能力は平均的な人間以下。だが、最近になって怪力と恐怖ガスの発生能力を併せ持ったスケアビーストという怪物に変身する能力を得た。ただしこの能力はスケアクロウ自身の意思とは関係なく発動する。
突然変異でワニ目のような皮膚と圧倒的な怪力を持って産まれた男。その見た目ゆえに周囲に疎まれてきたことから、人間への憎悪を抱える。
徐々に獣化が進行し、元の状態よりも更に巨大化したり尾まで生えているが、代償として知性も失われつつある。
地球の環境保護を目的とした人類の粛清を目論む暗殺テロ集団「リーグ・オブ・アサシンズ」のリーダーを務める魔人。世界の各地に存在するとされるラザラスピッドという秘境の泉を用いて何度も身体を若返らせており、数百年の時を生きている。
バットマンとは単なる敵対関係ではなく、彼の能力を見込んで自身の後継者にする事を望んでおり、娘のタリアと接近させて恋仲にする事で引き込もうとした事さえあった。
天才発明家であるが、ルイス・キャロルの児童文学である『不思議の国のアリス』に病的なまでにのめり込んでしまった男で、自らも物語に登場する帽子屋に扮している。
電子工学や薬学を駆使して生み出したマインドコントロール能力を用いて他者を操り犯罪を行うが、身体能力は非常に低い。
泥状の身体を持った怪人で、様々な人間達が異なる経緯で変異している。様々な物や人間に変身したり、分身を生み出すといった特異な能力を駆使する。
最も代表的な初代であるベイシル・カルロは、落ちぶれたホラー映画の俳優で、当初は自信の演じたキャラクター「クレイフェイス」の仮面をつけて殺人を繰り返していたに過ぎなかったが、後に泥状の身体を持った2~5代目とマッド・パック軍団を結成。彼らの輸血で泥状の身体を手に入れ、更にはその能力を奪い取る形で、最強のクレイフェイスであるアルティメット・クレイフェイスへと変貌した。
元は化粧品会社の社長を務めていたが、経営した会社の業績悪化でウェイン社に会社を吸収されたことで恨んで、ギャングとなった。
- ベントリロクエスト(スカーフェイス)
気弱な腹話術師のアールノドと、彼の真相心理を語るギャングの人形スカーフェイスが組んだコンビ。アーノルドはスカーフェイスに対して頭が上がらない。
超一流の傭兵、本名スレイド・ウィルソン。軍による人体実験により超人的な身体能力と回復能力を得た。その戦闘技能はバットマンに勝るとも劣らない。自らの腕試しのために困難なミッションに挑み、バットマンを最上級のターゲットとして付け狙う。後継者を得るためにヒーローたちのサイドキックを誘拐して洗脳しようとしたりもした。バットファミリーにもその手が及んだこともある。
天才的な狙撃の腕前を持つ暗殺者。バットマンに逮捕され彼に対抗心を燃やしている。逮捕後は減刑など条件にスーサイドスクワッドのリーダーなどを務めていたりする。
顔を包帯で隠しトレンチコートを纏った男。元・外科医であり、天才的な頭脳と2丁の拳銃を駆使する。正体はブルース・ウェインの幼馴染・トーマス・エリオット。
幼少期に自身を冷遇した両親を殺害して遺産を手に入れようとしたが、ブルースの父が母親を救ってしまった事で失敗した結果、ウェイン家そのものを激しく逆恨みするようになり、バットマン及びブルースを徹底的に追い詰めた上で殺そうとしている。
コミックにおいてNew52が初出。単一のヴィランではなく陰の秘密結社。バットマンが活動する遥か昔より存在しており、ゴッサムシティの闇に巣食い支配する即ちゴッサムの闇そのものである。老若男女の様々な構成員がおり、タロンと呼ばれる暗殺者は特別な薬物処理が施され、強靭な肉体を持ちほぼ不老不死である。ウェイン家のみならず、バットファミリーとも浅からぬ因縁を持つ。
コミックにおいてNew52が初出。悪魔バルバトスの策略によってアース22で起きた事件がきっかけで生まれてしまい犯罪道化師へと堕ちた嗤うバットマン。ブルース・ウェインの肉体にジョーカーの狂気が合わさってしまった最悪の存在。並行世界の同じく様々な要因で悪堕ちしたバットマンたちと手を組み「ダークナイツ」として正史のマルチバース世界に恐怖と殺戮をもたらす
実写映画
1940年代の連続活劇映画
- バットマン (1943年の連続活劇)
バットマンが日本のスパイと戦うという、いかにも戦時下な内容。
- バットマン・アンド・ロビン (1949年の連続活劇)
「バットマン オリジナル・ムービー」の名前でレンタル可能。正体不明のヴィラン、ウィザードと戦う。
- バットマン・オリジナル・ムービー(1969年)
アダム・ウェスト版バットマンの劇場版。シーズン1と2の間に製作・公開された。
90年代の映画作品
ティム・バートン&ジョエル・シュマッカーによる四部作。
バットマン役:マイケル・キートン → ヴァル・キルマー → ジョージ・クルーニー
- バットマン (1989年)
