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ダークロボットの編集履歴

2024-02-04 18:49:26 バージョン

ダークロボット

だーくろぼっと

『人造人間キカイダー』に登場するダーク破壊部隊のアンドロイド。

概要

 『人造人間キカイダー』に登場するアンドロイド。いわゆる「今週の怪人」。

 そもそもダーク破壊部隊とはプロフェッサー・ギル総帥とする軍需産業を中心とした巨大犯罪シンジゲート「ダーク」の集団の中で前線に出て戦う部隊のことを指し、破壊部隊=ダークそのもの、というわけではない。中でも下っ端のアンドロイドマンと共に戦闘行為の現場指揮、並びに拠点制圧を担当する高い戦闘力を持つ動物型アンドロイドをダークロボットと呼んでいる。


 本来ダークロボットは光明寺博士が13体の自然保護のために作ったロボットをギルが自分に都合の良いように改造したものであり、ギンガメ以降の第二期ダークロボットはダイダイカタツムリを除きギルやその部下が作成している。基本的に名称はモチーフとなった動物で初期の13体は両方とも英語だが、ギンガメ以降は色か動物、どちらか和名あるいは両方とも和名。最終盤に登場したダークロボットは色+事象+動物と言うネーミングになっている。このネーミング法則はハカイダー部隊の正体にも引き継がれた。

なお同じ色のロボットがゴロゴロいるため、特に色の被りなどは意識していないと思われる。女ベニクラゲアカクマバチブラックハリモグラクロガラス等、短期間に連続で同じ色のロボットが出ることも少なくない。


基本的に外見は元となった生物になった生物の要素を大いに引き継いでいる一方で、ミドリマンモスモモイロアルマジロのような外見からモチーフを特定できないメンツも多い。

漫画版の方がモチーフの生物らしいなんて事も往々にしてある(グリーンマンティスがそれ)。


特徴

 ダークロボットはいわゆる無人兵器であり、銃火器火炎放射高圧電流にも耐える頑健な体と十人十色の凶悪な武装を保有している。

攻撃力は非常に高く、搭載兵器も極めて強力無比で、ざっと例を挙げても

などなど、超高性能兵器が目白押しである。


 人間に化けることも可能だが影が怪獣そのものであるため、一般人は騙せてもキカイダーには簡単にバレてしまうことが多い。番組ナレーションでは「怪獣ロボット」などと呼ばれていた。


 余談であるが兄弟機がやけに多い(カブトガニエンジとキメンガニレッドの他、初期破壊部隊とダイダイカタツムリ、キイロアリジゴク3兄弟等)。また兵器産業がバックにある故かバージョンアップ(バトル漫画で言う所の戦闘力インフレ)はかなり早い。第二期の最初に製作されたギンガメは第一期の5倍の出力を持つとされ、その二期組出身のカブトガニエンジに対しその後継機であるキメンガニレッドが「俺は貴様の5倍の出力なのだ」と発言していた。

なお、パーツさえあれば、再生も可能なようで第14話では合同慰霊祭と称してこれまで製造された個体が(意識もそのままに)復活。第14話の再生部隊は弱点を補強されて3倍の強さを手に入れたとされるが、大半はギンガメの武装でまとめてやられるならいざ知らず、ちょっと投げられたり、小突かれただけで破壊されている個体もチラホラいた。なのでバージョンアップに関してはどこまで信用していいかは不明。


それぞれが自我を有しており、(声優さんの演技もあって)お前らそれでも悪の組織が作ったロボかと言わんばかりに饒舌で感情豊か

グレイサイキングどこぞのポケモンみたいに感情的で頭が悪く、イエロージャガーと共に復活した際にはギンガメに先輩風を吹かそうとして粉々に破壊されたり、そのギンガメはダブルチョップ(平手)に対して「チョキと行くかぁ?」と返したり、バイオレットサザエはキカイダーに恋をしたり(どこまで本心かはわからない)、アカオニオコゼは玩具の銃を向けられただけで手を上げたりするなどの描写が見られる。

また、同族への仲間意識もあるらしく、復活したグリーンマンティス/ブラックホース/オレンジアントは功を争うことなく協力してキカイダーを倒そうとしたり、タコヤマブキは倒された仲間の仇討ちを画策している。


