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マナフィの編集履歴

2024-09-21 21:13:02 バージョン

マナフィ

まなふぃ

マナフィとは、ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

基礎データ

全国図鑑No.0490
シンオウ図鑑No.151
ヒスイ図鑑No.240
ローマ字表記Manaphy
ぶんるいかいゆうポケモン
タイプみず
たかさ0.3m
おもさ1.4kg
せいべつ不明
特性うるおいボディ
タマゴグループすいちゅう1/ようせい

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語マナフィmana(英語でマナ)+fay(英語で妖精)
  • 英語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • フランス語
  • イタリア語
Manaphy日本語名に同じ
韓国語마나피日本語名の音写
中国語(簡体字)玛纳霏日本語名の音写
中国語(繁体字)瑪納霏日本語名の音写
ロシア語Манафи英語名の音写
タイ語มานาฟี日本語名の音写

概要

2006年に公開された『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』では主役ポケモンとして登場した、第4世代『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の幻のポケモン


クリオネの様な姿をしたポケモンで、分類のかいゆうとは回遊を意味する。海の王子なので海雄なのかもしれないが。


クリオネらしく、生まれは冷たい海域で、成長すると生まれた場所に帰って行くというのような生態を持つ。

頭には赤く発光する触角のようなものが2つあり、これを使って人の体と内面を入れ替えてしまう能力を持つ。しかし、この能力はあくまでもどんなポケモンとも心を通い合わせる能力の派生でしかないようだ。

その能力故にみずタイプポケモンの長とされ、海を広げたという伝承を持つあのカイオーガすらマナフィの部下に過ぎない


映画本編でポケモンレンジャーがゲストとして登場するのも彼らの持つキャプチャ・スタイラーがマナフィの能力と同様にポケモンと心を通わせる為の道具という設定だからであろう。


見た目通り、体の8割は水で出来ており、周りの環境に影響されやすいというデリケートな体質。環境汚染が進みすぎている世界では間違いなく絶滅しているであろう種である。幻のポケモンという肩書きにも納得だ。


マナフィを親にして卵を産ませるとフィオネを入手できる。こちらも公式では幻のポケモンとして認知されている…が、親である以外の関係性が2021年現在も掘り下げられていないという謎の多いポケモンでもある。


マナフィのタマゴ

マナフィオネ の 懐かしいぼぉる

タマゴは通常のものとはデザインが異なり、青を基調とし真ん中に赤い玉のようなものがある。どっちかというと無脊椎動物のそれであり、映画では孵化の行程は卵から手足や触覚が生えていくという演出になっていた。なお、これを基にしたTOMYの玩具が「マナフィのタマゴ」というゲーム機だが、内容も見た目もライバル社の玩具そのまんまである。


伝説について

実は当時の幻のポケモンにしては珍しく、壮大なバックボーンや伝承を持たない存在である(とはいえ、近年の幻のポケモンに多い傾向ではある)。『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』でもウラヤマのポケモンやしきで姿を図鑑に登録できるぐらいで、むしろ伝承要素は映画の方が描写されているという始末である。


『ダイヤモンド・パール』から15年の時が流れたリメイク作品『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』ではミオ図書館の書物に最近発見された伝承として「うみのでんせつ」が追加されている。

その伝承によればマナフィは東の海に住む『王子』と呼ばれていたポケモンであり、タマンタブイゼル、大きなトゲのハリーセンと共に船出した勇者が海の門を潜って小穴でマナフィに出会ったとされている。

「王子」という肩書きに反して伝承のスケールとしてはシェイミと同じ民間伝承レベルのようである。

なお、タマンタとブイゼルはマナフィとデビュー作品が全く同じであり、ハリーセンも蒼海の王子に登場していたポケモンである。しかし、わざわざ大きなトゲのハリーセンと表記している辺り、このハリーセンはハリーセンそのものではないようだ。


そして、この伝承は『Pokémon LEGENDS アルセウス』でマナフィを出現させるヒントである。


ちなみにこの伝承、上述の作品内には一切登場せず文献らしきものやポケモン図鑑での関連したポケモンの説明上にも一切無い。

本当の意味で仄めかしの一つも無いため、作中で突然ノーヒントで伝承についてのサブ任務を言い渡される。そのため、ヒントを得るには『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』をプレイするか、ネットで攻略を調べるしか方法がない。