- バットマン リターンズ (1992年)
- バットマン フォーエヴァー (1995年)
- バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 (1997年)
後年の作品では「フォーエヴァー」以降の作品は並行世界の出来事として処理されている。
ダークナイト・トリロジー
クリストファー・ノーラン監督によるリブート三部作。
バットマン役:クリスチャン・ベール
- バットマン ビギンズ (2005年)
- ダークナイト (2008年)
- ダークナイト ライジング (2012年)
DC Extended Universe
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (2016年)
- スーサイド・スクワッド (2016年)
- ジャスティスリーグ (2017年)
- ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット (2021年)
- ザ・フラッシュ(2023年)
- Batgirl (制作中止)
- THE BATMAN (制作中止・後述)
「ザ・フラッシュ」以降の作品ではマイケル・キートンのバットマンをニック・フューリーのポジションにする構想があった。
Bat Verse
バットマン役:ロバート・パティンソン
- THE BATMAN -ザ・バットマン- (2022年)
元々はDCエクステンディッド・ユニバース(DCEU)の1作品として予定されていた作品。
当初は、今やアカデミー賞監督となった主演のベン・アフレックが自らメガホンを取り、メインヴィランにはデスストロークを登場させる……予定であったが、脚本製作が思うように進まないなど諸々のトラブルの末に監督を降板。
その後、監督に『猿の惑星』新シリーズや『クローバーフィールド』シリーズのマット・リーヴスを、主演にロバート・パティンソンを後任として起用した上、DCEUのマルチバース化に伴い、2019年の『ジョーカー』と同様に別世界観の単独作に変更された。
2021年6月の全米公開を目指していたが、コロナ禍の影響で2022年3月へと延期された。
監督と主演はブルース・ウェインの繊細さに重点を置き、主人公のキャラクター描写を再構築している。
- The Batman Part II
DC Universe
- THE BRAVE AND THE BOLD
バットマン役:???
実写ドラマ
伝説の「アダム・ウェスト版バットマン」。詳細はリンク先参照。
バットマンとキャットウーマンの間にできた娘ヘレナや、バーバラ・ゴードンといった女性サイドキック達の活躍を描いたスピンオフコミック『バーズ・オブ・プレイ』のテレビドラマ化作品。
2002年に放映がスタートされたが、速攻で打ち切られてしまった。
2014年から2019年まで放映されていたテレビドラマ。
バットマンが現れる前のゴッサム・シティを舞台に、若い頃のジェームズ・ゴードンと少年時代のブルースの活躍を描いた作品。
青年時代のペンギンを始め、まだ悪の道に堕ちる前のポイズン・アイビーやスケアクロウといったシリーズお馴染みの多数のヴィラン達も若い姿で登場する。
演じたのはダヴィード・マズーズ。
2018年から放映されているNETFLIXオリジナルテレビドラマシリーズ。
『ティーンタイタンズ』の実写化作品にあたり、バットマンと決別した直後のディック・グレイソンを主役に据えた作品。
ブルースはシーズン2にて初登場。従来よりも飄々とした余裕のある人物となっており、ディックの師としてのベテラン・ヒーローの面が強調されて描かれている。
演じたのは『ゲーム・オブ・スローンズ』や『スパイ・ゾルゲ』で知られるイアン・グレン。
2019年から放映されているTheCW製作ドラマ。『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』と同一世界観である「アローバース」に属する。バットマンが失踪したゴッサムでブルース・ウェインの従妹ケイト・ケインがバットウーマンとして活躍する。
老いたブルース・ウェインをケヴィン・コンロイ(アニメイテッドのバットマン声優)、偽物ブルース・ウェインをウォーレン・クリスティーが演じる。
アニメーション
- まんがバットマン
日本では「The Adventures of Batman / The Batman/Superman Hour / Batman with Robin the Boy Wonder」と言う三つのシリーズを一つのシリーズとして放映した。玄田哲章の吹き替え版(1990年代、スーパーチャンネル)では東北新社、広川太一郎の吹き替え版(1969年頃、東京12チャンネル)ではトランスグローバルが製作に関わった。
