さぁ、ヒーローの頂点へ。
リバイス、本当のラスト。
そして始まる、最悪のゲーム
ー龍騎、参戦ー
概要
2022年12月23日より公開された作品。
正式名称は『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』。
『MOVIE大戦』シリーズの第13弾。『仮面ライダーギーツ』と『仮面ライダーリバイス』のコラボ作品である。
前半では『リバイス』の後日談が描かれており、後半ではリバイスたちがギーツたちと出会いバトルロワイヤルに参加する「シームレス2部構成」と銘打っている。そのため、配分も『リバイス』パートが約30分、『ギーツ×リバイス』パートが約1時間という構成になっている。監督は、前作『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』に引き続き柴崎貴行が担当。脚本は『リバイス』パートを木下半太、『ギーツ&リバイス』パートを高橋悠也が務める(『ギーツ&リバイス』パートは木下が一部監修を担当)。
キービジュアルはギーツ、リバイ、バイスの3人が映っているが、公式サイトではバイスがモノクロでノイズが掛かったモノになっている。
また、20周年を迎えた『仮面ライダー龍騎』のライダーも登場する。キャストも『龍騎』のオリジナルキャストである須賀貴匡、松田悟志、萩野崇が出演する。
龍騎のキャッチコピーである「戦わなければ生き残れない」も掲げられており、「この戦いに正義は無い」というフレーズも予告編で使用されている。
時系列
『ギーツ』の時系列に関しては公式でも明言されておらず、依然として不明。ただし、劇中で道長が退場していることが語られている。洗脳された晴家ウィンが登場しておらず、謀略編の最終ゲーム「キツネ狩りゲーム」が「戦艦ゲーム」後に緊急開催され最終ゲーム後にギロリがゲームプロデューサーによって排除されたため、第15話の「戦艦ゲーム」直後から第16話の「キツネ狩りゲーム」開始までの間と思われる。
『リバイス』に関しては、時系列は『ファイナルステージ』より後にあたると、一輝役の前田拳太郎から明されており、五十嵐幸四郎の年齢から推測するとおそらく本編から1~2年後と思われる。また、Vシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』の前日談にあたる。
なお、『龍騎』に関しては、『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』より後か、あるいは別の世界線なのかは不明(後述の制作経緯を考慮すると、元々設定が固まってなかったと思われる)。ただし、真司、蓮、浅倉は互いを認識し、本作以前から闘っていたことを窺わせており、何らかの形で再びミラーワールドでのライダーバトルが行われているものと思われる。
あらすじ
第一部
リバイス、本当のラスト――
平穏な日々を取り戻した五十嵐家に
ある日、謎の未確認生命体が襲撃。
一家に新たに誕生した三男・幸四郎から
分離した悪魔が連れ去られてしまった・・・!
幸四郎の悪魔を取り戻したい一輝達に待ち受ける事態とは・・・
そして、本編で消えたバイスは蘇るのか・・・?
第二部
デザイアグランプリに招集された英寿、景和、祢音、道長。
彼らを待っていたのは、
コラスによって作り変えられた
新たなゲーム『デザイアロワイヤル』。
普段と異なるゲームで苦戦を強いられた
仮面ライダーギーツの前に現れたのは…
さらに、コラスの策略で仮面ライダー同士の激しい激突が巻き起こる中、いるはずのないライダー達が現れ・・・!?