名前の由来・モチーフ

名前の由来は恐らくマナ(神秘的・魔法的な力の根源)+「妖精」を意味するフェアリー+ジェリーフィッシュ(クラゲを意味する)+フィーリングから。


名前がマナティに似ているが、姿は全然似ていない。そもそも無脊椎動物のクリオネがモチーフである為、全く関係ないと見るべきだろう。


また、『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』や『Pokémon LEGENDS アルセウス』の伝承から察するに、神話的なモチーフとしては、海に棲み、そこを総括しているとされる海の神々という特徴から日本神話大綿津見神(オオワタツミ)が挙げられる。


ゲームでの特徴

第4世代

ダイヤモンド・パール・プラチナ

普通、幻のポケモンといえば、前売り券との抱き合わせや映画館での配信で入手できることが多いが、その中でも飛びぬけてお金を取られることとなったファンへの挑戦的かつ株式会社ポケモンにとっても挑戦的であっただろうポケモン。


基本的にポケモンレンジャーシリーズの配信特別ミッションを通じての配布が中心で、初代『ポケモンレンジャー』の発売と同時に売り出された映画前売り券は「Wミッション前売り券」と呼ばれ、本編ソフト以外では唯一の前売り券特典導入例であった。

その売り方がいろいろと物議をかもしたことは想像に難くない。


ここでもらえるのはあくまでマナフィのタマゴであり、Nintendo DS本体を2台使って本編に送った後規定歩数を踏んで産ませる必要がある(が、この仕様が実は色違いのすがたのブロックルーチンを台無しにしていたりする)。

ポケモンレンジャーシリーズは2016年6月時点で3作あり、3作とも同様のミッションがある為3匹のタマゴが手に入ることとなる。


それ以外では、

など。


因みに「ポケモンレンジャー」シリーズを使って手に入るマナフィの卵は、2024年時点で中古ロムを買い集めて手に入れようとすると、1個手に入れるために数万円程度の出費を余儀なくされる。



ハートゴールド・ソウルシルバー

この頃のWi-Fi配信(NZ個体)が最も手に入りやすかったが、何とせいかくが「わんぱく」固定というとんでもないことになっている。

まともなマナフィを手に入れようと思うとかなりの労力を要した為、他の幻のポケモン以上にお財布に優しくないポケモンである。


ブラック・ホワイトブラック2・ホワイト2

まさかの配布無し。一部を除いて上記入手の個体を連れてこないといけない。


X・Y

アメリカ・PAL地域向けのニンテンドーネットワークにて、おや:GF個体が配布。


オメガルビー・アルファサファイア

上記のGF個体と、韓国で映画再上映で配布されたシリアルコードによるおや : 물의일족が配布。


そう、第5・6世代では日本国内での配布は無かった。


サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン

2017年12月から行われた「ウルトラ!ゼンリョク!幻のポケモンをもらおうキャンペーン」で配布されるポケモンに晴れてマナフィが選ばれた(おや:ゼンリョク個体)。

前回の配布が『ハートゴールド・ソウルシルバー』の頃だったため、およそ7年ぶりの配布となる。


韓国では、現代百貨店新村店のポケモンポップアップストアでの配信での入手があった(おや:여름)。


Let's Go!ピカチュウ・イーブイ

当然ながら連れていけない。


ソード・シールド

登場できなかった。


ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール

早期購入特典で2022年2月21日までふしぎなおくりものからマナフィのタマゴを獲得可能であった。


LEGENDSアルセウス

遂に本作で通常入手可能と相成った。ただし、上述の概要通りにノーヒントである。


サブ依頼を達成するにはマナフィを捕獲する必要があり、倒しても一度コトブキムラに戻って再度赴く事で復活する。最初に遭遇した時は護衛のフィオネ3体と同時に登場するので、先にフィオネをすべて倒すか捕獲して、単独になった所をゲットするのも1つの手である。


ゲットするまで何度でも復活するが、逆に一度ゲットしてしまうと二度と出現しないので注意。他の伝説・幻のポケモンと同様に、性格やがんばレベルの割り振り等はフィールドに入った瞬間に決定され、ムラに戻るとリセットされる。これを利用して個体厳選をすることも可能(出現場所がベースキャンプからかなり離れているのでやや面倒だが)。