- 電光石火バットマン
アダム・ウェスト版のドラマの世界観を路襲した作品。日テレ版とテレ東版の2バージョンが存在する。
テレ東版は『アミューズシアター・バットマン』のタイトルで放映され、その名の通りアミューズに所属している芸能人を多数起用しており、バットマン/ブルース・ウェインを三宅裕司が、ロビン/ディック・グレイソンを小倉久寛が演じ、「脈絡なく一句読もうとしたり駄洒落を連発するバットマンと、そんなバットマンに媚び媚びなロビン」と言うちょっと他では見られない(その他の吹き替えもかなりカオス)作風になっている。
- バットマン・ザ・アニメイテッド・シリーズ
92年から96年に放送された作品。日本でもテレ東にて1部が放送。残りの未放送エピソードは、カートゥーンネットワークで放送された。後番組のスーパーマンのアニメシリーズと世界観を共有し、後にDCアニメイテッドユニバースに組み込まれた。
バットマン/ブルース・ウェインの声優はケヴィン・コンロイ。
- バットマン・ザ・フューチャー(Batman Beyond)
1999年から2001年にかけてアメリカで放送された作品。上記のアニメイテッドシリーズから40年後の未来を舞台に、老いたブルースの後を継いでニューバットスーツを纏ってニューバットマンとなったテリー・マクギニスの活躍を描く。
バットマン/ブルース・ウェインの声優はアニメイテッドと同じくケヴィン・コンロイ。
2004~2008年放送されたアニメ作品。若きバットマンの戦いを描いた作品。
2009年から放送されてたアニメ作品。バットマンとDCヒーローの共演が見物。
- DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団(2017年)
日本の秘密結社鷹の爪とのコラボ映画。
とある事情でジャスティスリーグを脱退し、家に引きこもりアニメ制作をしていた。
来日したジョーカー達に秘密兵器を売ってしまった鷹の爪団がタイムマシーンを使いバットマンのトラウマである両親殺害を阻止しようとする。
自分の映画をディスりトイレを無断で使用する馬鹿は大嫌い。
- ニンジャバットマン(2018年)
江戸時代にタイムスリップしたバットマンの活躍を描く劇場アニメ。
キャットウーマン・ナイトウィング・レッドフード・レッドロビン・ダミアンとともに「第六天魔王」と名乗るジョーカーや彼の配下のヴィラン軍団と戦う。
- レゴバットマン・ザ・ムービー(2017年)
2014年に公開した「LEGOムービー」の続編。
ドラマ版に近い明るい作風の作品。
しかし、「バットマンに執着するジョーカー」「孤独なヒーローとしてのバットマン」など原作のエッセンスを取り入れており、「ヴィラン(悪)がいなくなった時、ヒーロー(正義)はどうすればいいのか?」といった何気に根源的なテーマをも扱った内容から、マニア層からの評価が高い。
ゴッサムシティでジョーカーの悪事を阻止し、市民から大喝采を受けノリノリとなるバットマン=ブルース・ウェインであったが、普段の彼は孤独そのものであった。
一人レンジでチンした食事をとり、大勢で観賞できるホームシアターで一人孤独にハートフルな映画を見るなど寂しい生活を送り、同じ仲間であるはずのスーパーマンを始めとするジャスティス・リーグの面々にすら、パーティに呼んでもらえずハブられる始末…。
孤独である事にすっかり開き直ってしまったバットマンは、スーパーマンに激しい嫉妬心を抱き、更には自身とキャラが被る他のアメコミのヒーローへの罵倒をパスワードにする等、荒んでいく一方となり、必死に強がろうとするバットマンの姿に、執事のアルフレッドも心配する一方であった。
そんな中、ふとした事で養子にしてしまった少年・ディックがロビンとしてバットマンの相棒になったのを機に、バットマンは今までに感じなかった安らぎや充足感を覚えるが、幼少期に家族を殺される形で失った悲しみを乗り越えられず、どうしても突き放した態度になってしまう…。
その後、突然自首してしまったジョーカーの行動に不信を覚えたバットマンは、スーパーマンの元からある物を盗み出し、それを使ってジョーカーが二度と悪さを出来ないようにしようとするが、それには自分を宿敵として全く認めてくれないバットマンに拗ねていたジョーカーの、恐るべき罠が隠されていた…。
ゲーム
バットマンを題材とした作品はテレビゲーム黎明期から数多く、傑作から駄作まで幅広い。
特筆すべきは2009~2016年にかけて展開されたアーカムシリーズで、いわゆる「キャラゲー」としての補正込みで評価されがちなアメコミゲームの枠を超え、数多くのゲーム・オブ・ザ・イヤーを射止めるなど、掛け値なしの傑作ゲームとして、アメコミファンのみならずゲームファンをも熱狂させた。
アーカムシリーズ
