トランスフォーマー
とらんすふぉーまー
各作品に登場するトランスフォーマーの解説についてはトランスフォーマーのキャラクター一覧を参照。また、当記事内では作品一覧以外を除きトランスフォーマーを「TF」の略称で記述する。
概要
米国ハズブロ社のライセンスの下、タカラ(現・タカラトミー)が製造している変形ロボット玩具およびそのアニメ、漫画、アメコミ、実写映画など非常に多岐にわたる関連作品。作品世界に登場する変形ロボット、ロボット生命体の総称でもある。
1970~80年代初頭にタカラが商品展開していた『ダイアクロン』や『ミクロマン』などの変形ロボット玩具を、ハズブロ社が他のメーカーの変形ロボット玩具と共に『TRANSFORMERS』として販売したものが米国を中心に世界中で大ヒットし、それをタカラが日本に逆輸入する形で現在に至る。
多くは正義と悪の軍団に二分されたトランスフォーマー達の戦いが描かれている。前述のように様々な媒体で物語が展開しており、例え同じ名前のキャラクターでも作品によって容姿、性格、陣営、人間関係などの設定が異なるなど特異な点も多い。
種族・生物としてのTF
「セイバートロン星」に住む超ロボット生命体。いわゆる宇宙人である。訪れたそれぞれの惑星の環境に擬態・適応する為に、その惑星の機械(乗り物・兵器など)や有機体(動植物)をスキャンし、その姿に変形=トランスフォームする能力を持つ。
2種類のビークルモードを内包し3段変形が可能な「トリプルチェンジャー」や、複数のロボットが合体し巨大なロボットを構成する「合体戦士/兵士」、更には巨大な要塞や戦艦、果ては惑星にトランスフォームするものまで存在し、そのサイズもピンキリである。また、ジャガーやコンドル、スカイリンクスのようにロボットモードが人型ではなく、動物・怪獣の姿なTFもいる。
彼らは機械生命体ゆえに頑強な身体と長い寿命(数百年単位とも)、さらに高い自己再生能力・環境適応能力を有する。特に胴体に大きな風穴を空けられる、一刀両断される、頭部を潰されるといった致命傷を受けない限り完全再生可能な高い自己治癒力と、環境に合わせて変身がバージョンアップを行える適応力は特筆すべき物がある。また、雌雄存在するようだが、繁殖方法は不明。実写映画版では、人工的に生み出す施設により繁殖しているようにも取れる。
彼らの主な活動の源は「エネルゴン」と呼ばれるエネルギー。宇宙中の惑星に偏在しているようで、彼らはそのエネルゴンを探して各惑星を頻繁に探索している。このエネルゴンが枯渇すると成長や身体の維持に支障をきたし、時間をかけてゆっくりと老朽化(金属パーツの劣化や誤作動)し、最後には機能停止してしまう。逆にエネルゴンがあれば延命や蘇生なども可能なようだ。
「スパーク」と呼ばれる魂や心臓の役割をする光体(プラズマ球?)を身体に宿しており、これを破壊ないしは消滅させられると完全に絶命してしまう。逆にこのスパークが無事ならばそれを別の身体に移し替えたり、身体を修復して膨大なエネルギーを与えるなどして復活させることも可能である。中にはスパークだけの状態で活動するなど特殊な存在もいる。
名称について
日本語版ではかつて、原語版とは異なる名称が多く使われていた。例えば軍勢の名前もオートボットとディセプティコンではなく、サイバトロンとデストロンであった。
これらの名前が変更されたのは、日本人に親しみやすくさせるためであり、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の一部のキャラクターはオプティマス・プライム⇒コンボイのように玩具の流用元となった『ダイアクロン』に因んだ名称に変更されている。
しかし、口パクなどが合わなくなるという弊害を生んだことから、日本語版においてはこの点を役職とセットで呼ぶことで穴を埋めるというアクロバティックな手法も取られた。なお、あくまで呼称が変更されているだけで、作画上においては普通に英語名が使われていた。
その他の商業展開
IDW
- ALL HAIL MEGATRON(AHM)
- LAST STAND OF THE WRECKERS(LSOTW)
- MEGATRON ORIGIN
- MORE THAN MEETS THE EYES(MTMTE)
- ROBOTS IN DISGUISE(RID)