最後に勝ち残る仮面ライダーは誰か。
そして、勝者が叶える願いとは何か。
史上最悪のライダーバトルロワイヤルが幕を上げる。
作風
前作『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』と『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』とは異なり、『ギーツ』、『リバイス』それぞれに焦点を当てた作風になっており、『リバイス』パートは、本編同様「家族」と「大切なものを守るための力」をテーマにしており、『リバイス×ギーツ』パートは、「願い」「強さ」「幸せ」をテーマとしている。
本作における『龍騎』のライダーたちはいわゆる「ジョーカー」としての役割を果たしており、当時の雰囲気はそのままに、CGによって進化したミラーモンスターやファイナルベントの演出面の向上などによりスタイリッシュに活躍している。
なお、スシローの販促とも取れるような描写やラストで明かされた浮世英寿に関する衝撃的な事実も話題になっている。
また、これまで本編でもあまり語られてこなかったギロリのデザイアグランプリに対する信念やヴィジョンドライバーの隠された能力など、16話以降のギーツ本編における新たな展開を示唆する要素も布石として盛り込まれている。
さらに、この映画を機に本編ではデザイアグランプリが想定外の事態に巻き込まれたり、主要キャラクターの秘密が判明したり、心境に変化が生じたりと様々な変化が生じるため、本作は『ギーツ』の物語におけるターニングポイントとなる作品とも言える。
登場人物
仮面ライダーギーツ
- 浮世英寿/仮面ライダーギーツ・・・演:簡秀吉
- 桜井景和/仮面ライダータイクーン・・・演:佐藤瑠雅
- 鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ・・・演:星乃夢奈
- 吾妻道長/仮面ライダーバッファ・・・演:杢代和人
- ツムリ・・・演:青島心
- ギロリ/仮面ライダーグレア・・・演:忍成修吾
- ニラム・・・演:北村諒
仮面ライダーリバイス
- 五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ・・・演:前田拳太郎
- バイス/仮面ライダーバイス・・・声:木村昴
- 五十嵐大二/仮面ライダーライブ・カゲロウ/仮面ライダーエビル・・・演:日向亘
- 五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ・・・演:井本彩花
- ラブコフ・・・声:伊藤美来
- ジョージ・狩崎/仮面ライダージュウガ・・・演:濱尾ノリタカ
- 夏木花/仮面ライダーアギレラ・・・演:浅倉唯(現・椛島光)
- 玉置豪/仮面ライダーゲットオーバーデモンズ・・・演:八条院蔵人
- 門田ヒロミ・・・演:小松準弥
- 五十嵐幸実・・・演:映美くらら
- 五十嵐元太・・・演:戸次重幸
仮面ライダー龍騎
本作初登場
- 五十嵐幸四郎・・・演:掬
五十嵐家の三男。デザイアロワイヤルの鍵を握る。
幸四郎の悪魔。この悪魔を巡って「デザイアロワイヤル」が繰り広げられる。
- “小悪魔”ツムリ・・・演:青島心
「デザイアロワイヤル」の運営者。
- “ブラック”ジョージ・狩崎・・・演:濱尾ノリタカ
「デザイアロワイヤル」の実況者。
「デザイアロワイヤル」のゲームマスター。
- 轟戒真/仮面ライダーシーカー・・・演:大貫勇輔
「無敗のライダー」と呼ばれるデザイアロワイヤル13人目の参加者にして最強の刺客。
轟戒真の父。
赤ちゃん悪魔を狙う未確認生命体。
赤ちゃん悪魔を狙う未確認生命体。
- 景和の悪魔・・・声:佐藤瑠雅
景和の中に宿る悪魔。
本編第40話で、実質的に実体を現した。
初登場ライダー
劇場版限定ライダー
玉置がデモンズドライバーとギラファバイスタンプを使用して変身する新たなオーバーデモンズ。
デザイアロワイヤル最強の刺客として放たれる13人目の仮面ライダー。
三種類のギガントウエポンを使用することできる。
劇場版限定フォーム
一輝がデザイアドライバーを使用して変身するリバイの特殊形態。
バイスがデザイアドライバーを使用して変身するバイスの特殊形態。
- 仮面ライダーリバイ&バイス レックスゲノム(リバイスドライバーレイズバックル使用)
リバイス最終回で登場したリバイスドライバーレイズバックルをデザイアドライバーにセットして変身した姿。レックスゲノムと同様の姿をしている。
用語
ゲームマスター・コラスの手によって開催される「史上最悪のゲーム」。
本編では第32話でジャマトグランプリで道長がジャマ神になったことで、スエルの手によって再び復活することとなる。
第34話では本作の映像が回想として使用されている。
『リバイス』本編第46話でのギフ撃破時の余波で誕生した時空の裂け目
上述の空の裂け目を永遠に開いた状態にし、侵略者の来訪ゲートとするための門。コラスの野望を実現するために必要不可欠になる。
主題歌
歌:倖田來未
作詞:倖田來未
作曲:Hi-yunk (BACK-ON)
余談