- バットマン アーカム・アサイラム
2009年発売(日本では2010年発売)。対応ハードはPlayStation3・Xbox360・PC。
アーカムアサイラムで起きた囚人たちの暴動を鎮圧するため、プレイヤーはバットマンとなって病棟へ突入し、ヴィラン達との戦いに挑む。
「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」としてギネスに登録された。
後にPlayStation4・XboxOne向けにリマスター版が発売された。DLCも全部込みなので、今買うならこちら一択である。
- バットマン アーカム・シティ
2011年発売。対応ハードはPlayStation3・Xbox360・PC。
ヒューゴ・ストレンジ達の陰謀によって、ゴッサムシティの一画にあるスラム街が刑務所として隔離され、ヴィラン達がはびこるとんでもない街「アーカム・シティ」と化してしまった。ヒューゴの策略で政治犯として投獄されてしまったブルースは、バットマンとして街を駆け回る。
前作のシステムを引き継ぎつつオープンワールドゲームに進化し、さらに高い評価を得た。アーカムシリーズ最高傑作の呼び声も高い。
こちらも後にPlayStation4・XboxOne向けにリマスターされ、『アーカム・アサイラム』と合わせた一つのソフトとして発売されている。
- バットマン アーカム・ビギンズ
2013年発売。対応ハードはPlayStation3・Xbox360・PC。
『イヤーワン』を下地とした、いわゆる「エピソードゼロ」もの。まだ自警活動を始めたばかりのバットマンは、ブラックマスクに賞金を懸けられてしまい、市民にも警察にも敵視されている中、自らを狙う暗殺者達と戦うことになる。
『アーカム・シティ』よりさらに広いオープンワールドを実現し、ボス戦のバリエーションも増えるなどパワーアップしたが、やたらとバグが多いせいでちょっと評価が低い。また、今作のみ開発スタジオが違う。
- バットマン アーカム・ナイト
2016年発売。対応ハードはPlayStation4・XboxOne・PC。
アーカムシリーズ完結編。人々を凶暴化させるガスを開発したスケアクロウの脅迫により、ゴッサムシティから市民は逃げ出し、街全体がヴィランに占拠されてしまった。バットマンは治安回復のために街全体を奔走するが、そこへ謎のヴィラン「アーカム・ナイト」が現れ、強大な力で彼を苦しめる。
とうとうゴッサムシティ全体が舞台となり、マップは『アーカム・シティ』の5倍の規模にまで拡大した。これに伴い、バットモービルが重要な移動手段として登場し、これまでの白兵戦に加えてモービルでの戦闘も導入された。
DCユニバース・オンライン
2011年に運営が開始されたDCコミックのキャラクターで戦うオンラインゲーム。
インジャスティスシリーズ
DCコミックのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム。
80周年記念動画(2019年7月17日公開)
Batman: 80 Years of the Dark Knight(英語)
※DC Comics Official YouTube channel『DC』より転載
エルスワールド
いわゆる「もしもの世界」。バットマンの基本設定をそのままに、時代設定を変えた……という世界観での作品。
その嚆矢となった作品が、89年に発表した、「ゴッサム・バイ・ガスライト」である。
もしも19世紀にバットマンが存在していたら……という内容で、基本設定は同じだが、テクノロジーその他は19世紀のそれらに準じている(当然、バットモービルや万能ベルトなどはない)。しかし、過去の時代の空気を再現し、その世界にバットマンを登場させ活躍させる事で、新たなバットマンの魅力を出す事に成功している。
「ゴッサム・バイ・ガスライト」は、19世紀という時代設定を反映し、切り裂きジャックがロンドンからゴッサムに渡り、バットマンと対決する。
この作品が成功したため、91年に続編「マスター・オブ・フューチャー」を発表。
以後もフランス革命が舞台の「レイン・オブ・テラー」、女性のジョーカーが登場する「スリルキラー62」などを発表。バットマン以外にも、もしスーパーマンのカプセルが共産圏に落ちていたら……という「レッド・サン」などの他、名作「キングダム・カム」と言った作品を連発し、新たなブランドとして地位を確立している。
外部出演
Fortnite
2019年9月24日から開始したバットマンコラボ
ヒーローであるバットマンとヴィランであるキャットウーマンが登場、バットマンの項目なのでバットマンを紹介
世界最高の探偵。(バットマン コミックコスチューム)
ゴッサムに相応しいヒーロー。(ダークナイト ムービーコスチューム)