ゲーム
- トランスフォーマー コンボイの謎
- Transformers:The Game(日本版はPS2/PS3/Wii版のみ発売)
- Transformers:War For Cybertron(日本未発売)
- Transformers:Fall Of Cybertron(同上)
- Transformers: Rise of the Dark Spark(日本版はPS3/PS4版のみ発売)
- Transformers Devastation(開発は日本のプラチナゲームズだが日本未発売)
- トランスフォーマー ヒューマンアライアンス(セガ開発のアーケードゲーム)
- キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎(これ以下全てスマホゲーム)
- Angry Bird Transformers(アングリーバードとのコラボ作品)
- OPERATION OMEGA(開発・運営はHEROZ)
- トランスフォーマー アースウォーズ
漫画など非映像作品
- G1
- ザ☆バトルスターズ(リターン・オブ・コンボイ)
- 合体大作戦
- マシンウォーズ
- アクションマスター
- G2以降~2009年
- トランスフォーマーG2
- ビーストウォーズリボーン
- トランスフォーマー ロボットマスターズ(OVA・Web漫画)
- トランスフォーマーバイナルテック
- トランスフォーマーオルタニティ
- トランスフォーマー キスぷれ
- 変形!ヘンケイ!トランスフォーマー
- トランスフォーマー:ゴースト・オブ・イエスタデイ(実写版の小説)
- シャッタード・グラス(SHATTERED GLASS)
- 2010年代以降
- トランスフォーマークラウド(Web小説)
- クレオ(Kre-O) トランスフォーマー
- トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ(Web漫画)
- トランスフォーマーレジェンズ(Web漫画と玩具付属の漫画)
玩具のみ
- マイクロマスター
- トランスフォーマーユニバース
- トランスフォーマーユナイテッド
- トランスフォーマージェネレーションズ
- トランスフォーマーGT
公式コラボ
他の作品・商品・企業とのコラボレーションも地味ながら行われており、発売される玩具は既存品の色替えはもちろんだが、時に一から新規開発されることもある。
以下、予想外なものに絞って挙げる。
赤城乳業とタカラトミーとのコラボレーションにより商品化された「ガリロボ君」が2012年6月30日に発売。アイスバーからガリガリ君に変形し、上顎を動かすと「ガリガリ」と鳴るギミックがあり、実際の「ガリガリ君」のパッケージを模した袋に収納することも可能。また、『トランスフォーマープライム』版オプティマスプライムと握手するイラストも書き起こされた。
EVA初号機の色にリカラーされたマスターピース版コンボイが発売。小説ではスタースクリームが使徒に憑依するという驚きの展開もある。
北米版限定。第4回のフェスお題に登場。サイバトロンorデストロンのどちらかに投票し、投票したチームに所属して戦う事になる。どういうわけか日本版ではフェスのお題が異なるのだが…簡単な詳細は下記のリンク記事を参照して頂きたい。
「スプラトゥーン」が北米で「トランスフォーマー」とのコラボフェス開催 日本のファンからうらやむ声が続出(ねとらぼ)
様々な事情により決して交わることのなかった2大ロボットアニメをクロスオーバーさせた『マジンガーZ対トランスフォーマー』のコミックがヴィレッジブックスより2019年3月28日に発売。内容については当該記事を参照。
アメリカにおけるトランスフォーマー35周年記念商品として、同映画に登場するゴーストバスターズの車両・エクト-1がロボットに変形するエクトトロンの玩具がハズブロより2019年7月8日に発売された(日本未発売)。
余談
関連イラスト
- 四季・季節の行事
- 食べ物
- その他
関連イラスト(玩具関係)
- 玩具のみ(≒アニメ未登場)のキャラクター
- キャラ名はともかく玩具がマイナー
関連イラスト(コラボ)
- モチーフや外見などに共通点あり