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五飛「く・・・・くそぉ・・・今度は勝ち逃げか、トレーズ……」


概要編集

自身が優勢な状況で、そのまま勝負終了に持ち込む事。

相手を打ち破ってそのまま遠くへ去ったり、戦争において(主に国力に劣る側が)戦況有利なうちにうまく終戦に持ち込むことも指す。日露戦争が有名な例であろう。

そのため、力に勝る相手との戦いをせざるを得なくなった勢力にとっては、「いかにして勝ち逃げするか」が生存のための重要な課題になることが多い。


創作では編集

何らかのバトルを主題とした作品における特定のキャラクター同士の勝負で、作品の主人公サイドのキャラが敵サイドのキャラに負ける、あるいはそれに値するような仕打ちを受けた後、その敵サイドのキャラが主人公サイドキャラのリベンジを受ける前に別の要因で死亡、あるいは物語から退場してしまい、もう雪辱を果たすことができない状態に陥ってしまったというケースを指す場合が多い。


他には直接的な戦闘において主人公サイドのキャラが敵サイドのキャラを倒すことには成功するが、その敵側の主義や主張までは否定することができなかったり、敵がやろうとしていた目的は達成されてしまったり、そもそも敵方を倒せたこと自体が幸運の重なりだったり、外部からの助っ人の介入など他の理由によるもので、主人公サイドの純粋な実力ではなかったといったパターン(いわゆる“試合に勝ったが勝負に負けた”)もこれに当てはまるとされる。


このように創作上においては、必ずしも“勝った側=生き残る”とは限らず、むしろ“他のキャラに対して何らかの優位性を保ったまま退場する=逃げる”と解釈される傾向が強い。

当然、敵役やライバルが見せる行動としては決して見ていて気持ちの良い展開とは言い難く、その結末に溜飲が下がらない視聴者やユーザーがやり場のない鬱憤から該当キャラクターだけでなく、作品内容そのものまで批判の対象になるという負の連鎖が起こりうる事例もしばしばある。

  • 尤も、「敵役も主人公の都合で生きているわけではない」のであり、「次勝てばいいなどというのは単なる甘え」だと主人公側に突き付けてくる敵役もいる。このように「勝ち逃げ」は安易なご都合主義へのアンチテーゼとして機能する場合もある。

逆に、自分の仲間主君を逃がすために主人公たちの前に立ちはだかって最後まで抵抗し、自らは戦死するも味方が逃げる時間を稼ぎきるなど、「立派に死に花を咲かせる」ケースもある(史実の戦争では、こういう自己犠牲勲章を死後追贈されるなど表彰された人物も多い)。この場合だと“あくまで自分の仕事や使命をまっとうしただけ”として鑑賞者の間では比較的上述のような憤懣が残りにくい。


究極の「勝ち逃げ」のケースでは、「特攻」にて主人公側に壊滅的な打撃を与え、そのままこの世からも物語からも退場する例もある。


架空戦記では編集

第二次世界大戦当時、日本の30倍とも言われる国力を持っていたアメリカからいかに勝ち逃げするか(つまり上手く戦争終結に持っていく)が重要なテーマになっている作品が多い。

政治的事情からか最近の作品では少ないが、やや古い作品では枢軸国側が丸々勝ち逃げを狙う場合もある。


スポーツものでは編集

主人公の先輩格に当たるライバルが主人公と再戦する前に引退する、あるいは故障怪我などで試合に出れなくなってしまうケースがある。

アスリートの世界では選手の絶頂期は短く、衰えた姿をファンに見せて失望されるより人気も実力も絶頂のうちに引退するほうが良しとされるため、「勝ち逃げ」されるケースは現実においてもよくある。


ギャンブルものでは編集

ギャンブルものでは、「勝ち逃げ」は唯一無二の必勝法である。

負けたら失うものが多い博打の世界では「勝っているうちにやめる」のが肝心であり、再戦を受ける道理もない。

…まぁ、それが出来ない人間のほうが多いから博打の世界は成り立っているのだが。


補足編集

ネット上ではスポーツ(競技)やゲーム、戦闘(戦争)等の勝ち負け以外にも

他者(読者・視聴者・プレイヤー)の反感を買う犯罪行為や悪行(悪事、蛮行)等をやらかしておきながら、その報いを一切受けないままフェードアウトした(物語が完結したor生涯を終えた)