- 前作までとは異なり、「仮面ライダー○○ジェネレーションズ」との呼称が用いられておらず久々の「MOVIE大戦」に寄せたサブタイトルになっている(超MOVIE大戦ジェネシス以来7年ぶり)。
- 『ギーツ』の放送開始以前は「WINTER MOVIE 2022」という仮タイトルで告知されていた。
- 『龍騎』と絡むことになった『リバイス』『ギーツ』はいくつかの共通点、相対する点がある。
- 『リバイス』→人外相棒と契約して戦う。ただし『龍騎』は外部からの存在で負けたら捕食される、『リバイス』は自身の心の闇や感情の具現化、自身が死亡すると悪魔も消滅
- 『ギーツ』→敗北すると消滅する(『ギーツ』は2パターンある)勝ち抜いて最後の1人を目指し、願いを叶えるために戦うバトルロワイヤルゲーム繋がり。ただし『ギーツ』は参加者同士の直接対決ではなく共通の敵を倒してのスコア稼ぎで対決。対して『龍騎』は最初から参加者同士の命を賭けた直接対決
- ちなみに、『龍騎』本編では13人のライダーが願いを叶えるために戦っていたが、本作でバトルロワイヤルを繰り広げたライダーたちはリバイ、バイス、ライブ(エビル)、ジャンヌ、ギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファ、龍騎、ナイト、王蛇、リュウガとシーカーを入れてちょうど合計13人になる。
- リバイビートフォームとバイスモンスターフォームはいわゆる劇場版限定フォームにあたるが、前作までの主人公が他作品の変身ベルトを使用するのは恐らく史上初(近しい例としては『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』で仮面ライダーディケイド、『ジオウ』でゲイツやウォズに変身したモモタロス、桐谷京介が響鬼ライドウォッチで変身した仮面ライダー響鬼も該当する)。
- それぞれのバックルとの組み合わせは、一輝はリバイと同じシアン・マゼンタの色合いと風呂とフロアを沸かすことからビートレイズバックル、バイスは悪魔と怪物の共通点があることからモンスターレイズバックルを使用したと考えられる。
- 冬映画では大体前作や2作品位前のライダーとの共演が多く、かなり過去のライダーである場合必ずその年までのレジェンドライダーが一緒に出演する(例:ジオウからクウガの場合、クウガ~ビルド)が、それらをすっ飛ばしてピンポイントでかなり昔のライダーと絡ませる作品は、1号を除けばこれが初。
- また、『龍騎』組のライダーは2年連続で冬映画に出演したことになる。
- 予告映像でバッファとバイスが対峙した電車内には、『仮面ライダーゼロワン』に登場する大企業・「飛電インテリジェンス」と『ゼロワン』第1話で登場した「くすくすドリームランド」、『仮面ライダーセイバー』の主人公・神山飛羽真が執筆した書籍「エターナルストーリー」の中吊り広告が掲示されている。また、脚本家繋がりでマイティアクションXを始めとするライダーガシャットの広告、さらに龍騎・ナイト・王蛇・リュウガのゲスト出演を記念してか、『龍騎』に登場するOREジャーナルの広告も確認できる(『ジオウ』で世界が再創造されたことで存続されていると思われる)。さらに、窓にはふうとくんの広告も貼られていた。このことから、平成ライダーの世界と令和ライダーの世界は同一である可能性があったが、公開後に配信された『仮面ライダーアウトサイダーズ』では、平成ライダーと令和ライダーが同一の世界に存在することが確定した。
- 宇宙船Vol.179での高橋悠也氏のインタビューによると、「シームレス構成は非常に執筆しやすく、先に木下半太さんに『リバイス』パートを書いてもらったおかげでスムーズに進めることができた。」「『リバイス』パートのラストにコラスを登場させて、赤ちゃん悪魔を連れ去っていくシーンを入れてもらうことで違和感なく繋げることができた。」「『ギーツ&リバイス』パートでの『リバイス』の登場人物達の台詞は一度執筆した上で木下さんに添削してもらい、一部を修正してもらった。」「一番難しかったのは『龍騎』の登場人物達の出し方。『龍騎』のライダーたちが出るかは直前まで不確定要素だったので。」といった制作の経緯が語られた。
- そのため、『龍騎』キャストの出演はこの方の主導の下クランクインギリギリまで調整が行われていたと思われる。
- なお、企画当初は3部構成という話もあったが、それを詰めていった結果、「シームレス構成」になったという。
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関連タグ
龍騎フォーム、王蛇フォーム:後にハイパーてれびくんに登場する龍騎ライダーの形態。
仮面ライダー映画シリーズ
バトルファミリア→本作→(シン・仮面ライダー)→4人のエースと黒狐
仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ → 仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル → 仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