注意点として、マナフィやフィオネは水のバリアで身を守っているので、ボールやアイテムをぶつけてバリアを解除してからバトルに持ち込むべし。

が、バトルに持ち込むタイミングにも注意が必要で、4匹が近場にいる時にうっかりバトルを仕掛けてしまうとマナフィとフィオネ×3の合計4匹を一度に敵に回すことになり、文字通りの袋叩きに遭うことになる。幸いなことに、こちらを発見すると4匹は分散するので、他から距離を話したところを焦らず1匹ずつ片づけていこう。なお、背面取りすれば強引に1VS1のバトルに持ち込める。


スカーレット・バイオレット

ポケモンホームから連れてくる必要がある。


性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
100100100100100100600

ステータスはミュウセレビィジラーチシェイミビクティニと全く同じオール100。

同タイプにはカイオーガがいるため、劣化とも捉えられがちだが、むしろカイオーガと組ませることで真価を発揮する。

というのも、マナフィの特性「うるおいボディ」は雨が降っていれば状態異常が回復するというもの。

つまり、カイオーガの「あめふらし」を発動させてマナフィを降臨させれば、雨が降っている限り「ねむる」を使ったターンに目を覚ますという半永久機関ができあがるのだ。


さらに、カイオーガには出来ないほたるびで「とくこう」を3段階(『ダイヤモンド・パール』までは2段階)も上げることが可能。

ダブル/トリプルでは固有技ハートスワップで上がった能力を味方に手渡すという芸当も可能。他にもゼルネアスなどの積み技対策になるので覚えておいて損はないだろう。

技もタイプ一致の「なみのり」「ねっとう」の他「れいとうビーム」や「エナジーボール」、「シャドーボール」などを使用可能。

映画さながらのカイオーガとのタッグで活躍するポケモンと言える。


なお、『ポケモンレンジャー』で配信されたマナフィ(のタマゴ)をNintendo DSを2台使って転送した場合、(特に『ダイヤモンド・パール』では)ゲームの最初から幻のポケモンを使って戦うことが可能であった(ニックネームもつけられる上に、条件次第では色違いのすがたになることもある)。

色違いの出ない『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』のビクティニですら途中まで行かないと入手できなかったこともあり、これは画期的ともいえる…が、初期の攻撃技が貧弱であり、なんとLv20を超えても「あわ」しか使えない。足りない火力を補うために「ほたるび」や「とける」などの補助技頼りになり、時間がとてもかかってしまう。

終盤以降は「なみのり」や「サイコキネシス」といった強力なわざマシンを覚えられるようになるので気長に育てておこう。


そしてこれはリメイク作品『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』でも同様で、色違いこそブロックルーチンで出現しないものの、「ほたるび」がリメイク前よりもさらに強化されているだけでなく、「あわ」が廃止され「みずでっぽう」を覚えるようになったため、序盤の火力不足も解消。極めつけは超強化された四天王・チャンピオンにも非常に強く、「ほたるび」が入れば全抜きすら可能と、差し詰めバランスブレイカーのような強さになっている


『Pokémon LEGENDS アルセウス』ではフィオネ共々、「めいそう」に状態異常回復効果のついた専用技「ブレイブチャージ」を獲得した。


ポケットモンスター ソード・シールド』には登場できなかったが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では無事登場するこができた。

『スカーレット・バイオレット』では新たに「ひやみず」「どろかけ」「うそなき」などを習得。同作品の『テラレイドバトル』ではバフ技・デバフ技・状態異常対策が鍵になる場面が多く、いずれも揃っているマナフィは強ポケの立ち位置にある。

ちなみに、多くのポケモンが没収された「ねっとう」を引き続き覚えられる数少ないポケモンである。


番外作品

ポケモンカードゲーム

こちらを参照


ポケモン不思議のダンジョンシリーズ

時・闇・空の探検隊

クリア後のストーリーに登場。「とざされたうみ」の最奥部に流れ着いたタマゴから孵ったマナフィを主人公・パートナーがお世話することになる。

グミが大好物で、「あおいグミ」を探して与えることになる。「グーミ! グーミ!」が口癖。

しかし、本来海に暮らすポケモンである為に陸にい続けた事で体調を崩してしまい、主人公達は「きせきのうみ」へ向かいポケモン達の万能薬と言われる「フィオネのしずく」を手に入れた事で病気は治るが、主人公達と別れてトドゼルガに海へと連れられていった。