という意味合いで架空現実問わず用いられる語句でもある。


主な勝ち逃げをしたキャラ編集

☆…特定のキャラとの勝負で勝利した後、雪辱を果たされる前に死亡、もしくは退場・引退した事例。

★…戦いにこそ負けたものの自身の目的は果たせたり、主人公に「勝った気分がしない」「実質的には自分の負けだった」と思わせる等、釈然としない形で決着した事例。

✦…主人公やその仲間では倒しきる事ができず、最終的にレギュラーキャラ以外の助っ人的人物が打ち倒した事例。

✧…自身の本来の目的は果たせなかったものの、相手側に何かしらの危害を加えたり、物語を掻き乱したまま、報いを受ける事なく退場した事例。

□…明確な悪事や犯罪行為等に手を染めておきながら、それに対しての報いを受けずに物語(エピソード)が完結した事例。


該当キャラの名前の五十音順


あ行編集

  • (主人公からも勝ち逃げされた気分と発言しており、実際に彼と行動を共にしていた主君は命と引き換えに目的を果たしている)★
  • イルクーボ(初対戦時からブラックホワイトを圧倒し続け、一度は強奪したプリズムストーンの聖なる力で弱ったところを倒されるがしばらくして復活し、怒りと憎悪の感情によって魔物のような姿に変貌してブラックとホワイトをドツクゾーンへと連れ去り、ジャアクキングの力を分け与えられてパワーアップし、ブラックとホワイトにとどめを刺す寸前まで追い詰めるが、強大過ぎる力によってプリズムストーンが壊れそうになったため、ジャアクキングに消滅させられた。)★☆
  • エンヴィー(原作版よりも強敵にされた関係で主人公の殺害までやってのけ、TV版ではそのまま実質勝ち逃げしたまま出番を終えている。完結編で死亡するが最後まで正攻法で倒されることは無かった)★
  • オーロラ
  • 織田信長(劇場版にて。主人公達の総攻撃でも倒れる事なく、最終的に彼の妹の介入によって、ようやく引導を渡せた)✦

か行編集


さ行編集

  • 更紗帆奈
  • ジェニュイン(一度は敗北してネウロ奴隷捕虜にされたものの、機密情報を話すのを拒否し、最期は奴隷のアランに仕掛けた爆弾で自らの死体を残さず口も封じた事で、ネウロから「血族の中で我が輩に最も鮮やかに勝った」と称えられた)★
  • 志々雄真実(主人公はそう解釈しているが、からは否定されている)★
  • シャラマー
  • シュート・サザーランド(一応、相応の報いこそ受けたものの、彼から散々屈辱的な仕打ちを受けた主人公からは一度の意趣返しの描写がなかった事から、読者から「主人公の立場としては☆」と見る意見が多数上がっている)★
  • 城島俊也
  • ジョーカー(続編では復活してプリキュアにきちんと成敗されている)☆
  • 菅井克己(実質的には★であるが、ユーザーからは☆と見る意見が多数上がっている)

た行編集


な行編集


は行編集

  • ババ一尉(前述の通り究極の勝ち逃げである「特攻」を行った)✧
  • 蛭川光彦
  • 帆場暎一☆✧(詳しくは当該項目を参照)
  • ファルセット☆(厳密には親玉に洗脳されたまま、主人公達と戦った際は1対4にもかかわらずプリキュア達を完膚なきまでに叩きのめすも、最終決戦時に親玉に吸収され、その後親玉の敗北に伴って解放されると同時に洗脳が解けて、主人公達と和解している為、厳密には☆とも少し毛色が異なる)
  • ぷりぷりんせすシスターズ
  • 牧悟郎☆✧(詳しくは当該項目を参照)

ま行編集


や行編集


ら行編集


関連タグ編集

勝利 逃げる


卑劣漢(悪漢)、悪女:一般的に勧善懲悪が求められる関係上、これらに属する人物・キャラクターが勝ち逃げしてしまうと読者・視聴者・プレイヤーが不満を持ってしまう。そのためか、先述したように「いかに勝ち逃げするか」がテーマになりやすい架空戦記でも、日本(または枢軸国)が勝利した結果、後に核戦争が起きて人類が壊滅する結果になっている作品も存在する。


因果応報:勝ち逃げをした連中が意地でも守らないルール。


人生のツケ:前述の一覧の□タイプの勝ち逃げに成功した者が踏み倒したもの。


一期一会:再戦の機会があるかどうかなど誰にも分からない。勝ち逃げされるのが嫌なら、初めから負けるな。


井出洋介カプコンから発売された麻雀ゲーム・井出洋介名人の実践麻雀のCM内で放った名セリフ

『勝ち逃げはこの私が許さない』

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