Fortnite、シーズンXで初登場、バットマン ケープド・クルセイダーパックのみで購入可能、価格は2、160円
ゴッサムシティセットの一部でスキンのバットマンコミックコスチューム、ダークナイトムービーコスチューム、グライダーのバットウィング、収集ツールのバットマンツルハシ、バックアクセサリのバットマンコミックケープ、ダークナイトムービークロークがセットで販売
別途でグライダーのバットグライダーは1,200V-Bucks
バックアクセサリのマントはそれぞれのコスチュームに合わせるとちゃんとマスクと繋がったマントになる
彼の持ち道具であるグラップネルガンとバットラングがコラボ期間中宝箱やサプライドロップから出現するように
ダークホースコミックス
アメコミの出版社。
「ヘルボーイ」「エイリアンVSプレデター」が有名だが、バットマンがプレデターやエイリアンなどと共演するクロスオーバーコミックを刊行している。
「バットマンVSプレデター」は、邦訳版も出ている。
また、ヘルボーイとは、DCコミックのヒーロー「スターマン」を加えた「バットマン/ヘルボーイ/スターマン」のクロスオーバーが存在する(邦訳あり)。
ImageComics
「スポーン」で有名なアメコミ出版社。スポーンとのクロスオーバー、
「BATMAN/SPAWN」「SPAWN/BATMAN」を発刊している(それぞれ内容が異なる別作品なので注意)。
※上記二社の他、マーベルとは何度もクロスオーバーを行っている。「バットマンvsハルク」「バットマン/デアデビル」「バットマンvsパニッシャー」など。「vsパニッシャー」は邦訳版も発売された。
その他にも、DCコミックとマーベルとの全面対決クロスオーバー「DCvsマーベル」では、キャプテン・アメリカと対決し勝利。
その後、互いの出版社のキャラクター同士が合体するクロスオーバー企画「アマルガム」では、X-メンのウルヴァリンと合体し、「ダーククロウ」というキャラになった。
また、「ミュータント・タートルズ」「ジャッジ・ドレッド」とのクロスオーバーもある(これらも邦訳あり)。
日本の漫画家によるバットマン
- 『バットマンガ』(The BatManga Jiro Kuwata) - 1960年代、少年画報社から出された桑田次郎版バットマンの事を指す。あくまでバットマン&ロビンのみの登場、および背景を日本に置き換えた一種のリメイク作。本場アメリカにて桑田のバットマンがTVアニメ化された。2013年末には念願の単行本化もされた。
- 『BATMAN child of dreams』(バットマン 子供の夢) - 1990年代、講談社マガジンZよりだされた麻宮騎亜版バットマン、ヒロインは日本人キャスターの八木優子。完全オリジナルストーリーだが、ジョーカーやキャットウーマンといったヴィラン達も登場した。
- 『バットマン Black and White』-1996年に発売された、バットマンのアンソロジー。フルカラーが普通のアメコミには珍しく、全編白黒で描かれているのが特徴。この一編に、大友克洋が「第三の仮面」を寄稿している。複数の人格を持つ殺人鬼からの影響で、ブルースにバットマン以外の人格がある可能性が示唆された。
- 『バットマンアンドジャスティスリーグ』(BATMAN AND THE JUSTICE LEAGUE) - 20017年6月、秋田書店チャンピオンREDにて連載された。作画は聖闘士星矢の派生作品聖闘士星矢 THE LOST CANVAS冥王神話を手掛けた手代木史織。実写映画のDCエクステンディッド・ユニバースとコラボレーションという側面が強い。日本人の少年・荒谷流為が、両親を探しにゴッサムシティを訪れる場面から始まる。
『ULTRAMAN』のコンビによる漫画作品。モーニングで連載された。全4巻の予定。
ノベライズ
当然ながら、小説版も無数に刊行されている。
日本で邦訳されたものも多々あるが、原語版に比べると微々たるものである。
以下のタイトルが、日本国内で邦訳されたバットマンの小説作品である。
(『タイトル』著者:出版社:備考)
映画のノベライズ
小説 | 作者 | 出版社 | 備考 |
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バットマン | クレイグ・ショー・ガードナー | 竹書房 | 映画第1作のノベライズ |
バットマン リターンズ | クレイグ・ショー・ガードナー | 竹書房 | 映画第2作のノベライズ |
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 | マイケル・J・フリードマン | メディアワークス | 映画第4作のノベライズ |
バットマン ビギンズ | デニス・オニール | ソフトバンククリエイティブ | リブート版映画第1作のノベライズ |
バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生 クロスファイヤー | マイケル・コックス | 小学館ジュニア文庫 | バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の前日談のオリジナルノベル |
アンソロジー
小説 | 作者 | 出版社 | 備考 |
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バットマンの冒険 | M・H・グリーンバーグ編 | 社会思想社 | 全二巻 |
バットマン誕生50周年を記念して、一流の作家15人が競作した作品集。
# | 小説 | 著者 | 備考 |
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1 | ジョーカーの死 | ロバート・シェクリイ | 一巻収録 |
2 | バットマンが狂った! | ヘンリー・スレッサー | 一巻収録 |
3 | 地下鉄ジャック | ジョー・R・ランズデイル | 一巻収録 |
4 | 片手で拍手する音 | マックス・アラン・コリンズ | 一巻収録 |
5 | 休戦地帯 | マイク・レズニック | 一巻収録 |
6 | バットマン、夜の街にあらわる | カレン・ヘイバー/ロバート・シルヴァーバーグ | 一巻収録 |
7 | バットマン・メモ | スチュアート・M・カミンスキ | 一巻収録 |
8 | ゴッサム・シティの賢人たち | エドワード・ウェレン | 二巻収録 |
9 | 黒後家蜘蛛とバットマン | アイザック・アシモフ | 二巻収録 |
10 | ロビンの事件簿 | ウィリアム・F・ノーラン | 二巻収録 |
11 | コマンド・パフォーマンス | ハワード・ゴールドスミス | 二巻収録 |
12 | 億万長者の入り江 | エドワード・D・ホック | 二巻収録 |
13 | ポーラライザー | ジョージ・アレック・エフィンジャー | 二巻収録 |
14 | 偶像 | エド・ゴーマン | 二巻収録 |
オリジナルノベル
※以下のシリーズは、あくまで小説版におけるオリジナルの世界観故に、コミックや映画、アニメ、ゲームなど、他媒体とは基本無関係。
小説 | バットマン ジョーカーの逆襲 |
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作者 | クレイグ・ショー・ガードナー |
出版社 | 竹書房 |
内容 |
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小説 | バットマン スペクターを追え |
作者 | サイモン・ホーク |
出版社 | 竹書房 |
内容 |
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小説 | バットマン サンダーバードの恐怖 |
作者 | ジョー・R・ランズデイル |
出版社 | 竹書房 |
内容 |
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小説 | バットマン 究極の悪 |
作者 | アンドリュー・ヴァクス |
出版社 | 早川書房 |
内容 |
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小説 | バットマン デッドホワイト |
作者 | ジョン・シャーリー |
出版社 | エンターブレイン |
内容 |
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研究書
小説ではなく、研究・考察の類の書籍も出ている。
書名 | バットマン ハンドブック |
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作者 | スコット・ビーティ |
出版社 | basilico |
内容 |
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その他
書名 | ゲームブック バットマン 最後の審判 |
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作者 | リチャード・ウェンク |
出版社 | ケイブンシャ |
内容 |
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関連タグ
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