クリア後ストーリーが全て終わった後、依頼を3つ以上こなすと、イベントでマナフィが仲間になる。

冒険団シリーズ

なかよしパスワードを入力して仲間にできる。

ポケモン超不思議のダンジョン

調査ランクを「プラチナランク」にする事で行ける「七不思議の海」のダンジョン「海底遺跡B17F」でフィオネと共に出会う事ができ、「あおのリングル」を貰う事もできる。


はねろ!コイキング

たまにいけすの中に現れ、タップするとサニーゴラブカスの群れと共に大量の食べ物を落としてくれる。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

大乱闘スマッシュブラザーズX』では「モンスターボール」から低確率で出現。

「ハートスワップ」を使い、出現させたファイターと別のファイターとの姿を入れ替えてしまう。

大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U』ではカロスポケモンリーグ・水門の間に低確率で出現。

「うずしお」でステージ中央にファイターを引きずり込む。


ポケモンGO

何故か未だに実装されていない。

一方で次回作以降の幻達(ビクティニやフーパなど)はしっかりと実装されたので、後れを取る結果となってしまった。

恐らく、タマゴ孵化による機能が難しいと思われる(マナフィはタマゴから孵化させる幻であるため)。

因みに第4世代のポケモンで現在未実装なのはこのポケモンとフィオネとアルセウスのみである。

(アルセウスはともかく、フィオネとマナフィは時期的にそろそろ実装させても問題ないと思うのだが…)

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ

初登場作品。大洋を卵の姿で漂流していた所、海賊ファントム一味によって捕獲されたが、潜入捜査をしていたポケモンレンジャーのジャック・ウォーカーに回収され、水の民であるマリーナ一座の下で保護される。

そしてマリーナ一座に同行する事になったサトシ一行が追ってきたファントム一味と交戦している最中に孵化し、刷り込みによって初めて見たハルカを母親だと思い込む。なのでハルカ以外の人物に抱かれると泣いてしまい、ハルカと引き離されそうになるとサトシとジャッキーの人格をハートスワップで入れ替えるという行為に及んだりもした。

本作ではみずポケモンたちのリーダーという設定で、テレパシーのような能力で混乱したポケモンたちを上手く統率した他、カイオーガにも指令を下せるほどの権限を持っているようだ。海の神殿アクーシャへの行き方を本能的に覚えており、美しい歌声はポケモンたちを惹きつけるだけでなく、海の神殿の仕掛けを解く鍵の一つにもなっている。

知能も高く、ハルカの口癖を真似てハルカを「カモ」と呼んだり、「好き」という単語を習得しており、最終盤ではハルカにお礼を告げて去っていった。


その他

ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』のOP「Together」でも先行登場組と一緒に登場していたり、「サイコー・エブリデイ!」でもジラーチセレビィと遊んでいる映像が使われている。


漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

第8章エピローグに登場。

ハンサムイッシュ地方へ向かう直前に、ダイヤモンド達へ手渡されたタマゴから孵った。先の任務地だったフィオレ地方のポケモンレンジャーから預かり、シンオウ地方のトレーナーに渡すように言われていたという。

8章作中で伝説のポケモンを集める為に暗躍していたプルートの伝説のポケモンに関するメモには詳しい記述がなかったが、ウラヤマ氏の屋敷にはマナフィの絵が飾ってある。


実は第6章でも当章の黒幕であるガイル・ハイダウトが手に入れようと考えていたポケモンでもある。



関連イラスト

ハルカ&マナッフィーママ

マナフィオネ の 懐かしいぼぉる海底洞窟へ!


関連タグ


0489.フィオネ0490.マナフィ→0491.ダークライ


関連ポケモン等

第4世代伝説・幻ポケモン


ステータス完全同値仲間


伝承関連

※上記2匹は劇場版先行登場繋がりである(また、伝承とは関係無いが、同じ地域で発生するサブ任務に登場するこのポケモンも同劇場版先行登場繋がりである)。


その他関連ポケモン等


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