一方、漫画版はゴールデンバットを除き、意思こそあれど、プロフェッサーギルの命令に忠実で自我が希薄な機械的なキャラクター付けをされており、言葉を話さない個体も多い。


一覧

名前モチーフカラー声優備考
グレイサイキング灰色田中康郎
グリーンマンティスカマキリ緑色大宮悌二漫画版にも登場
オレンジアント橙色増岡弘/山野井仁(アニメ版)漫画版にも登場
ブルーバッファローバッファロー田中康郎児童誌のイラストでは赤い『レッドバッファロー』として登場した事も。アニメ版でもこちらの姿で登場。
イエロージャガージャガー黄色依田英助/檜山修之(アニメ版)アニメ版にも登場
ブラックホースユニコーン島田彰アニメ版にも登場。
ブルスコングゴリラ大宮悌二児童誌のイラストではブルドッグ型の『ブルードッグ』として登場。アニメ版でもこちらの姿で登場。
カーマインスパイダー蜘蛛カーマイン勝田久/広瀬正志(アニメ版)アニメ版にも登場。
レッドコンドルコンドル和久井節夫
サソリブラウン茶色大宮悌二後述する通り、サソリホワイトの名称で児童誌やアニメ版に登場。
ゴールドウルフ金色増岡弘原作でのゴールデンバットにあたる存在、ジローよりもっと不完全な良心回路を持つ
シルバーキャット銀色今西正男タイトルに「残酷魔女~」とあるが人格は男
ピンクタイガー桃色大宮悌二
ギンガメ銀色和久井節夫光明寺製作ではないダークロボット第1号
キンイロコウモリコウモリ金色増岡弘デザインは原作でのゴールデンバットと同じもの
女ベニクラゲクラゲ京田尚子
アカクマバチクマバチ青森伸
クロカメレオンカメレオン増岡弘
カブトガニエンジカブトガニ臙脂色依田英助
アオタガメタガメ和久井節夫
ムラサキネズミ神山卓三ネズミに見えにくいデザインだが、赤い発光体がネズミの耳、ネズミの目に当たる部分から牙が生えている
シロノコギリザメノコギリザメ上田耕一一見、ノコギリザメに見えにくいデザインだが、両腕にそれと分かる意匠があり、側面から見るとサメのエラや鮫肌を意識したデザインだと分かる。が、ヒレ部分はサメと言うより他の魚類に近い
キイロアリジゴク三兄弟ウスバカゲロウ黄色和久井節夫長男の最終形態は「キイロウスバカゲロウ」という。後のソフビでは3号と呼ばれる
モモイロアルマジロアルマジロ桃色坂井すみ江甲羅以外アルマジロ要素が少ない。外見的にはヒメアルマジロが近い。
ダイダイカタツムリカタツムリ橙色青森伸キカイダー及び初期破壊部隊と同じ光明寺博士の製作
ミドリマンモスマンモス緑色増岡弘あまりマンモスに見えないが、注意深く見るとマンモスの左右を向いたマンモスの横顔になっている
バイオレットサザエサザエ赤紫京田尚子
アカオニオコゼオニオコゼ青森伸
カイメングリーン海綿大宮悌二アニメ版にも登場
アカネイカ烏賊茜色増岡弘
タコヤマブキ山吹色清川元夢
アオデンキウナギデンキウナギ丸山詠二
キメンガニレッドキメンガニ大宮悌二この個体から着ぐるみがツエニー製のものが増える
ブラックハリモグラハリモグラ増岡弘
子ハリモグラハリモグラ遠藤薫
クロガラス渡部猛漫画版にも登場
クワガタブルークワガタムシ増岡弘
ヒトデムラサキヒトデ和久井節夫
アンコウブラウンアンコウ茶色大宮悌二
キリギリスグレイキリギリス灰色渡部猛
アカ地雷ガマガマガエル増岡弘
白骨ムササビムササビ和久井節夫
マダラスナトカゲエリマキトカゲ黄土色増岡弘

第1話シルエット限定一覧

名前モチーフカラー
スカーレットドッグスカーレット
レッドスネーク
ゴールデンバットコウモリ金色
サソリホワイトサソリ

漫画・アニメ版限定一覧

名前モチーフカラー備考
グレイサイボーグ(グレイサイキング)サイ灰色
シルバーベアークマ銀色アニメ版では菅沼久義が声を担当。また、シルバーベアーの名称はアニメ版が初出(※4)
シルバーカメーン(ギンガメ)カメ銀色
ゴールデンバットコウモリ金色アニメ版では若本規夫が声を担当(※1)
カニロボットカニなし(※5)
サンダードグなし電撃をまとった牙が武器。ジローのパンチに敗れる(※5)
ヒトデロイド人の手なしヒトデムラサキに乗っているロボという扱い(※5)

02限定一覧

名前モチーフカラー備考
パープルスネーク/メドゥーサ※2
ピンクエレファントゾウピンク※2
サソリホワイトサソリ※2

人造人間ハカイダーラストジャッジメント限定一覧

名前モチーフカラー備考
シルバーホース銀色声は桜井敏治が担当
アントグレー灰色声は三木眞一郎が担当
ピンクヒポポタマス河馬ピンク※3声は沢りつおが担当

脚注

※1特撮版のゴールドウルフに該当。外見はキンイロコウモリに流用された。シルエットの段階ではこの名だった。ゴールデンバットはタバコの銘柄にあり、そのためTV版では登場できなかったと思われる。

※2実は元々02のオリジナルキャラクターではなく、昭和版の児童誌のイラストで確認できるキャラクターであった。なお、パープルスネークはどのダークロボットよりも人間に近い外見である。

※3アリと馬は原典に登場しているモチーフだが、カバは原作にも登場していないモチーフである。

※4少年型の「ア」、「ヌ」、ヒグマ型の「イ」、で構成されていて、合体する事でシルバーベアーとなる。この為、合体前でも息のあったコンビネーションを見せており、鮭を捕まえて見せた。合体前の姿で光明寺姉弟と接するが、キカイダーの電磁エンドで接続回路をショートされて倒された。なお、流石にこのネーミングは問題があった為、アニメ化に際して「クウヤ」と「カイト」、「リク」という名称に変更された。マサルは彼らに友情に感じていたが(クウヤとカイトも本当に楽しいと感じていた様子)、彼らはあくまでマサルを利用していただけである。それでも「友」を失ったマサルの心には傷ができてしまった。

※5名前は『人造人間キカイダートリビュート』(角川書店・2001年5月25日発行)P042〜P046より引用。



余談

  • 上記の特徴の項にあるようにモチーフの動物の印象を抽出した外見は非常に個性的ではあるが、これは石ノ森章太郎による漫画的なラフデザイン画を造形会社の開米プロが忠実過ぎるほどに再現した結果である。加えて開米プロは当時『ウルトラマンA』や『ミラーマン』も担当しなくてはならなかった上に、低予算である事、前述の多忙と重なり、ああならざるを得なかった模様。3クール目からはツエニーも造形を担当することになったからか、若干作りが凝ったものになっている。
  • 造形には市販のザルなどの日用品が塗装されそのまま使用されていた。また中東戦争に端を発したオイルショックにより、造形に必要なウレタンが手に入らずに風呂マットを買い占めて対応したという。
  • 実家が裁縫の仕事をしていた岡田斗司夫が、破壊された後に散らばっている部品には母が使っていたものと同じ足踏みミシンのはずみ車があると指摘していた。
  • トニーたけざきによって描かれた石ノ森の画風を完コピした公式パロディ漫画では、ムラサキハクチョウ、ムラサキナスビ、ムラサキシキブなる特撮版の造形を再現した奇妙なダークロボットが登場した。

関連項目

キカイダー ハカイダー

ハカイダー四人衆プロフェッサー・ギル配下3名がそれぞれ銀エビ・青ワニ・朱ムカデ。

オルフェノク:ダークロボットが元ネタになっている者が多い。

ヒューマノイズ:人間型ダークロボットと言える存在

マギア:同じく動物をモチーフにしたロボット。ダークロボットと同じように各個体のカラーリングを一色に絞っており、同モチーフの動物が多いことから裏モチーフの可能性が高い。

レプリロイド:ポジション的に近い存在。


超獣戦隊ライブマン鳥人戦隊ジェットマン獣将黒騎士ブルブラック動物戦隊ゴーバスターズ獣電戦隊キョウリュウジャー宇宙戦隊キュウレンジャー重甲ビーファイター:名前の法則が同じだがこちらの方々は東映特撮のヒーロー。

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